JPH07120411A - ケーシングされた油井内に含まれる物質の特性を測定する方法及び装置 - Google Patents

ケーシングされた油井内に含まれる物質の特性を測定する方法及び装置

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JPH07120411A
JPH07120411A JP6067693A JP6769394A JPH07120411A JP H07120411 A JPH07120411 A JP H07120411A JP 6067693 A JP6067693 A JP 6067693A JP 6769394 A JP6769394 A JP 6769394A JP H07120411 A JPH07120411 A JP H07120411A
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water
casing
voltage
receiving coil
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Paul L Sinclair
ポール・エル・シンクレアー
Shey-Min Su
シェイ−ミン・スー
Stanley C Gianzero
スタンリー・シー・ジアンゼロ
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Original Assignee
Halliburton Co
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    • G01V3/18Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation specially adapted for well-logging
    • G01V3/30Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation specially adapted for well-logging operating with electromagnetic waves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油井内の種々の深度での石油に対する水の
割合を測定するために、油井内の石油と水の混合液のた
とえば流量、温度、塩分濃度、圧力、石油の濃度、及び
その他の考慮しなければならない変数の影響を受けず
に、水ホールドアップ、水カット及び水の抵抗率を測定
することを目的とする。 【構成】 長手方向の軸を備えた長寸のマンドレル
と、前記マンドレルに取着され、かつ前記長手方向の軸
と同軸に配置された第1の送信コイルと、前記マンドレ
ルに取着され、かつ前記長手方向の軸と同軸に配置され
た第1の受信コイルと、前記マンドレルに取着され、か
つ前記長手方向の軸と同軸に配置された第2の受信コイ
ルと、前記マンドレル、前記第1の送信コイル、前記第
1の受信コイル及び前記第2の受信コイルを収容し、か
つ前記第1の送信コイル、前記第1の受信コイル及び前
記第2の受信コイルに各々整合した3個の環状領域を備
えた所定の厚さの導電性ハウジングとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダウンホール油井のプ
ロダクション検層に関する。特に本発明は、水のホール
ドアップ、水カット、及び水の抵抗率等の、ケーシング
された油井内のダウンホール流体の誘電特性を測定する
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日では様々な理由から、石油会社は各
油井から生産される石油量を最大にすることに大きな関
心を持っている。この理由の1つは、多くの既存の油井
が既に枯渇し、かつ新しい油井の探査に費用がかかるこ
とである。更に、費用の大部分は、新しい油井を掘削し
必要な生産装置を設置するために費やされる。その結
果、できるだけ長期間に亘って、できるだけ多くの石油
を産出するように産出井を操業することが望まれる。
【0003】現在では、1つの油井から産出される石油
量を最大にするための様々な技術が知られている。例え
ば、それらの技術の1つは、“プロダクション検層”と
呼ばれるものである。プロダクション検層は、ケーシン
グされかつパーフォレーションされた産出井内に“ツー
ルストリング”を降下させるものする。ツールストリン
グは、油井ケーシングのパーフォレーション、油井内の
パーフォレーションの密閉、油井からの石油の汲み上
げ、及び油井内の流体の特性の測定などの種々の機能を
実行する多くの公知の装置を含む。
【0004】地球物理学者は、石油の産出される深度と
石油の産出される速度とを決定するために、油井内の様
々な深度での流体の特性を測定することに注目してい
る。パーフォレーションは、種々の深度で油井ケーシン
グに形成され、周囲の地層から油井孔へ石油を流入させ
るものである。このパーフォレーションを含油層に対応
する深度に形成することは有益であるが、しかし石油と
水の混合液が存在する深度や、水だけが存在する深度に
パーフォレーションが形成されることもある。ある場合
には初期に大量の石油が産出されるが、石油の産出が少
なくなり水がより多く採取され、最後にはその層に埋蔵
された石油が枯渇するという深度にパーフォレーション
が形成されることがある。油井のある深度で石油が産出
されないかまたはほとんど塩水(“ブライン”)が産出
されることが明らかになった場合、その深度では補修作
業が実施される。例えば、その深度のケーシング内のパ
ーフォレーションが埋められて産出が停止される。次に
より多くの石油を産出する深度で石油の産出が継続され
る。更に、他のまだ利用されていない深度のケーシング
をパーフォレートすることによって、新たな産出が開始
されることもある。従って、プロダクション検層の重要
な機能は、油井内の種々の深度での石油に対する水の割
合を測定することである。
【0005】“水ホールドアップ(water hol
d−up)”(Yω)は、任意の深度でのチュービング
内の全断面積(A)に対する水の流れる断面積(Aω)
の割合として以下の式で定義される。
【0006】
【数1】
【0007】式1では、hωはチュービングの特定の深
