JPH07265681A - 均一径粒子の製造方法 - Google Patents

均一径粒子の製造方法

Info

Publication number
JPH07265681A
JPH07265681A JP6323494A JP6323494A JPH07265681A JP H07265681 A JPH07265681 A JP H07265681A JP 6323494 A JP6323494 A JP 6323494A JP 6323494 A JP6323494 A JP 6323494A JP H07265681 A JPH07265681 A JP H07265681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle
forming material
particles
printing plate
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6323494A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumi Matsumoto
陽美 松本
Yoshiko Ugajin
美子 宇賀神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP6323494A priority Critical patent/JPH07265681A/ja
Publication of JPH07265681A publication Critical patent/JPH07265681A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、生成した粒子の径が均一で粒子の粒
度分布が狭く、生産効率が良好であり、製造安定性に優
れることを最も主要な目的としている。 【構成】本発明は、均一径の粒子を製造するに際して、
まず印刷用版に粒子形成材料を所定量配置し、次に粒子
形成材料が配置された印刷用版を用いて、当該粒子形成
材料を支持体上に転写し、しかる後に支持体を粒子形成
材料に不溶な分散媒中に浸漬して、当該支持体に転写さ
れた粒子形成材料を分散媒中に分離させ粒子を生成する
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均一径の粒子を製造す
る方法に係り、特に印刷用版を用いる印刷方式により、
生成した粒子の径が均一で粒子の粒度分布が狭く、かつ
生産効率が良好であり、しかも製造安定性に優れた均一
径粒子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、均一径の粒子を製造する方法
としては、機械的攪拌による方法、ノズルを用いた方
法、メッシュを用いた方法、およびせん断力を用いた方
法等、多くの方法が提案されてきている。
【0003】まず、機械的攪拌力により、粒子を製造す
る方法としては、例えば“特公昭52−37493号公
報”に開示されているように、機械的に攪拌しながら、
水不溶性の樹脂溶液を水中で液中硬化させて、粒状樹脂
を得る方法が知られている。
【0004】しかしながら、このような機械的攪拌によ
る製造方法では、粒子径の制御が困難であり、粒子の粒
度分布が広くなるという問題がある。
【0005】次に、ノズルを用いた方法としては、例え
ば“特開昭50−109252号公報”に開示されてい
るように、ノズルから原料を分散媒液中に落下させて、
粒状に固化させる方法が知られている。
【0006】しかしながら、このようなノズルを用いた
製造方法では、ノズルから液滴を分散媒中に落下させる
場合に、液面との衝突で液滴が破裂して、小径粒子の含
有が多くなり、粒子の粒度分布が広くなってしまうとい
う問題がある。また、ノズルから液滴を落下させる際
に、液滴がノズル先端に付着して、均一径の液滴を作る
のを妨げてしまい、これも同様に粒子の粒度分布を広げ
てしまうという問題を引き起こしている。
【0007】そこで、このようなノズル先端への液滴の
付着を防止するための方法として、ノズルに機械的振動
や電気的ショックを与えることが提案されているが、根
本的な解決策にはなっていない。
【0008】また、ノズルから液滴を落下させる分散媒
の液面との衝突をさけるために、分散媒を液体から気体
に代えた方法が、例えば“特開昭61−83202号公
報”に開示されている。すなわち、この方法は、機械的
振動を与えながら、ノズルより気体中に原料を噴出させ
て、液滴にする方法である。
【0009】しかしながら、このような製造方法では、
気体中に噴出された液滴が小さくなって、粒子径が安定
せずに、粒子の粒度分布が広くなってしまうという問題
があった。また、気体中に噴出された液滴が浮遊し、後
