JPH07205584A - 筆洗器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】吸水体によって机などを汚すことなく快適に使
用することのできる筆洗器を提供することも目的として
いる。 【構成】上方に開口した複数の貯水槽１２からなる容器
本体１０を具備し、この容器本体１０の周縁部１３に、
吸水体２を引っ掛けるための引掛部１１が設けられ筆洗
器１である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水彩画を描く時の筆洗
に使用する筆洗器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、水彩画を描く時に使用する筆
洗器としては、複数の貯水槽からなる筆洗器本体に、把
手などを取り付けたものが知られている。

【０００３】すなわち、この筆洗器は、ある貯水槽で筆
を洗った後、他の貯水槽で筆を濯ぎ、さらに他の貯水槽
で筆に水を含ませるといったようにして使用される。こ
の間、筆洗器の側には、スポンジや雑巾などの吸水体を
配置しておき、筆の穂先を揃えたり、筆に含ませた水分
量を調節するのが常である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに筆洗器の側に吸水体を配置して使用する場合、吸水
体の吸水した水分が、この吸水体を配置した机などに滲
みわたってしまうといった不都合を生じる。特に、小学
生などが学校の授業で使用する場合、このような事に不
注意になりやすく、服を汚したり、教科書を汚したりし
てしまうこととなる。

【０００５】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、吸水体によって机などを汚すことなく快適に使用す
ることのできる筆洗器を提供することも目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の筆洗器は、上方に開口した複数の貯水槽から
なる容器本体を具備し、この容器本体の周縁部に、吸水
体を引っ掛けるための引掛部が設けられたものである。

【０００７】また、上方に開口した複数の貯水槽からな
る容器本体を具備し、この容器本体の開口周縁部に、吸
水体を引っ掛けるための引掛部の形成された上皿が着脱
できるようになされたものである。

【０００８】

【作用】本発明によると、引掛部に吸水体を掛けた状態
で使用することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。

【００１０】図１は筆洗器１の全体構成の概略を示して
いる。

【００１１】すなわち、この筆洗器１は、容器本体１０
の周縁部に引掛部１１が設けられたものである。

【００１２】容器本体１０には上方に開口した３個の貯
水槽１２が形成されており、全体が略直方体形状となさ
れている。また、開口周縁部１３の長辺の略中央部に
は、把手１４が設けられている。この把手１４は、容器
本体１０に設けられたレール部１５をスライドすること
によって出し入れできるようになされている。さらに、
開口周縁部１３の短辺には、両側から台座部１６が突出
され、この台座部１６間に連架するようにして棒状の引
掛部１１が設けられている。そして、この引掛部１１に
雑巾やスポンジなどの吸水体２を引っ掛けて使用するこ
とができる。

【００１３】なお、この引掛部１１を設ける位置として
は、特に開口周縁部１３の短辺に限定されるものではな
く、例えば、図２に示すように、引掛部１１を形成した
上皿１７を、容器本体１０の開口周縁部１３に着脱でき
るように構成したものであってもよい。この場合、容器
本体１０の開口周縁部１３に上皿１７を載せた状態で、
この上皿１７の引掛部１１に吸水体２を引っ掛けて使用
してもよいし、使用時にこの上皿１７を開口周縁部１３
から外し、この上皿１７上に吸水体２を載せて使用して
もよい。

【００１４】また、図３に示すように、把手１４をスラ
イド式からあおり式のものに変更し、把手１４を収めた
状態で、この把手１４の外側に引掛部１１を設けて吸水
体２を引っ掛けられるようにしたものであってもよい。

【００１５】このようにして構成される筆洗器１は、貯
水槽１２にパレット、筆、絵の具（共に図示省略）など
を入れた状態で、専用のバック（図示省略）に収納して
携帯することができる。そのため、引掛部３を設ける位
置としても、このバックに収納した際に邪魔にならない
位置であれは、特に限定されるものではないが、開口周
縁部１３の短辺の位置に設けるのが最も好ましい。

【００１６】また、引掛部３に吸水体２を引っ掛けて使
用および携帯することができるので、吸水体２の水分を
机に滲みわたらせてしまうといったことを防止すること
ができる。また、屋外などで水彩画を描くような場合
も、吸水体２を地面に置いたりすることなく、また、風
で吸水体２が飛んだりすることもなく、快適かつ、熱中
して水彩画を描くことが可能となる。

【００１７】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、引
掛部に吸水体を掛けた状態で使用することができるの
で、吸水体の水分によって机を汚したりすることを防止
して快適に使用することができる。特に、小学校の授業
などで使用する場合、机の汚れに伴う服の汚れや教科書
の汚れを防止することができ有効なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る筆洗器の全体構成の概略を示す斜
視図である。

【図２】本発明に係る他の実施例を示す部分斜視図であ
る。

【図３】本発明に係るさらに他の実施例を示す部分斜視
図である。

【符号の説明】 １ 筆洗器 １０ 容器本体 １１ 引掛部 １２ 貯水槽 １３ 開口周縁部 １７ 上皿 ２ 吸水体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方に開口した複数の貯水槽からなる容
   器本体を具備し、この容器本体の周縁部に、吸水体を引
   っ掛けるための引掛部が設けられたことを特徴とする筆
   洗器。
2. 【請求項２】 上方に開口した複数の貯水槽からなる容
   器本体を具備し、この容器本体の開口周縁部に、吸水体
   を引っ掛けるための引掛部の形成された上皿が着脱でき
   るようになされたことを特徴とする筆洗器。