JPH07217442A - ピストン組立体 - Google Patents

ピストン組立体

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JPH07217442A
JPH07217442A JP6325974A JP32597494A JPH07217442A JP H07217442 A JPH07217442 A JP H07217442A JP 6325974 A JP6325974 A JP 6325974A JP 32597494 A JP32597494 A JP 32597494A JP H07217442 A JPH07217442 A JP H07217442A
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JP
Japan
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piston
bore
piston member
cooling device
cavity
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Application number
JP6325974A
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English (en)
Inventor
John M Clarke
エム クラーク ジョン
Padmanabhan R Ranganathan
アール ランガナタン パドマナバン
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Caterpillar Inc
Original Assignee
Caterpillar Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/28Engines with two or more pistons reciprocating within same cylinder or within essentially coaxial cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/16Pistons  having cooling means
    • F02F3/18Pistons  having cooling means the means being a liquid or solid coolant, e.g. sodium, in a closed chamber in piston

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複式ピストン組立体を有するエンジンにおい
て、ピストン内部の冷却を効果的に行う装置を提供す
る。 【構成】 エンジンブロック12の作動室20内に往復
運動自在に設けられたピストン組立体のための冷却装置
が開示される。この冷却装置は、第1ボア84が貫通形
成された第1ピストン部材28を有する。第1ボア内に
は一対の第2ピストン部材30、32が往復運動自在に
配置される。第1ピストン部材には、第1ボアをほぼ囲
むように空洞114が形成される。この空洞は、所定量
の冷媒を受入れ、保持するのに十分なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、ピストン組立体の冷
却装置に関する。特に本発明は、エンジン内で往復運動
するようになっており、第2のピストンが作動的に取り
付けられる少なくとも1つのシリンダが形成されたピス
トンのための冷却装置に関する。
【0002】
【従来技術】 従来のエンジンでは、エンジンの作動に
より発生する熱を放散するために、種々のエンジン部品
に、水その他の適当な冷媒のような冷却媒体を循環させ
る冷却装置を採用することが極めて普通である。さらに
詳細に述べると、エンジンブロックには計画的に配置さ
れた空洞すなわち水ジャケットが形成され、この水ジャ
ケットに冷媒が循環させられる。通常は、冷媒はエンジ
ンブロックとラジエータとの間をエンジン駆動ポンプに
より循環させられて、エンジンブロック内に発生した熱
を放散させる。1つの主要な熱源は、シリンダ内でのピ
ストンの運動と、その運動を生じさせる燃焼である。こ
の冷却方法は、通常のエンジンブロックのシリンダ回り
の領域を冷却するのに非常に有効であることが知られて
いるが、この冷却方法は、エンジンブロックの静止部分
の冷却を行うに過ぎない。エンジンの往復動部材を特に
冷却するための手段を提供するものではない。エンジン
のピストンを冷却する方法も知られている。その方法の
一つは、1969年12月23日に特許された米国特許第3,485,
143 号に開示されている。この米国特許は、熱が過大に
なるピストンの上部領域に密閉した空洞を設けることを
教示する。この空洞には冷媒が充填されており、この冷
媒が熱交換器となってピストンがシリンダ内を往復運動
したとき該ピストンのクラウン部分を冷却する。しかし
