JPH072237Y2 - 容 器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は鉛筆削り器の屑受け箱等の容器に関するもので
ある。

従来の技術 従来の鉛筆削り器の屑受け箱等の容器は一般的に容器本
体と蓋とが合成樹脂の成形によって造られていた。

考案が解決しようとする問題点 このため寸法精度が余り良くなく、容器本体に蓋をはめ
あわせた時に蓋が緩くはめあわされる場合や、堅くはめ
あわせられる場合があった。

従って蓋を開閉した時の感覚にばらつきが出て品質が一
定でない感じを与えていた。

本考案は上記のような従来の欠点を解消するもので、低
価格で構成でき、しかも品質が一定した感じを与える容
器を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決する本考案の手段は、本体の開口部の
内面と蓋の先端それぞれに互いに係合する係合突起を設
け本体の開口部の幅より先端と先端の間隔が大きな突起
を設けたものである。

作用 前記構成により、容器と蓋との寸法関係が多少ばらつい
ても容器に設けた係合突起と蓋に設けた係合突起の係合
関係は常に一定となり、蓋を開閉した時の感覚が一定と
なる。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。

第１図は本考案の一実施例における容器の平断面図であ
る。第１図において、１は容器本体であり内面に一対の
係合突起2,2′が設けられている。

３は蓋であり鍔部４と本体１に挿入する一対の挿入部5,
5′が設けられ、一対の挿入部5,5′にはそれぞれ本体１
の突起2,2′と係合する突起6,6′が先端に設けられてい
る。

さらに蓋３には突起7,7′が設けられており以上の３種
類の突起のそれぞれの関係は、次のようになつている。

本体１の開口の幅Ａより突起7,7′の先端と先端の間隔
Ｂが大きく、突起7,7′の高さよりも突起6,6′の高さの
ほうが低く形成されている。

従って蓋３を本体１へ挿入したとき、先ず第３図に示さ
れるように突起7,7′によって挿入部5,5′の間隔が縮め
られる。そしてこれによって挿入部5,5′の間隔は常に
本体１の開口の幅Ａより突起7,7′の高さだけ小さくな
る。

この状態よりさらに蓋３を本体１へ押し込むと突起2,
2′を突起6,6′が乗り越え両者が互いに係合する。

考案の効果 以上のように本考案によれば、本体の開口部の内面と蓋
の先端それぞれに互いに係合する係合突起を設け本体の
開口部の幅より先端と先端の間隔が大きな突起を設けて
いるため本体の開口の大きさや蓋の挿入部の間隔にばら
つきが生じても係合突起による係合関係が一定となり、
蓋の開閉の感覚も一定となるという優れた容器を実現で
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案の一実施例における容器の
平断面図である。 １……本体、2,2′……係合突起、３……蓋、４……
鍔、5,5′……挿入部、6,6′……係合突起、7,7′……
突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体の開口部に挿入される一対の挿入部を
   有する蓋を設け、前記本体の開口部の内面と前記蓋の一
   対の挿入部の先端それぞれに互いに係合する係合突起を
   設け、前記本体の開口部の内面の幅より大きな間隔を有
   する一対の突起を前記蓋の一対の挿入部に設けたことを
   特徴とする容器。