JPH0714793Y2 - 均等加熱シリンダの復水回収装置 - Google Patents

均等加熱シリンダの復水回収装置

Info

Publication number
JPH0714793Y2
JPH0714793Y2 JP11321888U JP11321888U JPH0714793Y2 JP H0714793 Y2 JPH0714793 Y2 JP H0714793Y2 JP 11321888 U JP11321888 U JP 11321888U JP 11321888 U JP11321888 U JP 11321888U JP H0714793 Y2 JPH0714793 Y2 JP H0714793Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
condensate
annular
drying cylinder
annular boiler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11321888U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0234985U (ja
Inventor
秋雄 勝澤
Original Assignee
カツザワ電子技術株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カツザワ電子技術株式会社 filed Critical カツザワ電子技術株式会社
Priority to JP11321888U priority Critical patent/JPH0714793Y2/ja
Publication of JPH0234985U publication Critical patent/JPH0234985U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0714793Y2 publication Critical patent/JPH0714793Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えば経糸糊付乾燥機に備える乾燥シリンダ
や織布、紙、フイルムなどの乾燥シリンダにおいて、発
熱源を乾燥シリンダ内に内蔵した型式の均等加熱シリン
ダの復水回収装置に関するもので、復水の回収効率を向
上させたものである。
「従来技術と問題点」 例えば、経糸糊付機や染色布の乾燥工程においては、外
部の蒸気発生装置で作られた加熱蒸気を乾燥シリンダ内
に送り込んで該シリンダを加熱し、この加熱された乾燥
シリンダに巻き掛けた経糸群や布を乾燥させている。
上記乾燥シリンダの均等加熱装置は、本願考案者が先願
として出願済みの技術手段として「加熱源に直火式バー
ナの採用と、乾燥シリンダ内の熱交換器に蒸気管群の採
用とで、熱効率を飛躍的に向上させたことと、シリンダ
全表面を均一温度に加熱すべく、シリンダ及びこれの中
芯軸部に内蔵するボイラ筒とを真空とし、この真空中の
環状ボイラ管内で発生した蒸気を乾燥シリンダ内に放
出」するものが提案されている。
そして、上記乾燥シリンダの壁面を加熱した蒸気は、復
水してシリンダ底部に溜まり、これを再び環状ボイラへ
回収する必要がある。この復水回収効率が低いとボイラ
が空焚きの状態となったり、蒸気発生量の低下でシリン
ダが加熱不足の状態になる問題点がある。
「本考案が解決する課題」 本考案は上記問題点に鑑み、シリンダ底部に溜まる復水
の環状ボイラ管内への回収効率を向上させた新規な復水
回収装置を提供するものである。
「課題を解決する手段」 乾燥シリンダの軸芯位置にてその軸芯方向に貫通する環
状ボイラ筒を真空状態で配置し、上記環状ボイラ筒の片
端側に直火バーナを備えるほか他端を排気側となし、上
記環状ボイラ筒の直火バーナ側には、その全周を例えば
3分割に区分した環状区割室を設け、上記各区割室の回
転進行の前側外壁に受水口を穿ち、この各区割室の環状
ボイラ筒内と連絡する回転進行の後側壁に送水口を穿
ち、更に上記各受水口と乾燥シリンダ内周壁間にくみ揚
げ管を架絡し、この各くみ揚げ管の乾燥シリンダ側を回
転進行側へ向けて配置することで、乾燥シリンダ内の底
部に溜まる復水を環状ボイラ筒内へくみ揚げることを特
徴とする均等加熱シリンダの復水回収装置としたもので
ある。
「作用」 本考案の復水回収装置は、乾燥シリンダの軸芯位置にて
その軸方向に貫通配置した環状ボイラ筒におけるバーナ
側に備えており、乾燥シリンダ内の底部に溜まる復水
は、乾燥シリンダの回転で120度分配した先行する1本
のくみ揚げ管の先端がシリンダ底部の復水をすくい揚
げ、この管内の復水を1つの区割室内へ導入をはじめ、
180度までの回転で完全に区割室内へ送出する。この復
水の区割室内への導入作用は、3本のくみ揚げ管が順次
に120度間隔で次々と繰り返される。一方、区割室内の
復水は、シリンダの回転動によって受水口側から送水口
側へ移動し、この送水口から環状ボイラ筒内へ戻され、
再び加熱蒸気となる。
「実施例」 以下、図面に示す実施例により本考案の復水回収装置を
説明する。先ず、第1図において、乾燥シリンダ10の均
等加熱装置(均等加熱シリンダ)100の全体構成に関
し、乾燥シリンダ10及びこの両端フランジ13aは、小径
軸支筒14,14′のボス14a,14a′にボルトで気密に連結さ
れ、空気層を形成した軸受部材11′,12′で断熱的に承
持されている、即ち、排気側の小径軸支筒14には、奥端
をリング14bで閉塞した断熱筒20が挿入され、この断熱
筒20からの排気圧によつて生じる間隙X内の熱い負圧空
気が小孔(イ)からの低い温度の空気導入によつて排出
され、間隙Xの断熱作用が発揮される。また、バーナ
(オイル又はガスバーナ)B。側の小径軸支筒14′につ
いても、バーナのフアンからの燃焼のための冷風を流通
させるドラフトチューブに小穴14b′を刻設し、これで
軸受11′への断熱作用を発揮させている。2重構造の断
面リング状の環状ボイラ筒13は、乾燥シリンダ10の軸芯
位置における軸芯方向に貫通してその内部を真空状態に
して配置されている。そして、バーナ側がフランジ13a
の内壁に連結され、排気側が内筒13の尾端13′aに連結
した熱膨張吸収筒21を介してフランジ内壁に連結した円
板22に支持されている。これで、環状ボイラ筒13がバー
ナで過熱されたときに生じる熱膨張を吸収する。尚、シ
リンダ10内の空間Sは真空とされ、且環状ボイラ筒13の
真空空間S′内には蒸気発生用の水Wが1/3程度入つて
おり、排気側の端面13a′には蒸気吹き出し用の連絡孔1