ながら、この構造は、静止シリンダ内を往復運動するよ
うに配置されたピストンについてのみ適用できるもので
ある。
【0003】もっと進んだ技術を有するエンジンでは、
複数のピストンが互いに相対的に往復運動するようにな
った複ピストン配列が採用される。この概念に基づく一
例が1971年12月28日に特許された米国特許第3,630,178
号に開示されている。この特許は、2次燃焼室部材内を
可動な1次ピストンすなわち作動ピストンを使用するこ
とを教示する。この2次燃焼室部材は、静止ハウジング
に形成されたシリンダ内に往復運動自在に配置されてい
る。この特許の開示から明らかなように、相互作用する
ピストンと燃焼室部材内の燃焼とガスの膨張とが、両方
の可動部材に大量の熱を発生する。エンジンブロック内
には、該ブロックを冷却するために水を循環させる通路
が形成されているが、これら可動部材のいずれかを冷却
するための手段は設けられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、上述した
問題点の一又はそれ以上を解決するするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明の一態様におい
ては、エンジンブロックの作動室内に往復運動自在に設
けられたピストン組立体のための冷却装置が提供され
る。この装置は、第1ボアが貫通形成された第1のピス
トン部材を有する。第1ボア内には第2ピストン部材が
往復運動自在に配置される。第1ピストン部材には、第
1ボアをほぼ囲むように空洞が形成される。この空洞
は、所定量の冷媒を受入れ、保持するのに十分なもので
ある。本発明の他の態様によれば、エンジンブロックの
作動室内に往復運動自在に設けられたピストン組立体の
ための冷却装置が提供される。この冷却装置は、第1ボ
アが貫通形成された第1ピストン部材を有する。第1ボ
ア内には一対の第2ピストン部材が往復運動自在に配置
される。第1ピストン部材には、第1ボアをほぼ囲むよ
うに空洞が形成される。この空洞は、所定量の冷媒を受
入れ、保持するのに十分なものである。上述した冷却装
置においては、第1ピストン部材内に収容された第2ピ
ストン部材の燃焼力により第1ピストン部材に発生した
熱は、該第1ピストン部材の外の周囲に伝達される。こ
れは、第2ピストン部材が作動するボアすなわちシリン
ダの回りに密閉した空洞を配置することにより達成され
る。この空洞は冷媒で充填されており、この冷媒が第1
ピストン部材の内部に発生した熱を該第1ピストン部材
の外表面に導く熱交換機として作用する。空洞は第1ピ
ストン部材とともに上下運動するので、冷媒が攪拌さ
れ、冷却効果が増進される。さらに、第2ピストン部材
が往復運動するボアに平行に該空洞が配置されているこ
とに加えて、空洞の一部はピストンの運動方向とは直角
な方向に延びる。この配置により、冷媒は、第2ピスト
ン部材の燃焼室に近い領域、すなわち発熱が強い領域に
到達することができるようになる。
【0006】
【実施例】 図を参照すると、ハウジング12により形
成される内燃エンジン10が示されている。ハウジング
12は、第1部分すなわち上部部分14と第2部分すな
わち下部部分16とを備える。こさら2つのハウジング
部分は複数のファスナー又はボルト18により互いに固
定されている。ハウジング12は作動詩句20を形成し
ており、この作動室20内に、図1に示すほぼ垂直平面
内を往復運動自在なように複式ピストン組立体22が配
置されている。この複式ピストン組立体22は、第1及
び第2クランク軸24、26と、比較的大きな第1低圧
ピストン部材28と、一対の第2高圧ピストン部材3
0、32とを備える。第1クランク軸24は、長手方向
に間隔をもって中央軸線36に同軸に配置された複数の
主支持ジャーナル34と、円筒形のクランクピン38と
を有する。クランクピン38は主支持ジャーナル34の
軸線36から半径方向にオフセットして配置される。第
1クランク軸24の主支持ジャーナル34の各々は、通
常の方法でハウジングの上部部分14と下部部分16と
の間に回転自在に支持されている。ハウジング12の外
側において、第1クランク軸24の後部動力取り出し端
42に、第1後部タイミング・バランス歯車40が結合
されている。ハウジング12の外側において、第1クラ
ンク軸24の反対側の端、すなわち前端46に、第2前
部タイミング・バランス歯車44が結合されている。
【0007】図2に示すように、第2クランク軸26
は、長手方向に間隔をもって中央軸線50に同軸に配置
された複数の主支持ジャーナル48と、円筒形のクラン
クピン52とを有する。クランクピン52は通常のよう
に主支持ジャーナル48に対して軸線方向にオフセット
されている。第2クランク軸26の主支持ジャーナル4
8の各々は、通常の方法でハウジングの上部部分14と
下部部分16との間に回転自在に支持されている。第
1、第2クランク軸24、26の軸線36、50は互い
にほぼ平行である。ハウジング12の外側において、第
2クランク軸26の後端56に第3後部タイミング・バ
ランス歯車54が結合され、第1後部タイミング歯車4
0に噛み合っている。ハウジング12の外側において、
