JPH07203465A - 信号補間方法 - Google Patents

信号補間方法

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JPH07203465A
JPH07203465A JP5351730A JP35173093A JPH07203465A JP H07203465 A JPH07203465 A JP H07203465A JP 5351730 A JP5351730 A JP 5351730A JP 35173093 A JP35173093 A JP 35173093A JP H07203465 A JPH07203465 A JP H07203465A
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Koichi Ide
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色フィルタのフィルタ配列に起因する2次元
イメージセンサの撮像出力の欠落した画素の緑の信号を
適正に補間する。 【構成】 補間対象画素を中心とする2次元の所定の補
間単位領域の補間対象画素を中心とする水平方向,垂直
方向の緑の信号のレベル変化を複数の2次元変化パター
ンに分類して補間対象画素の最適補間操作を予め設定
し、イメージセンサの撮像出力の補間対象画素毎に該画
素を中心とする補間単位領域の画素を切出し、切出した
領域の緑のフィルタの各画素の信号レベルから補間対象
画素を中心とする水平方向,垂直方向の緑の信号レベル
の変化を判別して該当する2次元変化パターンを特定
し、このパターンに対応する最適補間操作により補間対
象画素の信号を補間して生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元イメージセンサ
の色フィルタに緑のフィルタを市松状(モザイク状)配
列したフィルタを使用して撮影する際のフィルタ配列に
起因する緑の信号の欠落を補間する信号補間方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD,撮像管等の2次元イメー
ジセンサを用いたカラーカメラ,カメラ一体型VTR等
の撮像装置は、経済性,小型化等を考慮して多くの場
合、赤(以下Rという),緑(以下Gという),青(以
下Bという)の3原色毎にセンサを設けるいわゆる3
板,3管式でなく、単板,単管式或いは2板,2管式に
構成される。
【0003】この場合、センサの受光面にはGモザイ
ク,ベイヤ配列等と呼ばれるGフィルタを市松状に配列
した色フィルタが設けられ、この色フィルタを介したセ
ンサの撮像出力はGフィルタに対応しない画素のG信号
が欠落して輝度成分が欠落する。
【0004】そして、とくに撮像出力の画像の輪郭強調
や鮮鋭度の改善等を図る場合は、何らかの手法で欠落し
たG信号を補間して輝度成分を生成する必要がある。つ
ぎに、従来のこの種G信号の補間方法につき、デジタル
処理により2次元の輪郭強調を行う図10の従来構成を
参照して説明する。
【0005】まず、単板式の2次元イメージセンサ1
は、その受光面に例えば本願発明の1実施例の図2に示
す構成の色フィルタ2が設けられ、この色フィルタ2は
Gフィルタ2gをセンサ1の各画素に対して市松状に配
列し、Gフィルタ2gが設けられない残りの各画素にR
フィルタ2r,Bフィルタ2bを水平方向のライン毎に
交互に配列していわゆる市松状配列に形成される。
【0006】そして、センサ1の撮像出力のフィルタ2
r,2g,2bの画素の信号,すなわちR信号,G信
号,B信号(映像信号)は前処理回路3r,3g,3b
によりAGC,クランプ等の前処理が施された後、A/
D変換器4r,4g,4bによりデジタル信号に変換さ
れる。さらに、変換器4r,4g,4bの出力信号は例
えば1水平走査期間(1H)遅延用の2個のラインメモ
リ5r,5g又は5bの縦列回路に供給され、それぞれ
後段回路の処理に必要な時間遅延される。
【0007】そして、変換器4r,4g,4bの出力信
号及びラインメモリ5r,5g,5bの遅延信号が色処
理回路6に取込まれ、この処理回路6はセンサ1の画素
配列や色フィルタ2の組合せに沿った信号の分離,合成
及びフィルタリング処理を施し、G信号についてはつぎ
に説明する垂直方向又は水平方向の補間処理によりフィ
ルタ2r,2bの画素の欠落したG信号を補間する。
【0008】すなわち、図11に示すようにフィルタ2
