JPH07268841A - パラペット切欠部開閉用昇降止水板 - Google Patents

パラペット切欠部開閉用昇降止水板

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JPH07268841A
JPH07268841A JP8722194A JP8722194A JPH07268841A JP H07268841 A JPH07268841 A JP H07268841A JP 8722194 A JP8722194 A JP 8722194A JP 8722194 A JP8722194 A JP 8722194A JP H07268841 A JPH07268841 A JP H07268841A
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water
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Yasuo Suzuki
康雄 鈴木
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NIPPON JIDO KIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 止水板を連結した昇降橋の昇降時に、止水板
のガイド溝に対する抵抗をなくし、円滑な昇降を可能と
し、かつ昇降装置に対する浸水等をなくし、故障等の発
生を可及的に少なくした。 【構成】 河川1両側に構築したパラペット2の一部に
道路4と橋5を連通する切欠部3を形成するとともに、
前記橋を油圧ジャッキ等の昇降装置9によって昇降自在
に配設し、前記切欠部を閉塞可能な止水板6をその両側
において戸溝状のガイド溝8に係合し、かつ前記止水板
を前記橋にリンク7を介して揺動自在に吊下連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、止水板を連結した昇
降橋の昇降時に、止水板のガイド溝に対する抵抗をなく
し、円滑な昇降を可能とし、かつ昇降装置に対する浸水
等をなくし、故障等の発生を可及的に少なくしたパラペ
ット切欠部開閉用昇降止水板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河床の比較的浅い河川においては増水時
に備えて河川の両側に、高さ約1〜2m程度のパラペッ
ト(コンクリート製擁壁)が構築されている。そしてこ
のようにパラペットを構築した河川に架橋する場合、パ
ラペットの存在によって路面よりも高い位置になるた
め、架橋する位置のパラペットの一部に切欠部を形成
し、ここに路面と同一の高さに橋を架けることが行われ
ているのである。これを換言すると、橋を架けるべき部
分を除いてパラペットを構築するのであった。
【0003】そしてきわめて旧くは、前記橋は路面と同
一の高さに固定的に設置されていた。そのため台風等に
よる増水があると、前記橋は冠水したり、前記切欠部か
ら路面等河川外部に溢水することになるとともに、河川
を流れる流水の水圧又は流木等、流れてくる種々の物体
により前記橋に損傷が生じること等もあり、好ましから
ざる結果を招来していたのである。
【0004】そこでこれらの課題を部分的に解決するも
のとして、橋は固定的に設置しつつパラペットの切欠部
を開閉するための横引き止水板を、前記パラペットの内
部又は外部に平行するように配設し、この止水板によっ
て切欠部を開閉し、もって増水時にこの部分から河川外
部に溢水しないようにしたものが開発された。
【0005】しかしこれによると、パラペットの切欠部
の閉塞を実現することはできるものの、橋は固定的に設
置されているために、増水時における橋に対する損傷を
招くこと等、橋の維持管理の点で問題を有しているた
め、根本的な解決には至っていなかった。
【0006】したがってこれを解決するものとして、橋
を任意の手段によって昇降自在に設置するとともに、前
記のような横引き式の止水板をパラペットと平行するよ
うに設置し、橋を昇降せしめるとともに、止水板を手動
又は橋の昇降手段とは異なる手段によって横移動させ、
これによって増水時における橋の退避及びパラペットの
切欠部の閉塞を行うことができるようにしたものも開発
された。
【0007】しかしこれによると、切欠部を開閉するた
めの横引き式止水板の移動と橋の上昇を同期させること
が困難であり、橋の上昇又は止水板の横移動のいずれか
一方が遅くなる傾向があったのである。またこのものに
あっては、止水板の横移動のために動力を用いたものに
あっては、橋の昇降のために用いる動力と異なるもので
あったため、及び止水板は向き合う2か所の切欠部に必
要とするため、結局3種類の動力が用いられていたので
あった。
【0008】そこで以上の課題を解決するものとして、
河川両側に構築したパラペットの一部に切欠部を形成
し、この切欠部間に、油圧ジャッキ等によって昇降自在
な橋を河川横断状態に設置するとともに、前記橋の下部
に、前記切欠部を閉塞可能な止水板を配設し、橋の昇降
とともにこれに伴って止水板も同一動力によって上下動
し、切欠部の開閉を橋の昇降と同時に行うことができる
ようにしたものが開発された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これによると、その機
構自体はすこぶる満足するのであったが、このものにあ
っては、前記止水板を上下動せしめる際に、止水板の両
側を戸溝状のガイド溝に係合せしめ、かつこの係合によ
って止水板の昇降軌跡を規制していたのであった。
【0010】一方、この止水板を連結していた橋は、そ
の四偶に油圧ジャッキ又は同シリンダー等の昇降装置を
連結することによって昇降するものであるところ、これ
らの昇降装置全てが正確に同期して作動しない現実があ
り、したがって橋の昇降を観察すると、常時水平に昇降
していないことがわかった。
【0011】この結果、戸溝状のガイド溝に係合しなが
ら昇降する止水板は、前記ガイド溝中において、時に傾
