JPH07145719A - ディーゼルパティキュレートフィルタ - Google Patents
ディーゼルパティキュレートフィルタInfo
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- JPH07145719A JPH07145719A JP5314010A JP31401093A JPH07145719A JP H07145719 A JPH07145719 A JP H07145719A JP 5314010 A JP5314010 A JP 5314010A JP 31401093 A JP31401093 A JP 31401093A JP H07145719 A JPH07145719 A JP H07145719A
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- diesel particulate
- exhaust gas
- particulate filter
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、排気ガス中に含まれるパティキュ
レートの捕集効率を向上させ、フィルタ本体での圧力損
失を低減したディーゼルパティキュレートフィルタを提
供する。 【構成】 このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集する
ためフィルタ本体2が排気通路に配置されている。フィ
ルタ本体2の気孔径や空隙径の通孔径が240μm前後
の多孔質板や金網から作製されており、排気ガスの流れ
方向に5mm前後隔置して複数枚配置されている。
レートの捕集効率を向上させ、フィルタ本体での圧力損
失を低減したディーゼルパティキュレートフィルタを提
供する。 【構成】 このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集する
ためフィルタ本体2が排気通路に配置されている。フィ
ルタ本体2の気孔径や空隙径の通孔径が240μm前後
の多孔質板や金網から作製されており、排気ガスの流れ
方向に5mm前後隔置して複数枚配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼルエンジン
から排出される排気ガスに含まれるパティキュレートを
捕集するディーゼルパティキュレートフィルタに関す
る。
から排出される排気ガスに含まれるパティキュレートを
捕集するディーゼルパティキュレートフィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの排気ガスよ
りカーボン、煤、HC等のパティキュレート即ち粒子状
物質を捕集する排気ガス処理用フィルタの材料として
は、多孔質の壁を通過する時の捕集効果を狙ったウォー
ルタイプ即ちウォールスルー構造の排気ガス処理用フィ
ルタ、又は、三次元に網目状になったハニカム状即ちフ
ォームドセラミックス製多孔体を利用する排気ガス処理
用フィルタ等のディーゼルパティキュレートフィルタが
開示されている。
りカーボン、煤、HC等のパティキュレート即ち粒子状
物質を捕集する排気ガス処理用フィルタの材料として
は、多孔質の壁を通過する時の捕集効果を狙ったウォー
ルタイプ即ちウォールスルー構造の排気ガス処理用フィ
ルタ、又は、三次元に網目状になったハニカム状即ちフ
ォームドセラミックス製多孔体を利用する排気ガス処理
用フィルタ等のディーゼルパティキュレートフィルタが
開示されている。
【0003】例えば、特開昭61−149715号公報
には、セラミックス製の多孔質フィルタに排気ガスを通
し、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集して
排気ガスを浄化しているディーゼルパティキュレートフ
ィルタが開示されている。
には、セラミックス製の多孔質フィルタに排気ガスを通
し、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集して
排気ガスを浄化しているディーゼルパティキュレートフ
ィルタが開示されている。
【0004】また、特開平2−102315号公報に
は、径が30μm以上の多数の細孔を厚さ方向に有する
薄い金網又は金属板に触媒を担持させたパティキュレー
ト酸化触媒フィルタ、及びパティキュレート酸化触媒フ
ィルタを複数を備え、これらのパティキュレート酸化触
媒フィルタに排気ガスを強制通過させるパティキュレー
ト酸化触媒器が開示されている。
は、径が30μm以上の多数の細孔を厚さ方向に有する
薄い金網又は金属板に触媒を担持させたパティキュレー
ト酸化触媒フィルタ、及びパティキュレート酸化触媒フ
ィルタを複数を備え、これらのパティキュレート酸化触
媒フィルタに排気ガスを強制通過させるパティキュレー
ト酸化触媒器が開示されている。
【0005】また、実開昭62−176419号公報に
は、排気ガス中のカーボン微粒子等を捕集すべき排気系
に配設され、多数個のセラミックフィルタを適宜間隙を
隔てて着脱可能に積み重ねた積重セラミックフィルタを
有するパティキュレートフィルタが開示されている。
は、排気ガス中のカーボン微粒子等を捕集すべき排気系
に配設され、多数個のセラミックフィルタを適宜間隙を
隔てて着脱可能に積み重ねた積重セラミックフィルタを
有するパティキュレートフィルタが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディーゼルパティキュレートフィルタでは、排気ガスに
含まれるパティキュレートを捕集するため、パティキュ
レートの粒径を考慮してフィルタの気孔径は大きいもの
でも35μmであった。そして、フィルタが35μmの
気孔径を有する場合には、該フィルタによって35μm
以上のパティキュレートは捕集されるが、例えば、粒径
が10μm以下の綿状パティキュレートの捕集は不可能
であり、捕集効率が低いという問題があった。
ディーゼルパティキュレートフィルタでは、排気ガスに
含まれるパティキュレートを捕集するため、パティキュ
レートの粒径を考慮してフィルタの気孔径は大きいもの
でも35μmであった。そして、フィルタが35μmの
気孔径を有する場合には、該フィルタによって35μm
以上のパティキュレートは捕集されるが、例えば、粒径
が10μm以下の綿状パティキュレートの捕集は不可能
であり、捕集効率が低いという問題があった。
【0007】また、前掲特開平2−102315号公報
に開示されたパティキュレート酸化触媒フィルタは、端
に複数枚配置したものであり、パティキュレートの捕集
効率は低くなるものである。また、前掲実開昭62−1
76419号公報に開示されたパティキュレートは、セ
ラミックスフィルタを用いており、捕集率送り装置機械
的強度を考慮すると、フィルタ自体の厚みを必要とし、
コンパクト化できないという問題がある。
に開示されたパティキュレート酸化触媒フィルタは、端
に複数枚配置したものであり、パティキュレートの捕集
効率は低くなるものである。また、前掲実開昭62−1
76419号公報に開示されたパティキュレートは、セ
ラミックスフィルタを用いており、捕集率送り装置機械
的強度を考慮すると、フィルタ自体の厚みを必要とし、
コンパクト化できないという問題がある。
【0008】ところで、通常、ディーゼルエンジンから
排気される排気ガスに含まれているカーボン、HC等の
パティキュレート或いはスモークは、直径が200Å程
度と言われているが、それらは次第に凝集して10μm
〜20μmの直径を持つ煤に成長する。これらの煤は、
通常、600℃〜700℃の温度で酸素が存在すれば燃
焼して炭酸ガスになる。
排気される排気ガスに含まれているカーボン、HC等の
パティキュレート或いはスモークは、直径が200Å程
度と言われているが、それらは次第に凝集して10μm
〜20μmの直径を持つ煤に成長する。これらの煤は、
通常、600℃〜700℃の温度で酸素が存在すれば燃
焼して炭酸ガスになる。
【0009】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、ディーゼルエンジンから排出され
る排気ガスを浄化処理するため排気系に組み込まれて使
用され、ディーゼルエンジンから排気される排気ガスに
含まれるカーボン、煤、HC等の粒子状物質即ちパティ
キュレートを捕集するものであり、240μm前後の気
孔径や空隙径の通孔径でも、35μm以下のパティキュ
レートを捕集できるように、フィルタ本体を複数枚隔置
して配置し、パティキュレートの捕集効率を向上させた
ディーゼルパティキュレートフィルタを提供することで
ある。
解決することであり、ディーゼルエンジンから排出され
る排気ガスを浄化処理するため排気系に組み込まれて使
用され、ディーゼルエンジンから排気される排気ガスに
含まれるカーボン、煤、HC等の粒子状物質即ちパティ
キュレートを捕集するものであり、240μm前後の気
孔径や空隙径の通孔径でも、35μm以下のパティキュ
レートを捕集できるように、フィルタ本体を複数枚隔置
して配置し、パティキュレートの捕集効率を向上させた
ディーゼルパティキュレートフィルタを提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、排気系に配置されて排気ガス中に含まれる
パティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレー
トフィルタにおいて、気孔径や空隙径の通孔径が240
μm前後の多孔質板や金網から作製したフィルタ本体を
排気ガスの流れ方向に隔置して複数枚配置されているこ
とを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルタ関
する。
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、排気系に配置されて排気ガス中に含まれる
パティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレー
トフィルタにおいて、気孔径や空隙径の通孔径が240
μm前後の多孔質板や金網から作製したフィルタ本体を
排気ガスの流れ方向に隔置して複数枚配置されているこ
とを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルタ関
する。
【0011】また、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおいて、前記フィルタ本体は5mm前後離して
それぞれ配置されているものである。
ィルタにおいて、前記フィルタ本体は5mm前後離して
それぞれ配置されているものである。
【0012】
【作用】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタは、上記のように構成されており、次のような作
用をする。即ち、このディーゼルパティキュレートフィ
ルタは、気孔径や空隙径の通孔径が240μm前後の多
孔質板や金網から作製したフィルタ本体を排気ガスの流
れ方向に隔置して複数枚配置したので、圧力損失が低
く、しかも前記フィルタ本体の通孔径が240μm前後
であるにもかかわらず、35μm程度のパティキュレー
トでも捕集でき、捕集効率が向上する。特に、前記フィ
ルタ本体を5mm前後離してそれぞれ配置することによ
って、捕集効率は一層向上する。
ィルタは、上記のように構成されており、次のような作
用をする。即ち、このディーゼルパティキュレートフィ
ルタは、気孔径や空隙径の通孔径が240μm前後の多
孔質板や金網から作製したフィルタ本体を排気ガスの流
れ方向に隔置して複数枚配置したので、圧力損失が低
く、しかも前記フィルタ本体の通孔径が240μm前後
であるにもかかわらず、35μm程度のパティキュレー
トでも捕集でき、捕集効率が向上する。特に、前記フィ
ルタ本体を5mm前後離してそれぞれ配置することによ
って、捕集効率は一層向上する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるディ
ーゼルパティキュレートフィルタの実施例を説明する。
図1はこの発明によるディーゼルパティキュレートフィ
ルタを組み込んだ排気ガス浄化システムを示す説明図、
図2はこの発明によるディーゼルパティキュレートフィ
ルタの一実施例を説明する概略図、及び図3は図2のデ
ィーゼルパティキュレートフィルタの正面図である。
ーゼルパティキュレートフィルタの実施例を説明する。
図1はこの発明によるディーゼルパティキュレートフィ
ルタを組み込んだ排気ガス浄化システムを示す説明図、
図2はこの発明によるディーゼルパティキュレートフィ
ルタの一実施例を説明する概略図、及び図3は図2のデ
ィーゼルパティキュレートフィルタの正面図である。
【0014】このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、例えば、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化システ
ムに組み込んで使用でき、排気系に配置されて排気ガス
中に含まれるパティキュレートを捕集して焼却再生され
るものである。この排気ガス浄化システムは、ディーゼ
ルエンジン3からの排気ガスを排気する排気系の排気通
路4に配置されたケース1内にフィルタ本体2が設けら
れている。フィルタ本体2は、ケース1内に排気ガス中
のカーボン、煤、HC、黒煙等のパティキュレートを捕
集し、捕集されたパティキュレートを加熱焼却できるも
のである。フィルタ本体2に捕集されたパティキュレー
トを処理する方法としては、パティキュレートを加熱燃
焼させて焼却したり、或いはフィルタ本体2に振動等を
与えてパティキュレートを金網から離脱させて集める方
法等があるが、ここでは、それらのパティキュレートを
処理する方法についての詳しい説明は省略する。
