JPH07244040A - 土壌水分測定方法および装置 - Google Patents

土壌水分測定方法および装置

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JPH07244040A
JPH07244040A JP3551494A JP3551494A JPH07244040A JP H07244040 A JPH07244040 A JP H07244040A JP 3551494 A JP3551494 A JP 3551494A JP 3551494 A JP3551494 A JP 3551494A JP H07244040 A JPH07244040 A JP H07244040A
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雅満 安野
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誠 中島
Mayumi Koshio
真由美 小汐
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 土壌水分測定装置は、土壌中に埋設される多
孔質のポーラスカップを先端に有した導管と、導管に連
通した媒体タンクと、媒体タンクに充填されるプロピレ
ングリコール溶液と、土壌水分張力と平衡状態にあるポ
ーラスカップ内のプロピレングリコール溶液の圧力を検
出する圧力検出手段とを備える。 【効果】 今まで物理的に不可能であった、低温環境下
におけるテンシオメーターによる土壌水分測定が可能で
ある。これによって通年の土壌水分測定が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土壌水分測定方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農薬、肥料などによる地下水汚染
機構の解明、土壌層(不飽和帯)を考慮した水収支の評
価、建設工事に係る植生などへの影響評価、盛土などを
含めた斜面崩壊のメカニズムの研究、洪水発生予測など
において、不飽和土壌中の水分量や水分挙動の取扱いが
重要となってきている。これらの問題について把握する
ためには、年間を通した土壌水分の挙動を知る必要があ
る。
【0003】土壌水分の測定方法としては、炉乾燥法、
テンシオメーター法、電気抵抗法、誘電法、熱伝導法、
電磁波法、放射線法(中性子法、γ線法)など数多くの
手法がある。しかし、その多くはまだ研究段階にあり、
キャリブレーションや連続観測の困難さ、測定精度など
の点で問題点を残しているのが現状である。
【0004】これらの測定方法の中で、テンシオメータ
ー法が農業や斜面水分の分野を中心に実績を挙げてお
り、野外での連続観測にも多く用いられている。このテ
ンシオメーター法は、土壌中に多孔質のポーラスカップ
を埋設し、周辺の土壌の吸引圧(水分張力)と平衡状態
にあるポーラスカップ内の水圧を測定する方法である。
このときの水圧を水柱高に換算することにより、土壌の
水分張力が得られる。ポーラスカップ内の水圧は、テン
シオメーター内に充填された水(脱気水)を媒体として
圧力センサーや水銀マノメーターで測定される。土壌水
分張力から土壌水分量への換算は、ポーラスカップ埋設
時などに採取された土壌試料でpF試験を行って得られ
たpF〜水分特性曲線を用いて行なう。
【0005】ここで、pFとは、土壌水分の表示法の一
つで、土壌粒子に吸引保持されている水分の強さをその
吸引圧に相当する水柱の高さ(単位cm)の対数で表した
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】野外での連続土壌水分
観測には、テンシオメーター法が適しているのである
が、従来は、テンシオメーター法による氷点下での水分
測定の物理的な困難さから、冬期間の土壌水分観測はあ
まり行われていなかった。これは、テンシオメーター内
に充填された脱気水が凍結してしまうからであった。
【0007】従来行われてきたテンシオメーターの凍結
防止策としては、脱気水の代わりに凝固点の低い溶液を
不凍液として使用した例や、温床線により機器の地上部
を加熱保温した例などがある。現状では、土壌水分観測
が行われているところの大部分が山地流域など商用電源