r又は2bの画素を補間対象画素Gx とすると、従来
は、この画素Gx の垂直方向の両隣りの画素G0 ,G1
又は水平方向の両隣りの画素G2 ,G3 に注目し、画素
0 ,G1 又はG2 ,G3 の信号の単純平均等の1次元
の補間操作により画素Gx のG信号が補間される。
【0009】さらに、色処理回路6の処理により画素毎
のR,G,Bの3原色信号が再生され、この3原色信号
はガンマ補正回路7により光電変換の特性補正が施され
た後、マトリクス回路8に供給される。この回路8は3
原色信号をマトリクス処理して輝度信号(以下Y信号と
いう)及びR−Y,B−Yの色差信号を形成する。
【0010】また、色処理回路6から輪郭強調回路9に
例えば1Hずつずれた補間処理後のG信号{G−0},
{G0},{G+0}が供給され、強調回路9は垂直ア
パーチャ作成回路10により輝度相関を有する信号{G
−0},{G0},{G+0}を所望の次数で微分して
垂直アパーチャ信号Sv を形成するとともに、水平アパ
ーチャ作成回路11により信号{G0}に適当な次数の
微分フィルタを施して水平アパーチャ信号Sh を形成す
る。
【0011】そして、両アパーチャ信号Sv ,Sh は加
算回路12に供給されて加算され、この加算回路12の
出力信号が2次元輪郭強調用のアパーチャ信号として加
算回路13に供給され、この加算回路13はマトリクス
回路8のY信号にアパーチャ信号を適当な大きさで加算
してY信号を輪郭強調する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の信号補間方
法の場合、1次元的な信号レベルの相関のみを考慮し、
補間対象画素の水平方向又は垂直方向の両隣りの画素の
信号の単純平均等により1次元的に補間するため、撮影
の明るさのパターンによってはつぎに説明するように適
正な補間が行えない問題点がある。
【0013】すなわち、図11の補間対象画素Gx の信
号をその水平方向の両隣りの画素G2 ,G3 の信号の単
純平均により補間する場合、図12の(a)〜(d)に
示す画像の明るさの位置変化の代表的な4パターンに基
づき、画素G2 ,G3 の信号レベルは同図の(e)〜
(h)に示すようになる。
【0014】なお、図12の(a)〜(d)は斜線を用
いて明るさの違いを示し、(a)は均一な明るさのフラ
ットパターンを示し、(b)は画素G2 を含む左側部分
が他の部分より暗いステップパターンを示し、(c)は
中央部が画素G2 ,G3 を含む左,右側部分より明るい
インパルスパターンを示し、(d)は画素G2 を含む左
側部分,画素G0 ,G1 を含む中央部分,画素G3 を含
む右側部分の順に明るくなるスロープパターンを示す。
【0015】また、図12の(e)〜(h)は横軸を位
置,縦軸を信号レベルとして(a)〜(d)のパターン
それぞれに基づく画素G2 ,G3 のレベル及び両レベル
の単純平均から求まる画素Gx の実補間レベル,画素G
x の適正レベルを示し、▲印は画素Gx の実補間レベ
ル,●印は画素Gx の適正レベルである。
【0016】そして、図12の(e)〜(h)から明ら
かなように、ステップパターン,インパルスパターンの
明るさの変化が生じたときは、実補間レベルが適正レベ
ルから大きくずれて適正な補間が行えなくなる。
【0017】この場合、図12の(f),(g)のステ
ップパターン,インパルスパターンの▲印の補間された
画素Gx の信号を用いて輪郭強調を施すと、ステップパ
ターンであれば強調後の信号に基づく再生画像に偽エッ
ジ,モワレ等が発生し、インパルスパターンであれば強
調が施されなくなって周波数特性が劣化する。
【0018】なお、図12の(i)〜(l)は横軸を位
置,縦軸をレベルにして同図の(a)〜(d)の明るさ
のパターンに対する最適な補間パターンを示し、図中の
△印が適正レベルに補間された画素Gx である。また、
補間対象画素Gx の信号をその垂直方向の両隣りの画素
0 ,G1 の信号の単純平均により補間する場合も、画
像の明るさの位置変化に伴って前記の水平方向の場合と
同様、適正な補間が行えない事態が生じる。
【0019】なお、両隣りの2画素の単純平均の代わり
に、フィルタリング等により例えば水平方向のある範囲
の画素の平均を用いて補間することも考えられるが、こ
の場合も、1次元的な相関を考慮して補間するのみであ
るため、適正な補間が行えない事態が生じる。本発明
は、輪郭強調等に必要なG信号の欠落を補間する際に、
補間精度を飛躍的に向上して適正な補間が行えるように
