JPH07262740A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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Publication number
JPH07262740A
JPH07262740A JP5405994A JP5405994A JPH07262740A JP H07262740 A JPH07262740 A JP H07262740A JP 5405994 A JP5405994 A JP 5405994A JP 5405994 A JP5405994 A JP 5405994A JP H07262740 A JPH07262740 A JP H07262740A
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JP
Japan
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lid
tape
cassette
cam groove
cassette housing
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Pending
Application number
JP5405994A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kodama
信之 児玉
Hiroshi Fujii
寛 藤井
Shuichi Ota
修一 太田
Masatake Takase
昌毅 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5405994A priority Critical patent/JPH07262740A/ja
Publication of JPH07262740A publication Critical patent/JPH07262740A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カム溝にゴミや砂等の異物が入り込まないよ
うにしてリッドのスムーズな開閉動作を確保すると共
に、カセット筐体の外面の凹凸を極力少なくし、外観形
状の優れた見栄えの良いテープカセットを提供する。 【構成】 カム溝28を、磁気テープTが収容されたカ
セット筐体13内の上ハーフ14の内面に形成し、この
カム溝28にガイドピン27を係合して移動可能に構成
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセット筐体内に収容
された情報記録用テープの一部が露出するマウス部及び
開口部をフロントリッド及びトップリッドを有するリッ
ドによって開閉自在に覆うようにしたテープカセットに
関し、特に、カセット筐体に設けたカム溝に係合するガ
イドピンによってトップリッドの移動をガイドするテー
プカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、この種のフロントリッド
及びトップリッドを有するテープカセットとしては、例
えば、図20に示すようなものがある。この図20は、
ディジタルVTR(ビデオテープレコーダ)のテープカ
セットを示すものである。
【0003】図20において、1はカセット筐体、2及
び3はカセット筐体1を構成する上下一対のハーフであ
る。このカセット筐体1内には供給側リール4と巻取側
リール5とが回転可能に収容されており、供給側リール
4から引き出された情報記録用テープTは、一方の開口
部6aに設けたテープガイド7aにガイドされてカセッ
ト筐体1の前面のマウス部8を横断し、他方の開口部6
bに設けたテープガイド7bにガイドされて巻取側リー
ル5に巻き取られている。そして、カセット筐体1の前
部にはマウス部8及び開口部6a,6bを開閉自在に覆
うリッド9が支持されており、カセット筐体1の前面を
横断しているテープTを閉じ状態のリッド9によって保
護している。
【0004】このリッド9は、フロントリッド10とト
ップリッド11とバックリッド(図に表れない)との3
枚のリッド部材によって構成されている。フロントリッ
ド10はマウス部8及び開口部6a,6bの前面を覆う
ように配置され、左右両端に連続する側面板10a,1