から噴出してきた液滴と衝突して合体し、大きい粒子径
の液滴を多数含んだり、浮遊した液滴がノズル等に付着
して、安定な製造を妨げる等の問題がある。
【0010】次に、メッシュを用いた方法としては、例
えば“特開昭62−110739号公報”に開示されて
いるように、均一多孔膜を介して原料を押し出した後、
粉砕分級する方法が提案されている。
【0011】しかしながら、このようなメッシュを用い
た製造方法では、粒子径が小さくなって、粒子の粒度分
布が広くなり、また押し出し後に粉砕分級することが必
要であるため、生産効率が低く実用性に乏しい等の問題
がある。
【0012】次に、せん断力を用いた方法としては、例
えば“特開平5−49912号公報”に開示されている
ように、円筒状装置で、突起状の刃を有するステーター
と突起状の刃を有するローターとを回転させ、その間で
起きるせん断力が原料に加わることにより、粒子を製造
する方法が提案されている。
【0013】しかしながら、このようなせん断力を用い
た製造方法では、原料が輸送されていることから、せん
断力が原料に均一に伝わらないため、粒子径の制御が困
難であり、粒子の粒度分布が広くなってしまうという問
題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
粒子の製造方法においては、生成した粒子の径が均一で
なく、粒子の粒度分布が広くなり、また生産効率が低く
実用的でなく、さらに製造安定性に欠けるという問題が
あった。
【0015】本発明は、上記のような問題を解消するた
めに成されたもので、生成した粒子の径が均一で粒子の
粒度分布が狭く、かつ生産効率が良好であり、しかも製
造安定性に優れた均一径粒子の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、均一径の粒子を製造する方法におい
て、まず、印刷用版に粒子形成材料を所定量配置し、次
に粒子形成材料が配置された印刷用版を用いて、当該粒
子形成材料を支持体上に転写し、しかる後に支持体を粒
子形成材料に不溶な分散媒中に浸漬して、当該支持体に
転写された粒子形成材料を分散媒中に分離させ粒子を生
成するようにしている。
【0017】ここで、特に上記印刷用版としては、所定
の深さまたは大きさに形成された複数の凹部を有する版
を用いる。
【0018】また、上記印刷用版としては、所定の大き
さに形成された複数の画線部と非画線部とからなる版を
用いる。
【0019】さらに、上記印刷用版としては、所定の大
きさに形成された複数の孔部を有する版を用いる。
【0020】一方、上記粒子形成材料としては、ワック
スまたは樹脂の固体および粘性液または液体を用いる。
【0021】また、上記支持体としては、分散媒との親
和性を高める表面処理を施したものを用いる。
【0022】
【作用】従って、本発明の均一径粒子の製造方法におい
ては、粒子形成材料を所定量配置した印刷用版を用い
て、粒子形成材料を支持体上に転写し、この支持体を粒
子形成材料に不溶な分散媒中に浸漬させることにより、
粒子形成材料が印刷用版から分離して、分散媒中に粒子
が生成される。
【0023】この場合、本発明の均一径粒子の製造方法
においては、均一で精細なパターンを有する印刷用版、
すなわち所定の深さまたは大きさの複数の凹部、または
画線部、あるいは孔部を有する印刷用版による印刷方式
を用いることにより、配置される粒子形成材料は一定量
配置されるため、生成される粒子の径が一定で球状にな
り、粒子の粒度分布の狭い均一径の粒子になる。
【0024】また、印刷用版の凹部、または画線部、あ
るいは孔部の深さや大きさを変えることにより、生成す
る粒子の径を決めることができるため、粒子径の制御が
容易になる。
【0025】
【実施例】本発明では、印刷用版上に粒子形成材料を所
定量配置し、この印刷用版を用いて粒子形成材料を支持
体上に転写し、この支持体を粒子形成材料に不溶な分散
媒中に浸漬することにより、粒子形成材料を印刷用版か
ら分離させて、分散媒中に粒子を生成するものである。
【0026】また、本発明では、均一で精細なパターン
を有する印刷用版(所定の深さまたは大きさの複数の凹
部、または画線部、あるいは孔部を有する印刷用版)に
よる印刷方式を用いて製造することにより、生成する粒
子の径を球状で一定にすると共に、該印刷用版の深さや
大きさを変えることにより、生成する粒子の径を決める
ものである。
【0027】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0028】(第1の実施例)図1は、本発明の第1の
実施例による均一径粒子の製造方法の一例を示す工程図
である。
【0029】すなわち、本実施例では、均一径の粒子を