3b…が穿たれている。上記環状ボイラ筒13の円筒13′内
側における加熱空間S″の排気側半分には、環状の加熱
蒸気管23…がその両端をリング状の真空空間S′内へ気
密に進入させており、各蒸気管23…は90°ずつその管端
23a…をずらせて多数配設されている。このため、シリ
ンダ10を時計方向へ回動させると、各蒸気管23の管端23
a…が空間S′の底部の水Wを管内23へ汲み揚げ(第2
図参照)、管内に流入した水Wはバーナによる加熱でた
ちまち熱効率良く加熱蒸気a…となり管端23a…から水
Wのない部分の空間S′へ吹き出し、反バーナ側に設け
た連絡孔13b…からシリンダ10内の空間Sへ蒸気aが広
く送られる。ここでシリンダ10を均等加熱した蒸気は復
水Dとなつてシリンダ内の底部に溜められる。尚、24は
火炎fが効果良く各蒸気管23を加熱するための円錐ガイ
ド筒であり、円筒13の内壁中心に支持されている。
最後に、シリンダ10内の底部に溜つた復水Dを環状ボイ
ラ筒13へ戻す本考案の復水回収装置50につき説明する。
バーナ側のシリンダ端内に湾曲した3本のくみ揚げ管16
0が120°等配の放射状に配設され、第2図のようにその
管160の外端がシリンダ10の内壁に接触し、内端が環状
ボイラ筒13の外壁に穿つた3つの受水口13cに各々接近
して対面している。13″は円筒13′のバーナ側に連接し
た内筒で、やゝ小径とし、120°等配位置には軸芯方向
に向けた3枚の区割板13dが13,13″間を気密に区切つて
いる。上記区割板13dを直角にシリンダ10の反回転方向
に折り曲げた隔壁板13eは、隣接し合う区割板13dの折り
曲げ部分まで延設され、約130°の旋回位置(イ)、
(ロ)、(ハ)に、送水口13fを開口している。しかし
て、各区割板13dと隔壁板13e及び内外の円筒13,13″と
で3分割した環状区割室K1,K2,K3を形成し、この外周の
回転進行側に受水口13cが設けられ、回転後方側の側方
に空間S′に開口する送水口13fが各々3ケ所設けられ
る。
従つて、乾燥シリンダ10を時計方向(矢印)へ回動させ
ると、底部の復水Dを(A)位置にくるくみ揚げ管160
が120°回転することにすくい上げて管内へ導入する。
この管内の復水Dは、くみ揚げ管160が(B)位置から
(C)位置の区間で各区割室K1〜K3へ送入される。一
方、各区割室K1〜K3の復水Dもシリンダ10の回転で受水
口13cが(B)位置付近にあるときは、送水口13fが
(A)位置にあり、空間S′内へ送られないが、受水口
が(C)位置へと移動するに伴ない送水口が(A)から
(B)へと移動し、その高さ関係が受水口よりも低くな
つて空間S′内へ送水される。以上の作用が各区割室K1
〜K3につき順次シリンダの回転運動に関連して進行する
ことになり、環状ボイラ13内への復水の回収量はシリン
ダの回転速度に比例する。
尚、上記くみ揚げ管160°の向き及び受水口の関係位置
では、シリンダ10が時計方向の回転に限定されるから、
反時計方向用のシリンダとするには、くみ揚げ管160の
向き及び受送水口の関係位置を逆とする。
更に、くみ揚げ管160及び区割室K1,K2、K3は、3組に限
定されず、2組や4組以上でも良い。
「効果」 本考案の復水回収装置によるときは、シリンダ表面を加
熱した蒸気が再び復水となつてシリンダ底部に溜められ
るも、シリンダの回転により、復水をくみ揚げ管がすく
い上げて区割室内へ回収し、ここから更に環状ボイラ筒
内へ順次に送水することとなる。従つて、復水はシリン
ダの回転運動だけによりくみ揚げ管から広い区割室を中
継して環状ボイラ筒内へ回収され、この回収量もシリン
ダの回転速度に比較して増減するほか、区割室が円周方
向に3分割された広い環状空間であるから、くみ揚げ管
からいきおい良く送水される復水を外部へ漏らすことな
くすべてキヤツチし、この区割室の多量の復水をシリン
ダの回転に伴なつて環状ボイラ内へ送水回収でき、シリ
ンダが低速回転時にも送水不足が起こらず、空焚きによ
るボイラの破損や発生蒸気量の低下がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の復水回収装置を備えた均等加熱装置の
断面図、第2図は断面図、第3図は本考案復水回収装置
の斜視図、第4図は展開図である。 a……加熱蒸気、W……水、D……復水、10……乾燥シ
リンダ、13……環状ボイラ筒、13′……円筒、13″……
円筒、13c……受水口、13d……区割板、13e……隔壁
板、13f……送水口、S,S′,S″……空間、160……くみ
揚げ管、50……復水回収装置、K1〜K3……区割室、100
……乾燥シリンダの均等加熱装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥シリンダの軸芯位置にてその軸芯方向
    に貫通する環状ボイラ筒を真空状態で配置し、上記環状
    ボイラ筒の片端側に直火バーナを備えるほか他端を排気
    側となし、上記環状ボイラ筒の直火バーナ側には、その
    全周を例えば3分割に区分した環状区割室を設け、上記
    各区割室の回転進行の前側外壁に受水口を穿ち、この各
    区割室の環状ボイラ筒内と連絡する回転進行の後側壁に
    送水口を穿ち、更に上記各受水口と乾燥シリンダ内周壁
    間にくみ揚げ管を架絡し、この各くみ揚げ管の乾燥シリ
    ンダ側を回転進行側へ向けて配置することで、乾燥シリ
    ンダ内の底部に溜まる復水を環状ボイラ筒内へくみ揚げ
    ることを特徴とする均等加熱シリンダの復水回収装置。
JP11321888U 1988-08-29 1988-08-29 均等加熱シリンダの復水回収装置 Expired - Lifetime JPH0714793Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11321888U JPH0714793Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29 均等加熱シリンダの復水回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11321888U JPH0714793Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29 均等加熱シリンダの復水回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0234985U JPH0234985U (ja) 1990-03-06
JPH0714793Y2 true JPH0714793Y2 (ja) 1995-04-10

Family

ID=31352860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11321888U Expired - Lifetime JPH0714793Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29 均等加熱シリンダの復水回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0714793Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0234985U (ja) 1990-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3377056A (en) Drying apparatus
GB1426292A (en) Method of using a regenerative drier for treating compressed gas and a drier forcarrying out the method
CN206333267U (zh) 一种具有回热利用的热泵挂面干燥装置
US2397208A (en) Waste heat utilizer
US2766969A (en) Inter-deck soot blower
JPH0714793Y2 (ja) 均等加熱シリンダの復水回収装置
NO802155L (no) Innretning for transport av et flytende eller gassformet stroemningsmedium.
WO2022110447A1 (zh) 衣物护理机及衣物护理机的温度控制方法
CN108486946B (zh) 整体式热汽烘缸及其应用于余热利用的系统
CN202214640U (zh) 一种节能型干衣机烘干滚筒
FI78137B (fi) Anordning foer torkning av en bana.
CN106758480B (zh) 一种智能火焙纸干燥成套设备
CN105806057A (zh) 一种膨润土用转筒干燥装置
JPH0325113Y2 (ja)
CN208720760U (zh) 串联式热水系统与热源联合干燥的挂面烘干机构
CN108691233B (zh) 装配式热汽烘缸
CN206817917U (zh) 鼓风干燥机
CN206428493U (zh) 便携式干衣机
CN216745310U (zh) 汽气加热烘干机
CN210568323U (zh) 一种基于鼓风机的锅炉蒸辅装置
CN220454121U (zh) 一种滚筒干燥机
CN215809712U (zh) 一种采用燃气红外线燃烧器的转鼓干燥器
KR200212658Y1 (ko) 열풍건조기
CN220083600U (zh) 一种针织袜烘干用排湿装置
US4167371A (en) Method of fluid pressurization