JPH07231886A - エゴグラムの分析方法 - Google Patents

エゴグラムの分析方法

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JPH07231886A
JPH07231886A JP6024236A JP2423694A JPH07231886A JP H07231886 A JPH07231886 A JP H07231886A JP 6024236 A JP6024236 A JP 6024236A JP 2423694 A JP2423694 A JP 2423694A JP H07231886 A JPH07231886 A JP H07231886A
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JP
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childhood
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egogram
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JP6024236A
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English (en)
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Tetsusuke Tada
徹佑 多田
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JIKO KEIHATSU TOREENINGU CENTE
JIKO KEIHATSU TOREENINGU CENTER KK
Original Assignee
JIKO KEIHATSU TOREENINGU CENTE
JIKO KEIHATSU TOREENINGU CENTER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エゴグラムによる人柄の判断を正確にかつ明
瞭に達成することを技術的課題とし、もって正確で高い
信頼性のあるエゴグラムによる人柄の判断を得ることに
ある。 【構成】 得られたエゴグラムに対して、エネルギーレ
ベル判断処理、基本的パターン判断処理、突出要素の突
出程度判断処理、反抗の子供的度合いの影響判断処理、
そして成人的度合いの影響判断処理を行うことにより、
エゴグラムの分析を心的エネルギーレベルを踏まえて、
各要素の心的エネルギーの相互関係、各要素間の影響関
係とその程度を定量的に把握し、もって正確で明瞭で高
い信頼性のある分析結果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランザクショナル・
アナリシス(交流分析)と言われるフロイトの精神分析
を土台としてつくられた、やさしく、判り易い心理学の
理論によって現される被験者の人柄(パーソナルティ)
を示すグラフであるエゴグラムを、簡単にかつ正確に分
析する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エゴグラムによる人柄の判断の結果は、
精神療法、性格の改善、仕事内容の向き・不向きの決
定、スタッフの組合せの適・不適の判定等に極めて有効
に活用されており、個人の円滑で良好な社会生活を得る
ため、および人材の適材適所を得るために役立ってい
る。
【0003】このエゴグラムは、人柄を、チャイルドの
自我状態である子供的度合いと、ペアレントの自我状態
である親的度合いと、アダルトの自我状態である成人的
度合いとの3つの要素から構成されていると考え、各要
素における心的エネルギーの傾向(大小関係)から、そ
の人の人柄を判断しようとするものである。
【0004】従来のエゴグラムは、人柄を構成する要素
を、親的度合いを、批判的な親的度合いCPと、保護的
な親的度合いNPとの二つに分け、同じく子供的度合い
を、自然な子供的度合いFCと、順応な子供的度合いA
Cとに分け、これに成人的度合いAを加えた五つとし
た。
【0005】そして、これら五つの要素別に、同数の多
数の設問、例えば「人の目はあまり気にならない」(自
然な子供的度合いFCに対する設問)を設け、この設問
に対する被験者の認識度合いに応じた自己評価ポイント
(例えば、全くそのとおり、の場合には3、だいたいそ
うである、の場合には2、時にはそうである、の場合に
は1、ほとんどない、の場合には0)を得、この自己評
価ポイントの各要素別の合算値からグラフとしてのエゴ
