JPH07261801A - 運動機構制御方法及び装置 - Google Patents

運動機構制御方法及び装置

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JPH07261801A
JPH07261801A JP4617894A JP4617894A JPH07261801A JP H07261801 A JPH07261801 A JP H07261801A JP 4617894 A JP4617894 A JP 4617894A JP 4617894 A JP4617894 A JP 4617894A JP H07261801 A JPH07261801 A JP H07261801A
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JP4617894A
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Mitsuru Shiraishi
満 白石
Yasuyuki Nakada
康之 中田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボットの誤動作を防止する制御装置を提供
する。 【構成】 電源からロボットを駆動するための駆動装置
へ供給される駆動電流の電流量を検出し、検出した電流
量と所定の基準電流量とを比較し、検出した電流量が基
準電流量を越えた場合に、駆動電流の供給を遮断する。
さらに、比較手段10は、外部からの指示に基づいて、
基準電流量を変更する基準電流量変更手段50を備え
る。また、検出手段2によって、検出された外力が、所
定の基準外力を越えた場合、又はロボットの動作パター
ンに基づいて予め設定された外力の時間的変化パターン
に対応して設定される所定の外力の範囲を越えた場合
に、ロボットを自由動作状態にするように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運動機構制御方法及び
装置に関し、より詳細には、運動機構としてのロボット
が誤動作することを防止する運動機構制御方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロボットの種々の作業に対する適
応性が向上し、様々な分野で活用されるようになってき
た。
【0003】このロボットの応用範囲の拡大に伴って、
ロボットの安全性に対する要求も高くなってきている。
万一、ロボットが誤動作した場合には、周囲の設備や操
作者等に危害を及ぼす恐れがあるため、ただちにロボッ
トの動作を停止させることが必要である。
【0004】また、通常、ロボットに作業をさせる場合
には、初めに、ロボットにその作業内容を記憶させる工
程が必要である。この工程のことを教示という。教示に
は、ティーチングボックスと呼ばれる操作装置を用い
て、ロボットの動きを入力する方法や、実際にロボット
を動かし、その過程で位置や動く速度等を記憶させてい
く方法等種々の方法がある。しかし、いずれの方法であ
っても、その教示した結果、そのロボットが正しい動き
をするか否かを操作者が確認することが必要であり、そ
の場合には、操作者がロボットに近寄ることが必要であ
る。
【0005】この様なときに、ロボットが誤動作をした
ときには、とくに迅速にロボットの動作を停止させ、操
作者の安全を確保する必要がある。従来、上記のような
ロボットの誤動作を防止する方法としては以下に述べる
方法があった。
【0006】すなわち、第1の誤動作防止方法は、緊急
停止ボタンを設け、ロボットが誤動作した場合には、操
作者がそのボタンを操作することによりロボットを停止
させる方法である。
【0007】第2の誤動作防止方法は、ロボットに機械
的なリミッタ(例えば、動作範囲を示すセンサ等)を設
け、このリミッタがロボットの動きを検出した場合(ロ
ボットがリミッタで定めた範囲外の動作をした場合)
に、ロボットの動作を停止させる方法である。
【0008】第3の誤動作防止方法は、予めロボットの
動作範囲を設定し、ソフトウェアによってその動作範囲
を越えてロボットが動作したことを検出した場合には、
ロボットの動きを停止させる方法である。
【0009】第4の誤動作防止方法は、ロボットの現在
位置と、移動すべき位置との差を検出し、その差が予め
設定した範囲を越えた場合に、ロボットの動作を停止さ
せる方法である。
【0010】第5の誤動作防止方法は、ロボットを駆動
するための駆動装置へ電力を供給する駆動電源への指令
電流の大きさを検出し、その値が所定の値以上になった
