JPH0715233A - 平面アンテナ - Google Patents
平面アンテナInfo
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- JPH0715233A JPH0715233A JP15517393A JP15517393A JPH0715233A JP H0715233 A JPH0715233 A JP H0715233A JP 15517393 A JP15517393 A JP 15517393A JP 15517393 A JP15517393 A JP 15517393A JP H0715233 A JPH0715233 A JP H0715233A
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- Japan
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- planar antenna
- feeding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型でありながら充分な受信を確保できるよ
うにする。 【構成】 放射素子3Aを形成した放射回路層3と、給
電プローブ4aを形成した給電回路層4と、導電性平面
にて形成した地導体層5aとをそれぞれ平行に配設した
平面アンテナ1において、アンテナ周辺に電波反射面5
b,5c,5d,5eを設けた。
うにする。 【構成】 放射素子3Aを形成した放射回路層3と、給
電プローブ4aを形成した給電回路層4と、導電性平面
にて形成した地導体層5aとをそれぞれ平行に配設した
平面アンテナ1において、アンテナ周辺に電波反射面5
b,5c,5d,5eを設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星放送を受信するた
めの平面アンテナに関するものである。
めの平面アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の衛星放送受信用の平面アンテナに
あっては、ストリップ線路をクランク状に折り曲げて構
成するもの、あるいは、複数のパッチ素子で構成するも
のなどが提案されてきた。しかしながら、上述のような
平面アンテナにあっては、日本の衛星放送に用いられる
11.7GHz〜12.0GHzの衛星放送周波数帯域
全体にわたって、充分な受信性能を持たせることが困難
であった。また、給電プローブに電力を給電するための
給電線からの電力損失も大きく、効率の面からも充分な
受信性能を持たせることが困難であった。
あっては、ストリップ線路をクランク状に折り曲げて構
成するもの、あるいは、複数のパッチ素子で構成するも
のなどが提案されてきた。しかしながら、上述のような
平面アンテナにあっては、日本の衛星放送に用いられる
11.7GHz〜12.0GHzの衛星放送周波数帯域
全体にわたって、充分な受信性能を持たせることが困難
であった。また、給電プローブに電力を給電するための
給電線からの電力損失も大きく、効率の面からも充分な
受信性能を持たせることが困難であった。
【0003】そこで、本発明者等は、パラボラアンテナ
と同程度に衛星放送周波数帯域全体にわたって高効率で
且つ充分な受信性能を有する平面アンテナを目標に、研
究開発を行ってきた。その結果、放射回路層と給電回路
層と地導体層との平行な平板状の3層を備える所謂トリ
プレート型平面アンテナにあっては、複数の放射素子と
複数の給電プローブとの配設関係を、電磁気的な結合対
を成す放射素子と給電プローブとで生成されるそれぞれ
の平行平板モードの電磁波がそれぞれ同位相で重なり合
って互いに増強し合って再放射可能と成るように設定す
ると、平行平板モードの電磁波を有効に利用することが
可能と成り、衛星放送周波数帯域全体にわたって高効率
化が実現でき、受信性能を向上し得ることを見出した。
と同程度に衛星放送周波数帯域全体にわたって高効率で
且つ充分な受信性能を有する平面アンテナを目標に、研
究開発を行ってきた。その結果、放射回路層と給電回路
層と地導体層との平行な平板状の3層を備える所謂トリ
プレート型平面アンテナにあっては、複数の放射素子と
複数の給電プローブとの配設関係を、電磁気的な結合対
を成す放射素子と給電プローブとで生成されるそれぞれ
の平行平板モードの電磁波がそれぞれ同位相で重なり合
って互いに増強し合って再放射可能と成るように設定す
ると、平行平板モードの電磁波を有効に利用することが
可能と成り、衛星放送周波数帯域全体にわたって高効率
化が実現でき、受信性能を向上し得ることを見出した。
【0004】その後、本発明者等は、更に研究開発を進
め、円偏波を直線偏波に変換する複数のミアンダーライ
ンを形成した偏波変換層を前記トリプレート型平面アン
テナの前方に重ねて配置することにより、衛星放送周波
数帯域全体にわたって高効率で且つ優れた交差偏波性能
を有する平面アンテナを実現するに至った。
め、円偏波を直線偏波に変換する複数のミアンダーライ
ンを形成した偏波変換層を前記トリプレート型平面アン
テナの前方に重ねて配置することにより、衛星放送周波
数帯域全体にわたって高効率で且つ優れた交差偏波性能
を有する平面アンテナを実現するに至った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、より受