グラムを得ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、得られたエゴグラムの明確な分
析基準がなく、単に批判的な親的度合いCPの合算値c
pと保護的な親的度合いNPの合算値npの関係から、
「几帳面」な傾向が強いとか、反対に「優しい」傾向が
強いと判断したり、また自然な子供的度合いFCの合算
値fcと順応な子供的度合いACの合算値acの関係か
ら、「のびのび」した傾向が強いとか、反対に「すな
お」な傾向が強いと判断したり、さらに成人的度合いA
の合算値aの他の要素の合算値との関係から、「冷静」
な傾向が強いとか、反対に「感覚的」な傾向が強いと判
断するだけであって、その傾向の強さの度合いがどの程
度であるかを知ることができず、得られる判断が曖昧で
あると云う問題があった。
【0007】また、自然な子供的度合いFCと順応な子
供的度合いACとに分けられた子供的度合いは、人間が
本来的に持って生まれた心的エネルギー部分であって、
親の影響を強く受けて形成される感覚的な感情的な人柄
の要素であるが、元来、この子供的度合いは、上記二つ
の要素と反抗の子供的度合いの三つの要素に分けられて
いたのであるが、従来技術にあっては、この反抗の子供
的度合いを、上記二つの要素のいづれかに包含されるも
のとしていた。
【0008】しかしながら、自然な子供的度合いFCと
順応な子供的度合いACは、その形成プロセスがはっき
りしているのに対して、反抗の子供的度合いは、親から
の影響が強いにも関わらず、その形成プロセスが定かで
なく、このためこの反抗の子供的度合いを、自然な子供
的度合いFCおよび順応な子供的度合いACに包含させ
ることは、エゴグラムによる人柄の判断の正確さ、およ
び信頼性を損なうと云う問題があった。
【0009】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、エゴグラム
による人柄の判断を正確にかつ明瞭に達成することを技
術的課題とし、もって正確で高い信頼性のあるエゴグラ
ムによる人柄の判断をえることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の手段は、批判的な親的度合いCP、保護的な
親的度合いNP、自然な子供的度合いFC、順応な子供
的度合いAC、反抗の子供的度合いRCそして成人的度
合いAの六つの人柄の各要素に対する多数の設問を設け
ること、この設問に対する被験者の認識度合いに応じた
自己評価ポイントを得、この自己評価ポイントの各要素
別の合算値からエゴグラムを得ること、このエゴグラム
に対して、 〇順応な子供的度合いACを除いた各要素の合算値の合
計の平均値El El =( cp+np+fc+rc+a) /5 による心的エネルギーレベル判断処理1、 〇批判的な親的度合いCPの合算値cpと保護的な親的
度合いNPの合算値npとの和の平均値と、自然な子供
的度合いFCの合算値fcと順応な子供的度合いACの
合算値acとの和の平均値との差k1 k1=(cp+np)/2−(fc+ac)/2 による親的度合いと子供的度合いとの間の心的エネルギ
ーの偏り傾向の判断作業21 と、合算値cpとnpとの
差k2 k2=cp−np および合算値fcとacとの差k3 k3=fc−ac による親的度合い内および子供的度合い内における心的
エネルギーの偏り傾向の判断作業22 と、による基本パ
ターン判断処理2、 〇最も合算値の大きい要素の、2番目の要素の合算値と
の差tによる突出程度判断処理3、 〇合算値rcと、差k1 、差k3 、そして合算値acと
の差のそれぞれの比較による反抗の子供的度合いRCの
影響判断処理4、 〇合算値aの他の合算値に対する大小関係の比較による
成人的度合いAの影響判断処理5、 の各処理を行うこと、にある。
【0011】心的エネルギーレベルEl 、差k1 、差k
2 、差k3 、合算値acとrcとの差、差tのそれぞれ
を、予め統計的に求めた範囲の3〜7に分割されたどの
段階に位置しているかにより、その程度を判断するのが
有効であり、この場合、予め統計的に求めた範囲を5段
階に分割するのが便利である。
【0012】
【作用】自然な子供的度合いFCと、順応な子供的度合
いACと、反抗の子供的度合いRCは、0〜3才頃に主
として形成され、親から感覚的、感情的な働きかけ、刺
激を受け、それに対して感覚的な感情的な感じ方や反応
の仕方を身につけ、そうしたものが積み重なって形成さ
れた子供的度合いに含まれる。
【0013】自然な子供的度合いFCは、私達が持って
生まれた感覚、感情、欲求、素質、気質、要素などが損
なわれずに残り、さらに何度もそれを現すことによって
強化され、定着し、その人の人柄となったものであり、
順応な子供的度合いACは、親の言うことや要求するこ
