JPH07278011A - 狭心症治療剤 - Google Patents

狭心症治療剤

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JPH07278011A
JPH07278011A JP6085243A JP8524394A JPH07278011A JP H07278011 A JPH07278011 A JP H07278011A JP 6085243 A JP6085243 A JP 6085243A JP 8524394 A JP8524394 A JP 8524394A JP H07278011 A JPH07278011 A JP H07278011A
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JP
Japan
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peptide
sequence
amino acid
therapeutic agent
peptides
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JP6085243A
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English (en)
Inventor
Mamoru Tomita
守 冨田
Takuji Kawashima
拓司 川島
Seiichi Shimamura
誠一 島村
Mitsunori Takase
光徳 高瀬
Shuzo Origasa
修三 折笠
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 配列番号から配列番号31のいずれかに記載
のアミノ酸配列を有するペプチド、薬学的に許容される
これらペプチドドの誘導体、薬学的に許容されるこれら
ペプチドの塩類、またはこれらの2種以上の混合物を有
効成分とする狭心症治療剤。 【効果】 毒性および副作用が少なく、耐熱性があり、
水に可溶性であり、水溶液中で安定なので、薬剤として
安定であり、ペプチドは抗菌作用を有するので、製剤化
に当り防腐剤を使用する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、狭心症治療剤に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は特定のアミ
ノ酸配列を有するラクトフェリン由来のペプチド等を有
効成分とし、副作用のない新しい狭心症治療剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】狭心症は、心筋が一過性嘘血状態に陥り
生じる疼通発作を主徴とする症候群であり、場合によっ
ては死に至ることもあるので、酸素の必要量と供給量と
の不均衡により惹起される発作時に、直ちに症状を緩解
させることが肝要である。狭心症の治療に使用される薬
品としては、有機ニトロ化合物、アドレナリンβ受容体
拮抗薬、カルシウムチャンネル遮断薬等が知られている
[ザ・ファーマコロジカル・ベイシス・オブ・セラピュ
ーティクス(The Pharmacological Basis of Therapeuti
cs) 、第7版、806ページ、マクミラン(Macmilan)
社、1985年]。また、冠血管を拡張させて冠血流量
を増加させる生体内物質としてサブスタンスP、心房性
ナトリウム利尿ホルモン等が発見され[ライフ・サイエ
ンス(Life Science)、第42巻、695ページ、198
7年]、ジピリダモール等の冠血管を拡張させる物質も
多数合成されているが、狭心症の発作には効果が少な
く、専ら狭心症発作の再発防止の目的で使用されている
にすぎない[ザ・ファーマコロジカル・ベイシス・オブ
・セラピューティクス(The Pharmacological Basisof T
herapeutics) 、第7版,806ページ、クミラン(Macm
ilan)社、1985年]。
【0003】従来、狭心症発作の緩解を目的として、有
機ニトロ化合物、特にニトログリセリンが臨床において
最も繁用されているが、ニトログリセリンには初回通過
効果を受け易く、作用持続時間が極端に短い欠点があ
り、しかも副作用として頭痛、めまい、血圧下降に伴う
