JPH07258387A - 水性エポキシ系のための硬化剤としての新規のエポキシ−アミン付加物 - Google Patents

水性エポキシ系のための硬化剤としての新規のエポキシ−アミン付加物

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JPH07258387A
JPH07258387A JP6320829A JP32082994A JPH07258387A JP H07258387 A JPH07258387 A JP H07258387A JP 6320829 A JP6320829 A JP 6320829A JP 32082994 A JP32082994 A JP 32082994A JP H07258387 A JPH07258387 A JP H07258387A
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compound
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JP6320829A
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Armin Dr Pfeil
アルミン・プフアイル
Michael Hoenel
ミッヒヤエル・ヘネル
Stefan Petri
シユテフアン・ペトリ
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G71/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a ureide or urethane link, otherwise, than from isocyanate radicals in the main chain of the macromolecule
    • C08G71/04Polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D163/00Coating compositions based on epoxy resins; Coating compositions based on derivatives of epoxy resins

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加水分解に鈍感なウレタン構造を有しそして
表面の品質の改善に寄与するだけでなく、その特別な化
学構造のために、非常に容易に研磨可能な塗膜をもたら
す自体公知の化合物を、エポキシ−アミン付加物を基礎
成分とする水性硬化剤に組み入れる。 【構成】(A)アミノウレタン、(B)水希釈性エポキ
シ化合物および場合によっては(C)少なくとも1つの
第一アミノ基を持つアミンより成る付加生成物。 【効果】 この付加生成物は、水性エポキシ系のための
硬化剤として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性エポキシ系のための
硬化剤としての新規のエポキシ−アミン付加物に関す
る。
【0002】
【従来技術】ますます厳しくなっている環境保護条例の
ために、物品の被覆に水性系物質を用いることが重要に
なったきている。水性系は慣用の──即ち、溶剤含有の
──系に対してその性質において評価されるべきであ
る。水希釈性エポキシ樹脂系は、常温硬化性の水性塗料
系の中でもますます重要になっている。これらの二成分
系は卓越した性質を有し、例えば以下の有利な性質を強
調することができる:溶剤を僅かしかまたは全く含まな
いこと、火災の危険がないこと、僅かしかまたは全く臭
気がないこと、加工が容易なこと、湿った基体に対して
敏感でないこと、良好な乾燥性および速やかかつ完全な
効果性を有すること、多くの基体に良好に付着するこ
と、皮膜間密着が非常に良好であること、金属を腐食に
対して良好に保護することおよび使用直後に塗装装置を
楽に浄化できること。
【0003】例えば、非イオン的に分散されたエポキシ
樹脂系、特にドイツ特許出願公開第3,643,751
号明細書に開示されたものは、ヨーロッパ特許第605
号明細書に開示された水性のアミン系硬化剤と一緒でこ
れらの優れた性質を示し、それ故に塗料として多方面で
使用することができる。しかしながらこれらの系は、あ
る種の塗料用途では欠陥のある表面を生ずるという欠点
がある。更に、短い乾燥時間の後に湿潤状態でまたは乾
燥状態で研磨することができるプライマーまたはフィラ
ーを製造するには、従来には水性の二成分系、中でも─
─優れた性質のために──エポキシ樹脂を基本成分とす
る水性の二成分系を使用することができなかった。従
来、一般に研究されてきた系は柔らか過ぎ、即ち顕著な
熱可塑性のために、短時間の後では研磨紙でひどく影響
を受け、表面に損傷を受ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、加水分解に鈍感なウレタン構造を有しそして表面の
品質の改善に寄与するだけでなく、その特別な化学構造
のために、非常に容易に研磨可能な塗膜をもたらす、他
の用途を持つ自体公知の化合物(ヨーロッパ特許第23
4,395号明細書)を、エポキシ−アミン付加物を基
礎成分とする水性硬化剤に組み入れることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水希釈性エポ
キシ−アミン付加物の製造の際にアミノウレタンを用い
ることにあり、その際にアミノウレタン(A)が(a
1)少なくとも1つ、好ましくは2つ以上の末端2−オ
キソ−1,3−ジオキソラン基を持つオリゴマーまたは
ポリマーと(a2)少なくとも1つの第一アミノ基、好
ましくは2つ以上の第一アミノ基および場合によっては
第二−および第三アミノ基も持つ化合物とを反応させる
ことによって得られ、その際に2−オキソ−1,3−ジ
オキソラン基と第一アミノ基との当量比が1:10〜
1:1.1であることにある。
【0006】ポリアミン(a2)は、式
【0007】
【化1】
【0008】〔式中、R1 は二価の炭化水素基、好まし
くは炭素原子数2〜18、特に好ましくは2〜4の直鎖
状のまたは枝分かれしたアルキレン基であり、R2 は水
素原子、炭素原子数1〜8、好ましくは炭素原子数1〜
4のアルキル基、またはアルキル基中炭素原子数1〜
8、好ましくは炭素原子数1〜2のヒドロキシアルキル
基であり、R3 はR2 と同じであり、そしてR2 とR3
とは環状化合物を形成し、好ましくは5−、6−または
7−員脂肪族環であるか、またはR2 が水素原子である
場合には、R3 は式C1 〜C18−アルキル−COO−C
2 −CH(OH)−CH2 −、C1 〜C18−アルキル
−O−CH2 −CH(OH)−CH2 −、NC−CH2
−CH2 −またはC1 〜C18−アルキル−CH(OH)
−CH2 −で表される基であってもよく、そしてAは化
学結合であるかまたは−(R1 −NH)r −R1 NH
(式中、rは0または1〜6の整数でありそしてR1
上に規定した通りである。〕で表される。
【0009】本発明は、上記のアミノウレタン(A)の
付加物、場合によっては別のポリアミン(a)との混合
物、親水性エポキシ樹脂(B)との混合物より成る、室
温乾燥または強制乾燥のための、エポキシ樹脂のための
硬化組成物において、これらエポキシ樹脂が200〜2
0,000g /molの重量平均分子量(Mw)を持つ
ポリオールと分子当たり少なくとも2つのエポキシ基を
持つ100〜2000のエポキシ当量を有するエポキシ
化合物との縮合生成物より成り、その際にOH基とエポ
キシ基との当量比が1:3.51〜1:10、好ましく
は1:4〜1:8でありそしてこれら縮合生成物のエポ
キシ当量が150g /当量〜少なくとも8000g /当
量、好ましくは250g /当量〜1000g/当量であ
ることを特徴とする、上記硬化組成物にも関する。
【0010】本発明はこれらの新規のエポキシ−アミン
付加物の製造方法にも関する。適するアミノウレタン
(A)はヨーロッパ特許第234,359号明細書に開
示されているが、このものは、有機−および無機酸で一
部中和した後に電着塗料に使用される柔軟性のあるバイ
ンダーとして有利に使用される。同じ文献に、外部剤に
よって架橋する二成分塗料系の硬化剤、例えばブロック
されたイソシアネート、少なくとも二官能性のポリカル
ボン酸のβ−ヒドロキシエステル、マロン酸ジアルキル
エステルとアルデヒドおよびケトンとの反応生成物、エ
ステル交換反応硬化剤およびミハエル付加反応生成物と
組み合わせて使用することが記載されているが、このも
のを水性のエポキシ樹脂系のための水性硬化剤として水
希釈性エポキシ−アミン付加物の製造に用いることは記
載されていない。
【0011】化合物(A)は単独でもまたは好ましくは
慣用のポリアミン(a2)と組合せて親水性エポキシ樹
脂との付加反応に付すことができそしてこの状態で、例
えばドイツ特許出願公開第3,643,751号明細書
に開示されている様なエポキシ樹脂水性組成物の硬化剤
成分として使用できる。驚くべきことにこの場合に、上
記の優れた性質(改善された表面および研磨許容性)は
水性の二成分エポキシ系の従来の良好な性質を全く害す
ることなく達成される。それ故にアミノウレタン(A)
の優れた性質を例えばヨーロッパ特許第605号明細書
に従う水性のポリアミン硬化剤と組み合わせる。
【0012】適する成分(a1)は、公知の方法で二酸
化炭素とエポキシ化合物とを反応させることによってる
ことができるあらゆるカルボナートである(例えばPC
T(WO)84/03,701号、ドイツ特許出願第
3,529,263.6号明細書および同第3,60
0,602.5号明細書参照)。これらのエポキシ化合
物は多価、好ましくは二価のアルコール、フェノール、
これらのフェノールの水素化生成物および/またはノボ
ラック(一価または多価フェノールとアルデヒド、特に
ホルムアルデヒドとを酸性触媒の存在下に反応させた生
成物)を基礎成分とするポリグリシジルエーテルが有利
である。これらのエポキシ化合物のエポキシ当量は好ま
しくは100〜2000、特に好ましくは100〜35
0である。
【0013】多価フェノールの例には、レゾルシノー
ル、ハイドロキノン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ
フェニル)プロパン(ビスフェノールA)、ジヒドロキ
シジフェニルメタンの異性体の混合物(ビスフェノール
F)、テトラブロモビスフェノールA、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルシクロヘキサン、4,4’−ジヒド
ロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルプロパン、4,
4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフ
ェニル)−エタン、2,2−ビス〔4’−(2”−ヒド
ロキシプロピル)フェニル〕−プロパン、1,1−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)−イソブタン、2,2−
ビス(4’−ヒドロキシ−第三ブチルフェニル)−プロ
パン、ビス(2−ヒドロキシナフチル)−メタン、1,