波面積が小さくしかも充分な受信特性を確保できる平面
アンテナが求められ、今まで以上に小型でありながら充
分な受信特性を備える平面アンテナを実現しなければな
らないと言う問題点があった。
波面積が小さくしかも充分な受信特性を確保できる平面
アンテナが求められ、今まで以上に小型でありながら充
分な受信特性を備える平面アンテナを実現しなければな
らないと言う問題点があった。
【0006】本発明は、上記の問題点を改善するために
成されたもので、その目的とするところは、小型であり
ながら充分な受信を確保できる平面アンテナを提供する
ことにある。
成されたもので、その目的とするところは、小型であり
ながら充分な受信を確保できる平面アンテナを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するため、請求項1記載の発明にあっては、放射
素子を形成した放射回路層と、給電プローブを形成した
給電回路層と、導電性平面にて形成した地導体層とをそ
れぞれ平行に配設した平面アンテナにおいて、アンテナ
周辺に電波反射面を設けたことを特徴とする。
を解決するため、請求項1記載の発明にあっては、放射
素子を形成した放射回路層と、給電プローブを形成した
給電回路層と、導電性平面にて形成した地導体層とをそ
れぞれ平行に配設した平面アンテナにおいて、アンテナ
周辺に電波反射面を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明にあっては、電磁気的
な結合対を成す複数の放射素子と複数の給電プローブと
で生成されるそれぞれの平行平板モードの電磁波が同位
相で重なり合って増強し合うように、複数の放射素子を
同一平面上に形成した放射回路層と、複数の給電プロー
ブを同一平面上に形成した給電回路層と、導電性平面に
て形成した地導体層とをそれぞれ平行に配設した平面ア
ンテナにおいて、アンテナ周辺に電波反射面を設けたこ
とを特徴とする。
な結合対を成す複数の放射素子と複数の給電プローブと
で生成されるそれぞれの平行平板モードの電磁波が同位
相で重なり合って増強し合うように、複数の放射素子を
同一平面上に形成した放射回路層と、複数の給電プロー
ブを同一平面上に形成した給電回路層と、導電性平面に
て形成した地導体層とをそれぞれ平行に配設した平面ア
ンテナにおいて、アンテナ周辺に電波反射面を設けたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明にあっては、前記放射
回路層の前方に円偏波を直線偏波に変換する偏波変換層
を設けたことを特徴とする。
回路層の前方に円偏波を直線偏波に変換する偏波変換層
を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明にあっては、前記電波
反射面は前記地導体層の成す平面に対して直交する直線
に平行な面であることを特徴とする。
反射面は前記地導体層の成す平面に対して直交する直線
に平行な面であることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明にあっては、前記電波
反射面は前記地導体層の成す平面から前記放射回路層の
成す平面に達していることを特徴とする。
反射面は前記地導体層の成す平面から前記放射回路層の
成す平面に達していることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明にあっては、前記電波
反射面は、前記放射回路層と前記給電回路層との電磁気
的な結合で生成する平行平板モードの電磁波と、該平行
平板モードの電磁波が前記電波反射面で反射して生ずる
反射電磁波とが、それぞれ同位相で重なり合って増強し
合う位置に配設されていることを特徴とする。
反射面は、前記放射回路層と前記給電回路層との電磁気
的な結合で生成する平行平板モードの電磁波と、該平行
平板モードの電磁波が前記電波反射面で反射して生ずる
反射電磁波とが、それぞれ同位相で重なり合って増強し
合う位置に配設されていることを特徴とする。
【0013】
【作用】以上のように構成したことによって、請求項1
記載の発明にあっては、有効に利用されることなく平面
アンテナ外に漏洩してしまう電磁波であっても、電波反
射面で反射して再び平面アンテナ内へ戻すことができ
る。従って、有効に利用されることなく漏洩してしまう
電磁波の割合を少なくでき、小型でありながら充分な受
信を可能にできるのである。
記載の発明にあっては、有効に利用されることなく平面
アンテナ外に漏洩してしまう電磁波であっても、電波反
射面で反射して再び平面アンテナ内へ戻すことができ
る。従って、有効に利用されることなく漏洩してしまう
電磁波の割合を少なくでき、小型でありながら充分な受
信を可能にできるのである。
【0014】請求項2記載の発明にあっては、放射素子
と給電プローブとの電磁気的な結合対で生成される平行
平板モードの電磁波は、電波反射面により平面アンテナ
内へ戻すことができる。従って、有効に利用されること
なく漏洩してしまう電磁波の割合を少なくでき、小型で
ありながら充分な受信を可能にできるのである。
と給電プローブとの電磁気的な結合対で生成される平行
平板モードの電磁波は、電波反射面により平面アンテナ