頻脈等が知られている。そこで、これらの欠点がなく、
しかも副作用のない狭心症治療薬が待望されていた。
【0004】一方、臨床において、患者の心電図におけ
るS波およびT波の低下は、狭心症の診断および治療に
おける一つの指標とされており、ニトログリセリン等の
狭心症発作に有効な治療薬は、薬物により動物に誘発さ
れたS波の低下を抑制するので、この方法が狭心症治療
薬の検索にしばしば用いられている[ザ・ジャパニーズ
・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(The Japanese
Journal of Pharmacology)、第20巻、第313ペー
ジ、1970年、応用薬理、第19巻、第311ペー
ジ、1980年、ザ・ジャパニーズ・ジャーナル・オブ
・ファーマコロジー(The Japanese Journal of Pharmac
ology)、第63巻、第35ページ、1993年および日
本薬理学雑誌、第102巻、第85ページ、1993
年]。
【0005】このような検索の結果、薬物により動物に
誘発されたS波の低下を抑制する物質が、ニトログリセ
リン以外にも種々報告されている。例えば、鯨心臓の抽
出物[ザ・ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・ファーマ
コロジー(The Japanese Journal of Pharmacology)、第
20巻、313ページ、1970年]等も知られている
が、それらの物質の多くは、ジクロロイソプロテレノー
ル[ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・アンド・エ
クスペリメンタル・セラピューティクス(The Japanese
Journal of Pharmacology and Experimental Therapeut
ics)、第136巻、327ページ、1962年]、ベラ
パミル(応用薬理、第19巻、311ページ、1980
年)、KRN2391[ザ・ジャパニーズ・ジャーナル
・オブ・ファーマコロジー(The Japanese Journal of P
harmacology)、第63巻、35ページ、1993年]、
パロニジピン(日本薬理学雑誌、第102巻、第85ペ
ージ、1993年)等の合成された有機化合物であり、
副作用が問題となっていた。また、アミノ酸誘導体のニ
トロ化合物も冠血流量を増加することが知られているが
(特開平2−169558号公報及び特開平5−221
949号公報)、薬物により動物に誘発されたS波の低
下に対して有効であるか否か明らかにされていない。
【0006】一方、種々の微生物に対して抗菌作用を有
するペプチドについては、多数の発明が開示されてい
る。例えば、グラム陽性菌およびグラム陰性菌に有効な
ホスホノトリペプチド(特開昭57−106689号公
報)、ホスホノジペプチド誘導体(特開昭58−135
94号公報)、環状ペプチド誘導体(特開昭58−21
3744号公報)、抗菌および抗ウイルス作用を示すペ
プチド(特開昭59−51247号公報)、酵母に有効
なポリペプチド(特開昭60−130599号公報)、
グラム陽性菌に有効な糖ペプチド誘導体(特開昭60−
172998号公報、特開昭61−251699号公報
および特開昭63−44598号公報)、グラム陽性菌
に有効なオリゴペプチド(特開昭62−22798号公
報)、ペプチド系抗生物質(特開昭62−51697号
公報および特開昭63−17897号公報)そのほか北
米産カブトガニの血球から抽出した抗菌性ペプチド(特
開平2−53799号公報)、蜜蜂の血リンパから単離
した抗菌性ペプチドド(特表平2−500084号公
報)、ロイヤルゼリーから単離した抗菌ペプチド(特開
平2−268198号公報)等がある。
【0007】ラクトフェリンは、乳汁および唾液、涙、
粘膜分泌液などのヒトを含む哺乳動物の体液に存在する
鉄結合性タンパク質であり、大腸菌、カンジダ菌、クロ
ストリジウム菌等の有害微生物に対して抗菌作用を示す
ことが知られている[ジャーナル・オブ・ペディアトリ
クス(Journal of Pediatrics) 、第94巻、第1ペー
ジ、1979年]。また、ブドウ球菌および腸球菌に対
して、0.5〜30mg/mlの濃度で抗菌作用を有す
ることが知られている[ジャーナル・オブ・デイリー・
