JPH07247510A - 人工芝生 - Google Patents

人工芝生

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JPH07247510A
JPH07247510A JP6819194A JP6819194A JPH07247510A JP H07247510 A JPH07247510 A JP H07247510A JP 6819194 A JP6819194 A JP 6819194A JP 6819194 A JP6819194 A JP 6819194A JP H07247510 A JPH07247510 A JP H07247510A
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lawn
heat
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Masato Kawaguchi
川口正人
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 競技者が滑り倒れた際の摩擦熱を葉茎にて気
化熱を発生するようにして低減し、これによりスリップ
等による競技者の擦過傷と火傷の防止を図る。 【構成】 表層2と表層裏側の所要厚さのクッション層
3とにより芝生マット1を形成し、その表層2に人工の
芝の葉茎4を所要密度にて植設した人工芝生において、
葉茎4を水、アルコール等の気化熱の大きな熱吸収液を
内包するマイクロカプセル41の集合体または貼着体に
より形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種競技場のグラン
ド等に敷き設けられる人工芝生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の人工芝生は、緩衝材を裏側に積層
した平織基布に、合成繊維などによる葉茎を植設して構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような人工芝生で
は、マット表面及び葉茎が合成樹脂よりなるので意外に
固く、緩衝材が裏打ちされていても競技者に擦過傷や捻
挫等の事故が生じ易く、また合成樹脂は熱伝導性が悪い
ので僅かな摩擦熱でも高温になり易い。
【0004】これらのことから、サッカーグランドのよ
うに芝生を天然芝に制限しているところもあるが、天然
芝では日照、施肥、灌水、除草、芝刈りなどの多大なメ
ンテナンス労力と、深い知識及び経験とを要する。また
芝生はその傷みからサッカー等の比較的激しいスポーツ
の場合、使用日数はせいぜい週に1度か10日に1度
で、後の期間は芝生の養生のために使用せずにおくこと
が最も好ましいとされている。しかし施設運営上そのよ
うな養生期間を設定することは困難なので、全ての面で
天然芝よりも管理し易い人工芝生の採用が望まれてい
る。
【0005】人工芝生による競技者の擦過傷の酷さは、
競技中に生ずる摩擦熱が大きく影響する。したがって何
らかの手段により摩擦熱を抑制して発熱を小さくすれ
ば、競技者に与える擦過傷のダメージはきわめて小さな
ものとなり、人工芝生であっても天然芝生と同様に安全
な競技グランドの芝生として使用できるようになる。
【0006】この発明は上記のことから考えられたもの
であって、その目的は、競技者が滑り倒れた際の摩擦熱
を葉茎にて気化熱を発生するようにして小さく抑制し、
これによりスリップ等による競技者の手足の擦過傷及び
火傷の発生を極力防止できる新たな人工芝生を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
の特徴は、表層と表層裏側の所要厚さのクッション層と
により芝生マットを形成し、その表層に人工の芝の葉茎
を所要密度にて植設した人工芝生において、上記葉茎を
水、アルコール等の気化熱の大きな熱吸収液を内包する
マイクロカプセルの集合体または貼着体により形成した
ことにある。
【0008】上記構成において、表層は麻、ナイロン、
ポリエステルなどの繊維を平織した織物層の表裏両面
に、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール等の
樹脂層を一体的に積層し、それら樹脂層に多数の小さな
通水孔が所要間隔ごとに穿設したものが好ましい。
【0009】また上記クッション層は、塩化ビニール、
ポリエチレン、ポリウレタンなどの発泡体または不織布
など含水性を有するもので、運動に適した弾力性を芝生
ベースに付与し得るクッション材により形成するのがよ
く、裏面にはポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニ
ール等による防水シートを施すとよい。
【0010】さらにまた上記葉茎の長さは、競技場の使
用目的に応じてある程度選択されるが、20〜50mmの
範囲が好ましく、厚さは競技者の静止及び走行時の荷重
には耐えるが、摩擦熱と荷重との両方を受けたときに破
裂して内包物を散出する弾性強度を呈する程度、たとえ
ば0.05〜0.20mm程度の範囲が好ましい。また上
記マイクロカプセルとしての形状は球形に限らず他の形
状でもよく、カプセル材としては、ポリビニルアルコー
ル、塩化ビニール、ポリプロピレンなどが採用でき、カ
プセル材のサイズは0.1〜0.05mm程度の範囲であ
る。
【0011】上記葉茎のうちマイクロカプセルの集合体
よりなるものは、カプセル材と同一の樹脂をバインダー
として、多数のマイクロカプセルを樹脂(液状またはエ
マルジョン)に高密度に混入することにより得ることが
できる。このマイクロカプセルの集合体は管状または帯
状あるいは平織紐状、さらには天然芝の葉茎に近似した
形状などに加工されてのち、上記表層に縫い付けまたは
差込みなどの公知の手段をもって植設される。
【0012】またマイクロカプセルの貼着体よりなるも
のは、葉茎となる合成樹脂のシートの片面または両面に
多数のマイクロカプセルを高密度に貼着したのち、その
シートを上記表層に植設可能な所要形状に成形すること
で容易に得ることができる。
【0013】
【作 用】上記構成では、競技者がスリップなどにより
転倒し、その際の摩擦力により葉茎の表面温度が高温に
激変すると、その摩擦熱によりマイクロカプセルが軟化
する同時に大きな荷重が作用する。この加熱と荷重の両
方によりマイクロカプセルは押し潰されて破裂し、破裂
と同時に内包した熱吸収液が飛散して気化し、その際の
気化熱により摩擦熱を吸収して葉茎さらには芝生ベース
表層の過熱を防止する。
【0014】
【実施例】以下この発明をマイクロカプセルの集合体に
よる葉茎をもって構成した人工芝生について詳説する。
図中1は芝生マットで、表層2と表層裏側に接着または
縫着した所要厚さのクッション層3との積層体からな
り、その表層2に帯状に形成した人工芝の葉茎4が所要
密度にて植設してある。
【0015】上記表層2は、ポリエステルの繊維を平織
した織物層21の表裏両面に、塩化ビニールの樹脂層2
2,23を一体的に積層したものからなり、それら樹脂
層22,23には多数の小さな通水孔24が所要間隔ご
とに穿設してある。
【0016】上記クッション層3は、塩化ビニールの含
水性発泡体によるクッション材31をもって形成され、
裏面には塩化ビニールの防水シート32が施してある。
【0017】上記葉茎4は、塩化ビニールをカプセル材
とし、その内に水を熱吸収液42として包含するマイク
ロカプセル41の集合体よりなる。この集合体はカプセ
ル材と同一の樹脂をバインダー43として用い、該樹脂
に多数のマイクロカプセル41を高密度に混入し、それ
を帯状に形成したものであって、上記表層2にループ状
に縫い通して鎖線で示すようなパイル4aとなし、その
パイル4aの中央を切断して上記表層2に植設した葉茎
4となしたものである。
【0018】このような人工芝生は、図では省略する
が、従来の人工芝生と同様に定尺形状、たとえばロール
状(横幅1.8〜3.6m,長さ50m)、シート状
(3.6×3.6mまたは7.2×7.2m)、四角形
または六角形のタイル状などに形成して競技用グランド
のコンクリート床または木床などの安定した基盤5に接
着剤などを用いて敷き設けることができる。
【0019】また芝生マット相互の接続は、縫い合わ
せ、ファスナーによる縫着、面ファスナー等を用いて行
うことができる。図3はクッション層3,3の相互の接
続はループとフックとによる面ファスナー6により、表
層2,2の相互の接続は縫合7により行った場合を示す
もので、クッション層3の接合端縁を互いに嵌合できる
ように凹部33と突部34とに形成し、それらの上下面
の一方にループ帯を他方にフック帯を施して面接合でき
るようにしてある。
【0020】上記人工芝生の使用に際しては、芝生マッ
ト1の表面の摩擦熱を低減する目的で、クッション材3
1に水等を含浸させておく、この含浸は表層2に多数の
通孔24が穿設してあるので、芝生グランドに散水する
だけでよく、含浸に際しては散水に腐敗防止材を混入
し、水の腐敗、カビ防止とともに競技者の怪我の化膿防
止を図る。
【0021】このような人工芝生の上で、競技者がスリ
ップなどにより転倒すると、その部分の葉茎4や表層2
に過大な押圧力が作用し、またその際の摩擦力により葉
茎4及び表層2の表面温度が急激に高温に変動する。こ
のため葉茎4を形成しているマイクロカプセル41が軟
化する。この軟化と荷重による押圧力の両方により、マ
イクロカプセル41は押し潰されて破裂し、破裂と同時
に内包した熱吸収液が飛散して気化し、その際の気化熱
が摩擦熱を吸収して、葉茎4さらには芝生マット表層の
過熱を防止するようになる。さらに芝生マット1では荷
重により表層2の通孔からクッション材31に含浸した
水が流出し、その水の気化熱により表層2の温度が抑制
される。この結果、競技者がスリップなどにより転倒し
ても手足に摩擦熱による擦過傷や火傷を負うことがな
く、競技を安全に続行することができる。
【0022】度重なるスリップなどによりマイクロカプ
セル41による効果が失われた個所については、芝生マ
ットごと部分的に入換えできるので、マイクロカプセル
41による摩擦熱の吸収という機能を維持することがで
きる。
【0023】
【発明の効果】この発明は上述のように、表層と表層裏
側の所要厚さのクッション層とにより芝生マットの表層
に植設した人工の芝の葉茎を、水、アルコール等の気化
熱の大きな熱吸収液を内包するマイクロカプセルの集合
体または貼着体により形成し、そのマイクロカプセルの
破裂により散出する熱吸収液の気化熱により、摩擦熱を
吸収できるようにしたことから、スリップ時の摩擦熱に
よる競技者の手足の擦過傷及び火傷を防止することがで
きる。
【0024】したがって、サッカー等の比較的激しい競
技にも、天然芝に代えて使用することができ、天然芝に
比べて保守管理の労力も要さぬので施設運営上もきわめ
て好ましく、人工芝生としての構造も葉茎をマイクロカ
プセルの集合体または貼着体をもって形成するだけでよ
いので、従来構造に比べてそれほど複雑というものでは
なく、芝生マットの製造に際しても従来の製造ラインを
利用できるのでコスト高とならず、メンテナンスも容易
なので人工芝生としてこれまでにない高付加価値のもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る人工芝生の1実施例の略示縦
断面図である。
【図2】 葉茎の部分断面図である。
【図3】 芝生マット相互の接続の1例を示す略示断面
図である。
【符号の説明】
1 芝生マット 2 表層 3 クッション層 4 葉茎 31 クッション材 41 マイクロカプセル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層と表層裏側の所要厚さのクッション
    層とにより芝生マットを形成し、その表層に人工の芝の
    葉茎を所要密度にて植設した人工芝生において、上記葉
    茎を水、アルコール等の気化熱の大きな熱吸収液を内包
    するマイクロカプセルの集合体または貼着体により形成
    してなる人工芝生。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110117297A1 (en) * 2007-09-22 2011-05-19 Bonar Yarns & Fabrics Ltd. Cool artificial turf
US20130034671A1 (en) * 2011-08-03 2013-02-07 Milo George Chlorophyll cooling agent for synthetic turf components
JP2021520458A (ja) * 2018-04-02 2021-08-19 ショー インダストリーズ グループ インコーポレイテッド 合成芝用のショックパッドおよびその製造方法

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