JPH0727492Y2 - 歯科実習用歯牙模型 - Google Patents

歯科実習用歯牙模型

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JPH0727492Y2
JPH0727492Y2 JP7088090U JP7088090U JPH0727492Y2 JP H0727492 Y2 JPH0727492 Y2 JP H0727492Y2 JP 7088090 U JP7088090 U JP 7088090U JP 7088090 U JP7088090 U JP 7088090U JP H0727492 Y2 JPH0727492 Y2 JP H0727492Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、歯科実習用歯牙模型に関するものである。
〔従来の技術〕
歯学の臨床教育においては、模型実習と呼ばれる臨床前
実習と、これに引き続いて行われる臨床学習では臨床見
学実習、及び患者の治療を実際に行う患者実習が行われ
ている。
最初に行われる模型実習は、各種の歯牙模型や顎模型を
使用して行うものであるが、この実習によって、実際の
患者の治療を行う際に必要な技術を習得することになる
ので、実際の患者の場合と同様の状態が再現された歯牙
模型や顎模型が必要とされ、これまでに種々の構造のも
のが開発されてきている。
その中の一つに、顎模型に歯牙植立部を形成させ、この
歯牙植立部に人工歯牙を植立させて使用するものがある
が、この場合に使用される歯牙実習用歯牙模型として
は、例えば、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、セラミック材及びガラ
ス材等で成型された歯牙模型本体の歯根部中央に下方が
開口した状態となるよう、縦方向にドリルで、円筒状の
空洞を形成させ、その後、この空洞の内部にタップを使
用して固定雌ネジ部を形成させたものや、歯牙模型本体
の歯根部に形成させた空洞の内部にナットが埋め込ま
れ、空洞の壁に接着した状態で固定配置されたもの等が
あり、それぞれ歯牙植立部に植立した後、ボルトによっ
て固定される。
しかしながら、前者の構造を有する歯牙模型の場合にあ
っては、固定雌ネジ部が、合成樹脂からなる歯牙本体と
一体化して形成されるために、金属製の固定ボルトを強
い力で締め過ぎると固定雌ネジ部側のネジ山が破損され
るという欠点がある。又、固定雌ネジ部を形成する際、
タップを用いてネジ切りを行うので、合成樹脂が切削時
に発熱を起こし、タップの刃先が摩耗したり、雌ネジ部
分の寸法が変動する等の問題がある。
一方、後者の構造を有する歯牙模型の場合にあっては、
埋め込まれるナットの外径に限度があり、ナットの外径
を3.0mm以下の大きさとすることができず、太い歯根部
を有する臼歯には適用できるが、前歯のように細い歯根
部を有するものには適用できないという欠点がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、上記の欠点を改良し、固定雌ネジ部のネジ山
が壊れにくく、しかも前歯のような細い歯根部の場合に
も、安定して固定雌ネジ部を形成させることが可能な構
造を有する歯科実習用歯牙模型を提供することを課題と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の歯科実習用歯牙模型は、歯科実習用顎模型の歯
牙植立部に固定ボルトによりネジ止めして使用する歯牙
模型であって、 歯牙模型本体の歯根部中央に下方が開口した状態で縦方
向に空洞が設けられており、この空洞内部には、金属線
を螺旋状に巻いて形成した雌ネジ部材が、その外周部を
空洞の壁に接着した状態で固定配置されていることを特
徴とする。
即ち、本考案の歯科実習用歯牙模型は、メラミン系樹
脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、セラミック材及びガラス材等で成型された歯牙本
体の歯根部の中央に設けられた空洞の内部に、鋼線等の
金属線を螺旋状に巻いて形成した雌ネジ部材が埋め込ま
れ、これが、空洞の内壁に接着された構造となってお
り、雌ネジ部材が金属線により形成されるために、固定
ボルトを強く締め付けた際にもネジ山の強度が大きく、
