JPH07135175A - ヘテロエピタキシャル構造形成法 - Google Patents

ヘテロエピタキシャル構造形成法

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JPH07135175A
JPH07135175A JP9431094A JP9431094A JPH07135175A JP H07135175 A JPH07135175 A JP H07135175A JP 9431094 A JP9431094 A JP 9431094A JP 9431094 A JP9431094 A JP 9431094A JP H07135175 A JPH07135175 A JP H07135175A
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diaphragm
substrate
semiconductor material
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JP9431094A
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Yung-Chung Kao
− チュング カオ ユング
Yaan Young Jau
− ヤアン ヤング ジャウ
Han-Tzong Yuan
− ツォング ユアン ハン
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Texas Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ヘテロエピタキシャル成長に関して、
応力歪みを緩和された成長法を提供する。 【構成】 本発明の半導体材料構造の成長方法は、1つ
の態様として、a)1つの表面を有し、第1の半導体材
料を含む基板20を供給すること、b)前記基板20の
前記表面に接する1つの表面を有する、前記第1の半導
体材料を含むドープされた層26を形成すること、c)
前記基板20の一部を除去して、前記ドープされた層2
6の一部を含むダイアフラムを形成すること、および
d)前記ダイアフラムの第1の表面上へ第2の半導体材
料34を形成すること、の工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にヘテロエピタキ
シャル構造を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度シリコン集積回路と一緒に集積化
できる光電子デバイスを製造するために、シリコンの上
にIII−V族化合物半導体をヘテロエピタキシャル成
長させることに関して大いに興味が持たれている。しか
し、そのような材料のヘテロエピタキシーについては未
だに良く分かっていない。GaAsとSiとの間の25
0%もの熱膨張係数の違いや、4.2%の格子不整合の
問題を含め、数多くの困難な問題が存在する。この大き
な熱膨張係数の違いのために、エピタキシャル膜は成長
温度から常温に戻った時に、極度に強い応力を受けるこ
とになる。それらの応力は、デバイス製造工程において
望まれないウエハのワープを引き起こす。更に、そのよ
うな材料の違いが、膜のクラッキング、高密度の界面転
位と欠陥、および荒れたGaAs材料表面を作り出すこ
とが分かってきた。
【0003】この熱膨張係数の違いを補償する1つの方
法は、GaAsの堆積に先だってシリコンウエハを機械
的に曲げることによって、GaAsで覆われる表面積を
増やすものであった。この方法によれば、ヘテロエキタ
キシャル成長の後に得られるウエハはワープの少ない、
あるいは全くないものとなるが、この方法をバッチ処理
に組み込むことは困難であった。加えて、この方法は限
られた量の膨張または収縮の補償に限定されるのが一般
的である。機械的な応力を利用した方法に代わるものと
しては裏面テンション層を使用するものである。引っ張
り応力状態の膜をウエハの裏面に堆積させて、ウエハの
表面に堆積された引っ張り応力状態のGaAs膜とバラ
ンスさせるものである。このテンション層としてはW5
Si3 が用いられている。この層は膨張係数が(13.
