JPH07236619A - 磁気共鳴断層撮影装置 - Google Patents

磁気共鳴断層撮影装置

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Publication number
JPH07236619A
JPH07236619A JP6055220A JP5522094A JPH07236619A JP H07236619 A JPH07236619 A JP H07236619A JP 6055220 A JP6055220 A JP 6055220A JP 5522094 A JP5522094 A JP 5522094A JP H07236619 A JPH07236619 A JP H07236619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
magnetic field
tested person
auxiliary tool
arm
Prior art date
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Pending
Application number
JP6055220A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Miura
嘉章 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP6055220A priority Critical patent/JPH07236619A/ja
Publication of JPH07236619A publication Critical patent/JPH07236619A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な補助具を利用することで、被検者が苦
痛を感じることなく腕を傾斜磁場の線形領域内に置いて
おくことができるようにして、擬像のない良質の断層画
像を得る。 【構成】 主マグネットにより形成された静磁場中に被
検者を配置し、被検者の周辺に配置された傾斜磁場発生
コイルにより傾斜磁場を被検者に印加しながら、共鳴周
波数の励起高周波パルスをRFコイルより照射して、被
検者からの共鳴信号を受信し、断層像を再構成する磁気
共鳴断層撮影装置において、被検者Mに装着する補助具
3を装備するとともに、この補助具3は、(a)非金属
および非磁性材料から成り、(b)左右両サイドにベッ
ド2の天板2a上に載置される支持部3a,3aを備
え、(c)下側に被検者Mの胴部に嵌まり込むセット用
凹部4を有し、(d)上側に被検者Mの腕aを胴部の上
方において位置固定する凹部7を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気共鳴断層撮影
(MRI)装置に係り、特には、傾斜磁場の非線形性に
起因する画像劣化を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴断層撮影装置は、周知のよう
に、主マグネットにより形成された静磁場中に被検者を
配置し、被検者の周辺に配置された傾斜磁場発生コイル
により傾斜磁場を被検者に印加しながら、共鳴周波数の
励起高周波パルスをRFコイルより照射し、被検者から
の共鳴信号を受信して断層像を再構成するように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被検者に傾斜磁場を印
加する傾斜磁場発生コイルは、コイルの中心軸周辺では
傾斜磁場の強度変化の線形性が保たれているが、該コイ
ルに近接した位置においてその線形性を保つことが困難
であり、この線形性の損なわれた領域に被検者の一部が
位置すると、擬像(アーチファクトとも呼ばれる縞状の
ノイズ像)が再構成画像上に生じて画像の劣化をもたら
す。
【0004】具体的には、ガントリの中心孔に横臥姿勢
で挿入される被検者の胴部は、コイルの中心軸近く(傾
斜磁場の強度変化の線形性が保たれている領域)に位置
するが、胴部の側脇に沿わせた腕はコイルの中心軸から
離れてコイルに接近する。この腕が線形性の損なわれた
傾斜磁場領域に位置してしまうことになり、この腕の影
響で擬像が発生する。
【0005】このような画像の劣化を抑制する手段とし
ては、共鳴信号のサンプリング周波数を高くして、再構
成画像の帯域幅を拡げることにより、擬像をある程度減
少させることが可能であるが、完全に擬像を除去するこ
とは困難であるばかりでなく、データ処理の煩雑化およ
び処理装置における必要メモリ容量の増大化を招くこと
になって装置コストが高くなる、等の問題が生じる。
【0006】一方、擬像を無くする簡便な手法として、
被検者に腕を身体の前や頭の後ろで組ませることで、腕
を傾斜磁場の線型領域内に置くようにすることが実施さ
れている。しかし、この手法によれば、被検者に撮影時
間中、無理な姿勢を強いることになって、苦痛を与える
ことになりやすく、ここに改良の余地があった。
【0007】この発明は、このような実情に着目してな
されたものであって、簡単な補助具を利用することで、
被検者が苦痛を感じることなく腕を傾斜磁場の線型領域
内に置いておくことができるようにして、擬像のない良
質の断層画像を得ることができるようにすることを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、次のような構成を採る。すなわち、こ
の発明は、主マグネットにより形成された静磁場中に被
検者を配置し、被検者の周辺に配置された傾斜磁場発生
コイルにより傾斜磁場を被検者に印加しながら、共鳴周
波数の励起高周波パルスをRFコイルより照射して、被
検者からの共鳴信号を受信し、断層像を再構成する磁気
共鳴断層撮影装置において、被検者に装着する補助具を
装備し、この補助具が、(a)非金属かつ非磁性材料か
ら成り、(b)左右両サイドにベッドの天板上に載置さ
れる支持部を備え、(c)下側に被検者の胴部に嵌まり
込むセット用凹部を有し、(d)上側に被検者の腕を胴
部の上方において位置固定する凹部を有する、ことを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】上記構成によると、補助具を被検者の胴部に嵌
め込むことで補助具が安定した姿勢で被検者およびベッ
ド天板上にセットされることになり、この補助具の上側
に位置する凹部に被検者の腕を載せ付けておくことで、
腕を胴部の上方箇所、つまり、傾斜磁場の強度変化の線
形性が保たれている領域に安定的に保持しておくことが
できる。この際、被検者は、腕を身体の前に上げて補助
具の上側凹部に腕を単にあてがっておくだけであるの
で、そのために労力を使うことはなく、長く同じ姿勢を
保持していても特に疲労や苦痛を感じることはない。
【0010】
【実施例】図5に、この発明に係る磁気共鳴断層撮影装
置の全体構成が示されている。この磁気共鳴断層撮影装
置は、主マグネット、傾斜磁場発生コイル、RFコイ
ル、等が組み込まれたガントリ1と、被検者を横臥載置
してガントリ1の中心孔1aに挿入するベッド2、およ
び、前記コイル群に接続された図示しない各種制御装置
やデータ処理装置、等で構成されている。
【0011】ベッド2は、昇降可能に構成されるととも
に、その天板2aが前後にスライド移動して、その上に
横臥載置された被検者の検査部位をガントリ1の中心孔
1a内まで送り込むことができるようになっている。
【0012】図7および図8に示すように、被検者Mが
ベッド2の天板2a上に仰向きの自然体で横臥載置され
ると、胴部の横脇に沿わせた被検者Mの腕aがガントリ
1における中心孔1aの内周面近く、つまり、線形性の
損なわれた傾斜磁場領域内に位置することになり、断層
画像に擬像が発生する原因となる。
【0013】そこで、この発明の一実施例では、図1に
示す補助具3を使用する。この補助具3は、左右両サイ
ドに位置する厚肉の支持部3aを薄肉の架橋部3bで繋
いだものであり、全体の高さHが約200mm、前後長
さLが約600mm、左右幅Wが約650〜700mm
(天板2aの横幅と同等)の鞍形に形成され、左右支持
部3aの間に下向きに開放された横幅約400mmのセ
ット用凹部4が形成されている。そして、図2に示すよ
うに、支持部3aは、粒状の発砲スチロール5をナイロ
ン等の軟質の樹脂材からなる表皮カバー6で包み込んで
形成され、前記架橋部3bは表皮カバー6と一体に形成
されている。補助群3の構成材料は本実施例のものに限
定されないが、中心孔1a内の磁場分布を乱さない材
料、すなわち、非金属かつ非磁性材料で構成されること
が必要である。水分や油分は、画像となって撮影される
ので、補助具3の構成材料は含水率の少ないものが好ま
しい。
【0014】このように構成された補助具3は、図3に
示すように、セット用凹部4に被検者Mの胴部を嵌め入
れるように装着して、左右支持部3aの下端を天板2a
上に載せ付ける。この際、支持部3aは適度の柔軟性を
有しているので、被検者Mの体型になじんで変形し安定
よく被検者Mの胴部にセットされる。また、胴部へのセ
ットに伴い変形した左右の支持部3aは上方に隆起し、
補助具3上に凹部7が形成されることになる。この凹部
7に被検者Mの腕aを載せかけることで、図4に示すよ
うに、腕aがガントリ1における中心孔1aの内周面か
ら離れた位置、つまり、線形性の保たれた傾斜磁場領域
内に安定的に固定しておくことができる。この際、腕a
が横外方にずれ落ちるようとする荷重は支持部3aの剛
性で支持されることになる。
【0015】この発明は、次のような形態で実施するこ
ともできる。図6に示すように、補助具3を、左右の支
持部3a、架橋部3bを適度の剛性と柔軟性を有する板
状の樹脂材で一体形成するとともに、セット用凹部4と
腕保持用の凹部7を予め形成した、比較的剛性の高いも
のにする。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば次のような効果を奏する。 簡単な補助具を被検者に装着してもらうだけである
ので、データ処理によって擬像を減少する手段のように
複雑なデータ処理およびそのためのメモリ増設が不要で
安価に実施できる。 被検者は、補助具に腕をまかせておくだけでよいの
で、長く同一姿勢を維持していても、苦痛や疲労を感じ
ることは少なく、負担を強いられることなく撮影を受け
ることができる。 補助具自体は軽量で簡単に着脱できるので、取扱い
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る補助具の斜視図である。
【図2】補助具の縦断面図である。
【図3】補助具の使用状態を示す斜視図である。
【図4】補助具を使用した被検者をガントリに挿入した
状態を示す概略断面図である。
【図5】磁気共鳴断層撮影装置の全体構成を示す斜視図
である。
【図6】補助具の別実施例を示す斜視図である。
【図7】補助具を使用しない状態を示す斜視図である。
【図8】補助具を使用しない被検者をガントリに挿入し
た状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 ベッド 2a 天板 3 補助具 3a 支持部 4 セット用凹部 7 凹部 M 被検者 a 腕