内へ戻すことができる。従って、有効に利用されること
なく漏洩してしまう電磁波の割合を少なくでき、小型で
ありながら充分な受信を可能にできるのである。
【0015】請求項3記載の発明にあっては、円偏波を
直線偏波に変換する偏波変換層を備える平面アンテナで
あっても、電波反射面は有効に利用されることなく平面
アンテナ外に漏洩しようとする電磁波を反射して平面ア
ンテナ内へ戻す。従って、有効に利用されることなく漏
洩してしまう電磁波の割合を少なくでき、小型でありな
がら充分な受信を可能にできるのである。
直線偏波に変換する偏波変換層を備える平面アンテナで
あっても、電波反射面は有効に利用されることなく平面
アンテナ外に漏洩しようとする電磁波を反射して平面ア
ンテナ内へ戻す。従って、有効に利用されることなく漏
洩してしまう電磁波の割合を少なくでき、小型でありな
がら充分な受信を可能にできるのである。
【0016】請求項4記載の発明にあっては、有効に利
用されることなく平面アンテナ外に漏洩しようとする電
磁波は、対向する電波反射面間で何回もエコーのように
反射するので、電磁波の利用効率を更に向上させること
ができ、小型でありながら充分な受信を可能にできるの
である。
用されることなく平面アンテナ外に漏洩しようとする電
磁波は、対向する電波反射面間で何回もエコーのように
反射するので、電磁波の利用効率を更に向上させること
ができ、小型でありながら充分な受信を可能にできるの
である。
【0017】請求項5記載の発明にあっては、電波反射
面は、有効に利用されることなく平面アンテナ外に漏洩
しようとする電磁波の多い位置で、且つ、平面アンテナ
がもともと必要とする厚さ以内の高さであるので、平面
アンテナの厚みを厚くすることなく比較的小さな電波反
射面で電波反射面の効果を最も引き出すことができ、小
型でありながら充分な受信を可能にできるのである。
面は、有効に利用されることなく平面アンテナ外に漏洩
しようとする電磁波の多い位置で、且つ、平面アンテナ
がもともと必要とする厚さ以内の高さであるので、平面
アンテナの厚みを厚くすることなく比較的小さな電波反
射面で電波反射面の効果を最も引き出すことができ、小
型でありながら充分な受信を可能にできるのである。
【0018】請求項6記載の発明にあっては、入射する
電磁波と電波反射面にて反射する電磁波とが同位相で重
なり合って増強し合うので、電波反射面の効果を最も引
き出すことができ、小型でありながら充分な受信を可能
にできるのである。
電磁波と電波反射面にて反射する電磁波とが同位相で重
なり合って増強し合うので、電波反射面の効果を最も引
き出すことができ、小型でありながら充分な受信を可能
にできるのである。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る平面アンテナの第1実施
例を図1〜図3に基づいて、第2実施例を図4に基づい
て、それぞれ詳細に説明する。
例を図1〜図3に基づいて、第2実施例を図4に基づい
て、それぞれ詳細に説明する。
【0020】〔第1実施例〕図1は平面アンテナを示す
要部分解斜視図、図2は平面アンテナを示す要部断面
図、図3は平面アンテナにおける電波反射面による効果
を示す特性説明図である。
要部分解斜視図、図2は平面アンテナを示す要部断面
図、図3は平面アンテナにおける電波反射面による効果
を示す特性説明図である。
【0021】平面アンテナ1は略矩形平板状のアンテナ
である。図1に示すように、平面アンテナ1は偏波変換
層2と放射回路層3と給電回路層4と地導体箱5とを備
えている。偏波変換層2は、円偏波の電磁波を直線偏波
の電磁波に変換する層であり、3枚の偏波変換フィルム
20,21,22と、3枚のセパレータ23,24,2
5とをそれぞれ交互に重ね合わせて構成されている。偏
波変換フィルム20,21,22は、それぞれ複数のク
ランク状の導電路であるミアンダーライン2aを誘電体
フィルムにプリントしたものである。セパレータ23,
24,25は、偏波変換フィルム20,21,22のそ
れぞれを平行且つ所定間隔に保つためのもので、誘電体
損失の少ない発泡ポリエチレン樹脂シートなどが用いら
れている。
である。図1に示すように、平面アンテナ1は偏波変換
層2と放射回路層3と給電回路層4と地導体箱5とを備
えている。偏波変換層2は、円偏波の電磁波を直線偏波
の電磁波に変換する層であり、3枚の偏波変換フィルム
20,21,22と、3枚のセパレータ23,24,2
5とをそれぞれ交互に重ね合わせて構成されている。偏
波変換フィルム20,21,22は、それぞれ複数のク
ランク状の導電路であるミアンダーライン2aを誘電体
フィルムにプリントしたものである。セパレータ23,
24,25は、偏波変換フィルム20,21,22のそ
れぞれを平行且つ所定間隔に保つためのもので、誘電体
損失の少ない発泡ポリエチレン樹脂シートなどが用いら
れている。
【0022】放射回路層3は、放射回路板30とセパレ
ータ31とを重ね合わせたものである。放射回路板30
は、厚さ略0.4mmのアルミニウムの導電性板材に、
複数の放射素子3A,……を、縦横略22mmピッチ
(送受対象周波数の波長と略等しくされている)で、8
行8列のマトリクス状に形成したものである。なお、図
1にあっては、4行4列のマトリクス状に形成したよう