7×10-6/℃)と、Siの(3.2)およびGaAs
の(6.5)と比べて大きく、比較的薄いW5 Si3
の使用で済むためである。
【0004】最近の研究によれば、GaAs層の側壁が
束縛されない限定領域ヘテロエピタキシーによって、側
壁パターンの端部から2−3μmの領域では欠陥密度が
低減化されていることが分かってきた。この進歩は多
分、端部付近での熱応力の低減化によるものであり、幾
分かは端部へ向かっての欠陥の焼鈍の増大によるもので
あろう。明らかにこの方法はより大きなパターン(10
0μm)に対しては有効ではないが、しかしGaAsレ
ーザーのような5μmないし10μmのデバイスには有
効であろう。限定領域ヘテロエピタキシーはまた、ウエ
ハのワープの原因である層歪みを低減化することにも有
効であることが分かってきた。
【0005】ヘテロエピタキシャル成長法を改善するた
めのその他の技術には、歪み超格子を用いるものが含ま
れる。この方法は界面転位の伝搬を減らす効果があるこ
とが示された。しかし、超格子を利用するためにはより
厚い層が要求され、層が厚くなるとそれだけクラッキン
グを生ずる頻度も高くなる。更に別の方法としては、A
lGaAsキャップ層と熱アニールを利用する方法があ
る。
【0006】
【発明の概要】過去に用いられたヘテロエピタキシーの
方法の多くは膜質を改善することにわずかな貢献を果た
してきた。例えば、欠陥密度を含む膜であればいろんな
方法によって得られる。しかし、ヘテロエピタキシーの
適用が有望だと考えられている高品質の光電子デバイス
の製造を可能にするためには、少なくとも1桁の改善が
必要である。相異なる半導体の熱膨張係数の違いによる
ウエハのワープの問題は、完全に目的にかなう解決なし
に残存している。ウエハを予め機械的に曲げる方法はウ
エハ割れの可能性があるため、その程度が限られる。ウ
エハ裏面へのワープ制御のためのテンション層の適用も
また、薄膜化されていないウエハでは曲げるために必要
なテンションの大きさが膨大なものとなるため限度があ
る。限定領域ヘテロエピタキシー法は有望であり、この
方法のみが5μmオーダー程度までの寸法の構造に対し
て欠陥密度を減らすことに有効であることが実証されて
いるが、現実には100μmの光電子デバイスが必要と
される。本発明が解決を意図している問題の中にこれら
の問題は含まれる。
【0007】本発明の1つの態様として、半導体材料構
造の成長方法が開示されている。本方法は:a)1つの
表面を有し、第1の半導体材料を含む基板を供給するこ
と、b)前記基板の前記表面に接する1つの表面を有す
る、前記第1の半導体材料を含むドープされた層を形成
すること、c)前記基板の一部を除去して前記ドープさ
れた層の一部を含むダイアフラムを形成すること、およ
びd)前記ダイアフラムの第1の表面上へ第2の半導体
材料を形成すること、の工程を含んでいる。
【0008】本発明の第2の態様では、半導体のヘテロ
エピタキシャル成長方法であって:a)第1の半導体材
料を含む1つの基板を供給すること、b)前記基板の表
面の部分を保護用の材料で覆って、覆われた領域と覆わ
れていない領域とを作り、前記覆われていない領域が境
界を有するようにすること、c)前記覆われていない領
域内に、前記基板の前記表面に接する1つの表面を有
し、前記第1の半導体材料を含むドープされた層を形成
すること、d)前記ドープされた層に接する前記基板の
一部を除去して、前記ドープされた層の一部を含むダイ
アフラムを形成すること、e)前記ダイアフラムの1つ
の表面上にテンション層を形成すること、およびf)前
記テンション層が形成された表面とは反対側のダイアフ
ラム表面上に第2の半導体材料を含む層を形成するこ
と、の工程を含む方法が開示されている。
【0009】本発明の更に別の態様では、ヘテロエピタ
キシャル半導体構造であって:a)第1の半導体材料の
ドープされた層を含むダイアフラム、b)前記ダイアフ
ラムの第1の表面上のテンション層、およびc)前記第
1の表面とは反対側のダイアフラムの第2の表面上の第
2の半導体材料を含む1つの層、を含む構造が開示され
ている。
【0010】本発明の1つの特長は、Si基板上にGa
Asおよびその他の材料を成長させることから生ずる大
きい熱膨張係数の違いを補償するために、予め曲げられ
た成長表面を提供できることである。本発明はまた、多
様な材料構造の上に作製されるデバイスの同時集積化を