とに従い、自分の欲求、感覚、感情を抑え、親に従順に
順応するプロセスの中で作られた反応行動のパターンが
人柄となったものであり、反抗の子供的度合いRCは、
親の言うことや要求することに従えず、自分の欲求や感
情を相手にぶつけて自分の欲求を通そうとするプロセス
を通じて作られた反応行動のパターンが人柄となったも
のである。
【0014】批判的な親的度合いCPと保護的な親的度
合いNPは、3〜6才頃が形成期のピークとなってい
る、親の言っていること、やっていることを見たり聞い
たりしているうちに、それをうのみにして取り込み、自
分の人柄とした親的度合いに含まれる。
【0015】批判的な親的度合いCPは、親が持ってい
た考え方、価値観、理想、信念などを取り込んで自分の
人柄としたものであり、保護的な親的度合いNPは、親
のとっていた人に対する愛情の持ち方、示し方を取り込
んで自分の人柄にしたものである。
【0016】成人的度合いAは、6〜9才頃に形成期の
ピークのあるもので、思考力や判断力を強め、考えなが
ら状況を把え、判断し、対応する行動を繰り返している
うちに、それが自分の人柄となったものである。
【0017】これらの六つの要素に対する設問から得ら
れる合算値は、各要素の心的エネルギーの大きさを示し
ているので、この各要素の合算値の合計の平均をとるこ
とにより、被験者が持っている全体の心的エネルギーレ
ベルを知ることができるが、順応な子供的度合いACは
エネルギーを抑制する要素であるため、全体の心的エネ
ルギーレベルの評価には加えることができず、このため
心的エネルギーレベルEl は、順応な子供的度合いAC
の合算値acを除いた他の要素の合算値の合計の平均値
となる。
【0018】この得られた心的エネルギーレベルEl に
よる心的エネルギーレベル判断処理1によって、被験者
の人柄の各要素がどのくらいの強さで表に現れるかを判
断する。すなわち、心的エネルギーレベルEl の高い被
験者の場合は、人柄の各要素が強く現れることになるの
で、目立つ、または存在感の強い傾向の人柄であると判
断し、反対に心的エネルギーレベルEl の低い被験者
は、人柄の各要素が弱く現れることになるので、目立た
ず、または存在感の弱い傾向の人柄であると判断する。
【0019】基本的パターン判断処理2は、人柄の最も
基本的な要素である批判的な親的度合いCPと、保護的
な親的度合いNPと、自然な子供的度合いFCと、そし
て順応な子供的度合いACの、心的エネルギーの相互関
係から、被験者の基本的パターンKを得、この基本的パ
ターンKから、被験者の最も基本的な人柄を判断するも
ので、差k1 から、被験者の心的エネルギーの、親的度
合いと子供的度合いとの間での偏り程度を知ると共に、
差k2 と差k3 とから、親的度合い内および子供的度合
い内における心的エネルギーの偏り程度を知り、これら
の偏りの傾向およびその程度から、被験者の基本的な人
柄を判断する。
【0020】図1ないし図5は、基本的パターンKの代
表的な例を示すもので、図1は、優しさ、明るさ、無邪
気さを持っている反面、感情や気分によって行動し勝ち
な人柄であると判断でき、図2は、親から受け継いだ価
値観、理想、信念、そして自己規制の枠組みが強く、真
面目である反面、他人に厳しく、批判的で、自分に圧力
をかけ過ぎ勝ちな人柄であると判断でき、図3は、自分
の気持ちを抑えて他人に優しく振る舞い、穏やかである
反面、内的には自分の欲求や感情の発散を抑えるのでス
トレスがたまり易く、優柔不断となり勝ちな人柄である
と判断でき、図4は、自由闊達、強い責任感や信念そし
て達成欲求を持つ反面、わがままで、力の出し過ぎによ
るトラブルメーカとなり勝ちな人柄であると判断でき、
そして図5は、どのような状況にも人にもうまく対応で
きる安定感を持っている反面、インパクトが弱く、個性
が乏しくなり勝ちな人柄であると判断できる。
【0021】突出要素の突出程度判断処理3は、六つの
要素の内の最も合算値の大きい要素と、この合算値の最
も大きい、すなわち心的エネルギーの最も大きい要素の
突出程度を差tから知ることにより、この最も突出した
要素の、他の要素に対する影響の程度を判断し、この影
響の程度に従って、基本的パターンKによる人柄判断等
に修正を加える。
【0022】すなわち、合算値の最も大きい要素は、心
的エネルギーが最も大きく、人柄として強く現れ易いの
であるが、差tが大きくて、他の要素からの突出程度が
大きいと、この最も突出した要素の他の要素に対する影
響程度はそれだけ強くなり、他の要素が人柄として現れ
難くなるのに比べて、最も突出した要素が人柄としてよ
り強く現れることになり、反対に差tが小さいと、この
最も突出した要素の他の要素に対する影響程度は弱く、
それぞれの要素がその合算値に応じた程度に人柄として