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の信号補間方法においては、Gフィルタを
画素単位で市松状に配列して色フィルタが構成された2
次元イメージセンサの撮像出力のGフィルタに対応しな
い画素の欠落したG信号を撮像出力により補間する際
に、G信号が欠落した補間対象画素を中心とする2次元
の所定の補間単位領域を予め設定し、
【0021】補間単位領域の補間対象画素を中心とする
水平方向,垂直方向のG信号のレベル変化を複数の2次
元変化パターンに分類して各パターンの補間対象画素の
最適補間操作を予め設定し、撮像出力の補間対象画素毎
にこの画素を中心とする補間単位領域の画素を切出し、
【0022】切出した補間単位領域のGフィルタの各画
素の信号レベルから補間対象画素を中心とする水平方
向,垂直方向のG信号レベルの変化を判別して該当する
2次元変化パターンを特定し、特定した2次元変化パタ
ーンに対応する最適補間操作により補間対象画素のG信
号を補間して生成する。
【0023】
【作用】前記のように構成された本発明の信号補間方法
の場合、予め2次元の補間単位領域が設定され、この領
域での補間対象画素を中心とする2次元のG信号のレベ
ル変化がパターン化して分類され、2次元的な信号レベ
ルの相関を考慮して各パターンの最適補間操作が設定さ
れる。
【0024】そして、イメージセンサの撮像出力の実際
の補間対象画素毎に、この画素を中心とする補間単位領
域の画素が切出され、その領域内の実際に得られた信号
から補間対象画素を中心とする水平,垂直方向のG信号
レベルの2次元変化パターンが特定される。
【0025】さらに、このパターンの特定に基づき、特
定されたパターンに対応する最適補間操作で補間対象画
素のG信号が補間される。このとき、最適補間操作がG
信号の2次元のレベル変化を考慮して選択されるため、
従来より極めて精度の高い補間が行える。
【0026】
【実施例】1実施例について、図1ないし図9を参照し
て説明する。この実施例においては、例えば図10のA
/D変換器4gの出力信号を入力信号としてデジタル的
に欠落したG信号を補間する。
【0027】この場合、イメージセンサ1は図2の色フ
ィルタ2を備え、この色フィルタ2のR,Bのフィルタ
2r,2bの画素のときに変換器4gの出力信号が欠落
する。そして、図11の画素Gx を中心とするその水平
方向,垂直方向のG信号レベルの予測される変化パター
ンを図12の(a)〜(d)の明るさのパターンと同様
の明るさの種々のパターンを想定して求めると、図3に
示すように両方向それぞれについて、1種類のフラット
パターン,2種類のスロープパターン,4種類のステッ
プパターン,2種類のインパルスパターンが求まる。
【0028】なお、図3の実線で結ばれた対の○印は図
11の画素G0 ,G1 又は画素G2,G3 を示し、その
水平方向のパターンについては縦軸,横軸が信号レベ
ル,位置であり、垂直方向のパターンについては横軸,
縦軸が信号レベル,位置である。つぎに、この実施例に
おいては画素Gx の信号と極めて相関が強いその上,下
の2画素G0 ,G1 及び左,右の2画素G2 ,G3 の信
号を用いて画素Gx の信号を補間する。
【0029】この補間の操作としては、つぎの各操作が
考えられる。 (i)上下平均 これは画素G0 ,G1 の信号レベルの平均を画素Gx
信号レベルとする補間操作である。 (ii)左右平均 これは画素G2 ,G3 の信号レベルの平均を画素Gx
信号レベルとする補間操作である。
【0030】(iii) 下値ホールド これは画素G1 の信号レベルを画素Gx の信号レベルと
する補間操作である。 (iv)上値ホールド これは画素G0 の信号レベルを画素Gx の信号レベルと
する補間操作である。
【0031】(v)左値ホールド これは画素G2 の信号レベルを画素Gx の信号レベルと
する補間操作である。 (vi)右値ホールド これは画素G3 の信号レベルを画素Gxの信号レベルと
する補間操作である。
【0032】そして、図3の水平方向(9種類)×垂直
方向(9種類)の計81種類の2次元変化パターンにつ
き、その中心の画素Gx の欠落した信号が適正に補間さ
れる操作を調べた結果、同図に示すようにパターンによ
って補間操作の種類,数は異なるが、適正な補間操作毎
に各パターンをグループ化できることが判明した。な
お、図3は各パターンの最適な補間操作を矢印記号を用
いて示したものである。
【0033】また、この図3により、従来の例えば上下
