JPH0721148B2 - フアウジヤサイト型ゼオライトとゼオライトベータの混合物による接触クラツキング方法 - Google Patents

フアウジヤサイト型ゼオライトとゼオライトベータの混合物による接触クラツキング方法

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JPH0721148B2
JPH0721148B2 JP60293353A JP29335385A JPH0721148B2 JP H0721148 B2 JPH0721148 B2 JP H0721148B2 JP 60293353 A JP60293353 A JP 60293353A JP 29335385 A JP29335385 A JP 29335385A JP H0721148 B2 JPH0721148 B2 JP H0721148B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は炭化水素類を接触クラッキングしてガソリン及
び留出油の収率を高め、ガソリンオクタン価を増大し、
且つ留出油の流動点を低減するための改善方法に関す
る。
[従来の技術] 結晶性ゼオライト類を使用する炭化水素油類の接触クラ
ッキング方法は良く知られており、通常流動床接触クラ
ッキング(FCC)装置または移動床(サーモフォア)接
触クラッキング(TCC)反応器中で行なわれている。
また、接触クラッキング方法における改善された結果
は、米国特許第3,769,202号明細書に開示されているよ
うに7Å以下の気孔寸法をもつ結晶性ゼオライトを8Å
以上の気孔寸法のもつ結晶性ゼオライトと共に使用する
場合に得ることができることが既知であるが、恐らくガ
ソリンの全収率は犠牲となる。
オクタン価及び全収率に関する接触クラッキング方法の
改善された結果は7Å以上の気孔寸法のゼオライト(大
気孔寸法結晶性ゼオライト)とZSM−5型ゼオライトをZ
SM−5型ゼオライト/大気孔寸法結晶性ゼオライト比1/
10〜3/1の範囲で含有するクラッキング触媒を使用する
ことによって得られることは米国特許第3,758,403号明
細書に記載されている。
クラッキングにおいてゼオライトZSM−5とゼオライト
XまたはYとを併用する米国特許第3,897,931号及び同
第3,894,933号明細書に記載されており、ZSM−5はゼオ
ライト類の混合物中の約5〜10重量%を構成する。米国
特許第3,894,934号明細書はZSM−5/大気孔ゼオライト重
量比1/10〜3/1を開示している。
ZSM−5のようなゼオライトを含有する別個の添加剤ま
たは複合触媒の添加は非常に少量を慣用のクラッキング
触媒と同時に使用する場合にオクタン価及び全収率向上
剤として非常に有効であることが見出された。米国特許
第4,309,279号明細書によれば、慣用のクラッキング操
作条件下でZSM−5型触媒を0.1〜0.5重量%だけを慣用
のクラッキング触媒へ添加すれば、生成物の鉛未添加リ
サーチオクタン価を約1〜3だけ増加した。
[発明が解決しようとする問題点] ガソリン+留出油収率の増加と共に、ガソリン沸点範囲
生成物の全収率及びオクタン価、留出油の品質及び収率
を改善し且つ良好な流動点及び曇り点の中間留出油液体
生成物を製造する改善された方法を見出すことにある。
[問題点を解決するための手段] この方法はゼオライトベータ及び1種または2種以上の
ファウジャサイト型ゼオライト類を含有するクラッキン
グ触媒を使用することによって得られることが見出され
た。ゼオライトベータは米国特許第3,308,069号明細
書、特に該明細書の第4表に記載されたX線粉末回折パ
ターンにより定義される。ファウジャサイトは業界で長
年にわたって既知であり、クラッキング操作に使用され
るファウジャサイトの形態は希土類金属交換ゼオライト
X(REX)またはY(REY)、超安定性ゼオライトY(US
Y)及びゼオライトYの酸型(HY)を包含する。
従って、本発明は炭化水素装入原料を添加水素の不在下
ゼオライトベータ及びファウジャサイトの構造をもつゼ
オライトを含有する触媒と接触させることからなる炭化
水素装入原料のクラッキング方法を提供するにある。
[作 用] ファウジャサイト/ゼオライトベータの重量比は1/25〜
20/1が好適であり、1/4〜5/1、1/2〜2/1または1/1が好
都合である。1実施態様において、ゼオライトベータ/
ファウジャサイトの重量比は40/60〜70/30が好適であ
る。代表的なファウジャサイトは希土類金属交換ゼオラ
イトY、超安定性ゼオライトYまたはゼオライトYの酸
型の形態で使用できるゼオライトYである。ゼオライト
ベータは酸型または希土類金属型で好都合に使用するの
が有利で、またシリカ/アルミナモル比10/1〜500/1、
好適には50/1〜250/1をもつことができる。目的によっ
ては100以下のα値をもつものでもよい。
触媒はゼオライトベータ及びファウジャサイトを含有す
る粒子形態であることができるが、若干の場合において
は、異なるゼオライト含量の粒子の混合物を使用するこ
とが好都合である。触媒粒子は通常上述のゼオライト類
に加えてアルミナ、シリカ及び/またはシリカ−アルミ
ナのような多孔質母剤を含有する。