現れることになる。
【0023】反抗の子供的度合いの影響判断処理4は、
心的エネルギーが強く発揮される反抗の子供的度合いR
Cが、子供的度合いの要素の中で、どのような心的エネ
ルギーの大きさ関係にあるかを把え、これにより子供的
度合いの要素の中における反抗の子供的度合いRCの影
響の程度を知り、さらに反抗の子供的度合いRCの子供
的度合い内における影響程度を考慮しながら、差k1
より、子供的度合いと親的度合いとの関係、すなわち基
本的パターンKによる人柄判断等に修正を加える。
【0024】例えば、図1において、合算値rcがイの
大きさであると、合算値rcは合算値np、fcと等し
い値で最大値となり、子供的度合いにおける心的エネル
ギーは、自然な子供的度合いFCと反抗の子供的度合い
ACとに強く現れることを知ることができ、また差k1
が“0”であることから、子供的度合いは親的度合いと
同程度の心的エネルギーを有しているのであるから、反
抗の子供的度合いACは相当に強く現れると判断され、
エネルギッシュではあるが、感情や気分による行動に反
抗、反発、すねる等の行動パターンが多く現れると判断
される。
【0025】また、図1において、合算値rcがロの大
きさであると、反抗の子供的度合いRCは、子供的度合
いの三つの人柄中、最小値となるので、子供的度合いに
おける心的エネルギーは、この反抗の子供的度合いRC
に現れることは殆どなく、感情や気分による行動に反
抗、ひねくれが殆ど現れることはないが、自立性および
競争心が乏しいと判断される。
【0026】成人的度合いの影響判断処理5は、親から
の強い影響力で形成される子供的度合いおよび親的度合
いの人柄要素を、状況に合わせてコントロールする成人
的度合いAの合算値aが、他の要素の合算値とどのよう
な大小関係にあるかにより、成人的度合いAの他の要素
に対するコントロール能力の程度を知り、この成人的度
合いAが他の要素をコントロールしている状況を把え
て、基本的パターンKによる人柄判断等に修正を加え
る。
【0027】例えば、図1において、合算値aがハの大
きさであると、この合算値aは合算値中、最大値となっ
ているので、成人的度合いAの他の要素に対する影響程
度が強くなり、状況に合わせて、保護的な親的度合いN
Pによる過保護、および自然な子供的度合いFCによる
わがままさ等を抑制して、問題性のある行動パターンを
少なくするが、反面、打算的となり勝ちであると判断で
きる。
【0028】なお、図1のハの大きさの場合、合算値a
は最も突出したものとなるので、成人的度合いの影響判
断処理5は、突出要素の突出程度判断処理3と実質的に
同一となり、それゆえ成人的度合いAの他の要素に対す
るコントロール能力は、差tの値に従って判断すること
になる。
【0029】また、図1において、合算値aがニの大き
さであると、成人的度合いAのコントロール能力を他の
要素に対して充分に作用させることができず、特に保護
的な親的度合いNPによる干渉のし過ぎとか、自然な子
供的度合いFCによる衝動的等による状況に合わない、
感情的、感覚的な問題性のある行動パターンをとりやす
いと判断できる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図6は、或る被験者のエゴグラムを示すも
ので、批判的な親的度合いCPの合算値cpが14、保
護的な親的度合いNPの合算値npが21、自然な子供
的度合いFCの合算値fcが12、順応な子供的度合い
ACの合算値acが21、成人的度合いAの合算値aが
19、そして反抗の子供的度合いRCの合算値rcが1
4であった。
【0031】この図6のエゴグラムから、心的エネルギ
ーレベルEl は、 El =(14+21+19+12+14)/5=16、 親的度合いと子供的度合いとの間の心的エネルギーの偏
りを示す差k1 は、 k1 =(14+21)/2−(12+21)/2=+
1、 親的度合い内における心的エネルギーの偏りを示す差k
2 は、 k2 =14−21=−7、 子供的度合い内における心的エネルギーの偏りを示す差
3 は、 k3 =12−21=−9、 そして突出した要素はなく、差tは0であり、これらの
値および基本的パターンKをエゴグラム表上に示すと、
図7のようになる。
【0032】この得られたエゴグラムに対する心的エネ
ルギーレベル判断処理1は、心的エネルギーレベルEl
=16から、予め統計的に求めた範囲を五つに分割した
〔20以上、極めて高い〕、〔17から19まで、高
い〕、〔14から16まで、普通〕、〔11から13ま
で、低い〕そして〔10以下、極めて低い〕の段階の内
の〔普通〕の段階にあることから、この被験者の心的エ
ネルギーレベルEl は普通であるは判断される。