容易にするとともにヘテロエピタキシャル膜の欠陥密度
を低減化できることが知られている方法である限定領域
ヘテロエピタキシーの使用と両立できる。
【0011】各図面において、特に断らない限り対応す
る部品に対しては同じ番号および記号を用いている。
【0012】
【実施例】本発明の1つの好適実施例では、薄い(1−
10μm)Siダイアフラムまたはメンブレン上にヘテ
ロエピタキシャル成長が実行される。Siダイアフラム
を使用することによって、成長に先立っての成長表面の
曲がり具合はSiウエハの機械的曲げによって得られる
ものよりも大きくできる。(Siウエハでは、表面上で
4.2%の膨張を補償するために要求される変曲状態に
達する以前にクラッキングが発生するであろう) Si
ダイアフラムはまた、裏面にテンション層を使用するこ
とによってウエハよりもずっと容易に曲げることができ
る。この方法を用いて、Si基板の厚さはGaAsエピ
層と同じ厚さ程度に薄くされ、4%の膨張もSiダイア
フラムを100μmの幅のパターン上で10μm曲げる
ことによって容易に補償することができる(θ〜0.0
4ラジアン)。更に、ダイアフラムは、過去に実証され
た限定領域エピタキシーのメリットを活用するように、
パターン化することを行ってもよい。Siウエハ上の1
0μm以下の寸法にパターン化されたGaAsは、同じ
条件下で全面的な成長を行った場合と比較して大幅な材
料品質の向上を達成できることが分かった。本発明のこ
の実施例では、限定領域成長をダイアフラム基板と組み
合わせることによって、1000μm2 オーダーのエリ
アに亘って高品質のヘテロエピタキシーを実現すること
ができる。限定領域エピタキシーの別のメリットは、異
なる材料構造でできたデバイスを集積することが容易で
ある点である。例えば、Si基板の1つのエリアにレー
ザーダイオードのための材料構造が形成でき、他方、同
じ基板の別の場所には検出器やトランジスター用の材料
構造が形成できる。これらのことのほかにSi基板その
ものの中には高密度のSi回路が形成できる。
【0013】上述の好適実施例の構造を作製するための
プロセスについて、図1ないし図10を参照しながら説
明しよう。図1にはSi基板20が示され、そこには標
準的な方法によって集積回路22が形成されている。こ
こにはSi基板を示しているが、その上にヘテロエピタ
キシャル成長を行いたい任意の半導体材料を使用してよ
いことは理解されよう。図2に示すように、回路22を
覆って保護用の層24が堆積される。Si3 4 が好ま
しい材料ではあるが、その他の適当な材料としてはSi
2 およびSi3 4 とSiO2 の交互になった積層構
造が含まれる。次に、図3に示すように、保護層24の
パターンで露出されたままに残されている基板20の領
域を覆うようにエピタキシャルSi層26が形成され
る。このSi層26は保護層24も覆っているが、基板
20の上ではエピタキシャルであるのに対して、保護層
24の上では多結晶状態である。このSi層26は、約
1×1019cm-3の濃度にB(ホウ素)でp+にドープ
されるのが好ましく、また約1−10μm(好ましくは
約3μm)の範囲の厚さを有することが好ましい。
【0014】基板20の裏面に対してパターン化された
マスク(図示されていない)が適用され、未ドープのS
iはエッチするがp+ドープのSiでエッチングが停止
するKOH液(例えば、KOH+プロパノール+H
2 O)によってSiを溶かして深いV字形の溝がエッチ
される。結果の構造が図4に示されている。裏面のV字
溝の底部の上にあるSi層26の部分は、V字溝の周囲
のみで支持されるダイアフラムとなる。このダイアフラ
ムは厚さがほんの約1−10μmであり、一方典型的な
基板20は約300−700μmの厚さを有する(最も
普通には約400μmである)。ヘテロエピタキシャル
成長に先立ってダイアフラムを曲げることはウエハ全体
を曲げることよりも易しい仕事であることは理解されよ
う。実際、4.2%の格子不整を補償するために必要と
される曲げの程度はウエハであればほとんど破壊してし
まうほどのものであるが、ダイアフラムであればその変
曲に容易に耐えることができる。
【0015】図5aの断面図、図5bの平面図、および
図5cの鳥瞰図に示されたように、エッチされた窓30
によって定義されるエリア28にヘテロエピタキシャル
成長を限定することによって限定領域成長の恩恵に浴す
ることができる。窓30はSi層26を覆うようにフォ