サイエンス(Journal of Dairy Science)、第67巻、第
606ページ、1984年]。
【0008】この発明の発明者らは、ラクトフェリンの
抗菌性に着目し、哺乳類のラクトフェリン、アポラクト
フェリン、および/または金属飽和ラクトフェリン(以
下、これらをラクトフェリン類と記載することがある)
を酸または酵素により加水分解した物質が、望ましくな
い副作用(例えば抗原性)等がなく、しかも未分解のラ
クトフェリン類よりも強い耐熱性および抗菌性を有する
ことを見出し、既に特許出願を行った(特開平5−32
0068号公報)。
【0009】また、この発明の発明者らは、ラクトフェ
リンの分解物から強い抗菌活性を有するペプチドを単
離、若しくはそれらのペプチドと同一のアミノ酸配列を
有するペプチドまたはペプチド誘導体を合成し、20個
のアミノ酸残基からなる抗菌性ペプチド(特開平5−9
2994号公報)、11個のアミノ酸残基からなる抗菌
性ペプチド(特開平5−78392号公報)、6個のア
ミノ酸残基からなる抗菌性ペプチド(特開平5−148
297号公報)、5個のアミノ酸残基からなる抗菌性ペ
プチド(特開平5−1498296号公報)、3〜6個
のアミノ酸残基からなる抗菌性ペプチド(特開平5−1
48295号公報)を、それぞれ既に特許出願した。
【0010】さらに、乳汁の生理活性ペプチドには、成
長ホルモン、細胞分化増殖因子等の他に、カルシウム吸
収促進ペプチド(フードケミカル、第11巻、第33ペ
ージ、1988年)、オピオイドペプチド[ホッペ−ザ
イラーズ・ツァイトシュリフト・フュアー・フィジオロ
ギッシェ・ヘミー(Hoppe-Seyler´s Zeitschrift furPh
ysiologische Chemie)、第360巻、第1211ペー
ジ、1979年およびザ・ジャーナル・オブ・バイオロ
ジカルケミストリー(The Journal of Biological Chemi
stry) 、第254巻、第2446ページ、1979
年]、アンジオテンシン転換酵素阻害ペプチド(フード
ケミカル、第11巻、第39ページ、1988年)、胃
酸分泌抑制作用を有するペプチド(特開平5−2627
93号公報)等が知られている。この発明の発明者ら
も、ラクトフェリン類を酸または酵素により加水分解し
た物質と同一のアミノ酸配列を有するペプチドまたはこ
れらペプチドの誘導体に脳の保護作用のあることを見出
し、既に特許出願した(特願平4−327738号)。
しかしながら、これらのラクトフェリン由来のペプチド
に狭心症治療効果のあることは知られておらず、文献に
も記載されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術から明ら
かなように、狭心症発作に対して持続的な緩解作用を有
し、しかも副作用が少なく安全な薬剤は実現されていな
い。この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたも
のであり、副作用が少なく、少量で有効な狭心症治療薬
を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の課題
を解決するものとして、配列番号1から配列番号31の
いずれかに記載のアミノ酸配列を有するペプチド、薬学
的に許容されるこれらペプチドの誘導体、薬学的に許容
されるこれらペプチドの塩類(以下、これらをまとめて
ペプチド類と記載することがある)、またはこれらの2
種以上の混合物を有効成分とする狭心症治療剤を提供す
る。
【0013】すなわち、この発明の発明者らは、薬物の
投与により誘発される心電図のS波の低下に対する抑制
効果を指標とする検索方法により、副作用の少ない安全
な狭心症治療薬を検索した結果、前記ペプチド類が狭心
症に対し優れた治療効果を有することを見い出し、この
発明を完成した。以下、この発明の構成および好ましい
態様について詳しく説明する。
【0014】この発明の狭心症治療剤の有効成分である
ペプチド類をラクトフェリン類から製造する場合、出発
物質として使用するラクトフェリン類は、市販のラクト
フェリン、哺乳類(例えば、ヒト、ウシ、ヒツジ、ヤ
ギ、ウマ)の初乳、移行乳、常乳、末期乳等、またはこ
れらの乳の処理物である脱脂乳、ホエー等から常法(例
えば、イオン交換クロマトグラフィー)により分離した
ラクトフェリン、それらを塩酸、クエン酸等により脱鉄