場合に、ロボットの動作を停止させる方法である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の誤
動作防止方法によると、次のような問題点が生じる。す
なわち、第1の誤動作防止方法によると、操作者が緊急
停止ボタンを押すまではロボットは誤動作を継続するこ
ととなり、迅速に緊急停止ボタンを押すことができなか
った場合には、誤動作による被害が拡大することとな
る。
【0012】第2の誤動作防止方法によると、リミッタ
がロボットの動きを検出するまではロボットは誤動作を
継続することとなり、リミッタの範囲内に操作者がいた
場合等には、その操作者が誤動作の被害を受けることと
なる。
【0013】第3の誤動作防止方法によると、予め設定
した動作範囲内に障害物等があった場合には、その障害
物によって、ロボットの動きが阻止されても、その異常
を検出することができずに、動きを継続しようとしてロ
ボット及び障害物にに力が加わり続けることとなる。
【0014】第4の誤動作防止方法によると、移動すべ
き位置は通常ソフトウェアで算出されるために、ソフト
ウェアに誤りを含んでいる場合には、新たな誤動作を生
じる要因を生む恐れがある。
【0015】第5の誤動作防止方法によると、ロボット
を駆動するための駆動装置へ電力を供給する駆動電源へ
の指令電流の指令値のみを監視しているために、電源内
部に故障が生じた場合には、誤動作を防止する効果がな
いことになる。
【0016】また、上記のいずれの誤動作防止方法にお
いても、制御装置そのものが正常に動作しなくなった場
合には、ロボットは誤動作をしてしまうこととなる。本
発明の第1の目的は、ロボットの制御装置が正常な動作
をしなくなった場合であっても、直ちにロボットを停止
させることができるロボット制御方法および装置を提供
することにある。
【0017】また、第2の目的は、予め設定した動作範
囲内の動作であって、かつ異常な動作をした場合に直ち
にロボットの動作を停止させることが可能なロボット制
御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、電源(24、40、4
2、44、46)から運動機構を駆動するための駆動装
置(41、43、45、47)へ供給される駆動電流の
電流量を検出し、検出した電流量と所定の基準電流量と
を比較し、検出した電流量が基準電流量を越えた場合
に、駆動電流の供給を遮断するように構成する。
【0019】請求項2に記載の発明は、電源(24、4
0、42、44、46)から運動機構を駆動するための
駆動装置(41、43、45、47)へ供給される駆動
電流の電流量を検出する検出手段(30、31、32、
33)と、検出した電流量と所定の基準電流量とを比較
する比較手段(10)と、検出した電流量が前記基準電
流量を越えた場合に、駆動電流の供給を遮断する遮断手
段(20)と、を備えて構成する。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の運動機構制御装置において、比較手段(10)は、外
部からの指示に基づいて、基準電流量を変更する基準電
流量変更手段(50)を備えて構成する。
【0021】請求項4に記載の発明は、運動機構の動作
に伴って当該運動機構に加わる外力を検出する検出手段
(2)と、検出された外力に基づいて運動機構を制御す
る制御手段(6)を有する運動機構制御装置において、
制御手段(6)は、検出された外力が所定の基準外力を
越えた場合に、運動機構を自由動作状態にするように制
御するように構成する。
【0022】請求項5に記載の発明は、運動機構の動作
に伴って運動機構に加わる外力を検出する検出手段
(2)と、検出された外力に基づいて運動機構を制御す
る制御手段(6)を有する運動機構制御装置において、
制御手段(6)は、検出された外力が、運動機構の動作
パターンに基づいて予め設定された外力の時間的変化パ
ターンに対応して設定される所定の外力の範囲を越えた
場合に、運動機構を自由動作状態にするように制御する
ように構成する。
【0023】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、電源(24、
40、42、44、46)から運動機構を駆動するため
の駆動装置(41、43、45、47)へ供給される駆
動電流の電流量が検出され、検出した電流量と所定の基
準電流量とが比較される。
【0024】そして、検出した電流量が基準電流量を越
えた場合に、駆動電流の供給が遮断される。よって、運
動機構の制御装置が正常に動作しなくなっても、駆動電
流量の異常を検出して、駆動電流を遮断することによ
り、運動機構の動作を停止させることができる。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、検出手段
