JPH07277188A - 定員確保型寝台客車の個室寝台 - Google Patents
定員確保型寝台客車の個室寝台Info
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- JPH07277188A JPH07277188A JP8920794A JP8920794A JPH07277188A JP H07277188 A JPH07277188 A JP H07277188A JP 8920794 A JP8920794 A JP 8920794A JP 8920794 A JP8920794 A JP 8920794A JP H07277188 A JPH07277188 A JP H07277188A
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- Japan
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- private room
- bed
- private
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- sleeper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 個室の数が比較的に多く、かつ座席の坐り心
地が十分で、また左右側窓を透しての視野が広く、した
がって経済性，居住性及び展望性に優れた定員確保型寝
台客車の個室寝台を図る。 【構成】 個室１の内側で個室１の囲壁との間に若干の
すき間を設けて上下移動可能の昇降式寝台９と、側廊下
０２と個室１とを仕切ることができる昇降式シヤツタ２
と、個室１の内側に車体の側窓５に対向して配置された
上下移動可能の昇降式椅子８とを具え、乗客が就寝する
場合には昇降式椅子８を床６の上側に下降し、天井０２
２の下側に格納した昇降式寝台９を床６の上側に下降し
た昇降式椅子８の上側に下降すること。
地が十分で、また左右側窓を透しての視野が広く、した
がって経済性，居住性及び展望性に優れた定員確保型寝
台客車の個室寝台を図る。 【構成】 個室１の内側で個室１の囲壁との間に若干の
すき間を設けて上下移動可能の昇降式寝台９と、側廊下
０２と個室１とを仕切ることができる昇降式シヤツタ２
と、個室１の内側に車体の側窓５に対向して配置された
上下移動可能の昇降式椅子８とを具え、乗客が就寝する
場合には昇降式椅子８を床６の上側に下降し、天井０２
２の下側に格納した昇降式寝台９を床６の上側に下降し
た昇降式椅子８の上側に下降すること。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は定員確保型寝台客車の個
室寝台に関する。
室寝台に関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、寝台客車においては、乗客のセキ
ユリテイ保証，プライバシ確保等の要望により、寝台の
個室化が行われており、例えば１人用Ａ個室寝台として
は、オロネ２５形５番代の客車のものが知られている。
すなわち、図４(A) 横断面図及び同図(B) 平面図に示す
ように、車体の側窓０１に沿って前後方向に延びる側廊
下０２にそれぞれ短辺が面した長方形の１４室の個室０
３が並設され、これ等個室０３内にそれぞれ入口引戸０
４，車体の左右方向に延びる室内通路０５及び固定寝台
０６，テーブル０７，洗面器０８等が配置されている。
そして、車体の後端部には和式便所０９，物入れ０１
０，洋式便所０１１，冷水器０１２が配置され、前端部
には乗務員室０１３，一般配電盤０１４，屑物入れ０１
５，暖房配電盤０１６，冷房配電盤０１７，乗降口０１
８が配置されている。ここで、それぞれ車体の全長０Ｌ
１は２０，８００mm、個室群の端部壁厚み０Ｌ２は６０
mm、個室群の中間仕切壁厚み０Ｌ３は３５mm、固定寝台
巾０Ｌ４は７００mm、室内通路巾０Ｌ５は４５０mm、個
室の前後寸法０Ｌ６は１１８５mmである。また、それぞ
れ車体の全巾０Ｂ１は２，９００mm、車体の側部厚さ０
Ｂ２は７０mm、側廊下巾０Ｂ３は７３０mm、個室側壁厚
さ０Ｂ４は９５mm、個室左右寸法０Ｂ５は１，９４５m
m、車体の側部厚さ０Ｂ６は６０mmである。さらに、０
１９は荷棚、０２０は中間仕切壁、０２１は側窓、０２
２は天井、屋根高さ０Ｈ１は２８６０mm、天井高さ０Ｈ
２は２４３５mm、側廊下高さ０Ｈ３は１９００mmであ
