JPH07160662A - ニューラルネットワークの予測結果における信頼度算出方法 - Google Patents

ニューラルネットワークの予測結果における信頼度算出方法

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JPH07160662A
JPH07160662A JP5302885A JP30288593A JPH07160662A JP H07160662 A JPH07160662 A JP H07160662A JP 5302885 A JP5302885 A JP 5302885A JP 30288593 A JP30288593 A JP 30288593A JP H07160662 A JPH07160662 A JP H07160662A
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data
result
reliability
prediction
neural network
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Shuichi Yamamoto
秀一 山本
Shihori Kawaguchi
しほり 川口
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions East Japan Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Tohoku Software Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 未熟練者や初心者がニューラルネットワーク
の予測結果を有効に活用でき、それにより業務能率向上
を図る。また、システム開発時には、適用業務の専門家
との相談の必要はなく、ニューラルネットワークの予測
結果を採用するか否かを決定する必要をなくす。 【構成】 ニューロシミュレータ、事例ベース推論部、
および信頼度算出手段より構成される。ニューラルネッ
トワークにおける予測結果において、事例ベース推論の
距離定義や干渉関係、重み付けにより事例データから予
測データに最も近いデータを推論検索し、事例ベース推
論の推論状況と推論結果などからニューラルネットワー
ク信頼度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過去の事例データを学
習する多層型ニューラルネットワークの予測結果の信頼
度を簡単に算出して、初心者でも予測結果を有効に活用
できるようにしたニューラルネットワークの予測結果に
おける信頼度算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ニューラルネットワークは、
例えば材料配合設計問題や金融指標の予測など、学習を
必要とする種々の分野で実用化されている。しかし、ニ
ューラルネットワークの予測結果の信頼度が不明である
ため、その予測結果をそのまま活用するわけにはいか
ず、最終的には専門家の判断に任されている。予測結果
の信頼度を確かめる方法としては、予測データが学習デ
ータの各項目に対して相対誤差の小さい順に検索し、比
較するものがある。また、時系列データの予測、例えば
株式相場のグラフ予測等に関しては、カオス理論を応用
したフラクタル次元解析を用いてデータの規則性を捉え
ることにより、ある程度まで予測結果に対する信頼度を
事前に確認することができる。その例としては、199
2年電子情報通信学会春季大会「フラクタルを用いたニ
ュ−ラルネットワ−クによる時系列予測(1)、(2)」に述
べられている。そのいずれも、日経平均の価格変動値
(実績値−移動平均値)に対するフラクタル次元の算出
例のみが開示されている。この他に信頼度を確かめる方
法はないが、信頼度を向上させるための方法はいくつか
ある。例えば、特開平03-41556号公報(観測データの平
滑処理方式)および特開昭63-262767公報矯(パターン
照合方法)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
方法においては、ニューラルネットワーク適用業務の専
門家が不在などの場合、未熟練者や初心者だけではニュ
ーラルネットワークの予測結果について、それをそのま
ま利用してよいか否かの妥当性を判断することができな
いため、ニューラルネットワークを有効に活用すること
ができないという問題があった。本発明の目的は、この
ような従来の課題を解決し、初心者や未熟練者であって
も、ニューラルネットワークが予測した結果の妥当性を
判断できる尺度を与えることが可能なニューラルネット
ワークの予測結果における信頼度算出方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるニューラルネットワークの予測結果に
おける信頼度算出方法では、ニューラルネットワーク
(3)の学習に用いた事例データ(学習データ)をデー
タベース(1)に蓄積し、予測させたいデータ(予測デ
ータ)(4)をニューラルネットワーク(3)で予測し
た後、予測データ(7)を基に与えられた問題に類似す
る過去の経験をその問題の解決に直接利用して導く推論
(事例ベース推論)を行い(5)、予測データ(7)に