に描かれているが、実際は8行8列のマトリクス状に形
成されている。各々の放射素子3Aは中央部に1対の矩
形のアパーチャ(孔)3a,3bを備えている。アパー
チャ3aとアパーチャ3bとは同形同大(長辺が13m
mで短辺が2mmのスロット)にされると共に、アパー
チャ3aとアパーチャ3bとのピッチL1 は9mmにさ
れている。セパレータ31としては、前述のものと同様
に、誘電体損失の少ない発泡ポリエチレン樹脂シートな
どが用いられている。
ータ31とを重ね合わせたものである。放射回路板30
は、厚さ略0.4mmのアルミニウムの導電性板材に、
複数の放射素子3A,……を、縦横略22mmピッチ
(送受対象周波数の波長と略等しくされている)で、8
行8列のマトリクス状に形成したものである。なお、図
1にあっては、4行4列のマトリクス状に形成したよう
に描かれているが、実際は8行8列のマトリクス状に形
成されている。各々の放射素子3Aは中央部に1対の矩
形のアパーチャ(孔)3a,3bを備えている。アパー
チャ3aとアパーチャ3bとは同形同大(長辺が13m
mで短辺が2mmのスロット)にされると共に、アパー
チャ3aとアパーチャ3bとのピッチL1 は9mmにさ
れている。セパレータ31としては、前述のものと同様
に、誘電体損失の少ない発泡ポリエチレン樹脂シートな
どが用いられている。
【0023】給電回路層4は、給電回路フィルム40と
セパレータ41とを重ね合わせたものである。給電回路
フィルム40は、前述の放射素子3Aと対を成して電磁
気的な結合を生ずる複数の給電プローブ4a,……と、
複数の給電プローブ4a,……をコンバータ(図示せ
ず)へ導く給電路4bとを備えている。給電回路フィル
ム40は枝分かれした導電路である給電路4bを誘電体
フィルムにプリントしたものであり、それぞれの枝分か
れした給電路4bの先端近傍部が給電プローブ4aに成
っている。セパレータ41としては、前述のものと同様
に、誘電体損失の少ない発泡ポリエチレン樹脂シートな
どが用いられている。
セパレータ41とを重ね合わせたものである。給電回路
フィルム40は、前述の放射素子3Aと対を成して電磁
気的な結合を生ずる複数の給電プローブ4a,……と、
複数の給電プローブ4a,……をコンバータ(図示せ
ず)へ導く給電路4bとを備えている。給電回路フィル
ム40は枝分かれした導電路である給電路4bを誘電体
フィルムにプリントしたものであり、それぞれの枝分か
れした給電路4bの先端近傍部が給電プローブ4aに成
っている。セパレータ41としては、前述のものと同様
に、誘電体損失の少ない発泡ポリエチレン樹脂シートな
どが用いられている。
【0024】地導体箱5は、導電性の厚さ略0.4mm
のアルミニウム板材を鈑金加工した背丈の低い有底矩形
筒状のものである。地導体箱5において、底部面5aは
地導体層に相当し、地導体箱5の4つの側面部5b,5
c,5d,5eは電波反射面に相当している。
のアルミニウム板材を鈑金加工した背丈の低い有底矩形
筒状のものである。地導体箱5において、底部面5aは
地導体層に相当し、地導体箱5の4つの側面部5b,5
c,5d,5eは電波反射面に相当している。
【0025】平面アンテナ1の要部は、上述のような偏
波変換層2と放射回路層3と給電回路層4とを、上述の
ような地導体箱5の中に、次のように収めることにより
完成する。すなわち、偏波変換層2と放射回路層3と給
電回路層4とは、地導体箱5の底部面5bよりも僅かに
小さくされている。そこで、セパレータ41、給電回路
フィルム40、セパレータ31、放射回路板30、セパ
レータ25、偏波変換フィルム22、セパレータ24、
偏波変換フィルム21、セパレータ23、偏波変換フィ
ルム20の順に地導体箱5の中に積層して収容する。す
ると、平面アンテナ1の要部は完成して図2に示すよう
な状態に成り、地導体箱5の上端縁は偏波変換フィルム
20の成す平面と一致するようにされている。この図2
に示す状態で平面視すると、各々の放射素子3A,……
の中心と各々の給電プローブ4a,……とはそれぞれち
ょうど重なり合うようにされている。
波変換層2と放射回路層3と給電回路層4とを、上述の
ような地導体箱5の中に、次のように収めることにより
完成する。すなわち、偏波変換層2と放射回路層3と給
電回路層4とは、地導体箱5の底部面5bよりも僅かに
小さくされている。そこで、セパレータ41、給電回路
フィルム40、セパレータ31、放射回路板30、セパ
レータ25、偏波変換フィルム22、セパレータ24、
偏波変換フィルム21、セパレータ23、偏波変換フィ
ルム20の順に地導体箱5の中に積層して収容する。す
ると、平面アンテナ1の要部は完成して図2に示すよう
な状態に成り、地導体箱5の上端縁は偏波変換フィルム
20の成す平面と一致するようにされている。この図2
に示す状態で平面視すると、各々の放射素子3A,……
の中心と各々の給電プローブ4a,……とはそれぞれち
ょうど重なり合うようにされている。
【0026】地導体箱5の4つの側面部5b,5c,5
d,5eは、それぞれ最周縁の放射素子3Aの中心から
略{(2N−1)×λ/4}の距離に位置するようにさ
れている。この{(2N−1)×λ/4}の距離は実験
的にアンテナ効率が極大値となる好ましい位置である。
このアンテナ効率が極大値となる好ましい位置は、連続
して入射する波長λの電磁波の反射波が入射してくる波
長λの電磁波と同位相で重なり合って増強し合う条件を
定性的に考察することによっても理解される。なお、N
は整数であり、λは送受対象電磁波の波長である。12
GHzではλ≒25mmである。また、面積を少しでも
小さくするために、平面アンテナ1にあっては、N=2
としている。
d,5eは、それぞれ最周縁の放射素子3Aの中心から
略{(2N−1)×λ/4}の距離に位置するようにさ
れている。この{(2N−1)×λ/4}の距離は実験
的にアンテナ効率が極大値となる好ましい位置である。
このアンテナ効率が極大値となる好ましい位置は、連続
して入射する波長λの電磁波の反射波が入射してくる波
長λの電磁波と同位相で重なり合って増強し合う条件を
定性的に考察することによっても理解される。なお、N
は整数であり、λは送受対象電磁波の波長である。12
GHzではλ≒25mmである。また、面積を少しでも
小さくするために、平面アンテナ1にあっては、N=2
としている。
【0027】上述のように構成された平面アンテナ1に
あっては、次のようにして放送衛星からの電波を受信す
る。すなわち、円偏波で送出されて平面アンテナ1に到
達する電磁波は、偏波変換層2で直線偏波の電磁波に変
換されて放射回路層3に伝搬する。放射回路層3に伝搬
する直線偏波の電磁波は、放射回路層3のそれぞれの放
射素子3A,……と電磁気的に結合している給電回路層
4の給電プローブ4a,……とで捕獲受信され、それぞ
れの給電プローブ4a,……からそれぞれの給電路4b
を介して一箇所に集められコンバータ(図示せず)へ導
かれる。
あっては、次のようにして放送衛星からの電波を受信す
る。すなわち、円偏波で送出されて平面アンテナ1に到
達する電磁波は、偏波変換層2で直線偏波の電磁波に変
換されて放射回路層3に伝搬する。放射回路層3に伝搬
する直線偏波の電磁波は、放射回路層3のそれぞれの放
射素子3A,……と電磁気的に結合している給電回路層
4の給電プローブ4a,……とで捕獲受信され、それぞ
れの給電プローブ4a,……からそれぞれの給電路4b
を介して一箇所に集められコンバータ(図示せず)へ導
かれる。
【0028】しかしながら、放射素子3A,……と給電
プローブ4a,……とで捕獲受信し得なかったり、ある
いは、一旦捕獲受信したものの再び電磁波として再放射
されたりして、かなりのエネルギーの電磁波が平行平板
モードの電磁波として放射回路層3や給電回路層4に沿
って平行に広がり平面アンテナ1の外に漏洩しようとす
る。しかも、複数の放射素子3A,……の縦横のピッチ
および複数の給電プローブ4a,……の縦横のピッチの
それぞれは、送受対象周波数の波長λと略等しい22m
mとされているので、この漏洩しようとする電磁波は互
いに同位相で重なり増強し合っている。この増強し合っ
て漏洩しようとする電磁波は、地導体箱5の4つの側面
部5b,5c,5d,5eで反射されて再び平面アンテ
ナ1の内部に戻される。しかも、地導体箱5の4つの側
面部5b,5c,5d,5eは、それぞれ最周縁の放射
素子3Aの中心から略{3λ/4}の距離に位置するよ
うにされている。従って、再び平面アンテナ1の内部に
戻される電磁波は、放射回路層3や給電回路層4に沿っ
て平行に広がろうとしている平行平板モードの電磁波と
同位相で重なり増強し合って、再び放射素子3A,……
と給電プローブ4a,……とで捕獲受信され得る機会が
与えられることになる。つまり、上述のような平面アン
テナ1にあっては、電磁波の利用効率を向上させること
ができ、小型でありながら充分な受信を可能にできるの
である。
プローブ4a,……とで捕獲受信し得なかったり、ある
いは、一旦捕獲受信したものの再び電磁波として再放射
されたりして、かなりのエネルギーの電磁波が平行平板
モードの電磁波として放射回路層3や給電回路層4に沿
って平行に広がり平面アンテナ1の外に漏洩しようとす
る。しかも、複数の放射素子3A,……の縦横のピッチ
および複数の給電プローブ4a,……の縦横のピッチの
それぞれは、送受対象周波数の波長λと略等しい22m
mとされているので、この漏洩しようとする電磁波は互
いに同位相で重なり増強し合っている。この増強し合っ
て漏洩しようとする電磁波は、地導体箱5の4つの側面
部5b,5c,5d,5eで反射されて再び平面アンテ
ナ1の内部に戻される。しかも、地導体箱5の4つの側
面部5b,5c,5d,5eは、それぞれ最周縁の放射
素子3Aの中心から略{3λ/4}の距離に位置するよ
うにされている。従って、再び平面アンテナ1の内部に
戻される電磁波は、放射回路層3や給電回路層4に沿っ
て平行に広がろうとしている平行平板モードの電磁波と
同位相で重なり増強し合って、再び放射素子3A,……
と給電プローブ4a,……とで捕獲受信され得る機会が
与えられることになる。つまり、上述のような平面アン
テナ1にあっては、電磁波の利用効率を向上させること
ができ、小型でありながら充分な受信を可能にできるの
である。
【0029】上述のように構成した平面アンテナ1のア
ンテナ効率と交差偏波特性とを実測したことろ、11.
5GHz〜12.5GHzの広帯域(1GHz)にわた
って、80%以上のアンテナ効率と23dB以上の交差
偏波特性とが得られた。また、アンテナ効率の最大点で
は90%以上が実現できた。
ンテナ効率と交差偏波特性とを実測したことろ、11.