0aを有している。このフロントリッド10の各側面板
10aの内面には、互いの軸心線が一致するよう内方に
それぞれ突出する回動軸が形成されている。このフロン
トリッド10の各回動軸は上ハーフ2に設けた軸受部に
着脱可能に支持されており、これら回動軸を回動中心と
してフロントリッド10が上下方向に回動される。そし
て、図示しないが、一方の回動軸と上ハーフとの間には
コイルばねが引張状態で架設されており、このコイルば
ねのばね力により、通常フロントリッド10は閉じられ
た状態にある。
【0005】このフロントリッド10の上端にはトップ
リッド11の前端が揺動自在に連結されており、このト
ップリッド11の後端両側部には、互いの軸心線が一致
するよう内方にそれぞれ突出するガイドピンが形成され
ている。このトップリッド11のガイドピンは上ハーフ
2の両側面の外面に設けたカム溝12に係合されてお
り、このカム溝12にガイドされるガイドピンにより、
開閉時におけるトップリッド11の移動をガイドして当
該トップリッド11の姿勢を規制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のテープカセットにあっては、ガイドピン
の移動をガイドしてトップリッド11の姿勢を規制する
カム溝12がカセット筐体1の上ハーフ2の両側面の外
面に設けられており、当該カム溝12内にゴミや砂等の
異物が入り易い構造になっていた。そのため、カム溝1
2内にゴミや砂等の異物が入って詰まるとカム溝12の
ガイド機能が損なわれ、リッドの開閉動作を妨げるおそ
れがあるという課題があった。また、カム溝12として
凹凸部がカセット筐体1の外面に露出されているため、
カセット筐体1の外観形状が悪くなり、テープカセット
の外観の見栄えを損ねるという課題もあった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、カム溝にゴミや砂等の異物が入り込ま
ないようにしてリッドのスムーズな開閉動作を確保する
と共に、カセット筐体の外面の凹凸を極力少なくし、外
観形状の優れた見栄えの良いテープカセットを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図19に示すように、上下一対の上ハーフ1
4及び下ハーフ15からなるカセット筐体13に収容さ
れた情報記録用テープTの一部が露出されるカセット筐
体13の前部を開閉自在に覆うリッド16を備え、この
リッド16は、カセット筐体13に回動自在に支持され
且つ情報記録用テープTの前面を覆うフロントリッド1
7と、このフロントリッド17に揺動自在に連結され且
つ情報記録用テープTの上面を覆うトップリッド18と
を有し、トップリッド18に設けたガイドピン27をカ
セット筐体13に設けたカム溝28に係合してトップリ
ッド18の移動をガイドするようにしたテープカセット
において、カム溝28は、情報記録用テープTが収容さ
れるカセット筐体13の内面に形成し、このカム溝28
にガイドピン27が係合して移動可能であることを特徴
としている。
【0009】また、本発明のテープカセットは、例え
ば、図2〜図10及び図12〜図19に示すように、カ
ム溝28は、情報記録用テープTが収容されるカセット
筐体13内の上ハーフ14の内面に形成し、ガイドピン
27は、トップリッド18の移動範囲内で上ハーフ14
との干渉を避けるような形状としたアーム26を介して
トップリッド18に設ける構成にするとよい。
【0010】更に、本発明のテープカセットは、例え
ば、図2〜図10及び図12〜図19に示すように、フ
ロントリッド17の回動中心となる回動軸24を、カセ
ット筐体13の内部に設けた軸受部25に回動自在に支
持する構成にするとよい。
【0011】そして、本発明のテープカセットは、例え
ば、図7〜図9及び図14〜図19に示すように、情報
記録用テープTのテープ端部を光の透過によって検出す
るテープ端部検出手段を設け、このテープ端部検出手段
の光をカセット筐体13の内外に通過させる透光孔32
をカセット筐体13に形成し、透光孔32を開閉可能の
蓋体34をフロントリッド17に設ける構成にするとよ
い。
【0012】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
カセット筐体13内の上ハーフ14又は下ハーフ15の
