JPH07280904A - Squid磁束計のキャリブレーション方法 - Google Patents
Squid磁束計のキャリブレーション方法Info
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- JPH07280904A JPH07280904A JP6097023A JP9702394A JPH07280904A JP H07280904 A JPH07280904 A JP H07280904A JP 6097023 A JP6097023 A JP 6097023A JP 9702394 A JP9702394 A JP 9702394A JP H07280904 A JPH07280904 A JP H07280904A
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- squid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 断熱容器内等のSQUID磁束計の位置推定
の精度を向上しSQUID磁束計の磁場感度を正確に校
正しうるキャリブレーション方法を提供する。 【構成】 校正すべきSQUID磁束計の近傍に設置位
置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN を設置し既
知電流を順次印加した場合の任意の磁場発生コイルCj
がSQUID磁束計位置で作る磁場の理論値から算出さ
れるSQUID磁束計の出力電圧の理論値と出力電圧の
測定値の差から、最小自乗法によりSQUID磁束計ベ
クトル位置rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度
スカラー値gp の各パラメータを推定する。
の精度を向上しSQUID磁束計の磁場感度を正確に校
正しうるキャリブレーション方法を提供する。 【構成】 校正すべきSQUID磁束計の近傍に設置位
置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN を設置し既
知電流を順次印加した場合の任意の磁場発生コイルCj
がSQUID磁束計位置で作る磁場の理論値から算出さ
れるSQUID磁束計の出力電圧の理論値と出力電圧の
測定値の差から、最小自乗法によりSQUID磁束計ベ
クトル位置rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度
スカラー値gp の各パラメータを推定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SQUID(Supercon
ducting Quantum Interference Device :超伝導量子干
渉デバイス)を使用して磁場を計測するSQUID磁束
計あるいはフラックスゲート等の磁束計のシステム校正
のためのキャリブレーション方法に関する。ここに、S
QUIDとは、液体ヘリウムや液体窒素等により断熱容
器(クライオスタットやデュワー等)内で低温状態に維
持され、ループ内にジョセフソン接合を含む超伝導ルー
プであるSQUIDループに直流電流をバイアス電流と
して印加して駆動し、このSQUIDループ内に、ピッ
クアップコイルや入力コイル等を介して外部からの磁束
を結合して印加すると、SQUIDループに周回電流が
誘起され、ループ内のジョセフソン接合における量子的
な干渉効果により、印加された外部磁束の微弱な変化を
出力電圧の大きな変化に変換するトランスデューサとし
て動作することを利用して、微小磁束変化を測定する素
子である。
ducting Quantum Interference Device :超伝導量子干
渉デバイス)を使用して磁場を計測するSQUID磁束
計あるいはフラックスゲート等の磁束計のシステム校正
のためのキャリブレーション方法に関する。ここに、S
QUIDとは、液体ヘリウムや液体窒素等により断熱容
器(クライオスタットやデュワー等)内で低温状態に維
持され、ループ内にジョセフソン接合を含む超伝導ルー
プであるSQUIDループに直流電流をバイアス電流と
して印加して駆動し、このSQUIDループ内に、ピッ
クアップコイルや入力コイル等を介して外部からの磁束
を結合して印加すると、SQUIDループに周回電流が
誘起され、ループ内のジョセフソン接合における量子的
な干渉効果により、印加された外部磁束の微弱な変化を
出力電圧の大きな変化に変換するトランスデューサとし
て動作することを利用して、微小磁束変化を測定する素
子である。
【0002】
【従来の技術】従来、測定する磁場強度とSQUID磁
束計の出力電圧値との関係を校正するキャリブレーショ
ン方法としては、デュワー等の断熱容器内の底部付近等
に設置されたSQUID磁束計の近傍に一つの円形コイ
ルあるいは直線電線などを設置し、この円形コイルある
いは直線電線に電流を印加して磁場を発生させ、このと
きの電流値とSQUID磁束計までの距離とからSQU
ID磁束計位置での磁場強度の理論値を計算し、SQU
ID磁束計から出力される出力電圧値との関係からSQ
UID磁束計の磁場感度のキャリブレーションを行う方
法が知られている。
束計の出力電圧値との関係を校正するキャリブレーショ
ン方法としては、デュワー等の断熱容器内の底部付近等
に設置されたSQUID磁束計の近傍に一つの円形コイ
ルあるいは直線電線などを設置し、この円形コイルある
いは直線電線に電流を印加して磁場を発生させ、このと
きの電流値とSQUID磁束計までの距離とからSQU
ID磁束計位置での磁場強度の理論値を計算し、SQU
ID磁束計から出力される出力電圧値との関係からSQ
UID磁束計の磁場感度のキャリブレーションを行う方
法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のS
QUID磁束計キャリブレーション方法では、SQUI
D磁束計が不透明なデュワー等の断熱容器内に設置され
ているためその正確な位置を求めることが困難であるこ
とから、SQUID磁束計位置での磁場強度の理論値に
誤差が生じ、その結果、磁場感度にも誤差が生じる、と
いう問題点があった。本発明は、上記の問題点を解決す
るためになされたものであり、断熱容器内等のSQUI
D磁束計の位置推定の精度を向上しSQUID磁束計の
磁場感度を正確に校正しうるキャリブレーション方法を
提供することを目的とする。
QUID磁束計キャリブレーション方法では、SQUI
D磁束計が不透明なデュワー等の断熱容器内に設置され
ているためその正確な位置を求めることが困難であるこ
とから、SQUID磁束計位置での磁場強度の理論値に
誤差が生じ、その結果、磁場感度にも誤差が生じる、と
いう問題点があった。本発明は、上記の問題点を解決す
るためになされたものであり、断熱容器内等のSQUI
D磁束計の位置推定の精度を向上しSQUID磁束計の
磁場感度を正確に校正しうるキャリブレーション方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願の第1の発明に係るSQUID磁束計のキャリ
ブレーション方法は、校正すべきSQUID磁束計の近
傍に設置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN
を設置し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値が
既知の既知電流を順次印加した場合の前記N個の磁場発