る。
ユリテイ保証，プライバシ確保等の要望により、寝台の
個室化が行われており、例えば１人用Ａ個室寝台として
は、オロネ２５形５番代の客車のものが知られている。
すなわち、図４(A) 横断面図及び同図(B) 平面図に示す
ように、車体の側窓０１に沿って前後方向に延びる側廊
下０２にそれぞれ短辺が面した長方形の１４室の個室０
３が並設され、これ等個室０３内にそれぞれ入口引戸０
４，車体の左右方向に延びる室内通路０５及び固定寝台
０６，テーブル０７，洗面器０８等が配置されている。
そして、車体の後端部には和式便所０９，物入れ０１
０，洋式便所０１１，冷水器０１２が配置され、前端部
には乗務員室０１３，一般配電盤０１４，屑物入れ０１
５，暖房配電盤０１６，冷房配電盤０１７，乗降口０１
８が配置されている。ここで、それぞれ車体の全長０Ｌ
１は２０，８００mm、個室群の端部壁厚み０Ｌ２は６０
mm、個室群の中間仕切壁厚み０Ｌ３は３５mm、固定寝台
巾０Ｌ４は７００mm、室内通路巾０Ｌ５は４５０mm、個
室の前後寸法０Ｌ６は１１８５mmである。また、それぞ
れ車体の全巾０Ｂ１は２，９００mm、車体の側部厚さ０
Ｂ２は７０mm、側廊下巾０Ｂ３は７３０mm、個室側壁厚
さ０Ｂ４は９５mm、個室左右寸法０Ｂ５は１，９４５m
m、車体の側部厚さ０Ｂ６は６０mmである。さらに、０
１９は荷棚、０２０は中間仕切壁、０２１は側窓、０２
２は天井、屋根高さ０Ｈ１は２８６０mm、天井高さ０Ｈ
２は２４３５mm、側廊下高さ０Ｈ３は１９００mmであ
る。
【０００３】しかしながら、このような構造では、下記
のような欠点がある。 (1) 側廊下０２から固定寝台０６にアクセスするのに個
室０３内に室内通路０５を設けているので、個室の前後
寸法０Ｌ６は１１８５mmとなり、その結果個室０３の数
が１４室、すなわち乗客定員が１４人しかとれず、した
がって経済性が十分とはいえない。 (2) 個室０３内を座席として使用する場合、固定寝台０
６を座席として利用するので、人間工学的に最適設計と
することが難しく、その結果坐り心地が十分でなく、し
たがって居住性に改良の余地がある。 (3) 個室０３内を座席として使用する場合、固定寝台０
６を座席として利用するので、乗客は中間仕切壁０２０
と対向状態となり、その結果側窓０２１への視界が狭
く、したがって乗客の展望性が十分とはいえない。ま
た、勿論側窓０１への視界も効かない。
のような欠点がある。 (1) 側廊下０２から固定寝台０６にアクセスするのに個
室０３内に室内通路０５を設けているので、個室の前後
寸法０Ｌ６は１１８５mmとなり、その結果個室０３の数
が１４室、すなわち乗客定員が１４人しかとれず、した
がって経済性が十分とはいえない。 (2) 個室０３内を座席として使用する場合、固定寝台０
６を座席として利用するので、人間工学的に最適設計と
することが難しく、その結果坐り心地が十分でなく、し
たがって居住性に改良の余地がある。 (3) 個室０３内を座席として使用する場合、固定寝台０
６を座席として利用するので、乗客は中間仕切壁０２０
と対向状態となり、その結果側窓０２１への視界が狭
く、したがって乗客の展望性が十分とはいえない。ま
た、勿論側窓０１への視界も効かない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、個室の数が比較的に多
く、かつ座席の坐り心地が十分で、また左右側窓を透し
ての視野が広く、したがって経済性，居住性及び展望性
に優れた定員確保型寝台客車の個室寝台を提供すること
を目的とする。
事情に鑑みて提案されたもので、個室の数が比較的に多
く、かつ座席の坐り心地が十分で、また左右側窓を透し
ての視野が広く、したがって経済性，居住性及び展望性
に優れた定員確保型寝台客車の個室寝台を提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は車
体の側窓に沿って前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短
辺が面した複数の長方形個室が並設されてなる定員確保
型寝台客車の個室寝台において、上記個室の内側で上記
個室の囲壁との間に若干のすき間を設けて上下移動可能
の昇降式寝台と、上記側廊下と上記個室とを仕切ること
ができる昇降式シヤツタと、上記個室の内側に上記車体
の側窓に対向して配置された上下移動可能の昇降式椅子
とを具え、乗客が就寝する場合には上記昇降式椅子を床
の上側に下降し、天井の下側に格納した上記昇降式寝台
を上記床の上側に下降した上記昇降式椅子の上側に下降
することを特徴とする。
体の側窓に沿って前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短
辺が面した複数の長方形個室が並設されてなる定員確保
型寝台客車の個室寝台において、上記個室の内側で上記
個室の囲壁との間に若干のすき間を設けて上下移動可能
の昇降式寝台と、上記側廊下と上記個室とを仕切ること
ができる昇降式シヤツタと、上記個室の内側に上記車体
の側窓に対向して配置された上下移動可能の昇降式椅子
とを具え、乗客が就寝する場合には上記昇降式椅子を床
の上側に下降し、天井の下側に格納した上記昇降式寝台
を上記床の上側に下降した上記昇降式椅子の上側に下降
することを特徴とする。
【０００６】
【作用】このような構成によれば、車体の側窓に沿って
前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短辺が面した複数の
長方形個室が並設されてなる定員確保型寝台客車の個室
寝台において、上記個室の内側で上記個室の囲壁との間
に若干のすき間を設けて上下移動可能の昇降式寝台と、
上記側廊下と上記個室とを仕切ることができる昇降式シ
ヤツタと、上記個室の内側に上記車体の側窓に対向して
配置された上下移動可能の昇降式椅子とを具え、乗客が
就寝する場合には上記昇降式椅子を床の上側に下降し、
天井の下側に格納した上記昇降式寝台を上記床の上側に
下降した上記昇降式椅子の上側に下降するので、下記の
作用が行われる。 (1) 乗客が個室内の下降した状態の昇降式寝台に側廊下
から直接アクセス可能となり、その結果、個室前後寸法
が減少することにより、配設個室数が増加する。 (2) 昇降式シヤツタは、その格納に平面的な余分のスペ
ースを殆ど必要とせず、その結果個室前後寸法が減少す
ることにより、上記(1) の作用とも協働し配設個室数が
増加する。 (3) 昇降式椅子は専用の椅子とした結果、人間工学的に
最適設計が可能となる。 (4) 昇降式椅子は車体の側窓と対向式で配置する結果、
乗客の視界が開ける。
前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短辺が面した複数の
長方形個室が並設されてなる定員確保型寝台客車の個室
寝台において、上記個室の内側で上記個室の囲壁との間
に若干のすき間を設けて上下移動可能の昇降式寝台と、
上記側廊下と上記個室とを仕切ることができる昇降式シ
ヤツタと、上記個室の内側に上記車体の側窓に対向して
配置された上下移動可能の昇降式椅子とを具え、乗客が
就寝する場合には上記昇降式椅子を床の上側に下降し、
天井の下側に格納した上記昇降式寝台を上記床の上側に
下降した上記昇降式椅子の上側に下降するので、下記の
作用が行われる。 (1) 乗客が個室内の下降した状態の昇降式寝台に側廊下
から直接アクセス可能となり、その結果、個室前後寸法
が減少することにより、配設個室数が増加する。 (2) 昇降式シヤツタは、その格納に平面的な余分のスペ
ースを殆ど必要とせず、その結果個室前後寸法が減少す
ることにより、上記(1) の作用とも協働し配設個室数が
増加する。 (3) 昇降式椅子は専用の椅子とした結果、人間工学的に
最適設計が可能となる。 (4) 昇降式椅子は車体の側窓と対向式で配置する結果、
乗客の視界が開ける。
【０００７】
【実施例】本発明を図４に示した寝台客車の車体に適用
した一実施例を図面について説明すると、同図と同一の
符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、まず、図１
(A)全体平面図及び同図(B) 全体側面図において、１は
側廊下０２に短辺が面した長方形の個室で、その数は２
０室であり、この個室１の個室前後寸法Ｌ１は８２７m
m、有効前後寸法Ｌ２は７８０mmである。２は個室１と
側廊下０２との境に装備された昇降式シヤツタで、これ
は開放した場合はシヤツタ自動装置で天井０２２の下面
に沿って収納される。４は個室の側窓５に面して個室１
のほぼ前後方向一杯に配置された昇降式テーブルで、こ
れはテーブル自動装置で床６の上側から上昇させて使用
する。本実施例ではテーブル自動装置に油圧式を用いて
いる。７は昇降式テーブル４の天板下側に配置された昇
降式洗面器で、これは洗面器自動装置で床６の上側から
上昇させるとともに手動で上記天板を起こして使用す
