JPH07292374A - 高粘度石油系生成物の移送方法 - Google Patents

高粘度石油系生成物の移送方法

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JPH07292374A
JPH07292374A JP7052879A JP5287995A JPH07292374A JP H07292374 A JPH07292374 A JP H07292374A JP 7052879 A JP7052879 A JP 7052879A JP 5287995 A JP5287995 A JP 5287995A JP H07292374 A JPH07292374 A JP H07292374A
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dispersant
dispersion
petroleum product
product
highly viscous
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JP7052879A
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Armando Marcotullio
アルモンド、マルコトゥリオ
Lullo Alberto Di
アルベルト、ディ、ルッロ
Luigi Bertero
ルイジ、ベルテーロ、
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Agip SpA
Eni Tecnologie SpA
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Agip SpA
Eniricerche SpA
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Publication date
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L1/00Liquid carbonaceous fuels
    • C10L1/32Liquid carbonaceous fuels consisting of coal-oil suspensions or aqueous emulsions or oil emulsions
    • C10L1/328Oil emulsions containing water or any other hydrophilic phase
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/0318Processes
    • Y10T137/0391Affecting flow by the addition of material or energy

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】高粘度石油系生成物を、該生成物をスルホネー
ト分散剤の水溶液と接触させることにより形成される、
含水量が少なくとも15%である水性分散液として回収
および移送する方法であって、スルホネート分散剤が、
インデン−クマロンスルホネート樹脂のアルカリまたは
アルカリ土類金属またはアンモニウムの塩から選択され
る方法。 【効果】長期間の貯蔵にも安定している。したがって、
所望により上記の分散液を適当なタンクに貯蔵し、適当
な時期にパイプに送るか、または輸送することができ
る。水性分散液により回収および移送する技術には、分
散剤として、広範囲な原料から得られる安価な生成物を
使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、油井およびパイプを通して高粘
度の石油系生成物を移送および回収するための改良され
た方法に関する。高粘度石油系生成物または残渣、特に
API度が15未満である生成物の移送は、それらの粘
度が高いために困難である。これらの生成物の移送およ
び回収を改善するための方法では、軽質の炭化水素また
は未精製生成物を加えている。この方法には、これらの
軽質画分が常に入手できる訳ではない、という欠点があ
る。パイプ中の高粘度生成物の流動性を改良する別の方
法では、パイプに沿って狭い間隔で加熱機構を設置する
が、この様にして加熱された原油または石油系生成物は
粘度が低くなるので、移送し易くなる。これらの加熱機
構には、移送する生成物の一部を燃料として供給するこ
ともできるが、その結果、移送する生成物の15〜20
%が失われる。
【0002】重質石油系生成物または残渣を移送するも