(30、31、32、33)は、電源(24、40、4
2、44、46)から運動機構を駆動するための駆動装
置(41、43、45、47)へ供給される駆動電流の
電流量を検出する。
【0026】比較手段(10)は、検出した電流量と所
定の基準電流量とを比較する。遮断手段(20)は、検
出した電流量が基準電流量を越えた場合に、駆動電流の
供給を遮断する。
【0027】よって、運動機構の制御装置が正常に動作
しなくなっても、駆動電流量の異常を検出して、駆動電
流を遮断するので、運動機構の動作を停止させることが
できる。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、基準電流
量変更手段(50)は、外部からの指示に基づいて、基
準電流量を変更する。よって、使用者の要求に応じて、
運動機構の停止のための条件を変更することができる。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、制御手段
(6)は、検出手段(2)によって検出された外力が所
定の基準外力を越えた場合に、運動機構を自由動作状態
にするように制御する。
【0030】よって、運動機構の動作対象の破損や、障
害物の存在等の、予め設定された動作範囲内での障害
や、それらに基づく誤動作にも対応して、運動機構の動
作を停止させることができる。
【0031】請求項5に記載の発明によれば、制御手段
(6)は、検出手段(2)によって検出された外力が、
運動機構の動作パターンに基づいて予め設定された外力
の時間的変化パターンに対応して設定される所定の外力
の範囲を越えた場合に、運動機構を自由動作状態にする
ように制御する。
【0032】よって、運動機構の動作対象の破損や、障
害物の存在等に起因して、実際の動作パターンが変化す
るような、予め設定された動作範囲内での誤動作を防止
し、さらに運動機構の作業内容に柔軟に対応して、運動
機構の動作を停止させることができる。
【0033】
【実施例】次に、本発明に好適な実施例について、図面
に基づいて説明する。 (I)ロボットの構成 初めに、本発明の実施例として活用する運動機構として
のロボットについて図1を用いて説明する。
【0034】以下の実施例におけるロボットは、製品の
耐久試験に用いられるものであり、X方向(水平方向
で、図面裏側から手前側へ向かう方向を正とする。)、
Y方向(水平方向で、図面左側から右側へ向かう方向を
正とする。)、及びZ方向(上下方向で、図面下側から
上側へ向かう方向を正とする。)の3方向の空間移動及
びZ軸の回りの回転動作が可能な、いわゆる、直交座標
型ロボットである。
【0035】図1(a)に示すように、ロボット1の先
端には、X、Y及びZ軸方向及びX、Y及びZ軸回りの
モーメントを測定可能な、6軸力センサ2を介して、ハ
ンド3が装着されている。さらに、ハンド3の先端に
は、コイン状のジグ5が把持され、これを用いて被測定
物4のコインロック部4´(図1(b)参照)を回転さ
せ、その耐久試験を行う。
【0036】ロボット1には、耐久試験を実施する過程
におけるハンド3の動きが予め教示されており、ロボッ
ト1は、教示された動きを繰り返しながら耐久試験を行
う。さらに、ロボット1にはロボットの動きを制御する
図示しない制御装置6と、ロボット1を駆動するモータ
(X、Y及びZ軸方向用並びにZ軸回りの回転用の4つ
のモータ41、43、45、47(図4参照)を備えて
いる。)に駆動力を与える電力を供給するための4つの
パワーアンプ40、42、44、46(図4参照)を内
蔵している。このパワーアンプは、それぞれのモータに
対して電力を供給する。 (II)第1実施例 次に、請求項4に記載の発明に対応する第1の実施例
を、図1及び図2を用いて説明する。
【0037】第1実施例は、コインロック部4´を回転
させる耐久試験を実施している場合に、回転部に障害物
等が存在することにより回転させることができなくなっ
た場合の制御方法である。
【0038】コインロック部4´を回転させる耐久試験
においては、ハンド3は、予め教示された角度の範囲内
しか回転しない。この場合には、教示された範囲内で回
転部に障害物等が存在することにより回転させることが
できなくなった場合でもハンド3はそのまま回転を継続
しようとする。すると、ハンド3に過大な外力が加わる
こととなり、これを力センサ2が過大な外力として検出
する。
【0039】この場合、制御装置6は、力センサ2が検
出した外力が予め設定された一定の基準値を越えると、
耐久試験に障害が生じたとして判断し、その位置でロボ
ット1の動作を停止させる。ここで、ハンド3に過大な
外力が加わったままロボット1の動作を停止させると、
ハンド3または被測定物4を破損する恐れがあるので、
制御装置6は、ロボット1が自由動作状態(フリー状
態)となるように制御する。ここで、自由動作状態(フ
リー状態)とは、ロボット1が外部に出力する力を零に
した状態であり、具体的には、例えば、操作者が手でロ
ボット1を押したとしてもロボット1は押された方向に
自由に動く状態のことをいう。
【0040】制御装置6によるロボット1を自由動作状
態(フリー状態)にするための制御は、具体的には、図
2に示すように、ロボット1に与える力指令値f0 を0
とし、力センサ2が検出した外力fと力指令値f0 との
差fe が0となるように制御することにより、力センサ
に加わる外力fが0となるようにする。
【0041】以上の第1実施例によれば、ロボットの動
作対象の破損や、障害物の存在等の、予め教示した動作
範囲内の動作に対する障害や、それらに基づく誤動作に
も対応してロボット1を停止させることができ、ロボッ
ト1及び被測定物4を破損することがない。 (III )第2実施例 次に、請求項5に記載の発明に対応する第2の実施例
を、図1及び図3を用いて説明する。
【0042】第2実施例は、第1実施例と同様に、コイ
ンロック部4´を回転させる耐久試験を実施している場
合に、回転部に障害物等が存在することにより回転させ
ることができなくなった場合の制御方法である。
【0043】第1実施例との違いは、第1実施例が力セ
ンサ2が検知する外力が一定の基準値を越えた場合に、
ロボット1が自由動作状態(フリー状態)となるように
制御されるのに対し、第2実施例では、教示後の第1回
目の試験において、力センサ2が検知する正常な外力の
時間的変化パターンが記憶され、その時間的変化パター
ンに対応して外力の許容範囲が決定される。そして、そ
の許容範囲を越えた外力を力センサ2が検出した場合
に、異常が発生したと判断し、ロボット1の動きを停止
させ、自由動作状態(フリー状態)とするものである。
【0044】図3において、実線は、教示後の第1回目
の試験において、力センサ2が検知する正常な外力の時
間的変化パターンを示し、一点鎖線は、その時間的変化
パターンに対応して設定された外力の許容範囲を示して
いる。すなわち、ロボット1が実行する耐久試験におけ
る一連の動作において、図3に一点鎖線で示す範囲を越
えた外力がハンド3に加わり、それを力センサ2が検出
すると、制御装置6は、直ちにロボット1を停止させ、
自由動作状態(フリー状態)とする。
【0045】今、耐久試験を実施中に、第n回目の回転
動作の中で、回転部に障害物等が存在することにより回
転させることができなくなったとすると、ハンド3には
異常な外力が加わることとなる。この場合の力センサ2
が検出する外力の時間的変化パターンを図3に破線で示
す。
【0046】図3においては、時間t1 において、ハン
ド3に加わっている外力が、障害物等の存在に起因し
て、教示後の第1回目の試験において力センサ2が検知
する正常な外力の時間的変化パターンに基づいて設定さ
れた外力の許容範囲を越えている。したがって、この時
間t1 で、力センサ2が外力の許容範囲を越えて外力が
加わったことを検出すると、制御手段6は、直ちにロボ
ット1を停止させ、自由動作状態(フリー状態)とす
る。
【0047】以上の第2実施例によれば、耐久試験の状
況に応じた外力の基準値を設定することができるので、
ロボットの動作対象の破損や、障害物の存在等、予め教
示した範囲内の動作に対する障害や、それらに基づく誤
動作にも対応して耐久試験の状況に応じてロボット1を
停止させることができ、ロボット1及び被測定物4を破
損することがない。 (IV)第3実施例 次に、請求項1及び2に記載の発明に対応する第3の実
施例を、図4を用いて説明する。
【0048】第3実施例は、制御装置6そのものが正常
な動作をしなくなった場合に、ロボット1を誤動作させ
ることなく安全に停止させる制御方法である。図4に示
すように、本実施例のロボット制御装置は、パワーアン
プ40、42、44、46からそれぞれモータ41、4
3、45、47に供給される駆動電流の電流量を、それ
ぞれ個別に検出する電流センサ30、31、32、33
と、検出した電流量とあらかじめ設定された基準電流量
とをそれぞれ個別に比較して比較信号Cを出力する比較
回路10と、比較信号Cに基づいて、電源24から各パ
ワーアンプ40、42、44、46への電力の供給を遮
断する遮断回路20と、スイッチ23とにより構成され
ている。
【0049】ここで、パワーアンプ46及びモータ47
は、ハンド3をZ軸の回りに回転させるためのものであ
る。また、比較回路10及び遮断回路20を動作させる