平均の補間(垂直方向の単純平均補間)のみでは全体の
1/3のパターンが適正に補間されるに過ぎず、一律の
単純平均補間では効果が少ないことが分かる。そして、
図3の各パターンそれぞれの最適な補間操作を1つに絞
ってグループ化し、例えば図4に示すパターン毎の最適
補間操作を予め設定する。
【0034】図4において、「推」は水平方向,垂直方
向が共にインパルスパターンになるときの補間操作を示
し、これは両方向が共にインパルスパターンになれば、
図3からも明らかなように前記(i)〜(vi)のいずれ
の補間操作でも画素Gx の信号を復元できず、最適な補
間が不可能なため、適当な値を予め設定することを意味
する。
【0035】つぎに、垂直方向,水平方向のパターンを
2画素G0 とG1 ,G2 とG3 の単純な信号レベルの比
較から判別しようとすると、図3,図4からも明らかな
ように、例えばフラットパターンとインパルスパター
ン,スロープパターンとステップパターンの判別が行え
ない。
【0036】そこで、この実施例では図2に相当する水
平方向(5画素)×垂直方向(5画素)の補正対象画素
を中心とする相関の強い計25画素の範囲を補間単位領
域とし、この領域内の補間対象画素と同色のフィルタ2
r又は2bの画素の信号とGフィルタ2gの画素の信号
とにより、つぎに説明するようにして補間対象画素のG
信号のレベルを推定する。
【0037】すなわち、図2からも明らかなように、補
間単位領域内には補間対象画素と同色のフィルタ2r又
は2bの画素が9個存在し、Gフィルタ2gの画素が1
2個存在する。そして、補間単位領域内では信号の相関
が強いことを考慮すると、例えば補間対象画素Gx をR
フィルタ2rの画素とした場合、つぎの数1の式から画
素GxのG信号を推定できる。
【0038】
【数1】SGX=(SGaV/SRaV )・SRX
【0039】但し、SGaV =ΣSGi/12,SRaV =Σ
Ri/9であり、SGiはGフィルタ2gの画素の信号レ
ベル,SRiはRフィルタ2rの画素の信号レベルを示
し、iは変数である。また、SRXは画素Gx のRフィル
タ2rに基づく実際の信号レベルを示す。
【0040】そして、数1の式から求めた画素Gx の推
定信号レベルSGXと2画素G0 とG1 又はG2 とG3
信号レベルとの関係から水平方向,垂直方向のパターン
を判別する。例えば水平方向について説明すれば、画素
2 , 3 の信号レベルには図5の(a),(b)に示
すようにパターンに応じた差があり、その差をΔとする
と、スロープパターン,ステップパターンのときに差Δ
が大きくなるため、しきい値Eを設定し、同図の(a)
のように差ΔがE以上になるときはスロープパターン又
はステップパターンであると判別する。
【0041】さらに、スロープパターン又はステップパ
ターンであると判別したときは、図6に示すように数1
の式から求めた●印の画素Gx の推定信号レベルが画素
2 , 3 の信号レベルの平均値から±Δ/4の範囲内
のレベルであれば、スロープパターンであるとし、図7
に示すように画素Gx の推定信号レベルが前記±Δ/4
の範囲外のレベルであれば、ステップパターンであると
する。
【0042】但し、図8に示すように画素Gx の推定信
号レベルとΔとの差が(3/4)Δ以上に極端に大きく
なるときは、インパルスパターンであるとする。また、
図5(b)のように差Δがしきい値Eより小さくなると
きは、フラットパターン又はインパルスパターンである
と判別する。
【0043】この場合は図9に示すように第2のしきい
値E’を設定し、同図の(a)に示すように画素Gx
推定信号レベルと画素G2 , 3 の信号レベルの平均値
との差がしきい値E’以下であればフラットパターンで
あるとし、同図の(b)に示すようにその差がしきい値
E’より大きければインパルスパターンであるとする。
【0044】なお、図6〜図9においては、横軸が位
置,縦軸が信号レベルである。そして、垂直方向につい
てもしきい値E,E’と同様のしきい値を設定し、水平
方向の場合と同様にしてパターンを判別する。
【0045】さらに、水平方向,垂直方向のパターンの
判別結果から画素Gx を中心とする水平方向,垂直方向
のG信号レベルの変化を判別して2次元変化パターンを
特定し、特定したパターンに対応する図4の補間操作を
行う。そして、前記の各処理を実行して図10と同様の
輪郭強調をデジタル的に行うため、図1に示すように入
力端子14に図10のA/D変換器4gの出力信号を供
給し、1Hのラインメモリにより形成された4個の垂直
