JPH07281642A - 液晶表示装置の階調駆動回路及びその液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置の階調駆動回路及びその液晶表示装置

Info

Publication number
JPH07281642A
JPH07281642A JP7310594A JP7310594A JPH07281642A JP H07281642 A JPH07281642 A JP H07281642A JP 7310594 A JP7310594 A JP 7310594A JP 7310594 A JP7310594 A JP 7310594A JP H07281642 A JPH07281642 A JP H07281642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
liquid crystal
gradation
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7310594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Toyama
広 遠山
Hiroshi Hamano
広 濱野
Hiromasa Sugano
裕雅 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7310594A priority Critical patent/JPH07281642A/ja
Publication of JPH07281642A publication Critical patent/JPH07281642A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2n レベルの多階調な表示を行うことがで
き、且つ外部電源入力ライン数及びアナログスイッチ数
の削減が可能な低コストの液晶表示装置の階調駆動回路
及びその液晶表示装置を提供する。 【構成】 電圧変調駆動法により各表示画素を2n レベ
ル(但しnは2以上の整数)で階調表示を行う液晶表示
装置の階調駆動回路において、1表示画素に対してnビ
ットの階調表示データを所定表示画素数分記憶した後、
同時に出力するメモリ回路(31,32)と、このメモ
リ回路(31,32)に記憶された階調表示データをそ
の階調表示レベルに応じた時間幅を有するパルスに変換
するパルス幅制御回路33と、このパルス幅制御回路3
3の出力時間幅に基づいて蓄積電圧を設定する積分回路
36と、その蓄積電圧をサンプルホールドするサンプル
ホールド回路37とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置(液晶デ
ィスプレイ)の階調駆動回路及びその液晶表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置の駆動回路としては
図10に示されたものがよく知られている。図10にお
いて、複数のX電極線(X1 ,X2 ,…)1と、複数の
Y電極線(Y1 ,Y2 ,…)2とを互いに交差させ、各
X電極線とY電極線の交点に、TFT(薄膜トランジス
タ)などのアクティブ素子3を設けるとともに、マトリ
クス状に液晶表示素子4が配置される。
【0003】Y電極線2はデータ信号線とも言われ、各
液晶表示素子4の表示データ信号を出力する表示信号回
路5に接続される。また、X電極線1は走査信号線とも
言われ、順次走査信号を出力する走査信号回路6に接続
される。アクティブ素子3の駆動は、X電極線1の順次
走査駆動を行う線順次駆動法が用いられ、X電極線1の
走査に同期して、X電極線1上のアクティブ素子3をオ
ン状態(アクティブ状態)にし、この時、表示信号回路
5から表示データ信号を出力し、前記オン状態のアクテ
ィブ素子3を介して、該当する液晶表示素子4にデータ
信号の書き込みを行う。なお、液晶表示素子4には必要
に応じて蓄積容量7を設け、液晶表示素子4の電荷保持
特性を改善する試みもなされている。
【0004】ここで、前記液晶表示素子4に書き込むデ
ータ信号電圧の振幅値を可変とすることで、液晶表示素
子4への書き込み電圧もしくは電荷量を可変制御し、液
晶の光透過率を可変制御することができる。この方法は
電圧変調駆動法と言われ、液晶表示装置において中間調
表示を行う代表的な駆動方法である。この電圧変調駆動
法により、階調表示を可能とする液晶駆動回路として
は、例えば、図11に示されている〔液晶駆動用ドライ
バ、HD66310T(日立製作所製)〕が知られてい
る。
【0005】図11の液晶駆動回路は、8階調表示を可
能とするもので、液晶画素に対応した3ビットの表示デ
ータD0j,D1j,D2jが、クロック信号CL2 に同期し
て第1のラッチ回路11に入力される。この第1のラッ
チ回路11に入力された表示データ信号は、その後、ク
ロック信号CL1 に同期して第2のラッチ回路12に入
力される。そして、第2のラッチ回路12の出力は電圧
セレクタ回路13に入力される。
【0006】この電圧セレクタ回路13はデコーダ回路
などデータ構成されるものであり、例えば、3ビットの
入力信号に基づいて、23 =8本の出力線の内いずれか
1本の出力線上にデータ出力を行うものである。この回
路構成では、前記電圧セレクタ回路13の出力は、次段
のP−MOS,N−MOS,FETなどを有するアナロ
グスイッチ14のいずれか1つを選択してオン状態と
し、アナログスイッチ14に接続される8本の電源入力
ラインV0〜V7 のいずれか1つを、ドライバ出力Yn
に出力するように動作するものである。なお、15はイ
ンバータであり、電圧セレクタ回路13の出力を論理反
転して、アナログスイッチ14のN−MOSに出力する
ようにしている。
【0007】また、前記したHD66310T(日立製
作所製)の液晶ドライバ回路は、図11の駆動回路を1
60個(160ドット分)備えている。また、液晶表示
装置は1水平走査線の画素数に応じた数の液晶ドライバ
回路を備えている。そして、前記第1のラッチ回路11
から第2のラッチ回路12への転送は、1水平走査線分
の表示データがラッチ回路に入力された後に行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の液晶表示装置の駆動回路においては、 (1)多階調化を図る場合、階調再現相当数の外部電源
入力を必要とし、更に駆動回路の集積化(IC化)につ
いては、IC内部の電源入力ラインの配線系の占める面
積が増大し、経済的でなくなる。
【0009】(2)P−MOS、N−MOS、FETな
どで構成されるアナログスイッチの数も階調再現相当数
必要であり、集積化(IC化)を考えた場合には、経済
的ではない。 などの問題点があった。本発明は、上記問題点を除去
し、2n レベルの多階調な表示を行うことができ、且つ
外部電源入力ライン数及びアナログスイッチ数の削減が
可能な低コストの液晶表示装置の階調駆動回路及びその
液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (A)電圧変調駆動法により、各表示画素を2n レベル
(但しnは2以上の整数)で階調表示を行う液晶表示装
置の階調駆動回路において、1表示画素に対してnビッ
トの階調表示データを、所定表示画素数分記憶した後、
同時に出力するメモリ回路と、このメモリ回路に記憶さ
れた階調表示データを、その階調表示レベルに応じた時
間幅を有するパルスに変換するパルス幅制御回路と、こ
のパルス幅制御回路の出力時間幅に基づいて蓄積電圧を
設定する積分回路と、この蓄積電圧をサンプルホールド
するサンプルホールド回路とを設けるようにしたもので
ある。
【0011】(B)電圧変調駆動法により、各表示画素
を2n レベル(但しnは2以上の整数)で階調表示を行
う液晶表示装置の階調駆動回路において、各表示画素に
対してnビットの階調表示データを、所定表示画素数分
記憶した後、同時に出力するメモリ回路と、このメモリ
回路に記憶された各表示画素のnビットの階調表示デー
タの上位pビットの重み付けに応じた基準電圧レベル及
び充電電圧レベルの電源を複数の電圧レベルに設定され
た電源群より選択するセレクタ回路と、前記メモリ回路
に記憶された各表示画素のnビットの階調表示データの
下位qビットの重み付けに応じた時間幅を有するパルス
に変換するパルス幅制御回路と、前記セレクタ回路で選
択された基準電圧レベルの電源を初期電圧として供給
し、前記パルス幅制御回路の出力時間幅に基づいて、前
記セレクタ回路で選択された充電電圧レベルの電源を供
給し、蓄積電圧を設定する積分回路と、前記蓄積電圧を
サンプルホールドするサンプルホールド回路とを設ける
ようにしたものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、図1及び図4に示すように、
液晶表示装置の階調駆動回路において、1表示画素に対
してnビットの階調表示データを、所定表示画素数分記
憶した後、同時に出力するメモリ回路(31,32)
と、このメモリ回路(31,32)に記憶された階調表
示データを、その階調表示レベルに応じた時間幅を有す
るパルスに変換するパルス幅制御回路(33)と、この
パルス幅制御回路(33)の出力時間幅に基づいて蓄積
電圧を設定する積分回路(36)と、この蓄積電圧をサ
ンプルホールドするサンプルホールド回路(37)とを
設ける。
【0013】前記パルス幅制御回路(33)は、階調表
示データの各ビットと、パルス幅制御クロック(CP
G)の計数値とを比較し、その一致を検出して階調表示
レベルに応じた時間幅のパルスを出力する。そのパルス
幅制御クロック(CPG)のパルス間隔を、階調補正特
性に応じて変調する。
【0014】前記積分回路(36)は、階調表示データ
に応じた時間幅だけ書き込み電源電圧を供給するアナロ
グスイッチと、このアナログスイッチに対して電流制限
用の素子を電気的に直列に、充電用の素子を電気的に並
列に、それぞれ接続して設け、充電用の素子に蓄積され
た電圧をサンプルホールドする。その電流制限用の素子
と充電用の素子により決定される充電時の時定数を、階
調補正特性に応じて設定する。
【0015】前記サンプルホールド回路(37)は、電
圧を蓄積するためのホールドコンデンサと、このホール
ドコンデンサの蓄積電圧を出力するためのバッファアン
プとから構成される。前記積分回路(36)の電流制限
用の素子として、書き込み電源電圧を供給するアナログ
スイッチのオン状態の抵抗成分を、充電用の素子とし
て、サンプルホールド回路(37)のホールドコンデン
サの容量成分をそれぞれ併用する。
【0016】また、前記蓄積電圧を取り込む直前に、積
分回路(36)の充電用の素子、あるいはサンプルホー
ルド回路(37)のホールドコンデンサに蓄積された電
圧を、基準電圧に設定するためのアナログスイッチを設
ける。したがって、2n レベルの多階調の表示を行うこ
とができ、且つ外部電源入力ライン数及びアナログスイ
ッチ数を削減することができ、低コストの液晶表示装置
の階調駆動回路を得ることができる。
【0017】また、図12及び図13に示すように、各
表示画素に対してnビットの階調表示データを所定表示
画素数分記憶した後、同時に出力するメモリ回路(5
1,52)と、このメモリ回路(51,52)に記憶さ
れた各表示画素のnビットの階調表示データの上位pビ
ットの重み付けに応じた基準電圧レベル及び充電電圧レ
ベルの電源を、複数の電圧レベルに設定された電源群よ
り選択するセレクタ回路(56)と、前記メモリ回路
(51,52)に記憶された各表示画素のnビットの階
調表示データの下位qビットの重み付けに応じた時間幅
を有するパルスに変換するパルス幅制御回路(53)
と、前記セレクタ回路(56)で選択された基準電圧レ
ベルの電源を初期電圧として供給し、前記パルス幅制御
回路(53)の出力時間幅に基づいて、前記セレクタ回
路(56)で選択された充電電圧レベルの電源を供給
し、蓄積電圧を設定する積分回路(58)と、前記蓄積
電圧をサンプルホールドするサンプルホールド回路(5
9)とを設ける。
【0018】前記セレクタ回路(56)は、異なる複数
の電圧レベルに設定された個々の電源にアナログスイッ
チを設け、前記メモリ回路(51,52)に記憶された
各表示画素のnビットの階調表示データの上位pビット
の重み付けに応じた基準電圧レベル及び充電電圧レベル
の電源にそれぞれ設けられたアナログスイッチをそれぞ
れ選択する。
【0019】前記パルス幅制御回路(53)は、前記メ
モリ回路(51,52)に記憶された各表示画素のnビ
ットの階調表示データの下位qビットの重み付けとパル
ス幅制御クロック(CPG)の計数値とを比較し、その
一致を検出して階調表示レベルに応じた時間幅のパルス
を出力する。そのパルス幅制御クロック(CPG)のパ
ルス間隔を、階調補正特性に応じて変調する。
【0020】前記積分回路(58)は、蓄積電圧を取り
込む直前に、積分回路(58)の充電用の素子あるいは
サンプルホールド回路(59)のホールドコンデンサに
蓄積された電圧を、初期電圧に設定するための基準電圧
レベルの電源を供給するアナログスイッチを設け、前記
メモリ回路(51,52)に記憶された各表示画素のn
ビットの階調表示データの下位qビットの重み付けに応
じた時間幅だけ充電電圧レベルの電源を供給するアナロ
グスイッチと、該アナログスイッチに対して電流制限用
の素子を電気的に直列に、充電用の素子を電気的に並列
にそれぞれ接続して設け、充電用の素子に蓄積された電
圧をサンプルホールドする。
【0021】また、前記電流制限用の素子と充電用の素
子により決定される充電時の時定数を階調補正特性に応
じて設定する。前記サンプルホールド回路(59)は、
電圧を蓄積するためのホールドコンデンサと、このホー
ルドコンデンサの蓄積電圧を出力するためのバッファア
ンプとから構成される。
【0022】前記積分回路(58)の電流制限用の素子
として、前記メモリ回路(51,52)に記憶された各
表示画素のnビットの階調表示データの下位qビットの
重み付けに応じた時間幅だけ充電電圧レベルの電源を供
給するアナログスイッチのオン状態の抵抗成分を併用す
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示
す液晶表示装置の階調駆動回路の概略ブロック図、図2
は本発明の実施例を示す階調駆動回路を備えた液晶表示
装置の概略ブロック図、図3はTN液晶セルの電気光学
特性図、図4は本発明の第1実施例を示す液晶表示装置
の階調駆動回路の1出力当たりの概略ブロック図、図5
は本発明の第1実施例を示す液晶表示装置の階調駆動回
路の動作タイムチャート、図6は本発明の第1実施例を
示す液晶表示装置の階調駆動回路のパルス幅制御回路の
1出力当たりの回路図を示す。なお、図1の各回路の境
界線を図4では点線で示しており、図4の点線で囲まれ
た回路部分は図1と対応している。
【0024】この液晶表示装置は、図2に示すように、
液晶パネル21と、この液晶パネル21の走査信号線X
1 〜XN に時間的に順次走査信号を供給する走査回路2
2と、この液晶パネル21のデータ信号線Y1 〜YM
れぞれに電圧変調信号を供給する階調駆動回路23と、
その走査回路22の走査制御信号(スタート信号と走査
クロック信号)と階調駆動回路23への入力データとし
て階調表示データ(1画素当たりnビットの重み付けを
有する信号)と階調駆動回路23へ供給される液晶駆動
電圧を出力するLCD制御部24とが設けられている。
【0025】また、この液晶パネル21には、走査信号
線X1 〜XN とデータ信号線Y1 〜YM の交差部分にT
FTなどのアクティブ素子(図示せず)が設けられてお
り、このアクティブ素子を介して、該当する液晶表示素
子(図示せず)にデータ信号の書き込みを行う。本発明
の第1実施例の階調駆動回路の動作の概要を図1、図3
及び図4に基づいて説明する。
【0026】図1に示すシフトレジスタ回路31は、1
ドット当たりnビット(但しnは2以上の整数)の階調
表示データ(D1 〜Dn )を、水平同期信号に同期した
スタート信号(STA)のタイミングで取り込みを開始
し、シフトクロック(CLK)のタイミングで順次蓄積
して行き、1水平走査線分(データ信号線Y1 〜YM
数分)の階調表示データを蓄積後、取り込み信号(LO
AD)のタイミングによりラインメモリ回路32に記憶
する。
【0027】このシフトレジスタ回路31とラインメモ
リ回路32が、この実施例におけるメモリ回路に相当す
る。ラインメモリ回路32に記憶された1水平走査線分
の階調表示データは、全ドット同時にパルス幅制御回路
33に入力され、パルス幅制御クロック(CPG)と階
調表示データ(D1 〜Dn )の条件により、各ドット毎
に任意の適当なパルス幅に変換され、パルス幅制御回路
33より出力される。
【0028】このパルス幅制御回路33の出力信号は、
レベルシフタ回路34により、所定のレベルに変換され
た後、サンプルホールド切り換え回路35に入力され、
切り換え信号(CH)の条件で、各ドット毎に2系統設
けられた積分回路36及びサンプルホールド回路37の
どちらか1系統を選択し、パルス幅制御回路33の出力
期間中だけ液晶駆動電圧(VLCD )を積分回路36に供
給し、この積分回路36を介してサンプルホールド回路
37のホールドコンデンサに充電する。なお、積分回路
36とサンプルホールド回路37には、共通端子電圧
(VCOM )が与えられる。
【0029】ここで、積分回路36の定数は、充電後の
ホールド電圧が図3に示すように、VTH〜VSAT の範囲
になるように設定されている。充電後のホールド電圧
は、レベルシフタ回路34を介した出力信号(OE)の
タイミングで、アナログ電圧値を示す出力として、バッ
ファアンプ回路38からO1 〜Om が出力される。
【0030】また、図1は階調駆動回路の1チップを示
しているので、バッファアンプ回路38の出力端子数m
が、図2における1水平走査線のドットMと等しい場合
は、図1に示す回路が1個あれば、1水平走査線分の階
調駆動電圧を出力することができる。しかしながら、出
力端子数mがドット数Mより小さい場合、例えば、mが
Mの1/10の場合には、1水平走査線分の階調駆動電
圧を出力するために図1に示す回路が10個必要にな
る。そして、その場合には、シフトレジスタ回路31及
びラインメモリ回路32は、1/10ライン分の容量を
有することになり、10個の階調駆動回路におけるシフ
トレジスタ回路31に計1水平走査線分の階調表示デー
タが蓄積された後に、取り込み信号(LOAD)のタイ
ミングで、10個の階調駆動回路におけるラインメモリ
回路32に同時に記憶される。また、ラインメモリ回路
32からパルス幅制御回路33に対する入力動作も同様
である。
【0031】次に、本発明の第1実施例の階調駆動回路
の動作を図4、図5及び図6に基づいて詳細に説明す
る。図4はX番目の1ドットに対応するパルス幅制御回
路33からバッファアンプ38までの回路構成を示して
おり、図5(a)は水平同期信号、図5(b)はシフト
レジスタ回路の動作、図5(c)はラインメモリ回路の
動作、図5(d)は取り込み信号(LOAD)、図5
(e)はパルス幅制御クロック(CPG)、図5(f)
は一致回路出力、図5(g)はパルス幅制御回路出力
(POx)、図5(h)はリセット信号(RST)、図
5(i)はC1 ,C3の電圧、図5(j)はC2 ,C4
の電圧、図5(k)は出力信号(OE)、図5(l)は
バッファBF3 の出力をそれぞれ示している。また、図
6は1ドットに対応するパルス幅制御回路33を示して
いる。
【0032】図4、図5及び図6に示すように、n−1
ラインの階調表示データが、シフトレジスタ回路31に
蓄積され始めた時に、既にラインメモリ回路32に記憶
されているn−2ラインの階調表示データD1 〜Dn
取り込み信号(LOAD)の立ち上がりタイミングに合
わせて、パルス幅制御回路33の一致回路33bにQ 1
〜Qn が入力される。
【0033】取り込み信号(LOAD)は、パルス幅制
御回路33を構成するフリップフロップ回路(F/F)
33cのセット端子Sに入力され、且つ取り込み信号
(LOAD)を、インバータ33−1で論理反転したも
のが、パルス幅制御クロック(CPG)のクロック数を
計測するクロック数カウンタ33aのリセット端子に入
力される。
【0034】また、リセットされたクロック数カウンタ
33aは、パルス幅制御クロック(CPG)の数を計測
し、計測結果q1 〜qn を出力する。この計測の結果q
1 〜qn をインバータ33−2で論理反転させたものを
一致回路33bに入力する。一致回路33bは、ライン
メモリ回路32とクロック数カウンタの各出力ビット間
1 とq1 (反転)、Qn-1 とqn-1 (反転)、Qn
n (反転)とのEOR回路33−3による排他的論理
和の結果と、パルス幅制御クロック(CPG)とのAN
D回路33−4による論理積より出力される信号を、パ
ルス幅制御回路33のフリップフロップ回路(F/F)
33cのリセット端子Rに入力する。
【0035】パルス幅制御回路33のフリップフロップ
回路(F/F)33cは、取り込み信号(LOAD)で
セットされた後、一致回路33bからの信号でリセット
されるまで出力を保持し、パルス幅制御回路33の出力
信号(POx)を生成する。そのパルス幅制御回路33
の出力信号(POx)は、レベルシフタ回路34を介し
て、サンプルホールド切り換え回路35の切り換えスイ
ッチ(SWa-1 とSWa-2 )のコモン端子に入力され、
レベルシフタ回路34を介した切り換え信号(CH)に
より、選択された側のスイッチ端子から積分回路36に
出力される。
【0036】この実施例においては、切り換え信号(C
H)がハイレベルの時は、切り換えスイッチSWa-1
選択され、積分回路36のアナログスイッチSWa-3
パルス幅制御回路33の出力信号(POx)が供給さ
れ、切り換え信号(CH)がロウレベルの時は、切り換
えスイッチSWa-2 が選択され、積分回路36のアナロ
グスイッチSWa-4 にパルス幅制御回路33の出力信号
(POx)が供給される。
【0037】また、この実施例では選択されたアナログ
スイッチSWa-3 あるいはSWa-4のオン時間は、図5
に示すように、階調表示データ(D1 〜Dn )が、nビ
ットオール0(ゼロ)の場合には、取り込み信号(LO
AD)が入力されてから、最初のパルス幅制御クロック
(CPG)のタイミングまでに設定され、またnビット
オール1の場合には、取り込み信号(LOAD)が入力
されてから、1水平走査線分の走査期間の最後のパルス
幅制御クロック(CPG)のタイミングまでに設定され
ている。
【0038】積分回路36のアナログスイッチSWa-3
に接続された電流制限用の抵抗素子R1 を介して充電用
容量素子C1 とサンプルホールド回路37のホールドコ
ンデンサC3 に対して、あるいは、アナログスイッチS
a-4 に接続された電流制限用の抵抗素子R2 を介して
充電用容量素子C2 とサンプルホールド回路37のホー
ルドコンデンサC4 に対して、各アナログスイッチの一
端に入力された液晶駆動電圧(VLCD )を、オン時間だ
け供給し、充電用容量素子C1 あるいはC2 とホールド
コンデンサC3 あるいはC4 に充電を行う。
【0039】その際に、充電用容量素子C1 あるいはC
2 とホールドコンデンサC3 あるいはC4 のホールド電
圧は、充電電荷量で決定されるため、再現性の良いホー
ルド電圧を得るためには、充電開始直前の初期電圧値を
一定にする必要がある。本発明の実施例においては、基
準電圧に設定するため、充電用容量素子に初期電圧設定
用アナログスイッチSWa-5 あるいはSWa-6 を設け、
各アナログスイッチの一端に、基準電圧となる共通端子
電圧(VCOM )を入力し、切り換え信号(CH)とリセ
ット信号(RST)を演算した出力信号、つまり、AN
D回路34−1とインヒビット回路34−2を有するレ
ベルシフタ回路34からの出力信号を、初期電圧設定用
アナログスイッチSWa-5 あるいはSWa-6 に供給し、
充電開始直前の充電用容量素子とホールドコンデンサの
電圧を共通端子電圧に設定している。
【0040】サンプルホールド回路37は、ホールドコ
ンデンサC3 あるいはC4 に蓄積されたホールド電圧を
切り換え信号(CH)に基づいて、どちらか一方を選択
し、ゲインが1に設定されたバッファBF1 あるいはB
2 を介して出力する。バッファアンプ回路38は、サ
ンプルホールド回路37の出力電圧と、レベルシフタを
介した出力信号(OE)とを、駆動能力の大きいバッフ
ァアンプBF3に供給し、出力信号(OE)がハイレベ
ルの時だけ、サンプルホールド回路37の出力電圧を出
力端子(Ox)より外部に出力する。
【0041】この実施例では、出力端子からの出力電圧
が、階調表示データ(D1 〜Dn )がnビットオール0
(ゼロ)の場合には、図3に示すVTH電圧が、nビット
オール1の場合には、図3のVSAT 電圧が、それぞれ出
力されるように設定されている。図7は本発明の実施例
を示す液晶表示装置の階調駆動回路の階調補正方法の説
明図である。
【0042】第1の階調補正方法は、図7(a)に示す
ように、外部液晶駆動電圧を電流制限用の抵抗素子を介
して、充電用容量素子に充電する時間をパルス幅制御ク
ロック(CPG)の時間的間隔を変調して変化させる方
法で、パルス幅制御クロック(CPG)の時間的間隔が
狭い時は、1階調当たりの出力電圧変位量が小さく、逆
にパルス幅制御クロック(CPG)の時間的間隔が広い
時は、1階調当たりの出力電圧変位量が大きくなること
を利用して、所望する階調補正を行うものである。
【0043】第2の階調補正方法は、図7(b)に示す
ように、外部液晶駆動電圧を電流制限用の抵抗素子を介
して、充電用容量素子に充電する際の抵抗素子と容量素
子のCR時定数を選定し、第1の手法と組み合わせ階調
補正の自由度を高めたものである。これらの手法を用い
ることにより、γ補正などの階調補正も容易に行うこと
ができる。
【0044】図8は本発明の第2実施例を示す液晶表示
装置の階調駆動回路の概略ブロック図、図9は本発明の
