JPH07151893A - 原子力プラント用軸振動検出装置 - Google Patents

原子力プラント用軸振動検出装置

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JPH07151893A
JPH07151893A JP5299399A JP29939993A JPH07151893A JP H07151893 A JPH07151893 A JP H07151893A JP 5299399 A JP5299399 A JP 5299399A JP 29939993 A JP29939993 A JP 29939993A JP H07151893 A JPH07151893 A JP H07151893A
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sensor
shaft
converter
cable
coil
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JP5299399A
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Tomohiko Yabu
智彦 藪
Katsunori Ide
勝記 井手
Fukuzo Shimizu
福三 清水
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Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高放射線環境下や狭い箇所に設置でき、小型軽
量な装置を提供する。 【構成】回転軸6にセンサ部18を設け、このセンサ部18
をケーブル19を介して変換器20に接続し、変換器20にモ
ニタ部22と電源装置21を接続する。センサ部18はホルダ
27内にセンサコイル29が合成樹脂層30により固定され、
センサコイル29にコネクタ33からケーブル19が接続した
もので、変換器20は発振回路23、検波回路24および線形
化回路25が順次接続したものからなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力施設内の回転機
器、例えばインターナルポンプの軸振動を非接触式に検
出する原子力プラント用軸振動検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軽水炉型原子力発電所、高速炉型原子力
発電所、高温ガス炉等の原子炉施設、あるいは使用済燃
料の再処理施設、放射性廃棄物の処理施設等の原子力施
設には液体を輸送するためのポンプ、気体を輸送するた
めのブロワーあるいは圧縮機、分離を行うための遠心分
離装置等数多くの回転機器が使用される。
【0003】これら原子力施設で用いられる回転機器は
通常の一般産業用機器に比べ、極めて高い信頼性を要求
されるものが多く、厳しい品質管理のもとで設計・製作
・施工を行うのは勿論である。
【0004】また、重要な機器に対しては、振動検出装
置を取付けて常時監視し、万一異常のある場合は、イン
ターロックシステムにより速やかに自動的に停止する等
の安全対策を講じて万全を図っている。
【0005】振動検出器としては、変位を計測するも
の、速度を計測するもの、加速度を計測するものが利用
されており、用途に応じ使い分けされるが、回転機器の
健全性を評価する上で最も確実なのは、軸の振動を直接
計測することである。
【0006】軸振動を直接計測する検出器としては直接
軸に検出用の棒を押しあて、その振動加速度を検知する
方法、レーザー変位計などの光学的変位測定又は渦電流
式変位計などの非接触式センサを用いて検知する方法が
知られている。
【0007】しかしながら、これらの従来の検知装置を
原子力プラント内の回転機器に適用する場合次の様な問
題があった。
【0008】直接接触式による場合には、検出用の棒及
びその接触面の摩耗がさけられず、交換、分解点検が必
要となる。しかし、原子力プラント内は放射線管理区域
として一般に作業者の立入り、作業を厳しく管理されて
おり、その保守・交換作業は容易ではなく、放射線量の
高い場合は作業者の被ばく防止・低減の観点からも困難
であった。
【0009】一方、光学式渦電流式の非接触センサを用
いる場合、摩耗の問題はなくなり、測定精度も向上す
る。しかし、検出装置として半導体素子を用いることか
ら、耐放射線性の点で問題があり、運転中の原子炉本体
の近傍等放射線量の高い区域に設置される機器では使用
できない。
【0010】例えばレーザー変位計を用いる場合には、
通常半導体レーザーを光源として使用するため、放射線
照射により劣化、測定精度低下をまねく。また、渦電流
変位計の場合、磁界を形成するための変換器内に、トラ
ンジスター等の半導体を使用しており、同様に高放射線
下では使用できない。
【0011】従って、高放射線下では、軸振動を直接計
測することができず、確実・信頼性の高い異常検知とい
う点で改善が望まれていた。
【0012】原子力プラント用軸振動検出装置を使用す
る一例として沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器に取着さ
れているインターナルポンプについて述べる。
【0013】例えば図7に示すように、インターナルポ
ンプ1は、原子炉圧力容器2の炉壁2a外面側に設けた
密閉型のポンプケーシング3内に電動部4を有し、原子
炉圧力容器2内にインペラ部5を有し、これら電動部4
とインペラ部5とを有し、これら電動部4とインペラ部
5とを回転軸6で連結した構造になっている。回転軸6
はジャーナル軸受7、スラスト軸受8等によって支持さ
れており、インペラ部の5の周囲部にはディフューザ9
が設けられている。
【0014】従来、このような原子炉内再循環ポンプ1
の回転軸6の軸振動を監視する手段としては、例えば図
7に示すように、ポンプケーシング3の下部外面に振動
加速度計10が設置され、その信号ケーブル11が原子炉格
納容器12の外部に導かれて振動監視計13に接続されたも
のが適用されている。すなわち、振動加速度計10で検出
されるポンプケーシング3の振動に基づいて回転軸6の
振動が振動監視計13で推察されるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の手段で
監視できるものは、回転軸6の振動によって引き起こさ
れる2次的現象としてのポンプケーシング3の振動であ
り、ポンプ運転中に回転軸6に実際に生じる振動現象を
詳細に計測することは困難であった。
【0016】そこで、回転軸6の振動を直接計測する手
段として、ポンプケーシング3内の回転軸6に特別の振
動検出器を設置することが考えられる。しかし、インタ
ーナルポンプ1では一般に原子炉炉心の直下に設置され
るため、運転中の放射線量は極めて高いものとなる。こ
のような放射線環境下で使用できる軸振動検出器が存在
しないため、改善が望まれていた。
【0017】そこで、第8図に示したようにポンプケー
シング3に渦電流式変位計14を取着し、センサケーブル
15を介して変換器16に接続し、この変換器16の出力側を
信号ケーブル11により振動監視計に接続している。符号
17はシールド箱である。このように耐放射線性に弱い変
換器16部分のみを独立させ、放射線量の低い場所に設置
する方法が考えられる。
【0018】しかし、この場合、渦電流式変位計14と、
変換器16とを結ぶセンサケーブル15の長さに制約があ
り、通常5m〜10mが最長である。従って原子炉格納容
器12の外部の放射線量の低い区域まで延長できず、図8
で示すように鉛等の遮蔽材で形成した放射線シールド箱
17を設けこの中に変換器16を設置せざるを得ない。
【0019】また、原子炉圧力容器2の下部にはインタ
ーナルポンプ1以外にも、原子炉の出力を制御する制御
棒駆動装置、およびその駆動装置を万一の場合に緊急に
作動させるためのスクラム配管、原子炉内の温度,圧
力,中性子量を測定するための炉内計装機器が、極めて
限られたスペースに多数設置されており、放射線シール
ド箱17を新規に設置することは困難となる課題があ
る。放射線シールド箱17は、鉛で形成されているために
重量物であり、この点についても改良が要望されるとこ
ろである。
【0020】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、原子力プラント内の高放射線環境下に設けた
回転機器の軸振動をより詳細に監視でき、小型・軽量を
図ることができる原子力プラント用軸振動検出装置を提
供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は軸の振動を検知
するセンサ部と、このセンサ部に接続するケーブルと、
このケーブルの他端に接続する変換器と、この変換器に
電力を供給する電源部と、前記変換器の信号をモニタす
るモニタ部とを具備し、前記センサ部はホルダ内にセン
サコイルが配設され、このセンサコイルを覆って前記ホ
ルダの一端にキャップが被着され、前記センサコイルは
前記キャップ内で合成樹脂層により固定され、前記セン
サコイルには信号を伝送するリード線が接続されてな
り、前記変換器は前記センサコイルに高周波電流を供給
する発振回路、検波回路および線形化回路が接続されて
なることを特徴とする。
【0022】
【作用】このような構成によれば、渦電流型変位計の発
信周波数を回転体振動に支障のない程度にまで低くし
て、ケーブルのキャパシタンスの影響を受け難くなり、
ケーブルを従来より大幅に延長できる。したがって、従
来測定できなかった高放射線下でもセンサ本体部分のみ