したアポラクトフェリン、アポラクトフェリンを鉄、
銅、亜鉛、マンガン等の金属でキレートした金属飽和ま
たは部分飽和ラクトフェリンであり、市販品または公知
の方法により製造した調製品を使用することもできる。
【0015】この発明において使用するペプチド類は、
ラクトフェリン類の分解物から分離手段によって得られ
るペプチド、このペプチドと同一のアミノ酸配列、相同
なアミノ酸配列を有するペプチド、これらのペプチドの
誘導体、これらのペプチドの薬学的に許容される塩類ま
たはこれらの任意の混合物であり、公知の方法により化
学的に合成することもできる。これらのペプチド類は、
例えば、前記特開平5−92994号公報、特開平5−
78392号公報、特開平5−148297号公報、特
開平5−1498296号公報および特開平5−148
295号公報の各発明に記載された方法によって得るこ
とができる。
【0016】前記の方法によって得られるペプチドは次
のアミノ酸配列を有するペプチド、その誘導体または塩
類を望ましい態様として例示できる。例えば、配列番号
1、2及び27のアミノ酸配列を有するペプチド、その
塩類またはその誘導体(特開平5−78392号公
報)、配列番号3、4、5および6のアミノ酸配列を有
するペプチド、その塩類またはその誘導体(特開平5−
148297号公報)、配列番号7、8、9及び31の
アミノ酸配列を有するペプチド、その塩類またはその誘
導体(特開平5−1498296号公報)、配列番号1
0乃至21のアミノ酸配列を有するペプチド、その塩類
またはその誘導体(特開平5−148295号公報)、
配列番号22から26、28、29および30のアミノ
酸配列を有するペプチド、その塩類またはその誘導体
(特開平5−92994号公報)である。 前記ペプチ
ドの薬学的に許容される塩類としては、塩酸塩、リン酸
塩、硫酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩等の酸付加
塩を例示でき、誘導体としては、カルボキシル基をアミ
ド化またはアシル化した誘導体を例示することができ
る。
【0017】この発明の治療剤は、公知の方法により錠
剤、カプセル剤、トローチ剤、シロップ剤、顆粒剤、散
剤、注射剤等に加工することができ、必要に応じて公知
の方法により剤皮を施した薬剤、例えば腸溶被錠とする
こともできる。この発明の狭心症治療剤は、年齢、症状
等により異なるが、体重1kg当たり少なくとも10μ
gの割合で非経口的に、あるいは、体重1kg当たり少
なくとも10mgの割合で経口的に投与できる。
【0018】次に試験例を示してこの発明を詳しく説明
する。 試験例1 この試験は、ペプチドの狭心症治療効果を調べるために
行った。 1)試験動物 体重220〜280gのウイスター(Wistar)系雄性ラッ
ト(日本SLC社から購入)を、無作為に4群(1群6
〜13匹)に分けて使用した。 2)試験方法 ラットをウレタン(東京化成社製)1.3mg/kg
i.p.で麻酔し、四肢に装着した電極を介して第2誘
導した心臓の電位を多用途記録計(日本光電社製)で増
幅し、周波数解析装置(小野測器社製)で心電図の最小
値を検出した。これをS波の値とし、パーソナルコンピ
ュータ(日本電気社製)で経時的に記録した。S波の低
下は、バソプレシン(ペプチド研究所製)0.5μg/
kgを大腿静脈内に挿入したカニューレを介して急速注
入して誘発し、被検薬投与直前の値とバソプレシン投与
後5分間の最小値との差をS波の値の変化量とした。
【0019】被検薬(参考例1と同一の方法により製造
した配列番号26のペプチド)は、注射用生理食塩液
(大塚製薬社製)に溶解し、0.5ml/ratの割合
で投与した。ニトログリセリン(日本化薬社製)は注射
剤を希釈せずに用いた。いずれの薬物もカニューレを介
して大腿静脈内にバソプレシン投与2分前に投与し、対
照群には生理食塩液を投与した。S波の値の変化量は、
マン−ホイットニーのU検定により統計学的な有意差の
検定を行った。 3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1から
明らかなように、被検薬はバソプレシンの急速注入によ
り誘発されたS波の低下を抑制し、標準薬のニトログリ
セリンより有効であることが認められた。尚、他のペプ
チド類についても試験を行ったが、ほぼ同様の結果が得
られた。
