JPH0717802A - 白ありの駆除方法 - Google Patents

白ありの駆除方法

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JPH0717802A
JPH0717802A JP18224793A JP18224793A JPH0717802A JP H0717802 A JPH0717802 A JP H0717802A JP 18224793 A JP18224793 A JP 18224793A JP 18224793 A JP18224793 A JP 18224793A JP H0717802 A JPH0717802 A JP H0717802A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白ありの検出を確実に行い、環境に対する悪
影響を与えることなくかつ効率的に駆除し得る白ありの
駆除方法の提供。 【構成】 下部に内部に通じる十字溝6を形成した杉材
製の誘引用容器3を、上部開口をグランドラインGに露
出させる深さで、家屋1の周囲の地中に埋設し、誘引用
容器3の上部開口を閉じるように蓋体2を被せて放置
し、年に2〜3回程度、誘引用容器3内を点検し、白あ
り自体の存在又はその生活痕が確認された場合には、誘
引用容器3内に線虫を担体(キャリア)及び餌と共に投
入する。線虫は白ありの体内に侵入して、バクテリアを
放ち、死亡させる。白ありは仲間の死体を食べるためバ
クテリアが蔓延し、コロニー全体が死滅するに至る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白ありの要駆除領域、
例えば、家屋の周辺で白ありの存在を検出し、存在が確
認された場合には駆除手段を施すこととする白ありの駆
除方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の白ありの駆除方法には、本件発
明者の提案に係るものがある(特公平3−31683
号)。これは、「木質よりなる誘引体に収納穴を設け、
この中に検出子を挿入して地中に埋設し、検出子を点検
し、誘引体か検出子に、白ありの存在又は白ありによる
食痕、その他白ありの生活痕跡が認められたら、検出子
を撤去し、収納穴に白あり駆除剤又は白あり駆除剤を含
んだ物質を投入して、白ありを駆除する白ありの駆除方
法」である。
【0003】この方法は、現在でも充分優れたもので、
当分有用性を失うものではないが、繰り返された実施例
による再点検を通じて、若干の問題点が見出されたこと
もまた認めざるを得ない。
【0004】一つはこの方法に於いて用いられる誘引体
の収納穴に検出子を用いている点である。上記誘引体及
び検出子は木質であるため、その水分状態により膨張収
縮し、特に、膨張した場合には、検出子が収納穴に緊密
に嵌り込んで容易に抜けなくなってしまうという問題が
ある。更には白ありの存在又は生活痕の有無の点検のた
めに検出子を引き抜く際に、振動その他の衝撃が生じる
ことを避け難く、その衝撃によって白ありを追い払って
しまう虞があるという問題もある。
【0005】もう一つは、白ありが検出された場合にそ
の駆除のために駆除剤を用いることである。白あり駆除
剤は、白あり以外にできるだけ害のないものを選択し、
あるいは作り出すとしても、程度問題であって、環境に
対する悪影響は避け難いという問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして本発明の目的
とするところは、以上の問題点を解決し、白ありの要駆
除領域に於いて、存在する白ありの検出を確実に行い得
ると共に、その駆除を環境に対する悪影響を与えること
なくかつ効率的に行い得る白ありの駆除方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、白あり誘引材で形成した上部に開口部を有
する誘引用容器であって、その下部に容器内に連通する
溝を形成した誘引用容器を、前記上部の開口部を地上に
露出させた状態で、白ありの要駆除領域の地中に埋設
し、該誘引用容器の上部の開口部に蓋体を開閉自在に配
して放置し、適宜蓋体を取り外して前記誘引用容器内を
点検し、該誘引用容器内に白あり自体の存在又はその生