第2実施例を示す液晶表示装置の階調駆動回路の1出力
当たりの概略ブロック図を示す。なお、図8の各回路の
境界線を図9では点線で示しており、図9の点線で囲ま
れた回路部分は図8と対応している。シフトレジスタ回
路41、ラインメモリ回路42及びパルス幅制御回路4
3の構成及び動作は前述した第1実施例と同等であるた
め省略する。なお、パルス幅制御回路43は、第1実施
例と同等にクロック数カウンタ43a、一致回路43
b、フリップフロップ回路(F/F)43cから構成さ
れている。
【0045】この実施例において、パルス幅制御回路4
3の出力信号(POx)は、レベルシフタ回路44を介
して、サンプルホールド切り換え回路45の切り換えス
イッチ(SWa-1 とSWa-2 )のコモン端子に入力さ
れ、レベルシフタ回路44を介した切り換え信号(C
H)により選択された側のスイッチ端子から、サンプル
ホールド積分回路46に出力される。
【0046】この実施例においても、切り換え信号(C
H)がハイレベルの時は、切り換えスイッチSWa-1
選択され、サンプルホールド積分回路46のアナログス
イッチSWa-3 にパルス幅制御回路43の出力信号(P
Ox)が供給され、切り換え信号(CH)がロウレベル
の時は、切り換えスイッチSWa-2 が選択され、サンプ
ルホールド積分回路46のアナログスイッチSWa-4
パルス幅制御回路43の出力信号(POx)が供給され
る。
【0047】アナログスイッチは、一般にトランジスタ
の組み合わせで構成されるため、オン状態においても抵
抗成分が存在する。この実施例においては、サンプルホ
ールド積分回路46のアナログスイッチSWa-3 及びS
a-4 のオン抵抗の抵抗値を、適当な値に設定すること
により、前述した第1実施例に示した電流制限用の抵抗
素子R1 ,R2 をなくしたものである。
【0048】また、前述した第1実施例のサンプルホー
ルド回路37のホールドコンデンサの容量値を適当な値
に設定することにより、充電用容量素子をホールドコン
デンサで代用させ、アナログスイッチSWa-3 のオン抵
抗と、ホールドコンデンサC H-1 の容量との組み合わせ
で、あるいはアナログスイッチSWa-4 のオン抵抗と、
ホールドコンデンサCH-2 の容量との組み合わせで積分
回路を構成している。
【0049】サンプルホールド積分回路46のアナログ
スイッチSWa-3 に接続されたホールドコンデンサC
H-1 に対して、あるいはアナログスイッチSWa-4 に接
続されたホールドコンデンサCH-2 に対して、各アナロ
グスイッチの一端に入力された液晶駆動電圧(VLCD
をオン時間だけ供給し、ホールドコンデンサCH-1 ある
いはCH-2 に充電を行う。
【0050】その際に、この実施例においても基準電圧
に設定するため、ホールドコンデンサに初期電圧設定用
アナログスイッチSWa-5 あるいはSWa-6 を設け、各
アナログスイッチの一端に基準電圧となる共通端子電圧
(VCOM )を入力し、切り換え信号(CH)とリセット
信号(RST)を演算した出力信号、つまり、AND回
路44−1とインヒビット回路44−2を有するレベル
シフタ回路44からの出力信号を初期電圧設定用のアナ
ログスイッチSWa-5 あるいはSWa-6 に供給し、充電
開始直前のホールドコンデンサの電圧を共通端子電圧に
設定している。
【0051】そして、バッファアンプ回路47では、サ
ンプルホールド積分回路46のホールドコンデンサC
H-1 あるいはCH-2 に蓄積されたホールド電圧を、駆動
能力が大きく、ゲインが1のバッファアンプBF1 ある
いはBF2 に供給し、切り換え信号(CH)と出力信号
(OE)を演算した出力信号、つまり、AND回路44
−3とインヒビット回路44−4を有するレベルシフタ
回路44からの出力信号をバッファアンプBF1 あるい
はBF2 に供給することにより、切り換え信号(CH)
に基づいて、どちらか一方のバッファを選択し、出力信
号(OE)がハイレベルの時だけホールド電圧を出力端
子(Ox)より外部に出力するものである。
【0052】この実施例においても、出力端子からの出
力電圧が、階調表示データ(D1 〜Dn )がnビットオ
ール0(ゼロ)の場合には図3に示すVTH電圧が、nビ
ットオール1の場合には図3に示すVSAT 電圧が、それ
ぞれ出力されるように設定されている。第2実施例のよ
うに構成することにより、2n レベルの多階調な表示が
可能で、且つ外部電源入力ライン数及びアナログスイッ
チ数が削減され、しかも上記第1実施例より更に回路構
成が単純化された、回路規模の小さい液晶表示装置の階
調駆動回路を得ることができる。
【0053】次に、本発明の第3実施例について図面を
参照しながら詳細に説明する。この実施例の液晶表示装
置の構成は、図2に示すブロック図と同様であり、TN
液晶セルの電気光学特性図は、図3に示す図と同様であ
り、ここではその説明は省略する。図12は本発明の第
3実施例を示す液晶表示装置の階調駆動回路の概略ブロ
ック図、図13は本発明の第3実施例を示す液晶表示装
置の階調駆動回路の1出力当たりの概略ブロック図、図
14は本発明の第3実施例を示す液晶表示装置の階調駆
動回路の動作タイムチャート、図15は本発明の第3実
施例を示す液晶表示装置の階調駆動回路のパルス幅制御
回路の1出力当たりの回路図、図16は本発明の第3実
施例を示す液晶表示装置の階調駆動回路のセレクタ回路
の1出力当たりの回路図である。なお、図12の各回路
の境界線を図13では点線で示しており、図13の点線
で囲まれた回路部分は図12と対応している。
【0054】まず、本発明の第3実施例の液晶表示装置
の階調駆動回路の動作の概要を図12と図13に基づい
て説明する。図12に示すシフトレジスタ回路51は、
1ドット当たりnビット(但しnは2以上の整数)の階
調表示データ(D1 〜Dn )を、水平同期信号に同期し
たスタート信号(STA)のタイミングで取り込みを開
始し、シフトクロック(CLK)のタイミングで順次蓄
積して行き、1水平走査線分(データ信号線Y1 〜Y M
の数分)の階調表示データを蓄積後、取り込み信号(L
OAD)のタイミングにより、ラインメモリ回路52に
記憶する。
【0055】このシフトレジスタ回路51とラインメモ
リ回路52が、この実施例におけるメモリ回路に相当す
る。ラインメモリ回路52に記憶された1水平走査線分
の階調表示データの下位qビットは、全ドット同時にパ
ルス幅制御回路53に入力され、パルス幅制御クロック
(CPG)と、階調表示データの下位qビットの条件に
より、各ドット毎に任意の適当なパルス幅に変換され、
パルス幅制御回路53より出力され、第2のレベルシフ
タ回路55により、所定の電圧レベルに変換された後、
切り換え回路57に入力され、切り換え信号(CH)の
条件で、各ドット毎に2系統設けられた積分回路58及
びサンプルホールド回路59のどちらか1系統を選択し
て供給される。
【0056】一方、前記階調表示データの上位pビット
は、全ドット同時に第1のレベルシフタ回路54に入力
され、所定の電圧レベルに変換された後、セレクタ回路
56へ入力され、その階調表示データの上位pビットの
条件により、各ドット毎に適当な電圧レベルの液晶駆動
電圧が選択され、基準電圧VLCD1と充電電圧VLCD2が生
成されて、対応する積分回路58に供給される。
【0057】そして、パルス幅制御回路53の出力期間
中だけ、充電電圧VLCD2を積分回路58及びサンプルホ
ールド回路59に供給し、積分回路58を介して、サン
プルホールド回路59のホールドコンデンサに充電す
る。ここで、積分回路58の定数は、セレクタ回路56
で、どの電圧レベルの液晶駆動電圧が選択されても、充
電後のホールド電圧が、図3に示すVTH〜VSAT の範囲
になるように設定されている。
【0058】充電後のホールド電圧は、レベルシフタ回
路を介した出力信号(OE)のタイミングでアナログ電
圧値を示す出力として、バッファアンプ回路60からO
1 〜Om が出力される。また、図12は階調駆動回路の
1チップを示しているので、バッファアンプ回路60の
出力端子数mが、図2における1水平走査線のドットM
と等しい場合は、図12の回路が1個あれば、1水平走
査線分の階調駆動電圧を出力することができる。
【0059】しかしながら、出力端子数mがドット数M
より小さい場合、例えば、mがMの1/10の場合に
は、1水平走査線分の階調駆動電圧を出力するために、
図12の回路が10個必要になる。そして、その場合に
は、シフトレジスタ回路51及びラインメモリ回路52
は、1/10ライン分の容量を有することになり、10
個の階調駆動回路におけるシフトレジスタ回路51に、
計1水平走査線分の階調表示データが蓄積された後に、
