JPH0726243Y2 - 高温熱処理用コンベアベルト - Google Patents
高温熱処理用コンベアベルトInfo
- Publication number
- JPH0726243Y2 JPH0726243Y2 JP1988067904U JP6790488U JPH0726243Y2 JP H0726243 Y2 JPH0726243 Y2 JP H0726243Y2 JP 1988067904 U JP1988067904 U JP 1988067904U JP 6790488 U JP6790488 U JP 6790488U JP H0726243 Y2 JPH0726243 Y2 JP H0726243Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- conveyor belt
- high temperature
- connecting rod
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Belt Conveyors (AREA)
- Chain Conveyers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、熱処理用加熱炉等に使用される被処理物の炉
内搬送用金属製コンベアベルトに関するものである。
内搬送用金属製コンベアベルトに関するものである。
かかる炉内搬送用コンベアベルトは、金属の高温での引
っ張り強度の限界に近い加熱温度(1050〜1180℃)で使
用されるものであるため、本考案にあっては炭素繊維で
強化された金属コンベアベルトを提供することを目的と
するものである。
っ張り強度の限界に近い加熱温度(1050〜1180℃)で使
用されるものであるため、本考案にあっては炭素繊維で
強化された金属コンベアベルトを提供することを目的と
するものである。
(ロ)背景技術 上記した種類の熱処理加熱炉の搬送手段として用いられ
るコンベアベルトとしては、金属質のメッシュベルトが
最も多く使用されている。
るコンベアベルトとしては、金属質のメッシュベルトが
最も多く使用されている。
例えば、銅をろう材とする鉄のろう付け作業において
は、この作業は銅の融点(1080℃)に約50℃を加えた11
30℃前後で行なわれることになる。
は、この作業は銅の融点(1080℃)に約50℃を加えた11
30℃前後で行なわれることになる。
かかる高温下でろう付け品の重量とメッシュベルトの自
重を引っ張ると、メッシュベルトは耐熱鋼で作られてい
るとはいえ、伸びてしまってついには使用不能となる。
その使用寿命は経験的には8〜10ケ月位である。
重を引っ張ると、メッシュベルトは耐熱鋼で作られてい
るとはいえ、伸びてしまってついには使用不能となる。
その使用寿命は経験的には8〜10ケ月位である。
また、このような高温下でのろう付け作業のほかにも、
ステンレス鋼の各種の熱処理等において、1050〜1100℃
位の高温下で搬送作業が行なわれることが少なくない。
ステンレス鋼の各種の熱処理等において、1050〜1100℃
位の高温下で搬送作業が行なわれることが少なくない。
そこで、従来から金属質コンベアベルトの耐久寿命を長
くすることが強く求められている。
くすることが強く求められている。
(ハ)考案の開示 本考案は、従来の金属質耐熱コンベアベルトの熱間引っ
張り強度を向上させるために、炭素繊維になる扁平円筒
あるいは環状体をコンベアベルトに組込んだ新規なコン
ベアベルトを提供するものである。
張り強度を向上させるために、炭素繊維になる扁平円筒
あるいは環状体をコンベアベルトに組込んだ新規なコン
ベアベルトを提供するものである。
炭素繊維は高温での引っ張り強さが100〜500Kg/mm2であ
り、高温下でもこの引っ張り強度が低下しない特徴を有
している。
り、高温下でもこの引っ張り強度が低下しない特徴を有
している。
そこで、炭素繊維を扁平な筒状の型の上に巻回し、炭素
質接着剤で該繊維どうしを接着して中空な扁平筒を作
り、これを高温(例えば、最終2000℃)で焼成する。従
って、炭素繊維は扁平筒の中心を横切る方向に並ぶこと
とする。
質接着剤で該繊維どうしを接着して中空な扁平筒を作
り、これを高温(例えば、最終2000℃)で焼成する。従
って、炭素繊維は扁平筒の中心を横切る方向に並ぶこと
とする。
この中空な扁平筒あるは環状の多数をリンクとし、これ
を連結棒でチューン状に連結すると、このリンクチェー
ンをなす炭素繊維はリンクの連結方向に沿って並ぶこと