ための電源は、パワーアンプ40、42、44、46及
びモータ41、43、45、47の電源から独立してい
る。
【0050】比較回路10は、それぞれの電流センサ3
0、31、32、33によって検出された電流量と、あ
らかじめ設定された基準電流量とを比較する正転電流用
コンパレータ11、12、13、14及び逆転電流用コ
ンパレータ15、16、17、18と、それぞれのコン
パレータに接続され、比較信号Cを出力するAND回路
19とにより構成されている。
【0051】ここで、正転電流用コンパレータ11、1
2、13、14及び逆転電流用コンパレータ15、1
6、17、18は、それぞれのモータの回転方向に対応
するものであり、例えば、正転電流用コンパレータ1
1、12、13、14は、モータが右回転するときの駆
動電流(正転電流)量と正転電流用基準電流量を比較
し、逆転電流用コンパレータ15、16、17、18
は、モータが左回転するときの駆動電流(逆転電流)量
と逆転電流用基準電流量を比較する。
【0052】ここで、正転電流用基準電流量と、逆転電
流用基準電流量は、各モータ毎で異なっていてもよい。
遮断回路20は、比較信号Cに基づいて遮断信号Sを出
力するスイッチ回路22と、遮断信号Sに基づいて電源
24から各パワーアンプ40、42、44、46への電
力の供給を遮断するソリッドステートリレー(SSR;
無接点リレー)21とにより構成され、スイッチ回路2
2の動作はスイッチ23により活殺される。
【0053】次に、動作を説明する。初めに、比較回路
10における動作についてのみ説明する。今、簡略のた
め、X軸方向の動作に関連する部分についてのみ説明す
る。
【0054】X軸パワーアンプ40からX軸モータ41
への駆動電流の電流量は、電流センサ30により検出さ
れる。検出された電流量は、モータが右回転の場合に
は、正転電流用コンパレータ11において正転電流用基
準電流量と比較され、モータが左回転の場合には、逆転
電流用コンパレータ15において逆転電流用基準電流量
と比較される。そして、正転電流用コンパレータ11
は、右回転の場合の駆動電流が正転電流用基準電流量よ
り小さい場合に、出力信号を“H”レベルとする。ま
た、逆転電流用コンパレータ15は、左回転の場合の駆
動電流が逆転電流用基準電流量より小さい場合に、出力
信号を“H”レベルとする。
【0055】以上の動作は、Y軸方向、Z軸方向及びZ
軸回りの回転運動についても同様である。AND回路1
9は、全てのコンパレータからの出力信号が“H”レベ
ルの時に比較信号Cを、例えば“H”レベルとする。こ
の比較信号Cは、いずれかのコンパレータの出力信号が
“L”レベルになった場合、すなわち、いずれかの駆動
電流が基準電流量を越えた場合には、例えば“L”レベ
ルとされる。
【0056】次に、遮断回路20における動作について
説明する。AND回路19からの比較信号Cは、スイッ
チ回路22に入力される。スイッチ回路22は、比較信
号Cが“H”レベルのとき、遮断信号Sを、例えば
“H”レベルとし、比較信号Cが“L”レベルのとき、
遮断信号Sを、例えば“L”レベルとする。
【0057】SSR21は、遮断信号Sが“H”レベル
のとき、電源24から各パワーアンプ40、42、4
4、46へ電力を供給し、遮断信号Sが“L”レベルの
とき、電力の供給を遮断する。
【0058】スイッチ23は、スイッチ回路22の動作
を活殺する。このスイッチ23は、教示等のため、操作
者がロボット1に近づくとき等に、ONとされる。ま
た、第3実施例に示す制御装置による制御が必要ないと
きには、OFFとされる。スイッチ23は、通常の押し
ボタン等のスイッチでも良いし、光センサ等に接続さ
れ、操作者が近づくことを光センサが検出した場合に、
ONとなるようにしても良い。
【0059】また、以上の第3実施例においては、AN
D回路19を用いたが、AND回路の代わりに、NOR
回路を用いても良い。この場合には、正転電流用コンパ
レータ11、12、13、14及び逆転電流用コンパレ
ータ15、16、17、18は、それぞれの電流センサ
が検出した駆動電流の電流量が基準電流量を越えた場合
に、出力信号を“H”レベルとするように構成する。そ
して、NOR回路は、ひとつでも“H”レベルの出力信
号を出力しているコンパレータがある場合に、比較信号
Cを“L”レベルとするように構成される。
【0060】以上の第3実施例によれば、パワーアンプ
40、42、44、46及びモータ41、43、45、
47の電源から独立した電源を持つ制御装置によって、
パワーアンプ40、42、44、46からモータ41、
43、45、47に流れる駆動電流の電流量が基準電流
量を越えた場合に、直ちにパワーアンプへの電力の供給
