JPH07180669A - ギヤポンプ - Google Patents
ギヤポンプInfo
- Publication number
- JPH07180669A JPH07180669A JP32222493A JP32222493A JPH07180669A JP H07180669 A JPH07180669 A JP H07180669A JP 32222493 A JP32222493 A JP 32222493A JP 32222493 A JP32222493 A JP 32222493A JP H07180669 A JPH07180669 A JP H07180669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- shaft
- drive shaft
- gland
- gland packing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】回転軸とグランドパッキングの間の隙間を保持
し、隙間への潤滑用ポリマーの流入を促進して、グラン
ドパッキングの磨耗を防止する。 【構成】駆動ギヤーの駆動軸の軸封部に、弾性の芯材で
補強したコイル状のパッキングを嵌装し、このパッキン
グの少なくとも一方の端面を、駆動軸断面円に対して接
線方向に押圧する。
し、隙間への潤滑用ポリマーの流入を促進して、グラン
ドパッキングの磨耗を防止する。 【構成】駆動ギヤーの駆動軸の軸封部に、弾性の芯材で
補強したコイル状のパッキングを嵌装し、このパッキン
グの少なくとも一方の端面を、駆動軸断面円に対して接
線方向に押圧する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として石油化学工
業において、高分子ポリマーの移送に使用されるギヤポ
ンプに関する。
業において、高分子ポリマーの移送に使用されるギヤポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】ギヤポンプは、溶融樹脂液を移送するも
ので、ポンプハウジング内に収容されて、それぞれ駆動
軸、従動軸に取り付けられ、互いに噛み合う駆動側ギヤ
および従動側ギヤ等から構成されている。駆動軸の軸封
部は、図5に示したように、グランドケース20の軸穴
20a内に複数のリング状のグランドパッキング41が
5本並列配置されている。これらのグランドパッキング
41はグランドケース20の外方からパッキング押さえ
42により押圧され、適当な締付力が付与され、駆動軸
6を軸封している。押圧は、スタッドボルト15に取り
付けられたナット16の締め付けにより与えられる。ギ
ヤポンプの軸封部に使用するグランドパッキング41
は、弁の開閉用軸に使用する場合と異なり、駆動軸6と
グランドパッキング41の間に隙間(平均数ミクロン)
が出来る様にし、隙間にしみこんだポンプでの送液物を
潤滑剤として利用している。弁の開閉用軸の場合は、グ
ランドパッキングを強く締め付け、漏れの無いようにす
る。漏れが生じた場合は、増し締めを行い、隙間をつめ
る。ポリマー移送用ポンプに使用されるものは、高温で
の強度、弾力を保持出来るようにガラス繊維の芯材に潤
滑性の良いテフロンを含浸させ高温焼結したものを使用
している。ところで、駆動軸6との適正な隙間を設けて
グランドパッキング41を装着することは非常に難し
く、また、組立後に確認することが出来ない。適正に組
立てても、ポンプ内部圧力により、大気側に押されてグ
ランドパッキング41が駆動軸6を締め付ける方向に作
用する。駆動軸6とグランドパッキング41が潤滑剤と
して作用するポリマー無しで直接接触して回転すれば、
グランドパッキング41の磨耗が激しく、耐久性に問題
が生じる。又、磨耗により発生したグランドパッキング
41の微粉がポンプ内部に入り、送液物体に不純物とし
て混入する。更に、外部漏れも多くなる。
ので、ポンプハウジング内に収容されて、それぞれ駆動
軸、従動軸に取り付けられ、互いに噛み合う駆動側ギヤ
および従動側ギヤ等から構成されている。駆動軸の軸封
部は、図5に示したように、グランドケース20の軸穴
20a内に複数のリング状のグランドパッキング41が
5本並列配置されている。これらのグランドパッキング
41はグランドケース20の外方からパッキング押さえ
42により押圧され、適当な締付力が付与され、駆動軸
6を軸封している。押圧は、スタッドボルト15に取り
付けられたナット16の締め付けにより与えられる。ギ
ヤポンプの軸封部に使用するグランドパッキング41
は、弁の開閉用軸に使用する場合と異なり、駆動軸6と
グランドパッキング41の間に隙間(平均数ミクロン)
が出来る様にし、隙間にしみこんだポンプでの送液物を
潤滑剤として利用している。弁の開閉用軸の場合は、グ
ランドパッキングを強く締め付け、漏れの無いようにす
る。漏れが生じた場合は、増し締めを行い、隙間をつめ
る。ポリマー移送用ポンプに使用されるものは、高温で
の強度、弾力を保持出来るようにガラス繊維の芯材に潤
滑性の良いテフロンを含浸させ高温焼結したものを使用
している。ところで、駆動軸6との適正な隙間を設けて
グランドパッキング41を装着することは非常に難し
く、また、組立後に確認することが出来ない。適正に組
立てても、ポンプ内部圧力により、大気側に押されてグ
ランドパッキング41が駆動軸6を締め付ける方向に作
用する。駆動軸6とグランドパッキング41が潤滑剤と
して作用するポリマー無しで直接接触して回転すれば、
グランドパッキング41の磨耗が激しく、耐久性に問題
が生じる。又、磨耗により発生したグランドパッキング
41の微粉がポンプ内部に入り、送液物体に不純物とし
て混入する。更に、外部漏れも多くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、回転軸と
グランドパッキングとの間の隙間を保持し、隙間へのポ
リマーの流入を促進し、その潤滑作用によりグランドパ
ッキングの摩耗を防止し得るようなパッキング構造を持
つギヤーポンプを提供するものである。
グランドパッキングとの間の隙間を保持し、隙間へのポ
リマーの流入を促進し、その潤滑作用によりグランドパ
ッキングの摩耗を防止し得るようなパッキング構造を持
つギヤーポンプを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる目的
を達成するために、駆動ギヤーの駆動軸の軸封部に、弾
性の芯材で補強したコイル状のパッキングを嵌装し、こ
のパッキングの少なくとも一方の端面を、駆動軸断面円
に対して接線方向に押圧する手段を備えたものである。
を達成するために、駆動ギヤーの駆動軸の軸封部に、弾
性の芯材で補強したコイル状のパッキングを嵌装し、こ
のパッキングの少なくとも一方の端面を、駆動軸断面円
に対して接線方向に押圧する手段を備えたものである。
【0005】
【作用】コイル状のパッキングと一体成型した弾性の芯
材が、パッキングをラジアル方向に拡げるように作用
し、パッキングと駆動軸の間に隙間を形成し、パッキン
グの接線方向の押圧によりパッキングと駆動軸とのクリ
ヤランスを可変する。
材が、パッキングをラジアル方向に拡げるように作用
し、パッキングと駆動軸の間に隙間を形成し、パッキン
グの接線方向の押圧によりパッキングと駆動軸とのクリ
ヤランスを可変する。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1、2、3、4
を参照して説明する。本体1、前面カバー2および後面
カバー3が組付けボルト4によって締め付け形成された
ポンプハウジング10と、このポンプハウジング10内
に収容され、それぞれ駆動軸6 、従動軸7に取り付け
られ、互いに噛み合う駆動側ギヤ8および従動側ギヤ9
と、前記軸6及び7を支承する軸受11、12、13、
14とを含んで構成される。そして、前面カバー2の駆
動軸6回りに突設するようにグランドケース20が形成
され、該ケース20の軸穴20a内にコイル状のグラン
ドパッキング22が配置されている。グランドパッキン
グ22は、図4に図示のように、矩形断面のガラス繊維
のガスケット材23にバネ板24を側面より補強して、
これをコイル状にして使用する。バネ板24は、帯板片
面の長手方向に5mmピッチで突起24aを有してお
り、ガスケット材23に食い込む形でガスケット材23
と一体になっている。
を参照して説明する。本体1、前面カバー2および後面
カバー3が組付けボルト4によって締め付け形成された
ポンプハウジング10と、このポンプハウジング10内