度での水の流れる断面積を表している。従って、Yωは
特定の時刻での特定の深度でのチュービング内の水の割
合を表している。
【0008】一方、“水カット(water cu
t)”(Cω)は、任意の期間での油井から産出された
水の量として定義され、その期間に産出された全流体量
に対する割合として次の式2で表現される。
【0009】 Cω=Qω/Q ・・・(式2)
【0010】式2では、チュービング内のQωとQは、
各々水の体積流量と全流体の体積流量である。従って、
水ホールドアップは瞬時値であり、一方水カットはある
期間亘る測定値である。
【0011】チュービング内の任意の位置での水の平均
速度(Vω)と石油の平均速度(Vo)がわかれば、水
カット(Cω)と水ホールドアップ(Yω)関係は、次
の式で表現される。
【0012】
【数2】
【0013】全ての流体が等しい速度で流れている場合
のみ、水ホールドアップと水カットは等しい。例えば、
典型的な油井では、水の速度と石油の速度またはガスの
速度が大きく異なるため、水ホールドアップは水カット
よりも大きな値となる。
【0014】現在では、油井ケーシング内の水ホールド
アップを測定するために、多くの異なる装置が用いられ
ている。第1に、“キャパシタンスプローブ”が用いら
れている。キャパシタンスプローブは基本的にはキャパ
シタであり、電極板の間を流体が通過するとき流体の静
電容量を測定することによって、油井ケーシング内の流
体の中身を評価するための平行な電極板を有する。キャ
パシタンスプローブが石油と水の混合液のキャパシタン
スを測定する場合、石油が連続した媒体であり吸収され
た水滴が導電性の含有物であることが仮定されている。
【0015】キャパシタンスプローブは、さまざまな状
況で有効である。たとえば、流体の混合液が、石油に混
合された水の小球体(“オイルエクスターナル(oil ex
ternal)”混合液)からなるとき、混合液は実質上絶縁
体でありかつキャパシタンスプローブは有益な情報を提
供する。
【0016】しかし特定の他の用途ではキャパシタンス
プローブの有効性は限定される。例えば、キャパシタン
スプローブの精度は、水に含まれる塩分の濃度の変化、
または水の導電率の変化によって悪影響を受けることも
ある。更に、流体の混合液が、水に混合された石油の小
球体(“ウォータエクスターナル(water external)”
混合液)からなるとき、キャパシタンスプローブは作動
不能となる。しかし、キャパシタンスプローブはより多
くの水を産出しかつより少ない石油を産出する枯渇しつ
つある油井で用いられるので、この欠点が問題となるこ
とは限られている。
【0017】実際には、例えば流量、温度、塩分濃度、
圧力、石油の濃度、及びその他の考慮しなければならな
い変数が含まれているので、“水外部”混合液が形成さ
れる石油と水の割合を予測することは困難である。ある
装置では、水外部混合液の存在を検知するために“サン
プルチェンバー”が用いられている。この装置では、流
体は測定用電極と連結される検層ツール内の部分的に囲
まれた体積内に導かれる。この方法はある用途では有効
であるが、石油と水の混合液が低い攪拌状態で分離する
傾向があるために、代表的なサンプルが必ずしも得られ
るわけではない。従って、サンプルチェンバーを用いた
としても、キャパシタンスプローブは所望の精度を達成
するものではない。
【0018】油井ケーシング内の水ホールドアップを測
定する他の方法は、“ガンマ線比重計”を用いるもので
ある。基本的には、ガンマ線比重計はガンマ線を発生
し、試験チェンバ内の流体の密度を連続的に測定するも
のである。理論的には、比重計は油井ケーシング内の石
油と水の混合液の密度を測定することにより水ホールド
アップを決定するために用いられる。水の密度が既知で
あり、石油の密度が既知であり、かつ試験チェンバ内の
流体の体積が既知であるために、水ホールドアップの決
定が可能となる。比重計は特定の用途では有効である
が、しかしある特定の環境ではある制限がなされる。例
えば、純水の密度は1g/ccであるが、油井ケーシン
グ内の水の密度は、塩分を含むためにより高いものとな
る。更に、ケーシング内の石油の密度は、油井内の炭化
水素化合物の組成によって0.7〜0.9g/ccの範
囲で変化する。これらの理由から、比重計によって提供
された情報は完全に正確であるとはいえない。水ホール
ドアップを測定するための他の装置である“低エネルギ
ー放射性メータ”も密度を測定するものであるために、
比重計と等しい問題の影響を受ける。
【0019】水ホールドアップを測定するための他の公
知の技術は、“勾配マノメータ”である。勾配マノメー
タは、一定の長さに亘る流体の圧力差を測定するもので
ある。勾配マノメータもまた密度を測定するので、勾配
マノメータを用いた技術も、比重計と同じ問題の影響を
受ける。勾配マノメータは、油井の長手方向に整合され
て配置され、かつ既知の重量及び体積の区分内に収容さ
れた流体の垂直なコラムの重量を測定することによって
流体の密度を測定するものである。精度の高いスケール
が区分の下に配置され重量の測定を行う。勾配マノメー
タ内の流体は完全に垂直ではなく、従って勾配マノメー
タのスケールでは正確な測定ができないために、勾配マ
ノメータは塩分を含む油井または水平な部分を有する油
井では正確な値を測定できないかまたは作動不可能であ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】油井内の種々の深度で
の石油に対する水の割合を測定するために、油井内の石
油と水の混合液の例えば流量、温度、塩分濃度、圧力、
石油の密度、及びその他の考慮しなければならない変数
の影響を受けずに、水ホールドアップ、水カット及び水
の抵抗率を測定する装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述された目的は、ケー
シングされた油井内に含まれる物質の特性を測定する装
置であって、(a)長手方向の軸を備えた長寸のマンド
レルと、(b)前記マンドレルに取着され、かつ前記長
手方向の軸と同軸に配置された第1の送信コイルと、
(c)前記マンドレルに取着され、かつ前記長手方向の
軸と同軸に配置された第1の受信コイルと、(d)前記
マンドレルに取着され、かつ前記長手方向の軸と同軸に