を遮断するので、制御装置6そのものが正常な動作をし
なくなった場合に、ロボット1を誤動作させることなく
安全に停止させることができる。
【0061】また、スイッチ23を操作することによ
り、第3実施例の制御装置による制御が必要無い場合に
は、その動作を停止させることができる。 (V)第4実施例 次に、請求項3に記載の発明に対応する第4の実施例
を、図5を用いて説明する。
【0062】第4実施例は、第3実施例における基準電
流量を変更可能としたものである。図5は、簡単のた
め、図4に示す制御装置のうち、X軸方向の動作に係わ
るパワーアンプ40、モータ41、電流センサ30及び
比較回路10に関する部分のみ記載している。
【0063】第4実施例の制御装置は、第3実施例の制
御装置の構成に加えて、基準電流量変更回路50と、外
部コントローラ52と、を備えている。基準電流量変更
回路50は、二つの正転電流用コンパレータ11及び1
1´と二つの逆転電流用コンパレータ15及び15´
と、それぞれのコンパレータの出力を切り換える切換え
手段であるマルチプレクサ51と、により構成される。
【0064】さらに、マルチプレクサ51には、外部コ
ントローラー52からの選択信号Eが入力される。ここ
で、二つの正転電流用コンパレータ11及び11´には
異なった基準電流量が設定されている。二つの逆転電流
用コンパレータ15及び15´についても同様である。
【0065】さらに、第4実施例の制御装置は、X軸以
外の方向の動作に係わる部分についても、X軸方向の動
作に係わる部分と同様に、二つづつの正転電流用コンパ
レータ及び逆転電流用コンパレータを備えており、それ
ぞれのコンパレータの出力信号は、マルチプレクサによ
って切り換えられる。
【0066】次に、動作を説明する。外部コントローラ
52は、使用者の操作に基づいて2種類の選択信号E
(例えば、“H”及び“L”)を出力する。
【0067】マルチプレクサ51は、外部コントローラ
52からの選択信号に基づいて、正転電流用コンパレー
タ11及び11´の出力並びに逆転電流用コンパレータ
15及び15´の出力を切り換える。
【0068】具体的には、例えば、選択信号Eが“H”
のときには、マルチプレクサ51は正転電流用コンパレ
ータ11と逆転電流用コンパレータ15の出力を選択し
てAND回路19に出力し、選択信号Eが“L”のとき
には、正転電流用コンパレータ11´と逆転電流用コン
パレータ15´の出力を選択してAND回路19に出力
する。
【0069】なお、X軸以外の方向の動作に係わる部分
についても、同様にして、外部コントローラ52からの
選択信号に基づいてマルチプレクサによりそれぞれのコ
ンパレータの出力を切り換えることができる。
【0070】以上の第4実施例においては、1つのモー
タに対し、2種類の基準電流量を設定することが可能で
あるが、3種類以上の基準電流量が必要な場合には、そ
れぞれのモータの正転電流及び逆転電流に対応するコン
パレータの数を必要な基準電流量の数に対応させ、これ
らをマルチプレクサで切り換えることにより、容易に基
準電流量の種類を増加させることができる。
【0071】以上の第4実施例によれば、外部コントロ
ーラ52からの選択信号により、容易に第3実施例にお
ける基準電流量を変更することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2に
記載の発明によれば、検出した駆動電流の電流量が基準
電流量を越えた場合に、駆動電流の供給が遮断されるの
で、運動機構の制御装置が正常に動作しなくなっても、
運動機構を誤動作させることなく停止させることができ
る。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、基準電流
量変更手段(50)は、外部からの指示に基づいて、基
準電流量を変更するので、使用者の要求に応じて、運動
機構の停止のための条件を変更することができる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、制御手段
(6)は、検出された外力が所定の基準外力を越えた場
合に、運動機構を自由動作状態にするように制御するの
で、運動機構の動作対象の破損や、障害物の存在等の、
予め設定された動作範囲内での障害や、それらに基づく
誤動作にも対応して、運動機構の動作を停止させること
ができ、運動機構等を破損することがない。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、制御手段
(6)は、検出された外力が、運動機構の動作パターン
に基づいて予め設定された外力の時間的変化パターンに
対応して設定される所定の外力の範囲を越えた場合に、