取り込み信号(LOAD)のタイミングで、10個の階
調駆動回路におけるラインメモリ回路52に同時に記憶
される。また、ラインメモリ回路52からパルス幅制御
回路53に対する入力動作も同様である。
【0060】次に、本発明の第3実施例の階調駆動回路
の動作を図13、図14、図15及び図16に基づいて
詳細に説明する。図13はX番目の1ドットに対応する
パルス幅制御回路53からバッファアンプ60までの回
路構成を示しており、図14(a)は水平同期信号、図
14(b)はシフトレジスタ回路の動作、図14(c)
はラインメモリ回路の動作、図14(d)は取り込み信
号(LOAD)、図14(e)はパルス幅制御クロッ
ク、図14(f)は一致回路出力、図14(g)はパル
ス幅制御回路出力(POx)、図14(h)はリセット
信号(RST)、図14(i)はC1 ,C3 の電圧、図
14(j)はC2 ,C4 の電圧、図14(k)は出力信
号(OE)、図14(l)はバッファBF3 の出力をそ
れぞれ示している。図15は1ドットに対応するパルス
幅制御回路を示し、図16は1ドットに対応するセレク
タ回路を示している。
【0061】図13、図14及び図15に示すように、
n−1ラインの階調表示データが、シフトレジスタ回路
51に蓄積され始めた時に、既にラインメモリ回路52
に記憶されているn−2ラインの階調表示データの下位
qビットD1 〜Dq が、取り込み信号(LOAD)の立
ち上がりタイミングに合わせて、パルス幅制御回路53
の一致回路53bにQ1 〜Qq が入力される。
【0062】取り込み信号(LOAD)は、パルス幅制
御回路53を構成するフリップフロップ回路(F/F)
53cのセット端子Sに入力され、且つ取り込み信号
(LOAD)をインバータ53−1で論理反転したもの
が、パルス幅制御クロック(CPG)のクロック数を計
測するクロック数カウンタ53aのリセット端子に入力
される。
【0063】リセットされたクロック数カウンタ53a
は、パルス幅制御クロック(CPG)の数を計測し、計
測結果q1 〜qq を出力する。この計測結果q1 〜qq
をインバータ53−2で論理反転させたものを一致回路
53bに入力する。一致回路53bは、ラインメモリ回
路52とクロック数カウンタ53aの各出力ビット間Q
1 とq1 (反転)、Qq-1 とqq-1 (反転)、Qq とq
q (反転)とのEOR回路53−3による排他的論理和
の結果と、パルス幅制御クロック(CPG)とのAND
回路53−4による論理積より出力される信号を、パル
ス幅制御回路53のフリップフロップ回路(F/F)5
3cのリセット端子Rに入力する。
【0064】パルス幅制御回路53のフリップフロップ
回路(F/F)53cは、取り込み信号(LOAD)で
セットされた後、一致回路53bからの信号でリセット
されるまで出力を保持し、パルス幅制御回路53の出力
信号(POx)を生成する。パルス幅制御回路53の出
力信号(POx)は、第2のレベルシフタ回路55を介
して、切り換え回路57の切り換えスイッチ(SWa-1
とSWa-2 )のコモン端子に入力され、第2のレベルシ
フタ回路55を介した切り換え信号(CH)により選択
された側のスイッチ端子から積分回路58に出力され
る。
【0065】この実施例においては、切り換え信号(C
H)がハイレベルの時は、切り換えスイッチSWa-1
選択され、積分回路58のアナログスイッチSWa-3
パルス幅制御回路53の出力信号(POx)が供給さ
れ、切り換え信号(CH)がロウレベルの時は、切り換
えスイッチSWa-2 が選択され、積分回路58のアナロ
グスイッチSWa-4 に、パルス幅制御回路53の出力信
号(POx)が供給される。
【0066】また、この実施例では選択されたアナログ
スイッチSWa-3 あるいはSWa-4のオン時間は、階調
表示データの下位qビット(D1 〜Dq )がqビットオ
ール0(ゼロ)の場合には、取り込み信号(LOAD)
が入力されてから、最初のパルス幅制御クロック(CP
G)のタイミングまでに設定され、またqビットオール
1の場合には、取り込み信号(LOAD)が入力されて
から、1水平走査線分の走査期間の最後のパルス幅制御
クロック(CPG)のタイミングまでに設定されてい
る。
【0067】一方、前記階調表示データの上位pビット
は、全ドット同時に図12に示す第1のレベルシフタ回
路54に入力され、所定の電圧レベルに変換された後、
図16に示すセレクタ回路56へ入力される。階調表示
データの上位pビットのデータは、デコーダ回路等で構
成された電圧セレクタ回路56aに供給され、pビット
の階調表示データの重み付けに基づいて2p 本の出力線
の内の1本の出力線上にデータ出力が行われ、電圧セレ
クタ回路56aで選択された出力線に接続されるアナロ
グスイッチ56bだけをオン状態とし、アナログスイッ
チ56bに接続される2p 本の液晶駆動電圧の内から、
それぞれ1つずつの液晶駆動電圧が基準電圧VLCD1及び
充電電圧VLCD2として選択されて、積分回路58に供給
される。
【0068】この際に充電電圧VLCD2は基準電圧VLCD1
より1レベル分だけ高い電圧に設定されている。積分回
路58のアナログスイッチSWa-3 に接続された電流制
限用の抵抗素子R1 を介して、充電用容量素子C1 とサ
ンプルホールド回路59のホールドコンデンサC3 に対
して、あるいは、アナログスイッチSWa-4 に接続され
た電流制限用の抵抗素子R2 を介して、充電用容量素子
2 とサンプルホールド回路59のホールドコンデンサ
4 に対して、各アナログスイッチの一端に入力された
充電電圧VLCD2をオン時間だけ供給し、充電用容量素子
1 あるいはC2 とホールドコンデンサC3 あるいはC
4 に充電を行う。
【0069】その際に、充電用容量素子C1 あるいはC
2 とホールドコンデンサC3 あるいはC4 のホールド電
圧は、充電電荷量で決定されるため、再現性の良いホー
ルド電圧を得るためには、充電開始直前の初期電圧値を
一定にする必要がある。この実施例においては一定の基
準電圧に設定するため、充電用容量素子に初期電圧設定
用アナログスイッチSWa-5 あるいはSWa-6 を設け、
各アナログスイッチの一端に、基準電圧となる共通端子
電圧VLCD1を入力し、切り換え信号(CH)とリセット
信号(RST)を演算した出力信号、つまり、AND回
路55−1とインヒビット回路55−2を有するレベル
シフタ回路55の出力信号を初期電圧設定用アナログス
イッチSWa-5 あるいはSWa-6 に供給し、充電開始直
前の充電用容量素子とホールドコンデンサの電圧を初期
電圧として基準電圧VLCD1に設定している。
【0070】以上の過程により、前記階調データの上位
pビットの重み付けにより選択された基準電圧V
LCD1と、共通端子電圧VCOM との電位差によりV3 が設
定され、前記階調データの下位qビットの重み付けに応
じたパルス幅信号により変換された電圧V1 及びV2
加算した電圧が生成される。サンプルホールド回路59
は、ホールドコンデンサC3 あるいはC4 に蓄積された
ホールド電圧を切り換え信号(CH)に基づいて、どち
らか一方を選択し、ゲインが1に設定されたバッファB
1 あるいはBF2 を介して出力する。
【0071】バッファアンプ回路60は、サンプルホー
ルド回路59の出力電圧と、レベルシフタを介した出力
信号(OE)とを、駆動能力の大きいバッファアンプB
3に供給し、出力信号(OE)がハイレベルの時だ
け、サンプルホールド回路59の出力電圧を出力端子
(Ox)より外部に出力する。この実施例では、出力端
子からの出力電圧が、階調表示データ(D1 〜Dn )が
nビットオール0(ゼロ)の場合には、図3に示すVTH
電圧が、nビットオール1の場合には、図3に示すV
SAT 電圧が、それぞれ出力されるように設定されてい
る。
【0072】この実施例における液晶表示装置の階調駆
動回路の階調補正方法も、前記した図7と同様であるの
で、ここでは説明は省略する。上記したように構成する
ことにより、2n レベルの多階調な表示が可能で、且つ
外部電源入力ライン数及びアナログスイッチ数の削減さ
れた液晶表示装置の階調駆動回路を得ることができる。
【0073】図17は本発明の第4実施例を示す液晶表
示装置の階調駆動回路の概略ブロック図、図18は本発
明の第4実施例を示す液晶表示装置の階調駆動回路の1
出力当たりの概略ブロック図である。なお、図17の各
回路の境界線を図18では点線で示しており、図18の
点線で囲まれた回路部分は図17と対応している。ま
ず、本発明の第4実施例を示す液晶表示装置の階調駆動
回路の概要を図17と図18に基づいて説明する。
【0074】図12の第3実施例と同様に、図17に示