【0020】
【表1】
【0021】試験例2 この試験は、ペプチドの狭心症治療効果を調べるために
行った。 1)試験動物 体重220〜280gのウイスター(Wistar)系雄性ラッ
ト(日本SLC社から購入)を、無作為に4群(1群6
〜9匹)に分けて使用した。 2)試験方法 S波の低下はイソプロテレノール(日研化学製)5μg
/kg/minを0.1ml/minの割合で持続注入
して誘発し、被検薬物(参考例1と同一の方法により製
造した配列番号26のペプチド)投与直前の値と被検薬
投与後1分毎の値との差をS波の値の変化量としたこ
と、および薬物はイソプロテレノール投与開始1分前に
投与したことを除き、試験例1と同一の方法により試験
した。 3)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2から
明らかなように、被検薬はイソプロテノールの持続注入
により誘発されたS波の低下を顕著に抑制した。尚、他
のペプチド類についても試験を行ったが、ほぼ同様の結
果が得られた。
【0022】
【表2】
【0023】試験例3 この試験は、ペプチドの狭心症治療効果を調べるために
行った。 1)試験動物 体重220〜280gのウイスター(Wistar)系雄性ラッ
ト(日本SLC社から購入)を、無作為に6群(1群5
〜9匹)に分けて使用した。 2)試験方法 S波の低下はドーパミン(日本新薬社製)0.5mg/
kg/minを0.1ml/minの割合で持続注入し
て誘発したことを除き、試験例2と同一の方法により試
験した。 3)試験結果 この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3から
明らかなように、被検薬(参考例1と同一の方法により
製造した配列番号26のペプチド)は、ドーパミンの持
続注入により誘発されたS波の低下を抑制し、標準薬の
ニトログリセリンより有効であることが認められた。
尚、他のペプチド類についても試験を行ったが、ほぼ同
様の結果が得られた。
【0024】
【表3】
【0025】試験例4 この試験は、ペプチドの急性毒性を調べるために行っ
た。 1)使用動物 6週齢のCD(SD)系のラット(日本SLCから購
入)の両性を用い、雄および雌を無作為にそれぞれ4群
(1群5匹)に分けて使用した。 2)試験方法 体重1kg当り1000、2000および4000mg
の割合で参考例1と同一の方法で製造したペプチドを注
射用水(大塚製薬社製)に溶解し、体重100g当たり
4mlの割合で金属製玉付き針を用いて単回強制経口投
与し、急性毒性を試験した。 3)試験結果 この試験の結果は、表4に示すとおりである。表4から
明らかなように、このペプチドを1000mg/kgお
よび2000mg/kgの割合で投与した群に死亡例は
認められなかった。従って、このペプチドのLD50
は、2000mg/kg以上であり、毒性は極めて低い
ことが判明した。尚、他のペプチド類についても試験を
行ったが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0026】
【表4】
【0027】参考例1 市販のウシ・ラクトフェリン(シグマ社製)50mgを
精製水0.9mlに溶解し、0.1規定の塩酸でpHを
2.5に調整し、のち市販のブタペプシン(シグマ社
製)1mgを添加し、37℃で6時間加水分解した。次
いで0.1規定の水酸化ナトリウムでpHを7.0に調
整し、80℃で10分間加熱して酵素を失活させ、室温
に冷却し、15,000rpmで30分間遠心分離し、
透明な上清を得た。この上清100μlをTSKゲルO
DS−120T(東ソ−社製)を用いた高速液体クロマ
トグラフィ−にかけ、0.8ml/分の流速で試料注入
後10分間0.05%TFA(トリフルオロ酢酸)を含
む20%アセトニトリルで溶出し、のち30分間0.0
5%TFAを含む20〜60%のアセトニトリルのグラ
ジエントで溶出し、24〜25分の間に溶出する画分を
集め、真空乾燥した。この乾燥物を2%(W/V)の濃
度で精製水に溶解し、再度TSKゲルODS−120T
(東ソ−社製)を用いた高速液体クロマトグラフィ−に
かけ、0.8ml/分の流速で試料注入後10分間0.
05%TFAを含む24%アセトニトリルで溶出し、の
ち30分間0.05%TFAを含む24〜32%のアセ
トニトリルのグラジエントで溶出し、33.5〜35.