いた状態を呈することになり、ガイド溝に対して軋みな
がら昇降することになり、これが昇降時の抵抗の原因と
なっていたのみならず、故障又は破損の原因にもなって
いたのである。
【0012】また前記橋の昇降に使用される昇降装置
は、河川中に設置されていたため、これらの昇降装置
は、一応の防水処理を施しているとはいえ、これも経時
的に十分な維持を図ることは困難であるため、結局のと
ころ、昇降装置の故障を招来する結果ともなっていたの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明に係るパ
ラペット切欠部開閉用昇降止水板は前記の課題を解決す
るために、河川両側に構築したパラペットの一部に道路
と橋を連通する切欠部を形成するとともに、前記橋を油
圧ジャッキ等の昇降装置によって昇降自在に配設し、前
記切欠部を閉塞可能な止水板をその両側において戸溝状
のガイド溝に係合し、かつ前記止水板を前記橋にリンク
を介して揺動自在に吊下連結したものである。
【0014】
【作用】すなわち、橋の昇降に伴って昇降する止水板
を、橋に対して揺動自在(首振り状態)に吊下連結する
ことにより、橋の昇降が、多少傾いたとしても、止水板
の姿勢を常に垂直にすることが可能となるのである。そ
の結果、昇降時におけるガイド溝に対する止水板の軋み
や抵抗をなくし、小さな動力によっても円滑な昇降を可
能とするのである。
【0015】また橋の両端は、最も降下した時点では、
パラペット切欠部における道路面に接することになるた
め、その部分、すなわち河川水に接しない位置に昇降装
置を連結することは可能であるため、その位置を利用し
て昇降装置を設置することにより、この昇降装置に対す
る水の侵入等、水に対する配慮を必要としないことにな
るのである。
【0016】
【実施例】次にこの発明に係るパラペット切欠部開閉用
昇降止水板の一実施例を図面に基づいて述べると、1は
河川であり、2はこの河川1の両側に構築したパラペッ
トである。このパラペット2には架橋する部分に切欠部
3が形成され、この切欠部3は河川1のパラペット2外
の道路4に連通している。
【0017】5は前記切欠部3の間に河川1を横断する
ように設置した橋であり、6はこの橋5に吊下連結した
止水板である。そしてこの止水板6は橋5の前後端に近
い位置に揺動自在に連結されている。
【0018】すなわち、7は橋5の下面に回動自在に連
結したリンクであり、このリンク7に対して止水板6の
上端を回動自在に連結してある。この結果、前記止水板
6は前記リンク7を介して図1に示す左右方向に移動可
能となる。
【0019】8は、パラペット2における前記切欠部3
に面する位置及びその下方の堤岸に連続的に形成した戸
溝状のガイド溝であり、前記止水板6はガイド溝8中を
上下動することになるが、そのためにはガイド溝8は止
水板6の少なくとも両側位置に存在すればよい。またガ
イド溝8は、止水板6の移動を損なわない程度の広さに
形成されている。
【0020】9はピストンロッド10を橋5の下端に連
結し、その胴部を堤岸中に埋設した油圧シリンダーであ
る。そしてこの油圧シリンダー9は橋5及びこれに連結
されている止水板6の昇降装置として機能するものであ
るが、橋5の四偶位置に4本存在すればよい。
【0021】しかして平時、すなわち非増水時は、橋5
を最下段に降下せしめ、増水時にはその必要高さ、すな
わち冠水しない高さまで橋5を上昇させる。そしてこれ
らの作用は、すべて前記油圧シリンダー9によって行わ
れる。
【0022】その過程で、止水板6は堤岸及びパラペッ
ト2の切欠部3に面する位置に形成されたガイド溝8に
よって規制されながら昇降することになるところ、この
昇降時に各油圧シリンダー9が完全に同期しない場合に
おいても、リンク7の作用によって止水板6は常に垂直
を保持することになるのである。よってガイド溝8中に
おける止水板6の上下動は円滑となる。
【0023】尚、止水板6で切欠部3を遮蔽した時点で
パラペット2に密着固定する手段は従来と同様である。
【0024】
【発明の効果】前記のようにこの発明に係るパラペット
切欠部開閉用昇降止水板によれば、河川両側に構築した
パラペットの一部に道路と橋を連通する切欠部を形成す
るとともに、前記橋を油圧ジャッキ等の昇降装置によっ
て昇降自在に配設し、前記切欠部を閉塞可能な止水板を
その両側において戸溝状のガイド溝に係合し、かつ前記
止水板を前記橋にリンクを介して揺動自在に吊下連結し
てあるので、橋の昇降時に、リンクの作用により、止水
板は常に垂直を保ち、したがって垂直に形成されている
ガイド溝内の昇降を円滑にするとともに、昇降装置は、
河川水に接しない位置に設置しているため、対水性にお
いても全く問題を生じないという効果を有するのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパラペット切欠部開閉用昇降止
水板の一実施例を示す正面図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 河川 2 パラペット 3 切欠部 4 道路 5 橋 6 止水板 7 リンク 8 ガイド溝 9 油圧シリンダー 10 ピストンロッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川両側に構築したパラペットの一部に
    道路と橋を連通する切欠部を形成するとともに、前記橋
    を油圧ジャッキ等の昇降装置によって昇降自在に配設
    し、前記切欠部を閉塞可能な止水板をその両側において
    戸溝状のガイド溝に係合し、かつ前記止水板を前記橋に
    リンクを介して揺動自在に吊下連結したことを特徴とす
    るパラペット切欠部開閉用昇降止水板。
  2. 【請求項2】 昇降装置は、河川水に接しない位置に設
    置した請求項1記載のパラペット切欠部開閉用昇降止水
    板。
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