JPH07299535A

JPH07299535A - 差し鉄筋折り曲げ機

Info

Publication number: JPH07299535A
Application number: JP12796994A
Authority: JP
Inventors: Kosei Kinoshita; 耕成木下
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-05-02
Filing date: 1994-05-02
Publication date: 1995-11-14

Abstract

(57)【要約】【目的】地中粱（１０）の差し鉄筋（５）を、鋼小管
（９）の開口（８）部位から嵌めこみ、曲げパイプで水
平に降ろすと、曲げ角度９０度と任意の曲げ高さがワン
タッチで実施でき、配筋作業が従来工法と比べて、格段
の迅速化が可能であり、配筋信頼性は絶大である。【構成】鋼棒（１）に双子鋼管を設け、片方の小鋼管
（９）に開口（８）部位を設け、この開口部位に差し鉄
筋（５）を嵌めこみ、固定ハンドル（３）で鋼本管
（２）を鋼棒（１）に固定し、曲げパイプ（６）を差し
鉄筋に差しこみ、９０度に折り曲げることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、双子鋼管の片方の鋼
管に、開口部位を設けて、直立支持鋼棒又はパイプに挿
入し、地中梁基礎コンクリートの差し鉄筋を、配筋のた
めに単独で、任意の折り曲げ高さと、折り曲げ角度９０
度をワンタッチで実施できる、鉄筋折り曲げ機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、差し鉄筋を配筋のために、任意の
折り曲げ高さと、必須条件である折り曲げ角度９０度
を、同時に可能な器機は存在しない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。（イ）従来工法では、差し鉄筋１本につき、熟練鉄筋工
が２人がかりで、大型ペンチ、プライヤー等で実施して
いた。（ロ）配筋のための、差し鉄筋の折り曲げ高さ及び角度
は、目分量で実施していたので配筋施工が不規則で信頼
性は低く、多大な時間と労力を要した。（ハ）素人では技術的にむずかしく、熟練工のみが施工
していた。本発明は、これらの欠点を除くためになされたものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】直立支持鋼棒（１）に、
５ｃｍ間隔の目盛ゲージ（７）を設け、この鋼棒（１）
に挿入可能で、鋼棒の端部から他端部まで、自在に移動
可能な鋼本管（２）を設け、この鋼本管にこの鋼本管と
同等の長さで、内径２０ｍｍの鋼小管（９）を熔接固定
して双子鋼管とし、この鋼小管（９）に、端部から他端
部に、全幅１６ｍｍの開口（８）部位を設ける。そし
て、鋼本管（２）を目盛ゲージ（７）に合わせて、自在
に上下動させて直立支持鋼棒（１）を固定するために、
鋼本管（２）の中央部に貫通穴を設け、この外部にナッ
ト（４）を熔接固定する。そしてこのナットに、先端が
螺旋式に挿入できる、Ｌ型の固定ハンドル（３）を設け
る。本発明は、以上のような構成よりなる差し鉄筋折り
曲げ機である。

【０００５】

【作用】直立支持鋼棒（１）の先端を左手でにぎり、地
中梁（１０）から直立している差し鉄筋（５）を、鋼小
管（９）の開口（８）部位から嵌めこみ、差し鉄筋
（５）の曲げる高さを決めるため、目盛ゲージ（７）に
合わせて鋼本管（２）を上下動させて高さを決定し、固
定ハンドル（３）をまわして、鋼本管（２）本体を鋼棒
（１）に強く固定する。そして、右手で差し鉄筋（５）
の先端から曲げパイプ（６）を、鋼小管（９）の上部に
密着するまで差しこむ。そして、この時点で改めて左手
で鋼棒（１）を直立支持させ、右手の曲げパイプ（６）
にやや力を加えて、右方向に水平に降ろすと、てこの原
理で、差し鉄筋はＲ角のきれいな９０度に折れ曲がる。
曲げた後、曲げパイプ（６）を引きぬき、左手の支持鋼
棒（１）を少し左右に動かせば、鋼小管（９）の開口
（８）部位から、折り曲げられた差し鉄筋（５）は容易
に離脱する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。（イ）鋼棒（１）に、双子鋼管の片方を挿入し、片方の
鋼小管（９）に、全幅１６ｍｍの開口（８）部位を設
け、鋼本管（２）を鋼棒（１）に固定するために、鋼本
管（２）にナット（４）を設け、このナットに、固定ハ
ンドル（３）を取りつける。本発明は以上のような構造
で、これを使用するときは、基礎コンクリートである地
中梁（１０）は、配筋のために必ず差し鉄筋（５）なる
ものが不可欠で、特殊な工事を除き、通常、その最大口
径は１３ｍｍであるから、鋼小管（９）に設けた開口
（８）部位は全幅１６ｍｍであるので、容易に嵌めこみ
と離脱が可能である。更に本発明の総重量はわずか３ｋ
ｇ前後であるからてこの原理で、女性の腕力で充分であ
る。なお鋼棒（１）のかわりに、硬質のプラスチック又
はパイプを使用すると、本発明の総重量は更に軽減され
る。

【０００７】

【発明の効果】現今、地中粱打継ぎ補強鉄筋は、工事現
場の場所的制約等、その他の事情により、原則として前
もって加工配筋はせず、差し鉄筋のみを、林立のごとく
直列、配筋している。工事の規模による異なるが、数百
本、数千本、の差し鉄筋を、配筋のために可能な限り、
Ｒ角の小さくきれいな９０度に折り曲げることを要求さ
れるものであるが、地中梁床版面からの折り曲げ高さ
は、特殊的な建造物以外、全んど一定していて、３本お
き１０本間隔のように、高低差が変化する配筋工程は極
めて稀である。従って、本発明は一度曲げ高さを決定す
ると、連続して曲げ作業が続行できる。この差し鉄筋
（５）を現今、すべての配筋現場では、鉄筋１本につ
き、２人の人員によって実施する。折り曲げ作業も熟練
鉄筋工の経験と勘と腕力のみにたより、地中粱（１０）
の床版面からの高さの測定は目分量で行い、特定した折
り曲げ器機も存在しないため、工事指示書に基づく基準
面高さからの、９０度に正確に折り曲げることは、困難
そのものであった。従って、現今の差し鉄筋の配筋工程
完了後では、基礎梁床版面に対して、配筋は波打ちの状
態となり不規則そのもので、信頼性は著しく低下してい
た。が、現今では、破天荒で異状な波打ち配筋以外は仕
方がないので、官庁の大工事と雖も黙認されているのが
実情である。前詳記のとおり、これら欠点を除くために
発明したもので、簡単な構造により、女性の腕力でも充
分可能であり、かつまた素人でも実施でき半永久的で、
しかも配筋施工が平均安定化し、配筋作業の安全迅速化
に寄与すること多大であって、なりよりも、配筋施工能
力の信頼性は絶大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】差し鉄筋の曲げ及び、その使用態様を示す斜視
図である。

【図２】本管部の拡大横断面図である。

【符号の説明】

１棒５差し鉄筋
９小管２本管６曲げパイプ
１０地中粱３固定ハンドル７目盛りゲージ４ナット８開口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】棒（１）に目盛ゲージ（７）を設け、こ
の棒の端部から他端部に、自在に移動可能な本管（２）
を挿入し、この本管に、端部から他端部に、開口（８）
部位を設けた小管（９）を固定して双子管とし、本管
（２）に貫通穴を設け、この穴の外部に、ナット（４）
を固定した、差し鉄筋折り曲げ機。