JPH0727542U - ギプス等の着用者用皮膚掻き具 - Google Patents
ギプス等の着用者用皮膚掻き具Info
- Publication number
- JPH0727542U JPH0727542U JP6306093U JP6306093U JPH0727542U JP H0727542 U JPH0727542 U JP H0727542U JP 6306093 U JP6306093 U JP 6306093U JP 6306093 U JP6306093 U JP 6306093U JP H0727542 U JPH0727542 U JP H0727542U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ギプス等の着用者が、皮膚を傷めることなく
皮膚のかゆみを止めたり、皮膚のむれに対処することが
できる。 【構成】 皮膚掻き具10は、細長い偏平の棒状体16
の皮膚掻き具本体14にガーゼ等の繊維製保護帯12が
巻き付けて形成される。この皮膚掻き具10は、ギプス
や包帯等の内側に差し込んで患者の皮膚のかゆみを止
め、また繊維製保護帯12は、ギプスや包帯によって皮
膚がむれても汗等の水分を吸い取ることができる。皮膚
掻き具本体14は、先端及びこの先端に近い部分の両側
に繊維製保護帯12を引っ掛けて止着する引っ掛け部1
8、20、20’を有するので、皮膚掻き具10をギプ
スや包帯等の内側で擦っても繊維製保護帯12が皮膚掻
き具本体14から外れることがない。
皮膚のかゆみを止めたり、皮膚のむれに対処することが
できる。 【構成】 皮膚掻き具10は、細長い偏平の棒状体16
の皮膚掻き具本体14にガーゼ等の繊維製保護帯12が
巻き付けて形成される。この皮膚掻き具10は、ギプス
や包帯等の内側に差し込んで患者の皮膚のかゆみを止
め、また繊維製保護帯12は、ギプスや包帯によって皮
膚がむれても汗等の水分を吸い取ることができる。皮膚
掻き具本体14は、先端及びこの先端に近い部分の両側
に繊維製保護帯12を引っ掛けて止着する引っ掛け部1
8、20、20’を有するので、皮膚掻き具10をギプ
スや包帯等の内側で擦っても繊維製保護帯12が皮膚掻
き具本体14から外れることがない。
Description
【0001】
本考案は、交通事故等によって骨折した際に、この骨折部位を保護するために 施されるギプスや外傷その他の原因で施される包帯等の着用者が使用するのに適 したギプス等の着用者用皮膚掻き具に関するものである。
【0002】
交通事故等によって骨折したり外傷を受けた者には、骨折部位や外傷部位を保 護するためにギプスや包帯が施される。このようなギプスや包帯が長期にわたっ て施されると、皮膚がむれたり、皮膚にかゆみ等が発生したりする。従来では、 このような皮膚のかゆみは、患者がギプスや包帯の上から手で叩いたり、ギプス や包帯の内側に棒を差し込んでかゆみを有する部分を擦って対処していた。
【0003】
しかし、このギプスや包帯の上から手で叩いてもかゆみを止めることは難しく 、また棒を差し込んでかゆみを有する部分を擦ると、皮膚を傷める虞があり、更 に皮膚のむれに対処することができなかった。
【0004】 本考案の課題は、皮膚を傷めることなく、また皮膚のかゆみのみでなく、皮膚 のむれにも対処することができるギプス等の着用者用皮膚掻き具を提供すること にある。
【0005】
本考案の第1の課題解決手段は、ガーゼ等の繊維製保護帯が巻き付けられてギ プス等の着用者がこのギプス等と着用者の皮膚との間に差し込んで皮膚を掻く皮 膚掻き具本体から成り、この皮膚掻き具本体は腰が強いが湾曲性を有する材料か ら作られた棒状体の形態を有し、この棒状体は、繊維製保護帯を引っ掛けて止着 する引っ掛け部を先端に有することを特徴とするギプス等の着用者用皮膚掻き具 を提供することにある。
【0006】 本考案の第2の課題解決手段は、ガーゼ等の繊維製保護帯と、この繊維製保護 帯が巻き付けられてギプス等の着用者がこのギプス等と着用者の皮膚との間に差 し込んで皮膚を掻く皮膚掻き具本体との組合せから成り、この皮膚掻き具本体は 、腰が強いが湾曲性を有する材料から作られた棒状体の形態を有し、この棒状体 は、繊維製保護帯を引っ掛けて止着する引っ掛け部を先端に有することを特徴と するギプス等の着用者用皮膚掻き具を提供することにある。
