JPH07205894A - 航空機のフラッタ抑制装置 - Google Patents
航空機のフラッタ抑制装置Info
- Publication number
- JPH07205894A JPH07205894A JP749794A JP749794A JPH07205894A JP H07205894 A JPH07205894 A JP H07205894A JP 749794 A JP749794 A JP 749794A JP 749794 A JP749794 A JP 749794A JP H07205894 A JPH07205894 A JP H07205894A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flutter
- memory alloy
- shape memory
- aircraft
- plastic strain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 重量増加が小さく、フラッタを効果的に抑制
する航空機のフラッタ抑制装置を提供する。 【構成】 加熱すると塑性ひずみが除去される形状記憶
合金1を航空機の構造材である複合材3と塑性ひずみが
加えられた状態で積層し、フラッタ速度に近い領域で形
状記憶合金1を加熱して塑性ひずみを除去して複合材3
に荷重を加えて形状記憶合金1と複合材3の積層体の剛
性を変化させてフラッタを防止するようにした。
する航空機のフラッタ抑制装置を提供する。 【構成】 加熱すると塑性ひずみが除去される形状記憶
合金1を航空機の構造材である複合材3と塑性ひずみが
加えられた状態で積層し、フラッタ速度に近い領域で形
状記憶合金1を加熱して塑性ひずみを除去して複合材3
に荷重を加えて形状記憶合金1と複合材3の積層体の剛
性を変化させてフラッタを防止するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機のフラッタ抑制
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機は、フラッタ抑制のために
構造物の剛性、重量を増加させる等の方法をとってき
た。主翼の場合、図5に示す翼前縁部Aについて、マス
バランスのためのウエイト10を付加したり、板厚の増
加、補強材の剛性増加等の方法でフラッタ抑制を実施し
てきた。
構造物の剛性、重量を増加させる等の方法をとってき
た。主翼の場合、図5に示す翼前縁部Aについて、マス
バランスのためのウエイト10を付加したり、板厚の増
加、補強材の剛性増加等の方法でフラッタ抑制を実施し
てきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の航空機の
フラッタ抑制方法では、重量増加を伴うため必然的にペ
イロード減少、燃費低下を引きおこす。また重量制限に
より、フラッタ抑制効果にも限界がある。
フラッタ抑制方法では、重量増加を伴うため必然的にペ
イロード減少、燃費低下を引きおこす。また重量制限に
より、フラッタ抑制効果にも限界がある。
【0004】本発明は、従来の方法による問題点を解消
することができる航空機のフラッタ抑制装置を提供する
ことを目的とする。
することができる航空機のフラッタ抑制装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の航空機のフラッ
タ抑制装置は、加熱すると塑性ひずみが除去される形状
記憶合金を塑性ひずみが加えられた状態で構造部材と積
層し、前記形状記憶合金を加熱する手段を設けたことを
特徴とする。
タ抑制装置は、加熱すると塑性ひずみが除去される形状
記憶合金を塑性ひずみが加えられた状態で構造部材と積
層し、前記形状記憶合金を加熱する手段を設けたことを
特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、加熱手段によって形状記憶合金を
加熱する。この形状記憶合金は加熱すると塑性ひずみが
除去される性質をもっているため、構造部材と積層した
際に発生した塑性ひずみが除去されようとして形状記憶
合金と接している構造部材に荷重が伝えられる。この荷
重変化によって、形状記憶合金と構造部材の積層体の剛
性を変化させ、フラッタが抑止される。
加熱する。この形状記憶合金は加熱すると塑性ひずみが
除去される性質をもっているため、構造部材と積層した
際に発生した塑性ひずみが除去されようとして形状記憶
合金と接している構造部材に荷重が伝えられる。この荷
重変化によって、形状記憶合金と構造部材の積層体の剛
性を変化させ、フラッタが抑止される。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を、図1ないし図4によっ
て説明する。1は、加熱すると塑性ひずみが除去される
形状記憶合金であり、航空機の構造部材である複合材3
に挟んで積層されており、積層に当っては荷重を加えて
形状記憶合金1に塑性ひずみが加えられている状態とす
る。前記形状記憶合金1と複合材3との間には、通電す
ることによって発熱する加熱用の導線2が通されてい
て、導線2は図示しない機体電源に接続されている。前
記の形状記憶合金1と複合材3との積層体は、図2に示
される主翼の翼前縁部Aに配置されており、航空機がフ
ラッタ飛行試験、フラッタ解析等で判っているフラッタ
速度に近い速度に達した時に、前記導線2に電流が流れ
るようになっている。
て説明する。1は、加熱すると塑性ひずみが除去される
形状記憶合金であり、航空機の構造部材である複合材3
に挟んで積層されており、積層に当っては荷重を加えて
形状記憶合金1に塑性ひずみが加えられている状態とす
る。前記形状記憶合金1と複合材3との間には、通電す
ることによって発熱する加熱用の導線2が通されてい
て、導線2は図示しない機体電源に接続されている。前
記の形状記憶合金1と複合材3との積層体は、図2に示
される主翼の翼前縁部Aに配置されており、航空機がフ
ラッタ飛行試験、フラッタ解析等で判っているフラッタ
速度に近い速度に達した時に、前記導線2に電流が流れ
るようになっている。
【0008】本実施例において、航空機がフラッタ速度
に近い速度に達すると、導線2に電流が流れて発熱し、
形状記憶合金1を加熱する。塑性ひずみが加えられてい
る形状記憶合金1は、図4に示すように、加熱されるこ
とによって塑性ひずみが除去され、これによって形状記
憶合金1に接している複合材3に荷重が加わり、図3に
示すように、形状記憶合金1と複合材3の積層体の剛性