る。本実施例では洗面器自動装置に油圧式を用いてい
る。８は昇降テーブル４に面して配置された昇降式椅子
で、これは椅子自動装置で床６の上側から上昇させて使
用する。本実施例では椅子自動装置に油圧式を用いてい
る。また、昇降式椅子８の背部は起倒式で手動によりそ
の位置を座部の一端又は他端に反転することができる。
９は個室１の内側に若干のすき間を設けて配置された昇
降式寝台で、これは寝台自動装置で天井０２２の昇降式
シヤツタ２の収納位置下側から昇降式テーブル４等の収
納位置上側に降ろして使用する。本実施例では寝台自動
装置に電動式を用いている。また昇降式寝台９の寝台巾
Ｌ３は７００mm、寝台長さＢ１は１９００mmである。
した一実施例を図面について説明すると、同図と同一の
符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、まず、図１
(A)全体平面図及び同図(B) 全体側面図において、１は
側廊下０２に短辺が面した長方形の個室で、その数は２
０室であり、この個室１の個室前後寸法Ｌ１は８２７m
m、有効前後寸法Ｌ２は７８０mmである。２は個室１と
側廊下０２との境に装備された昇降式シヤツタで、これ
は開放した場合はシヤツタ自動装置で天井０２２の下面
に沿って収納される。４は個室の側窓５に面して個室１
のほぼ前後方向一杯に配置された昇降式テーブルで、こ
れはテーブル自動装置で床６の上側から上昇させて使用
する。本実施例ではテーブル自動装置に油圧式を用いて
いる。７は昇降式テーブル４の天板下側に配置された昇
降式洗面器で、これは洗面器自動装置で床６の上側から
上昇させるとともに手動で上記天板を起こして使用す
る。本実施例では洗面器自動装置に油圧式を用いてい
る。８は昇降テーブル４に面して配置された昇降式椅子
で、これは椅子自動装置で床６の上側から上昇させて使
用する。本実施例では椅子自動装置に油圧式を用いてい
る。また、昇降式椅子８の背部は起倒式で手動によりそ
の位置を座部の一端又は他端に反転することができる。
９は個室１の内側に若干のすき間を設けて配置された昇
降式寝台で、これは寝台自動装置で天井０２２の昇降式
シヤツタ２の収納位置下側から昇降式テーブル４等の収
納位置上側に降ろして使用する。本実施例では寝台自動
装置に電動式を用いている。また昇降式寝台９の寝台巾
Ｌ３は７００mm、寝台長さＢ１は１９００mmである。
【０００８】次に、個室１の昇降式椅子８等の使用状態
を示す図２(A) 拡大横断面図，同図(B) 部分拡大縦断面
図及び同図(C) 部分拡大平面図と、個室１の昇降式寝台
９等の使用状態を示す図３(A) 拡大横断面図，同図(B)
部分拡大縦断面図及び同図(C) 部分拡大平面図におい
て、１０は個室１の前後１対の仕切壁０２０等の上部に
水平に架設された水平支持部材１１上に設置された電動
ウインチである。１２は前後１対の仕切壁０２０等の上
部にそれぞれ左右１対的に軸支された４個の滑車、１３
はそれぞれ上端部が同一の電動ウインチ１０のドラムに
対向的に巻回され中間部が滑車１２に掛け回わされ下端
が昇降式寝台９の四隅部に係止された４組の吊索であ
る。１４は個室１の入口部の外側に付設されたシヤツタ
自動昇降用押釦（以下シヤツタ用押釦という）、１５は
個室１の入口部の内側に付設されたシヤツタ自動昇降用
押釦（以下シヤツタ用押釦という）、１６は個室１の入
口部の外側に付設された昇降式テーブル，昇降式洗面
器，昇降式椅子及び昇降式寝台自動昇降用押釦（以下寝
台等用押釦という）である。
を示す図２(A) 拡大横断面図，同図(B) 部分拡大縦断面
図及び同図(C) 部分拡大平面図と、個室１の昇降式寝台
９等の使用状態を示す図３(A) 拡大横断面図，同図(B)
部分拡大縦断面図及び同図(C) 部分拡大平面図におい
て、１０は個室１の前後１対の仕切壁０２０等の上部に
水平に架設された水平支持部材１１上に設置された電動
ウインチである。１２は前後１対の仕切壁０２０等の上
部にそれぞれ左右１対的に軸支された４個の滑車、１３
はそれぞれ上端部が同一の電動ウインチ１０のドラムに
対向的に巻回され中間部が滑車１２に掛け回わされ下端
が昇降式寝台９の四隅部に係止された４組の吊索であ
る。１４は個室１の入口部の外側に付設されたシヤツタ
自動昇降用押釦（以下シヤツタ用押釦という）、１５は
個室１の入口部の内側に付設されたシヤツタ自動昇降用
押釦（以下シヤツタ用押釦という）、１６は個室１の入
口部の外側に付設された昇降式テーブル，昇降式洗面