の無い地域であり、機器を長期間にわたって加熱保温す
ることが困難である。従って、テンシオメーターの凍結
防止対策としては、不凍液を使用する方法の汎用性が高
いと思われる。
【0008】しかし、不凍液として用いる溶液としてど
のような溶液を用いるのが実用的であるのかは、凝固点
(融点)の低さ、脱気水による場合の測定値との換算の
容易さ、測定範囲の広さ、溶液の取扱いの容易性、植生
や土壌に与える影響(毒性)が小さいこと等、考慮すべ
きことが多く、これまで、冬期間や寒冷地でのテンシオ
メーター法の実用性については問題視されていた。
【0009】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消しうるような土壌水分測定方法および装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、テンシオメーターを用いて土壌水分を測定する方
法において、テンシオメーター内に充填する水に代え
て、プロピレングリコール溶液を使用し、プロピレング
リコール溶液のプロピレングリコール濃度は、測定すべ
き土壌水分状態に応じて変えられる。
【0011】本発明の第2の観点によれば、土壌中に埋
設される多孔質のポーラスカップを先端に有した導管
と、該導管に連通した媒体タンクと、該媒体タンクに充
填されるプロピレングリコール溶液と、土壌水分張力と
平衡状態にある前記ポーラスカップ内の前記プロピレン
グリコール溶液の圧力を検出する圧力検出手段とを備え
たことを特徴とする土壌水分測定装置が提供され、その
プロピレングリコール溶液のプロピレングリコール濃度
は、測定すべき土壌水分状態に応じて変えられる。
【0012】
【実施例】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例
について本発明をより詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明において使用するテンシオ
メーターの構造例を概略的に示している。この図1に示
すように、このテンシオメーター10は、土壌中に埋設
される多孔質のポーラスカップ(水分センサー)12を
先端に有した導管11と、この導管11に連通した媒体
タンク13と、感圧センサーを収納し媒体タンク13の
上部に取り付けられるセンサーキャップ14と備えてい
る。センサーキャップ14内の感圧センサーは、例え
ば、半導体圧力変換型センサーであり、媒体タンク13
に充填される脱気水等の媒体と、土壌水分張力と平衡状
態にあるポーラスカップ12内の媒体の圧力を検出する
ものである。媒体タンク13には、エアー抜きバルブ1
5が設けられ、センサーキャップ14には、補給水バル
ブ16が設けられており、センサーキャップ14からは
センサーコード17が引き出されている。
【0014】本発明者は、このようなテンシオメーター
内に脱気水に代わる実用性の高い不凍液としてどのよう
な溶液が適当かを種々考察する過程において、エチレン
グリコール溶液等に比較して、プロピレングリコール溶
液の方が、そのプロピレングリコール溶液が次のような
物性を有することから、有望であるとの観点に立って種
々実験をしてみた。
【0015】プロピレングリコールは、主として食品添
加物や不凍液、冷媒などに用いられている物質であり、
水と任意の割合で完全に混和する、人体に対する毒性が
極めて小さいなどの特徴をもつ。プロピレングリコール
溶液は、融点が−70°C以下と低く、比重が20°C
で、1.036から1.038と非常に水に近い粘稠性のあ
る液体である。表面張力についてみると、プロピレング
リコールは、25°Cで36dyne/cm であり、水の1/
2の大きさである。
【0016】プロピレングリコールは、吸湿性のある物
質でもあり、空気中の水分の状態により平衡となる濃度
が変化する。テンシオメーターで測定可能な土壌水分状
態(圧力水頭で0〜−1000cmH2 O)にあるときの
土壌中の相対湿度は、99.9%以上である。このことか
ら土壌中でのプロピレングリコール濃度の平衡値は、4
0%よりも小さな値であると推測される。
【0017】プロピレングリコール溶液の物性は、プロ
ピレングリコール濃度により異なってくる。プロピレン
グリコール溶液の主な濃度(25、50、100%)に
おける比重、融点、粘度、表面張力を、水(プロピレン
