JPH0724691A - 工作機械における加工制御方法 - Google Patents
工作機械における加工制御方法Info
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- JPH0724691A JPH0724691A JP16562293A JP16562293A JPH0724691A JP H0724691 A JPH0724691 A JP H0724691A JP 16562293 A JP16562293 A JP 16562293A JP 16562293 A JP16562293 A JP 16562293A JP H0724691 A JPH0724691 A JP H0724691A
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- machining
- positions
- program
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Abstract
(57)【要約】
【目的】加工すべき製品のサイズによらず、容易に所定
の加工を行うことができる工作機械における加工制御方
法を提供する。 【構成】被加工物の加工位置の加工データを入力すると
ともに(ステップS1)、前記被加工物の基準位置を工
作機械の原点に対する絶対位置として設定し(ステップ
S2)、次いで、被加工物の形状変更によらず前記基準
位置に対して不変となる加工位置を加工グループに分類
し(ステップS3)、前記加工グループ毎の加工位置を
当該基準位置に対する相対位置として設定する(ステッ
プS4)。そして、被加工物の形状が変更となった際、
前記基準位置の変更のみを指示することで新規の被加工
物に対するNCプログラムの作成を行う。
の加工を行うことができる工作機械における加工制御方
法を提供する。 【構成】被加工物の加工位置の加工データを入力すると
ともに(ステップS1)、前記被加工物の基準位置を工
作機械の原点に対する絶対位置として設定し(ステップ
S2)、次いで、被加工物の形状変更によらず前記基準
位置に対して不変となる加工位置を加工グループに分類
し(ステップS3)、前記加工グループ毎の加工位置を
当該基準位置に対する相対位置として設定する(ステッ
プS4)。そして、被加工物の形状が変更となった際、
前記基準位置の変更のみを指示することで新規の被加工
物に対するNCプログラムの作成を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具等の種々のサイズ
を有する製品を製造する工作機械における加工制御方法
に関する。
を有する製品を製造する工作機械における加工制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、マンション、建売住宅とも建築時
に収納家具、キッチン設備等を備え付けとする例が主流
になっており、製品のサイズ等も一定の規格化が進み、
その製造においては、NC工作機械を使用し、NCプロ
グラムに従って切断、研削、穴明け等の加工が行われて
いる。
に収納家具、キッチン設備等を備え付けとする例が主流
になっており、製品のサイズ等も一定の規格化が進み、
その製造においては、NC工作機械を使用し、NCプロ
グラムに従って切断、研削、穴明け等の加工が行われて
いる。
【0003】一方、ユーザーの好みの多様化を反映し、
製品仕様に関する要求がまちまちに出てきており、家具
製造メーカー等の製造者サイドではこれらの特注品の製
造に対する対応に苦慮している状況にある。特に製品の
サイズ(家具の高さや奥行き)の違いに基づく加工、製
造の工程をいかに効率化するかが大きな問題となってい
る。
製品仕様に関する要求がまちまちに出てきており、家具
製造メーカー等の製造者サイドではこれらの特注品の製
造に対する対応に苦慮している状況にある。特に製品の
サイズ(家具の高さや奥行き)の違いに基づく加工、製
造の工程をいかに効率化するかが大きな問題となってい
る。
【0004】ここで、図5A、図5Bに示す2つの下駄
箱を例に家具の構造と穴明け加工について説明する。こ
れらの下駄箱は、天板2、底板4、側面板6a、6b、
背面板8、前面板10によって構成される。なお、前面
に設けられる引き戸または扉は省略している。側面板6
a、6bには、各部材を組み付けるための穴12、溝1
6および棚板を固定するための穴14が所定の位置に加