器，昇降式椅子及び昇降式寝台自動昇降用押釦（以下寝
台等用押釦という）である。
【０００９】このような装置において、図１(A) の前半
部や図２(A) ，(B) 及び(C) に示すように整備された個
室１に入室した乗客は、手荷物を入口寄りの床６の上に
置き、昇降式椅子８に坐り、側窓５又は側窓１７を透し
て正面を向いた姿勢で選択した一側の車外景色を展望し
たり、昇降式テーブル４を利用して飲食又は筆記をした
り、昇降式洗面器７を使用して洗面又は歯磨をしたりす
ることができる。また、乗客が昇降式寝台９を使用する
際は、乗客は手荷物を持って一旦側廊下０２に出て、寝
台等用押釦１６を押し、自動的に床６の上側に昇降式テ
ーブル４，昇降式洗面器７，昇降式椅子８を下降させる
とともに、それらの上側に昇降式寝台９を下降させ、乗
客は靴を脱いで昇降式寝台９上に踏み上り、上記手荷物
を荷棚０１９に載せ、シヤツタ用押釦１５を押して昇降
式シヤツタ２を下降させ、すなわち、個室１を図１(A)
の後半部や図３(A) ，(B) 及び(C) に示す状態としてか
ら就寝することができる。
部や図２(A) ，(B) 及び(C) に示すように整備された個
室１に入室した乗客は、手荷物を入口寄りの床６の上に
置き、昇降式椅子８に坐り、側窓５又は側窓１７を透し
て正面を向いた姿勢で選択した一側の車外景色を展望し
たり、昇降式テーブル４を利用して飲食又は筆記をした
り、昇降式洗面器７を使用して洗面又は歯磨をしたりす
ることができる。また、乗客が昇降式寝台９を使用する
際は、乗客は手荷物を持って一旦側廊下０２に出て、寝
台等用押釦１６を押し、自動的に床６の上側に昇降式テ
ーブル４，昇降式洗面器７，昇降式椅子８を下降させる
とともに、それらの上側に昇降式寝台９を下降させ、乗
客は靴を脱いで昇降式寝台９上に踏み上り、上記手荷物
を荷棚０１９に載せ、シヤツタ用押釦１５を押して昇降
式シヤツタ２を下降させ、すなわち、個室１を図１(A)
の後半部や図３(A) ，(B) 及び(C) に示す状態としてか
ら就寝することができる。
【００１０】このような、実施例の装置によれば、車体
の側窓に沿って前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短辺
が面した複数の長方形個室が並設されてなる定員確保型
寝台客車の個室寝台において、上記個室の内側で上記個
室の囲壁との間に若干のすき間を設けて上下移動可能の
昇降式寝台と、上記側廊下と上記個室とを仕切ることが
できる昇降式シヤツタと、上記個室の内側に上記車体の
側窓に対向して配置された上下移動可能の昇降式椅子と
を具え、乗客が就寝する場合には上記昇降式椅子を床の
上側に下降し、天井の下側に格納した上記昇降式寝台を
上記床の上側に下降した上記昇降式椅子の上側に下降す
るので下記効果が奏せられる。 (1) 乗客が個室内の下降した状態の昇降式寝台に側廊下
から直接アクセス可能となり、その結果、個室前後寸法
が減少することにより、配設個室数が増加し、したがっ
て経済性が向上する。ちなみに、公知のものでは個室前
後寸法が１１８５mmで配設個室数が１４室であったもの
が、本実施例のものでは個室前後寸法が８２７mmに減少
し配設個室数が２０室となった。すなわち乗客定員が４
３％増加した。 (2) 昇降式シヤツタは、その格納に平面的な余分のスペ
ースを殆ど必要とせず、その結果個室前後寸法が減少す
ることにより、上記(1) の作用とも協働し配設個室数が
増加し、したがって経済性が向上する。 (3) 昇降式椅子は専用の椅子とした結果、人間工学的に
最適設計が可能となり、したがって坐り心地が向上す
る。 (4) 昇降式椅子は車体の側窓と対向式で配置する結果、
乗客の視界が開け、したがって展望性が向上する。
の側窓に沿って前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短辺
が面した複数の長方形個室が並設されてなる定員確保型
寝台客車の個室寝台において、上記個室の内側で上記個
室の囲壁との間に若干のすき間を設けて上下移動可能の
昇降式寝台と、上記側廊下と上記個室とを仕切ることが
できる昇降式シヤツタと、上記個室の内側に上記車体の
側窓に対向して配置された上下移動可能の昇降式椅子と
を具え、乗客が就寝する場合には上記昇降式椅子を床の
上側に下降し、天井の下側に格納した上記昇降式寝台を
上記床の上側に下降した上記昇降式椅子の上側に下降す
るので下記効果が奏せられる。 (1) 乗客が個室内の下降した状態の昇降式寝台に側廊下