う一つの方法では、それらの生成物を、移送すべき未精
製生成物よりもはるかに流動的な、水中油型の水性エマ
ルションの形態でパイプを通してポンプ輸送する。水中
油型エマルションは、移送すべきオイルに、攪拌しなが
ら、水および乳化剤を加えることにより製造し、次いで
パイプ中にポンプで送り込む。乳化剤は、油の百分率が
高い、安定した、流動性の水中油型エマルションを形成
しなければならない。この方法の優位性を確保するため
には、乳化剤は安価であり、ポンプ輸送段階で安定した
エマルションを形成しなければならない。これまで提案
されている乳化剤は上記の必要条件を十分に満たしてい
ない。例えば、US−A−4,246,920、US−
A−4,285,356、US−A−4,265,26
4およびUS−A−4,249,554に記載されてい
るエマルションの油含有量は50%しかなく、これらの
条件下では、パイプの容積の半分は油の輸送に使用でき
ないことになる。他方、カナダ特許第1,108,20
5号、第1,113,529号および第1,117,5
68号、ならびにUS−A−4,246,919は、油
の比率が比較的低いにも関わらず、極めて限られた粘度
低下を記載している。US−A−4,770,199
は、非イオン系アルコキシレート界面活性剤とエトキシ
レート−プロポキシレート−カルボキシレートの複合混
合物からなる乳化剤を記載している。上記混合物の非イ
オン系界面活性剤は明らかに温度に対して敏感であり、
したがって特定の温度条件下で水に不溶になる。その
上、上記の界面活性剤は非常に高価であり、この方法の
コストに影響する。最後に、EP−B−237,724
は、乳化剤としてエトキシレートカルボキシレートおよ
びエトキシレートサルフェートの混合物を使用している
が、これは市場で容易に入手できるものではなく、極め
て高価である。
【0003】幾つかの伊国特許出願は、適当な分散剤が
存在する水性分散液により高粘度石油誘導体を回収およ
び移送する方法を特許請求している。特に、IT−A−
Mi92 A 001712は、ナフタレンスルホン酸
とホルムアルデヒドの縮合物を記載しており、IT−A
−Mi92 A 001643は、スチームクラッキン
グから得られる燃料オイルのSO3 による酸化性スルホ
ン化に由来する分散剤の使用を開示している。これらの
分散剤はすべて様々な欠点を有する。例えば、ナフタレ
ンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物は、ホルムア
ルデヒドの様な発癌性薬剤の使用を必要とし、スチーム
クラッキングから得られる燃料オイルのスルホン化物
は、直留ナフサまたは軽油のスチームクラッキングによ
る、軽質オレフィン、特にエチレンを製造できる設備の
存在を必要とする。
【0004】ここで、分散剤としてインデン−クマロン
スルホネート樹脂を使用することにより上記の欠点を克
服する、高粘度石油系生成物の移送方法が発見された
が、その樹脂の製法(および炭素の水中濃縮混合物用の
分散剤としての使用)は、伊国特許出願IT−A−MI
93 A 000701に記載されている。このスルホ
ネートは、コールタールおよびガスタールから得られ、
したがってスチームクラッキングによるエチレンの製造
設備を必要としない、という利点がある。ホルムアルデ
ヒドとの縮合物と比較して、この分散剤には、ホルムア
ルデヒドの様な毒性薬剤を使用する必要がない、という
利点がある。最後に、この分散剤は、先行技術の分散剤
よりも少量で有効である。したがって、本発明は、高粘
度石油系生成物を、該生成物をスルホネート分散剤の水
溶液と接触させることにより形成される、含水量が少な
くとも15%である水性分散液として回収および移送す
る方法であって、上記スルホネート分散剤が、インデン
−クマロンスルホネート樹脂のアルカリまたはアルカリ
土類金属またはアンモニウムの塩から選択されることを
特徴とする方法に関する。
【0005】インデン−クマロン樹脂は、低分子量の、
通常は2,000未満の、熱可塑性樹脂である。クマロ
ンの量は低く、樹脂全体の10重量%未満であることが
多いので、インデン−クマロンの名称はあまり適切では
ない。インデン−クマロン樹脂は、コールタールおよび
ガスタールの蒸留から得られ、主として、少量のメチル
インデン、ビニルトルエンおよび微量の他のモノマー、
例えばクマロンと共重合したインデンからなる。重合さ
せる前に、上記の樹脂を不活性溶剤、特に芳香族ナフサ
で希釈する。通常の触媒は硫酸であるが、AlCl3
よびBF3 でも十分である。重合は急速であり、重合の
後で、アルカリ洗浄により触媒を除去し、溶剤を蒸留に
より除去する。上記樹脂の特性および製造に関する詳細
は、Encyclopedia of Polymers Science and Technolog