トレジストの層を取り付けることによって定義される。
このフォトレジストを次にリソグラフィでパターン化
し、露出したダイアフラムの部分を次に例えばHBR+
2 +He+SF6 を含むガスを用いてドライエッチす
る。成長エリア28の寸法は任意であるが、典型的には
100μmよりも狭い。100μmを越える寸法を有す
るエリア中の転位密度は制御が困難である。
【0016】ヘテロエピタキシャル層の堆積後にダイア
フラムがワープを起こすことを予期して、図6に示され
たように、例えば真空スパッタリングによってダイアフ
ラムの(開いたままの窓30中を除く)裏面に、約20
0−300nmの範囲の厚さに、好ましくは200nm
の厚さにテンション層32を堆積させる。V字形溝のパ
ターンを定義するために用いられたフォトレジストは処
理のこの時点まで基板裏面に残されており、V字形溝の
外側のエリアに堆積されたテンション層32の部分を除
去するためのリフトオフ工程において使用される。この
テンション層32はW5 Si3 が好ましいが、例えば、
TiWや引っ張り応力状態の窒化物のような材料であっ
てもよい(Si3 4 は適当な堆積温度と圧力とを選ぶ
ことで引っ張り応力状態にすることができる)。W5
3 を用いる場合は、この構造を約1000℃で5−1
0分間アニールする。アニールの後、層32は引っ張り
応力状態になり、それによって、図7に示すように、ダ
イアフラムを(上から見て)凹んだ表面を形成するよう
にワープさせる。成長エリア28に対するワープの影響
は、Si層26の残りの部分につながっているダイアフ
ラムの部分から最も遠ざかったエリア28においてより
強調されることに注目されたい。事実、成長エリアの特
定の方向の寸法が約10μmを越えると、束縛されてい
ない端部のヘテロエピタキシャル成長に対する恩恵は消
え失せ、従ってワープを制御することがより一層重要な
ものとなる。テンション層32の応力は、GaAsの厚
さの約1桁小さい大きさの厚さのW5 Si3 を用いると
いうラフなガイドラインを用いて制御および予想でき
る。例えば、もし2μmの厚さのGaAs層が望みであ
れば、ダイアフラムの裏面には200nmのW5 Si3
を堆積すればよい。この方法は必ずしも最初はワープの
補償として最適な量を与えないが、ワープ補償の最適化
を開始するための信頼性ある出発点となることが分かっ
た。アニール工程はまた、表面酸化物を除去することに
よって、ヘテロエピタキシーの準備としてSi成長エリ
ア28の熱洗浄の目的にもかなうものである。
【0017】テンション層のアニールに続いて、ヘテロ
エピタキシャル層34が堆積される。この実施例ではヘ
テロエピタキシャル層34はGaAsであるのが好まし
いが、本発明はInP、CaF、InAs等のその他の
材料の使用を排除するものではない。層34は2段階成
長シーケンスで堆積させることもできる。第1の成長段
階は、堆積を約450℃で、約0.4μm/時間の速度
で行い、約120μmの厚さまで続けられる。第2段階
の成長は約525℃で、約1μm/時間の速度で行う。
最後の成長工程に続いて構造が冷却されるにつれて、G
aAs層34はSiダイアフラム成長エリア28よりも
速やかに縮小する。従って、GaAs層34の張力がダ
イアフラム裏面上のW5 Si3 層の張力を補償し、その
結果、GaAs層34の成長前にはワープを持っていた
(図7)ダイアフラムは平坦になる(図8に示すよう
に)。ここでも、W5 Si3 によって窓30はGaAs
成長後も開いたままである。この結果、成長エリア28
上に存在するGaAs層34の部分は、その周囲の側壁
の大きい部分が束縛なしの状態になっている。このこと
は成長エリア28上のGaAs34の側壁付近で熱応力
を解放するうえで重要であり、また転位欠陥の焼鈍の助
けともなる。この構造の鳥瞰図が図9に示されている。
【0018】GaAs膜34の成長後、保護層24に重
なる膜34の部分は、成長領域28の上に存在するGa
As膜34の部分をマスクして、例えば体積比で約1:
40:8のH2 SO4 +脱イオン水H2 O+H2 2
液を、マスクされていない部分に対して用いることによ
って除去される。同様に、保護層24に重なるSi膜2
6の部分は、Si処理に一般に使用される緩衝HF液
(一般的な酸化物エッチ)を用いて除去される。製造工
程のこの時点での構造は図10に示されている。保護層
24はSi処理で一般的なように、Si回路22に対す
るパッシベーション層として機能するとも考えられる。
標準的なSi処理技術(例えば、窓開口、相互接続形成
等)を次に適用することができる。特定の型の化合物半
導体デバイス(例えば、レーザーダイオード、検出器ダ
イオード、トランジスター等)を作製するために必要な
層を提供する目的で、GaAs膜34の上に付加的な層
を形成することもあり得ることは理解されよう。実際、
ウエハ上のいろいろな場所に形成されたダイアフラム上
に、層を選択的に堆積させていろいろな材料構造を形成
し、それによって単一ウエハ上の単一ダイの上に複数個
のデバイスタイプを同時に集積することができる。
【0019】本発明の別の実施例では、最終的にダイア
フラムを構成するp+Si層が、未ドープのSiウエハ
中へ1−10μmの範囲の深さに(例えば、約1MeV
のエネルギーで)Bをイオン打ち込みすることによって
形成される。この様子は図11に示されている。先に述
べた好適実施例と同じように、深いV字形溝を形成する
裏面エッチはこのイオン打ち込みされた層36の上で停
止する(図12)。イオン打ち込みされたSi層36の
形成後の処理工程は、既に述べた実施例のそれと同様に
進行するが、保護層24を覆う多結晶Siの層が存在し
ない点だけは異なる。同様に、第3の実施例では、標準
的なドーパント拡散法を用いてp+ドープされた層が形
成される。
【0020】これまでに述べてきた技術に加えて、ヘテ
ロエピタキシャル(GaAs)膜の品質を向上させるた
めの各種の技術を併用して適用することができることは
理解されたい。例えば、GaAsの2段階成長の最初の
成長に続いて、基板温度を約650℃までランプ状に上
昇させ、次に約400℃まで下げることを成長を中断さ
せることなく5ないし10回繰り返すことを行って、周
期的に熱歪みを与えられた層(TSL)の成長を実行す
ることができる。各熱サイクルには約4分間を掛け、熱
サイクル成長の後、約525℃においてGaAsのオー
バーグロースを行う。
【0021】適用できる別の技術はAlGaAsキャッ
プアニールを利用するものである。これは、予め堆積さ
れたGaAs層の上に数十ナノメートルの厚さの薄いA
0. 35Ga0.65Asキャップ層を成長させるものであ
る。次にこの成長を中断し、試料はその場で約850
℃、約10分間のアニールを施される。この高温AlG
aAsキャップアニールの間、砒素加圧(As4 )は1
×10-5Torrに保たれる。基板温度とAsの加圧が
約525℃と2×10-6Torrの通常の成長条件へ戻
り次第、GaAsオーバーグロースが再開される。
【0022】歪み層超格子(SLS)もまた採用でき
る。SLSは結晶欠陥の伝搬を減らすことが知られてい
る。それらは典型的にはIn0.15Ga0.85AsとGaA
s層の約5周期を含み、厚さは約10nmである。
【0023】ここまで数例の好適実施例について詳細に
説明してきた。本発明の範囲はここに述べたものとは異
なる実施例であってしかも本発明の範囲に含まれるよう
なものを包含することを理解されたい。
【0024】内部および外部の接続はオーミックであっ
ても、容量性のものでも、誘導性のものでも、直接的で
も、あるいは仲介回路やその他のものを介した間接的な
ものであってもよい。本発明の実施は個別部品に対して
行われても、あるいはシリコン、ガリウム砒素、あるい
はその他の光学をベースとするあるいはその他の技術を
ベースとする形態および実施例はもちろん、その他の電
子的な材料群中に完全に集積された回路に対して行われ
てもよい。
【0025】本発明は例示実施例に関連して説明してき
たが、この説明は限定的なものを意図したものではな
い。例示実施例の各種の修正や組み合わせが本発明のそ
の他の実施例とともに、本説明を参照することで当業者
には思いつかれるであろう。従って、請求の範囲はその
ような修正や組み合わせをすべて包含するものと解釈さ
れるべきである。
【0026】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)半導体材料構造を成長させるための方法であっ
て、次の工程: a)1つの表面を有し、第1の半導体材料を含む基板を
供給すること、 b)前記基板の前記表面に接する1つの表面を有し、前
記第1の半導体材料を含むドープされた層を形成するこ
と、 c)前記基板の一部を除去して、前記ドープされた層の