を機器に取り付け、変換器を離れた放射線量の低い場所
に設置することにより、軸振動の測定が可能となる。
【0023】ケーブル長の規制が少ないため、放射線シ
ールド箱を被測定機器の近傍に設置する必要がなくな
り、これまでスペース・重量の制約から測定できなかっ
た機器についても検出可能となる。
【0024】また、回転体をターゲットとして軸振動を
検出するようにしたので、対軸非接触式ではあるが、従
来のケーシング外部で検出するものと比べて、より直接
的に軸振動検出が行えるようになる。
【0025】したがって、本発明によれば高放射環境下
で、スペース,重量に制約のある場合でも、回転軸の振
動検出が高精度で行えるので、原子力プラント内回転機
器の異常の早期発見が可能となり、また小型軽量化とと
もに信頼性向上が図れるようになる。
【0026】
【実施例】図1から図3を参照して本発明に係る原子力
プラント用軸振動検出装置の一実施例を説明する。図1
は本実施例に係る装置を系統図で示し、図2は図1にお
けるセンサ部を断面で示し、図3は図1の原理を説明す
るための模式図である。
【0027】図1中、符号18は回転軸6の振動を検知す
るためのセンサ部で、このセンサ部18はケーブル19を介
して変換器20に接続され、変換器20には電力を供給する
電源部21と、変換器20で変換された信号を伝送するケー
ブル26を介して、モニタ部22が接続されている。変換器
20は発信回路23、検波回路24および線形化回路25が順次
接続されたものからなっている。
【0028】センサ部18はホルダ27の先端部にキャップ
28がねじ込まれ、このキャップ28内にはセンサコイル29
が合成樹脂層30でモールド固定されている。センサコイ
ル29はリード線31を介してホルダ27の蓋に取着したコネ
クタ33に接続されている。コネクタ33にはケーブル19が
接続し、ケーブル19の表面は金属製フレキシブルアーマ
54で覆われている。
【0029】センサ部18と変換器20とを接続するケーブ
ル19はポリイミド樹脂で被覆された同軸シールドケーブ
ルからなり、センサコイル29は銅線をポリイミド樹脂で
被覆したポリイミド被覆銅線を根回したものからなり、
合成樹脂層30はエポキシ樹脂からなっている。
【0030】キャップ28はアルミナセラミックスまたは
耐熱耐食性ニッケル基合金(NCF718)で形成される。回
転軸6に対してキャップ28を対向させギャップδを有し
てセンサ部18を配設する。発信器回路23により発生した
高周波電圧をセンサコイル29に供給する。
【0031】図3は渦電流変位計の検出原理を示してい
る。センサコイル29に高周波電流を供給し、磁束を回転
軸6の外周であるターゲット面に鎖交させると、図3に
示すように、ターゲット面6aに磁束を打ち消すような
渦電流が発生し、センサコイル29のインピーダンスがタ
ーゲット面6aとの距離δの関数として変化する。
【0032】回転軸6が振動すると、距離δが変わるた
め、インピーダンスが変化し、軸振動が検出される。し
たがって、センサコイル29の持つインピーダンスを検出
することによって軸振動の測定が行える。
【0033】検出されたインピーダンスは、検波回路24
により復調され、線形化回路25により距離に比例した電
圧信号に換算の上、ケーブル26に出力される。この信号
をモニタ部22で監視することにより回転軸の以上を検知
できる。
【0034】従来、発振器の発信周波数は、1MHz程
度の非常に高い高周波が使用されていたため、ケーブル
19のキャパシタンスの影響を強く受け、ケーブル19の長
さは約10m程度が限界であった、本発明の実施例では発
信周波数を20KHzから 100KHzの間に選択すること
により、ケーブル19の長さのキャパシタンスの影響を最
小限に抑え、ケーブル19の長さを延長できるようにし
た。
【0035】発信周波数を低下させると、振動測定可能
周波数範囲が狭くなるが、原子力プラントの回転機器の
回転数は、ウラン遠心分離器のような極く一部の例を除
き、せいぜい3000〜6000rpmが上限であること、また
これら回転機の軸振動は、危険速度およびアンバランス
に伴う回転同期振動が主な監視項目であることから、回
転速度の十倍程度の範囲すなわち1KHz程度間で測定
できれば十分である。
【0036】そこで、本発明の実施例では振動検出に支
障なく、かつケーブル19のキャパシタンスを最小にでき
る発振周波数として20KHz〜 100kKHzの範囲に選
ぶことが最適であることを見出した。
【0037】このようにすることにより、ケーブル19の
長さを50mまで延長でき、電子部品を含む変換器23を放
射線の低いところに設置できるため、高放射線下の回転
軸の振動を直接測定でき、機器の異常を速やかに発見で
きるようになる。
【0038】つぎに上記実施例による軸振動検出器をイ
ンターナルポンプに使用例を図4により説明する。ポン
