JPH07289122A

JPH07289122A - 糸掛け

Info

Publication number: JPH07289122A
Application number: JP11213494A
Authority: JP
Inventors: Shigekatsu Fujii; 繁克藤井; Mitsuo Fujimura; 光男藤村; Minoru Hayashi; 稔林
Original assignee: Gamakatsu Co Ltd
Current assignee: Gamakatsu Co Ltd
Priority date: 1994-04-26
Filing date: 1994-04-26
Publication date: 1995-11-07

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明の目的は、糸掛けが、
釣り作業中には取り外す事が出来、釣り場を移動する場
合にのみ釣竿に装着する事ができ、しかも釣り竿のどの
位置にも簡単に着脱することが出来るようにすることに
ある。【構成】釣り竿(3)の外周に嵌着さ
れる断面Ｃ字状の弾性糸掛け本体(1)と、弾性糸掛け
本体(1)の外周面に突設され、釣り針挿入孔(2a)が形成
されている糸掛け部(2)とで構成されている事を特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、釣り場を移動する時に
釣り糸に装着された釣り針を取り付けるもので、釣り竿
の握り部の近傍に取り付けられる糸掛けの改良に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来例の糸掛け(B)は、図４に示すよう
にゴム製リング状の糸掛け本体(21)に、逆Ｕ字状の糸掛
け部(22)が設けられた形状のものであった。この従来の
糸掛け(B)にあっては、糸掛け本体(21)に釣り竿(23)を
通し、釣り竿(23)の握り部の近傍位置の一定位置に糸掛
け(B)を取り付けた状態で使用するものであった。

【０００３】さて、磯釣り又は川釣り又は岸壁釣りを行
う場合において、釣り人は竿をふるって重錘付きの釣り
針を狙ったポイントに投げ込み、周囲に撤き餌をしたり
餌付きの釣り針を上下させたりして魚を誘うのである
が、当たりがない場合にはリールを巻き込んで釣り針を
引き上げ、別の釣り場に移動する事がよくある。この場
合、釣り竿(23)の穂先から垂れ下がった釣り糸(24)が固
定されていないと釣り糸(24)の先端に取り付けられた釣
り針(25)が服に引っ掛かったり、足場の岩や草に引っ掛
かったりして甚だ危険であるため、図４に示すように糸
掛け(B)の糸掛け部(22)に釣り針(25)を引っかけ、釣り
針(25)を固定して移動する事になる。

【０００４】これにより釣り針(25)は糸掛け(B)の糸掛
け部(22)に係合して釣り人が釣り場を移動する場合に釣
り針(25)が前述のようにどこかに引っ掛かるというよう
な事がなく、安全に移動する事が出来るものである。

【０００５】しかしながら、従来の糸掛け(B)は釣り竿
(23)に固定されているものであるため、移動した先の釣
り場で、再度投げ釣りを行おうとする場合に、リールか
ら引き出された釣り糸(24)が糸掛け本体(21)や糸掛け部
(22)に接触して絡まる事があり、その場合に遠投中のの
重錘による張力が釣り糸(24)に加わり、甚だしい場合に
は釣り糸(24)が絡まり部分で切断するというような事が
ある。

【０００６】また、リールによる釣り糸(24)の巻取量は
常に一定しておらず、釣り針(25)を糸掛け部(22)に掛止
する場合には、糸掛け(B)を釣り糸(24)に合わせて移動
させる必要があるが、従来の糸掛け(B)は前述のように
リング状であるから移動させにくいばかりか、釣り竿(2
3)の外径が場所によって相違するため糸掛け(B)を移動
させると糸掛け(B)の内径の方が釣り竿(23)の外径より
大きくなって固定出来ない場合や、逆に糸掛け(B)の内
径の方が釣り竿(23)の外径より小さくなって糸掛け(B)
が破損したり移動出来なくなるという事があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、糸掛けが、
釣り作業中には取り外す事が出来、釣り場を移動する場
合にのみ釣竿に装着する事ができ、しかも釣り竿のどの
位置にも簡単に着脱することの出来るようにすることを
その解決課題とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の糸掛け
(A)は、釣り竿(3)の外周に嵌着される断面Ｃ字状の弾性糸掛
け本体(1)と、弾性糸掛け本体(1)の外周面に突設され、釣り針挿入
孔(2a)が形成されている糸掛け部(2)とで構成されてい
る事を特徴とする。

