JPH07167032A - 揚水機用シリンダ - Google Patents

揚水機用シリンダ

Info

Publication number
JPH07167032A
JPH07167032A JP5342888A JP34288893A JPH07167032A JP H07167032 A JPH07167032 A JP H07167032A JP 5342888 A JP5342888 A JP 5342888A JP 34288893 A JP34288893 A JP 34288893A JP H07167032 A JPH07167032 A JP H07167032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
air
valve mechanism
piston
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5342888A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Isamori
森栄 伊佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Endo Katsuhisa
Original Assignee
Endo Katsuhisa
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Endo Katsuhisa filed Critical Endo Katsuhisa
Priority to JP5342888A priority Critical patent/JPH07167032A/ja
Priority to CA002118772A priority patent/CA2118772A1/en
Priority to AU57724/94A priority patent/AU671519B2/en
Priority to PH47914A priority patent/PH31130A/en
Priority to AT94103894T priority patent/ATE175756T1/de
Priority to KR1019940004999A priority patent/KR940022987A/ko
Priority to DE69415841T priority patent/DE69415841D1/de
Priority to EP94103894A priority patent/EP0616133B1/en
Priority to CN94103011A priority patent/CN1095794A/zh
Priority to US08/212,941 priority patent/US5584179A/en
Publication of JPH07167032A publication Critical patent/JPH07167032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さなエネルギーで大きな揚水を可能とする
揚水機用シリンダを提供する。 【構成】 この揚水機用シリンダは、主シリンダ50
と、この主シリンダ50に収納された水路系シリンダ5
1と、この水路系シリンダ51内に配設された空気系シ
リンダ6と、この空気系シリンダ6に収納された空気系
ピストン5と、水路系シリンダ51に設けられた弁機構
12、15と、を主たる構成要素としてなるもので、シ
リンダ11、13から中央室51aに水と共に流入した
空気が膨張することで、排出口20から水が放出される
ようになっているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揚水発電システムに用
いられる揚水機のシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】揚水発電に用いられる従来の揚水ポンプ
は、ピストンの往復運動によって、水を一方向にのみ送
出するものであり、ピストンの摩擦、水の移動に対する
抵抗等による大きなエネルギー消費が伴うという欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、かかる従
来の揚水ポンプの欠点を解決し、極めて小さなエネルギ
ーで大量の揚水を可能ならしめるべく、新たな技術思想
に基づく揚水機及びこれを利用する発電システムを発明
し、既に特許出願を行った(特願平5−80059号お
よび特願平5−251097号)。本発明は、この揚水
機に用いられる好適なシリンダを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る揚水機用シ
リンダは、中空円筒状でその外周面の略中央に第1の貫
通口が、両端部近傍においてそれぞれ第2及び第3の貫
通口が穿設された主筒体と、前記主筒体内で該主筒体の
長手軸方向に摺動可能に収納され且つ前記主筒体の第1
の貫通口に連通する連通口が穿設された中空円筒部材
と、前記中空円筒部材の両端部に設けられた弁機構と、
前記中空部材に内設され、両端部近傍に外部からの圧搾
空気を導入する導入口が穿設されたシリンダ部材と、前
記シリンダ部材内に摺動可能に配されたピストン部材で
あって、該ピストン部材の軸が前記シリンダ部材を貫通
し、その端部が前記弁機構に止着されているものと、を
具備してなる揚水機用シリンダであって、前記弁機構
は、複数の逆止弁が配された2枚の平板部が対向してシ
リンダ室を形成してなると共に、前記第2又は第3の貫
通口に連通する弁機構側連通口が形成され、前記複数の
逆止弁は、前記中空円筒部材の内部方向へ向かってのみ
流体の流入を可能とするよう配設されたものである。
【0005】
【作用】シリンダ部材内へ、一方の導入口を介して外部
から圧搾空気が導入されると、ピストン部材は他方の導
入口がある側へ移動するが、ピストン部材と弁機構とは
一体に移動するようになっているので、ピストン部材の
移動と共に、弁機構も移動することとなる。この弁機構
の移動によって、揚水を貯水する貯水池の池面側に位置
する弁機構のシリンダ室には逆止弁を介して揚水される
水が流入すると共に、弁機構側連通口を介して外部から
空気が送られ、シリンダ室内は空気と水との混合状態と
なる。そして、この状態から弁機構が上死点に達し、シ
リンダ部材の他方の導入口を介して外部から圧搾空気が
導入されることによって 、弁機構は下降を開始し、そ
れに伴いシリンダ室内の空気がさらに圧縮されるため
に、逆止弁を介して中空円筒部材の内部へシリンダ室の
空気と共に水が流入する。中空円筒部材の内部に流入し
たシリンダ室からの空気は、ここで膨張する結果、水を
第1の貫通口を介して外部へ放出することとなり、揚水
が実現されることとなる。
【0006】
【実施例】以下、図1ないし図8を参照しつつ、本発明
に係る揚水機用シリンダの一実施例について説明する。
ここで、図1は本発明に係る揚水機用シリンダの一実施
例を示し、水路系シリンダが下死点位置にある時の縦断
面図、図2は本発明に係る揚水機用シリンダの一実施例
を示し、水路系シリンダが下死点より少し上昇した時の
縦断面図、図3は本発明に係る揚水機用シリンダの一実
施例を示し、水路系シリンダが上死点位置にある時の縦
断面図、図4は本発明に係る揚水機用シリンダの一実施
例を示し、水路系シリンダが上死点より少し下がった時
の縦断面図、図5は揚水機用シリンダに用いられる逆止
弁が固着される円板部材における逆止弁の配置の一例を
示す全体斜視図、図6は図1に示された揚水機用シリン
ダに用いられる逆止弁の一実施例を示す全体斜視図、図
7は揚水機用シリンダに用いられる水路系シリンダにお
ける排水口連通口及び空気取入れ連通口の一例を示す水
路系シリンダの概略全体斜視図、図8はこの揚水機用シ
リンダを用いた揚水機の一実施例を示す構成図である。
尚、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するも
のではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変すること
ができるものである。
【0007】先ず、本発明に係る揚水機用シリンダを説
明する前に、この揚水機用シリンダが用いられる揚水機
について図8を参照しつつ説明する。
【0008】図8は、本発明の一実施例であり、揚水の
概略を示したものである。なお、本実施例は、空気系シ
リンダと、揚水系シリンダをパラレルに配置して構成さ
れているものであるが、以降、説明の便宜のため、一方
の経路のみの空気の流れ、および、水の流れを説明す
る。
【0009】同図において、1は、空気切換弁であり、
圧搾パイプ2からの圧搾空気を、空気シリンダ4の一方
側6に送り、空気系ピストン5を往復させる。一方、前
記空気シリンダ4の他方側7の空気は、前記空気系ピス
トン5によって圧縮されて、前記切換弁1に戻り、送出
パイプ3を通って、蓄圧タンク(図示外)に戻る。戻さ
れた圧搾空気は、図示外第1および第2の増圧機(図示
外)を通じて、前記圧搾パイプ2から再び前記切換弁1
に送られる。切換弁1では、所定の時間間隔で空気の流
通を切換え、前記空気シリンダ4の他方側7に空気を送
り込み、前記空気系ピストン5を空気系シリンダ4の一
方側6に移動させる。これによって、外空気系シリンダ
4の一方側6の空気は、空気系ピストン5によって排出
され、前記排出パイプ3から蓄圧タンク(図示外)に戻
る。
【0010】このようにして、圧搾された空気は、以上
の循環経路で、空気経路を循環し、この力によって、前
記ピストン5を移動させる。この場合、この圧搾空気の
空気圧は、5kg/cm2・Gのものを使用し、また、
シリンダは、直径500mmφ、ストロークは、250
mm、ピストンの面積は、1918cm2のものを使用
した。また、該空気系シリンダ4における空気系ピスト
ン5の往復運動は、毎分92往復回数に設定して、これ
を使用した。
【0011】次に、水路系統について説明する。図1に
おける、符号8は、貯水池で深さ約7mの水圧の水量が
ある。前記空気シリンダ4の空気系ピストン5は、水路
系シリンダ10内弁機構、15に連動し、前記圧搾空気
が前記空気シリンダ4の一方側6に送り込まれることに
よって、ピストン5が、押し下げられると、同時に弁機
構12、15も押し下げられる。
【0012】弁機構12、15は、直径100mmの逆
止弁が、18個を二重にして合計36個の逆止弁からな
り、これを同心状に並べられた構造からなるものであ
り、二重構造とするのは、反対側の弁機構15が上昇す
るとき、この反作用によって、シリンダ11内の水をシ
リンダ10側に逃がさないようにするためのものであ
る。該弁機構12、15が移動することによって、水
は、シリンダ11の水は、排水口20から揚水パイプ2
1を通って排出され、また、シリンダ10内の水は、合
計36個の逆止弁(図示外)を通って、シリンダ11に
移動する。いま、弁機構12が下がると、シリンダ11
内の水は、弁機構12に押されて、排水口20から揚水
パイプ22に排水される。この時、一方では、同じピス
トン5に連動する弁機構15も同時に押し下げられ、シ
リンダ14内の水をシリンダ13内に送り込む。
【0013】ピストン5および弁機構12が下死点に達
した次の瞬間、前記空気系路が切り替わり、ピストン5
は上昇を始める。これに伴って、弁機構12、15も上
昇を始め、シリンダ10内の水をシリンダ11に移動す
るとともに、前記弁機構12が、上昇を始めた時、シリ
ンダ11内は、瞬間的に真空状態となり、この状態で、
なお、弁機構12、15が上昇を続けるから、貯水池の
水を吸引すると共に、このシリンダの途中に設けられた
空気取入れ口18を前記弁機構12が経過すると、この
空気取入れ口18から、空気がシリンダ11内に入り込
む。すなわち、シリンダ11内は、最初は、水で充満さ
れているが、途中から流入する空気が混在した状態とな
る。
【0014】次に、弁機構12が上死点に達し、次の瞬
間、弁機構12が下降を始めると、シリンダ11内の水
と空気の混合は、下方に押されるが、特に、シリンダ1
1内の空気は圧縮される。水と混在した形で弁機構12
が押し下げられると、内部の空気は、さらに、圧縮さ
れ、圧力が所定の値を越えると、排水口20に設けられ
た水とともに排水口20から外部に放出される。
【0015】この時、圧縮された空気は、加圧状態から
開放されて膨張するとともに、水を混在した状態で水を
排水口20から、揚水パイプ21を介して外部の給水タ
ンク22にまで押し上げる。
【0016】一方、シリンダ10、11の他方側13、
14でも同じ工程が繰り返され、弁機構15は、押し下
げられて、給水口17から入り込んだシリンダ14の水
をシリンダ13に移動させる。この時、該弁機構15が
シリンダ13、14の途中の所定位置を経過すると、負
圧が生じて外部の空気を空気取入れ口19からシリンダ
13内に取り込み、弁機構15が、上昇するに従い、該
空気が圧縮されて、所定圧力になると、この圧力が開放
されて、空気の混在した水を排水口20から外部の給水
タンク22まで、水を押し上げる。
【0017】本実施例の水路系においては、シリンダ1
0、11、13、14および弁機構12、15の直径を
1400mm、弁機構12、15のストロークを250
mmとした。また、これらのシリンダ10、11及び1
3、14の中間に、排水口20を設け、この排水口20
には、直径300mmφのものを使用した。さらに、空
気取入れ口18、19は、5インチのパイプを使用し、
かつ、その取り付け位置は、それぞれの弁機構のストロ
ークの中点、すなわち、12.5cmの位置に、それぞ
れ設けた。
【0018】本実施例においては、このような空気ピス
トン5を有する空気系シリンダ6、7と、これに連動す
る二組の弁機構12、15を有する水路系シリンダ1
0、11および13、14からなるものを並列に配置し
て構成したが、これは、空気ピストン5の運動に伴っ
て、これに連動する一組の弁機構が上下して水を取入
れ、空気を取入れて、この空気の圧縮力を利用して揚水
するものであってもよいし、また、並列に配置するもの
に限らず、単独のもの、または、三組、四組を並列にす
るものなどであってもよい。配列に配置するものや、二
組の弁機構を有するものの方が、弁調整は複雑になる
が、空気の圧縮の回数が減少するので、揚水に際して平
滑した運転が可能となる。
【0019】なお、本実施例においては、圧搾空気を利
用して、前記弁機構を上下させ、この弁機構の運動に伴
って、外気を水と一緒に吸い込むように構成したが、弁
機構の運動のためには、圧搾空気の切り換えに限らな
い。他の動力伝達手段、例えば、オイルポンプのような
ものであってもよいし、また、容易に往復運動を得るこ
とができるリニアモータのようなものであっても良い。
【0020】次に、本発明に係る揚水機用シリンダにつ
いて図1ないし図7を参照しつつ説明する。この揚水機
用シリンダは、先に図8に示された揚水機のシリンダ部
Sに相当するもので、主筒体としての主シリンダ50
と、この主シリンダ50内に収納された中空円筒部材と
しての水路系シリンダ51と、この水路系シリンダ51
内に配設されたシリンダ部材としての空気系シリンダ6
と、この空気系シリンダ6に収納されたピストン部材と
しての空気系ピストン5と、水路系シリンダ51に設け
られた弁機構12、15と、を主たる構成要素としてな
るものである。
【0021】本実施例の主シリンダ50は、中空円柱状
に形成されており、その内部には水路系シリンダ51が
長手軸方向(図1において紙面上下方向)において摺動
可能に収納されているものである。また、長手軸方向の
略中央付近には第1の貫通口としての排水口20が形成
されており、揚水パイプ21が接続されるようになって
いる。また、この排水口20は、水路系シリンダ51の
中央室51aに排水口連通口54(後述)を介して連通
している。さらに、この主シリンダ50の両端部近傍に
おいては、それぞれ、空気取入れ口18、19が穿設さ
れており、空気取入れパイプ46、46’が接続される
ようになっている。この空気取り入れ口18、19は、
後述する弁機構12、15のストロークLの中点、すな
わち、主シリンダ50の端部から略L/2の位置に設け
られている。
【0022】空気系シリンダ6は、円盤状に形成された
空気系ピストン5を収納するもので、その内部はこの空
気系ピストン5によって、第1のシリンダ室6aと第2
のシリンダ室6bとに分けられるようになっている。ま
た、空気系シリンダ6の両端部近傍には、それぞれ圧搾
空気の入出口52a、52bが穿設されており、圧搾空
気導入パイプ(図示せず)が接続されるようになってい
る。さらに、この空気系シリンダ6の両端面からは、空
気系ピストン5が止着されたピストン軸5aが貫通する
ようになっているが、この部分にはシリンダ内の気密性
を保持するためにOリング53が設けられている。
【0023】空気系ピストン5は円盤状に形成されてお
り、空気系シリンダ6内に、その長手軸方向(図1にお
いて紙面上下方向)に摺動可能に内装されている。この
空気系ピストン5の中央にはピストン軸5aが貫通され
ており、両者は相互に固着されている。そして、ピスト
ン軸5aの両端は、弁機構12、15に止着されてい
る。
【0024】水路系シリンダ51は、主シリンダ50の
内部で、その長手軸方向に摺動可能であるように内装さ
れるもので、その外観形状は主シリンダ50と同様に中
空円筒状となっており、その両端部には弁機構12、1
5が設けられている。また、この水路系シリンダ51に
は、先の主シリンダ50に設けられた排水口20に連通
する弁機構側連通口54が、例えば、図7に示されたよ
うに水路系シリンダ51の長手軸方向に長穴状に穿設さ
れている(尚、図7は、弁機構12、15の詳細を省略
してある。)。
【0025】弁機構12、15は、水路系シリンダ51
の両端部において、それぞれ二重構造となっている。す
なわち、本実施例の弁機構12、15は、水路系シリン
ダ51の両端部において、図5に示されたような円板部
材を一定間隔をおいて対向させる一方、各々の円板部材
に複数の逆止弁55を配してなるものである。本実施例
の逆止弁55の配置は、図5に示されたようにピストン
軸5aが貫通する中央の貫通孔56を中心にして、2重
の同心円上に配置するようになっており、内側の同円上
には6個の逆止弁55を、外側の同心円上には8個の逆
止弁55を、それぞれ配置している。
【0026】逆止弁55は、図6に示されたように、円
環状に形成された止着部57の中央穴に通過窓58を勘
合させ、この通過窓58の中央にボルト59をナット止
めすると共に、このボルト59の他方と通過窓58との
間にばね60を弾装し、さらに、このばね60と通過窓
58との間に通過窓58を覆う円板状の弁体61を配し
てなるものである。また、この弁機構12、15には、
それぞれ図7に示されたように、主シリンダ50の空気
取入れ口18、19に連通する第2及び第3の貫通口と
しての空気取入連通口62a、62bが設けられてい
る。
【0027】かかる構成において、例えば、弁体61が
配された側(図6(a)に示された側)から、流体が弁
体61に当たる場合、弁体61は、流体の圧力によって
通過窓58に押し付けられて通過窓58を塞ぐこととな
るので、流体は反対側へ通過することはない。一方、弁
体61が配された側と反対側(図6(b)に示された
側)から、流体が通過窓58を通過して弁体61に当た
る場合には、流体の圧力により弁体61は、ばね60の
押圧力に抗してボルト59の軸方向に移動(図6(a)
の実線矢印方向)し、流体は、通過窓58の反対側へ抜
けることとなる。そして、流体の圧力がばね60の押圧
力よりも下回ると、弁体61は再びばね60の押圧力に
より通過窓58へ押しつけられ弁が閉じた状態となる。
【0028】次に、上記構成における動作を図1ないし
図4及び図8を参照しつつ説明する。先ず、図1は空気
系シリンダ5が最も下降した状態、すなわち、下死点に
達した状態を示している。尚、空気系ピストン5と弁機
構12、15とは連動する構造であるので、空気系ピス
トン5が下死点に位置することは、弁機構12、13も
下死点の位置であることを意味する。空気系ピストン5
が下死点に達すると同時に、切換弁1(図8参照)の動
作により空気系路が切り替わり、空気系シリンダ6の他
方の入出口52bから圧搾空気が流入し始めることとな
り、空気系ピストン5が上昇を開始する。
【0029】空気系ピストン5の上昇開始と共に、弁機
構12、15も上昇し始め、これにより弁機構12の逆
止弁55を介して貯水池(図8参照)の水がシリンダ1
1内に流入することとなる(図2の白抜き矢印参照)。
そして、空気系ピストン5の上昇に伴い弁機構12が主
シリンダ50に設けられた空気取入れ口18から、シリ
ンダ11内に空気が入り込み、シリンダ11内はこの空
気と先に流入した水とが混在した状態となる。
【0030】そして、弁機構12が上死点に達すると
(図3参照)、切換弁1の動作により空気系路が再び切
り替えられ、空気系シリンダ6の一方の入出口52aか
ら圧搾空気が流入し始め、空気系ピストン5の下降開始
と共に弁機構12、15も下降することとなる。この下
降開始に伴いシリンダ11内部の空気は徐々に圧縮さ
れ、その大きさが逆止弁55の弁体61をばね60の押
圧力に抗して押し下げられる程度になると、シリンダ1
1内の圧縮された空気と水とは、中央室51a側にある
逆止弁55の弁体61を押し下げて水路系シリンダ51
の中央室51aに放出される(図4白抜き矢印参照)。
【0031】中央室51aに放出されたシリンダ11か
らの空気は、この中央室51aで加圧状態から開放され
て膨張すると共に、シリンダ11からこの中央室51a
に放出された水を排水口20から揚水パイプ21(図8
参照)を介して給水タンク22まで押し上げることとな
る(図4二点鎖線矢印参照)。そして、空気系ピストン
5が下死点に達したところで、図1の状態に戻り、再び
上述したと同様の動作が繰り返されることとなる。尚、
弁機構15側においても基本的に上述した弁機構12側
と同様な動作が行われることととなるが、その説明は省
略することとする。
【0032】上述した実施例においては、弁機構12、
15にそれぞれ、14個の逆止弁55を設けたが、必ず
しもこの数の逆止弁55を設ける必要はなく、適宜、任
意な数に設定しても勿論よいものである。
【0033】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
揚水される水と一緒に吸い込まれる空気の圧縮、膨張の
作用を利用できるように構成することにより、空気と一
緒に吸い込まれた空気を少量のエネルギーで揚水するこ
とができることとなるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揚水機用シリンダの一実施例を示
す縦断面図である。
【図2】本発明に係る揚水機用シリンダの一実施例を示
し、水路系シリンダが下死点より少し上昇した時の縦断
面図である。
【図3】本発明に係る揚水機用シリンダの一実施例を示
し、水路系シリンダが上死点位置にある時の縦断面図で
ある。
【図4】本発明に係る揚水機用シリンダの一実施例を示
し、水路系シリンダが上死点より少し下がった時の縦断
面図である。
【図5】揚水機用シリンダに用いられる逆止弁が固着さ
れる円板部材における逆止弁の配置の一例を示す全体斜
視図である。
【図6】揚水機用シリンダに用いられる逆止弁の一実施
例を示す全体斜視図である。
【図7】揚水機用シリンダに用いられる水路系シリンダ
における弁機構側連通口及び空気取入れ連通口の一例を
示す水路系シリンダの概略全体斜視図である。
【図8】本発明者が先に発明した揚水機の一構成例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1・・・切換弁 5・・・空気系ピストン 6・・・空気系シリンダ 12・・・弁機構 15・・・弁機構 18・・・空気取入れ口 19・・・空気取入れ口 20・・・排水口 50・・・主シリンダ 51・・・水路系シリンダ 52a、52b・・・入出口 54・・・弁機構側連通口 55・・・逆止弁 57・・・止着部 58・・・通過窓 60・・・ばね 61・・・弁体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒状でその外周面の略中央に第1
    の貫通口が、両端部近傍においてそれぞれ第2及び第3
    の貫通口が穿設された主筒体と、 前記主筒体内で該主筒体の長手軸方向に摺動可能に収納
    され且つ前記主筒体の第1の貫通口に連通する連通口が
    穿設された中空円筒部材と、 前記中空円筒部材の両端部に設けられた弁機構と、 前記前記中空部材に内設され、両端部近傍に外部からの
    圧搾空気を導入する導入口が穿設されたシリンダ部材
    と、 前記シリンダ部材内に摺動可能に配されたピストン部材
    であって、該ピストン部材の軸が前記シリンダ部材を貫
    通し、その端部が前記弁機構に止着されているものと、
    を具備してなる揚水機用シリンダであって、 前記弁機構は、複数の逆止弁が配された2枚の平板部が
    対向してシリンダ室を形成してなると共に、前記第2又
    は第3の貫通口に連通する弁機構側連通口が形成され、
    前記複数の逆止弁は、前記中空円筒部材の内部方向へ向
    かってのみ流体の流入を可能とするよう配設されたもの
    であることを特徴とする揚水機用シリンダ。
JP5342888A 1993-03-15 1993-12-15 揚水機用シリンダ Pending JPH07167032A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342888A JPH07167032A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 揚水機用シリンダ
CA002118772A CA2118772A1 (en) 1993-03-15 1994-03-10 Pumping machine and generator system utilizing the same
AU57724/94A AU671519B2 (en) 1993-03-15 1994-03-10 Pumping machine and generator system utilizing the same
PH47914A PH31130A (en) 1993-03-15 1994-03-11 Pumping machine and generator system utilizing thesame.
AT94103894T ATE175756T1 (de) 1993-03-15 1994-03-14 Pumpe und generatoranordnung
KR1019940004999A KR940022987A (ko) 1993-03-15 1994-03-14 펌프기계 및 이를 이용하는 발전기시스템
DE69415841T DE69415841D1 (de) 1993-03-15 1994-03-14 Pumpe und Generatoranordnung
EP94103894A EP0616133B1 (en) 1993-03-15 1994-03-14 Pumping machine and generator system utilizing the same
CN94103011A CN1095794A (zh) 1993-03-15 1994-03-15 抽水机和使用该抽水机的发电系统
US08/212,941 US5584179A (en) 1993-03-15 1994-03-15 Pumping machine and generator system utilizing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342888A JPH07167032A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 揚水機用シリンダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07167032A true JPH07167032A (ja) 1995-07-04

Family

ID=18357293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5342888A Pending JPH07167032A (ja) 1993-03-15 1993-12-15 揚水機用シリンダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07167032A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2781775A (en) Limited capacity check valve
JP2000506581A (ja) モジュラー式空気駆動ポンプ
GB2156443B (en) Blood pump
CN108730143A (zh) 一种液体增压泵
US4397614A (en) Unbalanced spool
US4820136A (en) Fluid pressure intensifying system
JPH07167032A (ja) 揚水機用シリンダ
US5493945A (en) Apparatus for driving piston by fluid pressure
CN111237155A (zh) 一种实现能量回收的通轴轴向活塞泵
JPH0323384A (ja) 浮体式波動ポンプ
US4609069A (en) Silencer for a pneumatically driven hydraulic jack
SU753380A1 (ru) Машина дл внесени жидкости в почву
EP0344821A3 (en) A pump arrangement, particularly for pumping water from deep wells
JPS58150078A (ja) 流体ポンプ
JPH01100384A (ja) 波動ポンプ
CN221442785U (zh) 一种箱体专用快速排气微型ro增压泵
JPS5527516A (en) Damping force generating structure for use in hydraulic shock absorber
KR20090029714A (ko) 유압식 펌프
JP2009061411A (ja) 油圧を利用した往復運動装置及びそれを利用したペイント噴射装置
US5141406A (en) High-lift tubular pump
SU1548402A1 (ru) Устройство дл промывки скважин
SU1121489A1 (ru) Нагнетательна установка
SU1545011A1 (ru) Многосопловой эжектор
JPH01244182A (ja) 流体圧送装置
SU1021969A1 (ru) Поршнева газодинамическа установка

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210