に収容され、それぞれ駆動軸6 、従動軸7に取り付け
られ、互いに噛み合う駆動側ギヤ8および従動側ギヤ9
と、前記軸6及び7を支承する軸受11、12、13、
14とを含んで構成される。そして、前面カバー2の駆
動軸6回りに突設するようにグランドケース20が形成
され、該ケース20の軸穴20a内にコイル状のグラン
ドパッキング22が配置されている。グランドパッキン
グ22は、図4に図示のように、矩形断面のガラス繊維
のガスケット材23にバネ板24を側面より補強して、
これをコイル状にして使用する。バネ板24は、帯板片
面の長手方向に5mmピッチで突起24aを有してお
り、ガスケット材23に食い込む形でガスケット材23
と一体になっている。
【0007】グランドパッキング22は、図2に図示の
ようにグランドケース20の軸穴20a内にコイル状に
取り付けられ、パッキン押さえ21により押圧されて、
駆動軸6を軸封する。パッキン押さえ21は、スタッド
ボルト15、ナット16により固定される。また、図3
に図示のように、押棒30によりグランドパッキング2
2の円周方向に力を加えることにより、グランドパッキ
ング22の内径を調整する。グランドケース20にスタ
ッドボルト34が取り付けられ、ナット35の調整によ
りスプリング押さえ33とスプリングストッパ32の間
に保持されたスプリング31のバネ力を押棒30を介し
て、グランドパッキング22に作用する。グランドパッ
キング22は、内径を駆動軸6の軸径より少し小さくし
て、コイル状に成型する。ポンプ運転中には、ポンプ内
圧により側面(スラスト方向)からグランドパッキング
を押し、断面変形により軸を締め付ける方向に働く荷重
がある。内圧による荷重は、全グランドパッキングに均
一に作用するのではなく、駆動側ギヤ8方向の初段に作
用し、次の段のものはほとんど影響されない。このた
め、従来のリング状のものは、初段のみが軸と共に回転
し、摩耗を早める。コイル状にすることにより軸とパッ
キングが共に回転することを防止できる。
ようにグランドケース20の軸穴20a内にコイル状に
取り付けられ、パッキン押さえ21により押圧されて、
駆動軸6を軸封する。パッキン押さえ21は、スタッド
ボルト15、ナット16により固定される。また、図3
に図示のように、押棒30によりグランドパッキング2
2の円周方向に力を加えることにより、グランドパッキ
ング22の内径を調整する。グランドケース20にスタ
ッドボルト34が取り付けられ、ナット35の調整によ
りスプリング押さえ33とスプリングストッパ32の間
に保持されたスプリング31のバネ力を押棒30を介し
て、グランドパッキング22に作用する。グランドパッ
キング22は、内径を駆動軸6の軸径より少し小さくし
て、コイル状に成型する。ポンプ運転中には、ポンプ内
圧により側面(スラスト方向)からグランドパッキング
を押し、断面変形により軸を締め付ける方向に働く荷重
がある。内圧による荷重は、全グランドパッキングに均
一に作用するのではなく、駆動側ギヤ8方向の初段に作
用し、次の段のものはほとんど影響されない。このた
め、従来のリング状のものは、初段のみが軸と共に回転
し、摩耗を早める。コイル状にすることにより軸とパッ
キングが共に回転することを防止できる。
【0008】あらかじめ、軸径に内接する内径になるた
わみ量および荷重を調べておき、装着後、この寸法まで
拡げれば、軸締め付け力が無い状態を設定できる。駆動
軸6とグランドパッキング22との隙間は、液質、粘
度、ポンプ内圧等で変える必要があり、各々に応じ、押
し棒30による荷重で円周方向に変位を与えて設定す
る。運転中、駆動軸6とグランドパッキング22との間
に抵抗が大きくなると、この力により、グランドパッキ
ングが拡がる(ラジアル方向)ねじり方向にしておけ
ば、抵抗により、隙間が発生する方向となり、ポンプ内
圧により、ポリマーが駆動軸6とグランドパッキング2
2の間に浸透し、潤滑材として作用する。
わみ量および荷重を調べておき、装着後、この寸法まで
拡げれば、軸締め付け力が無い状態を設定できる。駆動
軸6とグランドパッキング22との隙間は、液質、粘
度、ポンプ内圧等で変える必要があり、各々に応じ、押
し棒30による荷重で円周方向に変位を与えて設定す
る。運転中、駆動軸6とグランドパッキング22との間
に抵抗が大きくなると、この力により、グランドパッキ