【０００９】これによれば、糸掛け本体(1)が弾性体で
構成されているため、糸掛け本体(1)の切欠部分から糸
掛け(A)を釣り竿(3)に着脱する事が出来るものである。
従って釣り作業中には糸掛け(A)を釣り竿(3)から外し、
通常の状態で釣りを行う。釣り場を移動したい場合に
は、糸掛け(A)を取り出し、図１に示すように釣り竿(3)
の握り部近傍の適所に糸掛け(A)を糸掛け本体(1)の切欠
部(6)から嵌め込み、糸掛け(A)を釣り竿(3)に固定す
る。次に釣り竿(3)の穂先から垂れ下がった釣り糸(4)を
掴み、釣り糸(4)の先端に取り付けられた釣り針(5)を糸
掛け部(2)に挿入し、釣り針(5)を糸掛け部(2)に固定す
る。この状態で釣り竿(3)を持ち、別の釣り場に移動す
る事になる。この間、釣り針(5)は糸掛け(A)に固定され
ているため、不用意に衣服や岩場その他に引っ掛からず
安全に移動する事が出来るものである。

【００１０】請求項２の糸掛け(A)は、糸掛け本体(1)に
弾性挟持片(8)が設けられた場合で、請求項１と同様の
作用・効果を奏する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述す
る。図２は本発明に係る糸掛け(A)の斜視図で、(1)は断
面Ｃ字状の糸掛け本体である。(6)は糸掛け本体(1)の切
欠部で、釣り竿(3)を挿脱する場所となる。糸掛け本体
(1)は一般的には弾性を有する合成樹脂（例えば、熱可
塑性樹脂の場合では、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリアミドなどが用いられ、熱硬化性樹
脂の場合は尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、ウレタン樹脂などが使用される。『具体的にはジュ
ラコンやポリカーボネートなどが使用される。』）や金
属板バネ材（真鍮、ベリリムウ銅合金、ステンレス鋼）
等が使用される。糸掛け本体(1)の前・後端のエッジに
は、傾斜状又は円弧状の面取り(1a)がなされており、糸
掛け本体(1)に釣り糸(4)が出来る限り引っ掛かりにくく
するようにしている。又、糸掛け(A)を釣り竿(3)に装着
した場合に糸掛け本体(1)に発生するの応力分布に合わ
せて糸掛け本体(1)の先端部分を薄く、中央部分を厚肉
に形成してもよい。これにより、釣り竿(3)への密着度
が向上する。

【００１２】糸掛け部(2)は糸掛け本体(1)の外面中央に
突設された逆Ｕ字状のもので、(2a)が釣り針挿入孔とな
る。糸掛け部(2)は糸掛け本体(1)と同一材料にて一体成
形しても良いし、ステンレスのような部材を逆Ｕ字状に
曲成し、これを糸掛け本体(1)にインサート成形しても
良い。

【００１３】しかして、釣り人が現在使用している釣り
場から別の釣り場を移動したい場合には、図２に示すよ
うに釣り竿(3)の握り部近傍の適所に糸掛け(A)の切欠部
(6)を押し込むと、切欠部(6)を通って釣り竿(3)が糸掛
け本体(1)内に嵌まり込み、釣り竿(3)の外周を糸掛け本
体(1)がその弾発力にてその周囲から押圧し、固定され
る事になる。

【００１４】次に、釣り竿(3)を立て、釣り竿(3)の穂先
から垂れ下がった釣り糸(4)を掴み、釣り針(5)を糸掛け
部(2)の釣り針挿入孔(2a)に挿入して掛止し、釣り針(5)
を糸掛け(A)に固定する。