一部を含むダイアフラムを形成すること、および d)前記ダイアフラムの第1の表面上へ第2の半導体材
料を形成すること、を含む方法。
【0027】(2)第1項記載の方法であって、更に、
第2の半導体材料を形成する前記工程に先立って、前記
ダイアフラムの一部を除去する工程を含む方法。
【0028】(3)第1項記載の方法であって、更に、
前記第1の表面とは反対側の前記ダイアフラムの第2の
表面上にテンション層を形成する工程を含む方法。
【0029】(4)第1項記載の方法であって、前記ド
ープ層がエピタキシャルに堆積され、その場でドープさ
れる方法。
【0030】(5)第1項記載の方法であって、前記ド
ープ層がドーパントのイオン打ち込みによって形成され
る方法。
【0031】(6)第1項記載の方法であって、前記ド
ープ層が前記基板表面からのドーパントの拡散によって
形成される方法。
【0032】(7)半導体のヘテロエピタキシャル成長
のための方法であって、次の工程: a)第1の半導体材料を含む基板を供給すること、 b)前記基板の表面の部分を保護用の材料で覆って、覆
われた領域と覆われていない領域とを作り、前記覆われ
ていない領域が境界を有するようにすること、 c)前記覆われていない領域内に、前記基板の前記表面
に接する1つの表面を有し、前記第1の半導体材料を含
むドープされた層を形成すること、 d)前記ドープされた層に接する前記基板の一部を除去
して、前記ドープされた層の一部を含むダイアフラムを
形成すること、 e)前記ダイアフラムの1つの表面上にテンション層を
形成すること、および f)前記テンション層が形成された表面とは反対側のダ
イアフラム表面上に第2の半導体材料を含む層を形成す
ること、を含む方法。
【0033】(8)第7項記載の方法であって、更に、
次の工程: a)前記ダイアフラム上に、ダイアフラムのマスクされ
る部分とマスクされない部分とを形成するマスキングパ
ターンをマスキング材料で形成すること、 b)前記ダイアフラムの前記マスクされない部分を除去
して、前記ダイアフラム中に開口を形成し、前記開口の
端部が前記ダイアフラム上の成長エリアを部分的に定義
し、更に前記成長エリアが前記第2の半導体材料を含む
前記層によって覆われるようにすること、を含む方法。
【0034】(9)第7項記載の方法であって、前記第
1の半導体材料がSiで、前記第2の半導体材料がGa
Asである方法。
【0035】(10)第7項記載の方法であって、前記
第1の半導体材料がSiで、前記第2の半導体材料がC
aF、InP、およびInAsを含む群の中から選ばれ
たものである方法。
【0036】(11)第7項記載の方法であって、前記
テンション層がW5 Si3 である方法。
【0037】(12)第7項記載の方法であって、前記
テンション層がTiWと引っ張り応力状態のSi3 4
とを含む群の中から選ばれたものである方法。
【0038】(13)第7項記載の方法であって、前記
保護材料がSi3 4 である方法。
【0039】(14)第7項記載の方法であって、前記
ドープ層がBでp+ドープされている方法。
【0040】(15)第7項記載の方法であって、前記
テンション層を形成する前記工程に続いて、約1000
℃において前記層をアニールする工程が施される方法。
【0041】(16)ヘテロエピタキシャル半導体構造
であって: a)第1の半導体材料のドープ層を含むダイアフラム、 b)前記ダイアフラムの第1の表面上のテンション層、
および c)前記第1の表面とは反対側の前記ダイアフラムの第
2の表面上の第2の半導体材料を含む層、を含む構造。
【0042】(17)第16項記載の構造であって、前
記ダイアフラムが開口を有し、前記開口が前記ダイアフ
ラムの成長エリアを部分的に定義する端部を有し、ここ
において前記成長エリアが前記第2の半導体材料を含む
前記層によって覆われている構造。
【0043】(18)第16項記載の構造であって、前
記第1の半導体材料がSiであって、前記第2の半導体
材料がGaAsである構造。
【0044】(19)第16項記載の構造であって、前
記テンション層がW5 Si3 である構造。
【0045】(20)第16項記載の構造であって、前
記ドープ層がBでp+ドープされている構造。
【0046】(21)本発明の1つの態様として、半導
体材料構造の成長法であって、次の工程:a)1つの表
面を有し、第1の半導体材料を含む基板20を供給する
こと、b)前記基板20の前記表面に接する1つの表面