になる。この場合、このリンクチェーンは連結棒の強度
を考慮してもなお高温下での引っ張り強さで50〜300Kg/
mm2の強度を有する。
を連結棒でチューン状に連結すると、このリンクチェー
ンをなす炭素繊維はリンクの連結方向に沿って並ぶこと
になる。この場合、このリンクチェーンは連結棒の強度
を考慮してもなお高温下での引っ張り強さで50〜300Kg/
mm2の強度を有する。
一方、金属質メッシュベルトに一般に使われている耐熱
鋼(Cr25%,Ni20%を含む)の引っ張り強さは、常温で
の60Kg/mm2が900℃下では約14Kg/mm2に、更に1100℃下
では4.5Kg/mm2にも低下する。即ち、炭素繊維になる上
記したリンクチュエーンは耐熱鋼の100倍〜600倍の引っ
張り強さを持つことになる。
鋼(Cr25%,Ni20%を含む)の引っ張り強さは、常温で
の60Kg/mm2が900℃下では約14Kg/mm2に、更に1100℃下
では4.5Kg/mm2にも低下する。即ち、炭素繊維になる上
記したリンクチュエーンは耐熱鋼の100倍〜600倍の引っ
張り強さを持つことになる。
添付の図面に示す如く、本考案ではコンベアベルトの長
手方向を横切る方向に並んで該ベルトの全幅に及ぶ長さ
を有する炭素繊維あるいは金属になる多数の連結棒の両
端とそれに隣接する端部に炭素繊維を成形してなる扁平
環状のリンクを係止してチェーン状とし、該連結棒の中
央部には金属メッシュベルトをそのコイリングを介して
装架するものである。
手方向を横切る方向に並んで該ベルトの全幅に及ぶ長さ
を有する炭素繊維あるいは金属になる多数の連結棒の両
端とそれに隣接する端部に炭素繊維を成形してなる扁平
環状のリンクを係止してチェーン状とし、該連結棒の中
央部には金属メッシュベルトをそのコイリングを介して
装架するものである。
このようにコンベアベルトの両端とそれに隣接する端部
に炭素繊維のリンクチェーンを組込み、連結棒をリンク
チェーンと金属メッシュベルトに共通とすることで、コ
ンベアベルトの自重と積載重量は炭素繊維製のリンクチ
ェーンが請負って引っ張り、処理品の積載は金属メッシ
ュベルトが受持つことにより、金属メッシュベルトは部
分的な引っ張りに対する強度を持てばよく、コンベアベ
ルト全体としては、高温下でも大重量を搬送でき、しか
も耐久寿命が大幅に長くなることになる。
に炭素繊維のリンクチェーンを組込み、連結棒をリンク
チェーンと金属メッシュベルトに共通とすることで、コ
ンベアベルトの自重と積載重量は炭素繊維製のリンクチ
ェーンが請負って引っ張り、処理品の積載は金属メッシ
ュベルトが受持つことにより、金属メッシュベルトは部
分的な引っ張りに対する強度を持てばよく、コンベアベ
ルト全体としては、高温下でも大重量を搬送でき、しか
も耐久寿命が大幅に長くなることになる。
以下、本考案を添付図面を参照して更に説明する。
(ニ)実施例 図中1は前述した通りにして作られた炭素繊維の扁平環
状リンクで、図中で連結棒2の両端に接しているものと
金属製メッシュベルト4の両側に接しているものとは、
幅5mm,高さ8mm,長さが30mmである。これらの扁平リンク
に挾まれた中間にあるものはその幅を10mmとした。ま
た、これらの扁平リンクの肉厚はいずれも2mmとした。
状リンクで、図中で連結棒2の両端に接しているものと
金属製メッシュベルト4の両側に接しているものとは、
幅5mm,高さ8mm,長さが30mmである。これらの扁平リンク
に挾まれた中間にあるものはその幅を10mmとした。ま
た、これらの扁平リンクの肉厚はいずれも2mmとした。
このような扁平環状リンク1を4mm径の連結棒2でコン
ベアベルトの長手方向に延びるチェーン状に連結し、連
結棒2の両端をナット3止めした。また金属メッシュベ
ルト4のコイリングの網目に連結棒2を通すことによ
り、両側端部にチェーン状リンク1が係止された連結棒
2の中央部に金属メッシュベルト4を組込んだ。
ベアベルトの長手方向に延びるチェーン状に連結し、連
結棒2の両端をナット3止めした。また金属メッシュベ
ルト4のコイリングの網目に連結棒2を通すことによ
り、両側端部にチェーン状リンク1が係止された連結棒
2の中央部に金属メッシュベルト4を組込んだ。
かくして、金属メッシュベルト4と扁平リンク1は連結
棒2を共有することになり、またこの金属メッシュベル
ト4と扁平リンク1は連結棒2上で互いに挾持されて保
持されることになる。
棒2を共有することになり、またこの金属メッシュベル
ト4と扁平リンク1は連結棒2上で互いに挾持されて保
持されることになる。