配置された第2の受信コイルと、(e)前記マンドレ
ル、前記第1の送信コイル、前記第1の受信コイル及び
前記第2の受信コイルを収容し、かつ前記第1の送信コ
イル、前記第1の受信コイル及び前記第2の受信コイル
に各々整合した3個の環状領域を備えた所定の厚さの導
電性ハウジングとを有し、前記各々の環状領域が、前記
長手方向の軸と略平行した所定の長さと、厚さとを備え
た複数のミニ導波管を有し、前記導波管の前記厚さ、前
記長さ、及び幅が、所定の周波数範囲の電圧によって誘
導された電界を所定の最大レベルで減衰させ、かつ磁界
及び前記所定の周波数範囲の方位角電界を所定の最小レ
ベルの減衰率で伝播させるべく選択されることを特徴と
するケーシングされた油井内の物質の特性を測定する装
置を提供することによって達成される。
【0022】
【作用】本発明は、電気磁気信号用の導波管として油井
ケーシングを用いることによって、油井内の水ホールド
アップ、水カット及び水の抵抗率のような変数を測定す
るための改良されたシステムに関する。本発明の例示さ
れた実施例では、プロダクション検層ツールは産出井の
金属ケーシング内にワイヤライン検層ケーブルによって
懸架されている。プロダクション検層ツールは、電磁波
を発生しかつ電磁波を測定することによって、ケーシン
グされた油井内の流体の誘電率及び抵抗率を測定するも
のである。プロダクション検層ツールの例示された実施
例は、中空の円筒形ハウジング内に配置された細長い円
筒形の金属製マンドレルを含む。絶縁性フィルタを充填
された環状に配置された溝がマンドレル内に画定されて
いる。送信コイル及び2個の受信コイルが溝内に配置さ
れている。
【0023】プロダクション検層ツールは、産出井のケ
ーシング内の所定の深度に降下され、次に送信コイル内
に電流が流される。送信コイル内の電流が磁界を発生さ
せ、送信コイルのインピーダンスによる送信コイルの電
圧が電界を発生させる。ハウジングの外周に配置された
長手方向のミニ導波管は、磁界の減衰を最小にして磁界
を受信コイルに伝達する。一方、ミニ導波管は電界を大
きく減衰させ電界が受信コイルに干渉することを防止す
る。磁界は受信コイル内に誘導起電力を発生させる。こ
の誘導起電力は、油井ケーシング内の流体の特定の電気
的な特性によって影響を受ける。本発明に基づけば、第
1の受信コイルと第2の受信コイルの誘導起電力の位相
シフト及び減衰率を測定しかつ解析することによって、
水ホールドアップ、水カット及びまたは水の抵抗率が決
定される。
【0024】受信コイルに関して第1の送信コイルとは
反対の位置に第2の送信コイルを配置することもでき
る。例えば、第1及び第2の送信コイルを交互に動作さ
せ、かつ各受信コイルの誘導起電力を平均することによ
って本発明の精度を向上させることができる。
【0025】送信及び受信コイルは、位相ラッピング
(phase wrapping)を防止し、かつ十分なデータの分解
能を提供するために間隔を置いて配置されている。送信
コイルは、遮断周波数以下の周波数の交流信号によって
駆動されている。本発明のある実施例では静的なミキサ
または動的なミキサが用いられ、油井内の流体をより均
一にし、かつ水ホールドアップ及び水カットの測定を同
時に行うことを容易にする。
【0026】
【実施例】
構造 好適な実施例では、本発明の装置はプロダクション検層
ツール100(図1)の形式で実施される。長寸の細い
円筒形のツール100は、マンドレル102を含み、か
つ長手方向の軸103を有する。マンドレル102の好
ましくはアルミニウムまたは鋼からなるが、しかし検層
ストリングの他のツールと強固に取着するための十分な
個数の他の硬質材料から形成されても良い。その検層ス
トリングは、油井ケーシング(図示されていない)内に
降下され、油井ケーシング内の流体の流れを乱すことな
しに様々な測定を行うことを意図されている。好適な実
施例では、マンドレル102は約30.48cm(約12
インチ)の長さを有する。
【0027】マンドレル102は、複数のケーブル10
5A〜105Dを保護するべく収容する管状の導管10
4をその内部に画定している。ケーブル105A〜10
5Dは好ましくは、シールドされた同軸ケーブルからな
る。マンドレル102は、マンドレル102と同様にア
ルミニウムまたは鋼によって形成された中空の円筒形ハ
ウジング106によって包囲されている。好適な実施例
では、ハウジング106は直径4.29cm(1.69イ
ンチ)を有する。本発明の例示的な実施例では、ハウジ
ング106は、ツール100が動作する高い静水圧の条
件に耐える外装によって被覆されている。外装は、セラ
ミック材料、ガラス、エポキシ、プラスチック化合物、
または他の適切な絶縁材料からなる短い環状部分の形状
を有しても良い。好ましくは、マンドレル102はその
内部にガラス繊維等の絶縁性フィラー110を充填され
た複数の環状の溝108を画定する。溝108内にはコ
イル112〜115が配置されている。各コイル112
〜115は好ましくは、その端部(図示されていない)
が互いに隣接するようにマンドレル102に巻回された
導線または他の導電性材料からなる。
【0028】コイル112〜115は、第1の送信コイ
ル112、第1の受信コイル113、第2の受信コイル
114、及び第2の送信コイル115からなる。コイル
112及び115に選択的に電流を発生させるために、
送信コイル112及び115はケーブル115A及び1
15Dに接続されている。更に詳しく述べれば、各コイ
ルの一方の端部(図示されていない)は、その対応する
同軸ケーブルの内側導体(図示されていない)に接続さ
れ、各コイルのもう一方の端部は同軸ケーブルの外側導
体(図示されていない)に接続されている。外側導体は
アースされていることが好ましい。同様に、受信コイル
113及び114は、コイル113及び114の電圧の
測定を容易にするべく、ケーブル115B及び115C
に接続されている。
【0029】ハウジング106は、複数の環状領域20
2〜205のハウジング106の外周部に配置された複
数の細い長寸のミニ導波管200(図2及び図3)をそ
の内部に画定している。各ミニ導波管200は、特定の
幅208、長さ210及び厚さ212を有する。更に、
各ミニ導波管200は、隣接するミニ導波管200との
間に特定の空間214を有する。ミニ導波管200の幅
208及び長さ210は以下により詳しく説明されるよ