活痕が確認された場合には、上記誘引用容器内に白あり
攻撃性の生物を投入し又は誘引して、該白あり攻撃性の
生物により、誘引した白あり及びそれらの帰属するコロ
ニーの白ありを死滅させることとする白ありの駆除方法
であり、これによって前記課題を解決することができ
る。
【0008】前記誘引用容器は、前記のように、白あり
誘引材によって構成する。もっとも全体が白あり誘引材
のみで構成されている必要はなく、誘引性はないが形を
保持し得る材質で誘引用容器の外形を作り出し、これに
誘引性はあるが形を保持し得ない誘引剤を施す等によっ
て構成することもできる。前記白あり誘引材としては、
それ自体のみで誘引用容器を構成するものとしては、木
質材が一般的であるが、その他の種々の材質を採用可能
である。発泡ポリスチレン、低発泡ABS樹脂、硬質ポ
リウレタンフォームその他の合成樹脂等も採用可能であ
る。また合成樹脂中に木質片を埋込んだような材質も採
用できる。具体的には、合成樹脂中に複数の木質片を埋
込んだ状態で誘引用容器に成形するという技法である。
【0009】また前記蓋体は、前記誘引用容器の上部開
口部を閉じて、雨水がその中に侵入したり、白ありが検
出される前にクロヤマアリやクロオオアリ等のアリ若し
くは蜘蛛や百足のような白ありの天敵がその中に入り込
むのを防ぐのがその主たる趣旨である。それ故その趣旨
を満足するものを自由に採用することができる。もっと
もその下部に結露が生じるようなものであれば、適度な
水分が確保できて、白ありの誘引により有効である。し
かして蓋体は、木製でも良いが、コンクリート製等とす
るのも裏面の結露の生成のためには適当である。
【0010】前記白あり攻撃性の生物は、白ありに対す
る捕食、殺傷その他攻撃的な性質を持った生物であり、
例えば、白ありの身体に侵入する昆虫寄生性の線虫や、
クロヤマアリ又はクロオオアリ等のアリ、その他であ
る。
【0011】なお前記線虫やアリ等を誘引用容器中に投
入する場合は、同時にそれらの餌及びキャリア(担体:
住みか)を同時に投入するのが適当である。場合によっ
ては是非とも投入すべきである。
【0012】
【作用】本発明は、以上のような構成であり、更に、順
を追って作用と共に説明する。先ず前記誘引用容器を白
ありの要駆除領域、例えば、家屋その他の建築物の周囲
の地中に埋設する。適当な間隔で適宜数の誘引用容器を
埋設する。一般住宅の場合は、玄関、台所、便所、浴室
その他、住宅のコーナー部等に近接する地中に埋設する
のが適当である。前記したように、前記誘引用容器はそ
の上部の開口部が地上に露出する程度の深さに埋設し、
上部開口部を閉じるようにそれぞれの上部に蓋体を被せ
る。
【0013】上記蓋体は、それぞれの誘引用容器中に雨
水が侵入したり、白ありの検出前に蟻、蜘蛛、百足等の
白ありの天敵が侵入するのを防止する。また白ありを検
出した後、餌やキャリアと共に線虫を投入した場合に
は、これらを保護する。
【0014】前記のように、白ありの要駆除領域に埋設
した誘引用容器は、前記したように、それ自体、白あり
を誘引する白あり誘引材で構成されているので、近隣に
白ありが棲息していた場合には、それらの白ありは、こ
れらの誘引材に誘引され、それらを摂取しながらその内
部に入り込んでくることとなる。しかして適当な期間の
経過ごとに、前記蓋体をとって、誘引用容器の内部を各
々点検することで、その存在を確認することができる。
【0015】誘引用容器の蓋体をとって内部を観察した
際に、その内部に白ありが存在し又は白ありの食痕等の
生活痕が見られた場合には、その内部に白あり攻撃性の
生物を投入するか、又は白あり攻撃性の生物を誘引す
る。白あり攻撃性の生物としては、前記したように、線
虫とか、クロヤマアリ、クロオオアリ、あるいはアズマ
オオズカアリ、トビイロケアリ、エゾアカヤマアリ等が
ある。
【0016】以上の白あり攻撃性の生物は、予め飼育し
ておき、これらを餌ヤキャリアと共に、誘引用容器中に
投入し、あるいは、なかでもクロヤマアリやクロオオア
リ等に関しては、誘引用容器中に砂糖、飴、ビスケッ
ト、カステラ、小さな昆虫の死骸、果汁又は砂糖水等の
誘引材を投入して、それらを誘引することとする。この
場合は、前記蓋体は、誘引用容器の上部開口部からそれ
らが侵入可能なように、少し隙間をあけて配しておくこ
ととする。
【0017】しかして、このようにすることにより、投
入されたアズマオオズカアリ等及び誘引用容器中に誘引
されたクロヤマアリ等のアリは白ありを捕食し、白あり
の誘引用容器への侵入経路を逆にたどって白ありのコロ
ニーに向かうこととなる。多数のアリが誘引されて同じ
経路をたどって白ありのコロニーに向かい、白ありを捕
食することとなるので、白ありは、いずれコロニーごと
全滅することとなる。
【0018】線虫の場合には、これらが白ありの体内に
侵入し、バクテリアを放つことで、侵入した白ありを殺
すことになる。白ありは仲間の死体を食べ、更に次の仲
間にその食べ物を渡すので、線虫に侵入された白ありの
数が少数であってもバクテリアは白ありのコロニー全体
に広まり、いずれ全体が絶滅することとなる。
【0019】なお前記蓋体を取っての誘引用容器内の点
検によって全く白ありの存在が認められない場合には、
また蓋体を現状に復して、次の点検時期まで放置する。
【0020】ところで白ありの要駆除領域のいずれか一
つ以上の誘引用容器で白ありの存在が推認できる現象が
観察され場合には、個々の全てに観察されない場合であ
っても、各誘引用容器に、以上に説明したように、白あ
り攻撃性の生物を投入することとするのが適当である。
若しくは、いずれの誘引用容器からもまだ白ありの存在
が推認できる現象が観察されない場合であっても、近隣
で白ありによる被害が発生している場合には、存在が推
認されたと同様に考えて、誘引用容器中に白あり攻撃性
の生物を投入することとするのが好ましい。
【0021】この場合には、餌やキャリア(担体)と共
に線虫を投入しても良いが、できるだけ長く生命を維持
できるアリの方が都合が良い。特に女王蟻を誘引用容器
中に投入してアリのコロニーを作らせるのが好ましい。
一匹の女王蟻を投入し、小さく切ったスポンジ等を周囲
に施し、若干湿らせておくのが良い。産卵後に餌を与え
る。餌は倍の水で薄めたハチミツ等が良く、箸の先等に
付けて落してやれば良い。アリが生まれた後はだんだん
蠅やコオロギ等の動物性蛋白も与える。こうして徐々に
コロニーを成長させる。こうして成長したコロニーのア
リは前記したように近隣の白ありに気付けば、それらを
捕食し、その絶滅に役に立つ。
【0022】こうして本発明によれば、白ありの要駆除
領域に、白あり駆除剤のような、人の健康を害する虞の
あるものを残留させることなく、白ありを要駆除領域に
於いて、比較的容易に、環境に対して安全に、白ありの
絶滅を図ることができるものである。
【0023】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。これは木造の一般家屋1を含む領域を白ありの食害
から保全する例に関する。先ず、図4に示したように、
前記家屋1の周囲の地中に適当な間隔で蓋体2を被せた
誘引用容器3を配し、白ありの存在を検出する。ポーチ
P、トイレT、浴室B、台所K等及び住宅のコーナー部
等に近接する地中には特に近接して埋設する。
【0024】前記誘引用容器3は、図1及び図2に示し
たように、杉材を途中から下端に向かった下向きテーパ
4を有する円柱状に加工し、内部に上部が開口した穴部
5を形成し、加えて下端から前記穴部5に繋がる十字溝
6を形成したものである。上記十字溝6は、下方から見
て十字に見える溝に形成する。また前記蓋体2は、同様
に図1及び図2に示したように、下部に円形の凹部7を
備えた、平面から見て円形のコンクリート部材である。
【0025】図3は、誘引用容器及び蓋体の他の例を示
しており、誘引用容器13は、杉材の多数の小片14を
埋設状態で発泡ポリスチレンにより成形したものであ
る。内部には上部が開口した穴部15を有し、下端から
上記穴部15に繋がる十字溝16を形成した円柱状の部
材である。また蓋体12は、上面に十字状の突部を備え
た円盤状の部材である。これらの誘引用容器13及び蓋
体12も前記誘引用容器3及び蓋体2と全く同様に用い
られる。
【0026】前記誘引用容器3は、個々的には、図1に
示したように、その穴部5の上部開口がグランドライン
Gに露出する程度の深さに埋設し、上部の開口を閉じる
ようにそれぞれの上部に前記蓋体2を被せる。
【0027】しかして、図4に示したように、前記家屋
1の周囲に配置し、かつ図1に示したように、各誘引用
容器3及び蓋体2を配すると、近隣に白ありが棲息して
いた場合には、これらが誘引用容器3に誘引されること
となる。即ち、上記誘引用容器3は、白あり誘引材であ
る木質材、なかでも杉材によって形成したものであるた
め、白ありの誘引作用がある。この誘引用容器3は、下
部をテーパ状に構成し、白ありの好む春材を広く露出さ
せており、かつ下部に前記穴部5に連通する十字溝6を
形成してあるので、一層誘引作用は強力になっている。
【0028】また前記蓋体2は、誘引用容器3中に雨水
が侵入したり、白ありの検出前に蟻、蜘蛛、百足等の白
ありの天敵が侵入するのを防止している。また前記蓋体
2の下面には結露が生じ易く、その水分により、白あり
の誘引力を補強している。
【0029】前記のように、家屋1の周囲に埋設した誘
引用容器3は、前記したように、それ自体、白ありを誘
引する白あり誘引材で構成されているので、近隣に白あ
りが棲息していた場合には、上記白ありは、これらに誘
引され、それらを摂取しながらその内部に侵入すること
となる。
【0030】しかして適当な期間の経過ごと、例えば、
年に2〜3回程度、前記蓋体2をとって誘引用容器3の
内部を各々点検することで、白ありの存在を確認する。
そこに実際に白ありが存在するか、または白ありの食痕
等の生活痕があるかどうかを観察する訳である。これは
全誘引用容器3について行うべきことは云うまでもな
い。以上の点検の結果、何事もない場合には、蓋体3を
そのまま原状に復帰して、次の点検時期まで待つことと
する。
【0031】他方、前記点検の結果、誘引用容器3の穴
部5内に白ありが存在し、又は白ありによる食痕その他
の生活痕が観察される等により、白ありの存在が現認又
は推認された場合には、次のように、上記誘引用容器3
の穴部5内に白あり攻撃性の生物を投入し又はその誘引
のための手段を施すこととする。家屋1の周囲に設置し
た多数の誘引用容器3の内の一つ以上で白ありが現認又
は推認された場合には、全ての誘引用容器3で、次の段
階の処理として、前記白あり攻撃性の生物の投入又は誘
引を行う。
【0032】白あり攻撃性の生物に関する例は線虫で
ある。線虫(ネマトーダ:Nematoda)を担体(キャリ
ア)及び餌と共に前記誘引用容器3の穴部5中に投入す
る。その割合は、 線虫:担体:餌=45:40:15(重量比) である。前記担体としては、ピートモス、セルロース、
籾殻、わら等を用いる。また餌としては、米糖、大鋸屑
等を用いる。いずれも煮沸等により殺菌後乾燥する。ま
た熟成したものを用いる。前記割合の線虫、担体及び餌
に蒸留水を加え、含水率を25〜30%にして前記誘引
用容器3の穴部5に投入し、15〜27℃に保持するの
が線虫の生存に好都合である。
【0033】白あり攻撃性の生物に関する例はアズマ
オオズカアリ、トビイロケアリ又はエゾアカヤマアリで
ある。これらを、担体(キャリア)及び餌と共に前記誘
引用容器3の穴部5中に投入する。その割合は、 アリ:担体:餌=50:40:10 である。前記担体としては、土、ピートモス、卵殻、パ
ーライト等を用いる。また餌としては、魚粉、米糖、砂
糖等を用いる。いずれも殺菌しておくこととする。前記
割合でアリ、担体及び餌を前記誘引用容器3の穴部5に
投入する。
【0034】前記白あり攻撃性の生物に関する例の線
虫及び例のアリのいずれの場合も、以上のように、誘
引用容器3の穴部5に投入後、蓋体2で上部の開口部を
閉じる。前記線虫はこうして保護される。
【0035】白あり攻撃性の生物に関する例は自然界
に存するクロヤマアリ又はクロオオアリ等を誘引して利
用するものである。この場合は、誘引用容器3の穴部5
内に、砂糖、飴、ビスケット、カステラ、小さな昆虫の
死骸、果汁又は砂糖水等の餌を投入し、蓋体2は誘引用
容器3の上部開口部との間に若干の隙間が開く状態に配
しておくこととする。こうすることにより、近くを通り
かかったアリがこれに気づいて誘引される。気付いたア
リは巣に戻って仲間を引き連れて誘引用容器3中に侵入
してくることとなる。
【0036】しかして前記例の線虫の場合には、これ
らが誘引用容器3の穴部5内又はその近隣にいる白あり
の体内に侵入し、バクテリアを放つことで、侵入した白
ありを殺すことになる。白ありは仲間の死体を食べ、更
に次の仲間にその食べ物を渡すので、線虫に侵入された
白ありの数が少数であってもバクテリアは白ありのコロ
ニー全体に広まり、いずれ全体を絶滅させるに至るも。
【0037】また前記例の場合は、アズマオオズカア
リ等のアリは、投入された餌を食べた後又は餌と共に、
誘引用容器3の穴部付近に侵入して来ている白ありを殺
傷捕食し、白ありの誘引用容器3への侵入経路を逆にた
どって白ありのコロニーに至ることとなる。最初のアリ
が白ありのコロニーまで至ると、フェロモン等によりア
リの道が作られ、多数のアリがその道をたどって順次白
ありのコロニーに至り、コロニーの白ありを捕食するこ
ととなる。しかしていずれ白ありはコロニーごと全滅す
ることとなる。
【0038】更に前記例の場合は、誘引用容器3の穴
部5内に、砂糖、飴、ビスケット、カステラ等の餌が投
入されており、蓋体2は誘引用容器3の上部開口部との
間に若干の隙間を残して配されている。したがって家屋
1の周辺に棲息しているクロヤマアリやクロオオアリ
等のアリが上記誘引用容器3の近くを通りかかると、誘
引容器3中の餌に気づくこととなる。そうすると、気付
いたアリは巣に戻って仲間を連れて誘引用容器3中に侵
入する。こうしてアリの巣と誘引容器3との間にフェロ
モンによるアリの道ができ、アリは行列となって誘引用
容器3中にやって来る。
【0039】しかして上記クロオオアリ等のアリは誘引
用容器3中の餌を食べ終ると、又は餌を食べると同時
に、存在する白ありを捕食し、いずれ白ありの誘引用容
器3への侵入経路を逆にたどって白ありのコロニーに至
ることとなる。最初のアリが白ありのコロニーまで至る
と、フェロモン等によりアリの道が作られ、多数のアリ
がその道をたどって順次白ありのコロニーに至り、コロ
ニーの白ありを殺傷捕食することとなる。しかしていず
れ白ありはコロニーごと全滅することとなる。
【0040】以上の家屋1周辺への設置以降の手順に、
以上の誘引用容器3及び蓋体2に代えて前記誘引用容器
13及び蓋体12を用いても、殆ど同様の作用効果が生
じる。誘引用容器3と前記誘引用容器13との間には僅
かに誘引力の差はあるかもしれないが明瞭な程ではな
い。蓋体12は、蓋体2と比較して、それほど容易に結
露が生成しない点が異なるが全体としてはそれほどの違
いはない。前記白あり攻撃性の生物を用いる過程以下の
過程に於ては、全くと云って良いほど差がない。
【0041】
【発明の効果】本発明の白ありの駆除方法によれば、白
ありの存在を確認して効率よく白ありの駆除を行うこと
ができる。また白ありの駆除に薬剤を用いないので、環
境を汚染すると云う問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した断面説明図。
【図2】本発明の一実施例に用いる誘引用容器及び蓋体
を示した縦断面図。
【図3】本発明の他の実施例の誘引用容器及び蓋体を示
した縦断面図。
【図4】誘引用容器及び蓋体の設置場所を示した概略平
面説明図。 1 家屋 2 蓋体 3 誘引用容器 4 下向きテーパ 5 穴部 6 十字溝 7 凹部 12 蓋体 13 誘引用容器 14 小片 15 穴部 16 十字溝 B 浴室 G グランドライン K 台所 P ポーチ T トイレ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白あり誘引材で形成した上部に開口部を
    有する誘引用容器であって、その下部に容器内に連通す
    る溝を形成した誘引用容器を、前記上部の開口部を地上
    に露出させた状態で、白ありの要駆除領域の地中に埋設
    し、該誘引用容器の上部の開口部に蓋体を開閉自在に配
    して放置し、 適宜蓋体を取り外して前記誘引用容器内を点検し、該誘
    引用容器内に白あり自体の存在又はその生活痕が確認さ
    れた場合には、上記誘引用容器内に白あり攻撃性の生物
    を投入し又は誘引して、該白あり攻撃性の生物により、
    誘引した白あり及びそれらの帰属するコロニーの白あり
    を死滅させることとする白ありの駆除方法。
JP18224793A 1993-06-29 1993-06-29 白ありの駆除方法 Expired - Lifetime JPH085761B2 (ja)

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