連結棒2は金属製或は炭素繊維で強化した炭素棒のいず
れでもよいが、この実施例では最終2000℃で焼成した炭
素繊維で強化した炭素棒を用いた。
れでもよいが、この実施例では最終2000℃で焼成した炭
素繊維で強化した炭素棒を用いた。
このようにして構成された金属メッシュベルト4(幅20
0mmで両側にそれぞれ20mm幅の炭素繊維のチェーンリン
ク1が組付けられたもの)を炉長10mのハンプタイプ型
窒素ガス雰囲気炉(2%の水素ガスを添加)に取付け、
1130℃の高温下で長時間の循環運転を行なったところ、
充分な引っ張り強度が終始得られた。
0mmで両側にそれぞれ20mm幅の炭素繊維のチェーンリン
ク1が組付けられたもの)を炉長10mのハンプタイプ型
窒素ガス雰囲気炉(2%の水素ガスを添加)に取付け、
1130℃の高温下で長時間の循環運転を行なったところ、
充分な引っ張り強度が終始得られた。
(ホ)考案の効果 本考案になるコンベアベルトは、上述した通り高温下で
も充分な引っ張り強度を維持し、耐久性に富んだ優れた
効果を発揮するものである。
も充分な引っ張り強度を維持し、耐久性に富んだ優れた
効果を発揮するものである。
第1図は本考案になるコンベアベルトの一部平面図であ
り、第2図はその側面図である。 符号説明 1……炭素繊維成形扁平リンク、2……連結棒 3……ナット、4……金属製メッシュベルト
り、第2図はその側面図である。 符号説明 1……炭素繊維成形扁平リンク、2……連結棒 3……ナット、4……金属製メッシュベルト
Claims (1)
- 【請求項1】1050〜1180℃の高温熱処理用のコンベアベ
ルトであって、ベルトの長手方向を横切る方向に間隔を
置いて並んで該ベルトの全幅に及ぶ炭素繊維で強化され
た炭素からなる多数の連結棒の両端部に炭素繊維を成形
してなり、該炭素繊維がベルトの長手方向に並んでなる
扁平環状のリンクを該ベルトの長手方向に並ぶように係
止してチェーン状とし、上記連結棒の中央部には金属メ
ッシュベルトを装架してなることを特徴とするコンベア
ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988067904U JPH0726243Y2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | 高温熱処理用コンベアベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988067904U JPH0726243Y2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | 高温熱処理用コンベアベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01172510U JPH01172510U (ja) | 1989-12-07 |
JPH0726243Y2 true JPH0726243Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31293245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988067904U Expired - Lifetime JPH0726243Y2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | 高温熱処理用コンベアベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726243Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6119993B2 (ja) * | 2013-08-29 | 2017-04-26 | 日立化成株式会社 | 連続焼結炉のメッシュベルト |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5570415U (ja) * | 1978-11-06 | 1980-05-15 |
-
1988
- 1988-05-23 JP JP1988067904U patent/JPH0726243Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01172510U (ja) | 1989-12-07 |
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