方向遅延器15〜18と、画素メモリ等の4個の遅延素
子19a〜19dの縦列回路により形成された5個の水
平方向遅延器20〜24とにより、変換器4gの出力信
号を2次元的に遅延し、前記補間単位領域を切出す。
【0046】このとき、遅延器22の遅延素子19a,
19b,19cの出力信号が図11の画素G3 ,Gx
2 の信号になり、遅延器21,23の遅延素子19b
の出力信号が同図の画素G0 ,G1 の信号になる。そし
て、遅延器20〜24の1画素ずつずれた5ビットの信
号,すなわち補間単位領域の各画素の信号が平均値回路
25,26に供給され、平均値回路25は信号レベルS
GaV (=ΣSGi/12)を演算し、平均値回路26は信
号レベルSRav (=ΣSRi/9)を演算する。
【0047】さらに、除算器27,乗算器28により、
平均値回路25,26の出力信号及び遅延器22の遅延
素子19bの出力信号(画素Gx の信号)を用いて数1
の式を演算し、画素Gx の推定信号レベルSGxを演算
し、このレベルSGxの信号を水平,垂直のパターン判定
回路29,29’に供給する。そして、判定回路29は
遅延器22の遅延素子19a,19cの出力信号(画素
3 ,G2 の信号)を減算器30,平均値回路31によ
り演算し、減算器30,絶対値回路32により差Δの絶
対値を求めて比較器33及び1/4,3/4の定数乗算
器34,35に供給する。
【0048】また、平均値回路31,減算器36及び絶
対値回路37により画素Gx の推定信号レベルと画素G
2 ,G3 の信号レベルの平均との差εの絶対値を演算
し、この演算結果を比較器38,39に供給する。さら
に、比較器33により絶対値回路32の差Δの絶対値の
信号と端子41のしきい値Eの信号とを比較し、差Δの
絶対値がしきい値E以上のときに“1”になる判別信号
を形成して論理ゲート42〜46に供給する。
【0049】また、比較器38,39により乗算器3
4,35のΔ/4,(3/4)・Δの絶対値の信号と絶
対値回路37の差εの絶対値の信号とを比較し、差εの
絶対値がΔ/4の絶対値以下のとき,差εの絶対値が
(3/4)・Δ以上のときそれぞれに“1”になる判別
信号を形成し、比較器38の判別信号を論理ゲート4
2,43に供給し、比較器39の判別信号を論理ゲート
44に供給する。
【0050】さらに、比較器40により絶対値回路37
の差εの絶対値の信号と端子47のしきい値E’の信号
とを比較し、差εの絶対値がしきい値E’以上のときに
“1”になる判別信号を形成し、この信号を論理ゲート
45,46に供給する。そして、論理ゲート42は図6
のスロープパターンの判定時に出力信号が“1”にな
り、論理ゲート43は図7のステップパターンの判定時
に出力信号が“1”になる。
【0051】また、論理ゲート44,45の出力信号の
論理和を演算する論理ゲート48は図8,図9の(b)
のインパルスパターンの判定時に出力信号が“1”にな
り、論理ゲート46は図9の(a)のフラットパターン
の判定時に出力信号が“1”になる。そして、論理ゲー
ト42,43,46,48の出力信号が水平方向のパタ
ーン判別結果として補間回路49に供給される。
【0052】また、判定回路29’は判定回路29と同
様に構成され、遅延器21,23の遅延素子19cの出
力信号(画素G0 ,G1 の信号)と乗算器28の信号S
Gxとに基づき、垂直方向のパターン判別結果の信号を補
間回路49に供給する。
【0053】そして、この補間回路49は判別回路2
9,29’の判別結果から画素Gx を中心とする水平方
向,垂直方向のG信号レベルの変化を判別して該当する
2次元変化パターンを特定し、このパターンに対応する
水平解像度を優先した図3の補間操作を択一的に選択
し、画素G0 〜G3 の信号,推定信号SGxを用いた上,
下或いは左,右の平均又は上,下或いは左,右のホール
ド等の最適補間操作により画素Gx の欠落したG信号を
デジタル的に補間して生成する。
【0054】さらに、端子50の切換信号によりスイッ
チ51を切換え、画素Gx がR,Bフィルタ2r,2b
のときは補間回路49の出力信号を選択してGフィルタ
2gのときは遅延器22の遅延素子19bの出力信号を
選択し、撮像出力の各画素のG信号をn次の微分回路5
2に供給し、この微分回路52により図10の加算回路
12の出力信号と同様の2次元輪郭強調用のアパーチャ
信号を形成する。
【0055】このとき、G信号の欠落が、この信号の2
次元のレベル変化を考慮して選択された補間操作により