生コイルC1 〜CN のうちの磁場発生コイルCj が前記
SQUID磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理論
ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁束
計の検出磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁
場感度スカラー値をgp とし、前記既知電流が印加され
た磁場発生コイルCj による前記SQUID磁束計の出
力電圧測定値をVpjとしたとき、下式
め、本願の第1の発明に係るSQUID磁束計のキャリ
ブレーション方法は、校正すべきSQUID磁束計の近
傍に設置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN
を設置し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値が
既知の既知電流を順次印加した場合の前記N個の磁場発
生コイルC1 〜CN のうちの磁場発生コイルCj が前記
SQUID磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理論
ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁束
計の検出磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁
場感度スカラー値をgp とし、前記既知電流が印加され
た磁場発生コイルCj による前記SQUID磁束計の出
力電圧測定値をVpjとしたとき、下式
【数3】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定するように構成される。ま
た、本願の第2の発明に係るSQUID磁束計のキャリ
ブレーション方法は、校正すべきSQUID磁束計の近
傍に設置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN
を設置し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値お
よび周波数f1 〜fN が既知の既知電流を同時に印加し
た場合の前記N個の磁場発生コイルC1 〜CN が前記S
QUID磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理論ベ
クトル値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁束計
の検出磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁場
感度スカラー値をgp とし、前記各既知電流が印加され
たN個の磁場発生コイルC1 〜CN による前記SQUI
D磁束計の出力電圧測定値をフーリエ変換して得られる
各周波数成分fj ごとの出力電圧値強度をVpjとしたと
き、下式
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定するように構成される。ま
た、本願の第2の発明に係るSQUID磁束計のキャリ
ブレーション方法は、校正すべきSQUID磁束計の近
傍に設置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN
を設置し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値お
よび周波数f1 〜fN が既知の既知電流を同時に印加し
た場合の前記N個の磁場発生コイルC1 〜CN が前記S
QUID磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理論ベ
クトル値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁束計
の検出磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁場
感度スカラー値をgp とし、前記各既知電流が印加され
たN個の磁場発生コイルC1 〜CN による前記SQUI
D磁束計の出力電圧測定値をフーリエ変換して得られる
各周波数成分fj ごとの出力電圧値強度をVpjとしたと
き、下式
【数4】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定するように構成される。上記
において、前記SQUID磁束計のキャリブレーション
方法によって校正されたM個のSQUID磁束計の近傍
に設置位置ベクトルrと方向ベクトルnと電流値iの値
S=(r,n,i)が既知の評価用磁場源を設置し、当
該評価用磁場源による前記M個のSQUID磁束計の出
力電圧値V* を測定し、当該出力電圧値V* に基づき、
前記評価用磁場源の位置ベクトルr* 、方向ベクトルn
* 、電流値i* の値S* =(r* ,n* ,i* )を推定
し、当該推定値S* と真の値Sとの差である下式 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r
* ,n* ,i* ) により前記キャリブレーション方法による推定誤差を評
価するようにしてもよい。
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定するように構成される。上記
において、前記SQUID磁束計のキャリブレーション
方法によって校正されたM個のSQUID磁束計の近傍
に設置位置ベクトルrと方向ベクトルnと電流値iの値
S=(r,n,i)が既知の評価用磁場源を設置し、当
該評価用磁場源による前記M個のSQUID磁束計の出
力電圧値V* を測定し、当該出力電圧値V* に基づき、
前記評価用磁場源の位置ベクトルr* 、方向ベクトルn
* 、電流値i* の値S* =(r* ,n* ,i* )を推定
し、当該推定値S* と真の値Sとの差である下式 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r
* ,n* ,i* ) により前記キャリブレーション方法による推定誤差を評
価するようにしてもよい。
【0005】
【作用】上記構成を有する本願の第1の発明に係るSQ
UID磁束計のキャリブレーション方法によれば、校正
すべきSQUID磁束計の近傍に設置位置が既知のN個
の磁場発生コイルC1 〜CN を設置し、当該各磁場発生
コイルC1 〜CN に電流値が既知の既知電流を順次印加
した場合の前記N個の磁場発生コイルC1 〜CNのうち
の磁場発生コイルCj が前記SQUID磁束計の位置ベ
クトルrp で作る磁場の理論ベクトル値をB(rp:
Cj)とし、前記SQUID磁束計の検出磁場の方向を
示す単位ベクトルをnp とし、磁場感度スカラー値をg
p とし、前記既知電流が印加された磁場発生コイルCj
による前記SQUID磁束計の出力電圧測定値をVpjと
したとき、下式
UID磁束計のキャリブレーション方法によれば、校正
すべきSQUID磁束計の近傍に設置位置が既知のN個
の磁場発生コイルC1 〜CN を設置し、当該各磁場発生
コイルC1 〜CN に電流値が既知の既知電流を順次印加
した場合の前記N個の磁場発生コイルC1 〜CNのうち
の磁場発生コイルCj が前記SQUID磁束計の位置ベ
クトルrp で作る磁場の理論ベクトル値をB(rp:
Cj)とし、前記SQUID磁束計の検出磁場の方向を