y(第2版) Vol.4、281〜284頁参照。用語“イン
デン−クマロンスルホネート樹脂”とは、IT−MI9
3 A 000701に記載内容にしたがって、インデ
ン−クマロン樹脂をSO3 でスルホン化することにより
得られる分散剤を意味する。
【0006】この伊国特許出願の記載内容にしたがい、
この製法は、 −溶剤としてSO2 の存在下、SO3 /樹脂の重量比
0.6〜1.5、および反応温度20℃〜90℃で、イ
ンデン−クマロン樹脂をSO3 と反応させる工程、 −反応環境からSO2 を除去する工程、 −スルホネート生成物を、アルカリまたはアルカリ土類
金属またはアンモニウムの水酸化物の水溶液で中和させ
る工程 を含む。反応は耐圧性の容器中で行なう。反応器が耐え
なければならない圧力は、基本的に反応温度における二
酸化硫黄の蒸気圧により決定される。SO2 は、インデ
ン−クマロン樹脂、またはSO3 または両方を希釈する
のに使用できる。SO2と試薬の比率は重要ではなく、
経済的な理由から、SO2 とSO3 の重量比1/1〜1
0/1、好ましくは2/1〜5/1を使用する。SO3
と樹脂の重量比は、0.6〜1.5、好ましくは0.8
〜1.3である。この比率がより低いと、十分にスルホ
ン化されていない、したがって水にあまり可溶性ではな
い生成物が得られ、比率がより高くても生成物の品質は
向上せず、未反応SO3 による問題が生じる。反応を2
つの連続した工程、すなわち試薬間の接触が関与する第
一工程、および反応を完了させる第二工程、で行なうの
が好ましい。
【0007】試薬同士が接触する時間の間、スルホン化
により生じる著しい熱を下げるのが好ましい。したがっ
て、この工程中の反応器の温度が30〜40℃を超えな
い様に監視するのが好ましい。これは、SO2 の蒸発お
よび/または反応器の外部冷却により効率的に行なうこ
とができる。試薬の接触段階が終了した後、反応混合物
を最高温度90℃、好ましくは40〜80℃に加熱して
反応を完了させる。温度を僅かに高くしてもまったく利
点はないが、温度が110〜120℃を超えると、スル
ホネートの部分的な脱スルホン化を引き起こすことがあ
る。反応は、試薬の接触時間も含めて、通常は30分間
〜3時間で完了する。上記の温度制限(最高90℃)を
守れば、反応を1工程で行なうこともできる。上記反応
の後、溶剤として使用したSO2 を除去する。この操作
は、公知の技術を使用して様々な様式で、例えばスカイ
−バルブを開くか、または減圧にして、好ましくは最初
は単に脱気し、次いで減圧にして実行することができ
る。スルホネートは、通常の技術を使用して、例えばア
ルカリまたはアルカリ土類金属またはアンモニウムの、
好ましくはアルカリ金属の、さらに好ましくは、スルホ
ネートおよびその塩の分散剤が容易に溶解するナトリウ
ムの水酸化物の水溶液を反応器に加えることにより回収
することができる。
【0008】こうして得られた分散剤の水溶液は、それ
自体で、本発明の製法に使用できる。あるいは、水を排
除し、乾燥生成物を使用することもできる。いずれの場
合も、精製操作を行なう必要はまったくない。乾燥後、
スルホン化反応生成物はインデン−クマロン樹脂のスル
ホネートの70〜90重量%を占め、残りは無機塩、即
ちアルカリまたはアルカリ土類金属またはアンモニウム
の亜硫酸塩および硫酸塩である。本発明の方法により移
送すべき高粘度石油系生成物の用語は、油井から通常の
技術で取り出せない、極めて粘度の高い未精製生成物、
またはあらゆる種類の石油残渣、例えば常圧または減圧
残油を意味する。いずれの場合も、上記の高粘度石油系
生成物は、API比重が15°未満であり、30℃にお
ける粘度が40,000mPasを超える。
【0009】本発明の製法に戻って、用語“分散液”
は、一つの相が連続的で、少なくとも一つの他の相が細
かく分散している多相系である。用語“分散剤”は、水
および油の界面張力を大きく変えることなく、分散液を
形成する、または分散液を安定化させる生成物または生
成物の混合物を意味する。本発明の分散液では、連続相
は水であり、多かれ少なかれ分散した分散相は、重質石
油系生成物の粒子、恐らく固体および液体の両方の粒子
である。本発明の水性分散液は、上記の様にして製造さ
れた分散剤により形成および安定化される。石油系生成
物と水の重量比は、非常に広く、例えば90:10〜1
0:90で変えることができる。しかし、粘度が過度に
高くなるという欠点はあるが、明らかに経済的な理由か
ら、残渣の含有量を高くするのが好ましい。分散液の優
れた組成は、移送すべき生成物の種類によるが、含水量
が分散液全体に対して15〜40%である。分散剤の量
も、移送すべき生成物の種類により異なるが、いずれの
場合も、安定した流動性の分散液を得るのに必要な分散
