JPH07222791A - 微生物消臭剤 - Google Patents
微生物消臭剤Info
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- JPH07222791A JPH07222791A JP6019153A JP1915394A JPH07222791A JP H07222791 A JPH07222791 A JP H07222791A JP 6019153 A JP6019153 A JP 6019153A JP 1915394 A JP1915394 A JP 1915394A JP H07222791 A JPH07222791 A JP H07222791A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 消臭効果の即効性及び長期持続性を共に備え
る微生物消臭剤を提供する。 【構成】 微生物10重量部に対して、糖類5〜100
重量部、水溶性窒素化合物0.1〜50重量部、多孔性
粉末20〜300重量部及び水1000〜50000重
量部を混合してなる混合物を、温度20〜40℃、酸素
供給量0.02〜2.0リットル/分の条件下で15〜
40時間培養後乾燥して得られる微生物消臭剤。微生物
はバチルス属の微生物及び/又はエンテロバクター属の
微生物と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属及びシ
ュードモナス属の微生物。 【効果】 培養により休眠中の微生物と有機酸及び酵素
を成分として含有するものであり、これらの成分のう
ち、有機酸及び酵素が消臭効果の即効性を示す一方、休
眠中の微生物が水と接触して活性化し、その後長期間活
性状態を維持する。消臭効果の即効性と効果持続性とを
共に得ることができる。
る微生物消臭剤を提供する。 【構成】 微生物10重量部に対して、糖類5〜100
重量部、水溶性窒素化合物0.1〜50重量部、多孔性
粉末20〜300重量部及び水1000〜50000重
量部を混合してなる混合物を、温度20〜40℃、酸素
供給量0.02〜2.0リットル/分の条件下で15〜
40時間培養後乾燥して得られる微生物消臭剤。微生物
はバチルス属の微生物及び/又はエンテロバクター属の
微生物と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属及びシ
ュードモナス属の微生物。 【効果】 培養により休眠中の微生物と有機酸及び酵素
を成分として含有するものであり、これらの成分のう
ち、有機酸及び酵素が消臭効果の即効性を示す一方、休
眠中の微生物が水と接触して活性化し、その後長期間活
性状態を維持する。消臭効果の即効性と効果持続性とを
共に得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微生物消臭剤に係り、特
に、生ゴミや活性汚泥などの悪臭発生源の消臭に有効な
粉末状の微生物消臭剤に関する。
に、生ゴミや活性汚泥などの悪臭発生源の消臭に有効な
粉末状の微生物消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消臭剤としては種々のものが提供
されており、微生物による消臭作用を利用した微生物消
臭剤も既に市販されている。
されており、微生物による消臭作用を利用した微生物消
臭剤も既に市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、市販されている
消臭剤のうち、消臭効果の即効性を有するものは消臭効
果の持続性がなく、また、微生物消臭剤は消臭効果の持
続性を有するものの即効性がなく、消臭効果を示すまで
に20時間以上の馴養又は培養を必要とする。このた
め、従来、長期間経過後においては優れた消臭性能を示
す微生物消臭剤もみられるが、使用直後に良好な消臭効
果は得られず、消臭効果の長期持続性と即効性とが共に
要求される最近の需要を十分に満足し得ないのが実状で
ある。
消臭剤のうち、消臭効果の即効性を有するものは消臭効
果の持続性がなく、また、微生物消臭剤は消臭効果の持
続性を有するものの即効性がなく、消臭効果を示すまで
に20時間以上の馴養又は培養を必要とする。このた
め、従来、長期間経過後においては優れた消臭性能を示
す微生物消臭剤もみられるが、使用直後に良好な消臭効
果は得られず、消臭効果の長期持続性と即効性とが共に
要求される最近の需要を十分に満足し得ないのが実状で
ある。