示す単位ベクトルをnp とし、磁場感度スカラー値をg
p とし、前記既知電流が印加された磁場発生コイルCj
による前記SQUID磁束計の出力電圧測定値をVpjと
したとき、下式
【数5】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記構成を有する本願の第2の発明に係るSQUID磁束
計のキャリブレーション方法によれば、校正すべきSQ
UID磁束計の近傍に設置位置が既知のN個の磁場発生
コイルC1 〜CN を設置し、当該各磁場発生コイルC1
〜CNに電流値および周波数f1 〜fN が既知の既知電
流を同時に印加した場合の前記N個の磁場発生コイルC
1 〜CN が前記SQUID磁束計の位置ベクトルrp で
作る磁場の理論ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記
SQUID磁束計の検出磁場の方向を示す単位ベクトル
をnp とし、磁場感度スカラー値をgp とし、前記各既
知電流が印加されたN個の磁場発生コイルC1 〜CN に
よる前記SQUID磁束計の出力電圧測定値をフーリエ
変換して得られる各周波数成分fj ごとの出力電圧値強
度をVpjとしたとき、下式
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記構成を有する本願の第2の発明に係るSQUID磁束
計のキャリブレーション方法によれば、校正すべきSQ
UID磁束計の近傍に設置位置が既知のN個の磁場発生
コイルC1 〜CN を設置し、当該各磁場発生コイルC1
〜CNに電流値および周波数f1 〜fN が既知の既知電
流を同時に印加した場合の前記N個の磁場発生コイルC
1 〜CN が前記SQUID磁束計の位置ベクトルrp で
作る磁場の理論ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記
SQUID磁束計の検出磁場の方向を示す単位ベクトル
をnp とし、磁場感度スカラー値をgp とし、前記各既
知電流が印加されたN個の磁場発生コイルC1 〜CN に
よる前記SQUID磁束計の出力電圧測定値をフーリエ
変換して得られる各周波数成分fj ごとの出力電圧値強
度をVpjとしたとき、下式
【数6】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記方法によって校正されたM個のSQUID磁束計の近
傍に設置位置ベクトルrと方向ベクトルnと電流値iの
値S=(r,n,i)が既知の評価用磁場源を設置し、
当該評価用磁場源による前記M個のSQUID磁束計の
出力電圧値V* を測定し、当該出力電圧値V* に基づ
き、前記評価用磁場源の位置ベクトルr* 、方向ベクト
ルn* 、電流値i* の値S* =(r* ,n* ,i* )を
推定し、当該推定値S* と真の値Sとの差 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r
* ,n* ,i* ) を求め、これにより上記キャリブレーション方法による
推定誤差を評価することができ、上記方法による校正値
の信頼性を評価することが可能となる。
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記方法によって校正されたM個のSQUID磁束計の近
傍に設置位置ベクトルrと方向ベクトルnと電流値iの
値S=(r,n,i)が既知の評価用磁場源を設置し、
当該評価用磁場源による前記M個のSQUID磁束計の
出力電圧値V* を測定し、当該出力電圧値V* に基づ
き、前記評価用磁場源の位置ベクトルr* 、方向ベクト
ルn* 、電流値i* の値S* =(r* ,n* ,i* )を
推定し、当該推定値S* と真の値Sとの差 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r
* ,n* ,i* ) を求め、これにより上記キャリブレーション方法による
推定誤差を評価することができ、上記方法による校正値
の信頼性を評価することが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の第1実施例であるSQUID磁束計
キャリブレーション方法を説明するための概念図であ
る。図に示すように、デュワー2内には校正を行うSQ
UID磁束計1が設置されている。このSQUID磁束
計1の出力はSQUID出力回路3からコンピュータ4
に出力され、出力電圧値のモニタ及び記録がなされる。
る。図1は本発明の第1実施例であるSQUID磁束計
キャリブレーション方法を説明するための概念図であ
る。図に示すように、デュワー2内には校正を行うSQ
UID磁束計1が設置されている。このSQUID磁束
計1の出力はSQUID出力回路3からコンピュータ4
に出力され、出力電圧値のモニタ及び記録がなされる。
【0007】上記のSQUID磁束計1は、SQUID
ループに入力する磁束を磁束電圧変換係数dV/dΦ
(V:電圧,Φ:磁束)で電気信号に変換し、電圧とし
て出力する。この磁束電圧変換係数dV/dΦがSQU
ID磁束計1の磁場感度を表わす。
ループに入力する磁束を磁束電圧変換係数dV/dΦ
(V:電圧,Φ:磁束)で電気信号に変換し、電圧とし
て出力する。この磁束電圧変換係数dV/dΦがSQU
ID磁束計1の磁場感度を表わす。
【0008】上記のSQUID磁束計1の近傍には、複
数の磁場発生源である磁場発生コイルC1 〜CN が配置
されている。各磁場発生コイルC1 〜CN の個々のコイ
ル位置(例えば、所定の原点からのベクトル量など)は
既知であるとする。また、各磁場発生コイルC1 〜CN
は、切換スイッチ6を介して電流源5に接続されてお
り、切換スイッチ6の切換動作により、図2に示すよう
に、個々の磁場発生コイルに一定振幅値の交流電流が順
次印加されるように構成されている。この印加電流値
(例えば、電流の大きさと周波数等の波形)も既知であ
るとする。
数の磁場発生源である磁場発生コイルC1 〜CN が配置
されている。各磁場発生コイルC1 〜CN の個々のコイ
ル位置(例えば、所定の原点からのベクトル量など)は
既知であるとする。また、各磁場発生コイルC1 〜CN
は、切換スイッチ6を介して電流源5に接続されてお
り、切換スイッチ6の切換動作により、図2に示すよう
に、個々の磁場発生コイルに一定振幅値の交流電流が順
次印加されるように構成されている。この印加電流値
(例えば、電流の大きさと周波数等の波形)も既知であ
るとする。
【0009】本実施例では、以下の方法により、SQU
ID磁束計1の磁束計位置(例えば、所定の原点からの
ベクトル量など)、検出磁場方向(例えば、所定方向の
単位ベクトルなど)、磁場感度(スカラー値)の各パラ
メータの推定および収束をコンピュータ4によりおこな
う。まず、上記のN個の磁場発生コイルC1 〜CN のう
ちの磁場発生コイルCj がSQUID磁束計1の位置r
p (例えば、所定の原点からのベクトル量など)で作る
磁場の理論値(ベクトル量)をB(rp:Cj)とする。
このB(rp:Cj)は、ビオ・サバールの法則から、下
式
ID磁束計1の磁束計位置(例えば、所定の原点からの
ベクトル量など)、検出磁場方向(例えば、所定方向の
単位ベクトルなど)、磁場感度(スカラー値)の各パラ
メータの推定および収束をコンピュータ4によりおこな
う。まず、上記のN個の磁場発生コイルC1 〜CN のう
ちの磁場発生コイルCj がSQUID磁束計1の位置r