【００１５】このようにして釣り竿(3)の穂先から垂れ
下がった釣り糸(4)や釣り針(5)がブラブラ移動しないよ
うに固定した後、釣り竿(3)やその他釣り道具を持って
次の釣り場に移動する。次の釣り場に到着すると、釣り
針(5)を糸掛け部(2)の釣り針挿入孔(2a)から外し、釣り
針(5)に餌を取り付け、然る後、釣り竿(3)を奮って次の
狙ったポイントに釣り針(5)を投入する。

【００１６】この時、釣り針(5)を糸掛け(A)から外す
と、糸掛け(A)は移動後の釣り作業には、そして次の釣
り場に移動するまでは不要であるため、釣り作業に先だ
って糸掛け(A)を釣り竿(3)から取り外す。即ち、糸掛け
(A)を掴んで釣り竿(3)から引き離すように引っ張ると糸
掛け本体(1)が撓み、切欠部(6)が広がって釣り竿(3)か
ら抜け出る事になる。又、糸掛け本体(1)は弾性体で形
成されているために、その弾発力を利用して内径を自在
に拡縮する事が出来、釣り竿(3)の種類によりその直径
が変わったとしても、一種類の糸掛け(A)にて取り付け
る事が出来るものである。

【００１７】又、釣り竿(3)の直径は握り部近傍とそれ
よりも穂先側の部分でその太さが次第に変わるものであ
るが、太さが変わったとしても糸掛け(A)が釣り竿(3)の
直径の変化に合わせて拡縮するため、いずれの位置にお
いても釣り竿(3)に糸掛け(A)が確実に固定できるもので
ある。従って、糸掛け(A)を釣り竿(3)の長手方向に自由
に移動させる事が出来る。

【００１８】図３は本発明に係る糸掛け(A)の第２実施
例で、糸掛け本体(1)の両側腕部にＵ字状の切欠溝(7)が
形成され、その上端が糸掛け本体(1)に弾性的に一体的
に連続して接続している弾性係合舌片(8)が形成されて
いる。弾性係合舌片(8)の自由端内壁側は爪体(9)が突設
されており、釣り竿(3)の外周面を抱き込むようになっ
ている。この場合でも弾性係合舌片(8)を含む糸掛け本
体(1)全体は、弾性を有する合成樹脂にて形成されてお
り、糸掛け本体(1)を釣り竿(3)に嵌め込む場合、弾性係
合舌片(8)のみならず、弾性係合舌片(8)を含む糸掛け本
体(1)全体が弾性的に広がり、切欠部(6)を通って糸掛け
本体(1)内に釣り竿(3)が嵌まり込む事になる。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、釣り竿の外周に嵌着さ
れる弾性糸掛け本体が断面Ｃ字状に形成されており、そ
の外周面に釣り針挿入孔が形成されている糸掛け部が突
設されているので、釣り作業中には取り外す事が出来、
釣り場を移動する場合にのみ釣竿に装着する事ができ、
しかも釣り竿のどの位置にも簡単に着脱することの出来
るという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る糸掛け部を釣竿の握り部近傍に装
着した時の正面図。

【図２】本発明に係る糸掛け部の第１実施例の斜視図。

【図３】本発明に係る糸掛けの第２実施例の斜視図。

【図４】従来の糸掛けの斜視図。

【符号の説明】

(A)…糸掛け (1)…糸掛け本体 (2)…糸掛け部 (3)…
釣り竿 (4)…釣り糸 (5)…釣り針 (6)…切欠部 (7)…
Ｕ字状切欠溝 (8)…弾性係合舌片 (9)…爪体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】釣り竿の外周に嵌着される断面Ｃ
字状の弾性糸掛け本体と、糸掛け本体の外周面に突設さ
れ、釣り針挿入孔が形成されている糸掛け部とで構成さ
れている事を特徴とする糸掛け。
【請求項２】釣り竿の外周に嵌着される断面Ｃ
字状の弾性糸掛け本体と、糸掛け本体に沿って糸掛け本
体に設けられ、釣り竿の外周面を両側から抱き込むよう
に挟持する弾性挟持片と、糸掛け本体の外周面に突設さ
れ、釣り針挿入孔が形成されている糸掛け部とで構成さ
れている事を特徴とする糸掛け。