は、例えば、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化システ
ムに組み込んで使用でき、排気系に配置されて排気ガス
中に含まれるパティキュレートを捕集して焼却再生され
るものである。この排気ガス浄化システムは、ディーゼ
ルエンジン3からの排気ガスを排気する排気系の排気通
路4に配置されたケース1内にフィルタ本体2が設けら
れている。フィルタ本体2は、ケース1内に排気ガス中
のカーボン、煤、HC、黒煙等のパティキュレートを捕
集し、捕集されたパティキュレートを加熱焼却できるも
のである。フィルタ本体2に捕集されたパティキュレー
トを処理する方法としては、パティキュレートを加熱燃
焼させて焼却したり、或いはフィルタ本体2に振動等を
与えてパティキュレートを金網から離脱させて集める方
法等があるが、ここでは、それらのパティキュレートを
処理する方法についての詳しい説明は省略する。
【0015】このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、主として、排気系即ち排気通路4に配置されたフィ
ルタ本体2によって排気ガス中に含まれるパティキュレ
ートを捕集するものであり、フィルタ本体2は、金網フ
ィルタ、多孔質フィルタ或いは耐熱織布等の気孔或いは
空隙を有する材料から作製され、その厚みtはt=0.
5mmに形成されている。このディーゼルパティキュレ
ートフィルタにおいて、特に、フィルタ本体2は、従来
のものの気孔径より大きいサイズに形成されており、そ
の気孔径や空隙径の通孔径が240μm前後に形成され
ているものであり、しかも、排気ガスの流れ方向に間隔
Lを離して即ち隔置して複数枚(図1及び図2では3
枚)配置されている。また、フィルタ本体2は、離す間
隔LとしてはL=5mm前後離してそれぞれ配置されて
おり、フィルタ本体2の上流側から下流側までの全長は
6.0〜22.5mm程度にそれぞれ形成されている。
は、主として、排気系即ち排気通路4に配置されたフィ
ルタ本体2によって排気ガス中に含まれるパティキュレ
ートを捕集するものであり、フィルタ本体2は、金網フ
ィルタ、多孔質フィルタ或いは耐熱織布等の気孔或いは
空隙を有する材料から作製され、その厚みtはt=0.
5mmに形成されている。このディーゼルパティキュレ
ートフィルタにおいて、特に、フィルタ本体2は、従来
のものの気孔径より大きいサイズに形成されており、そ
の気孔径や空隙径の通孔径が240μm前後に形成され
ているものであり、しかも、排気ガスの流れ方向に間隔
Lを離して即ち隔置して複数枚(図1及び図2では3
枚)配置されている。また、フィルタ本体2は、離す間
隔LとしてはL=5mm前後離してそれぞれ配置されて
おり、フィルタ本体2の上流側から下流側までの全長は
6.0〜22.5mm程度にそれぞれ形成されている。
【0016】このディーゼルパティキュレートフィルタ
において、排気ガス中に含まれるカーボン、スモーク等
のパティキュレートの捕集効率を検出するために、図1
に示すように、フィルタ本体2が配置されている排気通
路4の上流側通路7と下流側通路8に排気圧力計5とス
モーク濃度計6を設置する。このディーゼルパティキュ
レートフィルタは、図2に示すように、フィルタ本体2
間にはスペーサ9が配置され、フィルタ本体2がそれぞ
れ隔置されている。
において、排気ガス中に含まれるカーボン、スモーク等
のパティキュレートの捕集効率を検出するために、図1
に示すように、フィルタ本体2が配置されている排気通
路4の上流側通路7と下流側通路8に排気圧力計5とス
モーク濃度計6を設置する。このディーゼルパティキュ
レートフィルタは、図2に示すように、フィルタ本体2
間にはスペーサ9が配置され、フィルタ本体2がそれぞ
れ隔置されている。
【0017】図1に示す排気ガス浄化システムを使用し
て、この発明によるディーゼルパティキュレートフィル
タについて、ディーゼルエンジン3から放出される排気
ガス中に含まれるパティキュレートの捕集効率及び排気
通路4のケーシング1の上流側通路7と下流側通路8と
の間での圧力損失の経時変化を測定した。排気ガス浄化
システムの条件としては、次のように設定した。この発
明によるディーゼルパティキュレートフィルタでは、空
隙径がパティキュレートの粒径よりも大きい240μm
の金網を用いてフィルタ本体2を作製したものを使用し
た。また、フィルタ本体2をスペーサ9によって5mm
の間隔に開けて2〜5枚配置したものを使用した。更
に、フィルタ本体2の厚さtは0.5mmであり、フィ
ルタ本体2とスペーサ9との長さの全長は、総計で6.