p (例えば、所定の原点からのベクトル量など)で作る
磁場の理論値(ベクトル量)をB(rp:Cj)とする。
このB(rp:Cj)は、ビオ・サバールの法則から、下
式
【数7】 で表わされる。上式(1)において、μo は真空の透磁
率を表わすスカラー値を、Jは電流密度を表わすベクト
ル値を、r′は電流位置を表わすベクトル値を、それぞ
れ示している。
率を表わすスカラー値を、Jは電流密度を表わすベクト
ル値を、r′は電流位置を表わすベクトル値を、それぞ
れ示している。
【0010】そして、SQUID磁束計1の検出磁場の
方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁場感度スカラー
値gp (単位:T/V。ここに、Tはテスラ、Vはボル
トを表わす。)としたとき、SQUID磁束計1の出力
電圧の理論値は、下式
方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁場感度スカラー
値gp (単位:T/V。ここに、Tはテスラ、Vはボル
トを表わす。)としたとき、SQUID磁束計1の出力
電圧の理論値は、下式
【数8】 で表わされる。上式(2)において、B(rp:Cj)・
np は両ベクトルの内積を表わしている。また、1/g
p =dV/dΦの関係がある。
np は両ベクトルの内積を表わしている。また、1/g
p =dV/dΦの関係がある。
【0011】次に、上式(2)で表わされる理論値V
theoryと、電流が印加された磁場発生コイルCj により
実際にSQUID磁束計1が出力してコンピュータ4が
モニタした出力電圧測定値Vpjが等しくなるようにコン
ピュータ4により校正を行えば、実際の磁場強度とSQ
UID磁束計1の出力電圧は正確に対応することにな
る。しかし、実際には、測定値にはばらつきがあるの
で、最小自乗法を用いて、下式
theoryと、電流が印加された磁場発生コイルCj により
実際にSQUID磁束計1が出力してコンピュータ4が
モニタした出力電圧測定値Vpjが等しくなるようにコン
ピュータ4により校正を行えば、実際の磁場強度とSQ
UID磁束計1の出力電圧は正確に対応することにな
る。しかし、実際には、測定値にはばらつきがあるの
で、最小自乗法を用いて、下式
【数9】 を目的関数f(x)とし、これを最小化するように数値
解法を用いて各パラメータを探索していく。
解法を用いて各パラメータを探索していく。
【0012】本実施例においては、いわゆる「反復法」
に基づく数値解法を用いるが、反復法とは、以下のよう
な手順によって数値解を探索する方法である。すなわ
ち、まず第1手順として「初期設定」を行う。初期設定
とは、変数xk のうち、k=0の初期点xo の値を与え
ること等をいう。次に、第2手順として、所定の停止条
件が満足されている場合には、そのxk を解とみなす。
所定の停止条件を満足するxk が無い場合には、次の第
3手順へ移行する。第3手順では、探索方向dkを決定
する。次いで、第4手順では、dk 方向での「きざみ幅
αk 」を、「直線探索法」等によって求める。次に、第
5手順において、 xk+1 =xk +αk ・dk ……………………(4) とおく。そして、第6手順として、k=k+1とおい
て、再び上記の第2手順以降の手順を実行する。
に基づく数値解法を用いるが、反復法とは、以下のよう
な手順によって数値解を探索する方法である。すなわ
ち、まず第1手順として「初期設定」を行う。初期設定
とは、変数xk のうち、k=0の初期点xo の値を与え
ること等をいう。次に、第2手順として、所定の停止条
件が満足されている場合には、そのxk を解とみなす。
所定の停止条件を満足するxk が無い場合には、次の第
3手順へ移行する。第3手順では、探索方向dkを決定
する。次いで、第4手順では、dk 方向での「きざみ幅
αk 」を、「直線探索法」等によって求める。次に、第
5手順において、 xk+1 =xk +αk ・dk ……………………(4) とおく。そして、第6手順として、k=k+1とおい
て、再び上記の第2手順以降の手順を実行する。
【0013】上記の反復法の第2手順における「停止条
件」としては、勾配ベクトルの大きさ‖▽f(xk )‖
や点列{xk }の変動‖xk −xk-1 ‖が、ある程度小
さくなったら求める解に収束した、とみなす場合が多
い。上記の反復法の例として、まず「最急降下法(Stee
pest Descent Method )」が挙げられるが、この方法
は、目的関数の勾配ベクトルは関数を局所的に最大にす
る方向を示すことから、この方向と逆の方向に進めば、
最大の傾斜に沿ってf(x)の値を下げることができる
だろう、との考えに基づくものである。この最急降下法
によれば、k回目の探索ベクトルdk は、次式 dk =−▽f(xk ) ……………………(5) で与えられる。しかし、上記の探索方向は、大域的な解
を探索する場合には最良の探索戦略とは限らず、途中で
停滞してしまうことも多い。最急降下法は、直線探索を
上手に行えば大域的収束性が保証されるが、反面、収束
速度が非常に遅い、という欠点がある。
件」としては、勾配ベクトルの大きさ‖▽f(xk )‖
や点列{xk }の変動‖xk −xk-1 ‖が、ある程度小
さくなったら求める解に収束した、とみなす場合が多
い。上記の反復法の例として、まず「最急降下法(Stee
pest Descent Method )」が挙げられるが、この方法
は、目的関数の勾配ベクトルは関数を局所的に最大にす
る方向を示すことから、この方向と逆の方向に進めば、
最大の傾斜に沿ってf(x)の値を下げることができる
だろう、との考えに基づくものである。この最急降下法
によれば、k回目の探索ベクトルdk は、次式 dk =−▽f(xk ) ……………………(5) で与えられる。しかし、上記の探索方向は、大域的な解
を探索する場合には最良の探索戦略とは限らず、途中で
停滞してしまうことも多い。最急降下法は、直線探索を
上手に行えば大域的収束性が保証されるが、反面、収束
速度が非常に遅い、という欠点がある。
【0014】他の方法として、「ニュートン法(Newton
Method )」がある。ニュートン法は、目的関数を点x
k で2次近似したモデル関数 f(xk+d)≒f(xk)+▽f(xk)Td+(1/2)dT▽2f(xk)d …(6) の最小点に向かう方向を探索ベクトルに選んでいる。
Method )」がある。ニュートン法は、目的関数を点x
k で2次近似したモデル関数 f(xk+d)≒f(xk)+▽f(xk)Td+(1/2)dT▽2f(xk)d …(6) の最小点に向かう方向を探索ベクトルに選んでいる。
【0015】すなわち、k回目の探索方向は、連立1次
方程式 ▽2 f(xk )d=−▽f(xk ) ……………………(7) を解くことによって求まる。この探索方向を用いること
により、局所的二次収束性が実現される。
方程式 ▽2 f(xk )d=−▽f(xk ) ……………………(7) を解くことによって求まる。この探索方向を用いること
により、局所的二次収束性が実現される。
【0016】しかし、ニュートン法においては、関数の
「ヘッセ行列」が必要であり、このヘッセ行列を解析的
に計算するのに非常な労力を要する、という欠点があっ
た。また、大域的収束性が保証できない、という短所も
有していた。そこで、上記の最急降下法とニュートン法
の長所を活かしつつ、その欠点を補いうる数値解法が模
索され、現在では、上記のニュートン法をさらに改良し
た「準ニュートン法(Quasi-Newton Method )」が広く