グリコール濃度0%)の物性とともに図3に整理して示
している。以下に、プロピレングリコール溶液の濃度と
比重、融点、粘度、表面張力の各項目の関係について説
明しておく。
【0018】先ず、プロピレングリコール溶液の比重
は、各温度ともに75〜80%の濃度で最も大きく、7
5%以下では濃度が低いほど大きい。しかし、プロピレ
ングリコール溶液の比重は、いずれの温度においても水
の比重の1〜1.05倍であり、プロピレングリコール溶
液と水との比重の差は、極めて小さい。従って、テンシ
オメーターにプロピレングリコール溶液を使用した土壌
水分測定において、プロピレングリコール溶液と水との
比重の差に起因する測定値への影響はほとんどないと考
えられる。
【0019】次に、プロピレングリコール溶液の融点
は、濃度が高いほど小さくなる。例えば、プロピレング
リコール25%溶液の融点は、約−10°Cであり、プ
ロピレングリコール50%溶液の融点は、約−32°C
である。テンシオメーターにプロピレングリコール溶液
を使用して土壌水分測定を行なう場合、融点が測定地点
の最低気温や最低地温よりも低い温度になる範囲でプロ
ピレングリコール溶液の濃度を決定する必要がある。
【0020】また、プロピレングリコール溶液の粘度
は、濃度が高いほど大きくなる。また、水の場合と同様
に、プロピレングリコール溶液の粘度は、温度が低いほ
ど大きくなる。例えば、プロピレングリコール25%溶
液の粘度は、同じ温度の水の粘度の約2倍であり、プロ
ピレングリコール50%溶液の粘度は、同じ温度の水の
粘度の約5〜6倍である。テンシオメーターでは、テン
シオメーター内に充填されている溶液がポーラスカップ
の間隙を通して外部に引っ張られるときの張力(土壌水
分張力)を測定しているため、プロピレングリコール溶
液を使用した場合には、その粘度の高さが張力の抵抗と
なり、土壌水分測定値に影響を及ぼす可能性があると考
えられる。
【0021】さらにまた、プロピレングリコール溶液の
表面張力は、濃度が高いほど小さくなる。例えば、プロ
ピレングリコール25%溶液の表面張力は、水の表面張
力の約0.7倍であり、プロピレングリコール50%溶液
の表面張力は、水の表面張力の約0.6倍である。通常、
テンシオメーターに脱気水を使用した場合には、pF約
2.8〜2.9まで土壌が乾燥した段階でポーラスカップが
空気を吸込み測定限界となる。プロピレングリコール溶
液の表面張力は、水よりも低いため、プロピレングリコ
ール溶液をテンシオメーターに使用した場合には、水の
場合よりも低いpF値でポーラスカップが空気を吸い込
む可能性がある。すなわち、表面張力からみると、プロ
ピレングリコール溶液のテンシオメーターへの使用によ
り、土壌水分の測定範囲が狭くなる可能性がある。
【0022】以上のことから、プロピレングリコール溶
液と水との粘度、表面張力の違いが、プロピレングリコ
ールをテンシオメーターに使用した場合の土壌水分測定
値や測定範囲への影響の原因になると考えられる。ま
た、プロピレングリコール濃度の平衡値が空気中水分に
よって変化するという性質も、プロピレングリコール溶
液をテンシオメーターに使用した場合の土壌水分測定値
への影響の原因となる可能性があると考えられる。
【0023】本発明者は、以上のようなプロピレングリ
コール溶液の物性と水の物性との関係を踏まえて、テン
シオメーター内に充填する媒体として脱気水の代わりに
プロピレングリコール溶液を使用する場合の実用性を確
認するために、次のような実験を行った。
【0024】図2は、その実験に使用した実験装置の概
略構成を示している。図2に示すように、この実験装置
は、内径38.2cm、厚さ12mmの塩化ビニールパイプを
加工して作られた高さ152cmの鉛直一次元土壌カラム
4の2本(カラムA、B)を備えている。2本のカラム
4内に同じ高さの地下水面ができるようにカラム4の下
端を給排水用の配管で接続している。また、給排水用の
配管には、地下水面を制御する水位調整用タンク6およ
び水位読取用のマノメーター5が接続されており、水位
調整用タンクの上下移動によってカラム内の地下水面の
高さを容易に設定、変更できるようにしている。カラム
4の上部は、断熱材(発泡スチロール)8で囲まれた冷
却室3とされており、冷凍庫からファンによって送り込
まれる冷気により恒温環境が維持されるようになってい