【0004】本発明は上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであり、消臭効果の即効性及び長期持続性を共に備
える微生物消臭剤を提供することを目的とする。
ものであり、消臭効果の即効性及び長期持続性を共に備
える微生物消臭剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の微生物消臭剤
は、微生物10重量部に対して、糖類5〜100重量
部、水溶性窒素化合物0.1〜50重量部、多孔性粉末
20〜300重量部及び水1000〜50000重量部
を混合してなる混合物を、温度20〜40℃、酸素供給
量0.02〜2.0リットル/分の条件下で15〜40
時間培養後乾燥して得られる微生物消臭剤である。
は、微生物10重量部に対して、糖類5〜100重量
部、水溶性窒素化合物0.1〜50重量部、多孔性粉末
20〜300重量部及び水1000〜50000重量部
を混合してなる混合物を、温度20〜40℃、酸素供給
量0.02〜2.0リットル/分の条件下で15〜40
時間培養後乾燥して得られる微生物消臭剤である。
【0006】請求項1の微生物消臭剤は、上記微生物消
臭剤において、前記微生物が、バチルス属の微生物と、
ニトロソモナス属、ニトロバクター属及びシュードモナ
ス属の微生物とで構成されることを特徴とする。
臭剤において、前記微生物が、バチルス属の微生物と、
ニトロソモナス属、ニトロバクター属及びシュードモナ
ス属の微生物とで構成されることを特徴とする。
【0007】請求項2の微生物消臭剤は、上記微生物消
臭剤において、前記微生物が、エンテロバクター属の微
生物と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属及びシュ
ードモナス属の微生物とで構成されることを特徴とす
る。
臭剤において、前記微生物が、エンテロバクター属の微
生物と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属及びシュ
ードモナス属の微生物とで構成されることを特徴とす
る。
【0008】請求項3の微生物消臭剤は、上記微生物消
臭剤において、前記微生物が、バチルス属の微生物と、
エンテロバクター属の微生物と、ニトロソモナス属、ニ
トロバクター属及びシュードモナス属の微生物とで構成
されることを特徴とする。
臭剤において、前記微生物が、バチルス属の微生物と、
エンテロバクター属の微生物と、ニトロソモナス属、ニ
トロバクター属及びシュードモナス属の微生物とで構成
されることを特徴とする。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明において、バチルス(Bacillus)属の
微生物としては、特にバチルス・サブチルス(B.subtili
s) [IAM (Institute of Applied Microbiology; 東京大
学応用微生物研究所有用菌株保存施設の略称;以下同様
にこの略称で示す)1168] 、バチルス・ナットウ(B.nat
to)[IFO (Institute for Fermentation Osaka:財団法人
発酵研究所:の略称;以下同様にこの略称で示す)300
9] が好適であるが、この他にバルチス・コアギュラス
(B.coagulans) [IAM 1115]、バチルス・マセランス(B.m
acerans) [IAM 1243] も利用できる。
微生物としては、特にバチルス・サブチルス(B.subtili
s) [IAM (Institute of Applied Microbiology; 東京大
学応用微生物研究所有用菌株保存施設の略称;以下同様
にこの略称で示す)1168] 、バチルス・ナットウ(B.nat
to)[IFO (Institute for Fermentation Osaka:財団法人
発酵研究所:の略称;以下同様にこの略称で示す)300
9] が好適であるが、この他にバルチス・コアギュラス
(B.coagulans) [IAM 1115]、バチルス・マセランス(B.m
acerans) [IAM 1243] も利用できる。
【0011】エンテロバクター(Enterobacter)属の微生
物としては、エンテロバクター・サカザキ(E.sakazaki
i)[IAM 12660]、エンテロバクター・アグロネランス(E.
agglonerans)[IAM 12659]などを用いることができる。
物としては、エンテロバクター・サカザキ(E.sakazaki
i)[IAM 12660]、エンテロバクター・アグロネランス(E.