用いられている。
「ヘッセ行列」が必要であり、このヘッセ行列を解析的
に計算するのに非常な労力を要する、という欠点があっ
た。また、大域的収束性が保証できない、という短所も
有していた。そこで、上記の最急降下法とニュートン法
の長所を活かしつつ、その欠点を補いうる数値解法が模
索され、現在では、上記のニュートン法をさらに改良し
た「準ニュートン法(Quasi-Newton Method )」が広く
用いられている。
【0017】上記のようにして、上式(3)を最小にす
るようなSQUID磁束計位置、検出磁場方向、磁場感
度に関するパラメータ(rp ,np ,gp )を推定(初
期設定)し、上記の手順を繰り返すことにより、各パラ
メータ値(rp ,np ,gp)を正確な値に収束させる
ことができる。上式(3)中、Nは磁場発生コイルの個
数を示している。
るようなSQUID磁束計位置、検出磁場方向、磁場感
度に関するパラメータ(rp ,np ,gp )を推定(初
期設定)し、上記の手順を繰り返すことにより、各パラ
メータ値(rp ,np ,gp)を正確な値に収束させる
ことができる。上式(3)中、Nは磁場発生コイルの個
数を示している。
【0018】次に、図3を参照しつつ本発明の第2実施
例であるSQUID磁束計キャリブレーション方法を説
明する。この第2実施例においては、図1に示す第1実
施例における電流源5および切換スイッチ6を除去し、
全ての磁場発生コイルC1 〜CN のそれぞれに専用の電
流源を接続して構成する。そして、各電流源から各磁場
発生コイルC1 〜CN に対しては、図3(A)に示すよ
うな周波数と電流値が異なる交流電流が同時に印加され
る。すなわち、磁場発生コイルC1 へは周波数f1 の電
流、磁場発生コイルC2 へは周波数f2 の電流、…、磁
場発生コイルCN へは周波数fN の電流が印加される。
これに伴い、各磁場発生コイルC1 〜CN からは、印加
された電流に対応した磁束が発生し、これらの磁束が同
時にSQUID磁束計1を貫通する。
例であるSQUID磁束計キャリブレーション方法を説
明する。この第2実施例においては、図1に示す第1実
施例における電流源5および切換スイッチ6を除去し、
全ての磁場発生コイルC1 〜CN のそれぞれに専用の電
流源を接続して構成する。そして、各電流源から各磁場
発生コイルC1 〜CN に対しては、図3(A)に示すよ
うな周波数と電流値が異なる交流電流が同時に印加され
る。すなわち、磁場発生コイルC1 へは周波数f1 の電
流、磁場発生コイルC2 へは周波数f2 の電流、…、磁
場発生コイルCN へは周波数fN の電流が印加される。
これに伴い、各磁場発生コイルC1 〜CN からは、印加
された電流に対応した磁束が発生し、これらの磁束が同
時にSQUID磁束計1を貫通する。
【0019】その結果、SQUID磁束計1の出力電圧
値Vの経時変化は、図3(B)に示すような曲線とな
る。このSQUID磁束計1の測定電圧値をコンピュー
タ4によりフーリエ変換することにより、各周波数成分
fj ごとの出力電圧値強度Vpjが図3(C)のように得
られる。この図3(C)の強度値Vpjは、上式(3)に
おける測定電圧値Vに相当するから、上記の第1実施例
と同様に、上式(3)が最小となるように各パラメータ
(rp ,np ,gp )を推定(初期設定)し、上記の手
順を繰り返すことにより、各パラメータ値(rp ,n
p ,gp )を正確な値に収束させることができる。
値Vの経時変化は、図3(B)に示すような曲線とな
る。このSQUID磁束計1の測定電圧値をコンピュー
タ4によりフーリエ変換することにより、各周波数成分
fj ごとの出力電圧値強度Vpjが図3(C)のように得
られる。この図3(C)の強度値Vpjは、上式(3)に
おける測定電圧値Vに相当するから、上記の第1実施例
と同様に、上式(3)が最小となるように各パラメータ
(rp ,np ,gp )を推定(初期設定)し、上記の手
順を繰り返すことにより、各パラメータ値(rp ,n
p ,gp )を正確な値に収束させることができる。
【0020】しかし、上記のキャリブレーション方法に
よってSQUID磁束計やSQUIDセンサアレイ等の
SQUIDシステムの校正値を求めた場合、その値は推
定値であり、その値には何らかの誤差を含んでいると考
えられる。したがって、上記のキャリブレーション方法
で求めた校正値の信頼性を評価する必要がある。しかし
ながら、真の校正値を知ることは困難であるので、推定
誤差の大きさを知ることはできない。このため、上記の
キャリブレーション方法の信頼性評価を真の校正値に基
づいて行うことはできない。そこで、以下に説明する本
発明の第3実施例であるSQUID磁束計キャリブレー
ション方法により、上記第1,第2実施例で求めた校正
値の信頼性評価を行う。
よってSQUID磁束計やSQUIDセンサアレイ等の
SQUIDシステムの校正値を求めた場合、その値は推
定値であり、その値には何らかの誤差を含んでいると考
えられる。したがって、上記のキャリブレーション方法
で求めた校正値の信頼性を評価する必要がある。しかし
ながら、真の校正値を知ることは困難であるので、推定
誤差の大きさを知ることはできない。このため、上記の
キャリブレーション方法の信頼性評価を真の校正値に基
づいて行うことはできない。そこで、以下に説明する本
発明の第3実施例であるSQUID磁束計キャリブレー
ション方法により、上記第1,第2実施例で求めた校正
値の信頼性評価を行う。
【0021】図4は本発明の第3実施例であるSQUI
D磁束計キャリブレーション方法を説明するための概念
図である。図に示すように、校正を行うM個のSQUI
D磁束計からなるセンサアレイ11が設置され、センサ
アレイ11の近傍には、複数の磁場発生源である磁場発
生コイルC1 〜CN が配置されている。センサアレイ1
1の各SQUID磁束計の位置(例えば、所定の原点か
らのベクトル量rpiなど)は未知である。磁場発生コイ
ルC1 〜CN の個々のコイル位置(例えば、所定の原点
からのベクトル量など)は既知であるとする。また、各
磁場発生コイルC1 〜CN は、例えば上記第1実施例と
同様に図示しない切換スイッチ等を介して電流源15に
接続されており、切換スイッチ等の切換動作により、個
々の磁場発生コイルに一定振幅値の交流電流が順次印加
されるように構成されている。この印加電流値(例え
ば、電流の大きさと周波数等の波形)も既知であるとす
る。
D磁束計キャリブレーション方法を説明するための概念
図である。図に示すように、校正を行うM個のSQUI
D磁束計からなるセンサアレイ11が設置され、センサ
アレイ11の近傍には、複数の磁場発生源である磁場発
生コイルC1 〜CN が配置されている。センサアレイ1
1の各SQUID磁束計の位置(例えば、所定の原点か
らのベクトル量rpiなど)は未知である。磁場発生コイ
ルC1 〜CN の個々のコイル位置(例えば、所定の原点
からのベクトル量など)は既知であるとする。また、各
磁場発生コイルC1 〜CN は、例えば上記第1実施例と
同様に図示しない切換スイッチ等を介して電流源15に
接続されており、切換スイッチ等の切換動作により、個
々の磁場発生コイルに一定振幅値の交流電流が順次印加
されるように構成されている。この印加電流値(例え
ば、電流の大きさと周波数等の波形)も既知であるとす
る。
【0022】本実施例では、まず、上記の第1、第2実
施例に示す方法により、センサアレイ11のM個の各S
QUID磁束計の磁束計位置(例えば、所定の原点から