0〜22.5mmのものを使用した。
て、この発明によるディーゼルパティキュレートフィル
タについて、ディーゼルエンジン3から放出される排気
ガス中に含まれるパティキュレートの捕集効率及び排気
通路4のケーシング1の上流側通路7と下流側通路8と
の間での圧力損失の経時変化を測定した。排気ガス浄化
システムの条件としては、次のように設定した。この発
明によるディーゼルパティキュレートフィルタでは、空
隙径がパティキュレートの粒径よりも大きい240μm
の金網を用いてフィルタ本体2を作製したものを使用し
た。また、フィルタ本体2をスペーサ9によって5mm
の間隔に開けて2〜5枚配置したものを使用した。更
に、フィルタ本体2の厚さtは0.5mmであり、フィ
ルタ本体2とスペーサ9との長さの全長は、総計で6.
0〜22.5mmのものを使用した。
【0018】この発明のディーゼルパティキュレートフ
ィルタと従来のディーゼルパティキュレートフィルタを
比較するため、比較例1、比較例2、比較例3及び比較
例4のディーゼルパティキュレートフィルタを作製し、
同様に、それらによるパティキュレートの捕集効率と、
排気通路4のケーシング1の上流側通路7と下流側通路
8との間での圧力損失の経時変化とを測定した。比較例
1は、金網で作製したフィルタ本体を排気通路に1枚設
置した。比較例1のフィルタ本体の空隙径は240μm
であり、その厚さは0.5mmである。比較例2は、金
網で作製したフィルタ本体を排気通路に間隔を設けずに
5枚積層して設置した。比較例2のフィルタ本体の空隙
径は240μmであり、その厚さは2.5mmである。
比較例3は、金網で作製したフィルタ本体を排気通路に
1枚設置した。比較例3のフィルタ本体の空隙径は30
μmであり、その厚さは0.5mmである。更に、比較
例4は、多孔質セラミックスで作製したフィルタ本体を
排気通路に1枚設置した。比較例4のフィルタ本体の気
孔径は240μmであり、その厚さは30mmである。
ィルタと従来のディーゼルパティキュレートフィルタを
比較するため、比較例1、比較例2、比較例3及び比較
例4のディーゼルパティキュレートフィルタを作製し、
同様に、それらによるパティキュレートの捕集効率と、
排気通路4のケーシング1の上流側通路7と下流側通路
8との間での圧力損失の経時変化とを測定した。比較例
1は、金網で作製したフィルタ本体を排気通路に1枚設
置した。比較例1のフィルタ本体の空隙径は240μm
であり、その厚さは0.5mmである。比較例2は、金
網で作製したフィルタ本体を排気通路に間隔を設けずに
5枚積層して設置した。比較例2のフィルタ本体の空隙
径は240μmであり、その厚さは2.5mmである。
比較例3は、金網で作製したフィルタ本体を排気通路に
1枚設置した。比較例3のフィルタ本体の空隙径は30
μmであり、その厚さは0.5mmである。更に、比較
例4は、多孔質セラミックスで作製したフィルタ本体を
排気通路に1枚設置した。比較例4のフィルタ本体の気
孔径は240μmであり、その厚さは30mmである。
【0019】本発明品によるディーゼルパティキュレー
トフィルタと、比較例1、比較例2、比較例3及び比較
例4のディーゼルパティキュレートフィルタとについて
の排気ガス中のパティキュレートの捕集効率を測定した
結果を図4及び表1に示し、また、それらについての排
気通路4の圧力損失の経時変化を測定した結果を図5に
示す。
トフィルタと、比較例1、比較例2、比較例3及び比較
例4のディーゼルパティキュレートフィルタとについて
の排気ガス中のパティキュレートの捕集効率を測定した
結果を図4及び表1に示し、また、それらについての排
気通路4の圧力損失の経時変化を測定した結果を図5に
示す。
【表1】
【0020】ディーゼルパティキュレートフィルタにつ
いての捕集効率と圧力損失のそれぞれの測定結果から分
かるように、本発明品は捕集効率は67〜95%であ
り、フィルタ本体2の配置枚数が多くなるに従って捕集
効率は上昇していることが分かる。また、圧力損失につ
いては、フィルタ本体2の枚数の増加に従って若干上昇
しているが、その差異は13〜25mmHgの程度であ
った。
いての捕集効率と圧力損失のそれぞれの測定結果から分
かるように、本発明品は捕集効率は67〜95%であ
り、フィルタ本体2の配置枚数が多くなるに従って捕集
効率は上昇していることが分かる。また、圧力損失につ