ネジ山の破損が起こらない。しかも、このような構造の
雌ネジ部材では、従来のナットに比べて、外径の小さな
ものが簡単に形成でき、本考案は、前歯のような細い歯
根部を有する歯牙に対して特に適したものである。
次に、本考案の一例を図面に示し、本考案を更に詳細に
説明する。
第1図は、本考案の歯科実習用歯牙模型の一例を示す断
面図、 第2図は、雌ネジ部材の斜視図、 第3図は、雌ネジ部材を取り付ける前の歯牙模型本体の
斜視図、 第4図は、雌ネジ部材を接着剤により歯牙模型本体に固
定した際の構造を示す断面図、 第5図は、雌ネジ部材を固定ボルトに付けた状態で型の
中に挿入し、歯牙模型本体の成型を行うことにより、歯
根部と雌ネジ部材とを固定した際の構造を示す断面図、 第6図は、第1図の歯科実習用歯牙模型を顎模型の歯牙
植立部に植立固定した際の構造を示す断面図である。
第1図、第3図及び第6図において、歯牙模型本体
(1)の歯根部(2)の中央に設けられる空洞(3)
は、下方が開口した状態で縦方向に開けられており、そ
の形状は限定されないが、一般的には円筒状である。そ
して、このような空洞(3)を形成させる場合、歯牙模
型本体(1)を成型した後にドリル加工で設けても良い
し、歯牙模型本体(1)を成型する際に同時に空洞
(3)が形成されるようにしても良い。尚、歯牙模型本
体(1)の成型は、通常の方法で行われ、一般的には、
注型用のエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂等を歯牙用製作陰型の中に注入する方法が用い
られる。
本考案では、空洞(3)の内部に固定配置される雌ネジ
部材(4)は、第2図に示される如く、金属線が螺旋状
に巻かれたものであって、一般的には、固定ボルト
(6)のネジ部分と同じ直径の金属棒の周囲に金属線を
巻付けた後、所定の長さに切断したものを使用する。こ
の他の、固定ボルト(6)のネジ部分に離型剤を塗布し
た後、金属線を螺旋状に巻いて形成させることも可能で
ある。この際に使用される金属線は、特に材質及び直径
が限定されるものではないが、直径が約0.2〜0.6mmの鋼
線を使用することが好ましい。
上記の方法により形成された雌ネジ部材(4)は、その
最小外径を3.0mm以下にすることができるので、細い歯
根部を有する部位の歯牙にも空洞(3)を設けることが
可能となり、本考案では、全ての部位の歯牙に対して固
定ボルト(6)による固定が実施できる。
又、雌ネジ部材(4)を、歯牙模型本体(1)の歯根部
(2)中央に設けられた空洞(3)の壁(9)に接着さ
せる際の方法としては、第1図及び第4図に示されるよ
うな接着剤(5)を用いた固定方法、即ち、空洞(3)
の内部に接着剤(5)を注入した後、空洞(3)の中に
雌ネジ部材(4)を挿入して、接着剤(5)を硬化さ
せ、雌ネジ部材(4)の外周部(8)を、空洞(3)の
壁(9)に接着させる方法が一般的ではあるが、これに
限定されるものではない。例えば、この他の固定方法と
して、第5図に示されるように、固定ボルト(6)のネ
ジ部分に分離剤を塗布した後、金属線を螺旋状に巻付け
て雌ネジ部材(4)を形成させ、その後、固定ボルト
(6)と雌ネジ部材(4)とが一体化された状態のまま
で、歯牙用製作陰型に直接挿入し、その後、注型を行っ
て歯牙模型本体(1)を成型することにより、雌ネジ部
材(4)を歯牙模型本体(1)の歯根部(2)に同時成
型固定する方法が有効である。
雌ネジ部材(4)と歯牙本体(1)の歯根部(2)とを
固定するのに接着剤を用いる場合、使用できる接着剤の
種類が特に限定されるものではないが、一般的にはシア
ノアクリレート系及びエポキシ系接着剤を使用すること
が好ましい。
上記のようにして得られた第1図に示される歯科実習用
歯牙模型は、第6図に示されるようにして、固定ボルト
(6)により、顎模型本体(7)の歯牙植立部に植立固
定される。この場合、固定雌ネジ部(4)が金属線によ
って形成されるため、合成樹脂でできた固定雌ネジ部と
比べて高い強度を有し、金属製の固定ボルト(6)を強
めに締め付けても、ネジ山の破損が生じることなく、安
定した模型歯牙の固定が達成できる。
尚、本考案の歯科実習用歯牙模型を固定する時に使用さ
れる固定ボルト(6)は、その材質が限定されるもので
はなく、金属製のものの他に、プラスチック製のものを
使用しても良い。