剤の量は、水および石油系生成物の総量に対して0.0
5〜2.5%、好ましくは0.1〜1.5%である。
【0010】重質石油系生成物の水性分散液は、次の様
にして製造することができる。最初に、スルホネート分
散剤の塩、好ましくはナトリウム塩を水に溶解させる。
次いで、分散剤の水溶液を移送すべき石油系生成物に加
える。分散剤は、現場で、例えばタービンまたはブレー
ド攪拌機で、または遠心ポンプで、または静止ミキサー
で2つの相を攪拌することにより、製造できる。通常の
技術では移送できない、重質未精製生成物を含む油井を
開発する場合、未精製生成物を上記の方法により回収す
ることができる。特に、該分散剤水溶液を井戸に注入
し、回収ポンプの深さ以上の深さでオイルと接触させる
ことができる。この場合、ポンプにより加えられる機械
的混合作用が、井戸のヘッドで流動性の分散液を製造す
るのに十分である。これに関して、オイルを水性分散液
として効率的に回収するのに必要な、良好なレオロジー
特性は、分散液の均質性または水中に分散している粒子
(固体または液体)の寸法に左右されないことを指摘し
ておく必要がある。つまり、本発明の方法は、特別な混
合形態を必要とせず、特定寸法の分散粒子に限定されな
い。事実、重質の分散オイルが顕微鏡的な寸法を有する
粒子の形態であっても、その未精製生成物を移送および
回収することができる。
【0011】本発明の分散液は、長期間の貯蔵にも安定
している(数百時間経過しても、相の不可逆的な分離を
示す徴候はまったくない)。したがって、所望により上
記の分散液を適当なタンクに貯蔵し、適当な時期にパイ
プに送るか、または輸送することができる。水性分散液
により回収および移送する技術には、分散剤として、広
範囲な原料から得られる安価な生成物を使用できるとい
う別の利点がある。最後に、インデン−クマロン樹脂の
スルホネートは、通常の界面活性剤とは異なり、水の表
面張力を大きく下げないので、本発明の石油残渣の水性
分散液は、消泡剤を必要としない。
【0012】下記の実施例により本発明をより詳細に説
明する。実施例 実施例1〜5は、スルホネート分散剤の製造に関し、伊
国特許出願IT−A−MI93 A 000701の記
載に従うものである。反応には、攪拌機および熱交換、
温度測定用装置、試薬の入り口および反応生成物の出口
を備えた、ステンレス鋼製の耐圧反応器を使用する。実
施例1〜3では、Carbochimica S.p.A. 製のB1/145と略
記するインデン−クマロン樹脂を使用する。上記の樹脂
は、平均分子量(HPLC/GPCで測定)が約2,0
00g/モルであり、低分子量の生成物はほとんどない。
実施例4〜5では、Carbochimica S.p.A. 製のB1/95 と
略記する樹脂を使用する。上記の樹脂は、平均分子量
(やはりHPLC/GPCで測定)が約1000g/モル
であり、この場合も低分子量の生成物はほとんどない。
【0013】実施例1 インデン−クマロン樹脂B1/145213.9グラムを圧力
容器に入れ、窒素で掃気し、次いで液体二酸化硫黄81
0グラムを加える。この圧力容器に、攪拌しながら、液
体三酸化硫黄213.6グラムを約26分間で入れる。
この時間中、最初の15℃から最高30℃に上昇する温
度増加を、圧力容器のコイル中に水を循環させて制御す
る。次いで、圧力容器を約29分間で70℃に加熱し、
温度を70〜74℃に約30分間維持する。その後、攪
拌を停止し、圧力を大気圧に下げて二酸化硫黄を排出す
る。次いで圧力容器を窒素で掃気し、痕跡量の二酸化硫
黄を除去し、続いて真空下に30分間保持する。次い
で、得られた溶液のpHが約8.5に達するまで水酸化ナ
トリウムを加える。加えた水酸化ナトリウムの量は9
3.7グラム(19.77重量%の水溶液474グラ
ム)である。圧力容器を水で洗い、水溶液2885グラ
ムを得るが、これは、Na2 SO4+Na2 SO3
9.7%およびスルホネート60.3%からなる乾燥残
留物317.4グラムを含む。
【0014】実施例2 インデン−クマロン樹脂B1/145236グラム、二酸化硫
黄814グラムおよび三酸化硫黄188グラムから出発
して実施例1と同じ手順を実行するが、SO3を18分
間で加えている間、温度は13から最高36℃に上昇
し、約80℃に加熱するのに必要な時間は27分間で、
最終段階は80〜85℃で30分間である。二酸化硫黄
を35分間で排出し、圧力容器を窒素で掃気し、真空下
に30分間保持する。次いで、溶液をNaOH79.5
グラム(19.77%のNaOH水溶液402グラム)
で中和し、水洗する。こうして水溶液2452グラムが
得られる(最終pH=9.27)が、これは、Na2 SO
4 +Na2 SO3 23.8%およびスルホネート76.
2%からなる乾燥残留物279.7グラムを含む。
【0015】実施例3 インデン−クマロン樹脂B1/145160グラム、二酸化硫
黄800グラムおよび三酸化硫黄208.5グラムから
出発して実施例1と同じ手順を実行するが、SO3 を2
5分間で加えている間、温度は19から最高30℃に上
昇し、約90℃に加熱するのに必要な時間は27分間
で、最終段階は90〜95℃で25分間である。次い
で、溶液をNaOH96.9グラム(15.4%のNa
OH水溶液629.4グラム)で中和し、水洗する。こ
うして水溶液2149グラムが得られる(最終pH=9.
20)が、これは、Na2 SO4 +Na2 SO3 27.
4%およびスルホネート72.6%からなる乾燥残留物
468グラムを含む。
【0016】実施例4 インデン−クマロン樹脂B1/85 217.3グラム、二酸
化硫黄810グラムおよび三酸化硫黄217.3グラム
から出発して実施例1と同じ手順を実行するが、SO3
を29分間で加えている間、温度は15から最高35℃
に上昇し、約40℃に加熱するのに必要な時間は10分
間で、最終段階は40〜42℃で30分間である。SO
2 を15分間で排出し、反応器を窒素で35分間掃気
し、真空下に30分間保持してSO2 をすべて排除す
る。次いで、溶液をNaOH116.8グラム(19.
09%のNaOH水溶液611.8グラム)で中和し、
水洗する。こうして水溶液2477グラムが得られる
(最終pH=8.78)が、これは、Na2 SO4 +Na
2 SO3 18.8%およびスルホネート81.2%から
なる固体427.4グラムを含む。
【0017】実施例5 インデン−クマロン樹脂B1/85 138.8グラム、二酸
化硫黄805グラムおよび三酸化硫黄180.2グラム
から出発して実施例1と同じ手順を実行するが、SO3
を40分間で加えている間、温度は15から最高42℃
に上昇し、約80℃に加熱するのに必要な時間は20分
間で、最終段階は80℃で約30分間である。SO2
30分間で排出し、反応器を窒素で掃気し、減圧下に3
0分間保持する。次いで、溶液をNaOH91.3グラ
ム(15.4%のNaOH水溶液592.2グラム)で
中和し、水洗する。こうして水溶液2072グラムが得
られる(最終pH=9.27)が、これは、Na2 SO4
+Na2 SO3 27.5%およびスルホネート72.5
%からなる乾燥残留物379.6グラムを含む。
【0018】実施例6 実施例1〜5に記載する手順で製造した分散剤を、高粘
度石油系生成物の移送に使用する。これらの試験の結果
を表1に示す。芳香族化合物の含有量が高く、下記の特
性を有する未精製生成物“Olio Gela”を石油系生成物
として使用する。 − 30℃における粘度:60,000〜100,00
0 mPa・s 、 − API度:7〜10。 略号OG22は、ウォーターカット=13〜16%の上
記未精製生成物を表し、略号OG92ウォーターカット
<1%の同じ未精製生成物を表す。試験は、蒸留水(略
号FW)、およびNa+ イオン濃度=2.43重量%、
Ca++イオン濃度=0.51重量%、K+ イオン濃度=
0.160重量%およびMg++イオン濃度=0.070
重量%を有する井戸水の両方を使用して行なった。未精
製生成物/水の比率を70/30重量/重量に固定し、
分散剤の濃度を変化させた。石油系生成物を、約20℃
の温度で、分散剤の水溶液に加えて分散させた。攪拌
は、最初は手動で、続いてUltraturrax 型のタービンに
より約5000 rpmで10〜60秒間行なった。この様
に製造した水性分散液を室温(約20〜22℃)で放置
し、相が不可逆的に分離しないことを確認した。表1の
データは、製造してから240時間後の上記分散液のレ
オロジー特性を示す。上記のレオロジー測定を行なうた
めに、Haake RV12レオメーターを、ボブ−カップ(bob-c
up) 構造(モデルMVI P、ボブ半径20.04mm、
カップ半径21.00mm、ボブ高さ60mm)および可能
な滑り現象を少なくするために粗くしたボブと共に使用
