JPH07289359A - 病院内で使用される机又はテーブル - Google Patents

病院内で使用される机又はテーブル

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JPH07289359A
JPH07289359A JP11350994A JP11350994A JPH07289359A JP H07289359 A JPH07289359 A JP H07289359A JP 11350994 A JP11350994 A JP 11350994A JP 11350994 A JP11350994 A JP 11350994A JP H07289359 A JPH07289359 A JP H07289359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mrsa
desk
resin layer
top plate
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11350994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Okabe
秀晃 岡部
Masao Kogure
正男 小暮
Takanori Saito
隆則 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
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Publication of JPH07289359A publication Critical patent/JPH07289359A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】病院内におけるMRSA感染を防止するに適し
た机又はテーブルを提供すること。 【構成】少なくとも、天板の外部表面が、耐メシチリン
性黄色ブドウ球菌に対する殺菌性物質を含有する樹脂層
で被覆されていることを特徴とする、病院内で使用され
る机又はテーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は机又はテーブル(以下机
等とする)に関し、特に、耐メシチリン性黄色ブドウ球
菌(以下、MRSAという)に対する殺菌性があり、病
院内において使用するのに好適な机等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、病院での治療期間が長くなり、或
いは細菌に対する抵抗力の低下した病人の病院での治療
機会が増大したことに伴い、MRSAによる院内感染が
大きな問題となるに至った。そこで、最近、種々のMR
SA殺菌性素材が開発され、手袋等のディスポーザブル
な用途に応用されているが、MRSAに対する殺菌性を
付与した机やテーブルその他の物置台については未だ知
られていない。
【0003】本発明者等は、MRSA殺菌性物質を含有
するフィルムについて鋭意検討するうち、医師や看護婦
等が使用する机の表面にMRSA殺菌性を付与すること
が、院内感染防止に極めて有効であることを見いだし、
本発明に到達した。
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、病院内におけるMRSA感染を防止するに適した机
又はテーブルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
少なくとも、天板の外部表面が、耐メシチリン性黄色ブ
ドウ球菌に対する殺菌性物質を含有する樹脂層で被覆さ
れていることを特徴とする、病院内で使用される机又は
テーブルによって達成された。本発明における机又はテ
ーブルとは広い概念であり、引出しの有無を問わず、事
務机、その他の小机、テーブル、手術台、カウンター、
その他、一般に、物を載置する台等を包含する。従っ
て、天板とは、物を載置し得る最上部の板を意味し、通
常の机の天板のみならず、手術台等の各種台の載置板を
も意味する。本発明で使用する、机等の表面の樹脂層に
含有させる耐メシチリン性黄色ブドウ球菌(MRSA)
に対する殺菌性物質は、MRSAに対する殺菌性を有す
る物質であれば特に限定されるものではない。
【0005】MRSA殺菌性物質としては、例えば、塩
化ベンザルコニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリ
シン、グルコン酸クロルヘキシジン、ポンピドンヨー
ド、グルタールアルデヒド、天然多糖類であるキトサ
ン、超微粒子酸化亜鉛(Zコート液の商品名で住友セメ
ント株式会社から市販されている)、殺菌作用を有する
金属イオンを保持しているアルミノ珪酸塩系固体粒子
(特開平1−263175号公報)、コロイダル銀(特
開平3−122162号公報)、リバルス(濤和化学株
式会社製の商品名)等を挙げることができる。
【0006】本発明においては、これらの中でもキトサ
ン、超微粒子酸化亜鉛、アルミノ珪酸塩系固体粒子(特
開平1−263175号公報)、コロイダル銀(特開平
3−122162号公報)又はリバルス(濤和化学株式
会社製の商品名)を使用することが好ましく、特に、M
RSA殺菌性を良好とする観点からからリバルスを使用
することが好ましい。
【0007】本発明においてMRSA殺菌性物質を含有
する樹脂層に使用する樹脂は、机等を構成する天板等の
基材に被覆することができる樹脂であれば特に限定され
るものではない。このような樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、アクリ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0008】MRSA殺菌性物質は、固体分散状態、乳
化分散、或いは樹脂の可塑剤と共に溶液状態で含有させ
ても良いが、何れにしても、後述する如く、樹脂として
はMRSA殺菌性物質との相溶性が良いものを選択する
ことが好ましい。このような観点から、本発明において
は、特に、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹
脂、ポリエステル樹脂を使用することが好ましく、特に
ポリエチレン樹脂を使用することが好ましい。
【0009】MRSA殺菌性物質の樹脂に対する含有量
は、殺菌性及び経済性の観点から0.1〜5重量%の範
囲であることが好ましい。0.1重量%未満ではMRS
Aに対する殺菌性が劣り、5重量%を越えても、効果が
飽和するのみならずコスト高となる。机等を構成する天
板等の基材の表面に前記樹脂層を設けるに際しては、前
記殺菌性物質を含有する、樹脂塗布液を塗布・乾燥する
ことができる他、予め、殺菌性物質を含有するフィルム
又は上記の樹脂塗布液を塗布して表面をコーティングし
たフィルムを作製し、例えば、机の天板の表面に貼着し
たりすることができる。予め作製したフィルムを使用す
る場合には、特に、裏面に粘着層を設けておくこともで
きる。この場合の粘着層としては、アクリル系等、公知
の組成のものを使用することができる。本発明において
は、MRSA感染を有効に防止する観点から、医師等の
接触の機会の多い、机の天板の外部表面に樹脂層を設け
るが、使用頻度の高い引出しの取手等の部分にも前記樹
脂層を設けることが好ましく、全外部表面を前記樹脂層
で覆うことが最も好ましい。
【0010】本発明の机等に使用する基材は、特に限定
されるものではなく、通常使用される鉄板、木材等の中
から適宜選択すれば良い。本発明の机等は、病院内にお
けるMRSA感染を防止する観点から、病院内のいずれ
の場所においても使用することができるが、特に医師や
看護婦が医療器具を使用する際に触れることが多い、診
察室や手術室に使用することが好ましい。
【0011】次に、本発明の机等を、実施例にもとづい
て説明するが、本発明はこれによって限定されるもので
はない。図1は病院の診察室に用いた本発明の机の正面
概略図であり、図2はそのA−A’断面図である。図
中、符号1は、患者をMRSA感染から防止するため
の、MRSA殺菌性物質を含有する樹脂層、2は前記樹
脂層を被覆した天板、3は引出し用取手、4は引出し、
5は本発明の机である。例えば、上記樹脂層1を設けた
天板2の上に、患者等を診察するために使用した医療器
具を机の上に置いたために、天板にMRSAが付着して
も、MRSAは直ちに殺菌されるので、机からの二次感
染が有効に防止される。
【0012】机は、医師や看護婦等が頻繁に接触するの
で、その表面はわずかづつ磨耗し、いつも新しい面がで
ると考えられるので、MRSA殺菌性物質は樹脂表面に
浸み出す必要がない。従って、樹脂とMRSA殺菌性物
質の相溶性は良いことが好ましい。この点は、人が余り
触れることのない壁等に、カビの発生を防ぐために使用
される防カビ剤を含有させる場合と考え方を異にする。
【0013】
【発明の効果】本発明の机又はテーブルは、少なくとも
天板の外部表面にMRSA殺菌性物質を含有する樹脂層
を設けているので、診察等の際に医師等によって付着さ
せられたMRSAは直ちに殺菌され、他の患者に感染す
ることがない。従って、本発明の机又はテーブルは、M
RSAの院内感染防止に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の机の正面図である。
【図2】図1のA−A’部分断面図である。
【符号の説明】
1 MRSA殺菌性物質を含有する樹脂層 2 天板 3 取手 4 引出し 5 本発明の机

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、天板の外部表面が、耐メシチ
    リン性黄色ブドウ球菌に対する殺菌性物質を含有する樹
    脂層で被覆されていることを特徴とする、病院内で使用
    される机又はテーブル。
  2. 【請求項2】天板の外部表面と共に、引出し前面の全外
    表面が、耐メシチリン性黄色ブドウ球菌に対する殺菌性
    物質を含有する樹脂層で被覆されていることを特徴とす
    る、病院内で使用される机又はテーブル。
  3. 【請求項3】全ての外部表面が、耐メシチリン性黄色ブ
    ドウ球菌に対する殺菌性物質を含有する樹脂層で被覆さ
    れていることを特徴とする、病院内で使用される机又は
    テーブル。
  4. 【請求項4】殺菌性物質がリバルスである請求項1〜3
    の何れかに記載された、病院内で使用される机又はテー
    ブル。
JP11350994A 1994-04-27 1994-04-27 病院内で使用される机又はテーブル Pending JPH07289359A (ja)

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JP11350994A JPH07289359A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 病院内で使用される机又はテーブル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005078022A1 (ja) * 2004-02-18 2005-08-25 Nippon Wishborn Corporation 樹脂組成物、それを用いた家具、家庭電化製品、成形品

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