る。また、土壌カラム4内の地温が外気温の変化の影響
を受けないように、カラム4の周囲を断熱材(ベニヤ
板)9で囲み、外気と遮断している。
【0025】実験用の土壌には、豊浦標準砂を用いた。
土壌カラム4への豊浦標準砂の充填を水締め方式により
行なうことにより、豊浦標準砂7が2本のカラム4内に
均一に充填され、しかも封入空気が残存しないようにし
ている。
【0026】圧力水頭の測定には、図1に関して前述し
たような構造を有するテンシオメーターを使用すること
にし、直径18mm、長さ6cmのセラミックス多孔質(孔
径0.1〜1μm)からなるポーラスカップと半導体圧力
変換型センサーを組み合わせたテンシオメーター(サン
ケイ理化社製、SK−5500型)を2本使用した。テ
ンシオメーター1および2の測定範囲は、0〜±100
0cmH2 Oであり、測定精度は、F.S.0.5%(5cm
2 O)である。ポーラスカップは、各カラム4内の土
壌表面下25cmに埋設し、テンシオメーター1をS1と
し、テンシオメーター2をS2とした。圧力水頭は、1
0分毎に自動測定し、測定データは、データロガー(ユ
ニパルス社製、U−LOGGER L810B型)にて
ICカード内に収録した。
【0027】温度の測定には、銅−コンスタンタン熱電
対(ネッシン社製、NT−350TUS3.2−100−
10mED型)を用いた。温度計T1からT6の測定範
囲は、0〜350°Cで、測定精度は、±1°Cであ
る。測定は、土壌表面下25cmの地温2カ所(T1、T
2)と、土壌表面直上(T3、T4)、土壌表面上約1
4cm(テンシオメーターの圧力センサーの高さ;T5)
および土壌カラム4周辺部の気温(T6)の4カ所につ
いて行った。地温および気温は、10分毎に自動測定
し、測定データは、データロガー(ユニパルス社製、U
−LOGGER L822型)にてICカード内に収録
した。
【0028】テンシオメーター2内に充填するプロピレ
ングリコール溶液の濃度測定には、偏光式ブライン濃度
計(アタゴ社製、BR−1型)を用いた。濃度計の測定
範囲は、0〜70%で、測定精度は、±1%である。プ
ロピレングリコール濃度の測定は、実験開始前にテンシ
オメーター2に充填するときのプロピレングリコール溶
液と実験終了時にテンシオメーター2内から採取したプ
ロピレングリコール溶液について行った。
【0029】実験は、脱気水とプロピレングリコール2
5%溶液を使用した比較実験(Exp.1)と、脱気水とプ
ロピレングリコール50%溶液を使用した比較実験(Ex
p.2)とからなる。S1のテンシオメーター1には、Ex
p.1、Exp.2ともに脱気水を充填しており、S2のテン
シオメーター2には、Exp.1では、プロピレングリコー
ル25%溶液を、Exp.2では、プロピレングリコール5
0%溶液を充填している。各実験では、地下水面の高さ
をpF0〜1.8の任意の水分状態(pF0、0.5、1.
0、1.3、1.5、1.6、1.7、1.8)になるように変化
させていき、その間の圧力水頭の変化および地温、気温
の変化を測定した。なお、前述の各pF値の状態では、
それぞれ圧力水頭が平衡に達するまでの地下水面を固定
している。地下水面の移動は、pF0(地下水面上昇が
G.L.−25.0cm)の状態からスタートし、地下水面
低下過程(排水過程)、地下水面上昇過程(吸水過程)
の順に行っている。冷却室内の温度環境については、気
温の変化による圧力水頭測定値への影響をなくすため、
15°C付近で一定に保たれている状態を設定した。
【0030】テンシオメーター2内のプロピレングリコ
ール溶液の濃度変化については、実験中にテンシオメー
ターからプロピレングリコール溶液を採取することが不
可能なため、テンシオメーター内に充填するときの濃度
と各実験の終了時の濃度を測定した。
【0031】なお、Exp.1、Exp.2の開始に先立ち、S
1、S2の両方に脱気水を充填した場合の比較実験など
を行った結果、S1とS2の測定値の変化特性が同じで
あること、すなわち、カラムAとカラムBには、同じ土
壌水分が設定されることを確認している。
【0032】テンシオメーターの内外はポーラスカップ
の孔隙により連続しているため、プロピレングリコール
溶液の土壌中への流出や、浸透圧によるプロピレングリ
コールの流出が考えられる。プロピレングリコールが土
壌中に流出した場合には、プロピレングリコールと水の
物性の違いに起因して、土壌の水理特性が変化してしま
う可能性がある。そこで、土壌中の水分がプロピレング
リコール溶液であるときの土壌物理特性を把握するた
め、水の代わりに濃度が25%と50%の2種類のプロ
ピレングリコール溶液を試験用水に用いて透水試験、p
F試験を行った。なお、土壌水分中にプロピレングリコ
ール溶液が含まれている状態を考えて物性試験を行って
いるため、ここでは、透水係数、pF〜水分特性曲線と
いう用語をそのまま用いている。
【0033】濃度が25%と50%の2種類のプロピレ
ングリコール溶液を試験用水として、変水位法による透
水試験を行った。試験では、プロピレングリコール溶液
で飽和させた土壌試料を使用している。この透水試験結
果によれば、プロピレングリコール溶液の濃度の増加と
ともに、透水係数は小さくなっていることがわかった。
これは、主として、プロピレングリコール溶液の粘度が
濃度の増加とともに大きくなることにより、浸透の抵抗
となるためであると考えられる。
【0034】濃度が25%と50%の2種類のプロピレ
ングリコール溶液を試験用水として砂柱法、加圧板法に
よるpF試験を行い、プロピレングリコール溶液に対す
るpF〜水分特性曲線を求めた。図4に各濃度のプロピ
レングリコール溶液に対するpF〜水分特性曲線を示
す。pF試験では、プロピレングリコール25%溶液、
プロピレングリコール50%溶液ともに、pF2.0以上
で試料からメスシリンダーへの排水が行われにくくなっ
た。そのため、排水の終了が確認しきれておらず、各p
F値のときの体積含水率が幾らか多めに出ている可能性
もある。
【0035】図4で同じ同じ体積含水率に対する各溶液
のpF値を見ると、プロピレングリコール25%溶液、
プロピレングリコール50%溶液ともにpF1.7以下で
は脱気水(プロピレングリコール濃度0%)の場合より
も低いpF値(高い圧力水頭)をとっており、pF2.0
以上では脱気水の場合よりも高いpF値(低い圧力水
頭)をとっている。各pF値のときの体積含水率の違い
という観点で図4を見た場合には、プロピレングリコー
ル25%溶液、プロピレングリコール50%溶液とも
に、pF1.7以下では同じpF値の脱気水の場合よりも
少ない体積含水率の状態であり、pF2.0以上では同じ
pF値の脱気水の場合よりも多い体積含水率の状態であ
る。
【0036】以上の試験結果から、プロピレングリコー
ルが土壌中に漏出した場合には、透水性が低くなり、p
F〜水分特性曲線が変化することがわかる。しかし、漏
出したプロピレングリコールが土壌水分中に占める割合
は小さく、希釈されることや土壌中の水分が移動するこ
となどから、実際の野外土壌中ではポーラスカップから
漏出したプロピレングリコールによる影響は、濃度25
%、50%のプロピレングリコール溶液による物性試験
結果ほどは大きくないと考えられる。
【0037】Exp.1では、S1、S2のテンシオメータ
ーにそれぞれ脱気水、プロピレングリコール25%溶液
を充填し、比較実験を行った。排水過程ではpF値の増
加、すなわち、圧力水頭が低下するに従ってS1とS2
の圧力水頭測定値の差が大きくなった。また、pF1.8
の水分状態(圧力水頭ψ=−63.1cmH2 O)では、S
2の圧力水頭が平衡に達しなかった。吸水過程では、p
F1.8の状態から吸水を開始しているが、pF1.8から
pF1.6まではS2の圧力水頭が平衡に達しなかった。
平衡に達しない場合のS2の圧力水頭は、S1の圧力水
頭よりも40cmH2 O以上低い値で変化していた。
【0038】温度測定結果によれば、温度計T1とT2
に差がないこと、温度計T3とT4に差がなかったこと
から、カラムAとカラムBの温度環境(地温、気温)が
同じであったことがわかった。
【0039】テンシオメーター内のプロピレングリコー
ル溶液の濃度は、実験開始時25%、実験終了時が16
%であり、濃度の低下が見られた。また、実験中のテン
シオメーター内の脱気水、プロピレングリコール溶液の
体積の減少は見られなかった。
【0040】Exp.2では、S1、S2のテンシオメータ
ーにそれぞれ脱気水、プロピレングリコール50%溶液
を充填し、比較実験を行った。排水過程では、pF値の
増加、すなわち圧力水頭が低下するに従ってS1とS2
の圧力水頭測定値の差が大きくなっている。また、pF
1.7〜1.8の水分状態(圧力水頭ψ=−50.1〜−63.