第2クランク軸26の反対側の端、すなわち前端60
に、第4前部タイミング・バランス歯車58が結合さ
れ、第2前部タイミング歯車44と噛み合っている。後
部の第1及び第3歯車40、54が互いに噛み合い、前
部の第2及び第4歯車44、58が互いに噛み合うこと
により、第1及び第2クランク軸24、26に位相的に
反対の回転が生じる。後部カバー62がハウジング12
の後部に取り外し自在に固定されて第1及び第3歯車4
0、54を囲み、前部カバー64がハウジング12の前
部に取り外し自在に固定されて第2及び第4歯車44、
58を囲むようになっている。
【0008】第1ピストン部材28はほぼ長方形であ
り、ハウジング12の作動室20内に往復運動自在に、
かつシール状態で配置されている。第1ピストン部材2
8は、左右端部68、70を有する本体66を備える。
各端部は形状が半円筒形で、外向きに延びるフランジ7
2、74を形成する。第1ピストン部材28の本体66
は、さらに上部作動面76と下部作動面78とを備え
る。第1ハウジング部分14内に上部作動面76を配置
することより可変容積の吸気室80が形成される。第2
ハウジング部分16内に下部作動面78を配置すること
により可変容積の排気室82が形成される。第1ピスト
ン部材28は、作動室20内で、下向き第1方向に動い
て吸気室80の容積を増加させ、排気室82の容積を減
少させる。逆に、第1ピストン部材28が上向きの第2
方向に動くと、吸気室の容積が減少し、排気室の容積が
増加する。第1ピストン部材28は、さらに中心軸線8
6に沿って、上下作動室76、78に平行で、これら作
動室76、78から等距離の位置に第1ボア84を形成
する。この第1ボアは、さらに第1、第2ピストンボア
88、90を形成する。第1ピストンボア88は、図1
でみて第1ピストン部材28の左端部68と第1ピスト
ンボア88の端壁92との間に形成される。第2ピスト
ンボア90は、第1ピストン部材28の右端部と、第1
端壁92に平行な半径方向に延びる第1ボア84の第2
端壁94との間に形成される。第2ピストン部材の一方
30は第1ピストンボア88内に、他方32は第2ピス
トンボア90内に配置される。第2ピストン部材30、
32はともに通常の形状であり、それぞれ円筒形のヘッ
ド部96、98を備え、これらヘッド部96、98がそ
れぞれピストンボア88、90内に配置される。これら
ピストンは互いに対向する関係に配置され、ヘッド部9
6、98がそれぞれ端壁68、70に向き合っている。
第2ピストン部材の各々は、それぞれのヘッド部96、
98から反対方向に延びる端キャップ100、102を
有する。端キャップ100は通常の方法で第1クランク
軸24のクランクピン38に直接にピボット結合され、
端キャップ102は同様な方法で第2クランク軸26の
クランクピン52に直接にピボット結合されている。
【0009】燃焼室104は第2ピストン部材30、3
2の対向するヘッド部96、98の間に位置するように
第1ピストン部材28の本体66に形成されている。燃
焼室104は可変容積で、ピストン部材28の本体66
の水平な上面106と、水平な下面108と、一対の凹
形の側面110、112と、高圧ピストン30、32の
対向するヘッド部96、98とにより形成されている
(図2参照)。ピストン本体66内に、第1ボア84を
囲むように冷媒空洞114が形成されている。この空洞
は、ピストン本体の上部作動面76と下部作動面78に
平行な第1部分116を有する。図1に最も良く示すよ
うに、空洞には、該空洞の第1部分116から内方に燃
焼室104に向かって、放射方向の端壁92、94の各
々に近接する位置まで、該端壁にほぼ平行な第2部分1
18が形成される。図2及び図3に示すように、空洞の
第1部分は、ピストン本体の形状のために幅が大きく縮
小されており、燃焼室104に形成される凹形の側面1
10、112の回りに配置される。冷媒空洞114はシ
ールされた室であり、水その他適当な液体のような所定
量の冷媒を受入れ、保持することができる。図1に示す
ように、ハウジング12の第1部分14は吸気通路を形
成する一対の吸気マニホルド120、122を備える。
壁部材124がこれらの吸気通路を作動室20の第1部
分14から隔離する。自動的に開く形式のポペット型吸
気バルブ組立体126が壁部材124に形成された複数
の吸気ポート128内に配置される。各ポペット型吸気
バルブは通常の形状で、バルブスプリング130を用い
てバルブを閉状態に維持し、選択的に開いて吸気通路か
ら吸気を吸気室に流通させる。
【0010】第1ピストン本体66は、図3に示すよう
に、ピストンを挟んで横方向に並んだ一対の吸気ポート
132を有する。吸気ポート132は第1ピストン部材
28の上部作動面76と燃焼室104の上面106との
間に延びる。各吸気ポート132は自動的に開く形式の
ポペット型吸気バルブ組立体134を受ける。各吸気バ
ルブ組立体134は通常の設計のものであり、バルブス
プリング136を用いて、吸気室80を燃焼室104に
連通させるのが望ましい時になるまで閉状態を維持す
る。第1ピストンの本体66は、さらに一対の排気ポー