工されている。
箱を例に家具の構造と穴明け加工について説明する。こ
れらの下駄箱は、天板2、底板4、側面板6a、6b、
背面板8、前面板10によって構成される。なお、前面
に設けられる引き戸または扉は省略している。側面板6
a、6bには、各部材を組み付けるための穴12、溝1
6および棚板を固定するための穴14が所定の位置に加
工されている。
【0005】図5Bの製品は図5Aの製品に比べ、高さ
方向に200mm、奥行き方向に100mm大きくなっ
ており、穴12、14、溝16の加工すべき位置につい
てみると、図5Bの矢印イに示すように、前部側の穴1
2、14の位置と後部側の穴12、14の位置との間隔
を100mm、また、矢印ロに示すように、高さ方向中
央の穴14から下方の次の穴14までの間隔を200m
m広くすることによってサイズの違いを調整している。
方向に200mm、奥行き方向に100mm大きくなっ
ており、穴12、14、溝16の加工すべき位置につい
てみると、図5Bの矢印イに示すように、前部側の穴1
2、14の位置と後部側の穴12、14の位置との間隔
を100mm、また、矢印ロに示すように、高さ方向中
央の穴14から下方の次の穴14までの間隔を200m
m広くすることによってサイズの違いを調整している。
【0006】家具等の木工製品においては、前記のよう
な調整を行って特注サイズの製品の加工、製造に対応し
ているのが一般的である。すなわち、製造メーカーによ
り、サイズが異なる場合に製品のどの部分の間隔を広げ
るか、あるいは、狭めるかについて一定の決まりを設
け、その他の部分の寸法間隔を一定として加工する方法
を取るのが一般的である。従って、サイズの異なる製品
の加工において、加工寸法の全てを変更するようなこと
はない。
な調整を行って特注サイズの製品の加工、製造に対応し
ているのが一般的である。すなわち、製造メーカーによ
り、サイズが異なる場合に製品のどの部分の間隔を広げ
るか、あるいは、狭めるかについて一定の決まりを設
け、その他の部分の寸法間隔を一定として加工する方法
を取るのが一般的である。従って、サイズの異なる製品
の加工において、加工寸法の全てを変更するようなこと
はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、NC工作機
械を使用し、NCプログラムに従って前記のような家具
等の木工製品を加工する場合、当該製品のサイズに応じ
た多数の加工プログラムをサブプログラムとして用意し
ておき、加工の都度、所望の製品サイズのサブプログラ
ムを選択し、あるいは、対応するサブプログラムが存在
しない場合には、新たにサブプログラムを作成して加工
を行っている。
械を使用し、NCプログラムに従って前記のような家具
等の木工製品を加工する場合、当該製品のサイズに応じ
た多数の加工プログラムをサブプログラムとして用意し
ておき、加工の都度、所望の製品サイズのサブプログラ
ムを選択し、あるいは、対応するサブプログラムが存在
しない場合には、新たにサブプログラムを作成して加工
を行っている。
【0008】すなわち、NC工作機械では、機械原点を
基準として各加工工具の位置をプログラムしている。従
って、前記の如くサイズの異なる製品の加工において
は、機械原点からの各加工位置(図5A、図5Bの穴1
2、14、溝16等の位置)が各製品のサイズに応じて
すべて異なるものになり、各製品毎にサブプログラムと
して用意しておかなければならず、製造効率を低下させ
るという不都合を生じていた。また、サブプログラムの
準備されていない製品を加工する場合には、当該サブプ
ログラムの作成から始める必要があり、サイズの種類が
多くなるに従って、それらを加工するサブプログラムの
本数も多くなり、その管理、メンテナンスの工数も増大
するという問題を生じていた。
基準として各加工工具の位置をプログラムしている。従
って、前記の如くサイズの異なる製品の加工において
は、機械原点からの各加工位置(図5A、図5Bの穴1
2、14、溝16等の位置)が各製品のサイズに応じて
すべて異なるものになり、各製品毎にサブプログラムと
して用意しておかなければならず、製造効率を低下させ
るという不都合を生じていた。また、サブプログラムの
準備されていない製品を加工する場合には、当該サブプ
ログラムの作成から始める必要があり、サイズの種類が
多くなるに従って、それらを加工するサブプログラムの
本数も多くなり、その管理、メンテナンスの工数も増大