最も近い学習データを上記データベース(1)から検索
し、検索結果の学習データの許容範囲と事例ベース推論
の距離の定義を行った後、その定義を用いて、ニューラ
ルネットワーク(3)の予測結果(7)に対する信頼度
を算出する(10)ことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明においては、先ずニューラルネットワー
クの学習に用いた事例データをデータベースに蓄積して
おく。これが、事例データベースとなる。次に、予測デ
ータをニューラルネットワークを用いて予測を行う。こ
の後、予測データの入力項目をもとに、事例ベース推論
を行い、事例データベースから最も近い学習データを推
論検索する。なお、事例ベース推論(Case-Base-Reason
ing:CBR)とは、与えられた問題に類似する過去の事
例、つまり成功または失敗の経験を問題の解決に直接利
用して誘導するような推論のことである。そして、推論
の検索条件である予測データに対する距離定義および推
論検索された学習データの許容範囲を定義し、先ず距離
定義と予め定めた信頼度の式を用いて途中までの信頼度
を算出し、推論検索結果である学習データの許容範囲か
ら最終的な信頼度を算出する。本発明では、ニューラル
ネットワークの予測結果に対して信頼度を算出すること
ができ、簡単な方法で予測結果を採用して良いか悪いか
を判断することができる。その結果、未熟練者や初心者
でも予測結果を有効に使用することができるので、業務
能率向上を図ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を用いて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例を示すニューラ
ルネットワーク予測結果の信頼度算出装置のシステム構
成図である。図1において、1は事例データ(学習デー
タ)を格納するデータベース、2は学習済みのネットワ
ークデータを格納するファイル、3は学習エンジンおよ
び予測エンジンを備えたニューロシミュレータ、4は予
測データを格納するファイル、5は類似する過去の事例
を問題解決のために直接利用するための推論プログラム
を実行する事例ベース推論部、6は推論検索された学習
データの許容範囲と事例ベース推論の距離定義を用いて
予測結果に対する信頼度を算出する信頼度算出手段、7
は予測エンジンで予測された予測結果(プリンタに出
力)、8はマウス等により入力が可能なディスプレイ、
9は推論部5で推範検索された推論結果(プリンタに出
力)、10は信頼度算出手段6で算出された信頼度算出
結果(プリンタに出力)である。図1の信頼度算出装置
では、先ずデータベース1の中の事例データを入力し
て、ニューロシミュレータ3で学習を行い、学習済みネ
ットワーク2を作成し、これをネットワークファイル2
に格納する。次に、データベース4の予測データをニュ
ーロシミュレータ3に入力して、ニューロシミュレータ
3で予測を行い、予測結果7を出力する。次に、事例ベ
ース推論に必要な情報である距離定義、干渉関係、重み
付けや信頼度算出処理に必要な学習データ出力項目の許
容範囲を、キーワードディスプレイ8から入力する。予
測結果7をもとに、事例ベース推論部5で予測データ7
に最も近い事例データを、データベース1から推論検索
し、推論結果9を出力する。最後に、予測結果7と推論
結果9をもとに信頼度算出手段6でニューラルネットワ
ークの予測結果7に対する信頼度を算出し、その結果1
0を出力する。
【0007】図2は、本発明の一実施例を示すニューラ
ルネットワークの予測結果に対する信頼度算出方法の実
施手順のフローチャートである。まず、データベース1
に格納されている学習データを読み出して、これをニュ
ーロシミュレータ3に読み込ませ(ステップ201)、ニ
ューロシミュレータ3の学習エンジンを駆動して学習を
行う(ステップ202)。ここで、学習済みのネットワー
クを、学習済みネットワークファイル2に記憶してお
く。満足のゆく学習状況であれば、次にデータベース4
に格納されている予測データをニューロシミュレータ3
に読み込ませ(ステップ203)、学習済みネットワーク
2を用いてニューロシミュレータ3の予測エンジンを駆
動して予測を行い、予測結果7を表示する(ステップ2
04)。次に、事例ベース推論を行う。その前に、推論
に必要な情報と信頼度を算出する際に必要となる事例デ
ータの出力項目の許容範囲を、ディスプレイ装置8より
設定する(ステップ205)。本実施例では、材料配合設
計および文字認識を対象として、後述(図11,図1
2)のように設定した。ディスプレイ装置8より設定さ
れた定義は、適用業務により異なってくるため適用業務
の専門家と相談して決定しなければならない。定義が設
定し終えたならば、予測結果7をもとに事例データから
最も近いデータを推論検索する(ステップ206)。検索
結果が出力されたならば、次に信頼度算出手段6で信頼
度の算出を行う(ステップ207)。
【0008】図5および図6は、それぞれ材料配合設計
問題および文字認識問題の各事例データを示す図であ
る。図5には、ニューラルネットワークの入力項目が物
性値1〜物性値4の4項目、出力項目が材料1〜材料4
の4項目である材料配合設計の事例データが示されてお
り、図6(a)には、ニューラルネットワークの入力項
目が特徴量1〜特徴量12の12項目、出力項目が文字
の1項目である文字認識の事例データが示されている。
また、図6(b)には、図6(a)の事例データを作成
する際に用いられた3×4のマトリックスであり、特徴
量1〜12はそのマトリックスの上段左からNo.1,
2,3、第2段左からNo.4,5,6、第3段左から
No.7,8,9、下段左からNo.10,11,12
の領域にそれぞれ対応している。図6の事例データはそ
のマトリックス内に文字を描き、マトリックス内に文字
が含まれる時は該当する領域が1で、該当する領域に文
字が含まれない時は0としてデータを作成したものであ
る。また、ニューラルネットワークの内部では数値演算
処理しか行われていないため、事例データの中に文字列
などが含まれている場合には、文字列データを数値に変
換する必要がある。ここでは、出力項目をA,F,Tの
3項目に分け、文字と対応している項目を1、対応して
いない項目を0に変換している。
【0009】図11、図12は、事例ベース推論に必要
な情報の説明図である。距離定義とは、推論検索のもと
になる予測データとどれくらいの距離であれば事例デー
タが検索対象となるかを定義するものである。ここで
は、物性値1の距離定義としては、0.1の範囲内にあ
るものだけ、物性値2の距離定義としては、0.3の範
囲内にあるもの、物性値3の距離定義としては、1.0
の範囲内にあるもの、物性値4の距離定義としては、
0.05の範囲内にあるものだけを、それぞれ採用す
る。干渉関係は、図11に示すように、物性値1と物性
値2は物性値3に影響し、物性値3は材料3に影響すな
ど項目間の繋がりを示している。この図で分かること
は、物性値1、物性値2、物性値3、材料1、材料3の
5項目と物性値4、材料2、材料4の3項目のように項
目を2組に分割して、それぞれ独立に扱うことができる
ということである。重み付けとは、いま取り上げている
適用問題(ここでは材料配合設計問題、文字認識問題)に
どの項目がどれほど影響しているかを示すものである。
1が基準となり、1より大きくなればなるほど重要度が
増すことを示している。ここでは、重み付けに差を設け
ずに、全ての物性値1〜4を同一重み付けを与える。図
12は、文字認識問題であるため、各項目には干渉関係
が存在しない。また、距離定義としては、値が1か0で
あるため、許容誤差は全く認めない。さらに、特徴量に
対する重み付けも、全て同一とする(1と0であるた
め)。
【0010】図7および図8は、それぞれ材料配合設計
と文字認識の予測データを示す図であり、また図9およ
び図10は、図7と図8のそれぞれの予測データをニュ
ーラルネットワークに入力した場合の予測結果(出力項
目値)を示す図である。なお、図7〜図10には、予測
データと予測結果がそれぞれ3件ほど列挙されている。
また、図3は、本発明における事例ベース推論の概略手
順を示すフローチャートであり、図4は事例ベース推論
状況とニューラルネットワークの予測結果より信頼度算
出を実施する場合の手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、材料配合設計では、例えば硬度、寸
法、色、磁性、導電率等を示す物性値1〜物性値4をニ
ューラルネットワークに入力して、それらの条件を満足
するために配合すべき材料1〜材料4の配合比を予測す
る。一方、文字認識においても、図8に示すように、入
力項目である特徴量(マトリクス中の該当領域が黒か白
か)をニューラルネットワークに入力して、出力項目で
ある認識文字を予測する。最初に、材料配合設計問題の
図9の予測結果1(予測結果No.1)に対する信頼度の算
出を行う。先ず、図3に示すように、予測データの入力
項目に対する重み付け、距離定義により推論検索する
(ステップ301)。
【0011】図17は、図9の予測結果1に対する推論
検索結果を示す図である。図17の予測推論検索状況を
見ると、予測データ(入力項目)と完全一致している事例
データがあることが分かる(図の網掛け部分)。これよ
り、入力項目に関しては距離のずれが0であるため、下
式(1)より信頼度50%と算出することができる(ステ
ップ401)。式(1),式(2)は、入力項目に関す
る信頼度の算出式である。
【数1】 なお、Dは入力項目に関する信頼度、αiは予測データ
の入力項目値、βiは推論検索結果の入力項目値、Di
予測データ入力項目における距離定義(閾値)である。
上式(1)では、入力項目に関する信頼度として(100
/2)%を割当て、入力項目がN個あるならば各項目に
対して信頼度を(100/2)×(1/n)に細分して振り
分ける。そして、予測データαiと事例ベース推論結果
βiの項目別の差分(αi−βi)を求める。その差分が
距離定義外であれば信頼度を0にし(式(2)参照)、
距離定義内であれば差分が大きくなるにつれて、割当て
られた信頼度が小さくなるように各項目ごとに信頼度を
算出し、それらをすべて加えたものを入力項目に関する
信頼度とする。次に、予測結果の出力項目が事例ベース
推論結果の出力項目の許容範囲内にあるかを調べ、下式
(3),(4)により信頼度を算出する。式(3),
(4)は、出力項目に関する信頼度の算出式であって、
信頼度50%の分で算出する(ステップ402)。
【数2】 なお、Rは出力項目に関する信頼度、αiは予測結果値
(出力項目値)、βiは推論検索結果の出力項目値、Ri
は出力項目における許容範囲である。式(3)では、予
測データ出力項目αiが推論検索結果の出力項目βiの許
容範囲内であるかを調べ、予測データの出力項目と推論
検索結果の出力項目の差分をもとにして式(1)と同様
に信頼度を算出する。最終的な信頼度の算出は、下式
(5)より式(1)と式(3)との合計をとり、総合的な
信頼度の算出を行う(ステップ403)。 信頼度(%)=D+R ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5)
【0012】次に、図9における予測結果2(予測結果N
o2)について信頼度算出を行う。図18は、予測結果2
に対する推論検索結果を示す図である。予測データの入
力項目から事例ベース推論検索をすると、距離定義内に
含まれる事例データがあることが分かる(図15の網掛
け部分)。この後は、前述のように予測結果1と同様に
式(1)、式(2)、式(3)より信頼度の算出を行えば
よい。最後に、予測結果3(予測結果No3)について信頼
度を算出する。図19は、予測結果3に対する推論検索
結果を示す図である。図19に示すように、この場合に
は、距離定義内の事例データが存在しないため、事例ベ
ース推論の干渉関係を利用して問題分割を行う(ステッ
プ302)。分割が不可能であれば、推論も不可能とな
る。図11は、事例ベース推論の干渉関係ならびに距離
定義と重み付けを示す説明図である。材料配合設計問題
においては、一般にそれらの干渉関係より分割して考え
ることが可能である。この場合には、仮定として、物性
値1、物性値2、物性値3、材料1、材料3の5項目
と、物性値4、材料2、材料4の3項目の2組に分割す
ることができる。このように2組に分割した後、2組を
独立した項目とみなし、再び距離定義より推論検索を行
う(ステップ303)。推論検索結果は、図19の網掛
け部分になり、物性値1,2,3、材料1,材料3につ
いてはNo.5の結果を、物性値4、材料2および材料
4についてはNo.2の結果を、それぞれ採用する。そ
の後は、予測結果2と同様に式(1)、式(2)、式
(3)より信頼度を算出する。
【0013】図20,図21および図22は、それぞれ
図10の文字認識問題の予測結果1,2,3に対する推
論検索結果を示す図である。以下、文字認識問題につい
て、信頼度の算出を行う。図10の予測結果1、2、3
(予測結果No1,2,3)のそれぞれについて、距離定義内の
事例データが存在しないため、事例ベース推論の干渉関
係を利用して問題分割を行う。しかしながら、文字認識
には、図12に示したように、項目間の干渉関係が存在
しないため分割が不可能である。つまり、図3における
ステップ302,303はいずれも不可能となる。そこ
で、予測データの入力項目と最も距離の近い事例データ
を推論検索結果とする(図20〜22の網掛け部分)。
この後、材料配合設計問題と同様に、前式(1)、前式
(2)、前式(3)により信頼度を算出する(ステップ4
03)。
【0014】図13、図14は、それぞれ材料配合設計
問題と文字認識問題の事例データ出力項目の許容範囲を
示す図である。特に、材料配合設計では±α%の許容範
囲が存在し、設定時には適用業務専門家との相談が必要
となる。図15、図16は、それぞれ材料配合設計問題
と文字認識問題の予測結果に対する信頼度を示す図であ
る。図15に示すように、予測結果1の場合には、図1
7の推論検索結果からも明らかなように、完了に一致す
る事例データが存在したため、信頼度は93%と極めて
高くなっている。これに対して、予測結果2の場合に
は、全体的にはほぼ一致する事例データがあるものの、
図11に示す距離定義から外れたもの、特に物性値4に
対しては、距離定義が0.05であるのに対して、事例
データの物性値4との間に0.06の差違があるので、
信頼度は57%と低くなっている。また、予測結果3の
場合には、干渉関係を利用して問題の分割を行ってお
り、それぞれの距離定義から一部の値が外れているた
め、信頼度は55%と低くなっている。図16の場合に
も、予測結果1はパターンAの特徴量1〜12が完全に
一致しており、予測結果2はパターンFの特徴量3が0
と異なっており、予測結果3はパターンTの特徴量8と
11が0と異なっているため、それぞれ95%、59
%、41%の信頼度となっている。以上のように、本発
明においては、信頼度の算出は予測データ入力項目の距
離定義、事例ベース推論で検索された事例データ出力項
目の許容範囲より、式(1)、式(2)、式(3)を用い
て行うことができる。そして、本発明では、事例ベース
推論を用いることにより、その事例データの特性にあっ
た検索条件を設定することができるため、他の検索方法
より最も類似度の高いデータを推論検索することができ
る。従って、信頼度の算出の結果にも妥当性があり、ニ
ューラルネットワークの予測結果と信頼度を参考にしな
がら業務効率を向上できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
適用業務により事例ベース推論の初期設定条件である距
離定義、干渉関係、重み付けなどが異なるが、これらを
適当に設定することにより、自動的に予測結果の信頼度
が算出できるので、未熟練者や初心者がニューラルネッ
トワークの予測結果を有効に活用でき、その結果、業務
能率向上を図ることができる。従って、システム開発時
には、適用業務の専門家との相談の必要はなく、ニュー
ラルネットワークの予測結果を採用するか否かは、適用
業務により異なるが、ある程度の信頼度があれば、その
ままその結果を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すニューラルネットワー
クの予測結果における信頼度算出システムのブロック図
である。
【図2】本発明の一実施例を示すニューラルネットワー
クの予測結果における信頼度算出手順のフローチャート
である。
【図3】図2における事例ベース推論処理の動作フロー
チャートである。
【図4】本発明において、事例ベース推論状況とニュー
ラルネットワークの予測結果より信頼度を算出する動作
フローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例で使用される材料配合設
計問題の事例データを示す図である。
【図6】本発明の第2実施例で使用される文字認識問題
の事例データおよび認識文字パターンを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例で使用される材料配合設
計問題の予測データを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例で使用される文字認識問
題の予測データを示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例で使用される材料配合設
計問題の予測結果を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例で使用される文字認識
問題の予測結果を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施例で使用される材料配合
設計問題の事例ベース推論の干渉関係、距離定義、重み
付けを示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施例で使用される文字認識
問題の事例ベース推論の干渉関係、距離定義、重み付け
を示す説明図である。
【図13】本発明の第1の実施例で使用される出力項目
の許容範囲を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例で使用される出力項目
の許容範囲を示す図である。
【図15】図9の予測結果に対するそれぞれの信頼度を
示す図である。
【図16】図10の予測結果に対するそれぞれの信頼度
を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施例における予測結果1に
対する推論検索結果を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施例における予測結果2に
対する推論検索結果を示す図である。
【図19】本発明の第1の実施例における予測結果3に
対する推論検索結果を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施例における予測結果1に
対する推論検索結果を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施例における予測結果2に
対する推論検索結果を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施例における予測結果3に
対する推論検索結果を示す図である。
【符号の説明】
1・・事例データ(学習データ)を格納するデータベース 2・・学習済みネットワーク(ニューロンどうしの結合
の強さ:重み)を記憶するデータベース 3・・ニューロシミュレータ 4・・ニューラルネットワークで予測させたいデータ
(予測データ)を格納するデータベース 5・・事例ベース推論部 6・・信頼度算出手段 7・・ニューラルネットワークの予測結果 8・・ディスプレイ装置 9・・事例ベース推論結果 10・・信頼度算出結果

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニューラルネットワークの学習に用いた
    事例データ(学習データ)をデータベースに蓄積し、予
    測させたいデータ(予測データ)を上記ニューラルネッ
    トワークで予測した後、該予測データを基に与えられた
    問題に類似する過去の経験を該問題の解決に直接利用し
    て導く推論(事例ベース推論)を行い、該予測データに
    最も近い学習データを上記データベースから検索し、検
    索結果の学習データの許容範囲と上記事例ベース推論の
    距離の定義を行った後、該定義を用いて、上記ニューラ
    ルネットワークの予測結果に対する信頼度を算出するこ
    とを特徴とするニューラルネットワークの予測結果にお
    ける信頼度算出方法。
JP5302885A 1993-12-02 1993-12-02 ニューラルネットワークの予測結果における信頼度算出方法 Pending JPH07160662A (ja)

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