すシフトレジスタ回路61は、1ドット当たりnビット
(但しnは2以上の整数)の階調表示データ(D1 〜D
n )を、水平同期信号に同期したスタート信号(ST
A)のタイミングで取り込みを開始し、シフトクロック
(CLK)のタイミングで順次蓄積して行き、1水平走
査線分(データ信号線Y1 〜YM の数分)の階調表示デ
ータを蓄積後、取り込み信号(LOAD)のタイミング
により、ラインメモリ回路62に記憶する。
【0075】このシフトレジスタ回路61とラインメモ
リ回路62が、この実施例におけるラインメモリ回路に
相当する。ラインメモリ回路62に記憶された1水平走
査線分の階調表示データの下位qビットは、全ドット同
時にパルス幅制御回路63に入力され、パルス幅制御ク
ロック(CPG)と該階調表示データの下位qビットの
条件により、各ドット毎に任意の適当なパルス幅に変換
されて、パルス幅制御回路63より出力され、第2のレ
ベルシフタ回路65により、所定の電圧レベルに変換さ
れた後、切り換え回路67に入力され、切り換え信号
(CH)の条件で、各ドット毎に2系統設けられたサン
プルホールド積分回路68のどちらか1系統を選択して
供給される。
【0076】一方、前記階調表示データの上位pビット
は、全ドット同時に第1のレベルシフタ回路64に入力
され、所定の電圧レベルに変換された後、セレクタ回路
66へ入力され、該階調表示データの上位pビットの条
件により、各ドット毎に適当な電圧レベルの液晶駆動電
圧が選択され、基準電圧VLCD1と充電電圧VLCD2が生成
されて、対応するサンプルホールド積分回路68に供給
される。
【0077】そして、パルス幅制御回路63の出力期間
中だけ充電電圧VLCD2をサンプルホールド積分回路68
に供給し、ホールドコンデンサに充電する。ここで、サ
ンプルホールド積分回路68の定数は、セレクタ回路6
6で、どの電圧レベルの液晶駆動電圧が選択されても、
充電後のホールド電圧が図3に示すVTH〜VSAT 電圧の
範囲になるように設定されている。
【0078】充電後のホールド電圧は、レベルシフタ回
路を介した出力信号(OE)のタイミングでアナログ電
圧値を示す出力として、バッファアンプ回路69からO
1 〜Om が出力される。また、図17は階調駆動回路の
1チップを示しているので、バッファアンプ回路69の
出力端子数mが、図2における1水平走査線のドット数
Mと等しい場合は、図17の回路が1個あれば、1水平
走査線分の階調駆動電圧を出力することができる。
【0079】しかしながら、出力端子数mがドット数M
より小さい場合、例えば、mがMの1/10の場合に
は、1水平走査線分の階調駆動電圧を出力するために、
図17に示す回路が10個必要になる。そして、その場
合には、シフトレジスタ回路61及びラインメモリ回路
62は、1/10ライン分の容量を有することになり、
10個の階調駆動回路におけるシフトレジスタ回路61
に、計1水平走査線分の階調表示データが蓄積された後
に、取り込み信号(LOAD)のタイミングで、10個
の階調駆動回路におけるラインメモリ回路62に同時に
記憶される。また、ラインメモリ回路62からパルス幅
制御回路63に対する入力動作も同様である。
【0080】次に、本発明の第4実施例の液晶表示装置
の階調駆動回路の動作を図18と図14とに基づいて詳
細に説明する。図18は、X番目の1ドットに対応する
パルス幅制御回路63からバッファアンプ回路69まで
の回路構成を示している。シフトレジスタ回路61、ラ
インメモリ回路62及びパルス幅制御回路63及びセレ
クタ回路66の構成及び動作は前述したものと同等であ
るため省略する。なお、パルス幅制御回路63は、第1
実施例と同様に、クロック数カウンタ63a、一致回路
63b、フリップフロップ回路(F/F)63cから構
成されている。
【0081】パルス幅制御回路63の出力信号(PO
x)は、第2のレベルシフタ回路65を介して、切り換
え回路67の切り換えスイッチ(SWa-1 とSWa-2
のコモン端子に入力され、第2のレベルシフタ回路65
を介した切り換え信号(CH)により選択された側のス
イッチ端子から、サンプルホールド積分回路68に出力
される。
【0082】この実施例においても、切り換え信号(C
H)がハイレベルの時は、切り換えスイッチSWa-1
選択され、サンプルホールド積分回路68のアナログス
イッチSWa-3 にパルス幅制御回路63の出力信号(P
Ox)が供給され、切り換え信号(CH)がロウレベル
の時は、切り換えスイッチSWa-2 が選択され、サンプ
ルホールド積分回路68のアナログスイッチSWa-4
パルス幅制御回路63の出力信号(POx)が供給され
る。
【0083】アナログスイッチは、一般にトランジスタ
の組み合わせで構成されるため、オン状態においても抵
抗成分が存在する。この実施例においては、サンプルホ
ールド積分回路68のアナログスイッチSWa-3 及びS
a-4 のオン抵抗の抵抗値を適当な値に設定することに
より、前述した実施例に示した電流制限用の抵抗素子を
なくしたものである。
【0084】サンプルホールド積分回路68のアナログ
スイッチSWa-3 に接続された充電用容量素子C1 とホ
ールドコンデンサC3 に対して、あるいは、アナログス
イッチSWa-4 に接続された充電用容量素子C2 とホー
ルドコンデンサC4 に対して、各アナログスイッチの一
端に入力された充電電圧VLCD2をオン時間だけ供給し、
充電用容量素子C1 あるいはC2 とホールドコンデンサ
3 あるいはC4 に充電を行う。
【0085】その際に、この実施例においても、基準電
圧に設定するため、充電用容量素子C1 あるいはC2
ホールドコンデンサC3 あるいはC4 に、初期電圧設定
用アナログスイッチSWa-5 あるいはSWa-6 を設け、
各アナログスイッチの一端に基準電圧VLCD1を入力し、
切り換え信号(CH)とリセット信号(RST)を演算
した出力信号、つまり、AND回路65−1とインヒビ
ット回路65−2とを有するレベルシフタ回路65の出
力信号を、初期電圧設定用のアナログスイッチSWa-5
あるいはSWa-6 に供給し、充電開始直前のホールドコ
ンデンサの電圧を初期電圧VLCD1に設定している。
【0086】以上の過程により、前記階調データの上位
pビットの重み付けにより選択された基準電圧V
LCD1と、共通端子電圧VCOM との電位差により、V3
設定され、前記階調データの下位qビットの重み付けに
応じたパルス幅信号により変換された電圧V1 及びV2
を加算した電圧が生成される。そして、バッファアンプ
回路69では、サンプルホールド積分回路68のホール
ドコンデンサC3 あるいはC4 に蓄積されたホールド電
圧を、能力駆動が大きくゲインが1のバッファアンプB
1 あるいはBF2 に供給し、切り換え信号(CH)と
出力信号(OE)を演算した出力信号、つまり、AND
回路65−3とインヒビット回路65−4とを有するレ
ベルシフタ回路65を有するレベルシフタ回路65の出
力信号をバッファアンプBF1 あるいはBF2 に供給す
ることにより、切り換え信号(CH)に基づいて、どち
らか一方のバッファを選択し、出力信号(OE)がハイ
レベルの時だけ、ホールド電圧を出力端子(Ox)より
外部に出力する。
【0087】この実施例においても、出力端子からの出
力電圧が、階調表示データ(D1 〜Dn )がnビットオ
ール0(ゼロ)の場合には、図3に示すVTH電圧が、n
ビットオール1の場合には、図3に示すVSAT 電圧が、
それぞれ出力されるように設定されている。この第4実
施例のように構成することにより、2n レベルの多階調
な表示が可能で、且つ外部電源入力ライン数及びアナロ
グスイッチ数が削減され、しかも上記第3実施例より更
に回路構成が単純化された、回路規模の小さい液晶表示
装置の階調駆動回路を得ることができる。
【0088】また、本発明の上記液晶表示装置の階調駆
動回路を、図2に示すように、これにより駆動される液
晶パネル21のデータ信号線に出力することにより、高
品質の液晶表示装置を得ることができる。なお、本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨
に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の
範囲から排除するものではない。
【0089】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、上記のように構成したので、2n レベルの多階
調な表示を行うことができ、かつ外部電源入力ライン数
及びアナログスイッチ数の低減を図ることができる。
【0090】したがって、表示品質のよい、低コストの
