JPH0723002Y2 - 停電検出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はパソコン等のコンピュータを無停電電源装置
と共に使用する場合において、その商用電源の停電を前
記コンピュータ等に知らせる停電検出装置に関するもの
である。

（従来の技術） 従来、商用電源とパソコン等に間に設置して、前記商用
電源の停電時に、それに代わって電源となる無停電電源
装置があるが、この様な無停電電源装置は前記商用電源
の停電と同時に内蔵のバッテリーに蓄電されている直流
をインバータで変換して交流を出力し、そしてこの様に
バッテリーから出力していることをLED等のモニタで表
示するようにしてある。しかして前記バッテリーの容量
には当然限界があるが、このモニタの表示をオペレータ
が読み取って、前記バッテリーの過放電になる前に停電
処理をマニュアルで実施して、システムを運用するよう
になっている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記のような無停電電源装置の使用はマニュアルによる
もので、こうした手数を省力化するためこの様なバッテ
リーの過放電の防止を、前記コンピュータを直接又は無
停電電源装置のインタフェース等を介在させ間接に併用
して停電処理を自動的に実施することによりこれを解決
することができる。しかし、停電処理を自動的に実施す
るには停電を通報する必要が生じるが、前記無停電電源
装置によっては停電を前記コンピュータ等に通報する停
電信号出力端子を有さないものや、或いは通報する出力
端子を有していても既に他の何らかのシステムに使用さ
れていて通報手段として使用できないものがあった。

本考案は上記問題点に鑑み、商用電源の停電を無停電電
源装置の種類によらず検出して前記コンピュータや無停
電電源装置インターフェース等に通報し、停電処理を自
動的に実施可能とする停電検出装置を提供することを目
的としている。

（問題点を解決するための手段） この考案の停電検出装置はパソコン等のコンピュータと
無停電電源装置を有しているコンピュータシステムにお
いて、前記無停電電源装置に設けられた停電告知モニタ
に受光部を対面させて係着する受光器と、前記受光器に
外光が侵入するのを防止する外光遮断体と、前記受光器
の検出した波形を整形した停電信号を出力する波形整形
回路からなることを特徴を有するものである。

（作用） この考案の停電検出装置を無停電電源装置の例えば、前
面に設けられているモニタに対してこれを覆うようにそ
の外箱に例えば吸着させて固定する。この様にこの考案
の停電検出装置をセットしたところで、停電が発生する
と、無停電電源装置はその内蔵バッテリーから電力をコ
ンピュータ等に供給するが、同時に上記モニタ（LED）
は例えば赤色等を点灯し、このように点灯すると、受光
器が導通となり、停電信号が出力される。こうして出力
された停電信号は例えばパソコン等の無停電電源装置の
インターフェースに出力され、これにより商用電源の停
電をパソコン等のコンピュータ側で検出することができ
る。

（実施例） 次にこの考案の一実施例の停電検出装置を図面を参照し
て詳細に説明する。

第１図はこの考案の停電検出装置の一例の回路図、第２
図はその外形図であって、図において、１は受光器、又
は受光素子で、例えばホトトランジスタが使用され、又
ホトダイオード等も使用できる。前記受光器１のベース
２に、無停電電源装置側回路３の発光ダイオード等４か
ら放射光５が入射されると、導通となる。受光しないと
きは電流遮断となっている。６は波形整形回路で、例え
ばシュミット回路が使用され、その入力側は前記受光器
１のコレクタ８と接続され、ここで前記受光器１から入
力されたアナログ波形は立上がりの鋭い方形波に整形さ
れる。９は停電信号出力端子で、ここから停電時に前記
方形波10が出力される。11も前記と同様の停電信号出力
端子であるが、ここからは前記方形波10の反転した方形
波12が出力される。前記停電信号入力端子９又は11は停
電を通報する無停電電源装置インターフェース又はパソ
コン等の入力仕様に合うものを選択し接続される。13は
外光遮断体であって、例えば軟質プラスチック、または
ラバーを吸盤錠に成型して形成され、上記回路を収納す
るボックス14に固定され、他端は開放とする。

この考案の停電検出装置を用いて、無停電電源装置15か
ら停電信号を受け取るには、この停電検出装置16の受光
器１を前記無停電電源装置15の前面17等に有る停電告知
モニタ又は発光ダイオード４に近接し、かつ外光を遮断
する。すなわち、第２図に示す様に、上記外光遮断体13
を介して前記停電告知モニタ４を包むようにして、この
考案の停電検出装置16を無停電電源装置15に吸着させ
る。

無停電電源装置15の停電告知モニタ４は停電時には赤色
等の点灯となる様に一般になっているが、以上のように
停電検出装置16がセットされていて停電が発生すると、
受光器１が導通となって、停電信号出力端子９又は11か
ら停電信号が出力される。

（考案の効果） 以上に述べた構成の本考案は、配備される無停電電源装
置が停電信号出力端子を装備していない、或いは装備し
ていても他のシステムに使用されているものであって
も、該無停電電源装置により停電を検出して、無停電電
源装置インターフェースやコンピュータ等に通報するこ
とができるので、コンピュータにおけるプログラムの緊
急退避等の停電処理を自動的に実施することが可能とな
り、無停電電源装置に内蔵されるバッテリーの過放電を
防止することにより該無停電電源装置の寿命をのばすこ
とができる等の産業上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の停電検出装置の一実施例の回路図、
第２図はその説明図である。 図中、1:受光器、6:波形整形回路、９及び11:停電信号
出力端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パソコン等のコンピュータと無停電電源装
   置を有しているコンピュータシステムにおいて、前記無
   停電電源装置に設けられた停電告知モニタに受光部を対
   面させて係着する受光器と、前記受光器に外光が侵入す
   るのを防止する外光遮断体と、前記受光器の検出した波
   形を整形した停電信号を出力する波形整形回路からなる
   ことを特徴とする停電検出装置。