【0033】基本的パターン判断処理2は、親的度合い
と子供的度合いとの心的エネルギーの偏りの判断作業2
1 により、差k1 =+1から、予め統計的に求めた範囲
を五つに分割した〔+6以上、親的度合いが極めて強
い〕、〔+3から+5まで、親的度合いが強い〕、〔+
2から−2まで、バランスしている〕、〔−3から−5
まで、子供的度合いが強い〕そして〔−6以下、子供的
度合いが極めて強い〕の段階の内の〔バランスしてい
る〕の段階に位置していることから、親的度合いと子供
的度合いとの間の心的エネルギーの偏りがないと判断す
る。
【0034】また、親的度合い内および子供的度合い内
の心的エネルギーの偏りの判断作業22 により、求めた
差k2 =−7から、予め統計的に求めた範囲を五つに分
割した〔+5以上、批判的度合いが極めて強い〕、〔+
2から+4まで、批判的度合いが強い〕、〔−1から+
1まで、バランスしている〕、〔−2から−4まで、保
護的度合いが強い〕そして〔−5以下、保護的度合いが
極めて強い〕の段階の内〔保護的度合いが極めて強い〕
の段階に位置していることから、親的度合いの心的エネ
ルギーは保護的な傾向に強く現れると判断する。
【0035】さらに、得られた差k3 =−9から、予め
統計的に求めた範囲を五つに分割した〔+5以上、自然
な度合いが極めて強い〕、〔+2から+4まで、自然な
度合いが強い〕、〔−1から+1まで、バランスしてい
る〕、〔−2から−4まで、順応な度合いが強い〕そし
て〔−5以下、順応な度合いが極めて強い〕の段階の内
〔順応の度合いが極めて強い〕の段階に位置しているこ
とから、子供的度合いの心的エネルギーは順応の傾向に
強く現れると判断する。
【0036】突出要素の突出程度判断処理3は、求めた
差t=0から、格別に突出した要素がなく、六つの人柄
の要素が一定の範囲内に位置していることから、この突
出要素の突出程度判断処理3により、基本的パターン判
断処理2で得られた判断に大幅な修正をする必要がない
と判断する。
【0037】反抗の子供的度合いRCの影響判断処理4
は、差k1 =+1、差k3 =−9、そして合算値acと
合算値rcとの差が+9であることから、子供的度合い
中における反抗の子供的度合いRCの影響度合いが低
く、無意味に反抗したりひねくれたりすることが少ない
反面、根気強さが少ないと判断する。
【0038】成人的度合いAの影響判断処理5は、合算
値aが六つの人柄の要素の合算値のほぼ中間に位置して
いることから、状況に応じてほどほどに対処するが、合
算値npおよび合算値acよりも小さいので、保護的な
親的度合いNPや順応な子供的度合いACの影響を抑え
切れない場合があり、過保護による問題点、および自分
の意見を述べないことによる問題点のある行動をとりや
すいと判断する。
【0039】これらの五つの判断処理から、図6に示さ
れる被験者の人柄の分析結果は、心的エネルギーは普通
のレベルであり、他の人と比較すれば、それぞれに説明
される傾向はそれほど強いものとは言えないこと、親的
度合いと子供的度合いとのバランスが良いので、役割を
果たすための態度や行動と、感覚的、感情的に反応する
開度や行動が同じように機能すること、突出する要素が
なく、全体的に強い図3の基本的パターンとなってお
り、優しく、世話好きで、穏やかで、控え目である反
面、主体的に判断し行動することはやや苦手で、他者の
下で働く時には良いが、指導者の立場には不向きである
こと、感情や思い込みによって動いてしまうことがあ
り、問題解決がうまくできなかったり、不適切な対応行
動となることがややみられること、反発心や反抗心によ
って、対人関係を悪くすることは殆どないが、持続的エ
ネルギーが不足勝ちであること、となります。
【0040】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。得られたエゴグラムを、
分析目的および分析手順のハッキリした五つの判断処理
により分析するので、明確で信頼性の高い分析結果を得
ることができる。
【0041】エゴグラムの判断のための人柄の要素に、
反抗の子供的度合いを加えたので、エゴグラムの分析の
精度をきめ細かく高いものとすることができ、もってよ
り正確なエゴグラムの分析を達成することができる。
【0042】人柄の各要素の合算値の違いを“差”とし
て定量的に把え、この“差”を予め統計的に求めた範囲
内のどのランクに位置しているかにより、その程度を判
断するので、得られた判断結果の程度判断が明確で正確
なものとなり、もって理解し易い分析結果を得ることが
できる。
【0043】五つの判断処理の処理目的がハッキリして
いるので、得られた分析結果から、自分の得手不得手を
明確に把握することができると共に、欲求の傾向を正確
に知ることができ、もって自分の人柄改善の方向とか、
