JPH0723746Y2 - 検査用尿受け容器 - Google Patents

検査用尿受け容器

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JPH0723746Y2
JPH0723746Y2 JP7095791U JP7095791U JPH0723746Y2 JP H0723746 Y2 JPH0723746 Y2 JP H0723746Y2 JP 7095791 U JP7095791 U JP 7095791U JP 7095791 U JP7095791 U JP 7095791U JP H0723746 Y2 JPH0723746 Y2 JP H0723746Y2
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JP
Japan
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urine
receiving chamber
urine receiving
diameter passage
container
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JP7095791U
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JPH0514917U (ja
Inventor
敦雄 片井
Original Assignee
クリーンケミカル株式会社
敦雄 片井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、尿の各種検査、特に細
菌検査を行うに際して、主として患者(被験者)が自ら
排尿を適量採取するのに使用する検査用尿受け容器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種の検査用尿受け容
器としては、紙やプラスティック等から成る普通のコッ
プ形容器が使用されている。而して、特に尿の細菌検査
を行う場合、一般に排尿初期には雑菌が含まれているの
が普通であるから、検査精度を高めるために排尿初期の
20ml程度の尿は採取しないで、その後の中間尿を適量
採取することが要求される。
【0003】即ち、尿採取を自ら行う患者(被験者)
は、適量の排尿後に一旦排尿を意識的に停止し、尿受け
容器で排尿を受ける態勢で再び排尿を開始することを要
求されることになるが、特に婦女子や老人の場合、この
要求に応じることは非常に困難であり、結局は中間尿の
みを採取することが出来ないで、検査精度に悪影響が及
ぶ結果となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記のような従
来の問題点を解決するために、排尿初期から採取しなが
ら、適量の初期尿とその後の中間尿とを自動的に分離し
て採取することの出来る検査用尿受け容器を提案するも
のであって、その特徴を後述する実施例の参照符号を付
して示すと、上端が開放された上側の尿受け室4と閉塞
された下側の尿受け室5、及び上側尿受け室4の下端と
下側尿受け室5の上端とを連通させる上下方向の小径通
路3を設け、下側尿受け室5内に尿が充満したときに前
記小径通路3の下側尿受け室側を浮力で閉塞するフロー
ト弁6を設けた点にある。
【0005】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1及び図2に於いて、1は少なく
とも内面を防水処理した紙やプラスティック等から成形
されたコップ状容器本体であり、2はこの容器本体1に
内嵌固定した筒状部材である。この筒状部材2は、上下
両端が開放され且つ中間に小径通路3を有するものであ
り、当該小径通路3の上側に、上端が開放された漏斗状
の上側尿受け室4が形成され、前記小径通路3の下側
に、下端が容器本体1の底部1aで閉塞された倒立漏斗
状の下側尿受け室5が形成されている。
【0006】6は発泡スチロール等から成形された中実
球形のフロート弁であって、前記下側尿受け室5内に遊
動可能に収納されており、下側尿受け室5内に尿が充満
したとき、図1に仮想線で示すように前記小径通路3の
下側尿受け室5側を浮力で閉塞する。このフロート弁6
は、前記容器本体1内に入れた後に前記筒状部材2を内
嵌固定することにより、下側尿受け室5内に収納するこ
とが出来る。又、このフロート弁6は、中空球形のもの
でも良い。7は前記筒状部材2に穿設された空気流通路
であって、その上端は前記上側尿受け室4の上端近傍側
面に開口し、下端は、前記のようにフロート弁6が小径
通路3の下側尿受け室5側を閉塞したとき、当該フロー
ト弁6の当接箇所よりも下側で前記下側尿受け室5内の
上端近傍側面に開口する。
【0007】尚、コップ状容器本体1の内周面と筒状容
器2の外周面とは、少なくとも筒状容器2の下端近傍位
置で全周にわたって接着剤により接着固定しても良い。
【0008】上記のように構成された尿受け容器は、使
用前は図1に実線で示すようにフロート弁6が重力で下
側尿受け室5の底部上にあって、小径通路3の下側尿受
け室5側は開放されている。係る状態で上側尿受け室4
で排尿を受けると、尿は小径通路3を経由して下側尿受
け室5内に流入する。このとき空気流通路7の存在が、
下側尿受け室5内への尿の流入を円滑に行わせることに
なるが、当該空気流通路7自体に尿が流入しても排気作
用が阻害されないように、図示のように周方向複数箇所
に空気流通路7を形成するのが望ましい。そして下側尿
受け室5内が尿で充満すると、浮力で押し上げられてい
るフロート弁6は、図2に仮想線で示すように小径通路
3の下側尿受け室5側を閉塞することになる。この後に
継続して上側尿受け室4内に受けられる尿は、そのまま
上側尿受け室4内に滞留するので、その尿が適当レベル
に達したところで尿受け動作を終了すれば良い。
【0009】上記のようにして排尿をその最初から上側
尿受け室4で受けるのであるが、その排尿開始からの適
量(20ml程度)の初期尿は下側尿受け室5内に収納さ
れ、それ以後の中間尿は上側尿受け室4内に収納される
ことになる。従って、検査対象尿として、上側尿受け室
4内の中間尿のみをスポイト等で採取することが出来
る。