本発明方法は399〜649℃(750〜1200゜F)の温度、約1
バール(0psig)〜7.9バール(100psig)の圧力、及び
約0.1〜約20のLHSVで行なうことができ、通常使用され
る装入原料は軽由である。少なくとも204℃(400゜Fの
初留点及び少なくとも454℃(850゜F)または538℃(10
00゜F)までの最終沸点をもつ軽由を使用することを特
に意図するものである。ほとんどの場合において、使用
するクラッキング装置は流動床または移動床で操作され
る装置である。
炭化水素装入原料はクラッキングのために適当である転
化条件下で触媒により加熱される。クラッキング操作中
に外部から水素を添加しない。本発明方法による操作は
クラッキングまたは脱ロウの要素を包含する。転化中、
装入原料中に存在する芳香族類及びナフテン類は脱アル
キル化反応、異性化反応及び開環反応のようなクラッキ
ング反応を受ける。更に、装入原料中のパラフィン類は
低分子量化合物へクラッキング及び/または異性化され
る。パラフィン分子量の低減は脱ロウ効果となる。脱ロ
ウが転化中にクラッキングと共に生じ、また同時に生ず
る。
本発明方法は216℃(420゜F)以上で沸騰する軽油のよ
うな重質装入原料の216℃(420゜F)以下で沸騰するガ
ソリン範囲生成物及び216〜343℃(420〜650゜F)範囲
の留出油への転化を可能にするのである。本発明の触媒
複合体の使用はファウジャサイト基触媒を超えるクラッ
キング活性の改善、生成物ガソリンのオクタン価の増加
及びファウジャサイト型ゼオライトを単独に使用する場
合よりガソリン+アルキレート収率を増加することにな
る。更に、ファウジャサイト型ゼオライトのみを含有す
る類似の触媒と比較して、ゼオライトベータをファウジ
ャサイト型基触媒へ添加した触媒は高転化率(70%)で
ほぼ同じ留出油選択性であり、留出油の品質を改善し且
つ流動点及び曇り点を低下する。
本発明によれば、ゼオライトベータはクラッキング反応
を生じさせるために望ましい酸性度を提供するために少
なくとも部分的に水素型で使用される。酸性度は特にナ
トリウムのようなアルカリ金属を用いるゼオライトの塩
基交換により、スチーミングにより、またはゼオライト
シリカ/アルミナモル比を制御することにより制御する
ことができる。
ゼオライトベータをアルカリ金属形態で合成した場合、
ゼオライトベータをアンモニウムイオンでイオン交換
し、アンモニウム型を焼成して水素型を得ることによっ
て水素型へ変換することができる。水素型に加えて、初
期アルカリ金属含量を低減したゼオライトの他の形態を
使用することができる。すなわち、ゼオライトの初期ア
ルカリ金属をイオン交換により例えば銅、亜鉛、カルシ
ウムまたは希土類金属のような他の適当な金属カチオン
と交換できる。
本発明方法に使用するために、ゼオライトベータは合成
時の形態で20/1〜50/1のシリカ/アルミナモル比をもつ
ことが好適である。ゼオライトベータは米国特許第3,30
8,069号明細書に記載された最大のシリカ/アルミナモ
ル比200/1以上のシリカ/アルミナモル比で調製するこ
とができ、上述の形態のゼオライトベータを本発明方法
に良好に作用する:50/1、250/1、500/1またはそれ以上
のシリカ/アルミナモル比をもつゼオライトベータも使
用できる。ゼオライトベータの合成時のシリカ/アルミ
ナモル比はスチーミングまたは脱アルミニウム化方法の
ような技法により増加することができ、またいずれの場
合でもある程度の脱アルミニウム化が接触クラッキング
サイクル中に遭遇する熱水条件の作用下で使用中に起こ
る。
本明細書に記載するシリカ/アルミナモル比は骨格構造
比、すなわちゼオライトを構成する構造中のSiO4四面体
とAlO4四面体の比である。この比は種々の物理的または
化学的方法により測定されるシリカ/アルミナモル比と
は異なることがあることを理解すべきである。例えば、
全化学分析値はゼオライトの酸部位と結合したカチオン
形態で存在するアルミニウムを包含し、それによって低
シリカ/アルミナモル比を与える。同様に、シリカ/ア
ルミナモル比がアンモニア脱着による熱重量分析(TG
A)により測定される場合、カチオン性アルミニウムが
アンモニウムイオンの酸部位への交換を妨害するために
低アンモニア滴定値が得られることがある。上述の差異
はゼオライト構造中のイオン性アルミニウムが不在とな
る脱アルミニウム化方法のような特定の処理を使用する
場合に特に面倒な問題となる。それ故、骨格構造中のシ
リカ/アルミナモル比を正確に測定するように注意すべ
きである。
ゼオライトのシリカ/アルミナモル比はゼオライトを調
製する際に使用する原料物質の種類及び原料物質の1種
の他に対する相対量より測定できる。それ故、シリカ/
アルミナモル比の若干の変化はアルミナ先駆体の濃度に
対するシリカ先駆体の濃度を変化させることによって得
られるが、しかし、ゼオライト生成物の容易に得ること
ができる最大限の限界があることが観察でき、この限界
は通常約100/1である。この比以上の比については、酸
での抽出による脱アルミニウム化のような高シリカ質ゼ
オライトを調製するための他の方法が利用できる。該方
法の1つはゼオライトを酸、好適には塩酸のような鉱酸