うに本発明に基づいて決定される。各ミニ導波管200
は、ガラス繊維、セラミック、またはケーシング内の材
料のマンドレルとの接触を防止するために適したその他
の材料等の誘電性フィラーを充填されている。
【0030】電気回路300(図4)は、送信コイル1
12、115へ電力を供給し、かつ受信コイル113及
び114に発生した誘導起電力を測定する。例示された
実施例では、回路300はモトローラ社の68HC11
型集積回路からなるマイクロプロセッサ302を含む。
マイクロプロセッサ302は、受信コイル112及び1
13に発生した誘導起電力の測定値を調整し、かつケー
ブル遠隔測定回路304によってデータを地表に転送す
るように機能する。
【0031】電力増幅器306及び308によって、送
信コイル112及び115に電流が流される。好適な実
施例では、電力増幅器306及び308は、ヒューレッ
トパッカード社のMSA−1023型チップを有する。
電力増幅器306及び308は同軸ケーブル105A及
び105Dによって送信コイル112及び115に接続
されている。受信コイル113及び114は、同軸ケー
ブル105B及び105Cによって低雑音増幅器310
及び312に接続されている。低雑音増幅器310及び
312は、ヒューレットパッカード社のINA−031
84型集積回路の様な低雑音信号増幅器からなる。
【0032】電力増幅器306及び308は、高周波シ
ンセサイザ314から好ましくは200〜500MHz
の範囲の周波数の電気信号を受け取る。シンセサイザ3
14の具体例は、1993年4月8日Paul Sin
clailによって出願された米国特許出願第08/0
43,716号明細書“Digital Two Frequengy Genera
tor for Use in Borehole Heterodyne Measurement Sys
tem.”に開示されている。シンセサイザ314は、周波
数制御ライン315によってマイクロプロセッサ302
から入力信号を受け取る。シンセサイザ314はまた、
米国出願特許第08/043,716号明細書に開示さ
れた回路からなる直接デジタルシンセサイザ316から
入力信号を受け取る。
【0033】回路300は更に、ミキサフィルタ31
8、320、322及び324を含む。ミキサフィルタ
320及び324はシンセサイザ314から入力信号を
受け取る。更に、ミキサフィルタ320及び324は、
低雑音増幅器310及び312から各々入力信号を受け
取る。ミキサフィルタ318及び322は、直接デジタ
ルシンセサイザ316から入力信号を受け取り、かつミ
キサフィルタ320及び324から入力信号を受け取
る。ある具体例では、ミキサフィルタ320及び324
は2MHzの信号を出力し、ミキサフィルタ318及び
322は244Hzの信号を出力する。ミキサフィルタ
318及び322の出力信号は、位相測定回路326及
び減衰率測定回路328に出力される。位相測定回路3
26は、2個の受信コイル113及び114によって検
出された電圧信号の位相シフトを表す位相差を測定す
る。同様に、減衰率測定回路328は、2個の受信コイ
ル113及び114に発生した電圧の減衰率を測定す
る。回路326及び328は、本開示の助けを得た当業
者には容易に理解できるものであり、従ってここでは詳
しい説明を省略する。マイクロプロセッサ302は、回
路326及び328の両方の出力信号を受け取る。他の
実施例では、回路300はNo.HP3577Aモデル
のようなヒューレットパッカード社のネットワークアナ
ライザを用いることによって実施することができる。更
に、回路300は、1974年11月19日にCalv
ertに発行された米国特許第3,849,721号明
細書に開示された回路を用いることによっても実施可能
であり、この特許明細書はここで言及したことによって
本出願の一部とされたい。
【0034】一般的な動作 これまで本発明の実施例に基づく装置について説明をし
たが、本発明に基づく装置を動作させる方法を次に説明
する。プロダクション検層ツール100は、油井ケーシ
ング400(図5)のダウンホール内に降下される。ケ
ーシング400は好ましくは、既知の直径を有する円筒
形の導電性材料からなる。現在油井内で用いられている
鋼鉄製のケーシングは、本発明を構成するためには十分
高い導電率を有する材料である。所望に応じて、ツール
100はその上下に1個または複数の他のツール(図示
されていない)を取着されることによって、プロダクシ
ョン検層ツールストリングを形成する。
【0035】ツール100は、ワイヤライン検層ケーブ
ル(図示されていない)によって所望の深度に降下さ
れ、特定の周波数(“励磁周波数”)の電気信号が送信
コイル112に印加され、送信コイル112内に“励磁
電流”を発生させる。電力増幅器306によって提供さ
れた信号に応答して、送信コイル112にケーブル10
5Aから電力が供給される。送信コイル112の励磁電
流は、コイル112の周りに磁界を発生させる。磁界
は、同中心の磁力線402(図5)によって表されてい
る。
【0036】磁力線402の一部は磁力線404のよう
に第1の受信コイル113を通過する。更に、磁力線4
02の一部は磁力線406のように、第1の受信コイル
113と第2の受信コイル114の両方を通過する。受
信コイル113及び114を通る磁力線は、受信コイル
113及び114に誘導起電力を発生させる。これらの
誘導起電力は、ケーシング400内の流体408の電気
的な特性によって影響を受ける。例えば、第1の受信コ
イル113の誘導起電力は、第1の受信コイル113と
第1の送信コイル112との間のケーシング400内の
流体408の電気的な特性によって部分的に影響を受け
る。同様に、第2の受信コイル114の誘導起電力は、
第2の受信コイル114と第1の送信コイル112との
間のケーシング400内の流体の電気的な特性によって
部分的に影響を受ける。
【0037】誘導起電力はまた、流体内の“循環電流”
の影響をも受ける。送信コイル112の電流は更に、磁
界402に垂直な“方位角”電界を発生させる。このよ
うな方位角電界が、“循環電流”を流体408内に発生
させる。循環電流は、(1)以下に説明されるようにあ
る励磁周波数での流体408の誘電率に比例する“変位
電流”と、(2)ある励磁周波数での流体408の導電
率に比例する“導電電流”とを含む。