ト138を備える。吸気ポート132の場合と同様に、
排気ポートは第1ピストン部材を挟んで横方向に並んで
配置される。排気ポート138は、図1でみて、燃焼室
104と、第1ピストン部材28の下部作動室78の下
側に形成される排気室82との間を連通させる。一対の
排気バルブ組立体140が排気ポート138に作動的に
設けられ、燃焼室104と排気室82との間を選択的に
連通させる。排気バルブ組立体140は通常の設計のも
ので、バルブスプリング142を使用してバルブを閉位
置に保持し、通常は上述の連通を絶つ。他のエンジン部
品の運動と作動に応答しタイミングをとって必要な作動
を行うように、排気バルブ駆動手段(図示せず)が使用
される。
【0011】図1に最も良く示されるように、ハウジン
グ12の第2部分16は一対の掃気ポート144、14
6を備える。掃気ポートは、それぞれ通路152、15
4を介して排気室82を一対の掃気マニホルド148、
150に接続する。そさぞれの掃気ポート144、14
6内に一対の掃気バルブ組立体156、158が配置さ
れ、選択的に作動させられて排気室82を排気マニホル
ド148、150にそれぞれ連通させる。掃気バルブ組
立体156、158には、該バルブを閉状態に維持する
バルブスプリング160が設けられる。掃気バルブを選
択的に駆動することにより該バルブに適当なタイミング
の作動を行わせるために、掃気駆動手段(図示せず)使
用する。図3に最も良く示されるように、ポンプ本体1
64を有する燃料インジェクタ手段162が設けられ、
この燃料インジェクタ手段のポンプ本体164がハウジ
ング12の壁部材124に取り付けられる。壁部材12
4と第1ピストン部材28の各々に整列状態に形成され
た一対のボア168、170を通って延び、燃焼室10
4に通じるように燃料インジェクタ166が設けられ
る。燃料は、離れた位置にある燃料槽(図示せず)から
加圧状態で燃料ポンプ本体164に送られ、次いで第1
ピストン部材28の往復運動に応答して順にタイミング
をとって燃焼室104に供給される。ここで燃料は周知
の方法で着火され、クランク軸24、26を回転させ、
後部動力取り出し軸42に動力を与える。
【0012】作動においては、一対の対向配置された第
2ピストン部材30、32が、反対方向に回転するクラ
ンク軸24、26の対のクランクピン38、52上に直
接に取り付けられる。第2ピストン部材30、32は第
1ピストン部材28のピストンボア88、92内で往復
運動自在であり、かつシール状態に配置されており、燃
焼室104内での燃料の燃焼により駆動されてクランク
軸を回転させる。第2ピストン部材の軌道運動と排気室
82内での膨張ガスの圧力が組み合わされて第1ピスト
ン部材28の下部作動面78に作用し、作動室20内で
第1ピストン部材20を往復運動させる。通常の直列エ
ンジンにおけるシリンダ配列と同様に、クランク軸2
4、26に沿ってクランクピンと他の制御手段を追加し
て、さらに他の複式ピストンサブ組立体を加えることが
できる。説明のために、上部作動面76が壁部材124
に接近した位置から第1ピストン部材28が下器の移動
を行うことでエンジン10の作動が始まるものとする。
第1ピストン部材28が下器の方向に動くと、吸気室8
0が膨張し、該吸気室内の圧力が吸気マニホルド12
0、122の圧力以下に低下する。そのために、吸気通
路の圧力の方が高くなり、吸気バルブのバルブスプリン
グ130に打ち勝って吸気バルブ126を開く。同時
に、第2ピストン部材30、32が互いに接近するよう
に動くため、燃焼室104内で空気が圧縮される。その
結果、燃焼室104内の高い圧力が吸気バルブ134を
閉位置に保持する。第2ピストン部材が互いに最も接近
する位置に達すると、燃料インジェクタ手段162から
燃料が燃焼室に噴射され、燃焼室内で点火と膨張を生じ
る。第1ピストン部材28が下向きの移動を続けると、
掃気バルブ組立体156、158が開かれて排気室82
内のガスが掃気ポンプ144、146からそれぞれのマ
ニホルド148、150に押し出される。第1ピストン
部材28が最大ストロークまで下降すると、該第1ピス
トン部材28内に配置された排気バルブ140が開かれ
て、燃焼室104内の排気ガスを加圧状態で排気室82
に排出できるようにする。この排気室内の圧力は、第1
ピストン部材を上方に押す。第1ピストン部材が作動室
20内で上方に動くと、該第1ピストン部材28は吸気
室80内の空気を圧縮する。第1ピストン部材28の上
方の動きが続くと、吸気室内の圧力が圧縮により増加す
る。ある点で、吸気室80内の圧力が吸気バルブを閉位
置に保持するバルブスプリング136の圧力を越える。
すると、吸気バルブ134が押し開かれ、吸気室80内
で予め圧縮された空気が燃焼室104内に流入するよう
になる。次いでクランク軸24、26の回転により第2
ピストン部材30、32が互いに接近する方向に移動す
ると、燃焼室内の空気が圧縮される。燃料が燃焼室に再
び噴射され、空燃混合気の燃焼と膨張を生じさせ、上述
したサイクルが繰り返される。
【0013】
【効果】 以上述べた作動説明から分かるように、第
1ピストン部材28は燃焼室104内の燃焼とガスの膨
