JPH07133872A - ラビリンスシール装置 - Google Patents

ラビリンスシール装置

Info

Publication number
JPH07133872A
JPH07133872A JP36171592A JP36171592A JPH07133872A JP H07133872 A JPH07133872 A JP H07133872A JP 36171592 A JP36171592 A JP 36171592A JP 36171592 A JP36171592 A JP 36171592A JP H07133872 A JPH07133872 A JP H07133872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
labyrinth
fluid
labyrinth seal
auxiliary groove
elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36171592A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Miyake
圀博 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP36171592A priority Critical patent/JPH07133872A/ja
Publication of JPH07133872A publication Critical patent/JPH07133872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【発明の名称】 ラビリンスシール装置 【目的】 本発明は従来の非接触形のクリアランスの問
題を解決しシール効果が勝れた、しかも寿命が長く経済
的なラビリンスシール装置を提供する。 【構成】相対的に回転運動をする2面間を流れる流体を
シールするラビリンスシールにおいて、回転部材(2)
にシール主部(3)、(6)を設け、各シール主部間に
線状(1)又はシート状(8)エレメントを併植した螺
旋状の補助溝部(4)を配設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は相対的に回転運動をする
2面間を流れる流体をシールするラビリンスシール装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】相対的に回転運動をする2面間を流れる
流体をシールする流体シールに関しては、従来多くの文
献及び実用例がある。これ等は大別して接触型シールと
非接触型シールに分類される。接触型シールはそのシー
ル性能が良い反面、その相対運動をするシールの接触面
における摩耗という大きな問題点があり、特に潤滑剤が
使用出来ないドライ条件や相対運動条件が酷しい条件下
では極めて大きな課題を有していた。またシールコスト
も比較的に高くなる欠点をも有していた。
【0003】一方、非接触型シールにあっては、通常ラ
ビリンスシールに代表されるシール方式が有名である。
このラビリンスシールにはその構造から軸方向形、半径
方向形及び結合形などがあり、いずれも流体に絞りを与
えるための精度の高いエッジを構成する必要がある。特
に流体が気体の場合は二面間の相対的なクリアランスを
小さくすることが必要であり、このことは二面間の精度
を上げることを必要としコスト的に不利であるばかりで
なく、この二面間の精度を長期間保つための努力を必要
としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来シ
ール特にラビリンスシールにあっては非接触とはいうも
ののラビリンスシール部分における相対的クリアランス
は出来るだけ小さくすることが要求されており、このた
め各部は高精度の加工が必要となるばかりか、相対する
両者の変形等に十分な配慮をすることが求められる。
従って、これ等はコスト高をもたらす欠陥を有してい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のごとき課題を解決
するため本発明は、相対的に回転運動をする2面間を流
れる流体をシールするラビリンスシールにおいて、回転
している部材の流体の流れ方向と直交する複数の突出環
状部又はラビリンス溝を設け、各該突出環状部又はラビ
リンス溝(以下シール主部という)間に少なくとも1以
上のリードを有する螺旋状の連続した補助溝部を配設
し、該補助溝部は溝内にその高さhが線直径dに比して
十分高い線状エレメント又は薄いシート状エレメントを
多数併植せしめたものであり、更に該補助溝部の螺旋状
のリード角度θが該補助溝部により流体に反流れ方向の
分力を生ずるような20°以下の角度をもって構成され
ているラビリンスシール装置により、また前記流体の流
れ方向と直交する複数のラビリンス溝を、その溝内にそ
の高さhが線直径dに比して十分高い線状エレメント又
は薄いシート状エレメントを多数併植せしめることによ
り解決せんとするものである。
【0006】
【作用】本発明は流体の流れ方向に対し1層又はそれ以
上の層のブラッシ状線状エレメント又はシート状エレメ
ントを多数併植しその多数のブラッシ状の線状エレメン
ト又はシート状エレメントの先端部により構成される面
(以下ラビリンス面という)を相対面と対向させ、ラビ
リンス面と対向面との間を流れる流体(特にガス体)を
ラビリンス面における微細な絞り効果の集積により極め
て効率のよいラビリンス効果を得んとするものである。
【0007】このラビリンス効果は、数式的には未だ解
明されていないが、多数の柱状絞りによる流体の流量抵
抗及び線状エレメント又はシート状エレメントが流体の
流れ速度抵抗に対して自からたわむことによる減速効果
の相乗的作用、さらに吹き抜け作用が減少することによ
るものと考えることが出来る。従って、本発明の効果を
左右するものとして線状エレメント又はシート状エレメ
ントの併植条件例えばエレメント部材の密集状態、エレ
メント部材の種類、幅、層の数等であり、これ等の条件
により従来のラビリンスに対し比較的流体条件に鈍感で
ありしかも効率のよいシール作用を得ることが出来る。
【0008】
【実施例】以下図面を参照し本発明の詳細につき説明す
る。図1は本発明の1実施例を模式的に示したもので、
回転する部材が軸であり突出環状部間に多数の併植され
た線状エレメント1が螺旋状の連続した補助溝部を配設
されている場合のものである。図2は本発明の他の実施
例を模式図であり、図1の突出環状部に代わり前記線状
エレメントを配設したラビリンス溝を用いた場合であ
る。図3は更に他の実施例で、回転する部材がディスク
状の相対しゅう動面を有する場合で突出環状部が配設さ
れており、(a)は回転する部材の正面図(b)は
(a)図のA−A断面図を示したものである。また図4
は本発明に使用される線状エレメントを併植された補助
溝部の拡大断面図であり、図5はシート状エレメントが
併植された補助溝部の拡大模式図である。図6(a)、
(b)は従来のラビリンスシール(基本的形状)と図1
の本発明の場合を比較実験した結果を示すグラフであ
る。
【0009】図6のAは従来のラビリンスシールである
直通形環状の溝形のラビリンスのみを2本使用した場合
であり、Bは従来のラビリンスシールである直通形環状
の溝内に本願の要件の一つである線状エレメントを併植
されたであり、Cは本願書の実施例の場合即ちBに更に
螺旋状の連続した補助溝部を配設した場合のものであ
る。図6の(a)はA、B、Cを回転周速をパラメータ
として静止時漏れ量G。と回転時漏れ量Gとの比をとり
比較実験した結果を示すグラフである。いづれも回転周
速が増加すると回転周速の影響が出てくるがAの場合に
比較して線状エレメントによる効果が大きく更に螺旋状