5分の間に溶出する画分を集めた。上記の操作を25回
反復し、真空乾燥し、ペプチド約1.5mgを得た。
【0028】上記のペプチドを6N塩酸で加水分解し、
アミノ酸分析計を用いて常法によりアミノ酸組成を分析
した。同一の試料を気相シ−クェンサ−(アプライド・
バイオシステムズ社製)を用いて25回のエドマン分解
を行ない、25個のアミノ酸残基の配列を決定した。ま
たDTNB[5,5−ジチオ−ビス(2−ニトロベンゾ
イック・アシド)]を用いたジスルフィド結合分析法
[アナリティカル・バイオケミストリ−(Analytical B
iochemistry )、第67巻、第493頁、1975年]
によりジスルフィド結合が存在することを確認した。
【0029】その結果、このペプチドは、25個のアミ
ノ酸残基からなり、3番目と20番目のシステイン残基
がジスルフィド結合し、3番目のシステイン残基からN
−末端側に2個のアミノ酸残基が、20番目のシステイ
ン残基からC−末端側に5個のアミノ酸がそれぞれ結合
した、配列番号26のアミノ酸配列を有していることが
確認された。 参考例2 ペプチド自動合成装置(ファルマシアLKBバイオテク
ノロジ−社製。LKBBiolynx4170)を用
い、シェパ−ド等による固相ペプチド合成法[ジャ−ナ
ル・オブ・ケミカル・ソサイエティ−・パ−キンI(Jo
urnal of Chemical Society Perkin I)、第538
頁、1981年]に基づいてペプチドを次のようにして
合成した。
【0030】アミン官能基を9−フルオレニルメトキシ
カルボニル基で保護したアミノ酸[以下Fmoc−アミノ酸
またはFmoc−固有のアミノ酸の名称(例えば、Fmoc−ア
スパラギン)と記載することがある]に、N,N−ジシ
クロヘキシルカルボジイミドを添加して所望のアミノ酸
の無水物を生成させ、このFmoc−アミノ酸無水物を合成
に用いた。ペプチド鎖を製造するためにC−末端のアス
パラギン残基に相当するFmoc−アスパラギン無水物を、
そのカルボキシル基を介し、ジメチルアミノピリジンを
触媒としてウルトロシンA樹脂(ファルマシアLKBバ
イオテクノロジ−社製)に固定する。次いでこの樹脂を
ピペリジンを含むジメチルホルムアミドで洗浄し、C−
末端アミノ酸のアミン官能基の保護基を除去する。のち
アミノ酸配列のC−末端から2番目に相当するFmoc−ア
ルギニン無水物を前記C−末端アミノ酸残基を介して樹
脂に固定されたアルギニンの脱保護アミン官能基にカッ
プリングさせた。以下同様にして順次グルタミン、トリ
プトファン、グルタミン、およびフェニルアラニンを固
定した。全部のアミノ酸のカップリングが終了し、所望
のアミノ酸配列のペプチド鎖が形成された後、94%T
FA、5%フェノ−ル、および1%エタンジオ−ルから
なる溶媒でアセトアミドメチル以外の保護基の除去およ
びペプチドの脱離を行ない、高速液体クロマトグラフイ
−によりペプチドを精製し、この溶液を濃縮し、乾燥し
て、ペプチド粉末を得た。
【0031】前記のペプチドについてアミノ酸分析計を
用いて常法によりアミノ酸組成を分析し、配列番号10
のアミノ酸配列を有することを確認した。
【0032】
【実施例】次に実施例を示してこの発明をさらに詳細か
つ具体的に説明するが、この発明は以下の例に限定され
るものではない。 実施例1 注射用水(大塚製薬社製)1mlに、参考例1と同一の
方法により製造した配列番号26のペプチド粉末1mg
および塩化ナトリウム(和光純薬工業製)9mgの割合
で溶解し、水酸化ナトリウム(和光純薬工業社製)およ
び塩酸(和光純薬工業社製)でpHを約7に調整し、濾
過滅菌し、常法により1mlずつアンプルに充填し、注
射用の狭心症治療薬を製造した。 実施例2 注射用水(大塚製薬製)1mlに、参考例2と同一の方
法により製造した配列番号10のペプチド粉末10mg
およびD−マンニット(和光純薬工業社製)49.5m
gの割合で溶解し、リン酸緩衝剤粉末(和光純薬工業社
製)の水溶液でpHを約7に調整し、濾過滅菌し、常法
により1mlずつバイアル瓶に充填し、凍結乾燥し、注
射用の狭心症治療薬を製造した。 実施例3 1錠当り次の組成からなる錠剤の狭心症治療薬を次の方
法により製造した。
【0033】 配当番号26のペプチド 10.0(mg) 乳糖一水和物(和光純薬工業社製) 30.0 トウモロコシデンプン(和光純薬工業社製) 19.8 結晶セルロース(旭化成社製) 28.0 珪酸マグネシウム五水和物(和光純薬工業社製) 2.0 ステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業社製) 0.2 参考例1と同一の方法により製造した配列番号26のペ
プチド、乳糖一水和物、トウモロコシデンプンおよび結
晶セルロースの混合物に、滅菌精製水を適宜添加しなが
ら均一に混練し、50℃で3時間乾燥させ、得られた乾
燥物に珪酸マグネシウム五水和物およびステアリン酸マ
グネシウムを添加して混合し、常法により打錠器で打錠
した。
【0034】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明
は、ペプチド類を有効成分とする狭心症治療剤に係るも
のであり、この発明によって奏せられる効果は次のとお
りである。(1)毒性および副作用が少ない。 (2)耐熱性があり、水に可溶性で、水溶液中で安定な
ため、薬剤として安定である。 (3)ペプチドは抗菌作用を有するので、製剤化に当り
防腐剤を使用する必要がない。