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主マグネットにより形成された静磁場中
    に被検者を配置し、被検者の周辺に配置された傾斜磁場
    発生コイルにより傾斜磁場を被検者に印加しながら、共
    鳴周波数の励起高周波パルスをRFコイルより照射し
    て、被検者からの共鳴信号を受信し、断層像を再構成す
    る磁気共鳴断層撮影装置において、被検者に装着する補
    助具を装備し、この補助具が、(a)非金属かつ非磁性
    材料から成り、(b)左右両サイドにベッドの天板上に
    載置される支持部を備え、(c)下側に被検者の胴部に
    嵌まり込むセット用凹部を有し、(d)上側に被検者の
    腕を胴部の上方において位置固定する凹部を有する、こ
    とを特徴とする磁気共鳴断層撮影装置。
JP6055220A 1994-02-28 1994-02-28 磁気共鳴断層撮影装置 Pending JPH07236619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6055220A JPH07236619A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 磁気共鳴断層撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP6055220A JPH07236619A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 磁気共鳴断層撮影装置

Publications (1)

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JPH07236619A true JPH07236619A (ja) 1995-09-12

Family

ID=12992536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6055220A Pending JPH07236619A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 磁気共鳴断層撮影装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH07236619A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106651A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 固定具および被検体支持システム
JP2013150851A (ja) * 2013-04-03 2013-08-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 固定具、被検体支持システム及びmri装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106651A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 固定具および被検体支持システム
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