内面に形成したカム溝28にガイドピン27が係合して
いるため、カム溝28にゴミや砂等の異物が容易に入り
込むことがない。従って、カム溝28によってガイドピ
ン27を確実にガイドすることができ、トップリッド1
8及びフロントリッド17の開閉動作をスムーズに行う
ことができる。
【0013】また、カム溝28を上ハーフ14の内面に
形成し、ガイドピン27を上ハーフ14との干渉を避け
るような形状としたアーム26を介してトップリッド1
8に設けることにより、アーム26が上ハーフ14に干
渉するおそれがなく、トップリッド18及びフロントリ
ッド17の開閉動作をスムーズに行うことができる。
【0014】更に、フロントリッド17の回動中心とな
る回動軸をカセット筐体13内の軸受部に回動自在に支
持することにより、誤ってテープカセットを落としたよ
うな場合にも、フロントリッド17の回動中心の損傷を
小さくし、又は損傷の影響が及ばないようにすることが
できる。
【0015】そして、光学式テープ端部検出手段の光を
通過させる透光孔32を開閉するための蓋体34をフロ
ントリッド17に設け、フロントリッド17の開閉動作
に連動して透過孔32を開閉することにより、その透過
孔32からホコリや砂等がカセット筐体13内に入り込
むのを防ぐことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図19は本発明の一実施例を示すものであ
る。尚、図1〜図19において、従来例を示す図20と
同一部分には同一の符号を付して説明する。
【0017】図1〜図19に示す実施例は、本発明を民
生用ディジタルVTRのテープカセットに適用した例を
示すものである。図1〜図5において、13は、適当な
剛性を有する合成樹脂{例えば、PP(ポリプロピレ
ン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂)、HIPS(高衝撃性ポリスチレン)等}によ
って形成されたカセット筐体である。このカセット筐体
13は、上下に重ね合わされる一対の上ハーフ14と下
ハーフ15とから構成されている。そして、重ね合わさ
れた上下のハーフ14,15は、複数本の図示しない固
定ねじによって下ハーフ15側から締付固定されて、分
解・組立可能とされている。
【0018】このカセット筐体13には、情報記録用テ
ープとしての磁気テープTが巻き取られた供給側リール
4と巻取側リール5とが回転可能に収容されている。供
給側リール4から引き出された磁気テープTは、一方の
開口部6aに設けたテープガイド7aにガイドされてカ
セット筐体1の前面のマウス部8を横断し、他方の開口
部6bに設けたテープガイド7bにガイドされて巻取側
リール5に巻き取られている。そして、カセット筐体1
のマウス部8及び両開口部6a,6bにはリッド16が
開閉可能に支持されており、閉じ状態のリッド16によ
り、カセット筐体13の前面を横断している磁気テープ
Tを挟むように保護している。
【0019】このリッド16は3枚のリッド、即ち、フ
ロントリッド17とトップリッド18とバックリッド1
9とから構成されている。フロントリッド17はマウス
部8及び両開口部6a,6bの前面を覆うように配置さ
れ、その左右方向両端にはカセット筐体1の両側面にそ
れぞれ対面するよう側面板17a,17aがそれぞれ設
けられている。そして、各側面板17aには、磁気テー
プTの両側テープ端部(巻取り始端及び終端)を検出す
るテープ端部検出手段のための透光孔20が表裏面を貫
通するようにそれぞれ設けられている。更に、各側面板
17aの透光孔20より後側には、図19に示すよう
に、リッド16の閉じ状態においてフロントリッド17
を係合保持するリッドロック機構のストッパ21が形成
されている。
【0020】このリッドロック機構は、下ハーフ15に
前後方向へ揺動自在に保持されたリッドロック22を有
し、図示しないばね部材のばね力により、前端に設けた
ロック爪22aをストッパ21に係止させるように付勢
している。このリッドロック22は、このテープカセッ
トをディジタルVTR等のカセコンに装着する際、当該
カセコンに設けられたリッドロック解除機構の解除ピン
によって揺動される。これにより、リッドロック22が
後方に揺動してロック爪22aがストッパ21から外
れ、ロックが解除されてリッド16の開放動作が可能に