【0035】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0036】 配列: Lys R01 R01 R01 R01 R01 Gln R01 R01 Met Lys Lys 1 5 10 配列番号:2 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0037】 配列: Lys R01 R01 R01 R01 Gln R01 R01 Met Arg Lys 1 5 10 配列番号:3 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0038】 配列: Arg R01 R01 R01 R01 Arg 1 5 配列番号:4 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0039】 配列: Lys R01 R01 R01 R01 Arg 1 5 配列番号:5 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0040】 配列: Lys R01 R01 R01 R01 Lys 1 5 配列番号:6 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0041】 配列: Arg R01 R01 R01 R01 Lys 1 5 配列番号:7 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0042】 配列: Arg R01 R01 R01 Arg 1 5 配列番号:8 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0043】 配列: Lys R01 R01 R01 Arg 1 5 配列番号:9 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
はCys を除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0044】 配列: Arg R01 R01 R01 Lys 1 5 配列番号:10 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0045】 配列: Phe Gln Trp Gln Arg Asn 1 5 配列番号:11 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0046】 配列: Phe Gln Trp Gln Arg 1 5 配列番号:12 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0047】 配列: Gln Trp Gln Arg 1 配列番号:13 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0048】 配列: Trp Gln Arg 1 配列番号:14 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0049】 配列: Arg Arg Trp Gln Trp 1 5 配列番号:15 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0050】 配列: Arg Arg Trp Gln 1 配列番号:16 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0051】 配列: Trp Gln Trp Arg 1 配列番号:17 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0052】 配列: Gln Trp Arg 1 配列番号:18 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0053】 配列: Leu Arg Trp Gln Asn Asp 1 5 配列番号:19 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0054】 配列: Leu Arg Trp Gln Asn 1 5 配列番号:20 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0055】 配列: Leu Arg Trp Gln 1 配列番号:21 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0056】 配列: Arg Trp Gln 1 配列番号:22 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、2番
の Cysと19番の Cysがジスルフィド結合している。
【0057】 配列: Lys Cys Arg Arg Trp Gln Trp Arg Met Lys Lys Leu Gly Ala Pro 1 5 10 15 Ser Ile Thr Cys Val 20 配列番号:23 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列においてCys*
は、ジスルフィド結合の形成を防止するため、チオ−ル
基を化学的に修飾したシステインを示す。
【0058】 配列: Lys Cys* Arg Arg Trp Gln Trp Arg Met Lys Lys Leu Gly Ala Pro 1 5 10 15 Ser Ile Thr Cys* Val 20 配列番号:24 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、2番
の Cysと19番の Cysがジスルフィド結合している。
【0059】 配列: Lys Cys Phe Gln Trp Gln Arg Asn Met Arg Lys Val Arg Gly Pro 1 5 10 15 Pro Val Ser Cys Ile 20 配列番号:25 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列においてCys*
は、ジスルフィド結合の形成を防止するため、チオ−ル
基を化学的に修飾したシステインを示す。