と接触させることからなる。脱アルミニウム化操作は環
境温度または穏やかな加温下で容易に進行し、ゼオライ
トの結晶度の最小限の損失だけで、少なくとも100/1の
シリカ/アルミナモル比をもつゼオライトベータの高シ
リカ形態を形成することができ、200/1またはそれ以上
のシリカ/アルミナモル比が容易に得られる。
脱アルミニウム化のためのゼオライトは水素型で使用す
ることが好都合であるが、例えばナトリウム型のような
他のカチオン性形態も使用することができる。上述の他
の形態を使用する場合には、ゼオライト中の初期カチオ
ン類をプロトンにより置換するに充分な量の酸を使用す
べきである。ゼオライト/酸混合物中のゼオライトの量
は通常5〜60重量%であるべきである。
酸は鉱酸すなわち無機酸であるか、または有機酸であ
る。使用することができる代表的な無機酸は塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸、ペルオキシ二スルホン酸、二チオン
酸、スルファミン酸、ペルオキシ一硫酸、アミド二スル
ホン酸、ニトロスルホン酸、クロル硫酸、ピロ硫酸、及
び亜硫酸のような鉱酸を包含する。使用することができ
る代表的な有機酸はギ酸、トリクロロ酢酸、及びトリフ
ルオロ酢酸を包含する。
添加する酸の濃度は処理を受けるゼオライトの結晶度に
影響を及ぼすことがある所望でない低pHレベルへ反応混
合物のpHを低下させないような濃度とすべきである。ゼ
オライトが許容できる酸性度は少なくとも若干は原料の
シリカ/アルミナモル比に依存するであろう。通常、ゼ
オライトベータは過度の結晶度の損失なしに濃酸に耐え
ることができるが、一般的な指針として酸の濃度は0.1
〜4.0規定、通常1〜2規定である。これらの酸の濃度
はゼオライトベータのシリカ/アルミナモル比に関係な
く使用できる。強酸は弱酸より比較的多量のアルミニウ
ムを除去する傾向にある。
脱アルミニウム化反応は環境温度で容易に進行するが、
例えば沸点までの穏やかな加温を使用することができ
る。抽出期間は、抽出工程が拡散律速時間に依存するも
のであるために、生成物のシリカ/アルミナモル比に影
響を及ぼす。しかし、シリカ/アルミナモル比が増加す
るにつれてゼオライトの結晶度の損失に対する抵抗力は
徐々に増加してくる、すなわちアルミニウムを除去した
時にゼオライトはより安定になるために、脱アルミニウ
ム化処理開始時点よりも処理の終わりにより高い温度及
びより高い濃度の酸を、それらに付随する結晶度の損失
の危険性なしに使用できる。
抽出処理後、生成物を不純物のない水、好適には蒸留水
で流出する洗浄水のpHが約5〜8の範囲内になるまで洗
浄する。
所望であれば、前記抽出処理の前にゼオライトをスチー
ム処理してシリカ/アルミナモル比を増加させ且つ酸に
対してより安定なゼオライト構造とすることができる。
また、スチーム処理は抽出処理中に除去されるアルミニ
ウムの量を容易に増加し、且つ結晶度の保持を促進する
ために作用する。スチーム処理だけでシリカ/アルミナ
モル比を望ましいものへ充分に増加することができる。
ゼオライトを使用前に、ゼオライトを少なくとも部分的
に脱水すべきである。脱水は204〜593℃(400〜1100゜
F)の範囲の温度で、空気、または窒素のような不活性
雰囲気中で1〜48時間にわたって加熱することによって
行なうことができる。また、脱水はより低い温度で単に
減圧することによって行なうこともできるが、充分な脱
水を得るためには長時間を必要とする。
本発明に使用するゼオライトXまたはゼオライトYまた
は他のファウジャサイト型物質は通常該ゼオライトに担
持された初期カチオン類を業界で良く知られた技法によ
り種々の他のカチオン類、特に希土類金属に置換され
る。代表的な置換カチオン類は水素及び/またはMg、Zn
及びCaを含む他のカチオン類を包含する。
上述のように、使用することができるファウジャサイト
は超安定性ゼオライトY(USY)である。超安定性ゼオ
ライトYは業界で既知であり、米国特許第3,293,192号
及び同第3,449,070号明細書により例示されるような文
献に記載されている。
ゼオライト類を本発明に使用する温度及び他の条件に抵
抗力のある物質(母剤)と混合することが望ましい。該
母剤は合成物質及び、無機物質例えば粘土、シリカ及び
金属酸化物類のような天然産物質を包含する。後者は天
然産物質またはシリカと金属酸化物類を含むゼラチン状
沈澱物またはゲルの形態であることができる。モンモリ
ロナイト族またはカオリン族の粘土を含む天然産粘土を
ゼオライト類と複合することができる。これらの粘土は
採掘したままの原料状態でまたは予め焼成、酸処理また
は化学変性を施した後に使用することができる。
ゼオライト類はアルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ−
マグネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア、シ
リカ−ベリリア、シリカ−チタニア並びに三元組成物例
えばシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジ
ルコニア及びシリカ−マグネシア−ジルコニアのような