1cmH2 O)では、S2の圧力水頭が平衡に達しなかっ
た。吸水過程では、pF1.8の状態から吸水を開始して
いるが、pF1.8からpF1.5まではS2の圧力水頭が
平衡に達しなかった。平衡に達しない場合のS2の圧力
水頭は、−40〜−60cmH2 Oの間で変化しており、
pF1.8の状態ではS1よりも高い値を示した。
【0041】温度測定結果によると、温度計T1とT2
に差がないこと、温度計T3とT4に差がないことか
ら、カラムAとカラムBの温度環境(地温、気温)が同
じであったことがわかった。
【0042】テンシオメーター内のプロピレングリコー
ル溶液の濃度は、実験開始時が46%、実験終了時が3
2%であり、濃度の低下が見られた。また、実験中のテ
ンシオメーター内の脱気水、プロピレングリコール溶液
の体積の減少は見られなかった。
【0043】本発明者は、このようなExp.1およびExp.
2の実験結果をもとに、テンシオメーターにプロピレン
グリコール溶液を使用した場合の測定値への影響特性に
ついて検討してみた。図5は、Exp.1における平衡状態
でのS1(脱気水を使用)とS2(プロピレングリコー
ル25%溶液を使用)の圧力水頭測定値の関係を示して
いる。図6は、Exp.2における平衡状態でのS1(脱気
水を使用)とS2(プロピレングリコール50%溶液を
使用)の圧力水頭測定値の関係を示している。また、各
水分状態で平衡となったときのS1とS2の測定値の差
は、図9の表に示すとおりである。図5および6に於け
る孤立点および図9の表における( ) 内の数値は、S2
が平衡に達しなかった場合の圧力水頭測定値を示してい
る。
【0044】Exp.1の排水過程でS2の圧力水頭測定値
が平衡に達したのは、図9の表に示されるようにpF0
〜1.7の範囲である。測定値が平衡に達しなかった状態
でのS2の圧力水頭測定値は、図5に示されるように、
−130〜100cmH2 Oの値を示しており、S1の測
定値の変化に対応した動きは見られない。このことか
ら、圧力水頭測定値が非平衡であるときは、プロピレン
グリコール溶液に膜切れが生じている状態であると考え
られる。
【0045】Exp.1では、pF1.8の状態まで排水した
上で吸水過程の実験を開始しているため吸水過程のpF
1.6〜1.8の範囲で非平衡な状態となっているが、排水
過程をpF1.7以下までで終了して吸水過程を開始した
場合には、吸水過程のpF1.6〜1.7の範囲でも平衡に
達するであろうと推測される。従って、プロピレングリ
コール25%溶液をテンシオメーターに使用する場合の
測定範囲は、豊浦標準砂においてはpF0〜1.7(圧力
水頭で0〜−50.1cmH2 O)の範囲であると考えられ
る。
【0046】Exp.2の排水過程でS2の圧力水頭測定値
が平衡に達したのは、図9の表に示されるように、pF
0〜1.6の範囲である。測定値が平衡に達しなかった状
態でのS2の圧力水頭測定値は、−60〜−40cmH2
Oの値を示し、S1の測定値の変化に対応した動きは見
られない。Exp.2においても、Exp.1と同様に、pF1.