5GHz〜12.5GHzの広帯域(1GHz)にわた
って、80%以上のアンテナ効率と23dB以上の交差
偏波特性とが得られた。また、アンテナ効率の最大点で
は90%以上が実現できた。
【0030】なお、図3の周波数対アンテナ効率の説明
図にあっては、実線は平面アンテナ1のアンテナ効率特
性を、一点鎖線は平面アンテナ1の地導体箱5の4つの
側面部5b,5c,5d,5eの中の2つの側面部5
b,5dを無くした場合のアンテナ効率特性を、破線は
平面アンテナ1の地導体箱5の4つの側面部5b,5
c,5d,5eの全てを無くした場合のアンテナ効率特
性を、それぞれ示している。
図にあっては、実線は平面アンテナ1のアンテナ効率特
性を、一点鎖線は平面アンテナ1の地導体箱5の4つの
側面部5b,5c,5d,5eの中の2つの側面部5
b,5dを無くした場合のアンテナ効率特性を、破線は
平面アンテナ1の地導体箱5の4つの側面部5b,5
c,5d,5eの全てを無くした場合のアンテナ効率特
性を、それぞれ示している。
【0031】また、図1に示す平面アンテナ1の地導体
箱5の上端縁を低くして、地導体箱5の上端縁を偏波変
換フィルム20の成す平面に一致させるのではなく放射
回路板30の成す平面に一致させるようにすると、アン
テナ効率特性は低下することが判明した。すなわち、放
射回路板30と地導体箱5の底部面5aとの間にのみ発
生すると思われていた平行平板モードの電磁波は放射回
路板30の上方にまで及んでいるか、あるいは、アンテ
ナ効率特性に影響を及ぼす平行平板モードの電磁波以外
の要因が考えられる。従って、電波反射面を放射回路板
30の上方の偏波変換層2の周囲にのみ形成しても、電
波反射面の全く無い従来の平面アンテナよりもアンテナ
効率特性の向上が図れるものと思われる。
箱5の上端縁を低くして、地導体箱5の上端縁を偏波変
換フィルム20の成す平面に一致させるのではなく放射
回路板30の成す平面に一致させるようにすると、アン
テナ効率特性は低下することが判明した。すなわち、放
射回路板30と地導体箱5の底部面5aとの間にのみ発
生すると思われていた平行平板モードの電磁波は放射回
路板30の上方にまで及んでいるか、あるいは、アンテ
ナ効率特性に影響を及ぼす平行平板モードの電磁波以外
の要因が考えられる。従って、電波反射面を放射回路板
30の上方の偏波変換層2の周囲にのみ形成しても、電
波反射面の全く無い従来の平面アンテナよりもアンテナ
効率特性の向上が図れるものと思われる。
【0032】〔第2実施例〕図4は平面アンテナを示す
要部断面図である。なお、図4にあっては、第1実施例
の平面アンテナと同じ箇所には同じ符号を付してあるの
で、同じ箇所の詳細な説明は省略する。
要部断面図である。なお、図4にあっては、第1実施例
の平面アンテナと同じ箇所には同じ符号を付してあるの
で、同じ箇所の詳細な説明は省略する。
【0033】図4に示す平面アンテナ1が第1実施例の
平面アンテナと異なり特徴と成るのは次の構成である。
すなわち、第1実施例の地導体箱5に相当するものが無
く、地導体層に相当する地導体板6と電波反射面に相当
する銅テープ7とがそれぞれ設けられ、地導体板6と銅
テープ7とはそれぞれ分離されている構成である。
平面アンテナと異なり特徴と成るのは次の構成である。
すなわち、第1実施例の地導体箱5に相当するものが無
く、地導体層に相当する地導体板6と電波反射面に相当
する銅テープ7とがそれぞれ設けられ、地導体板6と銅
テープ7とはそれぞれ分離されている構成である。
【0034】地導体板6は導電性のアルミニウム板材を
矩形に切断したもので、平面視した場合の外形は偏波変
換層2と一致するものである。銅テープ7は接着剤によ
りアンテナカバー8の内側面に沿って、偏波変換層2と
放射回路層3と給電回路層4と地導体板6とを包囲する
矩形筒状に貼着されている。つまり、アンテナカバー8
の内側面に沿って貼着された銅テープ7の上端縁は偏波
変換フィルム20の成す平面に達しており、銅テープ7
の下端縁は地導体板6の成す平面に達している。アンテ
ナカバー8は、誘電率が低く且つ誘電損失の少ないプラ
スチックを成形したもので、放射回路層3や給電回路層
4を雨水などから保護するためのものである。
矩形に切断したもので、平面視した場合の外形は偏波変
換層2と一致するものである。銅テープ7は接着剤によ
りアンテナカバー8の内側面に沿って、偏波変換層2と
放射回路層3と給電回路層4と地導体板6とを包囲する
矩形筒状に貼着されている。つまり、アンテナカバー8
の内側面に沿って貼着された銅テープ7の上端縁は偏波
変換フィルム20の成す平面に達しており、銅テープ7
の下端縁は地導体板6の成す平面に達している。アンテ
ナカバー8は、誘電率が低く且つ誘電損失の少ないプラ
スチックを成形したもので、放射回路層3や給電回路層
4を雨水などから保護するためのものである。
【0035】また、矩形筒状に貼着された銅テープ7の
4つの各面は、それぞれ最も近い放射素子3Aの中心か
ら略{(2N−1)×λ/4}の距離に位置するように
されている。この{(2N−1)×λ/4}の距離を採
用するのは、第1実施例と同様の理由からであるので、
ここでは詳細な説明は省略する。なお、Nは整数であ
り、λは対象電磁波の波長である。12GHzではλ≒
25mmである。また、面積を少しでも小さくするため
に、N=2としている。
4つの各面は、それぞれ最も近い放射素子3Aの中心か
ら略{(2N−1)×λ/4}の距離に位置するように
されている。この{(2N−1)×λ/4}の距離を採