液晶表示装置の階調駆動回路及びその表示装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す液晶表示装置の階調
駆動回路の概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示す階調駆動回路を備えた液
晶表示装置の概略ブロック図である。
【図3】TN液晶セルの電気光学特性図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す液晶表示装置の階調
駆動回路の1出力当たりの概略ブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す液晶表示装置の階調
駆動回路の動作タイムチャートである。
【図6】本発明の第1実施例を示す液晶表示装置の階調
駆動回路のパルス幅制御回路の1出力当たりの回路図で
ある。
【図7】本発明の実施例を示す液晶表示装置の階調駆動
回路の階調補正方法の説明図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す液晶表示装置の階調
駆動回路の概略ブロック図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す液晶表示装置の階調
駆動回路の1出力当たりの概略ブロック図である。
【図10】従来の液晶表示装置の回路構成を示す図であ
る。
【図11】従来の液晶表示装置の階調駆動回路を示すブ
ロック図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す液晶表示装置の階
調駆動回路の概略ブロック図である。
【図13】本発明の第3実施例を示す液晶表示装置の階
調駆動回路の1出力当たりの概略ブロック図である。
【図14】本発明の第3実施例を示す液晶表示装置の階
調駆動回路の動作タイムチャートである。
【図15】本発明の第3実施例を示す液晶表示装置の階
調駆動回路のパルス幅制御回路の1出力当たりの回路図
である。
【図16】本発明の第3実施例を示す液晶表示装置の階
調駆動回路のセレクタ回路の1出力当たりの回路図であ
る。
【図17】本発明の第4実施例を示す液晶表示装置の階
調駆動回路の概略ブロック図である。
【図18】本発明の第4実施例を示す液晶表示装置の階
調駆動回路の1出力当たりの概略ブロック図である。
【符号の説明】 21 液晶パネル 22 走査回路 23 階調駆動回路 24 LCD制御部 31,41,51,61 シフトレジスタ回路 32,42,52,62 ラインメモリ回路 33,43,53,63 パルス幅制御回路 33a,43a,53a,63a クロック数カウン
タ 33b,43b,53b,63b 一致回路 33c,43c,53c,63c フリップフロップ
回路(F/F) 33−1,33−2,53−1,53−2 インバー
タ 33−3,53−3 EOR回路 33−4,34−1,44−1,44−3,53−4,
55−1,65−1,65−3 AND回路 34,44 レベルシフタ回路 34−2,44−2,44−4,55−2,65−2,
65−4 インヒビット回路 35,45 サンプルホールド切り換え回路 36,58 積分回路 37,59 サンプルホールド回路 38,47,60,69 バッファアンプ回路 46,68 サンプルホールド積分回路 54,64 第1のレベルシフタ回路 55,65 第2のレベルシフタ回路 56,66 セレクタ回路 56a 電圧セレクタ回路 56b アナログスイッチ 57,67 切り換え回路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧変調駆動法により、各表示画素を2
    n レベル(但しnは2以上の整数)で階調表示を行う液
    晶表示装置の階調駆動回路において、(a)1表示画素
    に対してnビットの階調表示データを所定表示画素数分
    記憶した後、同時に出力するメモリ回路と、(b)該メ
    モリ回路に記憶された階調表示データをその階調表示レ
    ベルに応じた時間幅を有するパルスに変換するパルス幅
    制御回路と、(c)該パルス幅制御回路の出力時間幅に
    基づいて蓄積電圧を設定する積分回路と、(d)前記蓄
    積電圧をサンプルホールドするサンプルホールド回路と
    を備えることを特徴とする液晶表示装置の階調駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 前記パルス幅制御回路は、階調表示デー
    タの各ビットとパルス幅制御クロックの計数値とを比較
    し、その一致を検出して階調表示レベルに応じた時間幅
    のパルスを出力することを特徴とする請求項1記載の液
    晶表示装置の階調駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記パルス幅制御クロックのパルス間隔
    を階調補正特性に応じて変調することを特徴とする請求
    項2記載の液晶表示装置の階調駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記積分回路は、階調表示データに応じ
    た時間幅だけを書き込み電源電圧を供給するアナログス
    イッチと、該アナログスイッチに対して電流制限用の素
    子を電気的に直列に、充電用の素子を電気的に並列にそ
    れぞれ接続して設け、充電用の素子に蓄積された電圧を
    サンプルホールドすることを特徴とする請求項1記載の
    液晶表示装置の階調駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記電流制限用の素子と充電用の素子に
    より決定される充電時の時定数を階調補正特性に応じて
    設定することを特徴とする請求項4記載の液晶表示装置
    の階調駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記サンプルホールド回路は、電圧を蓄
    積するためのホールドコンデンサと、該ホールドコンデ
    ンサの蓄積電圧を出力するためのバッファアンプとから
    構成されることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置の階調駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記積分回路の電流制限用の素子とし
    て、書き込み電源電圧を供給するアナログスイッチのオ
    ン状態の抵抗成分を、充電用の素子としてサンプルホー
    ルド回路のホールドコンデンサの容量成分をそれぞれ併
    用することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の
    階調駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記蓄積電圧を取り込む直前に、積分回
    路の充電用の素子あるいはサンプルホールド回路のホー
    ルドコンデンサに蓄積された電圧を、基準電圧に設定す
    るためのアナログスイッチを設けることを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置の階調駆動回路。
  9. 【請求項9】 電圧変調駆動法により、各表示画素を2
    n レベル(但しnは2以上の整数)で階調表示を行う液
    晶表示装置の階調駆動回路において、(a)各表示画素
    に対してnビットの階調表示データを所定表示画素数分
    記憶した後、同時に出力するメモリ回路と、(b)該メ
    モリ回路に記憶された各表示画素のnビットの階調表示
    データの上位pビットの重み付けに応じた基準電圧レベ
    ル及び充電電圧レベルの電源を複数の電圧レベルに設定
    された電源群より選択するセレクタ回路と、(c)前記
    メモリ回路に記憶された各表示画素のnビットの階調表
    示データの下位qビットの重み付けに応じた時間幅を有
    するパルスに変換するパルス幅制御回路と、(d)前記
    セレクタ回路で選択された基準電圧レベルの電源を初期
    電圧として供給し、前記パルス幅制御回路の出力時間幅
    に基づいて、前記セレクタ回路で選択された充電電圧レ
    ベルの電源を供給し、蓄積電圧を設定する積分回路と、
    (e)前記蓄積電圧をサンプルホールドするサンプルホ
    ールド回路とを備えることを特徴とする液晶表示装置の
    階調駆動回路。
  10. 【請求項10】 前記セレクタ回路は、異なる複数の電
    圧レベルに設定された個々の電源にアナログスイッチを