8の状態まで排水した上で吸水過程の実験を開始してい
るため吸水過程のpF1.5〜1.8の範囲でS2の圧力水
頭測定値は非平衡な状態となっているが、排水過程をp
F1.6以下までで終了して吸水過程を開始した場合には
吸水過程のpF1.5〜1.6(圧力水頭で−31.6〜−3
9.8cmH2 O)の範囲においても平衡に達すると考えら
れる。
【0047】以上の結果から、テンシオメーターへのプ
ロピレングリコール溶液の使用による影響として、脱気
水を使用した場合よりも土壌水分測定可能範囲が狭くな
ることが挙げられる。
【0048】プロピレングリコール溶液をテンシオメー
ターに使用して豊浦標準砂の土壌水分測定を行ったと
き、プロピレングリコール溶液を使用して得られた測定
値をもとに脱気水を使用した場合の測定値(真の土壌水
分)を得る必要がある。そこで、Exp.1、Exp.2の実験
結果をもとに、プロピレングリコール溶液の使用による
テンシオメーターの測定値への影響について検討した。
なお、プロピレングリコール溶液に膜切れが生じている
状態でのS2の圧力水頭測定値からS1の圧力水頭測定
値を推定することが不可能であるため、ここではS2が
平衡に達した水分状態についてのみ検討を行った。
【0049】Exp.1、Exp.2の各水分状態で測定値が平
衡状態にあるときのS1、S2の圧力水頭測定値は、図
9に示すとおりであり、そのときのS2の圧力水頭測定
値とS1の圧力水頭測定値の関係は、図7、図8のとお
りである。図7、図8における破線は、それぞれ回帰直
線を示しており、次式で示される。 図7の回帰直線 S1=0.90×S2 (1) (但し、pF0≦S1≦1.7) [r=0.999 r:相関係数] 図8の回帰直線 S1=0.97×S2+0.52 (2) (但し、pF0≦S1≦1.6) [r=0.999] なお、実際に野外観測された土壌水分の解析において排
水過程と吸水過程を区別することがまれであり、しか
も、図7、図8では、排水過程と吸水過程との特性に違
いが見られないことから、回帰直線は、排水過程と吸水
過程の全データを対象に求めている。
【0050】圧力水頭が正の値、すなわち飽和状態にお
いては、S1とS2の差がExp.1では0.6cmH2 O以
内、Exp.2では1.2cmH2 O以内であることから、プロ
ピレングリコール溶液の使用による測定値への影響、す
なわち浸透圧による影響はないと考えられる。
【0051】圧力水頭が負の値、すなわち不飽和状態に
おいては、図7、図8の回帰直線を見てわかるように、
圧力水頭の低下に比例してS1とS2との圧力水頭の差
が増加する傾向がある。プロピレングリコール25%溶
液を使用するときの測定可能範囲に上記(1)式を適用
した場合、S1とS2との差は最大で5.6cmH2 Oであ
り、pF1.65〜1.7(圧力水頭が−45〜−50.1cm
2 O)の範囲でテンシオメーターの測定精度である5
cmH2 Oを越える。しかし、一般に、土壌水分挙動解析
では圧力水頭のcmH2 O未満の単位を四捨五入して用い
ることが多いことから、測定可能範囲内のほとんどの土
壌水分状態でS1とS2の差が測定精度以下の誤差の範
囲にあるということができる。一方、プロピレングリコ
ール50%溶液を使用するときの測定可能範囲に上記
(2)式を適用した場合には、S1とS2との差の最大
値が0.7cmH2 Oであり、テンシオメーターの測定精度
である5cmH2 Oよりかなり小さい。
【0052】以上のことから、テンシオメーターにプロ
ピレングリコール溶液を使用して豊浦標準砂の土壌水分
を測定する場合、その測定可能範囲内での圧力水頭測定
値は、真の圧力水頭(脱気水を使用したときの圧力水
頭)に等しいと考えられる。
【0053】前述した豊浦標準砂の結果をもとに、粒度
などが異なる土壌でのテンシオメーターによる土壌水分
測定にプロピレングリコール溶液を使用した場合の測定
範囲および測定値への影響についても検討してみたが、
測定可能範囲内の土壌水分状態においては、土壌の種類
にかかわらず、プロピレングリコール溶液を使用したと
きの圧力水頭測定値は真の圧力水頭を示すことが確認で
きた。
【0054】Exp.1、Exp.2において、実験に伴うテン
シオメーター内のプロピレングリコール溶液の濃度低下
が測定されている。Exp.1、Exp.2ともに実験開始から
実験終了までに約240時間を要しているが、その間に
Exp.1では濃度が46%から32%まで低下し、Exp.2
では濃度が25%から16%まで低下した。テンシオメ
ーター内のプロピレングリコール溶液の濃度低下は、プ
ロピレングリコールの浸透圧によりポーラスカップから
土壌中の水分へプロピレングリコールが漏出したために
起きていると考えられる。テンシオメーター内のプロピ
レングリコール溶液の濃度が低下する速度は、テンシオ
メーターの埋設管の長さや土壌水分の状態によって違っ
てくるはずである。
【0055】テンシオメーター内のプロピレングリコー