なる。
【0021】更に、フロントリッド17の各側面板17
aの内側には、図2に示すように、側面板17aとの間
に所定の隙間をあけて互いに平行となるよう支持アーム
23,23がそれぞれ設けられている。この支持アーム
23は縦方向に展開された平板状をなしており、その基
端がフロントリッド17の背面に連結され、先端が後方
に延在されている。この支持アーム20の先端には回動
軸24が、その軸心線を左右方向に延在させ且つ内側に
突出するように形成されている。これらの回動軸24,
24は、上ハーフ14に設けた軸受部25,25にそれ
ぞれ着脱自在に係合保持され、これにより、フロントリ
ッド17がカセット筐体13に対して上下方向に回動自
在に構成されている。
【0022】また、トップリッド18は平面方向に展開
する長尺状部材からなり、マウス部8及び両開口部6
a,6bの上面を覆うように配置されている。このトッ
プリッド18の両側部には、図10〜図13に示すよう
に、下面側に突出する軸受部18a及びピンアーム26
をそれぞれ設けている。両端の軸受部18aは互いに対
向するよう内側に開口する円筒状をなしており、これら
の軸受部18a,18aにはフロントリッド17の上端
両側部に設けた外方に突出する支持軸17b,17bが
それぞれ回動自在に嵌合され、これによりトップリッド
18とフロントリッド17とを回動自在に連結してい
る。
【0023】このトップリッド18の各ピンアーム26
は略レの字形をなしており、軸受部18aの下面に連続
する基端が下方に延びていて、中途部は直角に折れ曲が
って後方に延び、この中途部に連続する他端が後方斜め
上方に延在されている。このようなピンアーム26の先
端に、軸心線を左右方向に向けたガイドピン27が外側
に突出するように形成されている。これらのガイドピン
27,27は、上ハーフ14の両側面の内面に設けた第
1のカム溝28,28にそれぞれ係合して移動可能とさ
れている。このようにピンアーム26の形状を略レの字
形に形成して先端にガイドピン27を設けることによ
り、トップリッド18の移動時にカム溝をトレースする
ガイドピン27の移動をスムーズに行うことができる。
しかも、ピンアーム26の形状によりガイドピン27が
上ハーフ14又は下ハーフ15に干渉することもない。
【0024】更に、トップリッド18の長手方向中途部
の下面には、バックリッド19を回動自在に吊下支持す
るための一対の軸受部18b,18bが所定間隔あけて
形成されている。これら軸受部18b,18bは互いに
対向するよう内側に開口する円筒状をなしており、その
円筒部の背面側には適当な幅の切欠きが形成されてい
る。18cは、トップリッド18の長手方向の補強等を
目的として設けられたリブである。
【0025】上記バックリッド19は、図3〜図5及び
図18に示すように、マウス部8内においてフロントリ
ッド17の背面側に斜めに配置され、その上端両側部に
設けた軸ピン19a,19aがトップリッド18の軸受
部18b,18bに回動自在に嵌合されて、トップリッ
ド18の下面に回動自在に吊下支持されている。このバ
ックリッド19の軸ピン19aは軸受部18bの切欠き
から挿入できるよう二面幅を有し、背面側からの組立を
可能としている。更に、バックリッド19の両側部には
背面側に突出するブラケット19b,19bを設け、各
ブラケット19bの外面には、互いの軸心線を一致させ
て外側に突出させたカムボス29,29をそれぞれ設け
ている。
【0026】このバックリッド19のカムボス29,2
9は、マウス部8を横方向から挟むよう下ハーフ15に
設けたマウス側壁30,30に形成された第2のカム溝
31,31にそれぞれ移動可能に係合されている。この
第2のカム溝31は、下ハーフ15のマウス側壁30に
おいて、下端前側から凹側円弧状に上昇し、中途部から
直線状に変化して上方へ立ち上がるように延びて、上端
側で凸側円弧状に変化して背面側に延びている。このよ
うな形状の第2のカム溝31がカムボス29をガイドす
ることにより、リッド開放時には、バックリッド19が
当初の傾斜状態から回動しながら上昇してカセット筐体
13の上方で略水平となるように移動することができ
る。
【0027】上記フロントリッド17の回動軸24を支
持する軸受部25及びトップリッド18のガイドピン2
7をガイドする第1のカム溝28を有する上ハーフ14
