JPH0729368Y2 - 気化ポットバーナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は気化ポット式石油燃焼器に用いる気化ポットバ
ーナに関するものである。

従来の技術 従来のこの種の燃焼器は第２図に示すように有底筒状の
気化ポットバーナ１の底面に点火ヒータ２を備え、その
ヒータ２の近傍にポットバーナ１の側壁を貫通して燃料
パイプ３のノズル部４を望ませているものであった。

考案が解決しようとする課題 このような従来構造では供給される燃料によりノズル部
４が冷やされ、気化蒸気の温度が下がり、ノズル部４の
外表面に結露し、ノズル部４の周囲にスス、タールが付
着し、それが次第に多くなると燃焼不良を起こしたり、
消火時間が長くなると言う欠点があった。

課題を解決するための手段 本考案は上記の欠点を除去するためになされたものであ
り、ノズル部の外周に適切な空間を保持してノズルカバ
ーを設けたものである。

作用 燃料によりノズル部の外側が冷却されることがないの
で、ノズル部にタールやススの付着がなく、使い勝手性
と安全性が向上する。

実施例 以下本考案の一実施例を第１図により説明する。

１は有底筒状の気化ポットバーナで、底部に予熱兼点火
用の点火ヒータ２を備えている。３は燃料パイプで先端
にノズル部４を接続している。ノズル部４はバーナ１の
側壁を貫通して点火ヒータ２の近傍に位置している。５
は両端が開放されたノズルカバーで、ノズル４に対して
適当な間隙を持ってその外周に取付け、その間隙に高温
空気が流れる層を作るようにしている。

次に上記構成からなっている本実施例の作用について説
明する。ポットバーナ１内でノズル部４の外側に間隙を
もたせて両端が開放されたノズルカバー５を取付けるこ
とにより、両者間の間隙に高温空気が流れる層が作ら
れ、これによってノズルカバー５の温度は低下せず、ノ
ズルカバー５には気化蒸気の結露が生じない。

考案の効果 本考案によればノズル部に結露が生じないのでスス、タ
ールの付着がなく、バーナ内にもスス、タールの堆積が
なく、使い勝手の良い、安全性に優れた気化ポットバー
ナを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の気化ポットバーナの構造断面図、第２
図は従来の気化ポットバーナの構造断面図である。 １……気化ポットバーナ、４……ノズル部、５……ノズ
ルカバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】気化ポット式石油燃焼器に用いる気化ポッ
   トバーナに於いて、該ポットバーナ（１）内で点火ヒー
   タ（２）の近傍に位置させた燃料パイプ（３）のノズル
   部（４）の外周に適切な空間を保持して両端が開放され
   たノズルカバー（５）を取付け、このカバー（５）とノ
   ズル部（４）の外周との間に高温空気が流れる層を作る
   ことを特徴とする気化ポットバーナ。