agglonerans)[IAM 12659]などを用いることができる。
【0012】ニトロソモナス(Nitrosomonas)属の微生物
としては、ニトロソモナス・ユーロパエア(N.europaea)
[IFO 14298]などを用いることができる。
としては、ニトロソモナス・ユーロパエア(N.europaea)
[IFO 14298]などを用いることができる。
【0013】ニトロバクター(Nitrobacter) 属の微生物
としては、ニトロバクター・アギリス(N.agilis) [IFO
14297]などを用いることができる。
としては、ニトロバクター・アギリス(N.agilis) [IFO
14297]などを用いることができる。
【0014】シュードモナス(Pseudomonas) 属として
は、シュードモナス・キャリオフィリ(P.caryophilli)
[IFO 12950]、シュードモナス・スタッチェリ(P.statz
eri) [IFO 3773] などを用いることができる。
は、シュードモナス・キャリオフィリ(P.caryophilli)
[IFO 12950]、シュードモナス・スタッチェリ(P.statz
eri) [IFO 3773] などを用いることができる。
【0015】請求項1において、微生物としてバチルス
属の微生物と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属及
びシェードモナス属の微生物(以下「N−N−P属の微
生物」と称する場合がある。)とを併用する場合、その
使用割合は特に制限はないが、バチルス属の微生物:N
−N−P属の微生物=1:1〜5(重量比)とするのが
好ましい。
属の微生物と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属及
びシェードモナス属の微生物(以下「N−N−P属の微
生物」と称する場合がある。)とを併用する場合、その
使用割合は特に制限はないが、バチルス属の微生物:N
−N−P属の微生物=1:1〜5(重量比)とするのが
好ましい。
【0016】請求項2において、微生物としてエンテロ
バクター属の微生物と、N−N−P属の微生物とを併用
する場合、その使用割合は特に制限はないが、エンテロ
バクター属の微生物:N−N−P属の微生物=1:1〜
5(重量比)とするのが好ましい。
バクター属の微生物と、N−N−P属の微生物とを併用
する場合、その使用割合は特に制限はないが、エンテロ
バクター属の微生物:N−N−P属の微生物=1:1〜
5(重量比)とするのが好ましい。
【0017】請求項3において、微生物としてバチルス
属の微生物と、エンテロバクター属の微生物と、N−N
−P属の微生物とを併用する場合、その使用割合は特に
制限はないが、バチルス属の微生物:エンテロバクター
属の微生物:N−N−P属の微生物=1:0.5〜1
0:0.5〜10(重量比)とするのが好ましい。
属の微生物と、エンテロバクター属の微生物と、N−N
−P属の微生物とを併用する場合、その使用割合は特に
制限はないが、バチルス属の微生物:エンテロバクター
属の微生物:N−N−P属の微生物=1:0.5〜1
0:0.5〜10(重量比)とするのが好ましい。
【0018】なお、N−N−P属の微生物は、ニトロソ
モナス属の微生物:ニトロバクター属の微生物:シュー
ドモナス属の微生物=1:0.5〜5:0.5〜5(重
量比)の割合で用いるのが好ましい。
モナス属の微生物:ニトロバクター属の微生物:シュー
ドモナス属の微生物=1:0.5〜5:0.5〜5(重
量比)の割合で用いるのが好ましい。
【0019】これらの微生物のうち、バチルス属及びエ
ンテロバクター属の微生物は悪臭源である有機物の分解
に寄与する。
ンテロバクター属の微生物は悪臭源である有機物の分解
に寄与する。
【0020】また、N−N−P属の微生物は、これらの
3種の微生物の併用により、悪臭源から発生するアンモ
ニアの分解に寄与する。即ち、ニトロソモナス属の微生
物はアンモニアをNO2 に、ニトロバクター属の微生物
はこのNO2 をNO3 に、シュードモナス属の微生物は
更にNO3 →N2 にそれぞれ変換することにより、アン
モニアの悪臭を無臭化する。
3種の微生物の併用により、悪臭源から発生するアンモ
ニアの分解に寄与する。即ち、ニトロソモナス属の微生
物はアンモニアをNO2 に、ニトロバクター属の微生物
はこのNO2 をNO3 に、シュードモナス属の微生物は