の連続した補助溝部を配設した場合はその効果が極めて
大きくなり、漏れ量が比較的回転周速の低いところで0
になっている。図6の(b)は(a)の場合の漏れ量を
比較したものであり低速度域ではAの2/3程度の漏れ
量である。図6の(c)は入口側圧力による影響を比較
したものであり入口側圧力が0.5Kg/cm以上に
なるとA、B、Cとも漏れ量はあまり変らない。従って
本発明のシールが比較的入口圧力の低いところで効果が
あることがわかる。
【0010】本発明の特徴はその線状エレメント又はシ
ート状エレメントが流体により順応的に適度にたわむこ
とによる効果と回転部材が軸型のものでは流体の受ける
遠心力効果により良好なシール効果を得るところにあ
り、またエレメントが適度のたわみ性に富むことから例
えエレメントの先端が相手方に接触したとしてもその接
触圧及び接触面積が小さくこのためしゅう動発熱が少な
いところにある。これは取りもなおさず相対面間のクリ
アランスを極端に小さく、強いていえばエレメントを相
手面に殆ど接触させることが可能となる。この場合、長
期間の寿命を考慮してエレメントの材質が選択されなけ
ればならない。本出願人の実験によればカーボン繊維又
はセラミクス繊維によるものの使用が好ましい。尚、非
しゅう動用に使用する場合にはナイロン、アクリル、ポ
リエステル等の合成樹脂材料、ブロンズ、スチール等の
金属材料繊維、ガラス等の無機材料によりエレメントを
構成することが出来る。
【0011】線状エレメントの場合、線径は0.05−
5.0mm程度好ましくは0.1−1.0mmがよくこ
れはシール面の条件により選択される。また、長さは流
体によるたわみが十分とれることが必要であり少なくも
直径の2倍以上であることが必要であり、線状エレメン
ト間のピッチは線径d以上であり、線状エレメントの長
さhと溝幅sとの比h/sが1/5程度とすることが好
ましい。更に併植する幅はその流体条件により選択され
る。またシート状エレメントは、厚さ0.03−1.0
mm程度が好ましく高さは少なくとも5mm以上が必要
である。尚その厚さは高さ方向に均等である必要はなく
溝底に近い部分を厚くしシート状エレメントの姿勢の安
定化を図ることが望ましい。
【0012】補助溝内に併植されるエレメントは溝幅
b。、B。に対し各間隔をあけ流れ方向に対し2層以上
配列することが望ましい。更にエレメントの先端部にお
ける断面2次モーメントは流体抵抗に対し十分たわむご
とく選択されることが必要であるが各エレメントが干渉
しないようにすることが望ましい。併植の方法は併植さ
れる部材にエレメントを埋め込む又は接着する直接法
と、べースシートやベースメッシュに予め併植し、その
ベースシートやベースメッシュを溝底にセットする間接
法がある。間接法は必要により交換が容易であり好まし
い。
【0013】該補助溝は流体の流れ方向と直交するシー
ル主部の各間に螺旋状に配設されるが、そのリードは1
以上であることが望ましい。これは前段のシール主部と
後段のシール主部の間を流体が直通することを避けるた
めである。またリード角度θの方向は流体に反流れ方向
の分力を生ずるようなリード方向とする。リード角度θ
は O<θ<θ。であることが好ましい。ここでθ。=
tanVr/Vg、Vr=(πDN/60) [m/
sec]、D:回転部材の直径[m]、N:回転数
[r.p.m]、Vg:流体の流速[m/sec]であ
る。
【0014】またシール主部が突出環状部である場合は
突出環状部の回転部材表面からの突出量は補助溝内に併
植されたエレメントの先端より低いことが大切である。
その突出量は回転部材及び固定部材の加工精度、取付け
精度を加味して如何なる状態でもこの両者の接触が生じ
ないスキマを確保しえる範囲に決められる。通常の値と
してははめあい公差等級8−9級程度である。突出環状
部は回転部材より加工により突出させてもよいし、別途
の環状材料をはめ込んでもよい。
【0015】また上述せるものは相対面の少なくとも一
方に本願のラビリンスシールを施せる場合を示したが当
然その相対面の両面に施してもよいし、また単一平面内
のみに配列せる場合ばかりでなく従来のラビリンスシー
ルの場合と同様にステップ形食違い形等の配列すること
によりその効果を増すことが出来る。
【0016】
【発明の効果】上記のごとく本発明は従来の非接触形の
クリアランスの問題を解決しシール効果が勝れた、しか
も寿命が長く経済的な効果を有する。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の模式的断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例の模式的断面図である。
【図3】 本発明の回転する部材がディスク状の相対し
ゅう動面である更に他の実施例の模式的断面図であり、
(a)は回転する部材の正面図であり、(b)は(a)
のX−X断面における断面図出ある。
【図4】 本発明に使用される線状エレメントを併植さ
れた補助溝部の拡大断面図である。
【図5】 本発明に使用されるシート状エレメントを併
植された補助溝部の拡大断面図である。
【図6】 本発明と従来のラビリンスシールの場合を比
較実験した結果を示すグラフであり、(a)は回転周速
をパラメータとした比較実験結果を示すグラフ、(b)
は回転周速をパラメータとした漏れ量を比較したグラ
フ、(c)は入口圧力の影響を比較したグラフである。
【符号の説明】
1、10 エレメント 2 回転部材 3、30 突出環状部 4、40 補助溝部 5 静止側部材 6 ラビリンス溝 7 ラビリンス溝内エレメント 8 シート状エレメント 90 入口側圧力開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に回転運動をする2面間を流れる流
    体をシールするラビリンスシールにおいて、回転してい
    る部材の流体の流れ方向と直交する複数の突出環状部又
    はラビリンス溝を設け、各該突出環状部又はラビリンス
    溝間に少なくとも1以上のリードを有する螺旋状の連続
    した補助溝部を配設し、該補助溝部は溝内にその高さh
    が線直径dに比して十分高い線状エレメント又は薄いシ
    ート状エレメントを多数併植せしめたものであり、更に
    該補助溝部の螺旋状のリード角度θが該補助溝部により
    流体に反流れ方向の分力を生ずるような20°以下の角
    度をもって横成されていることを特徴とするラビリンス
    シール装置。
  2. 【請求項2】前記流体の流れ方向と直交する複数のラビ
    リンス溝が、その溝内にその高さhが線直径dに比して
    十分高い線状エレメント又は薄いシート状エレメントを
    多数併植せしめたものであることを特徴とする請求項1
    記載のラビリンスシール装置。
JP36171592A 1992-12-16 1992-12-16 ラビリンスシール装置 Pending JPH07133872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36171592A JPH07133872A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 ラビリンスシール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36171592A JPH07133872A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 ラビリンスシール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07133872A true JPH07133872A (ja) 1995-05-23

Family

ID=18474640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36171592A Pending JPH07133872A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 ラビリンスシール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07133872A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6921080B2 (en) Shaft sealing ring
US5529318A (en) Non-contacting shaft sealing device
US4484752A (en) Rotating-lip bidirectional hydrodynamic oil seal
US6860486B2 (en) Shaft sealing ring
EP0933567B2 (en) A seal arrangement
JP3254214B2 (ja) 密封組立体
US6428009B2 (en) Robust hydrodynamic brush seal
DE19836986C2 (de) Radialwellendichtring
US4964314A (en) Device for converting rotary motion to linear motion
US6428011B1 (en) Mechanical seals
US4808012A (en) Flap seal for anti-friction bearings
US7201378B2 (en) Strip brush seal
US20130234399A1 (en) Self-adjusting non-contact seal
EP0539927A1 (en) Non-contacting mechanical face seal of the gap-type
US3703296A (en) Sealing between a rotary and a stationary member
WO1998008010A2 (en) Noncontacting finger seal
JPH04266629A (ja) 空洞内にある半径方向の負荷を受ける斜めのコイルスプリング
WO1998008010A9 (en) Noncontacting finger seal
US5540505A (en) Top foil plate for hydrodynamic fluid film thrust bearings
US6354741B1 (en) Foil thrust bearing
US5326077A (en) Butterfly valve seal retainer
EP0925462B1 (en) Hydrodynamic low-torque lubricant seal
WO2002008614A2 (en) Elastomer energized rod seal
CN110382932B (zh) 密封装置
JPH04347066A (ja) ブラシシール装置