製造するに際して、まず、所定の深さまたは大きさに形
成された複数の凹部を有する印刷用版である平板状の凹
版11(工程1)に、粒子形成材料12を所定量配置す
る(工程2)。
【0030】次に、この粒子形成材料12が配置された
凹版11を用いて、粒子形成材料12を支持体13上に
転写する(工程3)。
【0031】しかる後に、支持体13を粒子形成材料1
2に不溶な分散媒14中に浸漬して(工程4)、支持体
13に転写された粒子形成材料25を分散媒24中に分
離させ、均一径の粒子26を生成する(工程5)。
【0032】以上の工程1〜工程5を繰り返すことによ
り、均一径の粒子16を連続的に生成することができ
る。
【0033】なお、この場合、凹版11の製版方法とし
ては、従来の製版方法を用いることができる。
【0034】また、粒子形成材料12としては、固体液
体に関わらず、例えば動物系・植物系・鉱物系・石油系
等の天然ワックス、合成炭化水素系ワックス、変性ワッ
クス、脂肪族アルコール、脂肪族酸、脂肪酸エステル、
グリセライト系ワックス、水素化ワックス、合成ケトン
・アミン・アミド系ワックス、塩素化炭化水素系ワック
ス、合成動物ロウ、アルファーオレフィンワック等の合
成ワックス、およびポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂およ
び熱硬化性樹脂を用いることができる。また、これら粒
子形成材料12は、単独、もしくは2種以上を混合して
用いることができ、かつこれらの水溶液、有機溶液、懸
濁溶液、および溶融状態で用いることができるが、これ
らに限られるわけではない。
【0035】さらに、支持体13としては、凹版11か
ら粒子形成材料12を分離して支持体13上に保持し、
分散媒14中では保持していた粒子形成材料12を分離
することが必要となる。そして、支持体13を中間媒体
として使用する際の使い勝手を考慮すると、この支持体
13の材料としては、例えば樹脂製フィルム、紙、およ
び金属が一般的に好ましく、また支持体13の形状とし
てはロール状、平板状等が好ましい。さらに、粒子形成
材料12を保持することと、分散媒14中での分離し易
さの観点からは、支持体13としては、分散媒14との
親和性を高める表面処理を施してあることがより好まし
い。
【0036】以上の点を考慮すると、支持体13は、樹
脂製フィルムの材料としては、アクリル樹脂、ポリサル
ファ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキ
シ樹脂、および塩化ビニル樹脂等が適当であるが、中で
も汎用性の点から、ポリエステル樹脂、および塩化ビニ
ル樹脂がより好ましい。また、紙の場合は、印刷用一般
紙、コート紙および合成紙等が好ましい。さらに、支持
体13の表面処理法としては、コロナ処理、カップリン
グ剤処理、および界面活性剤処理等の処理法が適当であ
るが、これらに限られるものではない。
【0037】一方、凹版11を用いた転写方法として
は、グラビア印刷方式による転写方法等の圧力転写や熱
転写を用いることができる。
【0038】また、分散媒14としては、用いる粒子形
成材料12に応じて、すなわち粒子形成材料12を溶解
せず、液滴や粒子状態の材料の凝集を防止する作用のあ
る溶媒等を選択する必要がある。これらを考慮すると、
分散媒14としては、蒸留水、界面活性剤水溶液等の水
溶液、およびアルコール等の有機溶剤等を用いることが
好ましい。
【0039】さらに、支持体13からの粒子形成材料1
2の分離方法としては、分散媒14に機械的振動を与え
る方法、分散媒14を機械的に攪拌し流れを持たせる方
法、粒子形成材料12が常温で固体の場合には、分散媒
14を加温しながら、同時に機械的振動や機械的攪拌に
よる流れ等を生じさせる方法が好ましい。
【0040】上述したように、本実施例では、均一径の
粒子を製造するに際して、まず、所定の深さまたは大き
さに形成された複数の凹部を有する印刷用版である平板
状の凹版11に粒子形成材料12を所定量配置し、次に
粒子形成材料12が配置された凹版11を用いて、粒子
形成材料12を支持体13上に転写し、しかる後に支持
体13を粒子形成材料12に不溶な分散媒14中に浸漬
して、支持体13に転写された粒子形成材料15を分散
媒14中に分離させ粒子16を生成するようにしたもの
である。
【0041】従って、均一で精細なパターンを有する印
刷用版、すなわち所定の深さまたは大きさの複数の凹部
を有する凹版11による印刷方式を用いているので、配
置される粒子形成材料12は一定量配置されるため、従
来と比べて、生成される粒子16の径が一定で球状にな
り、粒子の粒度分布の狭い均一径の粒子16を量産製造
することが可能となる。
【0042】また、凹版11の凹部の深さや大きさを変