【0038】しかし、第2の受信コイル114は、第1
の受信コイル113よりも送信コイル112から離れて
いるので、第2の受信コイル114の誘導起電力は第1
の受信コイル113の誘導起電力によりもその位相が大
きくシフトする。更に第2の受信コイル114の誘導起
電力は、第1の受信コイル113の誘導起電力によりも
その振幅が減衰する。
【0039】ケーシング400が完全な導電体である場
合、受信コイル112及び113の誘導起電力はより分
かり易く表現される。更に、ケーシングが円筒形の導波
管の壁、即ちケーシング400の物理的な構造によって
画定されたパスに沿って電磁放射の伝播を収容しかつ導
く装置として働くように励磁周波数が決定されている。
第1の受信コイル113及び第2の受信コイル114に
誘導される複素表示された電圧が、次の式4及び式5で
表現されている。
【0040】 V1=Vr1+jVx1(V) ・・・ (式4)
【0041】 V2=Vr2+jVx2(V) ・・・ (式5)
【0042】式4及び式5ではV1及びV2は、第2の受
信コイル113及び114の複素電圧を表している。第
1の受信コイル113及び第2の受信コイル114の信
号間の位相シフト(ΔΦ)及び減衰率(ΔA)は、以下
の式6及び式7から計算される。
【0043】
【数3】
【0044】
【数4】
【0045】位相シフトの大きさ及び減衰率は、ツール
100の周りの流体408の内容によって決定される。
以下により詳しく説明されるように、ある特定の励磁周
波数では、水及び石油の誘電率及び抵抗率を対比させる
ことによって、測定された位相シフトと減衰率から、ツ
ール100の周りの流体408の水ホールドアップを計
算することができる。
【0046】一般的に、ツール100の近傍の流体40
8がより多くの水を含むほど位相シフトが大きくなり、
一方ツール100の近傍の流体408がより多くの石油
を含むほど位相シフトが小さくなる。水の比誘電率は5
6〜81誘電単位(dielectric units)であり、油の比
誘電率は2〜4誘電単位である。これらの値は、温度、
圧力及び水に含まれる塩分の量によって変化する。地層
水の抵抗率は約0.001〜4Ωmであり、水に含まれ
る塩分及びダウンホールの温度によって変化する。石油
の抵抗率は約1×109〜1×1012Ωmである。
【0047】受信コイル113及び114に対する送信
コイル115の動作は、送信コイル112の動作と同様
に、しかし相補的に行われる。送信コイル115の動作
が、以下により詳しく説明される。
【0048】特定の動作 本発明のプロダクション検層ツール100は、特定の状
態で、またはある特性と共に動作させられたとき、より
多くの変数データを測定することができる。ツール10
0の重要な特性の1つは、コイル112〜115の間の
空間である。コイル112〜115の間の空間を大きく
設定しすぎると、受信コイル113及び114の電圧の
位相シフトが360度を超過することがある。このよう
な状況では、“位相ラッピング”が生じ、位相シフトか
らの有効なデータを導くことがより困難となる。例え
ば、35度の位相シフトは、ある特定の抵抗率及び誘電
率の流体によって引き起こされている場合か、またはそ
の位相シフトが、実際にはまったく異なる抵抗率及び誘
電率の流体によって引き起こされた395度の位相シフ
トを表している場合のいずれかであることがある。
【0049】一方、予想される位相シフトの範囲が狭く
なるように、コイル112〜115の間隔を小さく設定
するべきではない。例えば、コイル113及び114を
非常に接近させて配置した場合、塩水と石油との混合液
によって引き起こされる最大の位相シフトがわずか15
度となることがある。この場合、そのような狭い範囲に
よって提供される分解能は、所望の精度を有するものと
はならないことがある。従って、期待される位相シフト
の最大の範囲が360度よりわずかに狭いものとなるよ
うに、コイル113及び114の間の距離を決定するこ
とが最適である。更に、コイル113と114との間の
距離は、適切なSN比を提供するように十分長く設定さ
れなければならない。受信コイル113及び114は、
励磁周波数(即ち第1の送信コイル112を流れる電流
の周波数)の波長に比べ短い間隔を置いて配置されるこ
とが好ましい。コイル112〜115の直径が3.05
cm(1.2インチ)である場合、送信コイル112と受
信コイル113及び114との間の距離は好ましくは各
々5.08cm(2インチ)及び10.16cm(4イン
チ)である。
【0050】ツール100の他の重要な特性は、励磁電
流の電気的な特性に関するものである。コイル112に
は、交流信号(A.C.)を発生させることが好まし
い。励磁周波数が低い場合、ツール100は抵抗率に関
する情報を得ることはできるが、しかし誘電率に関する
情報を得ることはできない。その結果、ツール100に
よって得られたデータは、分解能が低いものとなる。所
望のレベルの分解能を得るためには、ケーシング400
が、送信コイル112及び115の発生させた電気磁気
信号のための導波管として動作するような、十分に高い
周波数であることが好ましい。更に特定すれば、励磁モ
ードがTEモード“TE01”となるように本発明に基づ
いて励磁周波数が決定される。更に、最も望ましい分解
能を得るためには、流体408内に発生する変位電流及
び導電電流がほぼ等しくなるように励磁周波数が決定さ
れることが好ましい。この状況は、励磁周波数が、次の
(式8)によって示されるように“下側遮断”周波数
(fc1)以上に選択されることによって達成される。
【0051】 fc1>1/2πRε0ε ・・・(式8)
【0052】ここで、RはΩmを単位とする流体408
の抵抗率であり、ε0は真空中の誘電率即ち8.85×
10-12F/mであり、εは流体408の比誘電率であ
る。
【0053】最も望ましい結果は、励磁周波数が下側遮
断周波数以上のときに得られるが、しかし有効なデータ
は、励磁周波数が下側遮断周波数より20%低い値のと
きに得られる。ダウンホールでは、流体804の期待さ
れる最大の抵抗率は約4Ωmであり、最大の誘電率
(ε)は約80誘電単位である。この場合、下側遮断周
波数は約10MHzとなる。
【0054】一般的に、電磁導波管は、“上側遮断”周
波数(fcu)をも有し、導波管はこの周波数以下では任
意の“有効”電力を有する電磁波を伝播させることはな
い。“エバネセントモード”と呼ばれるこのモードで
は、導波管は導波管の軸に沿って急速に減衰する“無
効”波のみを伝播させる。従って、多くの用途では、導
波管はこの上側遮断周波数以下では動作しない。しか
し、本発明に基づけば、上側遮断周波数以下の励磁周波
数で導波管を用いることが望ましい。そうでなければ、
高い励磁周波数では、送信コイル112によって生み出
された電磁信号は、ほとんど減衰することなくケーシン
グ400の内側で伝播されることになる。この場合、伝
播される電磁信号は、ケーシング400内の不連続性に
よって反射されることがあり、その結果信頼性の低いま
たは不正確なデータを得ることになる。更に、ある場合
では、望まれない電磁共振が起こりデータを不明確なも
のとする。そのような電磁共振によって、例えば、複数
の矛盾する解釈を含むデータを得ることになり、不明確
さが導入される。
【0055】ツール100がケーシング400の中心に
配置され、励磁の第1モードが、上述されたTE01モー
ドであるとき、送信コイル112の上側遮断周波数は、
次の式9に示されるように計算される。
【0056】
【数5】
【0057】ここで、aはメートルを単位とするケーシ
ング400の内径であり、μは流体408の透磁率(1
であると仮定されている)であり、εは流体408の比
誘電率である。
【0058】図6は、種々のケーシングの寸法及び誘電
率に対する上側遮断周波数の範囲を例示している。図6
に示されるように、最も低い上側遮断周波数は、ツール
100が完全に水で覆われたときに得られる。水の誘電
率は80誘電単位であり、NORTH AMERICA
N社製のほとんどのケーシングは、約12.7cm(約5
インチ)の直径を有するので、図6は、最も低い上側遮
断周波数が約300MHzであることを示している。従
って、すべての場合で上側遮断周波数よりも低い周波数
で動作させるために、300MHz以下の周波数を用い
なければならない。しかし、より大きい寸法のケーシン
グが用いられる場合、図6に基づいてより低い動作周波
数が用いられる。
【0059】第2の送信コイル その物理的な特性が既に説明された第2の送信コイル1
15は、本発明に基づく“ボアホール補償技術(boreho
le compensation technique)”を用いて、本発明の精度
を向上させるために用いられる。特に、第2の送信コイ
ル115は、第1の送信コイル112の磁界と同様な、
受信コイル113及び114によって感知されるべき磁
界を発生させるために用いられる。第2の送信コイル1
15は、受信コイル113及び114に関して第1の送
信コイル112とは反対側に配置されているので、第2
の送信コイル115を誤差を打ち消すために用いること
ができる。
【0060】特に、第1及び第2の送信コイル112及
び115を順番に動作させかつ受信コイル113及び1
14によって感知された位相シフト及び減衰率を平均す
ることによって、誤差を減少させることができる。この
技術は、受信コイル113及び114の温度によって変
化するインピーダンス特性によって増加する誤差または
電気回路300内で増加する誤差を減少させるために有
効である。好適な実施例では、第1の送信コイル112
及び第2の送信コイル115は、繰り返して迅速に、か
つ交互に動作させられる。
【0061】ミニ導波管の寸法の決定 ミニ導波管200は、種々の機能を実施するために用い
られる。第1の機能は、送信コイル112及び115が
発生した磁界を、ハウジング106を通過させることで
ある。更に、導波管200は送信コイル112及び11
5が発生した電界を急激に減衰させるので、受信コイル
113及び114への電界の影響を最小にするように、
本発明に基づいてミニ導波管の寸法が決定される。
【0062】受信コイル113及び114を、送信コイ
ル112及び115の励磁電流が発生した電磁界と結合
させることが望ましい。これは、コイル112及び11
5内の励磁電流のレベルが電気回路300によって正確
に発生させられかつ監視されるので望ましいものであ
る。しかし、各送信コイル112及び115の電圧とイ
ンピーダンスによって、“電圧によって誘導された”強
い電界が生ずる。この電圧によって誘導された電界は、
方位角電界とは区別される。電圧によって誘導された電
界は、磁界及び方位角電界によって誘導された電圧を打
ち消す電圧を受信コイル112及び113に誘導するた
めに、本発明の目的にとって望ましいものではない。
【0063】この問題を解決するために、本発明のツー
ル100は、環状領域202〜205内に配置され、か
つ上述された特定の要求に基づいて寸法を決定されたミ
ニ導波管200を用いている。ミニ導波管200は、本
発明に基づいてその寸法を決定されたとき、送信コイル
112及び115に関連する磁界と方位角電界との軸方
向及び半径方向の成分を僅かに減少させるだけで通過さ
せ、一方送信コイル112及び115に関連する電圧に
よって誘導された電界の半径方向及び周方向の成分を大
きく減衰させる。ミニ導波管200の寸法を短く設定し
たために、各ミニ導波管200は、その上側遮断周波数
以下で良好に動作する導波管の短い部分として機能す
る。ミニ導波管200の寸法及び配置によって、環状領
域202〜205は、コイル112〜115が電圧によ
って誘導された電界を発生させまたは感知することを防
止する。これによって、受信コイル113及び114に
誘導された電圧信号の潜在的な誤差を回避することがで
きる。所望のレベルの電界の減衰率(Ae)及び磁界の
減衰率(Am)に対して、ミニ導波管200の寸法は次
の式10及び式11によって決定される。
【0064】 Ae=27.2t/W(dB) ・・・(式10)
【0065】 Am=27.2t/l(dB) ・・・(式11)
【0066】ここで、tはハウジング106の厚さ21
2であり、Wはミニ導波管200の幅208であり、l
はミニ導波管200の長さ210である。
【0067】ミニ導波管の好適な寸法は、厚さ212が
0.236cm(0.093インチ)であり、幅208が
0.079cm(0.031インチ)であり、空間214
が0.079cm(0.031インチ)であり、長さ21
0が3.053cm(1.202インチ)である。このよ
うな構成の90個のミニ導波管200が、各環状領域2
02〜205に提供される。この構成によって、Ae=
81.6dB及びAm=1.88dBを得る。環状領域
202〜205は、送信コイル及び受信コイルの両方に
提供されているので、減衰率は実質的に2倍となり、A
e=163dB及びAm=3.77dBとなる。厚みを有
する長寸の狭いミニ導波管200は、磁界に比べ電界を
大きく減衰させるので、望ましいものである。更に、ミ
ニ導波管200は例えばその長寸部分210を長手方向
の軸103に平行に配置することが好ましい。
【0068】減衰率がこのようなレベルの時、望まれな
い電圧によって誘導された電界の結合は問題とならず、
一方所望の磁界及び方位角電界の結合の損失が小さいこ
とが分かる。更に、電圧によって誘導された電界の減衰
率が、磁界及び方位角電界の減衰率よりも大きい少なく
とも150dBであるとき、ツール100は、ダウンホ
ール流体の混合液の全ての範囲に於いて正確に動作する
ことができる。
【0069】データの翻訳 上述されたように、本発明のプロダクション検層ツール
100は、受信コイル113と114との間の振幅の減
衰率及び位相シフトを測定する。この生データを水ホー
ルドアップ(YW)の数値に変換するために、翻訳モデ
ルが必要とされる。翻訳モデルは、コンピュータモデリ
ングを用いるか、またはさまざまな流体の混合液を用い
てケーシング400内でツール100の実際の試験を行
うことによって生み出される。そのようなモデルは、そ
の例が図7及び図8に各々示された“スパイダウェブチ
ャート(spider web chart)”及び“ミキシングローチ
ャート(mixing law chart)”のような翻訳チャートを
構成するために用いられる。
【0070】コンピュータを用いた翻訳モデルを生み出
す場合、コイル112〜115を軸方向に整合された小
型の磁極としてみなし、一方相互インダクタンスによっ
て送信コイル112及び115を受信コイル113及び
114と結合させると考えることが有効である。上側遮
断周波数以下で生ずるこの結合は、コイル112〜11
5の周りのケーシング400内に残留する流体408の
誘電特性を感知するので、単なる相互インダクタンスと
は異なる。簡略化のためにマンドレル102の効果を省
略すれば、受信コイル113の電圧は、次の式12で表
現される。
【0071】
【数6】
【0072】ここで、VRはボルトを単位とする受信コ
イル113の電圧であり、ITはアンペアを単位とする
送信コイル112の電流であり、ωは励磁電流の角周波
数(2π×励磁電流の周波数)であり、aはメートルを
単位とするコイル112〜115の半径であり、bはメ
ートルを単位とするケーシング400の半径であり、x
iはベッセル関数J1の零点であり、Lはメートルを単
位とする送信コイル112と受信コイル113との間の
距離であり、kはm-1を単位とする流体408の複素波
数(complex wavenumber)である。複素波数(k)は、
次の式13によって定義される。
【0073】
【数7】
【0074】ここで、μ0はH/mを単位とする真空の
透磁率であり、ε0はF/mを単位とする真空中の誘電
率であり、εrは静電単位で表現された流体408の比
誘電率であり、jは
【0075】
【外1】 であり、RはΩmを単位とする流体の抵抗率である。
【0076】次に、上述された式12及び式13が、さ
まざまな流体408の広範囲に亘る電気的な特性に対す
る受信コイル112及び113の電圧を計算するために
繰り返し用いられる。次に、式12及び式13を用いて
得られた複素電圧が式4〜式7によって受信コイル11
3及び114の位相シフト及び減衰率の値に変換され
る。次に計算機が図7に示されるような“スパイダーウ
ェブチャート”の形式で位相シフト、減衰率、見かけの
抵抗率、及び見かけの誘電率の関係を表す。次に、水の
抵抗率及び石油と水の割合を変えることによって、別の
実験が実施され、図8のようなミキシングローグラフ
(mixing law graph)が描かれる。更に、図8に示され
た関係は、次の式14で表現される。
【0077】
【数8】
【0078】ここで、YWは水ホールドアップであり、
Kaは誘電単位によって表現されたケーシング400内
の流体の見かけの比誘電率であり、KWは誘電単位によ
って表現された温度補正及び圧力補正された水の比誘電
率であり、KOは、誘電単位によって表現された温度補
正及び圧力補正された石油の非誘電率であり、RaはΩ
mを単位とするケーシング400内の流体の見かけの抵
抗率であり、RWはΩmを単位とする水の抵抗率であ
り、Mは実験的に導かれた指数であって約2.2であ
る。 式14及び図8では、データの間の補完は、図7
に関して上述されたように計算機によって実施される。
ミキシングローの利用法及び用途は、Shenらによ
る、Geophysical、Vol.50、No.4(1985年4月)の第
692頁〜第704頁の“Dielectric Properties of R
eservoir Rocks at Ultra-High Frequencies”に記載さ
れており、この文献はここで言及したことによって本出
願の一部とされたい。図7及び図8に示された関係を求
めることにより、水ホールドアップ(YW)は、“逆変
換”として知られる過程によって求められる。逆変換の
過程は、受信コイル113及び114から得られた位相
シフト及び減衰率をプロットすることによって、見かけ
の抵抗率及び見かけの誘電率の値を得る翻訳モデル(例
えば図7)を用いた過程を含む。見かけの抵抗率及び見
かけの誘電率を用いることによって、水ホールドアップ
(YW)及び水の抵抗率(RW)の値を求めるために翻訳
モデル(例えば図8)が用いられる。
【0079】一般的に、図8のようなミキシングローグ
ラフはケーシング400内の石油と水の電気的な特性に
よって変化する。一方、図7のようなスパイダーウェブ
チャートは、ケーシング400の寸法とツール100の
設計によって変化する。
【0080】試験 プロダクション検層ツール100は、本発明に基づいて
構成され、かつ短寸の鋼鉄製のケーシング内で試験され
る。長さ約30.48cm(約12インチ)のマンドレル
100には、環状領域202〜204を備えた、直径
4.2863cm(1.6875インチ)の鋼鉄製のハウ
ジング16内に収容されている。マンドレル102の上
側端部から10.16cm(4インチ)間隔を置いて配置