用するのは、第1実施例と同様の理由からであるので、
ここでは詳細な説明は省略する。なお、Nは整数であ
り、λは対象電磁波の波長である。12GHzではλ≒
25mmである。また、面積を少しでも小さくするため
に、N=2としている。
【0036】ところで、上述のように構成された平面ア
ンテナ1の、放送衛星からの電波の受信する様子は、第
1実施例と同様なので省略するが、上述のように構成し
た平面アンテナ1のアンテナ効率と交差偏波特性とを実
測したことろ、第1実施例の平面アンテナと同様のアン
テナ効率特性と交差偏波特性とが得られた。また、アン
テナカバー8の内側面に沿って銅テープ7の代わりに、
アルミニウムテープを貼着した場合でも、あるいは、銅
メッキや金属蒸着などを施した場合でも、あるいは、導
電性塗料を塗布した場合でも、第1実施例の平面アンテ
ナと同様のアンテナ効率特性と交差偏波特性とを得るこ
とができた。
ンテナ1の、放送衛星からの電波の受信する様子は、第
1実施例と同様なので省略するが、上述のように構成し
た平面アンテナ1のアンテナ効率と交差偏波特性とを実
測したことろ、第1実施例の平面アンテナと同様のアン
テナ効率特性と交差偏波特性とが得られた。また、アン
テナカバー8の内側面に沿って銅テープ7の代わりに、
アルミニウムテープを貼着した場合でも、あるいは、銅
メッキや金属蒸着などを施した場合でも、あるいは、導
電性塗料を塗布した場合でも、第1実施例の平面アンテ
ナと同様のアンテナ効率特性と交差偏波特性とを得るこ
とができた。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、第1実施例や第2実施例の偏波変換層を取
り払った直線偏波用の平面アンテナにおいても、電波反
射面はアンテナ効率特性や交差偏波特性の向上に効果的
であることが実測でき、本発明は偏波変換層を取り払っ
た直線偏波用の平面アンテナをも含むものである。ま
た、電波反射面は、偏波変換層と放射回路層と給電回路
層と地導体層とのちょうど真横周辺(偏波変換層の前面
の成す平面と地導体層の後面の成す平面とで挟まれる空
間)に設ける必要は無く前方に延出していても良いし、
偏波変換層の真横周辺のみに設けても良く、本発明はそ
れらをも含むものである。更に、偏波変換層と放射回路
層と給電回路層と地導体層とのそれぞれの平面視した場
合の形状は矩形である必要は無く円や楕円であっても良
く、電波反射面も矩形筒状面である必要は無く円筒状面
や楕円筒状面であっても良く、本発明はそれらをも含む
ものである。
のではなく、第1実施例や第2実施例の偏波変換層を取
り払った直線偏波用の平面アンテナにおいても、電波反
射面はアンテナ効率特性や交差偏波特性の向上に効果的
であることが実測でき、本発明は偏波変換層を取り払っ
た直線偏波用の平面アンテナをも含むものである。ま
た、電波反射面は、偏波変換層と放射回路層と給電回路
層と地導体層とのちょうど真横周辺(偏波変換層の前面
の成す平面と地導体層の後面の成す平面とで挟まれる空
間)に設ける必要は無く前方に延出していても良いし、
偏波変換層の真横周辺のみに設けても良く、本発明はそ
れらをも含むものである。更に、偏波変換層と放射回路
層と給電回路層と地導体層とのそれぞれの平面視した場
合の形状は矩形である必要は無く円や楕円であっても良
く、電波反射面も矩形筒状面である必要は無く円筒状面
や楕円筒状面であっても良く、本発明はそれらをも含む
ものである。
【0038】また、電波反射面の効果は矩形の平面アン
テナのみならず、2枚の平行円板の中央から給電してそ
の電力をスロット素子またはヘリカル素子またはパッチ
素子などから放射させるようにした円形の平面アンテナ
にあっても、前記2枚の平行円板の周辺に電波反射面を
設ければ、アンテナ特性の向上に寄与するであろうこと
は推測される。
テナのみならず、2枚の平行円板の中央から給電してそ
の電力をスロット素子またはヘリカル素子またはパッチ
素子などから放射させるようにした円形の平面アンテナ
にあっても、前記2枚の平行円板の周辺に電波反射面を
設ければ、アンテナ特性の向上に寄与するであろうこと
は推測される。
【0039】
【発明の効果】本発明の平面アンテナは上述のような構
成とされているので、請求項1記載の発明にあっては、
小型でありながら充分な受信特性を得ることができ、請
求項2記載の発明にあっても、小型でありながら充分な
受信特性を得ることができ、請求項3記載の発明にあっ
ては、偏波変換層を備えるものであっても小型でありな
がら充分な受信特性を得ることができ、請求項4記載の
発明にあっては、更に小型でありながら充分な受信特性
を得ることができ、請求項5記載の発明にあっては、全
体の厚みを厚くすることなく小型でありながら充分な受
信特性を得ることができ、請求項6記載の発明にあって
は、電波反射面の効果を巧く引き出すことができるの
で、更に小型でありながら充分な受信特性を得ることが
できる、優れた平面アンテナを提供できると言う効果を
奏する。
成とされているので、請求項1記載の発明にあっては、
小型でありながら充分な受信特性を得ることができ、請
求項2記載の発明にあっても、小型でありながら充分な
受信特性を得ることができ、請求項3記載の発明にあっ
ては、偏波変換層を備えるものであっても小型でありな
がら充分な受信特性を得ることができ、請求項4記載の
発明にあっては、更に小型でありながら充分な受信特性
を得ることができ、請求項5記載の発明にあっては、全
体の厚みを厚くすることなく小型でありながら充分な受