から直接アクセス可能となり、その結果、個室前後寸法
が減少することにより、配設個室数が増加し、したがっ
て経済性が向上する。ちなみに、公知のものでは個室前
後寸法が１１８５mmで配設個室数が１４室であったもの
が、本実施例のものでは個室前後寸法が８２７mmに減少
し配設個室数が２０室となった。すなわち乗客定員が４
３％増加した。 (2) 昇降式シヤツタは、その格納に平面的な余分のスペ
ースを殆ど必要とせず、その結果個室前後寸法が減少す
ることにより、上記(1) の作用とも協働し配設個室数が
増加し、したがって経済性が向上する。 (3) 昇降式椅子は専用の椅子とした結果、人間工学的に
最適設計が可能となり、したがって坐り心地が向上す
る。 (4) 昇降式椅子は車体の側窓と対向式で配置する結果、
乗客の視界が開け、したがって展望性が向上する。
【００１１】
【発明の効果】要するに本発明によれば、車体の側窓に
沿って前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短辺が面した
複数の長方形個室が並設されてなる定員確保型寝台客車
の個室寝台において、上記個室の内側で上記個室の囲壁
との間に若干のすき間を設けて上下移動可能の昇降式寝
台と、上記側廊下と上記個室とを仕切ることができる昇
降式シヤツタと、上記個室の内側に上記車体の側窓に対
向して配置された上下移動可能の昇降式椅子とを具え、
乗客が就寝する場合には上記昇降式椅子を床の上側に下
降し、天井の下側に格納した上記昇降式寝台を上記床の
上側に下降した上記昇降式椅子の上側に下降することに
より、個室の数が比較的に多く、かつ座席の坐り心地が
十分で、また左右側窓を透しての視野が広く、したがっ
て経済性，居住性及び展望性に優れた定員確保型寝台客
車の個室寝台を得るから、本発明は産業上極めて有益な
ものである。
沿って前後方向に延びる側廊下にそれぞれ短辺が面した
複数の長方形個室が並設されてなる定員確保型寝台客車
の個室寝台において、上記個室の内側で上記個室の囲壁
との間に若干のすき間を設けて上下移動可能の昇降式寝
台と、上記側廊下と上記個室とを仕切ることができる昇
降式シヤツタと、上記個室の内側に上記車体の側窓に対
向して配置された上下移動可能の昇降式椅子とを具え、
乗客が就寝する場合には上記昇降式椅子を床の上側に下
降し、天井の下側に格納した上記昇降式寝台を上記床の
上側に下降した上記昇降式椅子の上側に下降することに
より、個室の数が比較的に多く、かつ座席の坐り心地が
十分で、また左右側窓を透しての視野が広く、したがっ
て経済性，居住性及び展望性に優れた定員確保型寝台客
車の個室寝台を得るから、本発明は産業上極めて有益な
ものである。
【図１】本発明を図４に示す寝台客車の車体に適用した
一実施例を示し、(A) ，(B) はそれぞれ平面図，側面図
である。
一実施例を示し、(A) ，(B) はそれぞれ平面図，側面図
である。
【図２】図１の個室１での昇降式椅子８の使用状態を示
し、(A) ，(B) ，(C) はそれぞれ横断面図，部分拡大縦
断面図，部分拡大平面図である。
し、(A) ，(B) ，(C) はそれぞれ横断面図，部分拡大縦
断面図，部分拡大平面図である。
【図３】図１の個室１での昇降式シヤツタ２及び昇降式
寝台９の使用状態を示し、(A)，(B) ，(C) はそれぞれ
横断面図，部分拡大縦断面図，部分拡大平面図である。
寝台９の使用状態を示し、(A)，(B) ，(C) はそれぞれ
横断面図，部分拡大縦断面図，部分拡大平面図である。
【図４】公知の個室寝台方式の寝台客車を示し、(A) ，
(B) はそれぞれ横断面図，平面図である。
(B) はそれぞれ横断面図，平面図である。
１ 個室 ２ 昇降式シヤツタ ４ 昇降式テーブル ５ 側窓 ６ 床 ７ 昇降式洗面器 ８ 昇降式椅子 ９ 昇降式寝台 １０ 電動ウインチ １１ 支持部材 １２ 滑車 １３ 吊索 １４ シヤツタ用押釦 １５ シヤツタ用押釦 １６ 寝台等用押釦 １７ 側窓 ０２ 側廊下 ０９ 和式便所 ０１０ 物入れ ０１１ 洋式便所 ０１２ 冷水器 ０１３ 乗務員室 ０１４ 一般配電盤 ０１５ 屑物入れ ０１６ 暖房配電盤 ０１７ 冷房配電盤 ０１８ 乗降口 ０２０ 仕切壁 ０２２ 天井 Ｂ１ 寝台長さ Ｌ１ 個室前後寸法 Ｌ２ 有効前後寸法 Ｌ３ 寝台巾 ０Ｌ１ 全長 ０Ｌ２ 端部壁厚み ０Ｌ３ 仕切壁厚み ０Ｂ１ 全巾 ０Ｂ２ 側部厚さ ０Ｂ３ 側廊下巾 ０Ｂ４ 個室側壁厚さ ０Ｂ５ 個室左右寸法 ０Ｂ６ 側部厚さ