【0010】尚、上側尿受け室4内に受けられる排尿の
流勢によりフロート弁6が上下に遊動し、上側尿受け室
4に収納されるべき中間尿と下側尿受け室5内に収納さ
れる初期尿とが若干入り交じることは考えられるが、検
査結果に大きな影響を与えることはない。又、図1の構
成では、空気流通路7を介して上側尿受け室4内の中間
尿と下側尿受け室5内の初期尿とが入り交じる恐れもあ
るが、下側尿受け室5内の初期尿が大量に上側尿受け室
4内に逆流する恐れは殆どないので、検査結果に影響を
与えることはない。勿論、前記空気流通路7の上端を、
コップ状容器本体1の上端近傍外側面に開口させたり、
上側尿受け室4の出来る限り上端に近い側面に開口させ
ることは好ましいことである。
【0011】又、上記実施例に於ける筒状部材2は、肉
厚が小径通路3の周囲で最大となる無垢材から構成して
いるが、空気流通路7を形成する箇所以外の部分は肉厚
を薄くして、軽量化と材料費の軽減を図ることも出来
る。
【0012】勿論、図3及び図4に示すように、鼓形に
成形した薄板製筒状部材8をコップ状容器本体1に内嵌
すると共に、少なくとも筒状部材8の下端全周を容器本
体1に接着固定して、小径通路3によって互いに連通す
る上側尿受け室4と下側尿受け室5、及び下側尿受け室
5内に遊嵌されたフロート弁6から成る尿受け容器を構
成することも出来る。この場合、空気流通路はパイプ9
によって構成することになるが、当該パイプ9の上端
を、前記筒状部材8と容器本体1との間の空隙の上端近
傍に開口させ、当該筒状部材8と容器本体1との間の空
隙は、容器本体1の上端近傍に設けた小孔10、又は筒
状部材8の上端近傍に設けた小孔、若しくは筒状部材8
の上端と容器本体1の上端との間の隙間等により外界に
連通させれば良い。
【0013】更に、上側尿受け室4の内面に尿量を示す
表示を行ったり、筒状部材2,8やその外側の容器本体
1が透明材料から構成されるときは容器本体1の外側等
に尿量を示す表示を行うことが出来る。又、筒状部材
2,8の底部をフロート弁6の遊嵌後に底板で閉塞する
ことにより、コップ状容器本体1を省くことも可能であ
る。
【0014】
【考案の作用及び効果】以上のように本考案の検査用尿
受け容器によれば、排尿をその最初から上側尿受け室4
で受けるだけで、特別な操作を行うことなしに、その排
尿開始からの適量(20ml程度)の初期尿は下側尿受け
室内に分離収納し、それ以後の中間尿のみを上側尿受け
室内に分離収納することが出来る。従って、初期尿が除
去された中間尿のみが要求される細菌検査に際しては、
検査対象尿として、上側尿受け室内の中間尿のみをスポ
イト等で採取すれば良く、患者(被験者)に排尿を一時
中断させるというような負担を全くかけることなく、中
間尿のみを効果的に採取することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】 同平面図である。
【図3】 第二実施例を示す縦断側面図である。
【図4】 同平面図である。
【符号の説明】
1…コップ状容器本体、 2…筒状部材、 3…小径通路、 4…上側尿受け室、 5…下側尿受け室、 6…フロート弁、 7…空気流通路、 8…薄板製鼓形筒状部材、 9…パイプ、 10…小孔。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端が開放された上側の尿受け室と閉塞さ
    れた下側の尿受け室、及び上側尿受け室の下端と下側尿
    受け室の上端とを連通させる上下方向の小径通路を設
    け、下側尿受け室内に尿が充満したときに前記小径通路
    の下側尿受け室側を浮力で閉塞するフロート弁を設けて
    成る検査用尿受け容器。
  2. 【請求項2】前記フロート弁により閉塞された下側尿受
    け室内の上端近傍に連通する空気流通路を設けて成る請
    求項1に記載の検査用尿受け容器。
  3. 【請求項3】コップ状容器本体内に、上下両端が開放さ
    れ且つ中間に小径通路を有する筒状部材内嵌固定され
    ており、前記小径通路の上下両側を前記上下両尿受け室
    として成る請求項1又は2に記載の検査用尿受け容器。
JP7095791U 1991-08-08 1991-08-08 検査用尿受け容器 Expired - Lifetime JPH0723746Y2 (ja)

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JP7095791U JPH0723746Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 検査用尿受け容器

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JPH0514917U JPH0514917U (ja) 1993-02-26
JPH0723746Y2 true JPH0723746Y2 (ja) 1995-05-31

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JP7095791U Expired - Lifetime JPH0723746Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 検査用尿受け容器

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MY142781A (en) * 2003-06-28 2010-12-31 Peter A K Yong Dual-chamber liquid receiving and containing device
GB0821057D0 (en) * 2008-11-18 2008-12-24 Knight Scient Ltd Device for collecting first pass urine

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JPH0514917U (ja) 1993-02-26

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Effective date: 19960123