信特性を得ることができ、請求項6記載の発明にあって
は、電波反射面の効果を巧く引き出すことができるの
で、更に小型でありながら充分な受信特性を得ることが
できる、優れた平面アンテナを提供できると言う効果を
奏する。
【図1】本発明に係る平面アンテナの第1実施例を示す
要部分解斜視図である。
要部分解斜視図である。
【図2】前記実施例の要部断面図である。
【図3】電波反射面による効果を示す説明図である。
【図4】本発明に係る平面アンテナの第2実施例を示す
要部断面図である。
要部断面図である。
1 平面アンテナ 2 偏波変換層 3 放射回路層 3A 放射素子 4 給電回路層 4a 給電プローブ 5a 地導体層 5b 電波反射面 5c 電波反射面 5d 電波反射面 5e 電波反射面 6 地導体層 7 電波反射面
Claims (6)
- 【請求項1】 放射素子を形成した放射回路層と、給電
プローブを形成した給電回路層と、導電性平面にて形成
した地導体層とをそれぞれ平行に配設した平面アンテナ
において、アンテナ周辺に電波反射面を設けたことを特
徴とする平面アンテナ。 - 【請求項2】 電磁気的な結合対を成す複数の放射素子
と複数の給電プローブとで生成されるそれぞれの平行平
板モードの電磁波が同位相で重なり合って増強し合うよ
うに、複数の放射素子を同一平面上に形成した放射回路
層と、複数の給電プローブを同一平面上に形成した給電
回路層と、導電性平面にて形成した地導体層とをそれぞ
れ平行に配設した平面アンテナにおいて、アンテナ周辺
に電波反射面を設けたことを特徴とする平面アンテナ。 - 【請求項3】 前記放射回路層の前方に円偏波を直線偏
波に変換する偏波変換層を設けた請求項1記載または請
求項2記載の平面アンテナ。 - 【請求項4】 前記電波反射面は前記地導体層の成す平
面に対して直交する直線に平行な面であることを特徴と
する請求項1記載乃至請求項3記載の平面アンテナ。 - 【請求項5】 前記電波反射面は前記地導体層の成す平
面から前記放射回路層の成す平面に達していることを特
徴とする請求項1記載乃至請求項4記載の平面アンテ
ナ。 - 【請求項6】 前記電波反射面は、前記放射回路層と前
記給電回路層との電磁気的な結合で生成する平行平板モ
ードの電磁波と、該平行平板モードの電磁波が前記電波
反射面で反射して生ずる反射電磁波とが、それぞれ同位
相で重なり合って増強し合う位置に配設されていること
を特徴とする請求項1記載乃至請求項5記載の平面アン
テナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15517393A JPH0715233A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 平面アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15517393A JPH0715233A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 平面アンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715233A true JPH0715233A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15600097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15517393A Pending JPH0715233A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 平面アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715233A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100326928B1 (ko) * | 1999-03-22 | 2002-03-13 | 김형곤 | 위성방송수신용 평면안테나 |
WO2020028851A1 (en) | 2018-08-03 | 2020-02-06 | Kymeta Corporation | Composite stack-up for flat panel metamaterial antenna |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15517393A patent/JPH0715233A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100326928B1 (ko) * | 1999-03-22 | 2002-03-13 | 김형곤 | 위성방송수신용 평면안테나 |
WO2020028851A1 (en) | 2018-08-03 | 2020-02-06 | Kymeta Corporation | Composite stack-up for flat panel metamaterial antenna |
EP3830898A4 (en) * | 2018-08-03 | 2022-04-20 | Kymeta Corporation | COMPOSITE STACK FOR FLAT PANEL METAMATERIAL ANTENNA |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020730 |