を有する、前記第1の半導体材料を含むドープされた層
26を形成すること、c)前記基板20の一部を除去し
て、前記ドープされた層26の一部を含むダイアフラム
を形成すること、およびd)前記ダイアフラムの第1の
表面上へ第2の半導体材料34を形成すること、を含む
方法が開示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の好適実施例の構造の製造段階での断面図
であり、予め集積回路を作製されたスタート段階の基板
を示す図。
【図2】第1の好適実施例の構造の製造段階での断面図
であり、保護層を堆積させた段階の断面図を示す図。
【図3】第1の好適実施例の構造の製造段階での断面図
であり、保護層で覆われていない基板領域をエピタキシ
ャルSi層で覆った段階の断面図を示す図。
【図4】第1の好適実施例の構造の製造段階での断面図
であり、基板裏面にV字形の溝をエッチした段階の断面
図を示す図。
【図5】第1の好適実施例の構造で、ヘテロエピタキシ
ャル成長エリアを限定するための窓がエッチされた段階
の構造の、aは断面図、bは平面図、cは鳥瞰図を示す
図。
【図6】第1の好適実施例の構造の製造段階での断面図
であり、ダイアフラム裏面にテンション層を堆積させた
段階の断面図を示す図。
【図7】第1の好適実施例の構造の製造段階での断面図
であり、アニールによってテンション状態となり、上か
ら見て凹んだ表面形状となった段階の断面図を示す図。
【図8】第1の好適実施例の構造の製造段階での断面図
であり、ダイアフラム表面にヘテロエピタキシャル層を
堆積させてテンション状態が補償された段階の断面図を
示す図。
【図9】第1の好適実施例の構造の図8と同じ段階の鳥
瞰図を示す図。
【図10】第2の好適実施例の構造の製造段階での断面
図であり、保護層の上の膜を除去した段階の断面図を示
す図。
【図11】第2の好適実施例の構造の製造段階での断面
図であり、ドープ層をイオン打ち込みによって形成する
段階の断面図を示す図。
【図12】第2の好適実施例の構造の製造段階での断面
図であり、基板裏面にV字形の溝がエッチされた段階の
断面図を示す図。
【符号の説明】
20 Si基板 22 集積回路 24 保護層 26 エピタキシャルSi層 28 成長限定エリア 30 窓 32 テンション層 34 ヘテロエピタキシャル層 36 イオン打ち込み層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハン − ツォング ユアン アメリカ合衆国テキサス州ダラス,バーチ ウッド ドライブ 7131

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体材料構造を成長させるための方法
    であって、次の工程: a)1つの表面を有し、第1の半導体材料を含む基板を
    供給すること、 b)前記基板の前記表面に接する1つの表面を有し、前
    記第1の半導体材料を含むドープされた層を形成するこ
    と、 c)前記基板の一部を除去して、前記ドープされた層の
    一部を含むダイアフラムを形成すること、および d)前記ダイアフラムの第1の表面上へ第2の半導体材
    料を形成すること、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 ヘテロエピタキシャル半導体構造であっ
    て: a)第1の半導体材料のドープ層を含むダイアフラム、 b)前記ダイアフラムの第1の表面上のテンション層、
    および c)前記第1の表面とは反対側の前記ダイアフラムの第
    2の表面上の第2の半導体材料を含む層、 を含む構造。
JP9431094A 1993-05-07 1994-05-06 ヘテロエピタキシャル構造形成法 Pending JPH07135175A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US058589 1979-07-18
US5858993A 1993-05-07 1993-05-07

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JPH07135175A true JPH07135175A (ja) 1995-05-23

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