5−ジヒドロキシナフタレン、トリス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−メタン、ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−スル
ホンがある。この関係ではビスフェノールAが特に有利
である。
【0014】多価アルコールの例には、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール(n=2〜35)、1,2
−プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール
(n=2〜15)、1,3−プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキントリオ
ール、グリセロール、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールエタンおよびトリメチロールプロパンがある。
ポリエチレングリコール(n=8〜10)はこの関係で
は特に有利である。
【0015】適するエポキシ化合物の詳細な説明は、ハ
ンドブック“Epoxidverbindungen
und Epoxidharze(エポキシ化合物およ
びエポキシ樹脂)”、A.M.Paquin、Spri
nger出版社、ベルリン、1958、第IV章に、およ
びLee、Neville、“Handbook of
Epoxy Resins(エポキシ樹脂ハンドブッ
ク)”、1967、第2章に開示されている。上記のエ
ポキシ化合物は単独でもまたは混合物としても使用でき
る。
【0016】適するアミン成分(a2)はあらゆるアミ
ン類、好ましくは(a1)のカルボナート基と反応し得
る第一アミノ基を持つポリアミン化合物である。ポリア
ミン、アミノ−エポキシ基付加物またはそれらの変性誘
導体であってもよい。
【0017】挙げることのできるポリアミンの例には、
アルキレンアミン類、例えばエチレンジアミン、プロピ
レンジアミン、ポリアルキレンアミン、例えばジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレン
ジアミン、ジプロピレントリアミン等、および2,2,
4−および/または2,4,4−トリメチルヘキサメチ
レンジアミン、ビス(3−アミノプロピル)アミン、
1,4−ビス(3’−アミノプロピル)ピペラジン、
N,N−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミ
ン、ネオペンタンジアミン、2−メチル−1,5−ペン
タンジアミン、1,3−ジアミノペンタン、ヘキサメチ
レンジアミン等、および脂環式アミン類、例えば1,2
−または1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジ
アミノ−3,6−ジエチルシクロヘキサン、1,2−ジ
アミノ−4−エチルシクロヘキサン、1−シクロヘキシ
ル−3,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジア
ミンおよびそれの反応生成物、4,4’−ジアミノジシ
クロヘキシルメタンおよび−プロパン、2,2−ビス
(4−アミノシクロヘキシル)メタンおよび−プロパ
ン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロ
ヘキシル−メタン、3−アミノ−1−シクロヘキシルア
ミノプロパン、および1,3−および1,4−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキセンがある。
【0018】使用される芳香族脂肪族アミンには特に、
脂肪族アミノ基が存在するもの、例えばメタ−およびパ
ラ−キシリレンジアミンまたはそれの水素化生成物があ
る。
【0019】上記のアミン類は単独でもまたは混合状態
でも使用できる。何れの場合にも、アミン類は最終生成
物が少なくとも1つ、好ましくは1つより多い遊離第一
アミノ基を含有するように選択するべきである。
【0020】適するアミン−エポキシ付加物の例には、
ポリアミン類、例えばエチレンジアミン、プロピレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、2,2,4−および
2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、メタ
−キシリレンジアミンおよび/またはビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン等と末端エポキシ基含有のモノ−ま
たはポリエポキシド、例えばプロピレンオキサイド、ヘ
キセンオキサイドまたはシクロヘキセンオキサドとの、
またはグリシジルエーテル、例えばフェニルグリシジル
エーテル、第三ブチルグリシジルエーテル、エチルヘキ
シルグリシジルエーテルまたはブチルグリシジルエーテ
ルとの、またはグリシジルエステル類、例えばバーサテ
ック酸のグリシジルエステル(Shell社のCard
ura E)との反応生成物、または上記のポリグリシ
ジルエーテルおよびポリグリシジルエステルがある。
【0021】上記のポリアミン類の他に、100〜20
00の分子量を有する水溶性のポリオキシアルキレンジ
アミンおよびポリオキシアルキレンポリアミン、例えば
TexacoによってJeffamineの商標で市販
されている生成物およびドイツ特許出願公告第2,33
2,177号明細書およびヨーロッパ特許出願公告第6
05号明細書に開示されている如き水に容易に分散する
硬化剤、即ち、例えば、親水性を向上させそしてそれ故
にアミノウレタンの水または水性アミン硬化剤中への溶
解性または分散性を向上させるために変性されたアミン
付加物を用いることも可能である。
【0022】成分(a1)と(a2)との反応は一般
に、場合によっては不活性の溶剤を用いて、高温のもと
で慣用の方法で必要とされた化学量論的量比で実施す
る。環状カルボナート基に対して不活性の溶剤の存在下
での反応が好ましい変法である。出発物質と最終生成物
との両方を化学量論的に評価する為のおよび反応を監視
する為の根本は、アミン価 (過塩素酸で滴定) と環状カ
ルボナート当量値 (水酸化カリウム溶液で適定) であ
る。成分(a1)と(a2)との反応の場合、ポリアミ
ノ化合物は、個々にまたは混合物として、同時にまたは
時間的に順に使用し、そして場合によっては不活性溶剤
に溶解して使用することができる。
【0023】この反応に関しては、反応条件及び観察さ
れる方法条件が、それらの条件下に成分(a1)の環状
カルボナート基が他の成分(A2)の第一アミノ基とだ
け反応できるような条件であることを保証するべきであ
る。これは、公知の方法によると、著しくゆっくり反応
する、あるいは存在する第二アミノ基での対応する反応
を生ぜしめることなしに達成できる。更に、ポリアルキ
レンポリアミンから生ずるウレタン構造が環状尿素誘導
体を形成するのを防ぐために過剰の高温は避けるべきで
ある。
【0024】適する溶剤の例には、芳香族炭化水素、例
えばキシレンおよびトルエン、アルコール、例えばブタ
ノール及びペンタノール、およびグリコールエーテル
類、例えばメトキシエタノール、エトキシエタノール、
メトキシプロパノール、ブトキシエタノール、メトキシ
ブタノール、グリコールジメチルエーテルおよびジグリ
コールジメチルエーテル等がある。選択すべき溶剤は好
ましくは、反応を行った後に蒸留によって容易に除くこ
とのできる溶剤、または後に水性調製物中において妨害
しない溶剤である。後者の場合は、この溶剤は、粘度を
処理しやすい程度まで低下させるのに充分な量でのみ使
用するべきである。各成分との溶剤の潜在的な反応性に
のために、エステルとケトンは制限された適性しかな。
【0025】反応温度は50℃〜150℃の範囲内であ
り、その下限は溶解性および粘度によって決定されそし
てその上限は副反応および後反応への傾向および溶剤の
沸点によって決定される。80℃と130℃の間で操作
するのが好ましい。この反応には触媒は必要ではない。
例えば、カルボナートと第一アミンとの反応は室温にお
いてでさえ迅速に進行する。しかし、生成物が溶剤中に
おいてでさえ高い粘度をしばしば示すことから、上記の
系には比較的高温度が必要である。
【0026】(a1)と(a2)との選択された相対的
な割合は、アミノ官能性反応生成物が生じることを保証
しなければならない。こえらの官能基を介して、アミノ
- 官能性反応生成物は、エポキシ樹脂(B)のグリシジ
ル基と反応し得る。これらの基は、好ましくは第一アミ
ノ基であり、アミノウレタンの1分子当たりに少なくと
も1つ、更に好ましくは2つ以上存在するべきである。
上記の相対的割合を変えることによって、オリゴマーか
らポリマーまでの特性範囲を有する生成物を得ることが
可能であり、オリゴマーが特に有利である。それ故に成
分(a1)のカルボナート1モル当たりポリアミン(a
2)1モルと言うカルボナート(a1)とポリアミン
(a2)との相対的割合を、オリゴマーを形成するのに
使用するべきである。
【0027】この方法で得られるアミノウレタン(A)
は、単独でまたは──場合によっては──他のアミン
(a2)と組合せて、水希釈性エポキシ樹脂(B)と反
応させる。反応生成物は、水性のエポキシ樹脂系のため
の硬化剤として、好ましくは室温および/または低温で
の硬化のために一般に1:0.75〜1:2.0のエポ
キシ基:アミン水素原子の当量比で使用することができ
る。
【0028】成分(B)のポリエポキシ化合物は、(A
1)の所に記載した化合物、換言すれば多価アルコール
または−フェノール(ポリオール)のポリグリシジルエ
ーテルである。
【0029】ポリオールは好ましくは600〜12,0
00g /mol、特に2000〜8000g /molの
分子量(Mw:ポリスチレンを標準物質としてゲルパー
ミッションクロマトグラフィーによって測定)および1
0〜600mg(KOH)/g、特に15〜120mg
(KOH)/gのOH価を有するポリエーテルポリオー
ル(ポリアルキレングリコール)である。これらのポリ
エーテルポリオールは好ましくは末端に第一OH基しか
有していない。ここでは例として、エチレンオオキサイ
ドおよびプロピレンオキサイドより成るブロックコポリ
マー並びにポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールおよびポリブチレングリコールが挙げられる。
個々のポリアルキレングリコールの混合物も用いること
ができる。ポリエチレングリコールを用いるのが有利で
ある。しかしながら(A1)の所に記載した他のポリオ
ールを用いることも可能である。
【0030】親水性縮合生成物(B)は、例えば親水性
エポキシ化合物(例えばポリエチレングリコール−ジグ
リシジルエーテル)と疎水性ポリオール(例えばビスフ
ェノールA)との反応によって、または好ましくは、逆
に疎水性エポキシ化合物(例えばビスフェノールA−ジ
グリシジルエーテル)と親水性ポリオール(例えばポリ
エチレングリコール)とを反応させることによって合成
される。ここで親水性エポキシ樹脂(B)の製法が詳細
に説明されているヨーロッパ特許第605号明細書およ
びドイツ特許出願公開第4,309,639号明細書
を、ここに引用掲載したこととする。
【0031】本発明のエポキシ−アミン付加物は単独で
もまたは、水性の硬化剤または既に公知のアミン類との
混合物としても使用することができる。適する例にはあ
らゆるエポキシ−アミン付加物、マンニッヒ塩基、ポリ
アミドアミンおよび(a2)の所に記載したアミンがあ
る。これらは単独でもまたは混合物の状態でも使用する
ことができる。適するマンニッヒ塩基は、ポリアミン、
好ましくはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
アミン、イソホロンジアミン、2,2,4−および/ま
たは2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、
1,3−および1,4−ビス (アミノメチル) シクロヘ
キサン、特にメタ−およびパラ−キシリレンジアミンと
アルデヒド、好ましくはホルムアルデヒド、およびアル
デヒドに対して環に少なくとも1つの反応性の位置を持
つ一価または多価フェノール、例えば種々のクレゾール
およびキシレノール、パラ−第三ブチルフェノール、レ
ゾルシノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタ
ンおよび2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、好ましくはフェノールとの縮合によって製造さ
れる。本発明のエポキシ樹脂分散物を硬化するために使
用できるポリアミドアミンは、例えばポリアミンをモノ
またはポリカルボン酸、例えば二量体脂肪酸と反応させ
ることによって得られる。アミン硬化剤としては、上記
の系の他に水溶性のポリオキシアルキレンジアミンおよ
びポリオキシアルキレンポリアミン、並びに例えばヨー
ロッパ特許第605号明細書に記載されている如き水に
分散し得る硬化剤が有利である。
【0032】本発明の硬化剤組成物の製造は、沢山の考
えられる変法によって実施することができる。これらの
方法の全てが本発明の対象である。特に有利な変法およ
び記載すべき変法には特に以下のものがある: (1)ポリエポキシ化合物(A1)を最初に導入しそし
て二酸化炭素と反応させて、カルボナート(a1)を得
る。次いで後続の反応を上述の方法で、場合によっては
過剰に使用される最初の量のアミン(a2)と行ってア
ミノウレタン(A)を得る。この場合に、場合によって
は適当な不活性溶剤を添加する。次いで場合によって
は、組成が最初のアミン量と同じでも異なっていてもよ
い2回目の量のアミンを添加する。専らアミノウレタン
(A)より成るまたは場合によっては(A)と過剰量の
アミンとの混合物より成る生成物を、親水性エポキシ樹
脂(B)と反応させる。この場合には、硬化に役立つ遊
離アミノ基が十分に残ることを保証しなければならな
い。 (II)単離したアミノウレタン(A)を(a1)のアミ
ンおよび場合によっては不活性溶剤と一緒に均一化しそ
して、硬化にとって十分な量の遊離アミノ基が残る様な
亜当量の親水性エポキシ樹脂(B)と反応させる。(II
I)親水性エポキシ樹脂(B)を過剰のポリアミン(a
2)と反応させそして未反応のアミンと混合したエポキ
シ−アミン付加物を、十分な量の遊離アミノ基が硬化の
ために残る様に上述のカルボナート化合物(a1)と反
応させる。
【0033】種々の方法で得られるウレタン含有エポキ
シ−アミン付加物は、場合によっては、適当な硬化剤を
調製するために、水希釈性溶剤および他の架橋剤と混合
してもよい。
【0034】常温硬化性バインダーを調製する為の適す
るエポキシ樹脂成分は、あらゆる水性エポキシ樹脂系で
あり、この場合にはドイツ特許出願公開第3,643,
751号明細書に記載されている様な非イオン的に安定
化された固体樹脂分散物を用いることによって非常に良
好な性質が得られる。相応するバインダーにおけるアミ
ノ基とエポキシ基との比は、5:1〜1:5、好ましく
は1.5:1〜1:1.5である。
【0035】相応して調製された研磨可能なフィラーの
研磨許容性は優れており、この品質は従来公知の慣用の
または水性エポキシ系では達成できない。従って、慣用
の水性硬化剤と組合せてアミノ−ウレタンで硬化される
場合に、先ず第一に水性エポキシ樹脂系の冒頭に記載の
良好な性質が保持され、且つ同時に熱可塑性を著しく低
減させることが可能である。このことが湿潤状態および
乾燥状態の両方の研磨許容性の著しい改善をもたらして
いる。
【0036】アミノウレタン(A)および新規の硬化剤
組成物の製造例:
【0037】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明するものである
が、本発明を制限するものではない。原則として、相応
する例で考えられるあらゆる変法を説明することは不可
能である。
【0038】以下の略語を用いる: アミンの略語: EDA エチレンジアミン mXDA メタ−キシリレンジアミン DMAPA N,N−ジメチルアミノプロピルアミン DETA ジエチレンジアミン IPDA イソホロンジアミン 溶剤の略語: BuGl ブチルグリコール MeGl メチルグリコール BuDiGl ブチルジグリコール IPP イソプロポキシプロパノール BZA ベンジルアルコール 他の言葉の略語: BDC 例1.1参照 AN アミン価〔mg(KOH)/g〕 EQ エポキシ当量(q/eq) m.p. 融点1.単離したアミノウレタン(A)の製造 1.1 229g のBDC(エポキシド基が完全に消失
するまで、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルと
二酸化炭素とを反応させた生成物)を、BuGlとIP
Pとの190g の1:1混合物に140℃で溶解する。
温度を125℃に下げ、25.8g のDETAを15分
にわてって透明な溶液にゆっくり添加し、そしてこの混
合物を、約27のアミン価(AN)〔mg(KOH)/
g〕が達成されるまで120℃に維持する。温度を次に
110℃に下げ、30.1g のEDAを20分にわたっ
て添加する。この添加の間に僅かな発熱が認められ、粘
度が増加する。添加が終了した時、アミン価は88〔m
g(KOH)/g〕である。次いで揮発性成分を減圧
(約20mmHg)下に最高140℃まで留去し(これ
らの成分の約159g は、アミンを含有する初留中に存
在している)、残留物として312g の生成物が得られ
る。アミン価:97〔mg(KOH)/g〕、純度:6
6% 。
【0039】1.2 229g のBDCを120g のM
eGlと一緒に120℃に加熱しそしてこの温度を攪拌
しながら維持する。溶液がすぐに殆ど透明に成り、次に
128g のIPDAを一様な速度で10分にわたって1
00℃で添加しそしてこの温度を、アミン価が62〔m
g(KOH)/g〕の一定の値に達するまで維持する。
次に溶剤(初留74g )を最高120℃まで減圧下に、
残留物がまだかろじて攪拌できるままである程度まで留
去して、未だ8% の溶剤を含有する73〔mg(KO
H)/g〕(理論値は79)のアミン価を有する生成物
395g が得られる。融点は51℃である。
【0040】1.3 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を、最初に25.8g のDETAと反応させ
て、アミン価を35〔mg(KOH)/g〕とし、次に
85.2g のIPDAと反応させて、アミン価を91
〔mg(KOH)/g〕とする。揮発成分を留去した後
に、114〔mg(KOH)/g〕のアミン価、6% の
残留溶剤含有量および56℃の融点を有する生成物35
9g が残留する。
【0041】1.4 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を最初に、15.0g のDEAと反応させ
て、アミン価を<4〔mg(KOH)/g〕とし、次に
85.2g のIPDAと反応させて、アミン価を65
〔mg(KOH)/g〕とする。揮発成分を留去した後
に、81〔mg(KOH)/g〕のアミン価、5% の残
留溶剤含有量および50℃の融点を有する生成物353
g が残留する。
【0042】1.5 404g のMeGlに916g の
BDCを溶解した、1.2に記載した様に製造された溶
液を、最初に103g のDETAと、アミン価が39
〔mg(KOH)/g〕となるまで反応させ、次にアミ
ン価が106〔mg(KOH)/g〕となるまで120
g のEDAと反応させる。揮発成分を留去した後に、1
16〔mg(KOH)/g〕のアミン価、22% の残留
溶剤および室温以下の融点を有する1176g の生成物
が残留する。
【0043】1.6 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を、102g のmXDAと反応させて、アミ
ン価を65〔mg(KOH)/g〕とする。揮発成分を
留去した後に、77〔mg(KOH)/g〕のアミン
価、9% の残留溶剤含有量および51℃の融点を有する
生成物364g が残留する。
【0044】1.7 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を、最初に25.8g のDETAと反応させ
て、アミン価を40〔mg(KOH)/g〕とし、次に
68g のmXDAと反応させて、アミン価を101〔m
g(KOH)/g〕とする。揮発成分を留去した後に、
125〔mg(KOH)/g〕のアミン価、4% の残留
溶剤含有量および51℃の融点を有する生成物331g
が残留する。
【0045】1.8 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を、最初に15.0g のEDAと反応させ
て、アミン価を<4〔mg(KOH)/g〕とし、次に
68gのmXDAと反応させて、アミン価を69〔mg
(KOH)/g〕とする。揮発成分を留去した後に、8
6〔mg(KOH)/g〕のアミン価、4% の残留溶剤
含有量および58℃の融点を有する生成物318g が残
留する。
【0046】1.9 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を、60.0g のEDAと反応させて、アミ
ン価を76〔mg(KOH)/g〕とする。揮発成分を
留去した後に、82〔mg(KOH)/g〕のアミン
価、11% の残留溶剤含有量および53℃の融点を有す
る生成物369g が残留する。
【0047】1.10 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を、103g のmXDAと反応させて、アミ
ン価を171〔mg(KOH)/g〕とする。揮発成分
を留去した後に、203〔mg(KOH)/g〕のアミ
ン価、1.5% の残留溶剤含有量および42℃の融点を
有する生成物420g が残留する。
【0048】1.11 95g のBZA中で製造した22
9g のBDCの溶液を、最初に25.8g のDETAと
反応させて、アミン価を35〔mg(KOH)/g〕と
し、次に30.0g のEDAと反応させて、アミン価を
105〔mg(KOH)/g〕とする。103〔mg
(KOH)/g〕のアミン価を有する生成物が380g
得られ、このものは25% のBZAを含有しており且つ
室温で高粘性である。
【0049】1.12 95g のBuGl中で製造した2
29g のBDCの溶液を、最初に25.8g のDETA
と反応させて、アミン価を34〔mg(KOH)/g〕
とし、次に30.0g のEDAと反応させて、アミン価
を106〔mg(KOH)/g〕とする。102〔mg
(KOH)/g〕のアミン価を有する生成物が380g
得られ、このものは25% のBuGlを含有しており且
つ室温で高粘性である。
【0050】1.13 95g のBuDiGl中で製造し
た229g のBDCの溶液を、最初に25.8g のDE
TAと反応させて、アミン価を39〔mg(KOH)/
g〕とし、次に30.0g のEDAと反応させて、アミ
ン価を107〔mg(KOH)/g〕とする。104
〔mg(KOH)/g〕のアミン価を有する生成物が3
80g 得られ、このものは25% のBuDiGlを含有
しており且つ室温で高粘性である。
【0051】1.14 1.2に記載した様に製造された
BDC溶液を、最初に15.0g のEDAと反応させ
て、アミン価を<4〔mg(KOH)/g〕とし、次に
22.6g のEDAと16.3g のDMAPAとの混合
物と、75〔mg(KOH)/g〕のアミン価まで反応
させる。揮発成分を留去した後に、87〔mg(KO
H)/g〕のアミン価および57℃の融点を有する生成
物278g が残留する。
【0052】1.15 100g のMeGl中に229g
のBDCを溶解した溶液を、アミン価が68〔mg(K
OH)/g〕となるまで111g のJeffamin
(R) EDR−148と反応させる。溶剤を留去して、1
02〔mg(KOH)/g〕のアミン価および6% のM
eGl含有量の生成物440g を得る。
【0053】1.16 100g のMeGl中に229g
のBDCを溶解した溶液を、アミン価が120〔mg
(KOH)/g〕となるまで134g のmXDAと反応
させる。溶剤を留去して、145〔mg(KOH)/
g〕のアミン価および7% のMeGl含有量の生成物4
63g を得る。
【0054】2.硬化性組成物の製造 2.1 43.8g のIPDA、35.2g のmXDA
および131.6g の例1.12の生成物を良く攪拌し
ながら70℃に加熱する。その時この混合物は透明で、
95〔mg(KOH)/g〕のアミン価を有しそして、
ドイツ特許出願公開第4,310,198号明細書(実
施例I.4、Hoechst)に記されたのと同じエポ
キシ官能性乳化剤(420g /eqのエポキシ当量)1
55.2gと反応させる。この反応は著しい発熱反応で
ある。未だ透明であるこの混合物を59g の水で80%
の固形分含有量に調節する。この混合物は166〔mg
(KOH)/g〕のアミン価および25℃で約28,0
00mPa.sの粘度を有しそして7.8% のBuGl
を含有している。2.2 149g のBDCを100℃で62g のBuG
lに添加しそしてこの混合物を、40〔mg(KOH)
/g〕のアミン価まで16.8g のDETAと反応させ
そして次に121〔mg(KOH)/g〕のアミン価ま
でEDAと反応させる。次にこの混合物を70℃に冷却
しそして82.5g のIPDAおよび66.3g のmX
DAを添加し、2.1に記載の292g のポリエポキシ
ドを続いて添加する。発熱反応が静まった時、温度を1
時間、70℃に維持しそして生成物を96g の水で80
% の固形分含有量に調節する。透明な生成物は8% のB
uGlを含有しそして181〔mg(KOH)/g〕の
アミン価および25℃で36,000mPa.sの粘度
を有している。2.3 183g のBDCを115℃で61g のBuG
l中に懸濁させそしてこの温度で、65.8g のmXD
Aと116g のIPDAとの混合物を1時間にわたって
配量供給する。今度は実質的に透明なこの混合物は20
2〔mg(KOH)/g〕のアミン価を有している。
2.1の所に記載の144g のポリエポキシドを30分
にわたって75℃で添加しそして、その時点で濁ってい
る混合物を水で希釈して80% の固形分含有量にする。
この透明な溶液は高粘度であり、136〔mg(KO
H)/g〕のアミン価を有している。2.4 192g のBDCを52g のBuGlおよび1
65g のIPDAと一緒に均一化しそしてこの混合物
を、アミン価が154に達するまで125℃に維持る。
高粘度の生成物を80℃に冷却しそしてn−ブチルグリ
シジルエーテルを、20分間にわたって均一な速度で添
加する。その際に僅かな発熱が生ずる。PEG1000
と、ビスフェノールA−グリシジルエーテルとビスフェ
ノールF−ジグリシジルエーテルとの混合物(エポキシ
価415)との縮合生成物175g を添加し、次いで3
0g のmXDAを添加する。この混合物を70℃に冷却
しそして50g の2−プロパノールおよび37g の水で
希釈して透明で且つ117〔mg(KOH)/g〕のア
ミン価を有する高粘度の液体を得る。2.5 149g のBDCを120℃で62g のBuG
l中に懸濁させそして最初に、アミン価が40〔mg
(KOH)/g〕となるまで17g のDETAと反応さ
せ、次にアミン価が119〔mg(KOH)/g〕とな
るまで20g のEDAと反応させる。生成物を70℃に
冷却し、次に82.5g のIPDAおよび66.5g m
XDAを添加し、次に、2.1に記載のポリエポキシド
292g を添加する。このポリエポキシドはこの時点で
410のエポキシ当量にまで縮合されている。水の添加
後に、204〔mg(KOH)/g〕のアミン価を有す
る透明で高粘度の生成物が得られる。
【0055】3.研磨可能なフィラーとしての使用例 3.1 フィラーの製造 例2.1に相応する48.5g のアミノウレタンおよび
完全に脱イオン化した水350g を互いに十分に混合す
る。市販のポリウレタン増粘剤13g および腐食防止剤
1.3g をこの混合物に添加しそして同様に十分に混合
する。以下の顔料および充填剤をこの混合物中に通例の
方法で分散させる: 二酸化ケイ素 32g 硫酸バリウム 114g ケイ酸アルミニウム 95g 二酸化チタン 104g 黄色酸化鉄 5g 得られるポリアミン成分を使用直前に、市販の水性エポ
キシ樹脂(50% 濃度、Beckopox (登録商標)
EP 384、製造元:ヘキスト社)238g を添加し、そ
してこの二成分を撹拌によって激しく混合する。
【0056】3.2 フィラーの製造 (比較例)ポリアミン成分を例2.2と同様に製造する
が、37g の市販のポリアミン硬化剤を、アミノウレタ
ンを添加せずに十分に脱イオンした水334g と混合す
る。
【0057】塗料での用途 フィラー−被覆組成物を、電着塗装用プライマーを予め
塗布した鋼鉄製基体に塗布しそして60℃で1/2時間
乾燥する。
【0058】得られる塗膜の性質を以下の表に総括掲載
する: ++ 非常に良好 + 良好 − 悪い −− 非常に悪い
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユテフアン・ペトリ ドイツ連邦共和国、65232 タウヌスシユ タイン、フラッハスビユールストラーセ、 19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)アミノウレタン、(B)水希釈性エ
    ポキシ化合物および場合によっては(C)少なくとも1
    つの第一アミノ基を持つアミンより成る付加生成物。
  2. 【請求項2】 アミノウレタン(A)が(a1)少なく
    とも1つの環状カルボナート基を持つ化合物と(a2)
    少なくとも1つの第一アミノ基を持つアミンとを反応さ
    せることによって得られ、その際に環状カルボナート基
    の数と第一アミノ基の数との比が1:10〜1:1.1
    である、請求項1に記載の付加生成物。
  3. 【請求項3】 水希釈性エポキシ化合物が、(b1)2
    00〜20,000g /molの分子量を有する脂肪族
    ポリヒドロキシ化合物と(b2)少なくとも2つのエポ
    キシ基および100〜2000g /molのエポキシ当
    量を有するエポキシドとの縮合生成物であり、その際に
    (b1)の水酸基の数と(b2)のエポキシ基の数との
    比が1:3.5〜1:10である、請求項1に記載の付
    加生成物。
  4. 【請求項4】 アミン(a2)および場合によってはア
    ミン(C)が互いに無関係に、(c1)第一ジアミン、
    (c2)3つ以上の第一アミノ基を持つジアミン、(c
    3)他に第二−および/または第三アミノ基を持つ第一
    アミン、(c4)3つ以上の第一アミノ基を持ち且つ他
    の第二−および/または第三アミノ基を持つアミンより
    成る群から選択する、請求項1に記載の付加生成物。
  5. 【請求項5】 アミン(a2)および場合によってはア
    ミン(C)が互いに無関係に、ポリアルキレンポリアミ
    ン、ポリオキシアルキレンポリアミン、ポリアミノアル
    キル芳香族化合物、シクロアルキレンポリアミンおよび
    ジ−またはポリアミンと少なくとも1つの末端エポキシ
    基を持つ化合物との反応生成物より成る群から選択され
    る、請求項1に記載の付加生成物。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの環状カルボナート基を
    持つ化合物(a1)が少なくとも1つのエポキシ基と二
    酸化炭素との反応によって得ることができる請求項1に
    記載の付加生成物。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つの環状カルボナート基を
    持つ化合物(a1)が多価アルコールまたは−フェノー
    ルのグリシジルエーテル、それの水素化反応生成物また
    はノボラックと二酸化炭素との反応によって得ることの
    できる請求項1に記載の付加生成物。
  8. 【請求項8】 アミノウレタンの合成の際に、環状カル
    ボナート基の数と第一アミノ基の数との比が1:5〜
    1:1.5である、請求項2に記載の付加生成物。
  9. 【請求項9】 水希釈性エポキシ化合物が、200〜2
    0,000g /molの重量平均分子量を有する脂肪族
    ポリヒドロキシ化合物と少なくとも2つのエポキシ基お
    よび100〜2000g /molのエポキシ当量を有す
    るエポキシドとの縮合反応物であり、その際にポリヒド
    ロキシ化合物がポリヒドロキシポリエーテル、ポリヒド
    ロキシポリエステル、ポリヒドロキシポリエステルアミ
    ド、ポリヒドロキシポリカルボナートおよびポリヒドロ
    キシポリオレフィン、好ましくはポリヒドロキシポリエ
    ーテル、特に好ましいのはポリオキシアルキレングリコ
    ールより成る群から選択されそしてこれらの内で特に好
    ましくはポリエチレングリコールである、請求項1に記
    載の付加生成物。
  10. 【請求項10】 水希釈性のエポキシ化合物の合成の際
    に、(b1)の水酸基の数と(b2)のエポキシ基の数
    との比が1:4〜1:8である請求項1に記載の付加生
    成物。
  11. 【請求項11】 請求項 1に記載の反応生成物より成
    る、水性エポキシ系のための硬化剤。
JP6320829A 1993-12-24 1994-12-22 水性エポキシ系のための硬化剤としての新規のエポキシ−アミン付加物 Withdrawn JPH07258387A (ja)

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