JPH07162371A - 光ファイバ増幅器 - Google Patents

光ファイバ増幅器

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JPH07162371A
JPH07162371A JP5304319A JP30431993A JPH07162371A JP H07162371 A JPH07162371 A JP H07162371A JP 5304319 A JP5304319 A JP 5304319A JP 30431993 A JP30431993 A JP 30431993A JP H07162371 A JPH07162371 A JP H07162371A
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JP
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optical fiber
light
amplification
optical
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JP5304319A
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English (en)
Inventor
Masayuki Shigematsu
昌行 重松
Masayuki Nishimura
正幸 西村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 励起光のエネルギを効率良く使用しつつ、低
雑音の出力を得ることのできる光ファイバ増幅器を提供
する。 【構成】 信号光が光アイソレータ520と方向性結合
器310とを順次経由して光ファイバ410に入力す
る。光ファイバ410に入力した信号光は、光吸収損失
を除去した増幅利得の対数が入力励起光強度に略比例す
る範囲で増幅されて出力される。光ファイバ410から
出力された光は、光アイソレータ510を介して光ファ
イバ420に入力する。光ファイバ420に入力した光
は、高効率で増幅されて出力され、方向性結合器32
0、光アイソレータ530、およびバンドパスフィルタ
600を順次経由した後、光ファイバ増幅器の出力光と
して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システムで使用
される光ファイバ増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】動作
エネルギが光の形態で供給され、入力した信号光を増幅
して出力する光ファイバ増幅器が光通信システムを中心
に使用されている。特に、Erなどの希土類元素が添加
された光ファイバを使用した光ファイバ増幅器は、高速
性および低ノイズ性で優れており、多用されている。図
4は、従来の典型的なEr添加の増幅用光ファイバを使
用した光ファイバ増幅器の構成図である。通常の信号光
増幅は、こうした構成の光ファイバ増幅器で行われてい
る。また、光ファイバ増幅器の感度向上に伴い、利用で
きる信号光の入力強度の下限が−40dBm以下に達し
ている。
【0003】ところで、図4の構成の光ファイバ増幅器
で入力強度が−40dBm程度という低強度の信号光を
増幅することは可能であるが、強度が小さい入力信号光
を高増幅率で増幅使用とすると、増幅用光ファイバ内の
Erにおける自然放出光(主に、1530nm帯)の増
幅(ASE;amplified spontaneous emmision)に励起
光の形態で供給される増幅用のエネルギの多くが消費さ
れる。したがって、増幅用光ファイバを長くしたり、励
起光の強度を大きくしたりしても信号光の増幅利得を有
効に向上することができない。また、増幅用光ファイバ
を長くしたり、励起光の強度を大きくしたりすると、A
SEによる雑音成分が大きくなりノイズ指数(NF;no
ise figure)が大きくなる。
【0004】こうした、従来の光ファイバ増幅器を1台
使用した低強度入力信号光の増幅における原理的な問題
点に対処するため、2台の従来の光ファイバ増幅器を直
列に接続して信号光の増幅利得を向上する方法が知られ
ている(Y.K.Park, et.al. :OFC/IOOC'93 Technical Di
gest, TuD4 )。しかし、2台の光ファイバ増幅器を使