【0007】 本考案の第3の課題解決手段は、第1又は第2の課題解決手段によるギプス等 の着用者用皮膚掻き具であって、棒状体は細長扁平体から成っていることを特徴 とするギプス等の着用者用皮膚掻き具を提供することにある。
【0008】 本考案の第4の課題解決手段は、第1乃至第3の課題解決手段のいずれかによ るギプス等の着用者用皮膚掻き具であって、棒状体は、繊維製保護帯を引っ掛け て止着する引っ掛け部を少なくとも先端に近い部分の両側にも有することを特徴 とするギプス等の着用者用皮膚掻き具を提供することにある。
【0009】 本考案の第5の課題解決手段は、第4の課題解決手段によるギプス等の着用者 用皮膚掻き具であって、両側の引っ掛け部は、繊維製保護帯が係入する略V字状 の引っ掛け溝から成り、この引っ掛け溝は棒状体の差し込み方向とは反対側に向 けて斜めに開口していることを特徴とするギプス等の着用者用皮膚掻き具を提供 することにある。
【0010】
このように、皮膚掻き具は、棒状体の皮膚引っ掻き具本体にガーゼ等の繊維製 保護帯を巻き付けて形成されるので、ギプスや包帯等の内側に差し込んで患者の 皮膚を引っ掻いても皮膚を傷めることがなく、皮膚のかゆみに対処することがで き、またこの繊維製保護帯は吸水性を有するため、ギプスや包帯によって皮膚が むれても汗等の水分を吸い取ることができるので、皮膚のむれにも対処すること ができる。また、引っ掻き具本体に巻き付けられた繊維製保護帯の先端にかゆみ 止め用等の薬を塗り付けることによって皮膚の治療を行なうことができる。
【0011】 引っ掻き具本体の棒状体は、先端及び場合によってこの先端に近い部分の両側 に繊維製保護帯を引っ掛けて止着する引っ掛け部を有するので、棒状体をギプス や包帯等の内側で上下に往復運動して擦っても繊維製保護帯が棒状体から外れる ことがなく、従って擦り運動中に引っ掻け具本体が露出して皮膚を傷めるのを確 実に防止することができる。
【0012】 特に、両側の引っ掛け部は、差し込み方向とは反対方向に斜めに開口するよう に設けられていると、棒状体を円滑に差し込むことができ、またこの棒状体を抜 く方向に移動する場合にも繊維製保護帯が棒状体から外れることがなく、擦り運 動を支障なく行うことができる。
【0013】
本考案の実施例を図面を参照して詳細にのべると、図1は本考案に係るギプス 等の着用者用皮膚掻き具10の一実施例を示し、このギプス等の着用者用皮膚掻 き具10は、ガーゼ等の繊維製保護帯12(図4参照)が巻き付けられてギプス 等の着用者がギプス等と着用者の皮膚との間に差し込んで皮膚を掻く皮膚掻き具 本体14(図2及び図3参照)から成っている。
【0014】 皮膚掻き具本体14は、腰が強いが湾曲性を有する材料、例えば竹、金属、プ ラスチック等の天然又は合成材料から作られた棒状体16の形態を有し、この棒 状体16は、繊維製保護帯12を引っ掛けて止着する引っ掛け部18を先端に有 する。図示の実施例では、棒状体16は、細長扁平体16Aから成っている。こ の細長扁平体16Aは、例えば、幅Wを約8mm、厚みTを2〜2.5mm、長 さLを約500mmとすることができるが、ギプスや包帯の施される大きさによ って長さLは適宜変えられる。尚、この皮膚掻き具本体14は、例えばポリプロ ピレン等のプラスチックを射出成形することによって容易に大量生産することが できる。
【0015】 棒状体16は、図2及び図5に示すように、特に図5に一層明瞭に示すように 、繊維製保護帯12を引っ掛けて止着する引っ掛け部18の外に少なくとも先端 に近い部分の両側にも同様に繊維製保護帯12を引っ掛けて止着する引っ掛け部 20、20’を有する。図5から解るように、引っ掛け部18は、先端に向けて 開口する二又切欠き状の溝18aから成り、また両側の引っ掛け部20、20’ は、棒状体16の両側で先端とは反対側、即ち差し込み方向とは反対方向に向け て斜めに開口する切欠き状の溝20a、20’aから成っている。
【0016】 繊維製保護帯12は、図4に示すように、数枚重ねのガーゼとすることが望ま しく、この繊維製保護帯12は、引っ掛け部18及び20、20’では、図4に 示すように丸めるか又は厚み部分が引っ掛け部18、20、20’の切欠き状の 溝18a、20a、20’aに食い込むようにして引っ掛けられて止着される。 繊維製保護帯12は、それ以外の部分では、図4に示すように広げるか2つ折り にしてなるべく広く引っ掻き具本体14を覆うように巻き付けられる。