えることにより、生成する粒子16の径を決めることが
できるため、粒子径の制御を容易に行なうことが可能と
なる。
【0043】以上により、生成した粒子16の径が均一
で粒子の粒度分布が狭く、かつ生産効率が良好であり、
しかも製造安定性に優れた均一径粒子の製造方法を得る
ことができる。
【0044】(第2の実施例)図2は、本発明の第2の
実施例による均一径粒子の製造方法の一例を示す工程図
である。
【0045】すなわち、本実施例では、均一径の粒子を
製造するに際して、まず、所定の大きさに形成された複
数の画線部および非画線部からなる印刷用版であるオフ
セット印刷用平版21(工程1)に、粒子形成材料22
を所定量配置する(工程2)。
【0046】次に、この粒子形成材料22が配置された
オフセット印刷用平版21より、粒子形成材料22をブ
ランケット27に転写する(工程2´)。
【0047】次に、この粒子形成材料22が転写された
ブランケット27より、粒子形成材料22を支持体23
上に転写する(工程3)。
【0048】しかる後に、支持体23を粒子形成材料2
2に不溶な分散媒24中に浸漬して(工程4)、支持体
23に転写された粒子形成材料25を分散媒24中に分
離させ、均一径の粒子26を生成する(工程5)。
【0049】以上の工程1〜工程5を繰り返すことによ
り、均一径の粒子26を連続的に生成することができ
る。
【0050】なお、この場合、オフセット印刷用平版2
1の製版方法としては、従来の製版方法を用いることが
できる。
【0051】また、粒子形成材料22としては、前記第
1の実施例の場合と同様のものを、同様にして用いるこ
とができる。
【0052】さらに、支持体23としては、オフセット
印刷用平版21から粒子形成材料22を分離して支持体
23上に保持し、分散媒24中では保持していた粒子形
成材料22を分離することが必要となる。そして、支持
体23を中間媒体として使用する際の使い勝手を考慮す
ると、この支持体23の材料としては、前記第1の実施
例の場合と同様のものを、同様にして用いることができ
る。
【0053】一方、オフセット印刷用平版21を用いた
転写方法としては、オフセット印刷方式による転写方法
等の圧力転写や熱転写を用いることができる。
【0054】また、分散媒24としては、前記第1の実
施例の場合と同様のものを、同様にして用いることがで
きる。
【0055】さらに、支持体23からの粒子形成材料2
2の分離方法としては、前記第1の実施例の場合と同様
の方法を用いることができる。
【0056】上述したように、本実施例では、均一径の
粒子を製造するに際して、まず、所定の大きさに形成さ
れた複数の画線部および非画線部からなる印刷用版であ
るオフセット印刷用平版21に粒子形成材料22を所定
量配置し、次に粒子形成材料22が配置されたオフセッ
ト印刷用平版21より、粒子形成材料22をブランケッ
ト27に転写し、次に粒子形成材料22が転写されたブ
ランケット27より、粒子形成材料22を支持体23上
に転写し、しかる後に支持体23を粒子形成材料22に
不溶な分散媒24中に浸漬して、支持体23に転写され
た粒子形成材料25を分散媒24中に分離させ粒子26
を生成するようにしたものである。
【0057】従って、均一で精細なパターンを有する印
刷用版、すなわち所定の大きさに形成された複数の画線
部および非画線部からなるオフセット印刷用平版21に
よる印刷方式を用いているので、配置される粒子形成材
料22は一定量配置されるため、従来と比べて、生成さ
れる粒子26の径が一定で球状になり、粒子の粒度分布
の狭い均一径の粒子26を量産製造することが可能とな
る。
【0058】また、オフセット印刷用平版21の画線部
の大きさを変えることにより、生成する粒子26の径を
決めることができるため、粒子径の制御を容易に行なう
ことが可能となる。
【0059】以上により、生成した粒子26の径が均一
で粒子の粒度分布が狭く、かつ生産効率が良好であり、
しかも製造安定性に優れた均一径粒子の製造方法を得る
ことができる。
【0060】(第3の実施例)図3は、本発明の第3の
実施例による均一径粒子の製造方法の一例を示す工程図
である。
【0061】すなわち、本実施例では、均一径の粒子を
製造するに際して、まず、所定の大きさに形成された孔
部を有する印刷用版である平板状のスクリーン印刷用孔
版31(工程1)に、粒子形成材料32を所定量配置す
る(工程2)。図4は、粒子形成材料32が配置された
平板状のスクリーン印刷用孔版31の一例を示す斜視図
である。
【0062】次に、この粒子形成材料32が配置された
スクリーン印刷用孔版31を用いて、粒子形成材料32
を支持体33上に転写する(工程3)。
【0063】しかる後に、支持体33を粒子形成材料3
