JPH0721061U - 流水防止加湿器付き背負い携行式人工呼吸器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 人工呼吸または酸素吸入を行いながら、いか
なる場所でも容易に傷病者の搬送を可能とした、背負い
携行式の人工呼吸器である。 また、酸素吸入時、加湿
器に傾きや揺れが生じても駿素マスク側への流水を防止
する加湿器付きで、救命率の向上を目的とした救急医療
器具である。 【構成】 酸素ボンベは、肩ベルト、腰ベルトの付いた
ボンベ収納バックに収納して背負い、人工呼吸および酸
素吸入に必要な資器材は、セットされてウエストバック
に収納し腰ベルトに取り付ける。 腰ベルト両端は、肩
ベルト上部にバックルで脱着式である。 従来の加湿器
に、金属メッシュ１、ゴムパッキン２内防水板３、外防
水板４、水量調整板５を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、医療・救急現場および救急車内等における患者の救命率向上を目的 に考案したもので、狭い通路や階段等をストレッチャーに患者を乗せて移動する 場合においても、確実に人工呼吸を継続しながら患者を搬送可能にした画期的な 救急医療器具である。 （従来の技術） 消防法に定める１台の救急車の隊員数は３名であり、救急患者をストレッチヤ ーに乗せて搬送する場合、隊員２名が必要で、他の１名は人工呼吸機材の搬送が 必要であった。 エルダーレサシテーターは手下げ式で容積が大きく、救急隊員３名でストレッ チャーに患者を乗せエルダーレサシテーターを同時搬送しながら救命処置の継続 は不可能であり、救急救命処置を中断せざるを得ない状況であった。 このように、救急現場から救急車へ、また救急車から病院へ患者を移動する場 合には、一旦、開始した人工呼吸を中断して搬送しなければならないという致命 的な問題点があり、このため救命蘇生率も著しく低かった。 また、人工呼吸で酸素吸入器に何らかの傾きが生じた場合、酸素マスクを通じ て肺に水が入り、患者に極端な苦痛と生命危険を与えてきた。 （考案が解決しようとする問題点） 本考案の請求１は、人工呼吸に必要な資機材一式を一人の隊員が背負う方法と したことで、いかなる場所でも人工呼吸を中断することなく救急患者を安全に搬 送することが可能となり、救命率の向上が期待される。 さらに請求２は、人工呼吸に必要な酸素加湿器に水量調整板を設けビン内側上 部に２種類の防水板を取り付けて、更に加湿器の酸素出口に金属メッシュを設置 し、どのような傾きが生じてもマスク側へ水が流れない構造とし患者の苦痛と生 命危険を除去した。 （課題を解決するための手段） 救急用酸素吸入に必要な酸素ボンベを背負い式とし、人工呼吸および加湿酸素 吸入に必要な資機材一式をウエストバックに機能的に収納し、腰ベルトに取り付 けて携行することにより、携行者の両手が空き必要な救命処置を継続しながら患 者を搬送することが可能となった。た。 その解決手段を図面を追いながら説明すれば、 背中に背負った酸素ボンベに接続された酸素ホース（１）は、使用に便利なよ うに区画されたウエストバック内の二又分岐カプラー（２）を経て人工呼吸用ホ ースと加湿酸素呼吸用ホース双方へ切り換え操作なく分離され、どのような場合 も瞬時に人工呼吸および酸素吸入を開始することが可能となった。 以下、その解決手段を図面を追いながら説明すれば、 人工呼吸用の場合、二又分岐カプラー（２）からデマンドバルブ（３）を経て 即座に人工呼吸を開始でき、加湿酸素呼吸も二又分岐カプラー（２）から、本請 求２の新改良加湿器（６）を経由し酸素吸入用ホース（７）を経て酸素吸入用マ スク（８）で瞬時に酸素吸入が開始できる機能を有している。 また、請求２の改良加湿器の構造は、金属メッシュ（１）、ゴムパッキン（２ ）、内防水板（３）、外防水板（４）、水量調整板（５）から形成され、加湿器 本体にどのような傾斜が生じても、絶対に酸素吸入用マスク側へ水が流入しない 構造となっている。 （作用および実施例） 本案は、以上のような構造であるから、いつ、どのような場所であっても救急 隊の現場到着と同時に、適切な酸素吸入や人工呼吸の処置を行うことができ、特 に、狭い廊下・通路・階段等の救急現場から患者を移動する場合など、従来のよ うに処置を中断することなく安全に患者を移動できる重要な利点があり、現実に 救急隊による実施例においても数多くの救命成功例をみている。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本考案における酸素ボンベ背負い具、第２図
は人工呼吸および酸素吸入に必要な資機材一式を収納し
たウエストバック、第３図は傾斜しても酸素吸入マスク
側へ水が流れない改良加湿器である。 第２図 （１）……………酸素ホース （２）……………二又分岐カプラー （３）……………デマンドバルブ（マスクとセット） （４）……………作動防止板（収納時のバルブ作動防止
用） （５）……………バルブ式流量計（固定） （６）……………改良加湿器 （７）……………酸素吸入用ホース （８）……………酸素吸入マスク 第３図 （１）…………金属メッシュ （２）…………ゴムパッキン （３）…………内防水板 （４）…………外防水板 （５）…………水量調整板

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【手続補正書】 【提出日】平成６年２月１７日 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】考案の名称 【補正方法】変更 【補正内容】 【考案の名称】 流水防止加湿器付き背負い携行式人工
呼吸器

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 医師および救急隊が行う人工呼吸に必要な、アンビ
   ューバックやエルダーレサシテーターなどの医療機器を
   移動に便利な背負い式とした救急救命器具。 ２ 酸素加湿器に傾斜が生じても、酸素吸入マスク側へ
   水が流れない構造とした救急医療器具。