は、図6〜図9に示すように構成されている。即ち、上
ハーフ14は長方形の上面板14aと、この上面板14
aの両側縁に連続して下方に立ち下がる側面板14b,
14bと、上面板14aの後縁に連続して下方に立ち下
がる背面板14cと、上面板14aの前縁中途部に連続
して下方に立ち下がる前面板14dと、この前面板14
dの両側において庇のように突出した庇板14e,14
eとを有している。そして、このような上ハーフ14と
略対称形状をなすように、下ハーフ15は下面板15a
と側面板15b,15bと背面板15cと前面板15d
と縁板15e,15eとから形成されている(図5を参
照)。この上ハーフ14と下ハーフ15を重ね合わせる
ことにより、内部に磁気テープTが収容されるテープ収
容部を有するカセット筐体13が構成されている。
【0028】この上下ハーフ14,15の上下の前面板
14d,15dの前方に上記マウス部8が形成され、そ
の左右に配置された上下の庇板14e及び縁板15e間
に磁気テープTを出入りさせるための上記開口部6a,
6bがそれぞれ形成されている。そして、各庇板14e
の外側には、上記軸受部25を有する軸受片14fがそ
れぞれ形成されている。この軸受片14fの軸受部25
は、図7及び図9に示すように、下方に開口するU字形
の凹部からなり、この軸受部25に上記回動軸24が嵌
め込まれている。そして、軸受部25の開口側を下ハー
フ15で閉じることにより、フロントリッド17が上下
ハーフ14,15間に回動自在に係合保持されている。
【0029】更に、左右の軸受片14f,14fには階
段状の切欠き14hをそれぞれ設け、この切欠き14h
によってテープ端部検出手段のためのカセット筐体13
側の透光孔32を形成している。この透光孔32は、上
記フロントリッド17の閉じ状態において上記側面板1
7aに設けた透光孔20と重なり合うように設定されて
いる。そして、カセット筐体13内であって両透光孔2
0,32を結ぶ左右の延長線が交差する部分には、テー
プ端部検出手段の光源が挿脱可能に挿入される光源収容
部33が設けられている。この光源収容部33は両透光
孔20,32に比べてカセット筐体13の内側に設定さ
れており、従って、図17に示すように、カセット筐体
13を真横から見た状態では、フロントリッド17の透
光孔20はカセット筐体13内の透光孔32より若干前
側にズレている
【0030】上記カセット筐体13内の透光孔32は、
支持アーム23の下部に設けた蓋体34によって開閉自
在とされている。即ち、蓋体34は、図14〜図17に
示すように、透光孔32より若干大きく形成されてお
り、フロントリッド17が完全に閉じた状態(図14参
照)では透光孔32は蓋体34によって完全に閉じら
れ、また、フロントリッド17が完全に開いた状態(図
17参照)では透光孔32は蓋体34によって完全に開
かれるようにされている。
【0031】尚、図2及び図7〜図9等に示す35は、
上下のハーフ14,15をねじ止めするためのねじ固定
部である。更に、36は、一方の前側ねじ固定部35に
設けたばね受け突起であり、図示しない引張コイルばね
の一端が係止される。このコイルばねの他端はフロント
リッド17の支持アーム23等に設けられるばね受け突
起(図示せず)に係止され、このコイルばねのばね力に
より、上述したようにフロントリッド17が常時閉じ方
向に付勢される。
【0032】また、上ハーフ14の両側面板14bの前
端部は内側に厚肉となるように形成されており、この厚
肉部の内面に上記第1のカム溝28がそれぞれ形成され
ている。この第1のカム溝28は、図9及び図14〜図
17に示すように、上ハーフ14の左右両側面板14
b,14bの前端部内面において、前側から凸側円弧状
に立ち上げられ且つ中途部から直線状に変化して後方へ
略水平に延びるように形成されている。このような形状
に第1のカム溝28を形成することにより、リッド開閉
時にガイドピン27が第1のカム溝28にガイドされ
て、トップリッド18が略水平姿勢を保持しつつ前後方
向へ移動する。
【0033】この場合、ガイドピン27に対する第1の
カム溝28の圧力角αは、次のようになる。即ち、フロ
ントリッド17とトップリッド18との連結部の回動中
心TCとガイドピン27の軸中心GCとを結んだ線と、
ガイドピン27の移動方向(第1のカム溝25における
ガイドピン24が位置する点を通る接線Lの方向)との