Claims (1)
- 【請求項１】 車体の側窓に沿って前後方向に延びる側
廊下にそれぞれ短辺が面した複数の長方形個室が並設さ
れてなる定員確保型寝台客車の個室寝台において、上記
個室の内側で上記個室の囲壁との間に若干のすき間を設
けて上下移動可能の昇降式寝台と、上記側廊下と上記個
室とを仕切ることができる昇降式シヤツタと、上記個室
の内側に上記車体の側窓に対向して配置された上下移動
可能の昇降式椅子とを具え、乗客が就寝する場合には上
記昇降式椅子を床の上側に下降し、天井の下側に格納し
た上記昇降式寝台を上記床の上側に下降した上記昇降式
椅子の上側に下降することを特徴とする定員確保型寝台
客車の個室寝台。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8920794A JPH07277188A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 定員確保型寝台客車の個室寝台 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8920794A JPH07277188A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 定員確保型寝台客車の個室寝台 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07277188A true JPH07277188A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13964279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8920794A Pending JPH07277188A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 定員確保型寝台客車の個室寝台 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07277188A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104554315A (zh) * | 2015-01-04 | 2015-04-29 | 文曙东 | 客运交通工具双层卧铺结构 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5031686A (ja) * | 1973-07-24 | 1975-03-28 | ||
| JPS5034417U (ja) * | 1973-07-25 | 1975-04-12 | ||
| JPS5242965A (en) * | 1975-10-02 | 1977-04-04 | Murata Machinery Ltd | Method of symmetrically weaving pattern |
| JPS6157521A (ja) * | 1984-08-29 | 1986-03-24 | Toray Ind Inc | 抗原または抗体の精製方法 |
-
1994
- 1994-04-05 JP JP8920794A patent/JPH07277188A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS5242965A (en) * | 1975-10-02 | 1977-04-04 | Murata Machinery Ltd | Method of symmetrically weaving pattern |
| JPS6157521A (ja) * | 1984-08-29 | 1986-03-24 | Toray Ind Inc | 抗原または抗体の精製方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN104554315A (zh) * | 2015-01-04 | 2015-04-29 | 文曙东 | 客运交通工具双层卧铺结构 |
| CN104554315B (zh) * | 2015-01-04 | 2017-05-31 | 文曙东 | 客运交通工具双层卧铺结构 |
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