更にNO3 →N2 にそれぞれ変換することにより、アン
モニアの悪臭を無臭化する。
【0021】本発明の微生物消臭剤では、用いた各微生
物が、各々上記の機能を奏することにより、悪臭源の悪
臭成分を分解ないし溶解させ、また、一部芳香物質へ変
換させるなどして、効率的な消臭を行なう。
物が、各々上記の機能を奏することにより、悪臭源の悪
臭成分を分解ないし溶解させ、また、一部芳香物質へ変
換させるなどして、効率的な消臭を行なう。
【0022】このような微生物の培養に用いる糖類とし
ては特に制限はないが、グルコースが好適である。糖類
の使用量が微生物10重量部に対して5重量部未満では
微生物の生育を効果的に促進し得ず、100重量部を超
えると微生物の菌数が増加し過ぎて不具合をひき起こす
場合がある。即ち、微生物としてバチルス属の微生物や
シュードモナス属の微生物を併用する場合、これらの微
生物が増えすぎて、他の微生物との共存が不可能となる
場合がある。従って、糖類の使用割合は微生物10重量
部に対して5〜100重量部とする。
ては特に制限はないが、グルコースが好適である。糖類
の使用量が微生物10重量部に対して5重量部未満では
微生物の生育を効果的に促進し得ず、100重量部を超
えると微生物の菌数が増加し過ぎて不具合をひき起こす
場合がある。即ち、微生物としてバチルス属の微生物や
シュードモナス属の微生物を併用する場合、これらの微
生物が増えすぎて、他の微生物との共存が不可能となる
場合がある。従って、糖類の使用割合は微生物10重量
部に対して5〜100重量部とする。
【0023】水溶性窒素化合物としては特に制限はない
が、例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム等を用
いることができる。水溶性窒素化合物の使用量が微生物
10重量部に対して0.1重量部未満では微生物の生育
を効果的に促進し得ず、また、50重量部を超えて用い
ても、ある一定値以上の生育効果を得ることはできない
ことから、水溶性窒素化合物の使用量は、微生物10重
量部に対して0.1〜50重量部とする。
が、例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム等を用
いることができる。水溶性窒素化合物の使用量が微生物
10重量部に対して0.1重量部未満では微生物の生育
を効果的に促進し得ず、また、50重量部を超えて用い
ても、ある一定値以上の生育効果を得ることはできない
ことから、水溶性窒素化合物の使用量は、微生物10重
量部に対して0.1〜50重量部とする。
【0024】多孔性粉末は微生物の担体として機能する
ものであり、例えば、軽石、パーライト、オガクズなど
を用いることができ、その粒径は2.0mm以下、特に
0.5〜1.0mmであることが好ましい。このような
多孔性粉末の使用量が、微生物10重量部に対して20
重量部未満であっても微生物の生育・増殖に効果が得ら
れないことから、多孔性粉末の使用量は微生物10重量
部に対して20〜300重量部とする。
ものであり、例えば、軽石、パーライト、オガクズなど
を用いることができ、その粒径は2.0mm以下、特に
0.5〜1.0mmであることが好ましい。このような
多孔性粉末の使用量が、微生物10重量部に対して20
重量部未満であっても微生物の生育・増殖に効果が得ら
れないことから、多孔性粉末の使用量は微生物10重量
部に対して20〜300重量部とする。
【0025】水は微生物10重量部に対して1000〜
50000重量部用いることにより微生物を効果的に生
育することが可能となり、使用する水としては脱イオン
水や蒸留水が好ましい。
50000重量部用いることにより微生物を効果的に生
育することが可能となり、使用する水としては脱イオン
水や蒸留水が好ましい。
【0026】本発明の微生物消臭剤においては、微生
物、糖類、水溶性窒素化合物、多孔性粉末及び水を上記
所定割合で混合して得られる混合物を、温度20〜40
℃,酸素供給量0.02〜2.0リットル/分の条件
下、15〜40時間培養した後、乾燥することにより得
ることができる。
物、糖類、水溶性窒素化合物、多孔性粉末及び水を上記
所定割合で混合して得られる混合物を、温度20〜40
℃,酸素供給量0.02〜2.0リットル/分の条件
下、15〜40時間培養した後、乾燥することにより得
ることができる。
【0027】なお、この培養時の温度、酸素供給量、培
養時間は、微生物の生育・培養及び有用物質への変換、
酵素産出に有効な条件となるように設定されたものであ
り、これらの条件が上記範囲をはずれると効果的な培養
をなし得ない。
養時間は、微生物の生育・培養及び有用物質への変換、
酵素産出に有効な条件となるように設定されたものであ
り、これらの条件が上記範囲をはずれると効果的な培養
をなし得ない。
【0028】具体的な製造方法としては、次のような方
法が好ましい。
法が好ましい。
【0029】即ち、微生物、糖類、水溶性窒素化合物、
多孔性粉末及び水を所定量計量してジャーファーメンタ
に入れ、温度20〜40℃で酸素0.02〜2.0リッ
トル/分の通気を行なって15〜40時間培養し、その
後、凍結乾燥して粉末の微生物消臭剤を得る。
多孔性粉末及び水を所定量計量してジャーファーメンタ
に入れ、温度20〜40℃で酸素0.02〜2.0リッ
トル/分の通気を行なって15〜40時間培養し、その
後、凍結乾燥して粉末の微生物消臭剤を得る。
【0030】
【作用】微生物、糖類、水溶性窒素化合物、多孔性粉末
及び水を混合して培養して得られる本発明の微生物消臭
剤は、休眠中の微生物、消臭に有効な有機酸、有機物を
分解する酵素を含むものである。
及び水を混合して培養して得られる本発明の微生物消臭
剤は、休眠中の微生物、消臭に有効な有機酸、有機物を
分解する酵素を含むものである。
【0031】このような本発明の微生物消臭剤を、水分
を含有する生ゴミや悪臭を発生する活性汚泥等に散布す
ると、直ちに、乾燥状態の微生物消臭剤は、これら生ゴ
ミや活性汚泥中の水分を吸収して湿潤状態となり、休眠
中の微生物が活性化すると同時に、含有される有機酸や
酵素が溶出して悪臭源に直接作用する。このため、消臭
効果の即効性が得られると共に、微生物は経時的に活性
化が促進されるため、長期間にわたって微生物による良
好な消臭効果の持続性を得ることができる。
を含有する生ゴミや悪臭を発生する活性汚泥等に散布す
ると、直ちに、乾燥状態の微生物消臭剤は、これら生ゴ
ミや活性汚泥中の水分を吸収して湿潤状態となり、休眠
中の微生物が活性化すると同時に、含有される有機酸や
酵素が溶出して悪臭源に直接作用する。このため、消臭
効果の即効性が得られると共に、微生物は経時的に活性
化が促進されるため、長期間にわたって微生物による良
好な消臭効果の持続性を得ることができる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【0033】なお、実施例において、微生物、糖類、水
溶性窒素化合物、多孔性粉末、水としては次のものを用
いた。
溶性窒素化合物、多孔性粉末、水としては次のものを用
いた。
【0034】微生物I:バチルス属(B.subtilis) 微生物II:エンテロバクター属(E.sakazakii) 微生物III :N−N−P属(N.europaea, N.agilis, P.c
aryophilli) 糖類:グルコース 水溶性窒素化合物:塩化アンモニウム 多孔性粉末:カラ松オガクズ(粒径2mm以下) 水:蒸留水 また、いずれの場合も、培養には、グルコースを7g、
塩化アンモニウムを0.7g、オガクズを40g、水を
1500g用い、これにそれぞれ微生物を添加した。
aryophilli) 糖類:グルコース 水溶性窒素化合物:塩化アンモニウム 多孔性粉末:カラ松オガクズ(粒径2mm以下) 水:蒸留水 また、いずれの場合も、培養には、グルコースを7g、
塩化アンモニウムを0.7g、オガクズを40g、水を
1500g用い、これにそれぞれ微生物を添加した。
【0035】実施例1 表1に示す量の各微生物を、グルコース、塩化アンモニ
ウム、オガクズ及び水と共にジャーファーメンタに入
れ、温度30℃、酸素通気量0.05リットル/分で2
4時間培養した後、凍結乾燥を行って、各々45gの微
生物消臭剤1〜3を得た。
ウム、オガクズ及び水と共にジャーファーメンタに入
れ、温度30℃、酸素通気量0.05リットル/分で2
4時間培養した後、凍結乾燥を行って、各々45gの微
生物消臭剤1〜3を得た。
【0036】
【表1】
【0037】得られた微生物消臭剤No.1〜3を用い
て、下記(a),(b)の消臭試験を行った。
て、下記(a),(b)の消臭試験を行った。
【0038】(a) 生ゴミの消臭試験 台所の生ゴミ2日分を粉砕して400g毎それぞれビー
カーに入れ、微生物消臭剤No.1〜3及び比較のため
市販の生ゴミ用消臭剤A社品、B社品をそれぞれ表2に
示す量散布し、消臭剤を散布しない場合(ブランク)と
比較し、結果を表2に示した。
カーに入れ、微生物消臭剤No.1〜3及び比較のため
市販の生ゴミ用消臭剤A社品、B社品をそれぞれ表2に
示す量散布し、消臭剤を散布しない場合(ブランク)と
比較し、結果を表2に示した。
【0039】なお、消臭性能は、温度25℃において、
アンモニア発生量の経時変化を測定することにより調べ
た。
アンモニア発生量の経時変化を測定することにより調べ
た。
【0040】
【表2】
【0041】表2より次のことが明らかである。
【0042】即ち、B社品は1日,A社品は2日間アン
モニアを0〜1ppmに抑えているのに対し、本発明の
微生物消臭剤によれば10日間完全に消臭を行なえる。
モニアを0〜1ppmに抑えているのに対し、本発明の
微生物消臭剤によれば10日間完全に消臭を行なえる。
【0043】従って、本発明の微生物消臭剤は、初期〜
長期に亘って消臭効果を維持できることがわかる。
長期に亘って消臭効果を維持できることがわかる。
【0044】(b) 活性汚泥残渣の消臭試験 し尿の混入した活性汚泥をフィルター処理して得られた
ケーキを2日間常温で放置し、アンモニア発生量が15
〜24ppmになっている状態で、微生物消臭剤No.
1〜3をケーキ100gに対して各々2g散布又は混合
した。
ケーキを2日間常温で放置し、アンモニア発生量が15
〜24ppmになっている状態で、微生物消臭剤No.
1〜3をケーキ100gに対して各々2g散布又は混合
した。
【0045】その結果、散布した場合には、いずれの微
生物消臭剤でも散布直後から4日間アンモニアを0〜1
ppmに抑えることができ、また、混合した場合にはい
ずれの微生物消臭剤でも混合直後から10日間に亘り無
臭状態を維持することができた。
生物消臭剤でも散布直後から4日間アンモニアを0〜1
ppmに抑えることができ、また、混合した場合にはい
ずれの微生物消臭剤でも混合直後から10日間に亘り無
臭状態を維持することができた。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の微生物消臭
剤は、培養により休眠中の微生物と有機酸及び酵素を成
分として含有するものであり、これらの成分のうち、有
機酸及び酵素が消臭効果の即効性を示す一方、休眠中の
微生物が水と接触して活性化し、その後長期間活性状態
を維持する。このため、本発明の微生物消臭剤によれ
ば、消臭効果の即効性と効果持続性とを共に得ることが
できる。
剤は、培養により休眠中の微生物と有機酸及び酵素を成
分として含有するものであり、これらの成分のうち、有
機酸及び酵素が消臭効果の即効性を示す一方、休眠中の
微生物が水と接触して活性化し、その後長期間活性状態
を維持する。このため、本発明の微生物消臭剤によれ
ば、消臭効果の即効性と効果持続性とを共に得ることが
できる。
【0047】本発明の微生物消臭剤は、生ゴミや活性汚
泥等の、水分を含む悪臭発生物質に有効であり、適当量
を散布又は悪臭発生物質に混合することにより、良好な
消臭効果を得ることができる。
泥等の、水分を含む悪臭発生物質に有効であり、適当量
を散布又は悪臭発生物質に混合することにより、良好な
消臭効果を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 微生物10重量部に対して、糖類5〜1
00重量部、水溶性窒素化合物0.1〜50重量部、多
孔性粉末20〜300重量部及び水1000〜5000
0重量部を混合してなる混合物を、温度20〜40℃、
酸素供給量0.02〜2.0リットル/分の条件下で1
5〜40時間培養後乾燥して得られる微生物消臭剤であ
って、 前記微生物が、バチルス属の微生物と、ニトロソモナス
属、ニトロバクター属及びシュードモナス属の微生物と
で構成されることを特徴とする微生物消臭剤。 - 【請求項2】 微生物10重量部に対して、糖類5〜1
00重量部、水溶性窒素化合物0.1〜50重量部、多
孔性粉末20〜300重量部及び水1000〜5000
0重量部を混合してなる混合物を、温度20〜40℃、
酸素供給量0.02〜2.0リットル/分の条件下で1
5〜40時間培養後乾燥して得られる微生物消臭剤であ
って、 前記微生物が、エンテロバクター属の微生物と、ニトロ
ソモナス属、ニトロバクター属及びシュードモナス属の
微生物とで構成されることを特徴とする微生物消臭剤。 - 【請求項3】 微生物10重量部に対して、糖類5〜1