プ1は図4に示すように、原子炉圧力容器2の炉壁2a
外面側に設けた密閉型のポンプケーシング3内に電動部
4を有し、原子炉圧力容器2内にインペラ部5を有し、
これら電動部4とインペラ部5とを有し、これら電動部
4とインペラ部5と回転軸6で連結した構造とされてい
る。
【0039】なお、回転軸6はジャーナル軸受7、スラ
スト軸受8等によって支持されている。また、インペラ
部5の周囲部にはディフューザ9が設けられている。さ
らに、回転軸6の電動部4側の軸端には逆転防止装置34
が設けられている。
【0040】この逆転防止装置34は、回転軸6と一体回
転可能な筒状の金属製の回転体35と、図示しない逆止機
構とによって構成されており、回転体35の回壁には図5
に示す透明孔36が穿設されている。
【0041】本実施例の軸振動検出器は、この回転体35
をターゲットとして回転軸6の軸振動を検出する構成と
されている。
【0042】すなわち、図4および図5に示すように、
軸振動検出器は、回転体6の外周面に対向する配置でポ
ンプケーシング3に穿設した貫通取付孔37に挿入固定さ
れた全体として棒状をなす渦電流型変圧計38とされてい
る。
【0043】なお、39,40はホルダ41に設けたOリング
およびメタルガスケット、42はポンプケーシング3への
固定用ブッシュである。これらにより、水密にポンプケ
ーシング3に取付けられる。
【0044】そして、渦電流型変位計38はリード線31、
コネクタ33およびケーブル19を介して、原子炉格納容器
12の外部に設けられた変換器20に接続され、変換器20は
さらに延長ケーブル26を介しパワーサプライ43および振
動監視計13に接続されている。
【0045】しかして、渦電流型変位計38の感度面44は
ポンプケーシング3の内面と略同一面となる配置とさ
れ、逆転防止装置34の回転体35の透孔36に対面してい
る。検出時においては、モニタ部22に示すようにセンサ
コイル29による検出波形が軸振動と回転パルスとを同時
に検出し、振動監視計13で振動成分と回転パルスの成分
とに分離し、その後、振動成分と回転パルスとを使って
軸6の振動ベクトル変化の解析および回転速度と軸振動
との関係等を解析し、軸振動監視が行うことができる。
【0046】本使用例によれば、変換器20を原子炉格納
容器12の外側に設置でき、従来必要であった放射線シー
ルド箱17が不要となる。従って従来設置スペースの都合
上軸振動を測定できず、やむを得ずケーシング23の加速
度計10の値で代用していたものについても、本実施例の
渦電流型変位計38によれば、回転軸6の振動を直接測定
でき、万一、インターナルポンプに異常が発生した場
合、それを速やかに検知することができ、インターナル
ポンプの信頼性を向上することができる。
【0047】つぎに図6により原子力プラント用回転機
の軸振動を検出する場合の使用例に付いて説明する。こ
の使用例は、例えば使用済燃料の再処理施設内の遠心抽
出器、遠心分離器等にも応用できるものである。
【0048】本使用例では、放射性物質を扱う回転体45
をシャフト46の下端に接続し、シャフト46を上部軸受4
7、下部軸受48により支持し、これら軸受け47,48の外
周をフレーム49により剛に支持している。
【0049】フレーム49の上部には駆動用のモータ50が
設置され、フレキシブルカップリング51を介してシャフ
ト46を回転させる。回転体45とフレーム49の間には遮蔽
床52が設けられ放射線を遮蔽するとともに、全体を支持
している。
【0050】回転体外周面に対向して、本発明による軸
振動検出器のセンサ部18が設置され、ケーブル19を介
し、ペネレーション53を貫通し遮蔽床52の上方に引き出
され、変換器20に接続される。
【0051】この例のような使用済燃料を扱う回転機の
場合、通常放射線量が103 〜104 Rad/hの極めて強
い放射線環境となるため、一般の軸振動検出器では数時
間から数ケ月間で劣化し、機能しなくなるため使用でき
ない。
【0052】これに対して、本発明によれば、ケーブル
およびコイル被覆に、耐放射線性の優れたポリイミドを
使用したこと、および充填材としてエポキシ系樹脂を使
用したことにより、回転体45の近傍に軸振動検出器のセ
ンサ部18を設置できる。また、ケーブル19を延長し、変
換器20を遮蔽床52の上方の低放射線レベルに設置でき
る。よって、従来測定できなかった回転体45の振動を直
接測定でき、万一の異常監視を行えることとなり、信頼
性が大幅に向上する。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、原子力プラント内の高
放射線環境下に設置された回転機器の軸振動を直接測定
でき、万一回転機器に異常が発生した場合でも、それを
速やかに検知できるため、安全性、信頼性の大幅な向上
を図ることができる。