2に不溶な分散媒34中に浸漬して(工程4)、支持体
33に転写された粒子形成材料35を分散媒34中に分
離させ、均一径の粒子36を生成する(工程5)。
【0064】以上の工程1〜工程5を繰り返すことによ
り、均一径の粒子36を連続的に生成することができ
る。
【0065】なお、この場合、スクリーン印刷用孔版3
1の製版方法としては、従来の製版方法を用いることが
できる。
【0066】また、粒子形成材料32としては、前記第
1および第2の各実施例の場合と同様のものを、同様に
して用いることができる。
【0067】さらに、支持体33としては、スクリーン
印刷用孔版31から粒子形成材料32を分離して支持体
33上に保持し、分散媒34中では保持していた粒子形
成材料32を分離することが必要となる。そして、支持
体33を中間媒体として使用する際の使い勝手を考慮す
ると、この支持体33の材料としては、前記第1および
第2の各の実施例の場合と同様のものを、同様にして用
いることができる。
【0068】一方、スクリーン印刷用孔版31を用いた
転写方法としては、スクリーン印刷方式による転写方法
等の圧力転写や熱転写を用いることができる。
【0069】また、分散媒34としては、前記第1およ
び第2の各実施例の場合と同様のものを、同様にして用
いることができる。
【0070】さらに、支持体33からの粒子形成材料3
2の分離方法としては、前記第1および第2の各実施例
の場合と同様の方法を用いることができる。
【0071】上述したように、本実施例では、均一径の
粒子を製造するに際して、まず、所定の大きさに形成さ
れた孔部を有する印刷用版である平板状のスクリーン印
刷用孔版31に粒子形成材料32を所定量配置し、次に
粒子形成材料32が配置されたスクリーン印刷用孔版3
1を用いて、粒子形成材料32を支持体33上に転写
し、しかる後に支持体33を粒子形成材料32に不溶な
分散媒34中に浸漬して、支持体33に転写された粒子
形成材料35を分散媒34中に分離させ粒子36を生成
するようにしたものである。
【0072】従って、均一で精細なパターンを有する印
刷用版、すなわち所定の大きさに形成された孔部を有す
る印刷用版である平板状のスクリーン印刷用孔版31に
よる印刷方式を用いているので、配置される粒子形成材
料32は一定量配置されるため、従来と比べて、生成さ
れる粒子36の径が一定で球状になり、粒子の粒度分布
の狭い均一径の粒子36を量産製造することが可能とな
る。
【0073】また、スクリーン印刷用孔版31の孔部の
大きさを変えることにより、生成する粒子36の径を決
めることができるため、粒子径の制御を容易に行なうこ
とが可能となる。
【0074】以上により、生成した粒子36の径が均一
で粒子の粒度分布が狭く、かつ生産効率が良好であり、
しかも製造安定性に優れた均一径粒子の製造方法を得る
ことができる。
【0075】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、次のようにしても同様に実施できるもので
ある。
【0076】(a)上記第1の実施例では、印刷用版と
して、所定の深さまたは大きさに形成された複数の凹部
を有する平板状の凹版を用いる場合について説明した
が、これに限らず、印刷用版として、所定の深さまたは
大きさに形成された凹部を有する図5に示すようなシリ
ンダー状のグラビア印刷用凹版40を用いるようにして
もよい。
【0077】(b)上記第2の実施例では、印刷用版と
して、所定の大きさに形成された複数の画線部および非
画線部からなるオフセット印刷用平版を用いる場合につ
いて説明したが、これに限らず、印刷用版として、所定
の大きさに形成された複数の画線部および非画線部から
なる図6に示すような平板状のオフセット印刷用平版5
0を用いるようにしてもよい。
【0078】(c)上記第3の実施例では、印刷用版と
して、所定の大きさに形成された孔部を有する平板状の
スクリーン印刷用孔版を用いる場合について説明した
が、これに限らず、印刷用版として、所定の大きさに形
成された孔部を有するロータリースクリーン印刷用版を
用いるようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、均
一径の粒子を製造するに際して、まず印刷用版に粒子形
成材料を所定量配置し、次に粒子形成材料が配置された
印刷用版を用いて、当該粒子形成材料を支持体上に転写
し、しかる後に支持体を粒子形成材料に不溶な分散媒中
に浸漬して、当該支持体に転写された粒子形成材料を分
散媒中に分離させ粒子を生成するようにしたので、生成
した粒子の径が均一で粒子の粒度分布が狭く、かつ生産
効率が良好であり、しかも製造安定性に優れた均一径粒