運動機構を自由動作状態にするように制御するので、運
動機構の動作対象の破損や、障害物の存在等に起因し
て、実際の動作パターンが変化するような、予め設定さ
れた動作範囲内での誤動作にを防止し、かつ、運動機構
に実行させる作業に柔軟に対応して運動機構の動作を停
止させることができ、運動機構等を破損することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるロボットを示す図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例の外力の波形の一例を示す
図である。
【図4】第3実施例の制御装置を示す図である。
【図5】第4実施例の制御装置の基準電流量変更回路を
示す図である。
【符号の説明】
1…ロボット 2…力センサ 3…ハンド 4…被測定物 4´…コインロック部 5…ジグ 6…制御装置 10…比較回路 11、11´、12、13、14…正転電流用コンパレ
ータ 15、15´、16、17、18…逆転電流用コンパレ
ータ 19…AND回路 20…遮断回路 21…ソリッドステートリレー(SSR) 22…スイッチ回路 23…スイッチ 30、31、32、33…電流センサ 40…X軸パワーアンプ 41…X軸モータ 42…Y軸パワーアンプ 43…Y軸モータ 44…Z軸パワーアンプ 45…Z軸モータ 46…Gパワーアンプ 47…Gモータ 50…基準電流量変更回路 51…マルチプレクサ 52…外部コントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源(24、40、42、44、46)
    から運動機構を駆動するための駆動装置(41、43、
    45、47)へ供給される駆動電流の電流量を検出し、 検出した前記電流量と所定の基準電流量とを比較し、 検出した前記電流量が前記基準電流量を越えた場合に、
    前記駆動電流の供給を遮断することを特徴とする運動機
    構制御方法。
  2. 【請求項2】 電源(24、40、42、44、46)
    から運動機構を駆動するための駆動装置(41、43、
    45、47)へ供給される駆動電流の電流量を検出する
    検出手段(30、31、32、33)と、 検出した前記電流量と所定の基準電流量とを比較する比
    較手段(10)と、 検出した前記電流量が前記基準電流量を越えた場合に、
    前記駆動電流の供給を遮断する遮断手段(20)と、 を備えたことを特徴とする運動機構制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の運動機構制御装置にお
    いて、 前記比較手段(10)は、外部からの指示に基づいて、
    前記基準電流量を変更する基準電流量変更手段(50)
    を備えることを特徴とする運動機構制御装置。
  4. 【請求項4】 運動機構の動作に伴って当該運動機構に
    加わる外力を検出する検出手段(2)と、検出された前
    記外力に基づいて運動機構を制御する制御手段(6)を
    有する運動機構制御装置において、 前記制御手段(6)は、検出された前記外力が所定の基
    準外力を越えた場合に、前記運動機構を自由動作状態に
    するように制御することを特徴とする運動機構制御装
    置。
  5. 【請求項5】 運動機構の動作に伴って当該運動機構に
    加わる外力を検出する検出手段(2)と、検出された前
    記外力に基づいて運動機構を制御する制御手段(6)を
    有する運動機構制御装置において、 前記制御手段(6)は、検出された前記外力が、前記運
    動機構の動作パターンに基づいて予め設定された外力の
    時間的変化パターンに対応して設定される所定の外力の
    範囲を越えた場合に、前記運動機構を自由動作状態にす
    るように制御することを特徴とする運動機構制御装置。
JP4617894A 1994-03-16 1994-03-16 運動機構制御方法及び装置 Withdrawn JPH07261801A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100443269C (zh) * 2004-10-19 2008-12-17 本田技研工业株式会社 机器人的过电流防止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100443269C (zh) * 2004-10-19 2008-12-17 本田技研工业株式会社 机器人的过电流防止装置

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