いては、フィルタ本体2の枚数の増加に従って若干上昇
しているが、その差異は13〜25mmHgの程度であ
った。
【0021】これに対して、比較例1のディーゼルパテ
ィキュレートフィルタでは、捕集効率は35%程度であ
り、圧力損失は13mmHgという低い値を示した。比
較例2のディーゼルパティキュレートフィルタでは、捕
集効率は45%程度であり、圧力損失は100mmHg
という高い値を示した。比較例3のディーゼルパティキ
ュレートフィルタでは、捕集効率は56%程度であり、
圧力損失は125mmHgという高い値を示した。更
に、比較例4のディーゼルパティキュレートフィルタで
は、捕集効率は50%程度であり、圧力損失は38mm
Hgという値を示した。
ィキュレートフィルタでは、捕集効率は35%程度であ
り、圧力損失は13mmHgという低い値を示した。比
較例2のディーゼルパティキュレートフィルタでは、捕
集効率は45%程度であり、圧力損失は100mmHg
という高い値を示した。比較例3のディーゼルパティキ
ュレートフィルタでは、捕集効率は56%程度であり、
圧力損失は125mmHgという高い値を示した。更
に、比較例4のディーゼルパティキュレートフィルタで
は、捕集効率は50%程度であり、圧力損失は38mm
Hgという値を示した。
【0022】以上の結果から、ディーゼルパティキュレ
ートフィルタによる捕集効率は、空隙径がパティキュレ
ートの粒径より大きく形成されていても、複数のフィル
タ本体をそれぞれ隔置して設置することによって捕集効
率を向上させることが分かる。また、フィルタ本体の圧
力損失は、空隙径が小さいと大きくなり、またフィルタ
本体の間隔を開けないで積層すると大きくなることが分
かる。
ートフィルタによる捕集効率は、空隙径がパティキュレ
ートの粒径より大きく形成されていても、複数のフィル
タ本体をそれぞれ隔置して設置することによって捕集効
率を向上させることが分かる。また、フィルタ本体の圧
力損失は、空隙径が小さいと大きくなり、またフィルタ
本体の間隔を開けないで積層すると大きくなることが分
かる。
【0023】
【発明の効果】この発明によるディーゼルパティキュレ
ートフィルタは、上記のように構成されており、次のよ
うな効果を有する。即ち、このディーゼルパティキュレ
ートフィルタは、フィルタ本体の気孔径や空隙径の通孔
径が240μm前後の多孔質板や金網から作製し、しか
も前記フィルタ本体を排気ガスの流れ方向に隔置して複
数枚配置したので、通孔径より小さいパティキュレート
も捕集することができて捕集効率を高くすることがで
き、圧力損失を低くすることができる。即ち、前記フィ
ルタ本体を複数枚、隔置して配置することにより、前記
フィルタ本体の通孔径をパティキュレートの粒径より大
きく形成しても、排気ガス中のパティキュレートを良好
に捕集することができる。
ートフィルタは、上記のように構成されており、次のよ
うな効果を有する。即ち、このディーゼルパティキュレ
ートフィルタは、フィルタ本体の気孔径や空隙径の通孔
径が240μm前後の多孔質板や金網から作製し、しか
も前記フィルタ本体を排気ガスの流れ方向に隔置して複
数枚配置したので、通孔径より小さいパティキュレート
も捕集することができて捕集効率を高くすることがで
き、圧力損失を低くすることができる。即ち、前記フィ
ルタ本体を複数枚、隔置して配置することにより、前記
フィルタ本体の通孔径をパティキュレートの粒径より大
きく形成しても、排気ガス中のパティキュレートを良好
に捕集することができる。
【図1】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタを組み込んだ排気ガス浄化システムを示す説明図
である。
ィルタを組み込んだ排気ガス浄化システムを示す説明図
である。
【図2】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタの一実施例を説明する概略図である。
ィルタの一実施例を説明する概略図である。
【図3】図2のディーゼルパティキュレートフィルタの
正面図である。
正面図である。
【図4】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタと従来のものについてのフィルタ本体の厚さに対
する捕集効率を測定した結果を示すグラフである。