ル溶液の濃度が低下した場合、プロピレングリコール溶
液の融点が上昇するため、不凍剤としての能力が低下す
ることになる。従って、プロピレングリコール溶液を使
用してテンシオメーターによる土壌水分長期連続測定を
行なう場合には、テンシオメーター内のプロピレングリ
コール溶液の濃度変化に注意することが必要である。
【0056】以上説明したような豊浦標準砂を実験土壌
に用いた土壌カラム実験、土壌物性試験の結果、確認で
きたことをまとめると以下のようである。
【0057】(1)プロピレングリコール溶液をテンシ
オメーターに使用して豊浦標準砂の土壌水分を測定する
場合、脱気水を使用した場合よりも土壌水分の測定が可
能な範囲が狭くなり、濃度が25%の溶液の場合の測定
範囲は、pF0〜1.7(圧力水頭で0〜−50.1cmH2
O)、濃度が50%の溶液の場合の測定範囲は、pF0
〜1.6(圧力水頭で0〜−39.8cmH2 O)である。
【0058】(2)土壌が飽和した状態においては、プ
ロピレングリコール溶液の使用によるテンシオメーター
の測定値への影響、すなわち浸透圧による影響はないと
考えられる。
【0059】(3)上記(1)の測定範囲内において
は、プロピレングリコール溶液の使用によるテンシオメ
ーターの測定値への影響は測定精度以下の誤差の範囲に
あるため、無視できる。
【0060】(4)プロピレングリコール溶液をテンシ
オメーターに使用して各種土壌の土壌水分を測定する場
合、最低でも、各種土壌のpF〜水分特性曲線における
飽和〜空気侵入値の範囲の圧力水頭は測定できると考え
られる。
【0061】これらの結果から、プロピレングリコール
溶液を使用したテンシオメーターによる冬期土壌水分測
定について、脱気水を使用する場合よりも測定可能な土
壌水分状態の範囲は狭くなるものの、圧力水頭測定値を
そのまま真の圧力水頭として取り扱うことができる。
【0062】
【発明の効果】今まで物理的に不可能であった、低温環
境下におけるテンシオメーターによる土壌水分測定が可
能である。これによって通年の土壌水分測定が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用するテンシオメーターの構
造例を示す概略図である。
【図2】本発明の開発において使用した実験装置の概略
構造を示す図である。
【図3】本発明において使用するプロピレングリコール
溶液の濃度と物性を示す表を示す図である。
【図4】本発明において使用するプロピレングリコール
溶液の濃度と水分特性曲線を示す図である。
【図5】図2の実験装置での実験1によるカラムAおよ
びBの圧力水頭測定値の関係を示す図である。
【図6】図2の実験装置での実験2によるカラムAおよ
びBの圧力水頭測定値の関係を示す図である。
【図7】図2の実験装置での実験1によるカラムAおよ
びBの圧力水頭測定値の関係と回帰直線とを示す図であ
る。
【図8】図2の実験装置での実験2によるカラムAおよ
びBの圧力水頭測定値の関係と回帰直線とを示す図であ
る。
【図9】pF値における脱気水とプロピレングリコール
溶液の圧力水頭測定値の差等を示す表を示す図である。
【符号の説明】
1 テンシオメーター 2 テンシオメーター 3 冷却室 4 土壌カラム 5 マノメーター 6 水位調整用タンク 7 豊浦標準砂 8 断熱材 9 断熱材 10 テンシオメーター 11 導管 12 ポーラスカップ 13 媒体タンク 14 センサーキャップ 15 エアー抜きバルブ 16 補給水バルブ 17 センサーコード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンシオメーターを用いて土壌水分を測
    定する方法において、テンシオメーター内に充填する水
    に代えて、プロピレングリコール溶液を使用することを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記プロピレングリコール溶液のプロピ
    レングリコール濃度は、測定すべき土壌水分状態に応じ
    て変えられる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 土壌中に埋設される多孔質のポーラスカ
    ップを先端に有した導管と、該導管に連通した媒体タン
    クと、該媒体タンクに充填されるプロピレングリコール
    溶液と、土壌水分張力と平衡状態にある前記ポーラスカ
    ップ内の前記プロピレングリコール溶液の圧力を検出す
    る圧力検出手段とを備えたことを特徴とする土壌水分測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記プロピレングリコール溶液のプロピ
    レングリコール濃度は、測定すべき土壌水分状態に応じ
    て変えられる請求項3記載の土壌水分測定装置。
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