【0017】 細長扁平体16Aは、ギプスや包帯の内側に差し込まれて皮膚を引っ掻く際に 皮膚を傷めることがないように、その角部及び先端に丸みを有する。また、細長 扁平体16Aの後端には使用者が皮膚引っ掻き具10を操作する際に把持する把 手22を有する。
【0018】 次に、本考案の皮膚掻き具10の使用方法を図1及び図6を参照してのべると 、繊維製保護帯12の先端を手でもって先端に続く部分を引っ掻き具本体14の 先端の引っ掛け部18に引っ掛けて止着した後、図6に示すように、この引っ掛 けられた部分12aに続く保護帯部分を広げて棒状体16が覆われるように螺旋 状に巻き付ける。途中、両側の引っ掛け部20、20’にも同様にして保護帯部 分12b、12cを引っ掛けながら引っ掻き具本体14を覆う。繊維製保護帯1 2は、把手22付近では、この把手22のまわりに巻き付けて使用者が把手22 と共にこの保護帯の後端部分を手で把持する。
【0019】 その後、使用者は、図7に示すように、皮膚引っ掻き具10をその先端からギ プス30とこのギプス30で覆われている皮膚32との間に差し込んで先端が所 要の部分に到達した後、把手22を上下させて先端で皮膚32のかゆいところを 擦る。皮膚掻き具10は、皮膚掻き具本体14が裸のままでなく、この皮膚掻き 具本体14にガーゼ等の繊維製保護帯16を巻き付けているので、ギプス30等 の内側に差し込んで患者の皮膚32を引っ掻いても皮膚32を傷めることがなく 、皮膚のかゆみに対処することができる。
【0020】 繊維製保護帯12は吸水性を有するため、ギプス30等によって皮膚がむれて も汗等の水分を吸い取ることができるので、皮膚のむれにも対処することができ る。また、引っ掻き具本体14に巻き付けられた繊維製保護帯12の先端にかゆ み止め用等の薬を塗り付けることによって皮膚の治療を行なうことができる。
【0021】 皮膚掻き具本体14の棒状体16は、先端及びこの先端に近い部分の両側に繊 維製保護帯12を引っ掛けて止着する引っ掛け部18、20、20’を有するの で、棒状体16をギプス30等の内側で上下に往復運動して擦っても繊維製保護 帯12が棒状体16から外れるのが防止される。従って、擦り運動中に引っ掻け 具本体14が露出して皮膚32を傷めるのを確実に防止することができる。
【0022】 また、両側の引っ掛け部20、20’は、差し込み方向とは反対方向に斜めに 開口するように設けられているので、棒状体16をかゆみを有する部分に円滑に 差し込むことができる。更に、この棒状体16を抜く方向に移動する場合にも繊 維製保護帯12が棒状体16から外れることがなく、皮膚掻き具10の擦り運動 を支障なく行うことができる。
【0023】 繊維製保護帯12は、予め多数の予備を用意してき、皮膚掻き具10を使用す る度に、新しい保護帯12を巻き付けて使用するので、不衛生となることはなく 、また1つの皮膚掻き具10を多数の患者等が共用することができる。
【0024】
本考案によれば、上記のように、皮膚掻き具は、皮膚掻き具本体にガーゼ等の 繊維製保護帯を巻き付けて形成されるので、ギプスや包帯等の内側に差し込んで 患者の皮膚を掻いても皮膚を傷めることがなく、皮膚のかゆみに対処することが でき、またこの繊維製保護帯は、ギプスや包帯によって皮膚がむれても汗等の水 分を吸い取ることができるので、皮膚のむれにも対処することができる。更に、 皮膚掻き具本体に巻き付けられた繊維製保護帯の先端にかゆみ止め用等の薬を塗 り付けることによって皮膚の治療を行なうことができる。
【0025】 また、皮膚掻き具本体は、先端及び場合によってこの先端に近い部分の両側に 繊維製保護帯を引っ掛けて止着する引っ掛け部を有するので、皮膚掻き具をギプ スや包帯等の内側で上下に往復運動して擦っても繊維製保護帯が皮膚掻き具本体 から外れることがなく、従って擦り運動中に皮膚掻け具本体が露出して皮膚を傷 めるのを確実に防止することができる実益がある。
【0026】 特に、両側の引っ掛け部は、差し込み方向とは反対方向に斜めに開口するよう に設けられているので、皮膚掻き具を患者のかゆみを有する部分に円滑に差し込 むことができ、またこの皮膚掻き具を抜く方向に移動する場合にも繊維製保護帯 が棒状体から外れることがなく、皮膚掻き具10の擦り運動を支障なく行うこと ができる実益がある。
【図1】本考案に係るギプス等の着用者用皮膚掻き具の
全体の概略斜視図である。
全体の概略斜視図である。
【図2】本考案に用いられる皮膚掻き具本体の正面図で
ある。
ある。
【図3】図2の皮膚掻き具本体の側面図である。
【図4】本考案に用いられる繊維製保護帯の正面図であ