生活方針等の決定を、無理なく適正に考慮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エゴグラムの基本的パターンを一例を示す線
図。
【図2】エゴグラムの基本的パターンの他の例を示す線
図。
【図3】エゴグラムの基本的パターンのさらに他の例を
示す線図。
【図4】エゴグラムの基本的パターンのさらに他の例を
示す線図。
【図5】エゴグラムの基本的パターンのさらに他の例を
示す線図。
【図6】本発明方法により得られたエゴグラムの一例を
示す線図。
【図7】図6に示したエゴグラムの分析手順の一部を示
す線図。
【符号の説明】
1 ; 心的エネルギーレベル判断処理 2 ; 基本的パターン判断処理 21 ; 親的度合いと子供的度合いとのエネルギーの
偏りの判断処理 22 ; 親的度合い内および子供的度合い内のエネル
ギーの偏りの判断処理 3 ; 突出要素の突出程度判断処理 4 ; 反抗の子供的度合いの影響判断処理 5 ; 成人的度合いの影響判断処理 FC ; 自然な子供的度合い AC ; 順応な子供的度合い RC ; 反抗の子供的度合い CP ; 批判的な親的度合い NP ; 保護的な親的度合い A ; 成人的度合い fc ; 自然な子供的度合いの合算値 ac ; 順応な子供的度合いの合算値 rc ; 反抗の子供的度合いの合算値 cp ; 批判的な親的度合いの合算値 np ; 保護的な親的度合いの合算値 a ; 成人的度合いの合算値 El ; 心的エネルギーレベル K ; 基本的パターン k1 ; 親的度合いと子供的度合いの差 k2 ; 親的度合い内の差 k3 ; 子供的度合い内の差 t ; 突出程度を示す差

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 批判的な親的度合い(CP)、保護的な親的
    度合い(NP)、自然な子供的度合い(FC)、順応な子供的度
    合い(AC)、反抗の子供的度合い(RC)そして成人的度合い
    (A) の六つの人柄の各要素に対する多数の設問を設け、
    該設問に対する被験者の認識度合いに応じた自己評価ポ
    イントを得、該自己評価ポイントの各要素別の合算値か
    ら得られたエゴグラムに対して、 〇順応な子供的度合い(AC)を除いた各要素の合算値の合
    計の平均値(El) El=( cp+np+fc+rc+a ) /5 による心的エネルギーレベル判断処理(1) 、 〇批判的な親的度合い(CP)の合算値(cp)と保護的な親的
    度合い(NP)の合算値(np)との和の平均値と、自然な子供
    的度合い(FC)の合算値(fc)と順応な子供的度合い(AC)の
    合算値(ac)との和の平均値との差(k1) k1=(cp+np)/2−(fc+ac)/2 による親的度合いと子供的度合いとの間の心的エネルギ
    ーの偏り傾向の判断作業(21)と、合算値(cp)と(np)との
    差(k2) k2=cp−np および合算値(fc)と(ac)との差(k3) k3=fc−ac による親的度合い内および子供的度合い内における心的
    エネルギーの偏り傾向の判断作業(22)と、による基本パ
    ターン判断処理(2) 、 〇最も合算値の大きい要素の、2番目の要素の合算値と
    の差(t) による突出程度判断処理(3) 、 〇合算値(rc)と、差(k1)、差(k3)、そして合算値(ac)と
    の差のそれぞれの比較による反抗の子供的度合い(RC)の
    影響判断処理(4) 、 〇合算値(a) の他の合算値に対する大小関係の比較によ
    る成人的度合い(A) の影響判断処理(5) 、の各処理を行
    うエゴグラムの分析方法。
  2. 【請求項2】 心的エネルギーレベル(El)、差(k1)、差
    (k2)、差(k3)、合算値(ac)と(rc)との差、差(t) のそれ
    ぞれを、予め統計的に求めた範囲の3〜7に分割された
    どの段階に位置しているかにより、その程度を判断する
    請求項1に記載のエゴグラムの分析方法。
  3. 【請求項3】 予め統計的に求めた範囲を5段階に分割
    した請求項2に記載のエゴグラムの分析方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002056219A1 (en) * 2001-01-12 2002-07-18 Kabushiki Kaisha Instem Apparatus for determining constitution of user of the same

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