ングが拡がる(ラジアル方向)ねじり方向にしておけ
ば、抵抗により、隙間が発生する方向となり、ポンプ内
圧により、ポリマーが駆動軸6とグランドパッキング2
2の間に浸透し、潤滑材として作用する。
【0009】コイル状のものは、組立時、駆動軸6の軸
端に結合された、モータ軸との結合用の図示しないカッ
プリングを外す必要があるが、分割した紐を直列に接触
させてコイル状にセットすれば、カップリングを外さな
いで組み立てが可能である。
端に結合された、モータ軸との結合用の図示しないカッ
プリングを外す必要があるが、分割した紐を直列に接触
させてコイル状にセットすれば、カップリングを外さな
いで組み立てが可能である。
【0010】
【発明の効果】この発明は、以上のように、パッキング
と駆動軸とのクリヤランスを調整することが出来るの
で、駆動軸とグランドパッキングとの間に隙間を保持で
き、隙間に流入したポリマーによる潤滑作用により、グ
ランドパッキングの磨耗を防止でき、且つ、送液物への
不純物の混入が無くなる。
と駆動軸とのクリヤランスを調整することが出来るの
で、駆動軸とグランドパッキングとの間に隙間を保持で
き、隙間に流入したポリマーによる潤滑作用により、グ
ランドパッキングの磨耗を防止でき、且つ、送液物への
不純物の混入が無くなる。
【図1】この発明の実施例のギヤポンプの構成を示す
図。
図。
【図2】この発明の実施例のグランドパッキングの取り
付けを示す図。
付けを示す図。
【図3】この発明の実施例の図1のA−A断面図
【図4】この発明の実施例のグランドパッキングの構成
を示す図。
を示す図。
【図5】従来のギヤポンプの軸封部の構成を示す図。
6…駆動軸 7…従動軸 8…駆動側ギヤ
9…従動側ギヤ 10…ポンプハウジング 15…スタッドボ
ルト 20…グランドケース 22…グランドパ
ッキング 23…ガスケット材 24…バネ板 30…押棒 31…スプリング 41…グランドパ
ッキング
9…従動側ギヤ 10…ポンプハウジング 15…スタッドボ
ルト 20…グランドケース 22…グランドパ
ッキング 23…ガスケット材 24…バネ板 30…押棒 31…スプリング 41…グランドパ
ッキング
Claims (1)
- 【請求項1】駆動ギヤーの駆動軸の軸封部に、弾性の芯
材で補強したコイル状のパッキングを嵌装し、このパッ
キングの少なくとも一方の端面を、駆動軸断面円に対し
て接線方向に押圧する手段を備え、必要に応じてパッキ
ングと駆動軸とのクリヤランスを調整できるようにした
ことを特徴とするギヤポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32222493A JPH07180669A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ギヤポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32222493A JPH07180669A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ギヤポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07180669A true JPH07180669A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18141328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32222493A Pending JPH07180669A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ギヤポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07180669A (ja) |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP32222493A patent/JPH07180669A/ja active Pending
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