するという問題を生じていた。
【0009】本発明は、このような不都合を解消するた
めになされたものであり、被加工物の形状に対応したプ
ログラムを容易に作成し、所望の製品を容易に得ること
ができる工作機械における加工制御方法を提供すること
を目的とする。
めになされたものであり、被加工物の形状に対応したプ
ログラムを容易に作成し、所望の製品を容易に得ること
ができる工作機械における加工制御方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、工作機械に対する絶対位置として、被
加工物上に複数の基準位置を設定する第1のステップ
と、前記被加工物上の複数の加工位置を、前記各基準位
置に対する相対位置が当該被加工物の形状変更に対して
不変となる複数の加工グループに区分する第2のステッ
プと、前記各加工グループに包含される前記各加工位置
を、当該加工グループの当該基準位置に対する相対位置
として設定する第3のステップと、を備え、前記各基準
位置の絶対位置と前記各加工位置の相対位置とに基づき
加工作業を行うことを特徴とする。
めに、本発明は、工作機械に対する絶対位置として、被
加工物上に複数の基準位置を設定する第1のステップ
と、前記被加工物上の複数の加工位置を、前記各基準位
置に対する相対位置が当該被加工物の形状変更に対して
不変となる複数の加工グループに区分する第2のステッ
プと、前記各加工グループに包含される前記各加工位置
を、当該加工グループの当該基準位置に対する相対位置
として設定する第3のステップと、を備え、前記各基準
位置の絶対位置と前記各加工位置の相対位置とに基づき
加工作業を行うことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の工作機械における加工制御方法では、
被加工物上の基準位置を工作機械に対する絶対位置とし
て設定するとともに、前記基準位置に対する加工位置を
相対位置として設定し、これらを各基準位置毎に加工グ
ループとして区分する。そして、前記被加工物の形状が
変更された際、その変更に伴う前記各基準位置の絶対位
置のみを教示することにより、個々の加工位置に対する
NCプログラムを作成することなく加工を行うことがで
きる。
被加工物上の基準位置を工作機械に対する絶対位置とし
て設定するとともに、前記基準位置に対する加工位置を
相対位置として設定し、これらを各基準位置毎に加工グ
ループとして区分する。そして、前記被加工物の形状が
変更された際、その変更に伴う前記各基準位置の絶対位
置のみを教示することにより、個々の加工位置に対する
NCプログラムを作成することなく加工を行うことがで
きる。
【0012】
【実施例】本発明に係る工作機械における加工制御方法
について、実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。図1は、本発明に係る工作機械にお
ける加工制御方法が適用される機械加工システム20の
概略構成を示す図である。
について、実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。図1は、本発明に係る工作機械にお
ける加工制御方法が適用される機械加工システム20の
概略構成を示す図である。
【0013】機械加工システム20は、NCデータ作成
装置22とNC装置30とから構成されており、NCデ
ータ作成装置22には、入出力インタフェース22d、
22eを介して表示装置24、入力装置26、出力装置
28が接続され、出力装置28にはNC装置30が接続
されている。
装置22とNC装置30とから構成されており、NCデ
ータ作成装置22には、入出力インタフェース22d、
22eを介して表示装置24、入力装置26、出力装置
28が接続され、出力装置28にはNC装置30が接続
されている。
【0014】NCデータ作成装置22は、当該NCデー
タ作成装置22を制御するとともにNCプログラムを作
成するための制御プログラムを格納したROM22a、
前記制御プログラムに従って指定された演算処理を行う
演算処理部22b、入力装置26から入力されるデータ
および作成されたNCプログラム等を一時格納するRA
M22cおよび入出力インタフェース22d、22eか
ら構成される。
タ作成装置22を制御するとともにNCプログラムを作
成するための制御プログラムを格納したROM22a、
前記制御プログラムに従って指定された演算処理を行う