が増加する。
に近い速度に達すると、導線2に電流が流れて発熱し、
形状記憶合金1を加熱する。塑性ひずみが加えられてい
る形状記憶合金1は、図4に示すように、加熱されるこ
とによって塑性ひずみが除去され、これによって形状記
憶合金1に接している複合材3に荷重が加わり、図3に
示すように、形状記憶合金1と複合材3の積層体の剛性
が増加する。
【0009】このように、フラッタが発生する速度域
で、形状記憶合金1と構造部材である複合材3の積層体
の剛性を変化させることによって、主翼のフラッタモー
ドを変えてフラッタを抑制することができる。また、本
実施例は構造が簡単で重量の増加をもたらすこともな
い。
で、形状記憶合金1と構造部材である複合材3の積層体
の剛性を変化させることによって、主翼のフラッタモー
ドを変えてフラッタを抑制することができる。また、本
実施例は構造が簡単で重量の増加をもたらすこともな
い。
【0010】なお、前記実施例は、主翼のフラッタを抑
制するようにしているが、本発明は、他の部分、例えば
尾翼等のフラッタの抑制に適用することができる。
制するようにしているが、本発明は、他の部分、例えば
尾翼等のフラッタの抑制に適用することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明は、加熱すると塑性ひずみが除去
される形状記憶合金を塑性ひずみが加えられた状態で航
空機の構造材と積層し、航空機がフラッタ速度に近い速
度に達した時に加熱手段によって形状記憶合金を加熱し
て前記形状記憶合金と前記構造材の積層体の剛性を変化
させるようにしているために、重量増をあまり伴うこと
なくフラッタを抑止することができ、かつ、性能に悪影
響を及ぼすことがない。また、剛性の調整が簡単にでき
るため、フラッタ確認飛行試験の回数を減らすことがで
きる。
される形状記憶合金を塑性ひずみが加えられた状態で航
空機の構造材と積層し、航空機がフラッタ速度に近い速
度に達した時に加熱手段によって形状記憶合金を加熱し
て前記形状記憶合金と前記構造材の積層体の剛性を変化
させるようにしているために、重量増をあまり伴うこと
なくフラッタを抑止することができ、かつ、性能に悪影
響を及ぼすことがない。また、剛性の調整が簡単にでき
るため、フラッタ確認飛行試験の回数を減らすことがで
きる。
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】同実施例を用いた航空機の平面図である。
【図3】同実施例の積層体の剛性の温度による変化を示
すグラフである。
すグラフである。
【図4】同実施例の形状記憶合金の応力、ひずみ線図で
ある。
ある。
【図5】従来のウエイトを用いた航空機のフラッタ抑制
装置の概略図である。
装置の概略図である。
1 形状記憶合金 2 導線 3 複合材 4 ウエイト A 主翼前縁部
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱すると塑性ひずみが除去される形状
記憶合金を塑性ひずみが加えられた状態で航空機の構造
材と積層し、前記形状記憶合金を加熱する手段を設けた
ことを特徴とする航空機のフラッタ抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP749794A JPH07205894A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 航空機のフラッタ抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP749794A JPH07205894A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 航空機のフラッタ抑制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205894A true JPH07205894A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11667419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP749794A Withdrawn JPH07205894A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 航空機のフラッタ抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07205894A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011520688A (ja) * | 2008-05-14 | 2011-07-21 | レイセオン カンパニー | 超弾性発泡材料を有する形状変化構造 |
JP2012517922A (ja) * | 2009-03-27 | 2012-08-09 | レイセオン カンパニー | 形状変化材料および方法 |
JP2016510283A (ja) * | 2013-02-05 | 2016-04-07 | タマラック エアロスペース グループ インコーポレイテッド | 制御可能な気流修正装置の周期的荷重制御 |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP749794A patent/JPH07205894A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011520688A (ja) * | 2008-05-14 | 2011-07-21 | レイセオン カンパニー | 超弾性発泡材料を有する形状変化構造 |
JP2012517922A (ja) * | 2009-03-27 | 2012-08-09 | レイセオン カンパニー | 形状変化材料および方法 |
US8573535B2 (en) * | 2009-03-27 | 2013-11-05 | Raytheon Company | Shape-change material and method |
JP2016510283A (ja) * | 2013-02-05 | 2016-04-07 | タマラック エアロスペース グループ インコーポレイテッド | 制御可能な気流修正装置の周期的荷重制御 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |