JPH07130260A - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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JPH07130260A
JPH07130260A JP29889293A JP29889293A JPH07130260A JP H07130260 A JPH07130260 A JP H07130260A JP 29889293 A JP29889293 A JP 29889293A JP 29889293 A JP29889293 A JP 29889293A JP H07130260 A JPH07130260 A JP H07130260A
Authority
JP
Japan
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diaphragm
piston
switch
pressure
fluid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29889293A
Other languages
English (en)
Inventor
Matsukenna Andei
マッケンナ アンディ
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Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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Publication date
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Priority to US08/214,471 priority patent/US5461208A/en
Priority to DE69401827T priority patent/DE69401827T2/de
Priority to EP94302101A priority patent/EP0617445B1/en
Priority to KR1019940005934A priority patent/KR940022616A/ko
Publication of JPH07130260A publication Critical patent/JPH07130260A/ja
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  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的]作動流体の圧力を直接受けるダイヤフラムの安
全を図る。 [構成]流体引き込み孔12の内奥空間でキャップ状の
可撓性ダイヤフラム14がピストン16の上端湾曲面に
被さった状態でピストン案内部材18上に配置される。
ピストン案内部材18の上面にはシリンダ孔18aの縁
から一定の間隔を空けて断面テーパ状の突起18bが環
状に形成されており、この環状突起18bの内側に弾性
変形可能なリング部材22が装着される。ピストン16
は、ダイヤフラム26、断面T形のピン28を介してス
ナップ・アクション・ディスク32に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動流体の圧力の変化
に応じてスイッチの開閉または切換動作を行う圧力スイ
ッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動ブレーキやパワーステア
リングシステムでは、可撓性のダイヤフラムを介してピ
ストン部材を流体圧力に応じて移動させ、そのピストン
の移動によってスイッチの切換を行うようなダイヤフラ
ム型の圧力スイッチが使われている。
【0003】図8および図9に、従来のこの種圧力スイ
ッチの構成を示す。この圧力スイッチでは、上部ケーシ
ング100の一端面(上端面)に流体引き込み用の孔1
02が軸方向に穿孔されている。この流体引き込み孔1
02は内奥で口径が拡がっており、この内奥空間にキャ
ップ状の可撓性ダイヤフラム104がピストン106の
湾曲頭部または上端面に被さった状態でピストン案内部
材108上に配置されている。ピストン案内部材108
は剛体たとえばステンレスからなり、その中心部にはピ
ストン106を軸方向に案内するためのシリンダ孔10
8aが穿孔されている。ピストン案内部材108の上面
はシリンダ孔108aの周縁部でテーパ状に隆起してお
り、このテーパ状隆起部108b上にダイヤフラム10
4の縁部104aが載置されている。
【0004】ピストン案内部材108の下面側にはディ
スク座部材110が接続され、このディスク座部材11
0の上面中心部に形成された凹所110aにスナップ・
アクション・ディスク112がディスク上面中心部でピ
ストン106の下端面を受けるようにして配置されてい
る。スナップ・アクション・ディスク112の下面中心
部には、ほぼ水平方向に延在する板バネからなる可動接
点水平アーム114の中間部より上方に直立して延在す
る剛性の可動接点垂直アーム116の湾曲上端部が当接
している。可動接点水平アーム114の基端は一方の端
子118の上端部に固着されており、可動接点水平アー
ム114の先端部には可動接点120が固着されてい
る。可動接点120は、他方の端子122の上端部に形
成された固定接点122aを向いて、つまり上向きに取
付されている。
【0005】この圧力スイッチにおいて、流体引き込み
孔102に引き込まれた作動流体の圧力はダイヤフラム
104を介してピストン106の頭部に作用し、作動流
体の圧力に応じた押圧力がピストン106の下端面より
スナップ・アクション・ディスク112の上面中心部に
与えられる。スナップ・アクション・ディスク112
は、ピストン106からの押圧力が所定値を越えない限
り、ピストン押圧力に抗して図8に示すようにディスク
中心部が上方に湾曲した第1のディスク位置に留まる。
こうしてスナップ・アクション・ディスク112が第1
のディスク位置に留まっているときは、可動接点垂直ア
ーム116ないし可動接点水平アーム114に対するデ
ィスク112側からの押圧が解除されており、可動接点
水平アーム114のバネ力で可動接点120が固定接点
122aに加圧接触して、スイッチ閉成状態が保たれ
る。
【0006】流体の圧力が上昇すると、ピストン106
からスナップ・アクション・ディスク112の中心部に
加えられる押圧力はその流体圧力に比例して増大する。
そして、流体圧力が設定値つまりスイッチ開成圧力に達
すると、ピストン106からスナップ・アクション・デ
ィスク112に加えられる押圧力が所定のスナップ動作
点に達し、スナップ・アクション・ディスク112は可
動接点水平アーム114のバネ力に抗して第1のディス
ク位置から第2のディスク位置へぱちんと反転変位して
図9に示すようにディスク中心部が下方に移動する。こ
のディスク112の反転変位によって可動接点垂直アー
ム116および可動接点水平アーム114が下方へ押し
下げられ、可動接点120が固定接点122aから離
れ、スイッチ開成状態となる。
【0007】流体圧力が設定値よりも下がると、可動接
点水平アーム114のバネ力がピストン106側からの
押圧力に打ち勝って、スナップ・アクション・ディスク
112は第1のディスク位置へ戻り、可動接点120は
再び固定接点122aに加圧接触し、スイッチ閉成状態
となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
圧力スイッチでは、流体圧力に応じてピストン106が
下降移動すると、ダイヤフラム104がピストン106
とシリンダ孔108aとの隙間に食い込んでしまう不具
合があった。
【0009】図10および図11にこの様子を詳細に示
す。図10は図8の部分拡大図、図11は図9の部分拡
大図である。流体圧力によってダイヤフラム104はピ
ストン106およびピストン案内部材108のテーパ状
隆起部108bに密着して被さる。ピストン案内部材1
08は剛体であり、ダイヤフラム104側からの押圧に
抗してテーパ状隆起部108bはその形体または姿勢を
保持する。流体圧力が設定値を越えてピストン106が
下降移動すると、ピストン106に被さっているダイヤ
フラム104も一緒に下方に変位する。その際、図11
に示すように、シリンダ孔108aの上部開口付近でピ
ストン106に密着しているダイヤフラム104の内側
面104bが隙間gに食い込んでしまう。
【0010】このように、ピストン106が下降移動す
る度毎に、つまりスイッチ開成動作が行われる度毎に、
ダイヤフラム104がピストン106とシリンダ孔10
8aとの隙間gに食い込むため、その食い込む箇所10
4bでダイヤフラム104が損傷してちぎれたりひび割
れしやすかった。ダイヤフラム104がちぎれると、そ
の切屑または破片が隙間gの中に入り込んでピストン1
06が摺動し難くなりスイッチ動作が正常に働かなくな
るおそれがあった。また、ダイヤフラム104がひび割
れでもすると、そこから作動流体が漏れてスナップ・ア
クション・ディスク112側さらにはスイッチ接点部1
20,122a側に流れ込み、スイッチングが不能にな
るだけでなく、流体システムの事故を招くおそれもあっ
た。
【0011】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、ピストンに被さるダイヤフラムの損傷を防止し
て信頼性の高いスイッチ機能を保証する圧力スイッチを
提供することを第1の目的とする。
【0012】さらに、本発明は、ピストンに被さるダイ
ヤフラムの気密性が失われてもスイッチ全体としての漏
れを防止し、かつ安全措置をとるようにした圧力スイッ
チを提供することを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1の圧力スイッチは、流体通路と連
通する空間に面して配置されたダイヤフラムと、前記ダ
イヤフラムを被せられた一端面を有し、前記ダイヤフラ
ムを介して流体圧力を受けるピストン部材と、前記ピス
トン部材を案内するピストン案内部材と、前記ダイヤフ
ラムと前記ピストン案内部材との間で前記ピストン部材
に相対的に摺動可能に嵌められた弾性変形可能なリング
部材と、第1および第2の導電部材を含み、前記ピスト
ン部材の変位に応じて前記第1の導電部材と前記第2の
導電部材とを電気的に接続または遮断するスイッチ部材
とを有する構成とした。
【0014】また、本発明の第2の圧力スイッチは、流
体通路と連通する空間に面して配置された第1のダイヤ
フラムと、前記第1のダイヤフラムを被せられた一端面
を有し、前記第1のダイヤフラムを介して流体圧力を受
けるピストン部材と、前記ピストン部材を案内するピス
トン案内部材と、前記ピストン部材の他端面を受ける第
2のダイヤフラムと、前記ピストン部材からみて前記第
2のダイヤフラムの裏側に配置され、前記第2のダイヤ
フラムと連動して第1の位置と第2の位置との間で変位
する変位部材と、第1および第2の導電部材を含み、前
記変位部材の変位に応じて前記第1の導電部材と前記第
2の導電部材とを電気的に接続または遮断するスイッチ
部材とを有する構成とした。
【0015】
【作用】第1の圧力スイッチでは、ピストン部材を駆動
するほどに流体圧力が高まるとダイヤフラムはピストン
部材およびリング部材の両者に密着して被さる。そうす
ると、リング部材がダイヤフラムからの押圧力で半径方
向内側に狭められてピストン部材の側面に押し付けら
れ、ピストン部材との隙間を塞ぐ。これにより、ピスト
ン部材の移動につれてダイヤフラムが下方に変位して
も、ダイヤフラムの内側面がリング部材とピストン部材
との隙間に食い込むおそれはない。
【0016】第2の圧力スイッチでは、作動流体の圧力
を直接受ける第1のダイヤフラムが何らかの原因で気密
性を失うと、作動流体はピストンおよびピストン案内部
材の隙間を通って第2のダイヤフラムまで及び、ここで
遮断される。そして、第2のダイヤフラムがその流体圧
力に応じて変位すると、それと連動して変位部材も第1
の位置から第2の位置へ変位し、スイッチ部材が切り換
わる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本発明の実施例
を説明する。
【0018】図1および図2は本発明の一実施例による
圧力スイッチの構成を示す断面図であり、図1はスイッ
チ閉成状態を示し、図2はスイッチ開成状態を示す。
【0019】この圧力スイッチにおいて、たとえばステ
ンレスからなる上部ケーシング10の頭部10aの外周
面には雄螺子が螺刻されており、この頭部10aの中に
は上端面で開口する流体引き込み用の孔12が軸方向に
穿孔されている。この流体引き込み孔12は内奥で口径
が拡がっており、この内奥空間にたとえばゴムからなる
キャップ状の可撓性ダイヤフラム14がピストン16の
上端湾曲面に被さった状態でピストン案内部材18上に
配置されている。ピストン案内部材18の上面と接する
上部ケーシング10の内側面には内周縁部と中間部とに
それぞれ溝10b,10cが形成され、内周縁部の溝1
0bにはダイヤフラム14の肉厚な縁部14aが嵌入さ
れ、中間部の溝10cにはシーリング用のガスケット2
0が嵌入されている。
【0020】ピストン案内部材18は、たとえばステン
レスからなり、その中心部にはピストン16を軸方向に
案内するためのシリンダ孔18aが穿孔されている。ピ
ストン案内部材18の上面にはシリンダ孔18aの縁か
ら一定の間隔を空けて断面テーパ状の突起18bが環状
に形成されており、この環状突起18bの内側に弾性変
形可能なリング部材22が装着されている。
【0021】ピストン案内部材18の下面側には、ダイ
ヤフラム26を介して断面T形のピン28およびワッシ
ャ30が設けられている。さらに、ピストン案内部材1
8の下面の中間部よりシリンダ孔18aの下部開口にか
けて凹所または溝18cが形成され、この凹所18cの
外周縁部にシーリング用のガスケット24が内嵌されて
いる。
【0022】ピン28の上面は、少なくともピストン1
6の下端面よりは大きな面積を有しており、ダイヤフラ
ム26を介してピストン16の下端面を受ける中心部が
平坦になっていて、その平坦中心部の外側は幾らか下方
に湾曲して傾斜している。ピン28の下面は、比較的面
積が小さく、後述するスナップ・アクション・ディスク
32の上面中心部に当接している。ワッシャ30の上面
ないし内周縁部には、ピン28の形状に対応したストッ
パ用の段部30bが形成されている。ダイヤフラム26
は、ガスケット24の外側ではピストン案内部材18の
下面とワッシャ30の上面との間に挟着固定され、ガス
ケット24の内側ではワッシャ30の上面傾斜部30a
およびピン28の上面全体に密着しつつピストン案内部
材18の下面中心部の凹所18cに面している。
【0023】ワッシャ30の下面側にはディスク座部材
34が設けられ、このディスク座部材34の上面中心部
に形成された凹所34aにスナップ・アクション・ディ
スク32がディスク上面中心部でピン28の下端面を受
けるようにして配置されている。スナップ・アクション
・ディスク32は、その外周縁部がディスク座部材34
の凹所34aの外周縁部に設けられた段部(支点)34
bに係止され、ディスク中心部(作用点)に加わる押圧
力に応じて図1に示すようにディスク上面が上方に湾曲
した第1のディスク位置と図2に示すようにディスク上
面が下方に湾曲した第2のディスク位置との間でスナッ
プ変位するようになっている。
【0024】スナップ・アクション・ディスク32の下
面中心部には、水平方向に延在する板バネからなる可動
接点水平アーム36の中間部より上方に直立して延在す
る剛体の可動接点垂直アーム38の湾曲上端部が当接し
ている。可動接点水平アーム36は、その基端が一方の
端子40の上端部に固定されており、その先端部には可
動接点42が他方の端子44の上端部に形成された固定
接点44a側を向いて上向きに固着されている。
【0025】両端子40,44ならびに可動接点水平お
よび垂直アーム36,38は絶縁材からなる下部ケーシ
ング46に収容取付されている。下部ケーシング46の
上部フランジ部46aにはディスク座部材34の筒状裾
部34cがかしめられる。さらに、ディスク座部材34
の下面外周縁部の段部34dに上部ケーシング10の筒
状裾部10dがかしめられる。
【0026】本圧力スイッチは、頭部10aの雄螺子が
空気圧システムまたは油圧システムにおける配管等のネ
ジ孔または雌螺子に螺合するようにして取付される。上
部ケーシング10の中間部10eの外側面は多角形たと
えば正6角形に形成されている。本圧力スイッチを取付
する際には、この6角形中間部10eにレンチを掛けて
螺子回しすればよい。下部ケーシング46には下側開口
部よりプラグ(図示せず)が差し込まれ、両端子40,
44は該プラグ側のソケット端子と接続する。
【0027】かかるスイッチ構成において、流体引き込
み孔12に引き込まれた作動流体の圧力はダイヤフラム
14を介してピストン16の頭部または上端面に作用
し、作動流体の圧力に応じた押圧力がピストン16の下
端面よりダイヤフラム26およびピン28を介してスナ
ップ・アクション・ディスク32の上面中心部に与えら
れる。スナップ・アクション・ディスク32は、ピン2
8側からの押圧力が所定値を越えない限り、ピン押圧力
に抗して図1に示すようにディスク中心部が上方に湾曲
した第1のディスク位置に留まる。こうしてスナップ・
アクション・ディスク32が第1のディスク位置に留ま
っているときは、可動接点垂直アーム38ないし可動接
点水平アーム36に対するディスク32側からの押圧が
解除されており、可動接点水平アーム36のバネ力で可
動接点42が固定接点44aに加圧接触して、スイッチ
閉成状態が保たれる。
【0028】流体の圧力が上昇すると、ピストン16な
いしピン28側からスナップ・アクション・ディスク3
2の中心部に加えられる押圧力はその流体圧力に比例し
て増大する。そして、流体圧力が設定値つまりスイッチ
開成圧力に達すると、ピストン16ないしピン28側か
らスナップ・アクション・ディスク32に加えられる押
圧力が所定値つまりスナップ動作点に達し、スナップ・
アクション・ディスク32は可動接点水平アーム36の
バネ力に抗して第1のディスク位置から第2のディスク
位置へぱちんと反転変位して図2に示すようにディスク
中心部が下方に移動する。このディスク32の反転変位
によって可動接点水平アーム36が下方に撓んで可動接
点42が固定接点44aから離れ、スイッチ開成状態と
なる。
【0029】流体圧力が設定値よりも下がると、可動接
点水平アーム36のバネ力がピストン16ないしピン2
8側からの押圧力に打ち勝って、スナップ・アクション
・ディスク32は第1のディスク位置へ戻り、可動接点
42は再び固定接点44aに加圧接触し、スイッチ閉成
状態となる。
【0030】本実施例の圧力スイッチでは、流体圧力に
応じてピストン16が下降移動する際に、ダイヤフラム
14がピストン16とシリンダ孔18aとの隙間に食い
込むおそれはない。
【0031】図3および図4にこの様子を詳細に示す。
図3は図1の部分拡大図、図4は図2の部分拡大図であ
る。リング部材22の内径はピストン案内部材18のシ
リンダ孔18aの口径と同一に選ばれている。したがっ
て、スイッチ閉成状態(図3)において、リング部材2
2の内側面22aはシリンダ孔18aの壁面と同一線上
にあり、ピストン16とリング部材22の内側面22a
との間には隙間Gがある。リング部材22の上面22b
は、ピストン案内部材18のテーパ状突起18bのテー
パ面18cと連続するように外側部分がテーパ状に面取
りされている。また、ピストン案内部材18のテーパ状
突起18bの上端が水平に面取りされ、この水平面にリ
ング部材22のテーパ面22bの下端縁部が被さってい
る。
【0032】ピストン16を下降移動させるほどに流体
圧力が高まるとダイヤフラム14はピストン16の上端
面およびリング部材22のテーパ面22bに密着して両
者に被さる。そうすると、図4に示すように、リング部
材22の肉薄な上端部がダイヤフラム14からの押圧力
で半径方向内側に狭められて、リング部材22の上部内
側面がピストン16の側面に押し付けられ、隙間Gが塞
がる。これにより、ピストン16の下降移動につれてダ
イヤフラム14が下方に変位する際に、ダイヤフラム1
4の内側面はリング部材22の上端部で阻止され、隙間
Gには食い込まない。また、ピストン案内部材18のテ
ーパ状突起18bの上端エッジにリング部材22のテー
パ面22bの下端縁部が被さっているので、ダイヤフラ
ム14がテーパ状突起18bの上端エッジで損傷するお
それもない。
【0033】このように、本実施例の圧力スイッチで
は、ピストン16が下降移動する際、つまりスイッチ開
成動作が行われる際に、ダイヤフラム14からの押圧力
でリング部材22が半径方向内側に弾力的に収縮変形し
てピストン16との隙間Gを塞ぐため、ダイヤフラム1
4が隙間Gに食い込むことはない。したがって、ダイヤ
フラム14が損傷してちぎれたりひび割れするおそれは
ない。
【0034】本実施例におけるリング部材22は、弾性
変形可能であることを要するが、さらにピストン16の
摺動を妨げないような滑性と耐摩耗性とを有し、化学的
にも温度的にも変質または変形し難い特性を有している
のが好ましい。このような条件を満たす材質としては、
たとえばデュポン社製のテフロン(四フッ化エチレン樹
脂)が好適であるが、他のフッ素樹脂あるいはプラスチ
ックやデュポン社製のナイロン等でも可能であり、必要
に応じて潤滑剤を用いてもよい。
【0035】図5において、リング部材22の各部の寸
法DR ,L1 ,L2 ,tも、与えられたスイッチ動作条
件または仕様に応じて種々選択することが可能である。
たとえば、リング部材22の内径DR をピストン16の
外径Dp よりも小さくして両者をきつく嵌め合わせ、間
隙Gを最初からつくらないようにしてもよい。あるい
は、間隙Gをつくるようにリング部材22の内径DR と
ピストン16の外径Dpを選んだうえで、リング部材2
2の外側面22cの寸法L2 を短くして、ダイヤフラム
14からの押圧力で半径方向内側に弾力的に収縮変形す
るリング内側面の部分を上端部分に限定し、ピストン1
6に対する摩擦抵抗を可及的に小さくしてもよい。
【0036】また、リング部材22の側面に図6に示す
ようにスリット22dを設けることによって、ダイヤフ
ラム14からの押圧力でリング部材22が半径方向内側
に収縮変形しやすくなるようにしてもよい。
【0037】次に、再び図1および図2に戻り、本実施
例の圧力スイッチにおける第2の特徴について説明す
る。上記したように、本実施例の圧力スイッチでは、流
体引き込み孔12に面して作動流体の圧力を直接受ける
主ダイヤフラム14の安全性はピストン16との関係で
はリング部材22によって保証される。しかし、多数回
のスイッチ動作による消耗や経時変化等によってダイヤ
フラム14が変形または損傷し、その気密性またはシー
リング機能が失われることはあり得る。本実施例では、
主ダイヤフラム14の気密性が失われても、作動流体は
ガスケット20,24および副ダイヤフラム26の内側
に閉じ込められ、スナップ・アクション・ディスク32
や接点部材42,44a側に流れ込むおそれはない。
【0038】しかも、作動流体が副ダイヤフラム26ま
で流れ込んでくると、その流体圧力が副ダイヤフラム2
6を介してピン28の大きな面積の上面全体に作用し、
流体圧力がスイッチ開成圧力より低くても相当大きな押
圧力がピン28からスナップ・アクション・ディスク3
2の上面中心部に加えられる。このピン28からの押圧
力によってスナップ・アクション・ディスク32は第1
の位置から第2の位置へスナップ変位し、これによって
可動接点垂直アーム38ないし可動接点水平アーム36
を下方へ押し下げる。その結果、可動接点42が固定接
点44aから離れ、スイッチ開成状態となる。
【0039】このように、本実施例の圧力スイッチで
は、ピストン16の頭部側の主ダイヤフラム14で気密
性が失われたときは、ピストン16の基端側の副ダイヤ
フラム26によって作動流体を遮断する(冗長シーリン
グ機能)と同時に、副ダイヤフラム26を介してピン2
8の上面全体にかかる作動流体の圧力でスナップ・アク
ション・ディスク32を作動させて、スイッチをオフに
切り換えるようにしている(フェール・セーフ機能)。
【0040】このような本実施例の圧力スイッチにおけ
るフェール・セーフ機能は、たとえば図7に示すような
自動ブレーキ・ブースタに利用することができる。この
ブースタシステムにおいて、本実施例による圧力スイッ
チ50は、配管52内の流体圧力Pを検出するために配
管52に取付される。配管52内の流体圧力Pが設定値
P0 よりも低くなると、スイッチ50が閉成して、モー
タ54が作動し、モータ54の回転駆動によってポンプ
56が配管58から低圧の流体を吸入して配管52に高
圧の流体を送る。これにより、配管52内の流体圧力が
次第に上昇し、それが設定値P0 に達すると、圧力スイ
ッチ50が開成して、モータ54が停止し、ポンプ56
の運転が止まる。
【0041】何らかの原因で圧力スイッチ50の主ダイ
ヤフラム14が弱まってシーリング機能を果たさなくな
った場合、上記のように副ダイヤフラム26を介してピ
ン26の上面全体にかかる流体圧力でスナップ・アクシ
ョン・ディスク32が作動して、スイッチが開く。配管
52内の流体圧力が設定値P0 より低くなっても、スイ
ッチ50は開いたままで、ポンプ56は作動しない。こ
の結果、配管52内の流体圧力は次第に低下する。配管
52には別の圧力スイッチ60が取付されており、配管
52内の流体圧力が所定の下限値P1 (P1 <P0 )ま
で下がると、この圧力スイッチ60が閉じて、警報ラン
プ62が点灯する。
【0042】このように、本実施例による圧力スイッチ
50は、その主ダイヤフラム14が気密性を失ったとき
は、余程低い場合を除く任意の流体圧力に対してスイッ
チを開いてポンプ56の運転を止めるように動作する。
このような圧力スイッチ50のフェール・セーフ機能に
よって、配管52内の流体圧力が設定値P0 を越えて異
常に高くなるような事態は未然に防止される。
【0043】上述した実施例における圧力スイッチは、
流体圧力が設定値よりも低いときはスイッチ閉成状態
で、流体圧力が設定値を越えたときにスイッチ閉成状態
となるような常時閉成(NC:Nomally Closed)型の圧
力スイッチとして構成されていた。しかし、たとえば可
動接点42を固定接点44aに対して下向きになるよう
に変形することで、常時開成(NO:Nomally Opened)
型の圧力スイッチに構成することも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の圧
力スイッチによれば、ダイヤフラムを介して作動流体の
圧力を受けるピストン部材に弾性変形可能なリング部材
を相対的に摺動可能に嵌めて、ピストン部材との隙間を
リング部材で塞ぐようにしたので、ダイヤフラムを損傷
から保護し、信頼性の高いスイッチ機能を保証すること
ができる。
【0045】また、本発明の第2の圧力スイッチによれ
ば、作動流体の圧力を直接受ける第1のダイヤフラムに
加えてピストンおよび変位部材との間に第2のダイヤフ
ラムを設け、第1のダイヤフラムが気密性を失ったとき
は、第2のダイヤフラムで作動流体を遮断すると同時に
変位部材を作動させ、スイッチを所定の状態に切り換え
るようにしたので、スイッチ全体としての漏れを防止
し、かつ安全措置をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による圧力スイッチの構成を
示す断面図であって、スイッチ閉成状態を示す図であ
る。
【図2】実施例による圧力スイッチの構成を示す断面図
であって、スイッチ開成状態を示す図である。
【図3】実施例の圧力スイッチの要部を示す部分拡大図
であって、図1に対応する図である。
【図4】実施例の圧力スイッチの要部を示す部分拡大図
であって、図2に対応する図である。
【図5】実施例の圧力スイッチにおけるリング部材の各
部の寸法を示す図である。
【図6】実施例の圧力スイッチにおけるリング部材の一
変形例を示す斜視図である。
【図7】実施例の圧力スイッチを適用した自動ブレーキ
・ブースタ・システムの構成を示す図である。
【図8】従来の圧力スイッチの構成を示す断面図であっ
て、スイッチ閉成状態を示す図である。
【図9】従来の圧力スイッチの構成を示す断面図であっ
て、スイッチ開成状態を示す図である。
【図10】従来の圧力スイッチの要部を示す部分拡大図
であって、図8に対応する図である。
【図11】従来の圧力スイッチの要部を示す部分拡大図
であって、図9に対応する図である。
【符号の説明】
12 流体引き込み孔 14 ダイヤフラム 16 ピストン 18 ピストン案内部材 20,24 ガスケット 22 リング部材 26 ダイヤフラム 28 ピン 30 ワッシャ 32 スナップ・アクション・ディスク 36 可動接点水平アーム 38 可動接点垂直アーム 42 可動接点 44a 固定接点 40,44 端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路と連通する空間に面して配置さ
    れたダイヤフラムと、 前記ダイヤフラムを被せられた一端面を有し、前記ダイ
    ヤフラムを介して流体圧力を受けるピストン部材と、 前記ピストン部材を案内するピストン案内部材と、 前記ダイヤフラムと前記ピストン案内部材との間で前記
    ピストン部材に相対的に摺動可能に嵌められた弾性変形
    可能なリング部材と、 第1および第2の導電部材を含み、前記ピストン部材の
    変位に応じて前記第1の導電部材と前記第2の導電部材
    とを電気的に接続または遮断するスイッチ部材と、を有
    する圧力スイッチ。
  2. 【請求項2】 流体通路と連通する空間に面して配置さ
    れた第1のダイヤフラムと、 前記ダイヤフラムを被せられた一端面を有し、前記ダイ
    ヤフラムを介して流体圧力を受けるピストン部材と、 前記ピストン部材を案内するピストン案内部材と、 前記ピストン部材の他端面を受ける第2のダイヤフラム
    と、 前記ピストン部材からみて前記第2のダイヤフラムの裏
    側に配置され、前記第2のダイヤフラムと連動して第1
    の位置と第2の位置との間で変位する変位部材と、 第1および第2の導電部材を含み、前記変位部材の変位
    に応じて前記第1の導電部材と前記第2の導電部材とを
    電気的に接続または遮断するスイッチ部材と、を有する
    圧力スイッチ。
JP29889293A 1993-03-24 1993-11-04 圧力スイッチ Withdrawn JPH07130260A (ja)

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US08/214,471 US5461208A (en) 1993-03-24 1994-03-16 Compact high pressure snap-acting switch
DE69401827T DE69401827T2 (de) 1993-03-24 1994-03-23 Hochdruckschaltgerät
EP94302101A EP0617445B1 (en) 1993-03-24 1994-03-23 High pressure switch apparatus
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