【0054】また、変換器を回転機器から離して設置で
きるため、放射線シールド箱が不要となり、設置箇所の
狭いところにも適用可能となり、小型軽量化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力プラント用軸振動検出装置
の一実施例を示す系統図。
【図2】図1におけるセンサ部を拡大して示す縦断面
図。
【図3】図2におけるセンサ部の作動原理を説明するた
めの模式図。
【図4】本発明に係る原子力プラント用軸振動検出装置
をインターナルポンプに使用した例を一部ブロック図で
示す縦断面図。
【図5】図5におけるセンサ取付部を拡大し一部ブロッ
クで示す縦断面図。
【図6】本発明に係る原子力プラント用軸振動検出装置
を再処理プラントの回転体に使用した例を一部ブロック
で示す縦断面図。
【図7】従来の原子力プラント用軸振動検出装置をイン
ターナルポンプに使用した第1の例を一部ブロックで示
す縦断面図。
【図8】図7における第2の例を一部ブロックで示す縦
断面図。
【符号の説明】
1…インターナルポンプ、2…原子炉圧力容器、2a…
炉壁、3…ポンプケーシング、4…電動部、5…インペ
ラ部、6…回転軸、6a…ターゲット面、7…ジャーナ
ル面、8…スラスト軸受、9…ディフューザ、10…加速
度計、11…信号ケーブル、12…原子炉格納容器、13…振
動監視計、14…センサ本体、15…センサケーブル、16…
変換器、17…シールド箱、18…センサ部、19…ケーブ
ル、20…変換器、21…電源部、22…モニタ部、23…発振
回路、24…検波回路、25…線形化回路、26…延長ケーブ
ル、27…ホルダ、28…キャップ、29…センサコイル、30
…合成樹脂層、31…リード線、32…蓋、33…コネクタ、
34…逆転防止装置、35…回転体、36…透孔、37…取付
孔、38…渦電流型変位計、39…Oリング、40…メタルガ
スケット、41…ホルダ、42…固定用ブッシュ、43…パワ
ーサプライ、44…感度面、45…回転体、46…シャフト、
47…上部軸受、48…下部軸受、49…フレーム、50…モー
タ、51…カップリング、52…遮蔽床、53…ペネトレーシ
ョン、54…フレキイブルアーマ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の振動を検知するセンサ部と、このセ
    ンサ部に接続するケーブルと、このケーブルの他端に接
    続する変換器と、この変換器に電力を供給する電源部
    と、前記変換器の信号をモニタするモニタ部とを具備
    し、前記センサ部はホルダ内にセンサコイルが配設さ
    れ、このセンサコイルを覆って前記ホルダの一端にキャ
    ップが被着され、前記センサコイルは前記キャップ内で
    合成樹脂層により固定され、前記センサコイルには信号
    を伝送するリード線が接続され、前記変換器は前記セン
    サコイルに高周波電流を供給する発振回路、検波回路お
    よび線形化回路が接続されてなることを特徴とする原子
    力プラント用軸振動検出装置。
  2. 【請求項2】 前記発振回路の周波数は20KHzから 1
    00KHzに選らばれてなることを特徴とする請求項1記
    載の原子力プラント用軸振動検出装置。
  3. 【請求項3】 前記センサ部と前記変換器とを接続する
    前記ケーブルはポリイミド樹脂で、被覆された同軸シー
    ルドケーブルからなり、前記センサコイルはポリイミド
    被覆銅線を根回したものからなり、前記コイルセンサを
    固定する前記合成樹脂層はエポキシ樹脂からなることを
    特徴とする請求項1記載の原子力プラント用軸振動検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップはアルミナセラミックスま
    たは耐熱耐食性ニッケル基合金からなることを特徴とす
    る請求項1記載の原子力プラント用軸振動検出装置。
JP5299399A 1993-11-30 1993-11-30 原子力プラント用軸振動検出装置 Pending JPH07151893A (ja)

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JP (1) JPH07151893A (ja)

Cited By (1)

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JP2007309861A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Hitachi Ltd 原子炉冷却材再循環ポンプの軸傾き情報取得方法及び軸振動抑制方法

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