のベクトル量など)、検出磁場方向(例えば、所定方向
の単位ベクトルなど)、磁場感度(スカラー値)の各パ
ラメータの推定および収束をおこなう。
施例に示す方法により、センサアレイ11のM個の各S
QUID磁束計の磁束計位置(例えば、所定の原点から
のベクトル量など)、検出磁場方向(例えば、所定方向
の単位ベクトルなど)、磁場感度(スカラー値)の各パ
ラメータの推定および収束をおこなう。
【0023】次に、上記図4に示すキャリブレーション
装置上にコイルなどの評価用磁場源20を設置する。こ
の磁場源20の位置ベクトルr、方向ベクトルn、電流
値iの値S=(r,n,i)は既知であるとする。この
評価用磁場源20から発生する磁場を上記の方法で校正
済みのセンサアレイ11で測定しセンサアレイを構成す
る各SQUID磁束計の出力電圧値V* を得る。
装置上にコイルなどの評価用磁場源20を設置する。こ
の磁場源20の位置ベクトルr、方向ベクトルn、電流
値iの値S=(r,n,i)は既知であるとする。この
評価用磁場源20から発生する磁場を上記の方法で校正
済みのセンサアレイ11で測定しセンサアレイを構成す
る各SQUID磁束計の出力電圧値V* を得る。
【0024】次に、上記の測定されたSQUID出力電
圧値V* から、評価用磁場源20の位置ベクトルr* 、
方向ベクトルn* 、電流値i* の値S* =(r* ,n
* ,i* )を推定する。位置は例えば、x,y,zの3
個の座標などが決定されれば一義的に定まり、方向は例
えば、天頂角と平面方向角の2つの方向などが決定され
れば一義的に定まり、電流値は1つの値が決定されれば
一義的に定まるから、少なくとも6個のSQUID磁束
計により評価用磁場源20からの磁場を測定すれば、連
立方程式を解くことにより、上記S* =(r* ,n* ,
i* )の推定を行うことができる。また、7個以上のS
QUID磁束計の場合には、上記と同様、最小自乗法を
用いれば、S* =(r* ,n* ,i* )の推定を行うこ
とができる。
圧値V* から、評価用磁場源20の位置ベクトルr* 、
方向ベクトルn* 、電流値i* の値S* =(r* ,n
* ,i* )を推定する。位置は例えば、x,y,zの3
個の座標などが決定されれば一義的に定まり、方向は例
えば、天頂角と平面方向角の2つの方向などが決定され
れば一義的に定まり、電流値は1つの値が決定されれば
一義的に定まるから、少なくとも6個のSQUID磁束
計により評価用磁場源20からの磁場を測定すれば、連
立方程式を解くことにより、上記S* =(r* ,n* ,
i* )の推定を行うことができる。また、7個以上のS
QUID磁束計の場合には、上記と同様、最小自乗法を
用いれば、S* =(r* ,n* ,i* )の推定を行うこ
とができる。
【0025】上記のようにして得られた推定値S* と真
の値Sとの差 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r* ,n* ,i* ) …………(8) が、評価用磁場源20の推定誤差である。このEの大き
さは、上記の第1、第2実施例のキャリブレーション方
法で校正した校正値の推定誤差に起因するので、このE
の大きさによって上記キャリブレーション方法の推定精
度を評価することができる。また、この推定誤差の大き
さがSQUID磁束計による磁場源推定精度を示す。
の値Sとの差 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r* ,n* ,i* ) …………(8) が、評価用磁場源20の推定誤差である。このEの大き
さは、上記の第1、第2実施例のキャリブレーション方
法で校正した校正値の推定誤差に起因するので、このE
の大きさによって上記キャリブレーション方法の推定精
度を評価することができる。また、この推定誤差の大き
さがSQUID磁束計による磁場源推定精度を示す。
【0026】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0027】例えば、上記第1実施例においては、N個
の磁場発生コイルC1 〜CN を切換スイッチを介して電
流源5に接続し、順次切換えることにより各磁場発生コ
イルからの磁場によるSQUID磁束計1の出力電圧値
をモニタし記録したが、本発明はこの例には限定され
ず、電流値が既知であって任意の磁場発生コイルCj が
SQUID磁束計1の位置rp で作る磁場の理論ベクト
ル値B(rp:Cj)が算出可能であればよく、必ずしも
定電流源でなくてもよい。
の磁場発生コイルC1 〜CN を切換スイッチを介して電
流源5に接続し、順次切換えることにより各磁場発生コ
イルからの磁場によるSQUID磁束計1の出力電圧値
をモニタし記録したが、本発明はこの例には限定され
ず、電流値が既知であって任意の磁場発生コイルCj が
SQUID磁束計1の位置rp で作る磁場の理論ベクト
ル値B(rp:Cj)が算出可能であればよく、必ずしも
定電流源でなくてもよい。
【0028】また、上記第2実施例においては、N個の
磁場発生コイルC1 〜CN から周波数と電流値が異なる
交流電流が同時に印加される例について説明したが、本
発明はこの例には限定されず、電流値が同一で周波数の
み異なる電流を同時に印加してもかまわない。
磁場発生コイルC1 〜CN から周波数と電流値が異なる
交流電流が同時に印加される例について説明したが、本
発明はこの例には限定されず、電流値が同一で周波数の
み異なる電流を同時に印加してもかまわない。
【0029】また、上記第1、第2実施例においては、
SQUIDセンサが1個の例について説明したが、これ
には限定されず、複数のSQUIDセンサから成るセン
サアレイであっても問題なく実施可能である。この場
合、SQUID磁束計の位置(例えば、x,y,zの3
個の座標など)、方向(例えば、天頂角と平面方向角の
2つの方向など)、磁場感度(1つの値)を決定できれ
ばよく、少なくとも6個の磁場発生コイルが備えられて
いれば連立方程式を解くことにより各パラメータを決定
することができる。また、上記第3実施例では、SQU
IDセンサがN個のセンサアレイの例について説明した
が、これには限定されず、評価用磁場源20の位置(例
えば、x,y,zの3個の座標など)、方向(例えば、
天頂角と平面方向角の2つの方向など)、電流値(1つ
の値)を決定できればよく、少なくとも6個のSQUI
Dセンサが備えられていれば連立方程式を解くことによ
り各パラメータを決定することができる。
SQUIDセンサが1個の例について説明したが、これ
には限定されず、複数のSQUIDセンサから成るセン
サアレイであっても問題なく実施可能である。この場
合、SQUID磁束計の位置(例えば、x,y,zの3
個の座標など)、方向(例えば、天頂角と平面方向角の
2つの方向など)、磁場感度(1つの値)を決定できれ
ばよく、少なくとも6個の磁場発生コイルが備えられて
いれば連立方程式を解くことにより各パラメータを決定
することができる。また、上記第3実施例では、SQU
IDセンサがN個のセンサアレイの例について説明した
が、これには限定されず、評価用磁場源20の位置(例
えば、x,y,zの3個の座標など)、方向(例えば、
天頂角と平面方向角の2つの方向など)、電流値(1つ
の値)を決定できればよく、少なくとも6個のSQUI
Dセンサが備えられていれば連立方程式を解くことによ
り各パラメータを決定することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本願の第1の発明に係るSQUID磁束計のキャリブレ