子の製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による均一径粒子の製造方法の第1の実
施例を示す工程図。
【図2】本発明による均一径粒子の製造方法の第2の実
施例を示す工程図。
【図3】本発明による均一径粒子の製造方法の第3の実
施例を示す工程図。
【図4】同第3の実施例におけるスクリーン印刷用孔版
の一例を示す斜視図。
【図5】同第1の実施例におけるグラビア印刷用凹版の
他の例を示す斜視図。
【図6】同第2の実施例におけるオフセット印刷用平版
の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
11…凹版、12…粒子形成材料、13…支持体、14
…分散媒、15…転写した粒子形成材料、16…均一径
の粒子、21…オフセット印刷用平版、22…粒子形成
材料、23…支持体、24…分散媒、25…転写した粒
子形成材料、26…均一径の粒子、27…ブランケッ
ト、31…スクリーン印刷用孔版、32…粒子形成材
料、33…支持体、34…分散媒、35…転写した粒子
形成材料、36…均一径の粒子、40…シリンダー状の
グラビア印刷用凹版、50…平板状のオフセット印刷用
平版。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均一径の粒子を製造する方法において、 まず、印刷用版に粒子形成材料を所定量配置し、 次に、前記粒子形成材料が配置された印刷用版を用い
    て、当該粒子形成材料を支持体上に転写し、 しかる後に、前記支持体を前記粒子形成材料に不溶な分
    散媒中に浸漬して、当該支持体に転写された粒子形成材
    料を前記分散媒中に分離させ粒子を生成するようにした
    ことを特徴とする均一径粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記印刷用版としては、所定の深さまた
    は大きさに形成された複数の凹部を有する版を用いるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の均一径粒子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記印刷用版としては、所定の大きさに
    形成された複数の画線部と非画線部とからなる版を用い
    ることを特徴とする請求項1に記載の均一径粒子の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記印刷用版としては、所定の大きさに
    形成された複数の孔部を有する版を用いることを特徴と
    する請求項1に記載の均一径粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記粒子形成材料としては、ワックスま
    たは樹脂の固体および粘性液または液体を用いることを
    特徴とする請求項1に記載の均一径粒子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記支持体としては、分散媒との親和性
    を高める表面処理を施したものを用いることを特徴とす
    る請求項1に記載の均一径粒子の製造方法。
JP6323494A 1994-03-31 1994-03-31 均一径粒子の製造方法 Pending JPH07265681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6323494A JPH07265681A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 均一径粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6323494A JPH07265681A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 均一径粒子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07265681A true JPH07265681A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13223332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6323494A Pending JPH07265681A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 均一径粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07265681A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015016469A (ja) * 2007-10-12 2015-01-29 リクイディア・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 粒子およびパターン化フィルムを製造するためのシステムおよび方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015016469A (ja) * 2007-10-12 2015-01-29 リクイディア・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 粒子およびパターン化フィルムを製造するためのシステムおよび方法
JP2016117056A (ja) * 2007-10-12 2016-06-30 リクイディア・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 粒子およびパターン化フィルムを製造するためのシステムおよび方法
EP2207670A4 (en) * 2007-10-12 2016-12-28 Liquidia Tech Inc SYSTEM AND METHOD FOR PRODUCTION OF PARTICLES AND MOLECULAR FILMS
US9545737B2 (en) 2007-10-12 2017-01-17 Liquidia Technologies, Inc. System and method for producing particles and patterned films
EP3560672A1 (en) * 2007-10-12 2019-10-30 Liquidia Technologies, Inc. Method for producing particles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6283589B1 (en) Resolution ink jet printing
US6509085B1 (en) Fabrication of microfluidic circuits by printing techniques
JP5055672B2 (ja) 薄膜パターン形成用スタンプ
JPH07505232A (ja) 単分散合成顔料粒子を用いる電熱印刷インク並びにそれを用いる電子印刷方法及び装置
JPH0434452A (ja) 画像形成装置
JP2007168432A (ja) 印刷システムおよび印刷方法
CN1477460A (zh) 立体成像方法和立体成像设备
JP2008149727A (ja) 印刷版
CA2681374A1 (en) Mechanical process for creating particles in a fluid
JPH07265681A (ja) 均一径粒子の製造方法
JPS6356876B2 (ja)
Ganz et al. Printing and processing techniques
JPH0834087A (ja) 均一径粒子製造用基体
JP2000129181A (ja) 静電誘引式インクジェット用油性インク組成物及びそれを用いた記録方法
US5943535A (en) Device for developing a latent image with a water-based developing liquid
JP2005326597A5 (ja)
Taguchi et al. Preparation of composite particles composed of two kinds of solid powders and waste polymer by semi-chemical recycle method
Rudolf et al. Printing and Processing Techniques
US3456586A (en) Process for making and using a relief printing master
JPS6255504B2 (ja)
JP2005205338A (ja) 単分散粒子の製造方法
JP2705893B2 (ja) 粒径サイズ選別塗膜の製造方法
US20180370268A1 (en) Seamless cylindrical offset printing plate and manufacturing method therefor and reproduction processing method
JPH03169565A (ja) インクミスト発生方法
JPS62238792A (ja) 感熱性孔版原紙