上記の構造を有する本考案の歯科実習用歯牙模型では、
十分な固定強度が得られる他、ドリル加工を行った後の
タップ加工工程を省略することができるという利点があ
り、製造を容易に行うことができる。
〔実施例〕
まず、直径0.4mmの鋼線を螺旋状に巻き、第2図に示さ
れる形状の、長さ約8mm、最大外径2.0mmの雌ネジ部材
(4)を作製した。
一方、注型用のエポキシ系樹脂を歯牙用製作陰型の中に
注入することにより、歯牙の全長が約20mm、歯根部
(2)の直径が約5mmである前歯の形状を有する人工歯
牙を成型し、この歯根部(2)の中央にドリル加工を行
って、下方が開口した状態で縦方向に開けられた、内径
約2.1mm、深さ約10mmの円筒状の空洞(3)を設け、第
3図に示される歯牙模型本体(1)を作成した。
そして、このようにして得た歯牙模型本体(1)の空洞
(3)の内部に、シアノアクリレート系接着剤(5)を
少量塗布し、上記の雌ネジ部材(4)を空洞(3)の内
部に挿入した後、接着剤(5)を硬化させ、雌ネジ部材
(4)の外周部(8)が、空洞(3)の壁(9)と接着
された状態になるようにして、本考案の歯科実習用歯牙
模型を得た。
この歯牙模型を、貫通孔を有した顎模型本体(7)の歯
牙植立部に植立し、第6図に示される如く、裏面側から
鋼製の固定ボルト(6)によってネジ止め固定した。
本考案の歯科実習用歯牙模型を、顎模型本体(7)に固
定した際、雌ネジ部材(4)の強度が十分なものである
ために、ネジ山の破損が生じることはなく、しかも、固
定された状態の歯牙に対して切削等の治療実習を行なっ
た場合でも、歯牙は十分に保持された。
〔考案の効果〕
本考案の歯科実習用歯牙模型では、タップによってネジ
山を形成する工程が不要となり、簡単に固定雌ネジ部を
形成することができる。しかも、金属線を螺旋状に巻い
て形成された雌ネジ部材は、合成樹脂で形成された従来
の固定雌ネジ部に比べて強度が優れ、雌ネジ側のネジ山
に大きな力がかかっても、ネジ山の破損が生じない。
又、本考案の歯科実習用歯牙模型では、金属線製の雌ネ
ジ部材が、ナットと同様の役割を果たし、雌ネジ部材の
外径を、従来のナットの場合よりも小さくすることがで
きるので、太い歯根部を有する臼歯だけでなく、細い歯
根部を有する前歯に対しても使用でき、これらの部位の
歯牙を、顎模型へ確実に固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の歯科実習用歯牙模型の一例を示す断
面図、 第2図は、雌ネジ部材の斜視図、 第3図は、雌ネジ部材を取り付ける前の歯牙模型本体の
斜視図、 第4図は、雌ネジ部材を接着剤により歯牙模型本体に固
定した際の構造を示す断面図、 第5図は、雌ネジ部材を固定ボルトに付けた状態で型の
中に挿入し、歯牙模型本体の成型を行うことにより、歯
根部と雌ネジ部材とを固定した際の構造を示す断面図、 第6図は、第1図の歯科実習用歯牙模型を顎模型の歯牙
植立部に植立固定した際の構造を示す断面図である。 (1)……歯牙模型本体 (2)……歯根部 (3)……空洞 (4)……雌ネジ部材 (5)……接着剤 (6)……固定ボルト (7)……顎模型本体 (8)……外周部 (9)……壁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯科実習用顎模型の歯牙植立部に固定ボル
    ト(6)によりネジ止めして使用する歯牙模型であっ
    て、 歯牙模型本体(1)の歯根部(2)中央に下方が開口し
    た状態で縦方向に空洞(3)が設けられており、上記空
    洞(3)内部には、金属線を螺旋状に巻いて形成した雌
    ネジ部材(4)が、その外周部(8)を上記空洞(3)
    の壁(9)に接着した状態で固定配置されていることを
    特徴とする歯科実習用歯牙模型。
JP7088090U 1990-07-02 1990-07-02 歯科実習用歯牙模型 Expired - Fee Related JPH0727492Y2 (ja)

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JPH0428675U JPH0428675U (ja) 1992-03-06
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