演算処理部22b、入力装置26から入力されるデータ
および作成されたNCプログラム等を一時格納するRA
M22cおよび入出力インタフェース22d、22eか
ら構成される。
【0015】NCデータ作成装置22により作成された
NCプログラムは出力装置28を介してNC装置30に
送出される。NC装置30は加工制御部30aおよび機
械加工部30bから構成され、加工制御部30aの制御
に従って、NCプログラムに基づき機械加工部30bで
被加工物に指定された機械加工を施すように構成されて
いる。
NCプログラムは出力装置28を介してNC装置30に
送出される。NC装置30は加工制御部30aおよび機
械加工部30bから構成され、加工制御部30aの制御
に従って、NCプログラムに基づき機械加工部30bで
被加工物に指定された機械加工を施すように構成されて
いる。
【0016】次に、図5Aおよび図5Bに示す下駄箱を
例としたサイズの異なる製品の加工制御方法を説明す
る。なお、図2Aおよび図2Bは、図5Aおよび図5B
の側面板6a、6bを示す図である。
例としたサイズの異なる製品の加工制御方法を説明す
る。なお、図2Aおよび図2Bは、図5Aおよび図5B
の側面板6a、6bを示す図である。
【0017】側面板6aの4つの角部O、P、Q、Rを
基準とすると、加工すべき穴12、14の位置、溝16
の加工開始点および終了点の位置は、各角部O、P、
Q、Rからの相対的位置座標で表した場合、図2Aと図
2Bのサイズの差によらない4つのグループA、B、
C、Dに分類することができる。
基準とすると、加工すべき穴12、14の位置、溝16
の加工開始点および終了点の位置は、各角部O、P、
Q、Rからの相対的位置座標で表した場合、図2Aと図
2Bのサイズの差によらない4つのグループA、B、
C、Dに分類することができる。
【0018】すなわち、NC装置30の機械原点を基準
にした絶対座標で各角部O、P、Q、Rの位置を指令す
るとともに、各グループA、B、C、Dの穴12、1
4、溝16の位置を当該角部O、P、Q、Rに対する相
対座標で設定しておくことにより、製品形状の変更を各
角部O、P、Q、Rの絶対座標のみの変更で対応するこ
とができる。
にした絶対座標で各角部O、P、Q、Rの位置を指令す
るとともに、各グループA、B、C、Dの穴12、1
4、溝16の位置を当該角部O、P、Q、Rに対する相
対座標で設定しておくことにより、製品形状の変更を各
角部O、P、Q、Rの絶対座標のみの変更で対応するこ
とができる。
【0019】この場合、NC装置30の機械原点に対す
る角部O(SX0,SY0)、P(SX1,SY0)、
Q(SX1,SY1)、R(SX0,SY1)の絶対座
標は、製品形状によって一義的に決まる。従って、各グ
ループA、B、C、D毎に加工プログラムを用意してお
き、製品形状をデータとしてNCプログラムを作成し、
このNCプログラムをNC装置30に入力して加工を行
えばよい。
る角部O(SX0,SY0)、P(SX1,SY0)、
Q(SX1,SY1)、R(SX0,SY1)の絶対座
標は、製品形状によって一義的に決まる。従って、各グ
ループA、B、C、D毎に加工プログラムを用意してお
き、製品形状をデータとしてNCプログラムを作成し、
このNCプログラムをNC装置30に入力して加工を行
えばよい。
【0020】図3は、以上の思想に基づいて図2Aおよ
び図2Bの製品を加工する場合のNCプログラムの例を
示すものであり、ステップ番号31は図2Aの側面板6
aのサイズ(横500.00mm、縦1000.00m
m、厚さ20.00mm)を規定する指令であり、ステ
ップ番号32〜34は、基準位置である角部Oに属する
グループAの加工指令であり、角部O(SX0,SY
0)からの相対位置座標で工具の各軸(X軸,Y軸,Z
軸)の移動距離が指定されている。ここで、Bは穴明け
加工(ボール盤加工)を示す。
び図2Bの製品を加工する場合のNCプログラムの例を
示すものであり、ステップ番号31は図2Aの側面板6
aのサイズ(横500.00mm、縦1000.00m
m、厚さ20.00mm)を規定する指令であり、ステ
ップ番号32〜34は、基準位置である角部Oに属する
グループAの加工指令であり、角部O(SX0,SY
0)からの相対位置座標で工具の各軸(X軸,Y軸,Z
軸)の移動距離が指定されている。ここで、Bは穴明け
加工(ボール盤加工)を示す。
【0021】ステップ番号35は、基準位置を角部P
(SX1,SY0)に移動する指令であり、ステップ番