なす角となる。従って、圧力角αは、第1のカム溝28
に対するガイドピン27の相対移動によって常時変化す
る。
【0034】即ち、図14はリッド16が完全に閉じた
(0度)状態を示しており、この時の圧力角はα0 であ
る。また、図15はリッド16が30度開いた状態を示
しており、この時の圧力角はα30である。同様に、図1
6はリッド16が60度開いた状態、図17はリッド1
6が完全に開いた(90度)状態を示しており、それぞ
れの圧力角はα60,α90である。
【0035】このような構成を有するテープカセットの
リッド16の開閉動作は、例えば、次のようにして行わ
れる。まず、リッド16を開く場合について説明する。
この場合、本テープカセットをディジタルVTR等の所
定の電子機器に装着すると、ディジタルVTR等に内蔵
されたカセコンの解除ピンがリッドロック22のロック
解除部に当接してこれを後方に押し込む。これにより、
リッドロック22が回動軸を中心に、図19において反
時計方向に回動する。その結果、ロック爪22aが抜け
出してストッパ21との係合が解除され、3枚のリッド
17,18,19の移動か可能になる。この時、フロン
トリッド17の下縁の一部には、当該フロントリッド1
7を押し上げるための図示しない押上部材が配置され
る。
【0036】次に、カセコンに対するテープカセットの
上下方向への相対移動が生じ、引張コイルばねのばね力
に抗してフロントリッド17が押上部材で押し上げられ
る。これにより、回動軸24を中心としてフロントリッ
ド17が、図14に示す完全に閉じた状態から時計方向
に回動し、図15及び図16に示す状態を経て図17に
示す完全に開いた状態に変化する。この際、フロントリ
ッド17の回動力により、これに揺動可能に連結された
トップリッド18が同方向に移動する。
【0037】この場合、トップリッド18にはピンアー
ム26を介してガイドピン27を設けており、このガイ
ドピン27が上ハーフ14の側面板14b内面に設けた
第1のカム溝28に係合しているため、第1のカム溝2
8にガイドされて移動するガイドピン27の働きにより
トップリッド18の移動姿勢が制御される。即ち、フロ
ントリッド17は、当初は垂直になっているため始めに
上方へ移動し、徐々に姿勢を変化させて傾斜角度を緩
め、最後に平行になって回動軸24の上方に移動する。
このフロントリッド17との連結部の動きに合うよう第
1のカム溝28のカム曲線が形成されており、ガイドピ
ン27は当初斜め上方に移動して徐々に傾斜角を緩め、
最後に平行になって後方に移動する。従って、先端がフ
ロントリッド17に保持され且つ後端が第1のカム溝2
8にガイドされたトップリッド18は、図14〜図17
に示すように、回動の初期から終期まで略一定の水平状
態を保持して後方へ移動する。
【0038】これと同時に、トップリッド18の後方へ
の移動により、バックリッド19の上端が後方へ引っ張
られる。このとき、バックリッド19の下端に設けたカ
ムボス29が第2のカム溝31にガイドされて移動する
ため、当該バックリッド19は後方へ後退した後、前端
が上方に引き上げられて回動軸24の上方で水平状態に
姿勢が変化する。
【0039】このような3枚のリッド17,18,19
の移動により、リッド16で覆われていたマウス部8及
び開口部6a,6bが開かれ、磁気テープTのマウス部
8内に位置する部分が露出される。
【0040】これに対して、テープカセットを排出する
ためにリッド16を閉じる場合は、上記開き動作とは逆
の動作が行われる。即ち、カセコンのイジェクトボタン
を押す等してテープカセットの排出動作を開始すると、
押上部材が後退するため、引張コイルばねのばね力によ
ってフロントリッド17が押し下げられる。そして、3
枚のリッド17,18,19が、図17に示す状態から
図16及び図15に示す状態を経て図14及び図18に
示す状態に変化する。これにより、リッド16が磁気テ
ープTの露出部分を包み込むように再びマウス部8及び
開口部6a,6bを閉じる。
【0041】この場合、トップリッド18の移動をガイ
ドする第1のカム溝28がカセット筐体13内に設けら
れていて、カセット筐体13の外部に露出していないた
め、第1のカム溝28にゴミや砂等の異物が入り込むこ
とがない。従って、第1のカム溝28のカム面の形状を
初期状態に保持することができるため、ガイドピン27