した。ボブを分散液の中に入れた時に気泡を阻止し、エ
ッジ効果が最少に抑えられる様に、ボブの底部は引き戻
してある。測定はすべて20℃で行なった。
【0019】表1は、10 sec-1および50 sec-1にお
ける粘度および降伏応力を示す。後者、つまり流動化し
た未精製生成物を移動させるのに必要な最小応力、は外
挿により得た。使用する方法は、応力の平方根をせん断
速度の平方根に対してグラフ上にプロットし、得られた
曲線を直線でゼロに外挿する、Cassonモデルに基づいて
いる。せん断速度ゼロで交差する値の2乗が必要な降伏
応力の値である。粘度は mPa・s で、降伏応力はPaで、
分散剤の濃度は分散液全体に対する重量%で表す。 表1 添加剤 オイル 水の 濃度 V.10s-1 V.100s-1 降伏応力実施例 の種類 種類 重量% mPa・s mPa・s Pa 2 OG22 RW 0.5 150 110 <0.5 2 OG22 FW 0.5 80 65 <0.5 3 OG22 RW 0.5 290 120 <0.9 3 OG92 FW 0.1 130 70 <0.5 3 OG22 FW 0.5 150 100 <0.05 表1のデータから、上記分散液の粘度が添加剤により、
オイルの初期粘度と比較して、著しく低下しているのが
分かる。さらに、蒸留水および高ウォーターカット値
(OG22)の未精製生成物の場合、極めて低い、先行
技術で通常使用されている量(約0.3〜1%)よりも
低い、量の分散剤(全体の0.1重量%)の存在下で非
常に興味深い粘度が得られているのが分かる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 45/02 LKB E21B 43/00 Z (72)発明者 アルモンド、マルコトゥリオ イタリー国サン、ドナート、ミラネーゼ、 ビア、トレント、4 (72)発明者 アルベルト、ディ、ルッロ イタリー国レジデンツァ、シルミオーネ、 ビア、ピエモンテ、1 (72)発明者 ルイジ、ベルテーロ、 イタリー国チェルビニャーノ、ドアッダ、 ビア、ラッツァリーニ、5

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高粘度石油系生成物を、該生成物をスルホ
    ネート分散剤の水溶液と接触させることにより形成され
    る、含水量が少なくとも15%である水性分散液として
    回収および移送する方法であって、前記スルホネート分
    散剤が、インデン−クマロンスルホネート樹脂のアルカ
    リまたはアルカリ土類金属またはアンモニウムの塩から
    選択されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】分散液の含水量が、分散液全体に対して1
    5〜40重量%である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】高粘度石油系生成物の比重がAPI 15
    °未満である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】分散剤の量が、分散液の総重量に対して
    0.05〜2.5%である、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】分散剤の量が分散液の総重量に対して0.
    1〜1.5%である、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】60〜85重量%の量の非常に粘性な石油
    系生成物、0.05〜2.5重量%の量の、インデン−
    クマロンスルホネート樹脂のアルカリまたはアルカリ土
    類金属またはアンモニウムの塩から選択されたスルホネ
    ート分散剤、および100重量%迄の残量の水を含んで
    成ることを特徴とする、ポンプ輸送可能な高粘度石油系
    生成物の水性分散液。
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