ーション方法によれば、校正すべきSQUID磁束計の
近傍に設置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜C
N を設置し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値
が既知の既知電流を順次印加した場合の前記N個の磁場
発生コイルC1 〜CN のうちの磁場発生コイルCj が前
記SQUID磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理
論ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁
束計の検出磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、
磁場感度スカラー値をgp とし、前記既知電流が印加さ
れた磁場発生コイルCj による前記SQUID磁束計の
出力電圧測定値をVpjとしたとき、下式
本願の第1の発明に係るSQUID磁束計のキャリブレ
ーション方法によれば、校正すべきSQUID磁束計の
近傍に設置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜C
N を設置し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値
が既知の既知電流を順次印加した場合の前記N個の磁場
発生コイルC1 〜CN のうちの磁場発生コイルCj が前
記SQUID磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理
論ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁
束計の検出磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、
磁場感度スカラー値をgp とし、前記既知電流が印加さ
れた磁場発生コイルCj による前記SQUID磁束計の
出力電圧測定値をVpjとしたとき、下式
【数10】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記構成を有する本願の第2の発明に係るSQUID磁束
計のキャリブレーション方法によれば、校正すべきSQ
UID磁束計の近傍に設置位置が既知のN個の磁場発生
コイルC1 〜CN を設置し、当該各磁場発生コイルC1
〜CNに電流値および周波数f1 〜fN が既知の既知電
流を同時に印加した場合の前記N個の磁場発生コイルC
1 〜CN が前記SQUID磁束計の位置ベクトルrp で
作る磁場の理論ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記
SQUID磁束計の検出磁場の方向を示す単位ベクトル
をnp とし、磁場感度スカラー値をgp とし、前記各既
知電流が印加されたN個の磁場発生コイルC1 〜CN に
よる前記SQUID磁束計の出力電圧測定値をフーリエ
変換して得られる各周波数成分fj ごとの出力電圧値強
度をVpjとしたとき、下式
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記構成を有する本願の第2の発明に係るSQUID磁束
計のキャリブレーション方法によれば、校正すべきSQ
UID磁束計の近傍に設置位置が既知のN個の磁場発生
コイルC1 〜CN を設置し、当該各磁場発生コイルC1
〜CNに電流値および周波数f1 〜fN が既知の既知電
流を同時に印加した場合の前記N個の磁場発生コイルC
1 〜CN が前記SQUID磁束計の位置ベクトルrp で
作る磁場の理論ベクトル値をB(rp:Cj)とし、前記
SQUID磁束計の検出磁場の方向を示す単位ベクトル
をnp とし、磁場感度スカラー値をgp とし、前記各既
知電流が印加されたN個の磁場発生コイルC1 〜CN に
よる前記SQUID磁束計の出力電圧測定値をフーリエ
変換して得られる各周波数成分fj ごとの出力電圧値強
度をVpjとしたとき、下式
【数11】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記方法によって校正されたM個のSQUID磁束計の近
傍に設置位置ベクトルrと方向ベクトルnと電流値iの
値S=(r,n,i)が既知の評価用磁場源を設置し、
当該評価用磁場源による前記M個のSQUID磁束計の
出力電圧値V* を測定し、当該出力電圧値V* に基づ
き、前記評価用磁場源の位置ベクトルr* 、方向ベクト
ルn* 、電流値i* の値S* =(r* ,n* ,i* )を
推定し、当該推定値S* と真の値Sとの差 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r
* ,n* ,i* ) を求め、これにより上記キャリブレーション方法による
推定誤差を評価することができ、上記方法による校正値
の信頼性を評価することが可能となる、という利点があ
る。
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することができる。したがっ
て、これによりSQUID磁束計の磁場感度gp を正確
に校正することができると同時に断熱容器内等のSQU
ID磁束計の正確な位置を知ることができる。また、上
記方法によって校正されたM個のSQUID磁束計の近
傍に設置位置ベクトルrと方向ベクトルnと電流値iの
値S=(r,n,i)が既知の評価用磁場源を設置し、
当該評価用磁場源による前記M個のSQUID磁束計の
出力電圧値V* を測定し、当該出力電圧値V* に基づ
き、前記評価用磁場源の位置ベクトルr* 、方向ベクト
ルn* 、電流値i* の値S* =(r* ,n* ,i* )を
推定し、当該推定値S* と真の値Sとの差 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r
* ,n* ,i* ) を求め、これにより上記キャリブレーション方法による
推定誤差を評価することができ、上記方法による校正値
の信頼性を評価することが可能となる、という利点があ
る。
【図1】本発明に係るSQUID磁束計キャリブレーシ
ョン方法の第1実施例を説明する概念図である。
ョン方法の第1実施例を説明する概念図である。
【図2】図1に示すSQUID磁束計キャリブレーショ
ン方法を説明するタイミングチャート図である。
ン方法を説明するタイミングチャート図である。
【図3】本発明に係るSQUID磁束計キャリブレーシ
ョン方法の第2実施例を説明するタイミングチャート図
である。
ョン方法の第2実施例を説明するタイミングチャート図
である。
【図4】本発明に係るSQUID磁束計キャリブレーシ
ョン方法の第3実施例を説明する概念図である。
ョン方法の第3実施例を説明する概念図である。
1,11 SQUID磁束計 2 デュワー 3 SQUID出力回路 4 コンピュータ 5,15 電流源 6 切換スイッチ 20 評価用磁場源 C1 〜CN 磁場発生コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 哲夫 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 ▲樋▼口 正法 千葉県印旛郡印西町武西学園台2−1200 株式会社超伝導センサ研究所内 (72)発明者 賀戸 久 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院電子技術総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 校正すべきSQUID磁束計の近傍に設