ィルタと従来のものについてのフィルタ本体の厚さに対
する捕集効率を測定した結果を示すグラフである。
【図5】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタと従来のものについてのフィルタ本体の厚さに対
する圧力損失を測定した結果を示すグラフである。
ィルタと従来のものについてのフィルタ本体の厚さに対
する圧力損失を測定した結果を示すグラフである。
1 ケース 2 フィルタ本体 3 ディーゼルエンジン 4 排気通路 5 排気圧力計 6 スモーク濃度計
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 39/20 D 46/12 ZAB 7446−4D
Claims (2)
- 【請求項1】 排気系に配置されて排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレ
ートフィルタにおいて、気孔径や空隙径の通孔径が24
0μm前後の多孔質板や金網から作製したフィルタ本体
を排気ガスの流れ方向に隔置して複数枚配置されている
ことを特徴とするディーゼルパティキュレートフィル
タ。 - 【請求項2】 前記フィルタ本体は5mm前後離してそ
れぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載
のディーゼルパティキュレートフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5314010A JPH07145719A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | ディーゼルパティキュレートフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5314010A JPH07145719A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | ディーゼルパティキュレートフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145719A true JPH07145719A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=18048129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5314010A Pending JPH07145719A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | ディーゼルパティキュレートフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07145719A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010510053A (ja) * | 2006-11-24 | 2010-04-02 | エックストラリス・テクノロジーズ・リミテッド | フィルタ装置 |
WO2014010757A1 (ja) * | 2012-07-13 | 2014-01-16 | 国立大学法人 熊本大学 | 溶湯内の介在物の除去方法及び濾過用フィルター |
-
1993
- 1993-11-22 JP JP5314010A patent/JPH07145719A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010510053A (ja) * | 2006-11-24 | 2010-04-02 | エックストラリス・テクノロジーズ・リミテッド | フィルタ装置 |
US8152886B2 (en) | 2006-11-24 | 2012-04-10 | Xtralis Technologies Ltd. | Filter arrangement |
WO2014010757A1 (ja) * | 2012-07-13 | 2014-01-16 | 国立大学法人 熊本大学 | 溶湯内の介在物の除去方法及び濾過用フィルター |
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