従来より極めて精度よく補間され、従来のような補間レ
ベルの適正レベルからの大きなずれが防止されるため、
微分回路52のアパーチャ信号により強調された再生画
像の偽エッジ,モワレ等が著しく抑制され、エッジの消
失による周波数特性の劣化も大幅に改善され、再生画質
が飛躍的に向上する。
【0056】そして、補間単位領域の大きさ及び水平,
垂直方向のパターンの種類,数等は実施例に限定される
ものではない。
【0057】また、単板式,単管式のイメージセンサの
撮像出力だけでなく、2板式,2管式のイメージセンサ
の撮像出力にも適用できるのは勿論である。そして、イ
メージセンサの色フィルタはGフィルタが画素単位で市
松状に配列されていればよく、例えばGフィルタとRフ
ィルタとの2色フィルタであってもよいのは勿論であ
る。
【0058】さらに、水平方向,垂直方向のG信号レベ
ルの変化の判別手法等は実施例に限定されるものではな
い。そして、輪郭強調だけでなく、鮮鋭度の改善等の種
々の映像処理のG信号又はこの信号に基づくY信号の補
間に適用できるのは勿論である。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。2次元イメ
ージセンサの撮像出力の実際の補間対象画素毎に、この
画素を中心とする補間単位領域の画素が切出され、その
領域内の実際に得られた信号から補間対象画素を中心と
する水平,垂直方向の緑の信号レベルの2次元変化パタ
ーンが特定され、特定されたパターンに基づき、2次元
的な信号レベルの相関を考慮してパターン毎に予め設定
された最適補間操作が択一的に選択され、選択された補
間操作で欠落した緑の信号が補間される。
【0060】このとき、最適補間操作が緑の信号の2次
元のレベル変化を考慮して選択されるため、従来より極
めて精度の高い補間が行え、補間精度が従来より著しく
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号補間方法の1実施例の回路ブロッ
ク図である。
【図2】本発明の1実施例の色フィルタの説明図であ
る。
【図3】2次元信号レベル変化と補間操作との組合せの
説明図である。
【図4】図1の最適補間操作の説明図である。
【図5】(a),(b)は図1の水平方向のレベル変化
のパターン判定の第1の説明図である。
【図6】図1の水平方向のレベル変化のパターン判定の
第2の説明図である。
【図7】図1の水平方向のレベル変化のパターン判定の
第3の説明図である。
【図8】図1の水平方向のレベル変化のパターン判定の
第4の説明図である。
【図9】図1の水平方向のレベル変化のパターン判定の
第5の説明図である。
【図10】従来例の説明用の回路ブロック図である。
【図11】図10のイメージセンサの画素出力の説明図
である。
【図12】(a)〜(l)は従来例の処理の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 2次元イメージセンサ 2 色フィルタ 15〜18,20〜24 遅延器 25,26 平均値回路 27 除算器 28 乗算器 29,29’ パターン判定回路 49 補間回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緑のフィルタを画素単位で市松状に配列
    して色フィルタが構成された2次元イメージセンサの撮
    像出力の前記緑のフィルタに対応しない画素の欠落した
    緑の信号を前記撮像出力により補間する信号補間方法に
    おいて、 緑の信号が欠落した補間対象画素を中心とする2次元の
    所定の補間単位領域を予め設定し、 前記補間単位領域の前記補間対象画素を中心とする水平
    方向,垂直方向の緑の信号のレベル変化を複数の2次元
    変化パターンに分類して該各パターンの前記補間対象画
    素の最適補間操作を予め設定し、 前記撮像出力の前記補間対象画素毎に該画素を中心とす
    る前記補間単位領域の画素を切出し、 切出した前記補間単位領域の前記緑のフィルタの各画素
    の信号レベルから前記補間対象画素を中心とする水平方
    向,垂直方向の緑の信号レベルの変化を判別して該当す
    る2次元変化パターンを特定し、 特定した2次元変化パターンに対応する前記最適補間操
    作により前記補間対象画素の緑の信号を補間して生成す
    ることを特徴とする信号補間方法。
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