00重量部、水溶性窒素化合物0.1〜50重量部、多
孔性粉末20〜300重量部及び水1000〜5000
0重量部を混合してなる混合物を、温度20〜40℃、
酸素供給量0.02〜2.0リットル/分の条件下で1
5〜40時間培養後乾燥して得られる微生物消臭剤であ
って、 前記微生物が、バチルス属の微生物と、エンテロバクタ
ー属の微生物と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属
及びシュードモナス属の微生物とで構成されることを特
徴とする微生物消臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6019153A JPH07222791A (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 微生物消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6019153A JPH07222791A (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 微生物消臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07222791A true JPH07222791A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11991486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6019153A Withdrawn JPH07222791A (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 微生物消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07222791A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6017525A (en) * | 1997-04-02 | 2000-01-25 | Logan; Walter T. | Poultry house litter treatment |
KR100775589B1 (ko) * | 2005-10-28 | 2007-11-15 | 이군식 | 음식물 쓰레기로부터 추출되는 응축수를 이용한 탈취제의제조방법 및 그에 의해 수득되는 탈취제 |
CN103011543A (zh) * | 2012-12-27 | 2013-04-03 | 吕津东 | 一种微生物除臭剂及其制备方法 |
CN107555747A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-09 | 赵灿根 | 一种利用微生物制剂进行城市污水污泥的环保处理方法 |
-
1994
- 1994-02-16 JP JP6019153A patent/JPH07222791A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6017525A (en) * | 1997-04-02 | 2000-01-25 | Logan; Walter T. | Poultry house litter treatment |
KR100775589B1 (ko) * | 2005-10-28 | 2007-11-15 | 이군식 | 음식물 쓰레기로부터 추출되는 응축수를 이용한 탈취제의제조방법 및 그에 의해 수득되는 탈취제 |
CN103011543A (zh) * | 2012-12-27 | 2013-04-03 | 吕津东 | 一种微生物除臭剂及其制备方法 |
CN107555747A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-09 | 赵灿根 | 一种利用微生物制剂进行城市污水污泥的环保处理方法 |
CN107555747B (zh) * | 2017-10-24 | 2020-12-15 | 江苏超日净化科技有限公司 | 一种利用微生物制剂进行城市污水污泥的环保处理方法 |
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