    設け、前記メモリ回路に記憶された各表示画素のnビッ
    トの階調表示データの上位pビットの重み付けに応じた
    基準電圧レベル及び充電電圧レベルの電源にそれぞれ設
    けられたアナログスイッチをそれぞれ選択することを特
    徴とする請求項9記載の液晶表示装置の階調駆動回路。
  11. 【請求項11】 前記パルス幅制御回路は、前記メモリ
    回路に記憶された各表示画素のnビットの階調表示デー
    タの下位qビットの重み付けとパルス幅制御クロックの
    計数値とを比較し、その一致を検出して階調表示レベル
    に応じた時間幅のパルスを出力することを特徴とする請
    求項9記載の液晶表示装置の階調駆動回路。
  12. 【請求項12】 前記パルス幅制御クロックのパルス間
    隔を階調補正特性に応じて変調することを特徴とする請
    求項11記載の液晶表示装置の階調駆動回路。
  13. 【請求項13】 前記積分回路は、蓄積電圧を取り込む
    直前に積分回路の充電用の素子あるいはサンプルホール
    ド回路のホールドコンデンサに蓄積された電圧を、初期
    電圧に設定するための基準電圧レベルの電源を供給する
    アナログスイッチを設け、前記メモリ回路に記憶された
    各表示画素のnビットの階調表示データの下位qビット
    の重み付けに応じた時間幅だけ充電電圧レベルの電源を
    供給するアナログスイッチと、該アナログスイッチに対
    して電流制限用の素子を電気的に直列に、充電用の素子
    を電気的に並列にそれぞれ接続して設け、充電用の素子
    に蓄積された電圧をサンプルホールドすることを特徴と
    する請求項9記載の液晶表示装置の階調駆動回路。
  14. 【請求項14】 前記電流制限用の素子と充電用の素子
    により決定される充電時の時定数を階調補正特性に応じ
    て設定することを特徴とする請求項13記載の液晶表示
    装置の階調駆動回路。
  15. 【請求項15】 前記サンプルホールド回路は、電圧を
    蓄積するためのホールドコンデンサと、該ホールドコン
    デンサの蓄積電圧を出力するためのバッファアンプとか
    ら構成されることを特徴とする請求項9記載の液晶表示
    装置の階調駆動回路。
  16. 【請求項16】 前記積分回路の電流制限用の素子とし
    て、前記メモリ回路に記憶された各表示画素のnビット
    の階調表示データの下位qビットの重み付けに応じた時
    間幅だけ充電電圧レベルの電源を供給するアナログスイ
    ッチのオン状態の抵抗成分を併用することを特徴とする
    請求項13記載の液晶表示装置の階調駆動回路。
  17. 【請求項17】 請求項1又は9記載の液晶表示装置の
    階調駆動回路と、これにより駆動される液晶パネルとを
    備えた液晶表示装置。
JP7310594A 1994-04-12 1994-04-12 液晶表示装置の階調駆動回路及びその液晶表示装置 Withdrawn JPH07281642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310594A JPH07281642A (ja) 1994-04-12 1994-04-12 液晶表示装置の階調駆動回路及びその液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310594A JPH07281642A (ja) 1994-04-12 1994-04-12 液晶表示装置の階調駆動回路及びその液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07281642A true JPH07281642A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13508697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7310594A Withdrawn JPH07281642A (ja) 1994-04-12 1994-04-12 液晶表示装置の階調駆動回路及びその液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07281642A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105365A (ja) * 1998-09-25 2000-04-11 Samsung Display Devices Co Ltd グレイスケ―ルlcdドライバ
KR100478170B1 (ko) * 2001-03-05 2005-03-23 히다치디바이스 엔지니어링가부시키가이샤 계조 전압 선택 회로를 구비하는 액정 표시 장치
KR100506463B1 (ko) * 2000-11-20 2005-08-08 엔이씨 엘씨디 테크놀로지스, 엘티디. 칼러액정표시의 구동회로 및 구동방법, 및 칼러액정표시장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105365A (ja) * 1998-09-25 2000-04-11 Samsung Display Devices Co Ltd グレイスケ―ルlcdドライバ
KR100506463B1 (ko) * 2000-11-20 2005-08-08 엔이씨 엘씨디 테크놀로지스, 엘티디. 칼러액정표시의 구동회로 및 구동방법, 및 칼러액정표시장치
KR100478170B1 (ko) * 2001-03-05 2005-03-23 히다치디바이스 엔지니어링가부시키가이샤 계조 전압 선택 회로를 구비하는 액정 표시 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0391655B1 (en) A drive device for driving a matrix-type LCD apparatus
KR100553325B1 (ko) 용량성 부하의 구동 회로 및 구동 방법과, 용량성 부하의구동 회로가 제공된 표시 장치
JP3562585B2 (ja) 液晶表示装置およびその駆動方法
JPH0968692A (ja) 表示パネルの駆動方法および装置
JPH05100635A (ja) アクテイブマトリクス型液晶デイスプレイの駆動用集積回路と駆動方法
JPH06314080A (ja) 液晶表示装置
US6288697B1 (en) Method and circuit for driving display device
JP2714161B2 (ja) 液晶ディスプレイ装置
JPH0876083A (ja) 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置
KR101278001B1 (ko) 액정표시장치와 그 구동방법
JPH09138670A (ja) 液晶表示装置の駆動回路
US9087493B2 (en) Liquid crystal display device and driving method thereof
US4278974A (en) Driving system of display
JP2007065134A (ja) 液晶表示装置
JPH07281642A (ja) 液晶表示装置の階調駆動回路及びその液晶表示装置
JPH05108030A (ja) 液晶パネルの駆動回路
JPH07306660A (ja) 液晶表示装置の階調駆動回路及びその階調駆動方法
JPH04144382A (ja) ディジタルγ補正回路付液晶表示装置
EP0544427B1 (en) Display module drive circuit having a digital source driver capable of generating multi-level drive voltages from a single external power source
JPH05265402A (ja) 液晶表示装置の駆動方法および装置
JPH086524A (ja) 液晶表示装置の階調駆動回路
JPH07104716A (ja) 表示装置
JP2000066640A (ja) 液晶駆動装置及びプログラムを記憶した記憶媒体
US5587721A (en) Liquid crystal driving apparatus
JPH04358197A (ja) 液晶ディスプレイの階調駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010703