多孔質母剤と複合できる。母剤はコーゲルの形態であっ
てもよい。無水物を基準とするゼオライト成分と無機酸
化物ゲル母剤の相対割合はゼオライト成分について乾燥
複合体の5〜99重量%、より普通には10〜65重量%の範
囲にわたって広範囲に変化させることができる。母剤自
身も接触特性、通常酸特性を所持することができ、また
白金のような燃焼助触媒で含浸して一酸化炭素の燃焼を
増加することができる。移動床操作において、触媒複合
体を使用することが好適である;しかし、流動床操作に
おいて、混合物が満足のいくものである。
若干の目的においては、ファウジャサイト/ゼオライト
ベータの重量比が重要である。例えば、触媒がクラッキ
ング及び脱ロウの目的に使用される場合、ファウジャサ
イト/ゼオライトベータの重量比は1/25〜3/1、好適に
は1/5〜2/1、より好適には1/4〜1/1の範囲であることが
できる。触媒がクラッキング及びガソリン生成物のオク
タン価を改善するために使用される場合、ファウジャサ
イト/ゼオライトベータの重量比は1/2〜20/1の範囲で
あることができ、1/1以上の重量比が好適に利用でき
る。
接触クラッキング操作のオクタン価効率、すなわち収率
の損失に対するオクタン価の獲得率は装入原料の性質、
転化率、及び触媒の相対割合及び活性を含む多数の因子
により変化させることができる。更に、2種の触媒が異
なる速度で老化するから操作が進行するにつれて、操作
は最適な混合比値から逸脱するから、例えば一方のタイ
プまたは他方のタイプの新鮮な触媒を添加することによ
って上述の最適な値からの逸脱の補正しなければならな
い。別個の粒子上の2種のゼオライトを使用するFCC操
作においては、それら別個の触媒粒子上での異なる老化
効果はより急速に老化することが観察される一方のタイ
プまたは他方のタイプの補充触媒を添加すること、例え
ばゼオライトベータを添加することによって容易に補償
することができる。しかし、通常触媒複合体ビードすな
わち個々の触媒粒子が両ゼオライトを含有する触媒粒子
使用する移動床操作においては、この解決策は容易に使
用できない。上述の場合において、装入原料、または温
度または過酷度のような操作の他の変数を変化させるこ
とが必要である。オクタン価効率はファウジャサイト/
ゼオライトベータ比の所定の値または前記2種のゼオラ
イト間の活性の所定の値の最大値を越してしまうことが
ある。もしこれが起こったら、収率の損失に対する最大
オクタン価改善値を得るためにファウジャサイト/ゼオ
ライトベータの割合を変更することによって触媒の全体
の活性としてまたは個々のゼオライトの活性としての触
媒中の2種のゼオライトの含量を最適化することが可能
となる。多くの場合において、慣用のファウジャサイト
クラッキング触媒は通常遭遇する活性比で約60/40〜30/
70(ファウジャサイト/ゼオライトベータ)のゼオライ
ト装填量で最大のオクタン価効率を得ることができる。
使用することを特に意図する装入原料は軽油、コーカー
塔残さ油区分、減圧蒸留残さ油、減圧蒸留塔残さ油、脱
れき減圧蒸留残さ油、FCC塔残さ油またはサイクル油の
ような重質炭化水素油である。石炭、シェールまたはタ
ールサンドから誘導された油類も使用できる。この種の
油類は通常約343℃(650゜F)以上で沸騰するが、260℃
(500゜F)のような低い初留点をもつ油もまた本発明に
有用である。これらの重質油類は高分子量線状パラフィ
ン類、及び多量の縮合環芳香族類を含む高分子量芳香族
類を含有する。重質炭化水素油装入原料は多量の232℃
(450゜F)以上の沸点区分を含有し、通常約288℃(550
゜F)、より普通には約232℃(450゜F)の初留点をも
つ。代表的な沸点範囲は約343〜566℃(650〜1050゜F)
または約343〜510℃(650〜950゜F)であるが、勿論よ
り狭い沸点範囲をもつ油、例えば約343〜454℃(650〜8
50゜F)の沸点をもつ油を処理することができる。重質
軽油類、サイクル油及び他の非残さ油物質がしばしば上
述の種類の油である。260℃(500゜F)以下で沸騰する
物質を同時に処理することができるが、これらの成分に
ついての転化率は低下するであろう。この種の軽質区分
を含有する装入原料は通常約149℃(300゜F)以上の初
留点をもつであろう。
本発明方法は高パラフィン質装入原料を用いる場合に特
に有用である。これはこの種の装入原料を用いた場合
に、流動点の最大の改善が得られるためである。しか
し、非ロウ質装入原料を用いた場合にも利点が観察でき
る。
本発明操作は慣用の接触クラッキングに使用する条件と
同様の条件下で行なうことができる。399〜649℃(750
〜1200゜F)の操作温度を好都合に使用できるが、566℃
(1050゜F)以上の温度は通常使用されない。通常、449
〜566℃(840〜1050゜F)の温度が使用される。装入原
料の空間速度は通常0.1〜20LHSV、好適には0.1〜10LHSV
である。
転化操作は装入原料と触媒の固定静止床、固定流動床ま
たは移動床を接触させることによって行なうことができ
る。触媒は空気または他の酸素含有ガス中で焼成するこ
とによって再生できる。
実質上沸点範囲転化を行なわずに、窒素及び硫黄を除去
し、芳香族類をナフテン類へ飽和するための予備水素化
処理工程は、通常触媒の作用を改善し、またより低い温
度、高空間速度または使用される上述の条件の組み合わ
せを可能にするものである。
[実 施 例] 以下に実施例(以下、特記しない限り単に「例」と記載
する)を挙げ、本発明を更に説明する。以下の例中の部
及び割合は特記しない限り重量によるものである。
例 1 本例は固定床反応器中でREYを単独に使用する場合を超
えるゼオライトベータとREYの別個の粒子の混合物の活
性の利点を説明するものである。ギップスランド(Gipp
sland)軽油(特性を以下の第1表に記載する)をAl2O3
結合剤に包含されるゼオライトベータの水素型を種々の
量混合する平衡TCCビード触媒上に通した。
ゼオライトベータのα活性は以下の条件に依存して0.4
〜418に変化した: 第1図に記載する結果は少量のゼオライトベータを添加
することによって標準工業的TCC触媒ビードを超えるか
なりの活性が獲得できることを示すものである。α値38
以上をもつゼオライトベータを含有する触媒は類似する
活性の獲得を示す。α値4及び9をもつゼオライトベー
タを含有する触媒についての活性の獲得率はより小さい
ものであるが、活性はなお標準触媒を超えて改善されて
いる。
例 2 例2は流動触媒形態でのゼオライトベータによる活性の
利点を説明するものである。キップスランド軽油をゼオ
ライトREY、ゼオライトベータ及びREYの物理的混合物及
びゼオライトベータのみを使用する流動床装置中でクラ
ッキングした。結果を第2表に記載する。
例 3 ギップスランド軽油を流動床装置中でクラッキングし
た。215.5℃+(420゜F+)区分の70%転化率で、ゼオ
ライトベータとREYの物理的混合物である触媒はゼオラ
イトベータ単独より11%多いガソリン及び1.8%多い留
出物を得た。更に、C1〜C4ガスの収率はかなり減少し
た。結果を第3表に記載する。
例 4 ギップスランド軽油を慣用のREY及びREY/ゼオライトベ
ータ比1/1の物理的混合物である触媒上でクラッキング
すると216℃(420゜F)の転化率46%が達成された。ガ
ソリンのオクタン価は混合物触媒を用いた場合に3.4リ
サーチオンタン価(RON)だけ高くなる。また、混合物
触媒はガソリン+潜在的にアルキレートになりうる物質
の2重量%高い収率を得た。結果を第4表に記載する。
例5〜15 この一連の実験は工業的なTCC触媒用の転化触媒クラッ
キング成分としてのゼオライトベータを評価するために
行なわれた。ゼオライトベータを35重量%または50重量
%のアルミナ結合剤と共に押出成形し、平衡工業的TCC
触媒(デュラビード9A)と物理的に混合した。全触媒重
量の0〜10重量%の範囲の種々の量のゼオライトベータ
を添加し、またゼオライトベータのα活性は4と418の
間を変化した。例1〜4に記載したギップスランド軽油
を触媒上に通した。操作条件及び結果を以下の第5表に
記載する。
第2図に記載する結果は装入原料の種々の転化レベルに
ついての触媒中のゼオライト装填量及びゼオライトベー
タのα活性に対する生成物ガソリンのオクタン価の関係
を示す。例えば、転化率65%で得られるオクタン価の増
加は3〜5である。これは非常に高い転化率、すなわち
通常オーバクラッキングが生ずる75%以上の転化率の場
合を除いてガソリンオクタン価にほとんど転化率の影響
を示さない慣用のTCC触媒からの顕著な差異を示すもの
である。第2図に観察できるように、75%以上の転化率
でさえ、オーバークラッキングはわずかである。
第3a図〜第3e図は本発明の触媒の活性(転化率)とガソ
リンC4生成物製造量、ブテン類(C4=)製造量、乾性ガ
ス(C3−)製造量及びコークス製造量の関係を説明する
ものである。ゼオライトベータ含有触媒のコークス製造
量がわずかに減少することが観察できる。ゼオライトベ
ータを含有触媒についての乾性ガス製造量及びC4生成物
製造量はわずかに増加する。ゼオライトベータ含有触媒
により製造されたC4生成物は高濃度のC4オレフィン類を
含み、アルキル化装置中でより多量のガソリンを製造す
るために使用することができる。更に、製造された乾性
ガスはアルキル化に使用することができる高濃度のC3
レフィン類を含有する。418のα値をもつゼオライトベ
ータについてのC4製造量及び乾性ガス製造量はより低い
α値のゼオライトベータを用いた場合のC4製造量及び乾
性ガス製造量より多い。α値38以下をもつゼオライトベ
ータ含有触媒についてのガソリン収率はわずかだけ低下
する。418のα値をもつゼオライトベータ含有触媒はC4
収率及び乾性ガス収率が増加するためにより多量のガソ
リン収率の損失を示す。
第4図は軽質燃料油(LFO)の収率すなわち216〜366℃
(420〜690゜F)の沸点をもつ生成物の収率が慣用のTCC
触媒へゼオライトベータを添加しても、しなくても実質
上同様であることを説明するものである。同様の結果は
重質燃料油すなわち366℃(690゜F)以上の沸点をもつ
生成物油に適用できることが推定できる。
第5図〜第7図はLFOについての流動点を触媒活性の関
係(第5図)、LFOについての曇り点と触媒活性の関係
(第6図)、及び減圧蒸留残さ油(VDB)についての流