置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN を設置
し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値が既知の
既知電流を順次印加した場合の前記N個の磁場発生コイ
ルC1 〜CNのうちの磁場発生コイルCj が前記SQU
ID磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理論ベクト
ル値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁束計の検
出磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁場感度
スカラー値をgp とし、前記既知電流が印加された磁場
発生コイルCj による前記SQUID磁束計の出力電圧
測定値をVpjとしたとき、下式 【数1】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することを特徴とするSQU
ID磁束計のキャリブレーション方法。 - 【請求項2】 校正すべきSQUID磁束計の近傍に設
置位置が既知のN個の磁場発生コイルC1 〜CN を設置
し、当該各磁場発生コイルC1 〜CN に電流値および周
波数f1 〜fN が既知の既知電流を同時に印加した場合
の前記N個の磁場発生コイルC1 〜CN が前記SQUI
D磁束計の位置ベクトルrp で作る磁場の理論ベクトル
値をB(rp:Cj)とし、前記SQUID磁束計の検出
磁場の方向を示す単位ベクトルをnp とし、磁場感度ス
カラー値をgp とし、前記各既知電流が印加されたN個
の磁場発生コイルC1 〜CN による前記SQUID磁束
計の出力電圧測定値をフーリエ変換して得られる各周波
数成分fj ごとの出力電圧値強度をVpjとしたとき、下
式 【数2】 が最小となるように前記SQUID磁束計位置ベクトル
rp と検出磁場方向ベクトルnp と磁場感度スカラー値
gp の各パラメータを推定することを特徴とするSQU
ID磁束計のキャリブレーション方法。 - 【請求項3】 前記SQUID磁束計のキャリブレーシ
ョン方法によって校正されたM個のSQUID磁束計の
近傍に設置位置ベクトルrと方向ベクトルnと電流値i
の値S=(r,n,i)が既知の評価用磁場源を設置
し、当該評価用磁場源による前記M個のSQUID磁束
計の出力電圧値V* を測定し、当該出力電圧値V* に基
づき、前記評価用磁場源の位置ベクトルr* 、方向ベク
トルn*、電流値i* の値S* =(r* ,n* ,i* )
を推定し、当該推定値S* と真の値Sとの差である下式 E(re ,ne ,ie )=S(r,n,i)−S* (r
* ,n* ,i* ) により前記キャリブレーション方法による推定誤差を評
価することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載し
たSQUID磁束計のキャリブレーション方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6097023A JP2579280B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | Squid磁束計のキャリブレーション方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6097023A JP2579280B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | Squid磁束計のキャリブレーション方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07280904A true JPH07280904A (ja) | 1995-10-27 |
JP2579280B2 JP2579280B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=14180825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6097023A Expired - Lifetime JP2579280B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | Squid磁束計のキャリブレーション方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579280B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002107107A (ja) * | 2000-07-20 | 2002-04-10 | Biosense Inc | 医療システムの静止金属補償付き校正方法 |
JP2002122409A (ja) * | 2000-07-20 | 2002-04-26 | Biosense Inc | 電磁的位置1軸システム |
JP2007163462A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-06-28 | Biosense Webster Inc | 反転磁界システムでの金属不感受性 |
CN104569884A (zh) * | 2013-10-18 | 2015-04-29 | 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 | 一种超导量子干涉器件三轴磁强计的标定装置及方法 |
WO2020145344A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | Tdk株式会社 | 磁場校正装置及びこれを用いた磁気計測装置のキャリブレーション方法 |
CN114002634A (zh) * | 2021-11-15 | 2022-02-01 | 安徽工程大学 | 多通道心磁探测系统磁场-电压系数的标定装置及方法 |
-
1994
- 1994-04-12 JP JP6097023A patent/JP2579280B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2020145344A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | Tdk株式会社 | 磁場校正装置及びこれを用いた磁気計測装置のキャリブレーション方法 |
JPWO2020145344A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2021-12-02 | Tdk株式会社 | 磁場校正装置及びこれを用いた磁気計測装置のキャリブレーション方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2579280B2 (ja) | 1997-02-05 |
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