JPH0721034Y2 - スピーカボックス前面ネット装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、音響再生装置のスピーカボックスの前面ネッ
トで、ピンに引っ掛けて装着できる不定形のスピーカボ
ックス前面ネット装置に関するものである。

〈従来の技術〉 従来この種のスピーカボックス前面ネット装置は、例え
ばサランネットを成形枠に張り付けて、その成型枠の周
囲に取り付けたキャッチャーダボを、ボックスの前面に
取り付けたキャッチャーに嵌合して取り付けていた。

〈考案が解決しようとする課題〉 従って、従来のこの種の前面ネット装置は、成形枠の樹
脂材料の選定、肉厚と強度、耐振動強度及びボックス前
面への取り付け構造等の諸条件を揃えるのが困難であ
り、特に薄い形の枠は実現が不可能であって、デザイン
上自由度が制限されるるという問題があった。

そこで本考案は、かかる従来の問題点を解決するため
に、枠の材質を伸縮性のある材料、例えばゴムのような
材料にして、それをネットの外周に取り付けて、ボック
ス前面に四角形以外の不定形状に配列して取り付けたピ
ンに、前記のゴムを引っ掛けて、ネットを張り付ける構
造の前面ネット装置を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 該目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応
する第１図乃至第５図を用いて説明すると、本考案は、
スピーカボックス（６）の前面（５）に植設した係止用
のピン（４）に係止するゴムのような伸縮する材料製の
枠（２）と、それに取り付けたネット（３）から成る前
面ネット（１）を引っ掛けて、張り付けた構造のスピー
カボックス前面ネット装置である。

〈作用〉 本考案は、このような構造としたものであるから、前面
ネット（１）はボックス（６）の前面（５）に植設した
係止用のピン（４）に、伸縮性のあるゴムの枠（２）を
引っ張って引っ掛けることにより、前面ネット（１）を
簡単にボックス（６）に装着することができる。

また、ネット（１）を取り外すときは、ゴム枠（２）を
引っ張って、ピン（４）から引き外すことによって簡単
に離脱することができる。

〈実施例〉 以下本考案の実施例について図面に基づいて説明する。

図中第１図乃至第５図は、本考案の実施例を示す図で、
該実施例は、スピーカボックス（６）の前面（５）に植
設した係止用のピン（４）に係止するゴムのような伸縮
する材料製の枠（２）と、それに取り付けたネット
（３）から成る前面ネット（１）を引っ掛けて、張り付
けた構造のスピーカボックス前面ネット装置である。

第4,5図に示すように、前面ネット（１）の枠（２）が
四角形以外の不定形状に配列するように植設したピン
（４）の配列に容易に従うので、ネット（１）をいろい
ろな外形にすることができる。

以上本考案の代表的と思われる実施例について説明した
が、本考案は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定さ
れるものではなく、本考案にいう構成要件を備え、かつ
本考案にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範
囲内において適宜改変して実施することができるもので
ある。

〈考案の効果〉 以上の説明から既に明らかなように本考案は、前面ネッ
トの枠が、ゴムのような伸縮性のある材料であるので、
ピンへの装着、離脱が極めて容易であるとともに、収納
時小さく畳むことがで取り扱いに便である。また、前面
ネットの厚さを薄く仕上げることができるので、外形が
四角形以外の不定形状に配列するように植設したピンの
配列に容易に従い、デザイン上の自由度が大きく、今ま
でにない斬新な感覚のデザインが可能になる実用上の顕
著な効果を期待することができるに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の全体外観図、第２図は同要部
断面図、第３〜５図は本考案の応用例である。 図中、（１）は前面ネット、（２）は枠、（３）はネッ
ト、（４）はピン、（５）はスピーカボックス前面部、
（６）はスピーカボックスである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スピーカボックス（６）の前面（５）に四
   角形以外の不定形状に配列するように植設した係止用の
   ピン（４）と、これに係止する伸縮性のある材料製の枠
   （２）を外周に取り付けたネット（３）から成る前面ネ
   ット（１）とにより構成され、前記係止用のピン（４）
   に前面ネット（１）を引っ掛けて、張り付け装着した構
   造のスピーカボックス前面ネット装置。