る。
る。
【図5】本考案に用いられる皮膚掻き具本体の先端部分
の拡大正面図である。
の拡大正面図である。
【図6】本考案のギプス等の着用者用皮膚掻き具の要部
の拡大正面図である。
の拡大正面図である。
【図7】本考案のギプス等の着用者用皮膚掻き具の使用
状態の断面図である。
状態の断面図である。
10 ギプス等の着用者用皮膚掻き具 12 繊維製保護帯 14 皮膚掻き具本体 16 棒状体 16A 細長扁平体 18 引っ掛け部 18a 二又状切欠き 20 引っ掛け部 20’ 引っ掛け部 22 把手
Claims (5)
- 【請求項1】 ガーゼ等の繊維製保護帯が巻き付けられ
てギプス等の着用者が前記ギプス等と着用者の皮膚との
間に差し込んで皮膚を掻く皮膚掻き具本体から成り、前
記皮膚掻き具本体は腰が強いが湾曲性を有する材料から
作られた棒状体の形態を有し、前記棒状体は、前記繊維
製保護帯を引っ掛けて止着する引っ掛け部を先端に有す
ることを特徴とするギプス等の着用者用皮膚掻き具。 - 【請求項2】 ガーゼ等の繊維製保護帯と、前記繊維製
保護帯が巻き付けられてギプス等の着用者が前記ギプス
等と着用者の皮膚との間に差し込んで皮膚を掻く皮膚掻
き具本体との組合せから成り、前記皮膚掻き具本体は、
腰が強いが湾曲性を有する材料から作られた棒状体の形
態を有し、前記棒状体は、前記繊維製保護帯を引っ掛け
て止着する引っ掛け部を先端に有することを特徴とする
ギプス等の着用者用皮膚掻き具。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のギプス等
の着用者用皮膚掻き具であって、前記棒状体は細長扁平
体から成っていることを特徴とするギプス等の着用者用
皮膚掻き具。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
のギプス等の着用者用皮膚掻き具であって、前記棒状体
は、前記繊維製保護帯を引っ掛けて止着する引っ掛け部
を少なくとも前記先端に近い部分の両側にも有すること
を特徴とするギプス等の着用者用皮膚掻き具。 - 【請求項5】 請求項4に記載のギプス等の着用者用皮
膚掻き具であって、前記両側の引っ掛け部は、前記繊維
製保護帯が係入する略V字状の引っ掛け溝から成り、前
記引っ掛け溝は前記棒状体の差し込み方向とは反対側に
向けて斜めに開口していることを特徴とするギプス等の
着用者用皮膚掻き具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6306093U JP2511975Y2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | ギプス等の着用者用皮膚掻き具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6306093U JP2511975Y2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | ギプス等の着用者用皮膚掻き具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727542U true JPH0727542U (ja) | 1995-05-23 |
JP2511975Y2 JP2511975Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=13218429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6306093U Expired - Fee Related JP2511975Y2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | ギプス等の着用者用皮膚掻き具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511975Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP6306093U patent/JP2511975Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2511975Y2 (ja) | 1996-09-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |