JPH07152773A - 概念的データの構造化方法および装置 - Google Patents

概念的データの構造化方法および装置

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JPH07152773A
JPH07152773A JP5300690A JP30069093A JPH07152773A JP H07152773 A JPH07152773 A JP H07152773A JP 5300690 A JP5300690 A JP 5300690A JP 30069093 A JP30069093 A JP 30069093A JP H07152773 A JPH07152773 A JP H07152773A
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裕一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 階層構造を有する各概念的データを効率的に
構造化し、連想検索等の柔軟なデータ検索に耐え得るデ
ータベースを構築することができるデータ構造化方法お
よび装置を提供する。 【構成】 素数発生手段4および素数割り当て手段3に
より各属性に対応した固有の素数を発生し、各概念的デ
ータ毎に各々が有する各属性に対応した素数の積たる合
成数を求め、事象−属性値対応記憶手段7に記憶する。
階層化手段11は、事象−属性値記憶手段7に記憶され
た各合成数の最大公約数を順次求めることにより各概念
的データ間の共通の上位概念を求めてゆき、各概念的デ
ータの階層化グラフを階層化グラフ記憶手段12内に作
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データ間の概念的な
関係を利用した効率的なデータ検索を可能ならしむデー
タベースを作成することができる概念的データの構造化
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データ構造化技術はさまざまなも
のが数多く提案されており、実用化されている。その主
たるものは木構造を用いるものであり、最近の多次元の
情報を管理するために、KD木、BD木、4分木、GBD木とい
ったものが考えられている。これらの木は、基本的に多
次元空間中の各データをその空間中での位置が近いもの
同士を互いに近くに集めることにより作成される。この
ようなデータ構造化手法によって木構造が定義された多
次元データのデータベースは、効率的にデータ検索を行
うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、多くのデ
ータの構造化を行う場合、各データの情報と、各階層の
情報を管理する必要があり、これらをどう管理するかが
問題となる。通常、階層構造を有するデータベースは、
個々のデータに対し、当該データの空間での位置情報、
領域を識別する論理式、レイヤ情報といった情報を割り
当てることにより管理されるが、この管理を行うための
情報を作成しデータ群を構造化する作業は大変に手間が
かかるものであった。
【0004】また、階層化されたデータからなるデータ
ベースは、データの属性を手がかりにそのデータを検索
する、いわゆる連想検索を行う場合に有効であるが、所
望の属性の当てはまるデータのみではなく、その上位概
念的なデータ、下位概念的なデータ、上位概念を同じく
する同一階層の他のデータといった種々のデータを柔軟
に検索し得るデータベースがあると、非常に使い易いも
のとなる。しかしながら、このような柔軟なデータ検索
に耐え得るデータベースを構築する手段は従来なかっ
た。
【0005】本発明は、概念的データを各種属性の集合
として定義付けることにより、抽象化を図り、データを
構造的に管理することを可能とするようなデータ構造化
方法および装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
概念的データをその階層性を反映した形で管理保存する
際に、その構造化を行う方法であって、前記概念的デー
タが有する各属性に対し固有の素数を割り当て、これら
の各素数の積である合成数を前記概念的データを表わす
情報として使用することを特徴とする概念的データの構
造化方法を要旨とする。請求項2に係る発明は、前記各
概念的データに対応した各合成数の公約数を合成数とす
る概念的データを前記各概念的データを包含する上位概
念に対応した概念的データとして求めることを特徴とす
る請求項1記載の概念的データの構造化方法を要旨とす
る。請求項3に係る発明は、前記各概念的データに対応
した各合成数の最大公約数を前記各概念的データの最も
近い上位の概念的データを表わす合成数として使用する
ことを特徴とする請求項1記載の概念的データの構造化
方法を要旨とする。請求項4に係る発明は、複数の前記
概念的データの各合成数の最小公倍数に対し他の概念的
データの合成数が一致する場合に、その概念的データを
前記複数の概念的データの共通の上位概念の直下の概念
的データとして取り扱うことを特徴とする請求項1記載
の概念的データの構造化方法を要旨とする。請求項5に
係る発明は、概念的データをその階層性を反映した形で
管理保存する際にその構造化を行う装置であって、各概
念的データが有する各属性に対し固有の素数を割り当て
る素数割当手段と、前記各概念的データが有する各属性
に対応した各素数の積である合成数を記憶する記憶手段
と、前記各概念的データの合成数間の最大公約数を順次
求めることにより、その最大公約数を合成数とする前記
各概念的データの上位概念相当の概念的データを順次求
め、前記各概念的データを階層化する階層化手段とを具
備することを特徴とするデータ構造化装置を要旨とす
る。
【0007】
【作用】上記請求項1に係る構造化方法によれば、概念
的データを各種属性の集合として定義し、しかも各属性
に割り当てた素数の積たる合成数で代表させることによ
り、概念的データをコンパクトに表現することが可能に
なる。また、これらの合成数に対し、素因数分解、合成
数間の公約数演算、最大公約数演算、最小公倍数演算等
の比較的簡易な演算だけで、データ間の関係を求めるこ
とが可能であり、簡単に各概念的データの構造化を行う
ことができる。
【0008】さらに上記構造化方法によって構造化され
たデータベースによれば、属性を手がかりとして概念的
データを検索する連想検索が可能である。この場合、上
下関係を有する各概念的データについては両者の間に一
方が他方の約数となる関係が存在するから、この性質を
利用し効率的に検索を進めることができる。また、合成
数を構成する約数の個数が階層レベルに一致するため、
階層レベルの深い複雑なデータ構造の検索に対しても有
効である。
【0009】さらに、上記請求項1、2記載の構造化方
法により構造化されたデータベースによれば、ある概念
的データがそのデータベース内の他のどんな概念的デー
タを包含しているかを、その概念的データに割り当てら
れた合成数を素因数分解するという簡便な手法により実
現できる。
【0010】さらに、上記請求項1、3記載の方法によ
れば、ある概念的データがそのデータ構造上で、他のど
んな概念的データと関係しているかを、2つのデータに
割り当てた数だけから、最大公約数演算という簡便な手
法で求めることができる。さらに、上記請求項4記載の
方法によれば、複数の概念的データの各属性を併せ持つ
概念的データを適切な概念的データの下位のデータとし
て取り扱うことができる。
【0011】請求項5に係る装置によれば、請求項1〜
3に係る構造化方法に従った概念的データの構造化が行
われる。
【0012】
【実施例】本発明に係るデータ構造化方法および装置
は、複数の概念的データの集合である概念的データ群を
処理対象とする。ここで、概念的データとは、1または
多くの属性の帰属主体として特定することが可能なデー
タをいう。例えば、ウマなる概念データは、脊椎動物、
胎性、恒温、陸生、といった属性の帰属主体として捉ら
えることができる。また、クジラなる概念的データは、
脊椎動物、胎性、恒温、陸生、といった属性の帰属主体
として捉らえることができる。本発明は、ウマ、クジ
ラ、…といった各概念的データを1つの木構造の葉とし
て位置付けるための構造化処理を、各概念的データが有
する属性に基づいて行うものである。以下、本発明の一
実施例を図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明に係る概念的データの構造化
方法を実施するデータ構造化装置の構成例を示すブロッ
ク図である。本実施例に係るデータ構造化装置は、大別
すると以下のものからなる。 A.概念的データ群の構造化に必要な情報を生成する系 B.各概念データ間の上下関係を求める系 C.概念データ群を階層構造化する系 D.データ検索のための系 以下、各系毎に各々を構成する要素について説明する。
【0014】a.概念的データ群の構造化に必要な情報
を生成する手段 事象入力手段1:この手段により、ウマ、クジラ、…と
いった、構造化すべき概念的データたる事象が入力され
る。 属性定義手段2:この手段には、脊椎動物、胎性、…と
いった属性が定義されて記憶される。 素数割当手段3:本実施例では、上記各属性を表す情報
として素数を使用する。この手段は、新たな属性を定義
すべきときに、後述の素数生成手段4によって生成され
た素数を当該属性に割り当てる。 素数生成手段4:上記の通り、本実施例では、上記各属
性を表す情報として素数を使用する。ここで、素数によ
って属性が一義的に決まるようにするためには、同一の
素数が複数の異なった属性に割り当てられないようにす
る必要がある。そこで、この素数生成手段3は、新たな
属性を定義する必要が生じた場合に、既に他の属性に割
り当てられた全ての素数と重複しない新たな素数を生成
する。 属性−素数対応記憶手段5:属性と素数との対応関係を
表わす属性−素数対応テーブルを記憶する。図2に属性
−素数対応テーブルの内容を例示する。 属性値割当手段6:この手段は、属性定義手段2に記憶
された各属性を図示しない表示装置に表示させ、使用者
が選択した各属性を図示しない入力装置を介し順次受け
取る。そして、このようにして受理した各属性に対応し
た各素数を上記属性−素数対応記憶手段5から読み取
り、これらの読み取った素数の積を求め、事象に対応し
た合成数として出力する。図3に事象−属性−合成数の
関係を例示する。 事象−属性値対応記憶手段7:この手段は、各事象とそ
の属性値である合成数との対応を表すテーブルを記憶す
る。
【0015】b.各概念データ間の上下関係を求める系 公約数演算手段8:この手段は、各事象に割り当てられ
た合成数を上記事象−属性値記憶手段7から読み取り、
それらの各合成数間の公約数を求める演算を行う。 最大公約数演算手段9:この手段は、上記各事象に割り
当てられた合成数の最大公約数をユークリッドの互除法
により求める。 最小公倍数演算手段10:この手段は、上記各事象に割
り当てられた合成数の最小公倍数を素因数分解により求
める。このようにして求められた公約数、最大公約数、
最小公倍数が各事象間の上下関係等を表す情報として使
用される。
【0016】c.概念データ群を階層構造化する系 階層化手段11:この手段は、上記公約数演算手段8を
繰り返し適用することにより、約数の階層化を行い、各
合成数を階層的グラフにする 階層化グラフ記憶手段12:この手段は、上記階層化手
段11によって階層化された階層的グラフをリストとし
て記憶する。
【0017】d.データ検索のための手段 連想属性選択手段13:この手段は、連想的検索、すな
わち、使用者によって指定された属性に対応する事象を
検索するデータ検索を行うために後述の属性値検索手段
14と共に設けられた手段である。本手段は、上記属性
定義手段2に記憶された各種属性のリストを表示装置
(図示略)に表示させ、検索者が指定した属性を図示し
ない入力装置を介して受理する。 属性値検索手段14:この手段は、上記連想属性選択手
段13を介して受理された各属性に対応した素数を上記
属性−素数対応記憶手段5から読み出し、それらの素数
の積である合成数を上記事象−属性値記憶手段7から検
索する。
【0018】以下、本実施例の動作を説明する。 (1)属性定義入力 概念的データ群の構造化を行うのに先立ち、構造化のた
めに使用する属性を定義する情報の入力が必要となる。
このデータ構造化装置によれば、使用者により属性定義
入力を指示するコマンドが入力されることにより、図4
にフローを示すルーチンが実行され、以下説明するよう
に属性を定義する情報の入力が行われる。
【0019】まず、ステップS1に進むと、図示しない
表示装置に構造化の対象たる概念的データのデータベー
スの種類、例えば動物、植物、無生物、…といった事項
のメニューが表示され、使用者は図示しない入力装置に
より所望の種類を指定する。これにより属性定義入力を
行うべきデータベースの種類が決定される。次にステッ
プS2に進み、属性の入力を要求するメッセージが表示
装置に表示される。そして、使用者が入力装置から脊椎
動物、胎性、…といった属性を入力すると、この属性は
上記ステップS1において決定されたデータベースに対
応した属性として属性定義手段2に記憶される。
【0020】次にステップS3に進み、ステップS2に
おいて入力された新たな属性に割り当てるべき素数が素
数生成手段4により生成され、素数割当手段3により当
該属性に割り当てられる。そして、ステップS4に進
み、ステップS2において入力された属性とステップS
3において生成された素数とからなるリストが属性−素
数対応記憶手段5に書き込まれる。
【0021】次にステップS5に進み、他に入力すべき
属性があるか否かを問うメッセージが表示装置に表示さ
れ、使用者によりその回答が入力される。そして、「他
に入力すべき属性はない」という回答が得られた場合に
はこのルーチンが終了し、「他に入力すべき属性があ
る」との回答が得られた場合にはステップS2〜S5が
再び繰り返される。以上の処理が行われることにより、
使用者が入力した属性が属性定義手段2に蓄積されると
共に図2に例示するような属性−素数対応テーブルが属
性−素数対応記憶手段5に記憶される。
【0022】(2)事象(概念的データ)の構造化処理 本実施例に係るデータ構造化装置は、新規な事象を受け
付け、その時点までの入力された事象を階層化した階層
的グラフを作成し、階層化グラフ記憶手段12に記憶す
るものである。以下、その動作について詳述する。
【0023】(2−1)新規な事象の受け付けを要求す
るコマンドが本装置に入力されると、本装置により、図
5にフローを示すルーチンが実行される。まず、ステッ
プS11に進むと、上述したステップS1(図4)と同
様に、表示装置にデータベースの種類のメニューが表示
され、使用者により所望の種類が指定される。これによ
り構造化処理の対象となるデータベースが決定される。
次にステップS12に進み、事象の入力を要求するメッ
セージが表示装置に表示され、使用者により、例えばカ
モ、ニワトリ、……といった事象が入力される。そし
て、新規に入力された事象に対応した記憶エリアが事象
−属性値記憶手段7に設定され、合成数の初期値として
「1」が書き込まれる。
【0024】次にステップS13に進むと、属性定義手
段2に記憶された属性のメニューが表示装置に表示され
る。そして、使用者は、表示画面に表示された属性群の
中にステップS12において入力した事象に当てはまる
適当な属性がある場合にはその属性を入力装置を操作し
て指定する。この結果、処理はステップS14へ進む。
一方、適当な属性がない場合、使用者は属性定義を要求
するコマンドを入力装置から入力する。この結果、上記
ステップS2〜S4と全く同様な処理、すなわち、使用
者により入力される新規な属性の属性定義手段2への記
憶(ステップS21)、新たな属性に対応した素数の生
成(ステップS22)および属性−素数対応テーブルの
作成(ステップS23)が行われる。そして、処理はス
テップS14に進む。
【0025】次にステップS14に進むと、ステップS
13において指定された属性またはS21において入力
された属性をステップS12において入力された事象に
割り当てる処理が行われる。さらに詳述すると、この割
り当て処理においては、指定または入力された属性に対
応した素数が属性−素数対応記憶手段5から読み出され
る。そして、この素数が、ステップS12において事象
−属性値記憶手段7に設定された新規事象に対応した記
憶エリアに記憶された合成数(初期値「1」)に乗じら
れ、乗算結果が新たな合成数として当該記憶エリアに書
き込まれる。
【0026】次にステップS15に進むと、他の属性が
有るか否かを問うメッセージが表示装置に表示され、使
用者によりその回答が入力される。そして、この回答が
「No」の場合はステップS16へ進み、「Yes」の
場合はステップS13〜S15が繰り返される。このよ
うにして新規事象に対応した各属性が入力されると共に
各属性に対応した素数の積である合成数が事象−属性値
記憶手段7内の当該事象に対応した記憶エリアに得られ
る。
【0027】ここで、複数の事象が全く同じ内容の属性
を有している場合、各事象の合成数として全く同じ値が
得られ、合成数によって事象を区別することができなく
なる。そこで、本実施例では、属性に対応した各素数の
積が相等しい事象が複数生じた場合、以下のように各事
象に合成数を割り当てるようにしている。
【0028】 最初の事象: 各属性に対応した素数の積 第2番目の事象: 各属性に対応した素数の積+(1/2)1 第3番目の事象: 各属性に対応した素数の積+(1/2)2 … 第k+1番目の事象:各属性に対応した素数の積+(1/2)
【0029】(2−2)構造化処理 次にステップS16に進むと、最大公約数演算手段9に
より事象−属性値記憶手段7に記憶された各事象に対応
した各合成数の全組み合わせについて最大公約数が各々
求められる。そして、このようにして求めたすべての最
大公約数について、各最大公約数を構成する約数(素
数)の個数が各々求められる。例えば図3に示すように
各事象の合成数が得られている場合、ニワトリおよびカ
モは各々の合成数の最大公約数が3・5・11・17・
23(“・”は乗算を意味する)であり、最大公約数を
構成する約数の個数は5個となる。また、ウマおよびク
ジラは各々の合成数の最大公約数が3・11・17であ
り、最大公約数を構成する約数の個数は3個となる。な
お、この最大公約数の演算において合成数の小数部の値
は無視される。
【0030】次にステップS17に進むと、類型化、す
なわち、各最大公約数のうち最も多くの個数の約数を含
んだ最大公約数が選択され、この選択された最大公約数
に対応した事象の組み合わせが求められる。図3に示す
例の場合、ニワトリとカモの組み合わせに対応した最大
公約数およびカエルとサンショウウオの組み合わせに対
応した最大公約数が共に5個の約数を含んでおり、事象
の全組み合わせの中で最大公約数の個数が最大となるた
め、ステップS17において選択されることとなる。こ
のようにして図7に示すようにニワトリとカモのグルー
プ化およびカエルとサンショウウオのグループ化が行わ
れる。
【0031】次にステップS18に進むと、階層化手段
11により上記ステップS17の結果に基づいて階層化
グラフが作成される。すなわち、まず、カモおよびニワ
トリの各々の合成数の最大公約数である3・5・11・
17・23がカモおよびニワトリの上位概念(この場
合、鳥類)の概念的データの合成数として定められる。
次に、図6に示すようにカモおよびニワトリを最下位ノ
ードたる葉とし、これらの葉をその上位概念である鳥類
に対応したノードに枝によって結び付けた木構造の階層
化グラフが得られる。同様に、カエルおよびサンショウ
ウオの上位概念として両生類(合成数3・5・13・1
7・19)が設定され、カエルおよびサンショウウオを
最下位ノードたる葉とし、これらをその上位ノード(上
位概念・鳥類に対応)に枝で結んだ木構造の階層化グラ
フが得られる。そして、このようにして得られた階層化
グラフが階層化グラフ記憶手段12に記憶される。
【0032】次にステップS19に進み、ステップS1
6において求めた約数の個数の最大値が1であったか否
かが判断される。そして、この判断結果が「Yes」の
場合はこのルーチンを終了し、「No」の場合はステッ
プS16に戻る。
【0033】ステップS16に戻ると、上位概念に枝で
結ばれていない残りの事象、すなわち、図6に示された
ウマ、クジラ、トカゲ、ワニ、サンマ、マグロ、鳥類お
よび両生類の各事象について、上述と同様に各事象に対
応した各合成数間の最大公約数がすべて求められ、この
ようにして求められたすべての最大公約数について、各
最大公約数を構成する約数の個数が各々求められる。
【0034】そして、ステップS17に進み、上述と同
様な類型化が行われる。この場合、ワニ、トカゲおよび
両生類のグループは合成数の最大公約数が3・5・11
・17であるから約数の個数が4個となり、サンマ、マ
グロおよび両生類のグループは合成数の最大公約数が3
・5・13・19であるから約数の個数が4個となり、
各々最も多くの約数を含む最大公約数に対応した組み合
わせとして選択される。このようにしてワニ、トカゲお
よび両生類のグループとサンマ、マグロおよび両生類の
グループとが得られる(図8参照)。そして、ステップ
S17の結果に基づく階層化(ステップS18)が行わ
れ、ステップS19に進む。
【0035】そして、以上説明したステップS16〜S
19の処理が繰り返され、図8→図9→図10→図11
というように事象のグループ化が進む。そして、ステッ
プS19の判断結果が「Yes」となることによりこの
ルーチンが終了する。このようにして木構造の葉たる各
事象からそれらの上位概念に対応した上位ノードが順次
求められ、最終的には図6に示すような階層化グラフが
階層化グラフ記憶手段12に記憶されることとなる。
【0036】(2−3)階層化グラフの修正 さて、あるノードに対応した概念Bが他の複数の概念、
例えば概念A1およびA2の属性を併せ持つものである
場合、概念Bは複数の上位概念A1およびA2と枝によ
って結ばれることとなる。この場合、複数の上位概念A
1およびA2が共通の下位概念Bを有することとなり、
木構造のデータベースとして好ましくないものである。
例えば図6において、爬虫類(合成数3・5・13・1
7)および魚類(合成数3・5・13・19)が両生類
(合成数3・5・13・17・19)を共通の下位概念
としているが、この部分が上記好ましくない状況に該当
する。
【0037】そこで、本実施例では、このような複数の
上位概念を有する下位概念に割り当てられた合成数が複
数の上位概念の各合成数の最小公倍数となることに着目
し、複数概念、例えばA1,A2,…の各合成数の最小
公倍数を最小公倍数演算手段10によって演算し、この
最小公倍数とある概念Bの合成数とが一致した場合、そ
の概念Bと概念A1,A2,…との間の枝を取り除き、
概念A1,A2,…が最初に集合するさらに上位の概念
を見つけ、この概念と上記概念Bとの間に枝をはる。
【0038】例えば図6において、両生類は爬虫類およ
び魚類の共通の下位概念となっているが(実線で示した
枝)、爬虫類の合成数3・5・13・17と魚類の合成
数3・5・13・19の最小公倍数は3・5・13・1
7・19となり、これは両生類の合成数と一致する。そ
こで、爬虫類および魚類から両生類へはられた枝を取り
除き、図6において破線で示すように、両生類から爬虫
類および魚類が集合する最初の上位概念(合成数3・5
・13)へ枝をはる。このような階層化グラフの修正を
行うことにより完全な木構造のデータベースが階層化グ
ラフ記憶手段12に得られる。
【0039】(3)検索 本実施例によれば以下説明するような連想検索を行うこ
とができる。 (3−1)検索例1 階層化グラフを最上位ノード(図6では脊椎動物(合成
数3))から順次下位ノードへ向けて進める検索であ
る。まず、検索したい事象が有する属性、例えばオオサ
ンショウウオであれば、脊椎動物、卵生、変温、陸生、
水生という属性が連想属性選択手段13により入力され
る。
【0040】そして、このようにして入力された属性に
対応した素数3,5,13,17,19が属性−素数対
応記憶手段7から読み出される。そして、階層化グラフ
記憶手段12内の階層化グラフ(図6参照)の最上位ノ
ード(脊椎動物;合成数3)から下位に向けて検索が進
められる。
【0041】ここで、あるノードが複数の下位ノードを
有する場合、いずれの下位ノードへ検索を進めるかを選
択せねばならない。本実施例では各下位ノードの合成数
を構成する約数のうち何個が上記入力属性に対応した各
素数と一致するかを求め、入力属性に対応した素数と一
致する約数を最も多く含んだ合成数に対応したノードが
選択される。
【0042】例えば図6においては、最上位ノード(合
成数3)は合成数が各々3・7、3・11、3・5であ
る各下位ノードを有している。各下位ノードの合成数の
約数と入力属性に対応した素数3,5,13,17,1
9とを比較すると、合成数が3・5であるノードが入力
属性に対応した素数と一致する約数を最も多く含んでい
るので(この場合、2個)、このノードが検索を進める
べきノードとして選択されることとなる。
【0043】次に合成数が3・5であるノードは合成数
が各々3・5・11、3・5・13である2つの下位ノ
ードを有している。この場合、合成数3・5・13の方
が入力属性に対応した素数と一致する約数を多く含んで
いるので、このノードが選択されることとなる。
【0044】以下、同様にさらに下位のノードへと検索
が進められ、最終的に両生類に対応したノード(合成数
3・5・13・17・19)に辿り付き、このノードに
接続された葉であるカエルおよびオオサンショウウオが
検索結果として得られる。
【0045】(3−2)検索例2 入力属性の個数に基づいて階層のレベルを判定し、その
階層レベルに対応した各ノードのうち合成数が入力属性
の合成数と一致するものを求め、そのノードの下位のノ
ード若しくは葉を検索結果として出力する。
【0046】例えば、入力属性が5個あり、それらに対
応した合成数が3・5・13・17・19である場合、
階層レベルが5であるノード、すなわち、最上位ノード
から下位へ向って5番目のノードが検索の対象となる。
図6に示す例では、合成数が3・5・11・17・23
であるノード(鳥類)と合成数が3・5・13・17・
19であるノード(両生類)である。そして、これらの
うち入力属性の合成数に対応したノード(両生類)が選
択され、その葉であるカエル、オオサンショウウオが検
索結果として出力される。
【0047】最上位のノードから順次検索を進める場
合、属性の数が多いと検索に時間が掛かってしまうが、
上記検索によればこのような不都合が生じず効率的に検
索を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るデータ構造化方法によれ
ば、概念的データをその各属性に対応した素数の積であ
る合成数によって表わすので、概念的データの包含関係
を表わすために他のデータを定義したりする必要がな
い。また、上記データ構造化方法により構造化されたデ
ータベースによれば、各概念的データに対応した各合成
数を用いた簡単な代数的演算を施すことのみにより各概
念的データ間の上下関係、包含関係を求めることがで
き、高速なデータ検索を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による概念的データの構
造化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例における属性−素数対応記憶手段5
の記憶内容を例示する図である。
【図3】 同実施例における事象−属性−合成数の関係
を例示する図である。
【図4】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】 同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】 同実施例により得られた階層化グラフを示す
図である。
【図7】 同実施例によって行われる概念的データの階
層化を示す図である。
【図8】 同実施例によって行われる概念的データの階
層化を示す図である。
【図9】 同実施例によって行われる概念的データの階
層化を示す図である。
【図10】 同実施例によって行われる概念的データの
階層化を示す図である。
【図11】 同実施例によって行われる概念的データの
階層化を示す図である。
【符号の説明】
1……事象入力手段、2……属性定義手段、3……素数
割り当て手段、4……素数生成手段、5……属性−素数
対応記憶手段、6……属性値割り当て手段、7……事象
−属性値対応記憶手段、8……公約数演算手段、9……
最大公約数演算手段、10……最小公倍数演算手段、1
1……階層化手段、12……階層化グラフ記憶手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概念的データをその階層性を反映した形
    で管理保存する際に、その構造化を行う方法であって、 前記概念的データが有する各属性に対し固有の素数を割
    り当て、これらの各素数の積である合成数を前記概念的
    データを表わす情報として使用することを特徴とする概
    念的データの構造化方法。
  2. 【請求項2】 前記各概念的データに対応した各合成数
    の公約数を合成数とする概念的データを前記各概念的デ
    ータを包含する上位概念に対応した概念的データとして
    求めることを特徴とする請求項1記載の概念的データの
    構造化方法。
  3. 【請求項3】 前記各概念的データに対応した各合成数
    の最大公約数を前記各概念的データの最も近い上位の概
    念的データを表わす合成数として使用することを特徴と
    する請求項1記載の概念的データの構造化方法。
  4. 【請求項4】 複数の前記概念的データの各合成数の最
    小公倍数に対し他の概念的データの合成数が一致する場
    合に、その概念的データを前記複数の概念的データの共
    通の上位概念の直下の概念的データとして取り扱うこと
    を特徴とする請求項1記載の概念的データの構造化方
    法。
  5. 【請求項5】 概念的データをその階層性を反映した形
    で管理保存する際にその構造化を行う装置であって、 各概念的データが有する各属性に対し固有の素数を割り
    当てる素数割当手段と、 前記各概念的データが有する各属性に対応した各素数の
    積である合成数を記憶する記憶手段と、 前記各概念的データの合成数間の最大公約数を順次求め
    ることにより、その最大公約数を合成数とする前記各概
    念的データの上位概念相当の概念的データを順次求め、
    前記各概念的データを階層化する階層化手段とを具備す
    ることを特徴とするデータ構造化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008065543A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Toshiba Corp 構造化文書検索装置及び構造化文書検索方法
JP2016173678A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 富士通株式会社 関係推定方法、関係推定プログラムおよび情報処理装置

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