用するのでは、構成部品の点数が多くなり、信頼性に欠
ける、小形化が困難である、および価格が上がるといっ
た問題点が発生していた。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたものであり、励起光のエネルギを効率良く使用
しつつ、低雑音の出力を得ることのできる光ファイバ増
幅器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ増幅
器は、(a)励起光を発生する励起光源と、(b)励起
光源から出力された励起光を入力し、2つの光に分岐し
て出力する光分岐器と、(c)光分岐器から出力された
第1の分岐励起光を入力するとともに、入力した信号光
を光吸収損失を除去した増幅利得の対数が入力励起光強
度に略比例する範囲で増幅して出力する第1の光ファイ
バ増幅段と、(d)第1の光ファイバ増幅段から出力さ
れた光を入力を光入射面から入力し、透過後に光出力面
から出力するとともに、光出力面から入力した光に関し
ては透過しない光アイソレータと、(e)光分岐器から
出力された第2の分岐励起光を入力するとともに、光ア
イソレータから出力された光を一方の端面から入力し、
光アイソレータから出力された光を増幅して出力する第
2の光ファイバ増幅段と、を備えることを特徴とする。
【0007】ここで、第1の光ファイバ増幅段は、光
分岐器から出力された第1の分岐励起光を第1の端子か
ら入力するとともに、信号光を第2の端子から入力し
て、第3の端子から出力する第1の方向性結合器と、
第1の方向性結合器の第3の端子から出力された光を入
力し、光吸収損失を除去した増幅利得の対数が入力励起
光強度に略比例する範囲で信号光を増幅して出力する第
1の光ファイバと、を備え、第2の光ファイバ増幅段
は、光分岐器から出力された第2の分岐励起光を第4
の端子から入力して第5の端子から出力するとともに、
第5の端子から入力した光を、第6の端子から出力する
第2の方向性結合器と、光アイソレータから出力され
た光を一方の端面から入力し、増幅して他方の端面から
第2の方向性結合器の第5の端子へ出力する第2の光フ
ァイバと、を備え、前段を前方励起法で、後段を後方励
起法で増幅することを特徴としてもよい。
【0008】また、第1の光ファイバ増幅段と第2の光
ファイバ増幅段とが備える増幅用光ファイバは希土類元
素添加の光ファイバであり、更に、信号光の波長は
1.55μm帯であり、希土類元素はエルビウムであ
り、励起光の波長は略980nmまたは略1480n
mである、ことを特徴としてもよい。
【0009】また、第1の光ファイバ増幅段からの出力
光の強度は、約−20dBm以上であり、かつ約−15
dBm以下である、ことが好適である。
【0010】また、第1の光ファイバ増幅段が備える第
1の増幅用光ケーブルの組成と第2の光ファイバ増幅段
が備える第2の増幅用光ファイバの組成は略同一であ
り、第1の増幅用光ファイバの増幅部の長さは第2の増
幅用光ファイバの増幅部の長さよりも短く、第1の分岐
励起光の強度は第2の分岐励起光の強度よりも小さいこ
とを特徴としてもよい。
【0011】また、第2の光ファイバ増幅段が備える増
幅用光ファイバの光アイソレータ側の端面付近に励起光
の波長の光を選択的に反射する回折格子が形成されてい
る、ことを特徴としてもよい。更に、前記信号光の波
長は略1550nmであり、希土類元素はエルビウム
であり、励起光の波長は略980nmまたは略148
0nmである場合には、第2の光ファイバ増幅段が備え
る光ファイバの光アイソレータ側の端面付近に略153
0nmの波長の光を選択的に反射する回折格子が形成さ
れている、ことを特徴としてもよい。
【0012】
【作用】本発明の光ファイバ増幅器では、1つの励起光
源が発生した励起光(希土類元素がErの場合には、波
長=略980nmまたは略1480nm)を光分岐器で
第1の分岐励起光と第2の分岐励起光とに分岐され、第
1の分岐励起光により第1の光ファイバ増幅段が備える
増幅用光ファイバ(以後、前段光ファイバとも呼ぶ)内
の希土類元素を励起するとともに、第2の分岐励起光に
より第2の光ファイバ増幅段が備える増幅用光ファイバ
(以後、後段光ファイバとも呼ぶ)内の希土類元素を励
起する。励起光の分岐にあたっては、第1の分岐励起光
の強度は、光吸収損失を除去した前段光ファイバの増幅
利得の対数が入力励起光強度に略比例する範囲内となる
ように設定される。
【0013】ここで、増幅用光ファイバの励起の方式
は、得たい増幅強度と許容できるノイズ指数によって選
択されるものであるが、以下の選択基準がある。第1の
分岐励起光による前段光ファイバの励起では、前方励起
または後方励起のいずれも採用可能であるが、ノイズ発
生がより小さい前方励起が好ましい。後方励起として
も、前段光ファイバの増幅利得の対数が入力励起光強度
に略比例する範囲内であれば、雑音指数はあまり大きく
ならないので充分に実用的である。また、第2の分岐励
起光による後段光ファイバの励起では、増幅利得の大き
な後方励起を採用することが好ましい。
【0014】この状態で、信号光が第1の方向性結合器
を経由して前段光ファイバに入力する。前段光ファイバ
に入力した信号光は、光吸収損失を除去した増幅利得の
対数が入力励起光強度に略比例する範囲で増幅されて出
力される。前段光ファイバから出力された光は光アイソ
レータを介して後段光ファイバに入力する。後段光ファ
イバに入力した光は、第2の分岐光の後方入力による後
方励起により高効率で増幅されて出力され、第2の方向
性結合器を介した後、光ファイバ増幅器としての出力光
となる。
【0015】なお、希土類元素がErである場合、通
常、前方励起法では、光吸収損失を除去した増幅用光フ
ァイバの増幅利得の対数が入力励起光強度に略比例する
範囲ではノイズ指数が3dB程度である。また、この程
度のノイズ指数であれば、信号光の波長の光の強度が−
20dBm〜−15dBm程度であれば、後方励起法に
よる増幅作用においても最終的に得られる光のノイズ指
数はあまり大きくならならないことが知られている。し
たがって、第1の光ファイバの出力光の強度を−20d
Bm〜−15dBm程度となるように第1の光ファイバ
の組成、長さ、および励起光の強度を制御することが、
得られる増幅光の質と増幅用エネルギの効率的な使用と
の点から見て好適である。
【0016】また、現状では、励起光源として60〜8
0mW程度の出力強度が得られるものが実現されてお
り、また、入力信号光の強度が−40dB程度のとき、
増幅利得が20dB〜25dBとなる前方励起の励起光
強度は5mW程度で済む場合が多い。したがって、第2
の光ファイバに供給できる励起光の強度は55mW〜7
5mW程度とできる。この励起光のエネルギを充分に生
かした増幅を行うためには、同一の組成の光ファイバで
あれば、前段光ファイバの長さよりも後段光ファイバの
長さのほうが長くなることが通常である。
【0017】さらに、後段光ファイバの光アイソレータ
側の端面付近に励起光の波長の光を反射する回折格子を
形成すると、後方励起法により後段光ファイバに入力し
た励起光の内、希土類元素の励起に寄与しなかった励起
光の一部が、再び後段光ファイバを通過させることによ
り、後段光ファイバ内の希土類元素の励起に寄与する。
また、希土類元素がErの場合、後段光ファイバの光ア
イソレータ側の端面付近に1530nm帯の光を反射す
る回折格子を形成すると、前段光ファイバの出力光に含
まれるASE雑音の主要成分である1530nm帯の光
は、実質的に後段光ファイバには入力しない。なお、光
ファイバ内への回折格子の形成については、“L.Reekie
et.al. : OFC'93, PD14”および“G.William et.al. :
PCT/US85/01451 ”などに記載されているように、強力
な紫外光の干渉パターンをコア部に照射することで、コ
ア部に回折格子を形成することができる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を説明する。なお、図面の説明にあたって同一の要
素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0019】(第1実施例)図1は、本発明の光ファイ
バ増幅器の第1実施例の構成図である。なお、以下の説
明において入力信号光の強度は−40dBmを想定して
いる。図示のように、この装置は、(a)波長が980
nmの励起光を発生する、出力強度が約60mWの励起
光源100と、(b)励起光源100から出力された励
起光を入力し、約5mW強度の励起光I1 と約55mW
強度の励起光I2 との2つの励起光に分岐して出力する
光分岐器200と、(c)光分岐器200から出力され
た励起光I1 を端子311から入力して端子313から
出力するとともに、信号光を端子312から入力して端
子313から出力する方向性結合器310と、(d)光
分岐器200から出力された励起光I2 を端子321か
ら入力して端子322から出力するとともに、端子32
2から入力した光を、端子323から出力する方向性結
合器320と、(e)方向性結合器310の端子313
から出力された光を入力し、光吸収損失を除去した増幅
利得の対数が入力励起光強度に略比例する範囲で信号光
を増幅して、信号光の波長の光の強度を約−15dBm
に増幅して出力する光ファイバ410と、(f)光ファ
イバ410から出力された光を光入力面501から入力
し、透過後に光出力面502から出力するとともに、光
出力面502から入力した光に関しては透過しない光ア
イソレータ510と、(g)光アイソレータ510から
出力された光を入力し、増幅して方向性結合器320の
端子322へ出力する、光ファイバ410と同一の組成
から成る光ファイバ420と、(h)入力信号光を入力
し、入力信号光の進行方向に進む光のみを透過して方向
性結合器310の端子312へ向けて出力する光アイソ
レータ520と、(i)方向性結合器320の端子32
3から出力された光を入力し、方向性結合器320の端
子323から出力された光の進行方向に進む光のみを透
過する光アイソレータ530と、(j)光アイソレータ
530から出力された光を入力し、信号光の波長付近の
波長の光を選択的に透過する光バンドパスフィルタ60
0と、から構成される。
【0020】図2は、一般的なEr添加の増幅用光ファ
イバにおける入力光(強度=−40dBm、波長=15
52nm)の増幅利得の励起光強度に対する依存性を示
すグラフである。図2から分かるように、励起光の強度
が0mWから5mW程度までは、自身による光吸収損失
を除くと、増幅利得(単位をdBとして)は励起光強度
に依存している。光ファイバ410は、図2のような特
性を備える種類の光ファイバ組成からなり、5mWの励
起光の前方励起で−40dBmの入力信号光(波長:
1.55μm帯)に対して約25dBの増幅利得となる
ように長さが選択されている。
【0021】本実施例の光ファイバ増幅器では、励起光
源100が発生した励起光(波長=980nm)を光分
岐器200で励起光I1 (強度=約5mW)と励起光I
2 (強度=約55mW)とに分岐され、励起光I1 によ
るノイズ発生の小さい前方励起で光ファイバ410内の
Erを励起するとともに、励起光I2 による増幅利得の
高い後方励起で光ファイバ420内のErを励起する。
【0022】この状態で、信号光(強度=−40dB
m)が光アイソレータ520と方向性結合器310とを
順次経由して光ファイバ410に入力する。光ファイバ
410に入力した信号光は、光吸収損失を除去した増幅
利得の対数が入力励起光強度に略比例する範囲で増幅さ
れ、強度=約−15dBm、ノイズ指数=約3dBで出
力される。光ファイバ410から出力された光は、光ア
イソレータ510を介して光ファイバ420に入力す
る。光ファイバ420に入力した光は、分岐光I2の後
方入力による後方励起により高効率で増幅されて出力さ
れ、方向性結合器320、光アイソレータ530、およ
びバンドパスフィルタ600を順次経由した後、光ファ
イバ増幅器の出力光として出力する。こうして、増幅用
エネルギを効率的に使用して、低ノイズ、高増幅率を達
成する。
【0023】(第2実施例)図3は、本発明の光ファイ
バ増幅器の第2実施例の構成図である。図示のように、
本実施例の装置は、後段の光ファイバ450が異なる以
外は第1実施例と同様に構成される。そして、光ファイ
バ450は、光アイソレータ510側の端面付近に波長
が略980nmの光を反射する回折格子451と波長が
略1530nmの光を反射する回折格子452とが形成
されている点が、第1実施例の光ファイバ420と異な
る。
【0024】本実施例の光ファイバ増幅器では、第1実
施例と同様に、励起光源100が発生した励起光(波長
=980nm)を光分岐器200で励起光I1 (強度=
約5mW)と励起光I2 (強度=約55mW)とに分岐
され、励起光I1 によるノイズ発生の小さい前方励起で
光ファイバ410内のErを励起するとともに、励起光
I2による増幅利得の高い後方励起で光ファイバ450
内のErを励起する。このとき、励起光I2 の内、Er
の励起に寄与しなかった励起光の一部が回折格子451
で反射され、再び光ファイバ450を通過するので、こ
の再通過によっても光ファイバ450内のErが励起さ
れ、増幅効率が向上するとともに雑音指数の劣化も防
ぐ。
【0025】本実施例の光ファイバ増幅器では、信号光
の入射から光アイソレータ510からの光出力までは第
1実施例と同様に動作する。光アイソレータ510か
ら、光ファイバ450に入力した光は、回折格子452
によりASE雑音の主要部である波長が略1530nm
の光が反射され、ノイズ光が低減した状態で光ファイバ
450の残りの部分を通過しながら増幅される。また、
反射された1530μm帯のASE雑音は光アイソレー
タ510により光ファイバ410に入射することもな
い。以後、第1実施例と同様に動作して低ノイズの出力
光が出力される。
【0026】本実施例では、励起光と略同一の波長の光
を反射する回折格子とASE雑音の主要部の波長の光を
反射する回折格子との双方を形成したが、どちらか一方
を形成した場合には、上記で説明した夫々の効果を達成
する。
【0027】本発明は、上記の実施例に限定されるもの
ではなく、変形が可能である。
【0028】例えば、励起光の波長を1480nmとし
ても、上記実施例と同様に動作し、同様の効果を奏す
る。また、前段光ファイバと後段光ファイバとは同一組
成のものを使用したが、互いに異なる組成の光ファイバ
を用いてもよい。また、希土類元素はErに限らずNd
・Prを使用することも可能である。また、前段光ファ
イバの励起を前方励起としたが、後方励起とすることも
可能である。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の光
ファイバ増幅器によれば、信号光の増幅を前段の光ファ
イバにより低雑音で増幅後、後段の光ファイバにより高
利得で増幅するので、1つの励起光源から出力される励
起光のエネルギを効率良く使用しつつ、低雑音の出力を
得ることのできる光ファイバ増幅器を実現できる。
【0030】また、後段の光ファイバの光アイソレータ
側の端面付近に励起光の波長の光を反射する回折格子を
形成すると、後方励起法により後段の光ファイバに入力
した励起光の内、希土類元素の励起に寄与しなかった励
起光の一部が、再び後段の光ファイバを通過させること
により、後段の光ファイバ内の希土類元素の励起に寄与
するので、増幅効率を向上できる。
【0031】また、希土類元素がErの場合、後段の光
ファイバの光アイソレータ側の端面付近に1530nm
帯の光を反射する回折格子を形成すると、前段の光ファ
イバの出力光に含まれるASE雑音の主要成分である1
530nm帯の光は、実質的に後段の光ファイバには入
力しないので、光ファイバ増幅器としての出力光に含ま
れる雑音光を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光ファイバ増幅器の構成
図である。
【図2】増幅用光ファイバの増幅利得の励起光強度に対
する依存性を示すグラフである。
【図3】本発明の第2実施例の光ファイバ増幅器の構成
図である。
【図4】従来の光ファイバ増幅器の構成図である。
【符号の説明】
100…励起光源、200…光分岐器、310,320
…方向性結合器、410,420,450…光ファイ
バ、451,452…回折格子、510,520,53
0…光アイソレータ、600…光バンドパスフィルタ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光を発生する励起光源と、 前記励起光源から出力された励起光を入力し、2つの光
    に分岐して出力する光分岐器と、 前記光分岐器から出力された第1の分岐励起光を入力す
    るとともに、入力した信号光を光吸収損失を除去した増
    幅利得の対数が入力励起光強度に略比例する範囲で増幅
    して出力する第1の光ファイバ増幅段と、 前記第1の光ファイバ増幅段から出力された光を入力を
    光入射面から入力し、透過後に光出力面から出力すると
    ともに、光出力面から入力した光に関しては透過しない
    光アイソレータと、 前記光分岐器から出力された第2の分岐励起光を入力す
    るとともに、光アイソレータから出力された光を入力
    し、前記光アイソレータから出力された光を増幅して出
    力する第2の光ファイバ増幅段と、 を備えることを特徴とする光ファイバ増幅器。
  2. 【請求項2】 前記第1の光ファイバ増幅段は、 前記光分岐器から出力された第1の分岐励起光を第1の
    端子から入力するとともに、信号光を第2の端子から入
    力して、第3の端子から出力する第1の方向性結合器
    と、 前記第1の方向性結合器の前記第3の端子から出力され
    た光を入力し、信号光を光吸収損失を除去した増幅利得
    の対数が入力励起光強度に略比例する範囲で増幅して出
    力する第1の光ファイバと、 を備え、 前記第2の光ファイバ増幅段は、 前記光分岐器から出力された第2の分岐励起光を第4の
    端子から入力して第5の端子から出力するとともに、前
    記第5の端子から入力した光を、第6の端子から出力す
    る第2の方向性結合器と、 前記光アイソレータから出力された光を一方の端面から
    入力し、増幅して他方の端面から前記第2の方向性結合
    器の前記第5の端子へ出力する第2の光ファイバと、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ増
    幅器。
  3. 【請求項3】 前記第1の光ファイバ増幅段と前記第2
    の光ファイバ増幅段とが備える増幅用光ファイバは、希
    土類元素添加の光ファイバである、ことを特徴とする請
    求項1記載の光ファイバ増幅器。
  4. 【請求項4】 前記信号光の波長は1.55μm帯であ
    り、前記希土類元素はErであり、前記励起光の波長は
    略0.98μmおよび略1.48μmのいずれか一方で
    ある、ことを特徴とする請求項3記載の光ファイバ増幅
    器。
  5. 【請求項5】 前記第1の分岐励起光の強度は、前記第
    1の光ファイバ増幅段の増幅利得の対数が入力励起光強
    度に略比例する範囲の値である、ことを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバ増幅器。
  6. 【請求項6】 前記第1の光ファイバ増幅段からの出力
    光の強度は、−20dBm以上−15dBm以下であ
    る、ことを特徴とする請求項5記載の光ファイバ増幅
    器。
  7. 【請求項7】 前記第1の光ファイバ増幅段が備える第
    1の増幅用光ファイバの組成と前記第2の光ファイバ増
    幅段が備える第2の増幅用光ファイバの組成は略同一で
    あり、前記第1の増幅用光ファイバの増幅部の長さは前
    記第2の増幅用光ファイバの増幅部の長さよりも短く、
    かつ前記第1の分岐励起光の強度は前記第2の分岐励起
    光の強度よりも小さい、ことを特徴とする請求項1記載
    の光ファイバ増幅器。
  8. 【請求項8】 前記第2の光ファイバ増幅段が備える増
    幅用光ファイバの前記光アイソレータ側の端面付近に励
    起光の波長の光を選択的に反射する回折格子が形成され
    ている、ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ増
    幅器。
  9. 【請求項9】 前記第2の光ファイバ増幅段が備える増
    幅用光ファイバの前記光アイソレータ側の端面付近に略
    1530nmの波長の光を選択的に反射する回折格子が
    形成されている、ことを特徴とする請求項4記載の光フ
    ァイバ増幅器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5896221A (en) * 1996-08-01 1999-04-20 Nec Corporation Optical amplifying system having multiple branching units and method therefor
US7379236B2 (en) 2003-07-04 2008-05-27 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical fiber communication system using remote pumping

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US5896221A (en) * 1996-08-01 1999-04-20 Nec Corporation Optical amplifying system having multiple branching units and method therefor
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