のスムーズな動きを確保することができ、トップリッド
18の移動動作をスムーズに行うことができる。しか
も、第1のカム溝28を長くしてもそれが外部に表れる
ことがなく、外観からの見栄えを損なうことがないた
め、当該カム溝28を長くとることができる。従って、
図17等に示すように、ガイドピン27と第1のカム溝
28との圧力角αを従来のものよいも小さくすることが
でき、これにより、カム溝28をガイドピン27が摺動
することによる粉の発生を防止することができる。そし
て、トップリッド18の移動範囲内の全体において、ピ
ンアーム26が上ハーフ14及び下ハーフ15のいずれ
に当接することがない。
【0042】また、フロントリッド17の側面板17a
とトップリッド18のピンアーム26とで上ハーフ14
を挟み込むように両側から覆っているため、カセット筐
体13の防塵性を向上させることができる。更に、フロ
ントリッド17の支持アーム23に蓋体34を設け、こ
の蓋体34でテープ端部検出手段の透光孔32を開閉自
在にしたため、リッドを閉じたときに透光孔32からホ
コリや砂等がカセット筐体13内に入り込むのを防止す
ることができる。そして、フロントリッド17の回転中
心である回動軸24及びその軸受部25がカセット筐体
13内に設けられているため、例えば、本テープカセッ
トを落下したような場合にも、フロントリッド17の回
転部分の損傷を小さくし、又は損傷の影響が及ばないよ
うにすることができる。
【0043】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、ガイドピン27をガイドするカム溝28を上ハーフ
14に設ける構成としたが、このカム溝28を下ハーフ
15に設ける構成としてもよい。更に、上記実施例で
は、テープ端部検出手段の光を通過させるための透光孔
32を、上ハーフ14に切欠き14hを設けて上ハーフ
14と下ハーフ15との間に形成した例について説明し
たが、上ハーフ14又は下ハーフ15のいずれかに貫通
孔を設けて透光孔を形成するようにしてもよい。
【0044】また、上記実施例においては、民生用ディ
ジタルVTRのテープカセットに適用した例について説
明したが、この他にも、例えば、8mmビデオカセット
等のように磁気テープを記録媒体として用いる各種のテ
ープカセットに適用することができる。このように、本
発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるも
のである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カム溝をカセット筐体内の上ハーフ又は下ハーフの内面
に形成し、このカム溝にガイドピンを係合して移動可能
に構成したため、ゴミや砂等の異物がカム溝内に入り込
むのを防ぐことができる。従って、カム溝の機能を保護
することができ、カム溝によってガイドピンを確実にガ
イドできると共に、トップリッドの移動時にガイドピン
を有するピンアームがカセット筐体に干渉することがな
く、トップリッド及びフロントリッドの開閉動作をスム
ーズに行うことができる。しかも、カム溝としての凹凸
部がカセット筐体の内部に設けられていて、カセット筐
体の外面は平滑な平面になっているため、カセット筐体
の外観形状を優れたものにすることができ、外観上見栄
えの良いテープカセットを提供することができる。
【0046】また、カム溝を上ハーフの内面に形成し、
ガイドピンを上ハーフとの干渉を避けるような形状とし
たアームを介してトップリッドに設けることにより、上
ハーフとの干渉を防いでトップリッド及びフロントリッ
ドの開閉動作をスムーズに行うことができるという効果
が得られる。
【0047】更に、フロントリッドの回動中心をカセッ
ト筐体内に設けることにより、誤ってテープカセットを
落下させたような場合にも、フロントリッドの回動部分
の損傷を小さくし、又は、損傷の影響が及ばないように
することができるという効果が得られる。
【0048】そして、光学式テープ端部検出手段の光を
通過させる透光孔を開閉するための蓋体をフロントリッ
ドに設け、フロントリッドの開閉動作に連動させて透過
孔を開閉することにより、その透過孔から埃や砂等がカ
セット筐体内に入り込むのを防ぐことができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、リッドを閉じ
た状態の外観斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図1の右側面図である。
【図5】図1の底面図である。
【図6】図1に示す実施例の上ハーフの平面図である。
【図7】同、上ハーフの底面図である。
【図8】同、上ハーフの正面図である。
【図9】図7のA−A線断面図である。
【図10】図1に示す実施例のトップリッドの正面図で
ある。
【図11】同、トップリッドの平面図である。
【図12】同、トップリッドの底面図である。
【図13】同、トップリッドの左側面図である。
【図14】図2のB−B線拡大断面図である。
【図15】図14の状態からリッドを30度開いた状態
を示す説明図である。
【図16】図14の状態からリッドを60度開いた状態
を示す説明図である。
【図17】図14の状態からリッドを90度開いた状態
を示す説明図である。
【図18】図2のC−C線拡大断面図である。
【図19】図2のD−D線拡大断面図である。
【図20】従来のテープカセットのリッドを開いた状態
を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
8 マウス部 13 カセット筐体 14 上ハーフ 15 下ハーフ 16 リッド 17 フロントリッド 18 トップリッド 19 バックリッド 20,32 透光孔 21 ストッパ 22 リッドロック 23 支持アーム 24 回動軸 25 軸受部 26 ピンアーム 27 ガイドピン 28 カム溝 34 蓋体 T 磁気テープ(情報記録用テープ)
フロントページの続き (72)発明者 高瀬 昌毅 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の上ハーフ及び下ハーフからな
    るカセット筐体に収容された情報記録用テープの一部が
    露出される当該カセット筐体の前部を開閉自在に覆うリ
    ッドを備え、 このリッドは、上記カセット筐体に回動自在に支持され
    且つ上記情報記録用テープの前面を覆うフロントリッド
    と、このフロントリッドに揺動自在に連結され且つ上記
    情報記録用テープの上面を覆うトップリッドとを有し、 上記トップリッドに設けたガイドピンを上記カセット筐
    体に設けたカム溝に係合してトップリッドの移動をガイ
    ドするようにしたテープカセットにおいて、 上記カム溝は、上記情報記録用テープが収容される上記
    カセット筐体の内面に形成し、 上記カム溝に上記ガイドピンが係合して移動可能である
    ことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記カム溝は、上記情報記録用テープが収容される上記
    カセット筐体内の上記上ハーフの内面に形成し、 上記ガイドピンは、上記トップリッドの移動範囲内で上
    記上ハーフとの干渉を避けるような形状としたアームを
    介してトップリッドに設けたことを特徴とするテープカ
    セット。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記フロントリッドの回動中心となる回動軸を、上記カ
    セット筐体の内部に設けた軸受部に回動自在に支持した
    ことを特徴とするテープカセット。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記情報記録用テープのテープ端部を光の透過によって
    検出するテープ端部検出手段を設け、 上記テープ端部検出手段の光を上記カセット筐体の内外
    に通過させる透光孔を上記カセット筐体に形成し、 上記透光孔を開閉可能の蓋体を上記フロントリッドに設
    けたことを特徴とするテープカセット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1108519A2 (en) * 1999-12-13 2001-06-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cassette, cassette half and molding method therefor

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