動点と触媒活性の関係(第7図)を説明するものであ
る。上述の全ての図において、約60%以上の転化レベル
で慣用の触媒へのゼオライトベータの添加についての利
点が観察できる。
例 16 例16はゼオライトベータ及びREYを含有する触媒複合体
の影響を説明するものである。上述の例はゼオライトベ
ータとREYの物理的混合物を指向するものであった。触
媒は結合剤としてシリカ−アルミナを使用して6重量%
のゼオライトベータ及び6重量%のREYを混合してビー
ド形態の触媒へ成形し、699℃(1200゜F)の温度及び1
バール(1気圧)の圧力で12時間にわたってスチーム処
理した。本例触媒複合体の実験並びにREY(ディラビー
ド9A)の新鮮な工業的試料を利用する比較実験の結果を
第6表に記載する。
第6表からの結果はゼオライトベータ/REY触媒がより低
い触媒/油比でREY単独と等しい転化率となることを示
すものである。また、ゼオライトベータ/REY触媒複合体
はC5+ガソリンのリサーチオクタン価(RON)、ガソリ
ン及びアルキレート収率を改善し、またより高級なアル
キレートに転化される潜在的アルキレート物質であるオ
レフィン類中のより高いC4=/C3=比が得られた。
例 17 例17は拡散効果を受ける大型TCCビード触媒を使用する
場合の別個の粒子混合物を用いる場合よりもゼオライト
ベータ/REY触媒複合体を用いた場合の方が高いリサーチ
オクタン価の利点を得ることができることを説明するも
のである。両触媒を704℃(1300゜F)の温度、3.8バー
ル(40psig)の圧力でスチーム処理(スチーム100%)
した。例16と同じ方法でギップスランド軽油を触媒上で
クラッキングした。結果を以下の第7表に記載する。
例 18 例18は非ロウ質装入原料(TCC装入原料、以下の第8表
に特性を記載する)のゼオライトベータ/REY触媒及び比
較REY単独触媒上での処理の影響を説明するものであ
る。
第 8 表 非ロウ質TCC装入原料の特性 API比重 22.0 流動点、℃(゜F) 29.5(85) コンラドソン炭素、重量% 0.50 動粘度、100℃、重量% 7.21 アニリン点、℃(゜F) 75.5(168) 臭素価 8.6 屈折率、70℃ 1.49 硫黄、重量% 1.75 窒素、ppm 1600 ニッケル、ppm 0.15 バナジウム、ppm 0.95 鉄、ppm 3.65 銅、ppm 0.1以下 パラフィン類、重量% 18.7 モノナフテン類 9.5 ポリナフテン類 15.4 芳香族類 56.6 例16の触媒と同様の方法で触媒を調製した。装入原料を
例16と同様の方法で触媒上に通した。結果を以下の第9
表に記載する。
例 19 ギップスランド軽油を流動床FCC装置中でゼオライトベ
ータの水素型と慣用のREY触媒の種々の混合物によりク
ラッキングした。第10表は215.5℃+(420゜F+)装入
原料の転化率50%での215.5℃+(420゜F+)生成物の
流動点を示すものである。
第 10 表 装入原料:ギップスランド軽油 204〜538℃(400〜1000゜F) 触媒:(a)100%スチーム、649℃(1200゜F)の温度
及び2バール(14.7psig)の圧力でスチーム処理したス
チームゼオライトベータの水素型。
(b)シリカ−アルミナ結合剤中の12重量%REYゼオラ
イト(a)/(b)の重量比 流動点℃(゜F)(*) 0/1 32(90) 0.93/1 23.9(75) 3.6/1 21(70) 1/0 18.3(65) (*)50重量%の215.5℃+(420゜F+)の転化率で。
343℃+(650゜F+)転化率の関数としての316℃+(60
0゜F+)の流動点の変化を第8図に記載する。第8図は
ゼオライトベータの量の増加に伴う後半の流動点の減少
について利点を明確に示す。REYのみを用いて観察され
る316℃+(600゜F+)の流動点の増加はゼオライトベ
ータの存在下では観察されない。
例 20 ギップスランド軽油を固定床中の種々のゼオライト上で
496℃(925゜F)の温度でクラッキングした。LFO留出油
区分は全液体生成物を減圧蒸留することによって得られ
た。触媒混合物実験からの留出油区分はREYを使用する
実験からの区分より良好なセタン品質を示した。ゼオラ
イトベータ触媒のみからの留出油区分はREYと同様のセ
タン品質をもつ区分であった。結果を第11表及び第9図
に示す。
例21〜24 例21〜24はギップスランド軽油装入原料をクラッキング
する場合のオクタン価における種々のREY/ゼオライトベ
ータの比を説明するものである。REYはシリカ−アルミ
ナ結合剤中に12%のゼオライトを含有してなる標準TCC
触媒ビード中に含有されていた。ゼオライトベータを53
8℃(1000゜F)の温度、1バール(1気圧)の圧力で16
時間にわたってスチーム処理し、50重量%のアルミナ結
合剤と共に押出成形した。実験を2成分の物理的混合物
を使用する固定床クラッキッグ装置中で行なった。操作
条件及び結果を以下の第12表に記載する。
第12表からのデータはゼオライトY単独の場合はゼオラ
イトベータ単独の場合より約8.5体積%多くガソリンを
製造し、リサーチオクタン価は4.5低下する。第10図は
中間(混合物)の場合を含む全データである。ここでΔ