号36〜38は角部Pに属するグループBの加工指令で
あり、角部P(SX1,SY0)からの相対位置座標で
工具の各軸(X軸,Y軸,Z軸)の移動距離が指定され
る。同様にステップ番号39は、基準位置を角部Q(S
X1,SY1)に移動する指令であり、ステップ番号4
0、41は角部Qに属するグループCの加工指令であ
り、角部Q(SX1,SY1)からの相対位置座標で工
具の各軸(X軸,Y軸,Z軸)の移動距離が指定され
る。また、ステップ番号42は基準位置を角部R(SX
0,SY1)に移動する指令であり、ステップ番号43
〜45は角部Rに属するグループDの加工指令であり、
角部R(SX0,SY1)からの相対位置座標で工具の
各軸(X軸,Y軸,Z軸)の移動距離が指定される。
(SX1,SY0)に移動する指令であり、ステップ番
号36〜38は角部Pに属するグループBの加工指令で
あり、角部P(SX1,SY0)からの相対位置座標で
工具の各軸(X軸,Y軸,Z軸)の移動距離が指定され
る。同様にステップ番号39は、基準位置を角部Q(S
X1,SY1)に移動する指令であり、ステップ番号4
0、41は角部Qに属するグループCの加工指令であ
り、角部Q(SX1,SY1)からの相対位置座標で工
具の各軸(X軸,Y軸,Z軸)の移動距離が指定され
る。また、ステップ番号42は基準位置を角部R(SX
0,SY1)に移動する指令であり、ステップ番号43
〜45は角部Rに属するグループDの加工指令であり、
角部R(SX0,SY1)からの相対位置座標で工具の
各軸(X軸,Y軸,Z軸)の移動距離が指定される。
【0022】ステップ番号46は、基準位置を角部O
(SX0,SY0)に戻す指令であり、ステップ番号4
7は溝16の加工のため基準位置を角部P(SX1,S
Y0)に移動し、ステップ番号48は溝16の切削開始
点(グループBに属している)を角部P(SX1,SY
0)からの相対位置座標で指定する指令、ステップ番号
49は溝16の切削終了点(グループCに属している)
を指令するために基準位置を角部Q(SX1,SY1)
に移動する指令、ステップ番号50は溝16の切削終了
点を指定する指令であり、開始点と同様に、角部Q(S
X1,SY1)からの相対位置座標で示されている。
(SX0,SY0)に戻す指令であり、ステップ番号4
7は溝16の加工のため基準位置を角部P(SX1,S
Y0)に移動し、ステップ番号48は溝16の切削開始
点(グループBに属している)を角部P(SX1,SY
0)からの相対位置座標で指定する指令、ステップ番号
49は溝16の切削終了点(グループCに属している)
を指令するために基準位置を角部Q(SX1,SY1)
に移動する指令、ステップ番号50は溝16の切削終了
点を指定する指令であり、開始点と同様に、角部Q(S
X1,SY1)からの相対位置座標で示されている。
【0023】このようなNCプログラムによれば、角部
O(SX0,SY0)を製品形状によらず常に機械原点
(0,0)とし、他の3つの角部P(SX1,SY
0)、Q(SX1,SY1)、R(SX0,SY1)を
板状部材のサイズの変化に対応した位置として入力する
ことによって、各グループA〜Dの加工位置をサイズに
よらず各基準位置からの一定の相対座標位置として指令
することができる。
O(SX0,SY0)を製品形状によらず常に機械原点
(0,0)とし、他の3つの角部P(SX1,SY
0)、Q(SX1,SY1)、R(SX0,SY1)を
板状部材のサイズの変化に対応した位置として入力する
ことによって、各グループA〜Dの加工位置をサイズに
よらず各基準位置からの一定の相対座標位置として指令
することができる。
【0024】図4は、前記のNCプログラムを作成する
概略フローチャートを示す図である。ステップS1で
は、入力装置26(図1)からNCデータ作成装置22
に製品加工のための加工データ(部材形状、加工種別、
加工位置等の基礎データ)が入力され、ステップS2に
おいては、製品の4つの角部O(SX0,SY0)、P
(SX1,SY0)、Q(SX1,SY1)、R(SX
0,SY1)を基準位置として設定する。
概略フローチャートを示す図である。ステップS1で
は、入力装置26(図1)からNCデータ作成装置22
に製品加工のための加工データ(部材形状、加工種別、
加工位置等の基礎データ)が入力され、ステップS2に
おいては、製品の4つの角部O(SX0,SY0)、P
(SX1,SY0)、Q(SX1,SY1)、R(SX
0,SY1)を基準位置として設定する。
【0025】次いで、ステップS3では、ステップS1
で入力された加工データに基づいて、図2Aおよび図2
Bにおいて説明した関係に従って、各加工位置がグルー
プ分けされ、ステップS4においては、ステップS1で
入力された加工データに基づいて、グループ分けされた
各加工位置が、基準位置からの相対位置座標として算出
される。ステップS5では、全加工位置の算出が終了し
たか否かがチェックされ、終了していなければ、ステッ
プS4に戻り、基準位置を次の位置に移動し、当該基準
位置に属するグループの各加工位置が算出される。
で入力された加工データに基づいて、図2Aおよび図2
Bにおいて説明した関係に従って、各加工位置がグルー
プ分けされ、ステップS4においては、ステップS1で
入力された加工データに基づいて、グループ分けされた
各加工位置が、基準位置からの相対位置座標として算出
される。ステップS5では、全加工位置の算出が終了し
たか否かがチェックされ、終了していなければ、ステッ
プS4に戻り、基準位置を次の位置に移動し、当該基準
位置に属するグループの各加工位置が算出される。
【0026】これらの処理は図1のNCデータ作成装置
22において、ROM22aに設定された処理プログラ
ムの制御により演算処理部22bで演算処理されること
によって行われ、中間の処理結果、作成されたNCプロ
グラムはRAM22cに格納される。全加工位置の算出
が終了すると、図3に一例として示したNCプログラム
の作成が完了したことになり、ステップS6において、
NCデータ作成装置22から出力装置28に出力され
る。
22において、ROM22aに設定された処理プログラ
ムの制御により演算処理部22bで演算処理されること
によって行われ、中間の処理結果、作成されたNCプロ
グラムはRAM22cに格納される。全加工位置の算出
が終了すると、図3に一例として示したNCプログラム
の作成が完了したことになり、ステップS6において、
NCデータ作成装置22から出力装置28に出力され
る。
【0027】作成されたNCプログラムはNC装置30
に送られ、入力装置26から加工すべき製品形状を入力
することにより、NC装置30は入力されたNCプログ
ラムに従って順次基準位置を変えながら、各基準位置に
属するグループの加工位置に所定の加工を行う。
に送られ、入力装置26から加工すべき製品形状を入力
することにより、NC装置30は入力されたNCプログ
ラムに従って順次基準位置を変えながら、各基準位置に
属するグループの加工位置に所定の加工を行う。
【0028】なお、図1において、NCデータ作成装置
22とNC装置30とは、出力装置28を介して接続さ
れ、NCデータ作成装置22によるNCプログラムの作
成と、作成されたNCプログラムによるNC装置30で
の加工とを連続的に行うシステムとして説明を行った
が、NCデータ作成装置22によるNCプログラムの作
成と、作成されたNCプログラムによるNC装置30で
の加工とを別個に独立して行う加工システムとすること
が可能であることはいうまでもない。
22とNC装置30とは、出力装置28を介して接続さ
れ、NCデータ作成装置22によるNCプログラムの作
成と、作成されたNCプログラムによるNC装置30で
の加工とを連続的に行うシステムとして説明を行った
が、NCデータ作成装置22によるNCプログラムの作
成と、作成されたNCプログラムによるNC装置30で
の加工とを別個に独立して行う加工システムとすること
が可能であることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る工作機械における加工制御
方法によれば、以下の効果が得られる。すなわち、本発
明は、被加工物の位置のみをNC工作機械の機械原点を
基準にした絶対座標で位置指令しておき、前記被加工物
の形状変更に対しては前記基準位置の変更で対応するこ
とができる。従って、形状の相違によりそれぞれ別のN
Cプログラムを使用することなく機械加工を行うことが
可能となり、被加工物の形状に対応したNCプログラム
を容易に作成し、所定の加工を行うことができる。
方法によれば、以下の効果が得られる。すなわち、本発
明は、被加工物の位置のみをNC工作機械の機械原点を
基準にした絶対座標で位置指令しておき、前記被加工物
の形状変更に対しては前記基準位置の変更で対応するこ
とができる。従って、形状の相違によりそれぞれ別のN
Cプログラムを使用することなく機械加工を行うことが
可能となり、被加工物の形状に対応したNCプログラム
を容易に作成し、所定の加工を行うことができる。
【図1】本発明に係る加工制御方法が適用される機械加
工システムの構成図である。
工システムの構成図である。
【図2】図2A、図2Bは、サイズの異なる製品におけ
る本発明の加工制御方法を説明するための図である。
る本発明の加工制御方法を説明するための図である。
【図3】本発明に係る加工制御方法を実施するためのN
Cプログラムの一例を示す図である。
Cプログラムの一例を示す図である。
【図4】本発明に係るNCプログラムを作成する概略フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】図5A、図5Bは、サイズの異なる製品におけ
る従来の加工制御方法を説明するための図である。
る従来の加工制御方法を説明するための図である。
20…機械加工システム 22…NCデー
タ作成装置 22a…ROM 22b…演算処
理部 22c…RAM 22d、22e…入出力インタフェース 24…表示装置 26…入力装置 28…出力装置 30…NC装置 30a…加工制御部 30b…機械加
工部
タ作成装置 22a…ROM 22b…演算処
理部 22c…RAM 22d、22e…入出力インタフェース 24…表示装置 26…入力装置 28…出力装置 30…NC装置 30a…加工制御部 30b…機械加
工部
Claims (1)
- 【請求項1】工作機械に対する絶対位置として、被加工
物上に複数の基準位置を設定する第1のステップと、 前記被加工物上の複数の加工位置を、前記各基準位置に
対する相対位置が当該被加工物の形状変更に対して不変
となる複数の加工グループに区分する第2のステップ
と、 前記各加工グループに包含される前記各加工位置を、当
該加工グループの当該基準位置に対する相対位置として
設定する第3のステップと、 を備え、前記各基準位置の絶対位置と前記各加工位置の
相対位置とに基づき加工作業を行うことを特徴とする工
作機械における加工制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16562293A JPH0724691A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 工作機械における加工制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16562293A JPH0724691A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 工作機械における加工制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724691A true JPH0724691A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15815865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16562293A Pending JPH0724691A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 工作機械における加工制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724691A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020004431A (ja) * | 2017-07-28 | 2020-01-09 | ドゥーマンズ株式会社 | コンピュータを用いて設計した家具のパーツ部材を加工機械を用いて製造するためのシステム、方法、及びそのためのプログラム |
-
1993
- 1993-07-05 JP JP16562293A patent/JPH0724691A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020004431A (ja) * | 2017-07-28 | 2020-01-09 | ドゥーマンズ株式会社 | コンピュータを用いて設計した家具のパーツ部材を加工機械を用いて製造するためのシステム、方法、及びそのためのプログラム |
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