張によるだけでなく、第1ボア84内での第2ピストン
部材30、32の往復運動で生じる内部摩擦によっても
多大の熱に曝される。また、第1ピストン部材28自体
がハウジング12の作動室20内で往復運動するように
なっているので、第1ピストン部材の冷却に通常の方法
を適用できないことは明らかである。ボア84回りに、
特に第1、第2ピストンボア88、90回りにシール状
態の空洞114を設けることにより、水のような冷媒を
第1ピストン部材28の発熱部回りに常時配置すること
ができ、熱を該冷媒に放出して等温状態とすることがで
きる。さらに、第1ピストン部材の往復運動が空洞内の
冷媒を攪拌し、空洞内の熱伝動を高めることができる。
これは、第1ピストン部材の回りへの熱伝達率を高める
結果となる。また、空洞の第2部分118がピストンボ
ア88、90の端壁92、94に沿って放射方向に燃焼
室104に近接した領域まで延びる。この領域は通常の
エンジンに比較して離れた位置にあるので、この領域を
冷却することでエンジン作動中に金属にとって安全な温
度を保証することができる。第1ピストン部材28内に
空洞114を設けることの他の利点は、エンジンの往復
運動部材である第1ピストン部材の質量を軽減すること
ができることである。この質量減少は、エンジンの過渡
的応答性を高めるとともに、クランク軸の速度変動の最
大値と最大角変位を減少させ、通常生じる問題を軽減す
ることとなる。
【0014】本発明の他の特徴、目的及び利点は、図面
と発明の詳細な説明及び特許請求の範囲の記載から明ら
かになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による内燃エンジンの横断面図であ
る。
【図2】 図1の2−2線における断面図である。
【図3】 図1の3−3線における断面図である。
【符号の説明】
10はエンジン、 12はハウジング、 20は作動室、 22は複式ピストン組立体、 28は第1ピストン部材、 30、32は第2ピストン部材、 80は吸気室、 82は排気室、 84は第1ボア、 114は空洞。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パドマナバン アール ランガナタン アメリカ合衆国 テキサス州 76133 フ ォート ワース サウス リッジ トレイ ル 7201

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの作動室内に往復運動自在に設
    けられたピストン組立体のための冷却装置であって、 貫通形成された第1ボアを有する第1ピストン部材と、 前記第1ボア内に往復運動自在に配置された少なくとも
    1つの第2ピストン部材と、 前記第1ボアをほぼ囲むように前記第1ピストン部材内
    に形成され、流体を含む空洞と、を備えることを特徴と
    する冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した冷却装置であって、
    前記第1ボア内に少なくとも1対の第2ピストン部材が
    往復運動自在に配置されたことを特徴とする冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した冷却装置であって、
    前記第1ボア内に軸方向に互いに間隔をもって、対をな
    す第1及び第2放射方向端壁が設けられて前記第2ピス
    トン部材間に燃焼室を形成するようになったことを特徴
    とする冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した冷却装置であって、
    前記空洞は、前記第1ボアに対し平行に延びて前記第2
    ピストン部材の各々を囲む第1部分と、前記第1部分か
    ら前記放射方向端壁に隣接する位置まで延び該端壁にほ
    ぼ平行な1対の第2部分を形成するようになったことを
    特徴とする冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した冷却装置であって、
    前記第1ピストン部材内に前記燃焼室に選択的に連通す
    る吸気バルブが設けられ、該吸気バルブは、前記空洞の
    前記第2部分の各々の間にあって、これら第2部分に近
    接していることを特徴とする冷却装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した冷却装置であって、
    前記第1ピストン部材内に前記燃焼室に選択的に連通す
    る排気バルブが設けられ、該排気バルブは、前記空洞の
    前記第2部分の各々の間にあって、該第2部分に近接
    し、前記第1ボアに対し前記吸気バルブとは反対側に配
    置されたことを特徴とする冷却装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載した冷却装置であって、
    流体が水であることを特徴とする冷却装置。
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