O(ΔRON)はゼオライトベータの存在下でのオクタン
価−ゼオライトY単独でのオクタン価であり、ΔY(Δ
収率)はゼオライトベータの存在下でのカソリンの収率
−ゼオライトY単独でのガソリン収率である。(ΔO/Δ
Y)は2つの値の比の絶対値である。図示するように、
ゼオライトベータ装填量を増加するとΔOは単調に増加
する。同様に、ΔYはゼオライトベータ装填量を増加す
ると単調に減少する。
第10図はゼオライトベータ/ゼオライトY比の変化効果
を明確に説明するものである。ガソリンオクタン価は添
加するゼオライトベータのレベルの関数である。ゼオラ
イトベータのみを用いたクラッキングにおいて、オクタ
ン価90.5(R+O)ガソリンが得られ、またこれとは異
なりゼオライトYのみを用いたクラッキングにおいては
オクタン価86(R+O)ガソリンが得られる。他方、ガ
ソリン収率は反対の傾向にあり、収率の損失が多ければ
多いほどオクタン価の獲得率が増大する。
ゼオライトベータの割合の関数としての比(ΔO/ΔY)
としての第10図のΔO値及びΔY値は第11表に記載する
データである。この図は上述の結果を説明するものであ
る。2つの曲線(ΔO/ΔY)の比はゼオライトベータの
装填量がほぼ50%で最大値を示す。これは転化率及び2
種のゼオライトの相対活性と一致し、これらの関数であ
る、(ΔO/ΔY)曲線は上述の2つの極端な場合の直線
的な混合(触媒装填量を基準とする)により予想される
曲線より高いものとなる。
オクタン価獲得効率は以下に記載する式により考慮でき
る: 上述の式を第11図に示し、またゼオライトベータ/ゼオ
ライトY比がほぼ1/1で最大値に達する。
本発明を特別な実施態様に関して記載してきたが、上述
の記載中に多くの他の方法及び変形があることは当業者
にとって明らかであろう。従って、本発明は添付する特
許請求の範囲の精神及び範囲の範囲内での他の方法及び
変形を全て包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は標準ファウジャサイト型触媒へのゼオライトベ
ータの添加による活性(転化率%)の獲得を説明するグ
ラフ図であり、第2図はゼオライトベータを含有するか
または含有しない触媒の活性(転化率%)に対するC5
ガソリンのオクタン価の関係を示すグラフ図であり、第
3a図はゼオライトベータを含有するかまたは含有しない
触媒の活性(転化率%)に対するC5+ガソリン収率の関
係を示すグラフ図であり、第3b図はゼオライトベータを
含有するかまたは含有しない触媒の活性(転化率%)に
対する全C4類収率の関係を示すグラフ図であり、第3c図
はゼオライトベータを含有するかまたは含有しない触媒
の活性(転化率%)に対するブテン類(C4=)の収率の
関係を示すグラフ図であり、第3d図はゼオライトベータ
を含有するかまたは含有しない触媒の活性(転化率%)
に対する乾性ガス(C3−)の収率の関係を示すグラフ図
であり、第3e図はゼオライトベータを含有するかまたは
含有しない触媒の活性(転化率%)に対するコークスの
収率の関係を示すグラフ図であり、第4図はゼオライト
ベータを含有するかまたは含有しない触媒の活性(転化
率%)に対する軽質燃料油(232〜366℃)(450〜690゜
F)の収率の関係を示すグラフ図であり、第5図は軽質
燃料油の流動点における本発明触媒の影響を示すグラフ
図であり、第6図は軽質燃料油の曇り点における本発明
触媒の影響を示すグラフ図であり、第7図は減圧蒸留残
さ油の流動点における本発明触媒の影響を示すグラフ図
であり、第8図は種々の量のゼオライトベータを含有す
る触媒の活性(転化率%)に対する315.5℃+(600゜F
+)区分の流動点の関係を示すグラフ図であり、第9図
は希土類金属置換ゼオライトY、ゼオライトベータ及び
それらの混合物を使用して達成される軽油の転化率%に
対するセタン指数の関係を示すグラフ図であり、第10図
はガソリン収率の差及びオクタン価の差における本発明
触媒中のゼオライトベータ量の増加の影響を示すグラフ
図であり、第11図はオクタン価獲得効率における本発明
触媒中のゼオライトベータ量の増加の影響を示すグラフ
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アニル・バルカンドラ・ケトカー アメリカ合衆国、ニユージヤージー州、ト レントン、ブル・ラン・ロード 192 (72)発明者 クリントン・ロバート・ケネデイ アメリカ合衆国、デラウエア州、ウイルミ ントン、ライトハウス・レイン 2318 (72)発明者 ドナルド・ミラー・ネイス アメリカ合衆国、ニユージヤージー州、ウ ツドベリー、オーク・ロード 4 (72)発明者 ロバート・アダムス・ウエア アメリカ合衆国、ニユージヤージー州、デ トフオード、ナレイテイコン、ホーソー ン・ウツズ 9エフ (56)参考文献 特開 昭59−80489(JP,A) 特開 昭54−156013(JP,A) 特開 昭59−189823(JP,A) 特公 昭44−27295(JP,B1)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化水素装入原料を添加水素の不在下でゼ
    オライトベータ及びファウジャサイトの構造をもつゼオ
    ライトを含有する触媒と接触させる炭化水素装入原料の
    クラッキング方法。
  2. 【請求項2】ファウジャサイト/ゼオライトベータの重
    量比が1/25〜20/1である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  3. 【請求項3】ファウジャサイト/ゼオライトベータの重
    量比が1/4〜5/1である特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の方法。
  4. 【請求項4】ファウジャサイトがゼオライトYである特
    許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1項に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】ゼオライトYが希土類金属交換ゼオライト
    Y、超安定性ゼオライトYまたはゼオライトYの酸型で
    ある特許請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】触媒がゼオライトベータ及びファウジャサ
    イトを含有する粒子形態である特許請求の範囲第1項か
    ら第5項までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】触媒がゼオライトベータまたはファウジャ
    サイトを含有する粒子形態である特許請求の範囲第1項
    から第5項までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】ゼオライトベータが酸型または希土類金属
    型である特許請求の範囲第1項から第7項までのいずれ
    か1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】ゼオライトベータがシリカ/アルミナモル
    比10/1〜500/1をもつ特許請求の範囲第1項から第8項
    までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】ゼオライトベータがシリカ/アルミナモ
    ル比50/1〜250/1をもつ特許請求の範囲第1項から第9
    項までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】触媒が多孔質母剤を含有する特許請求の
    範囲第1項から第10項までのいずれか1項に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】多孔質母剤がアルミナ、シリカ及び/ま
    たはシリカ−アルミナである特許請求の範囲第11項記載
    の方法。
  13. 【請求項13】炭化水素装入原料と触媒の接触が399〜6
    49℃の温度、1〜7.9バールの圧力及び0.1〜20のLHSVで
    行なわれる特許請求の範囲第1項から第12項までのいず
    れか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】ゼオライトベータが100以下のα値をも
    つ特許請求の範囲第1項から第13項までのいずれか1項
    に記載の方法。
  15. 【請求項15】ゼオライトベータ/ファウジャサイトの
    重量比が40/60〜70/30である特許請求の範囲第1項から
    第14項までのいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】装入原料が軽油である特許請求の範囲第
    1項から第15項までのいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】軽油が少なくとも204℃の初留点及び少
    なくとも454℃の最終沸点をもつ特許請求の範囲第16項
    記載の方法。
  18. 【請求項18】軽油が204℃の初留点及び538℃の最終沸
    点をもつ特許請求の範囲第16項または第17項に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】炭化水素装入原料と触媒の接触を流動接
    触クラッキング装置中で行なう特許請求の範囲第1項か
    ら第18項までのいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】炭化水素装入原料と触媒の接触を移動床
    接触クラッキング装置中で行なう特許請求の範囲第1項
    から第19項までのいずれか1項に記載の方法。
  21. 【請求項21】ファウジャサイト/ゼオライトベータの
    重量比が1/2〜2/1である特許請求の範囲第1項から第20
    項までのいずれか1項に記載の方法。
  22. 【請求項22】ファウジャサイト/ゼオライトベータの
    重量比が1/1である特許請求の範囲第1項から第21項ま
    でのいずれか1項に記載の方法。
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