【0060】 配列: Lys Cys* Phe Gln Trp Gln Arg Asn Met Arg Lys Val Arg Gly Pro 1 5 10 15 Pro Val Ser Cys* Ile 20 配列番号:26 配列の長さ:25 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、3番
の Cysと20番の Cysがジスルフィド結合している。
【0061】 配列: Phe Lys Cys Arg Arg Trp Gln Trp Arg Met Lys Lys Leu Gly Ala 1 5 10 15 Pro Ser Ile Thr Cys Val Arg Arg Ala Phe 20 25 配列番号:27 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。
【0062】 配列番号:28 配列の長さ:38 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、16
番の Cysと33番の Cysとがジスルフィド結合してい
る。
【0063】 配列: Lys Asn Val Arg Trp Cys Thr Ile Ser Gln Pro Glu Trp Phe Lys 1 5 10 15 Cys Arg Arg Trp Gln Trp Arg Met Lys Lys Leu Gly Ala Pro Ser 20 25 30 Ile Thr Cys Val Arg Arg Ala Phe 35 配列番号:29 配列の長さ:32 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、10
番の Cysと27番の Cysとがジスルフィド結合してい
る。
【0064】 配列: Thr Ile Ser Gln Pro Glu Trp Phe Lys Cys Arg Arg Trp Gln Trp 1 5 10 15 Arg Met Lys Lys Leu Gly Ala Pro Ser Ile Thr Cys Val Arg Arg 20 25 30 Ala Phe 配列番号:30 配列の長さ:47 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、配列
の長さ36であって9番、26番、及び35番に Cysを
有するペプチドの、9番の Cysと26番の Cysとがジス
ルフィド結合し、上記配列の長さ36のペプチドの35
番の Cysが、配列の長さ11であって10番にCysを有
するペプチドの10番の Cysとがジスルフィド結合して
いる。
【0065】 配列: Val Ser Gln Pro Glu Ala Thr Lys Cys Phe Gln Trp Gln Arg Asn 1 5 10 15 Met Arg Lys Val Arg Gly Pro Pro Val Ser Cys Ile Lys Arg Asp 20 25 30 Ser Pro Ile Gln Cys Ile 35 Gly Arg Arg Arg Arg Ser Val Gln Trp Cys Ala 1 5 10 配列番号:31 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド。下記配列において、R01
は Cysを除く任意のアミノ酸残基を示す。
【0066】 配列: Lys R01 R01 R01 Lys 1 5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 5/103 5/11 5/113 5/117 7/06 ZNA 7/08 14/47 (72)発明者 高瀬 光徳 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 折笠 修三 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社食品総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1から配列番号31のいずれか
    に記載のアミノ酸配列を有するペプチド、薬学的に許容
    されるこれらペプチドの誘導体、薬学的に許容されるこ
    れらペプチドの塩類、またはこれらの2種以上の混合物
    を有効成分とする狭心症治療剤。
JP6085243A 1994-04-01 1994-04-01 狭心症治療剤 Pending JPH07278011A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003072129A1 (en) * 2002-02-27 2003-09-04 Klas Norrby Pharmaceutical composition and method for treatment or prevention of vascular disease or states of tissue hypoperfusion with hypoxic and/or ischemic consequences

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WO2003072129A1 (en) * 2002-02-27 2003-09-04 Klas Norrby Pharmaceutical composition and method for treatment or prevention of vascular disease or states of tissue hypoperfusion with hypoxic and/or ischemic consequences

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