された1つの送信コイル112のみが用いられている。
第1の受信コイル113は、送信コイル112から約
5.08cm(約2インチ)間隔を置いて配置されてい
る。第2の受信コイル114は、第1の受信コイル11
3から5.08cm(2インチ)、送信コイル112から
10.16cm(4インチ)それぞれ間隔を置いて配置さ
れている。3つの異なる直径即ち13.970cm、1
6.828cm、24.448cm(5.500、6.62
5及び9.625インチ)のケーシング400が用いら
れている。所定の長さのケーシング(図示されていな
い)内のツール100が、さまざまな速度で石油及び水
の流れを循環させることによって自噴油井をシミュレー
トするべく、ポンプ及びセパレータタンクからなるシス
テムを有する“フローループ(flow loop)”装置内に
組み込まれる。水を循環させるために、塩化ナトリウム
(即ちNaCl)を加えることによって、水の抵抗率及
び塩分濃度が変えられる。測定された位相シフト及び減
衰率が、図7及び図8のようなグラフを用いて翻訳さ
れ、かつその結果が別個に測定された水及び石油の流速
から計算された水ホールドアップと比較される。ツール
100は、広範囲に亘る水の塩分濃度及び石油と水の比
率に対する精度2〜3%内の水ホールドアップを決定す
るために用いられる。
【0081】結論 本発明によって、利用者に多くの利点が提供される。第
1に、従来の構造とは異なり、水ホールドアップが高い
値(100%)である場合、本発明は精度の高い結果を
提供する。第2に、ディバータ(diverter)を必要とせ
ずに、ケーシング400のボア全体に亘る流体の測定を
容易にする。これは、ある流体の混合液がケーシング4
00の内側面に粘着する重いまたは粘性の高い部分に分
離する傾向があるために、特に重要である。更に本発明
は、ツール100の深度の微妙な変化に対して感度の高
い結果を提供する。更に本発明は、任意のレベルの水に
含まれる塩の濃度に対して動作し、かつ水に含まれる塩
分の濃度を測定するために用いられる。特に、図8に示
されるように、公知の公式に基づいて水の抵抗率から水
に含まれる塩の濃度を求めることができる。これらの公
式は、当業者には良く知られているように主に温度によ
って変化する。
【0082】これまで本発明の好適な実施例が説明され
たが、添付の請求項によって定義された本発明の技術的
視点を逸脱することになしに、種々の変型及び変更が可
能なことは当業者には明らかである。
【0083】例えば、1個または複数のミキサ(図示さ
れていない)が本発明と共に用いられる。それらのミキ
サは、ケーシング400内の混合液を均一にするために
用いられる。一般的に、ミキサを用いない場合、水ホー
ルドアップは瞬間的な測定値であり、水カットはある時
間に亘る測定値であるために、水ホールドアップと水カ
ットは異なる値である。例えば、水及び石油はケーシン
グ400内で異なる流速を有する。しかし、ミキサが用
いられた均一な混合液では、水カットと水ホールドアッ
プは等しい値になる。
【0084】更に、ツール100の空間的な分解能より
も大きい泡による測定誤差を防止するためにミキサが用
いられる。実際には、垂直なボアホールでは典型的な低
い流速の場合、石油及び水は、密度の違い及びその基本
的に混合しにくい特性のために分離する傾向がある。こ
のために、一方の液体の泡の寸法がツール100の空間
的な分解能に近い場合、石油と水が分離することによっ
て測定誤差が生ずる可能性がある。
【0085】本発明のある実施例では、“動力を供給さ
れた”ミキサが用いられる。流体を混合するために地表
で用いられる“動力を供給された”ミキサを油層内で用
いることは公知である。動力を供給されたミキサは、油
層内の流体を混合するためのモータ駆動されたプロペラ
を用いている。“静的な”(“静止した”)ミキサは、
ダイバーティング(diverting)ベーンを用いて流体を
繰り返し分割し流体を混合する。静的なミキサは、流体
にエネルギーを加えないが、しかし若干の圧力降下を生
ずることがある。何れの方法でもミキサは収納のために
後退するか、折り畳まれるか、またはツールストリング
スの外側に撤収される。
【0086】本発明の他の実施例は、ガラス繊維製ケー
シングのような非導電性油井ケーシングへの使用を意図
するものである。この実施例では、ハウジング106
は、その内部にハウジング106及びマンドレル102
が配置された内側キャビティを備えた中空円筒形のケー
シングカラー(図示されていない)に接続されている。
ケーシングカラーは、送信コイル112及び115が発
生した電気磁気信号を伝播する円筒形の導波管を提供す
るように、ハウジングに固定されるかまたは柔軟に取着
される。更に、ケーシングカラーの外径は、油井ケーシ
ングの内径より僅かに小さく、ケーシングカラーが油井
ケーシングの内側面の如何なる不連続性にも妨害される
ことなく油井ケーシングを移動できるようになってい
る。しかし、ケーシングカラーの外径と内側キャビティ
は、流体408がケーシングカラー内を通過しかつハウ
ジング106を循環できるよう充分な大きさを有する。
【0087】更に、本発明は石油、水、及び石油と水の
混合液の誘電特性を測定するために有効であり、“石
油”には、タール、メタン及び他のパラフィン油も含ま
れる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、油井内の種々の深度で
の石油に対する水の割合を測定するために、油井内の石
油と水の混合液の例えば流量、温度、塩分濃度、圧力、
石油の密度、及びその他の考慮しなければならない変数
の影響を受けずに、水ホールドアップ、水カット及び水
の抵抗率を測定する装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロダクション検層ツール100の側
断面図。
【図2】本発明に基づく、ミニ導波管200のハウジン
グ106及び環状領域202、203、204及び20
5を例示した本発明のプロダクション検層ツール100
の側面図。
【図3】本発明に基づくミニ導波管200の等角投影側
面図。
【図4】本発明の電気回路300のブロック図。
【図5】第1の送信コイル112からの磁力線402を
例示した、本発明のプロダクション検層ツール100の
側断面図。
【図6】種々のケーシングの寸法及び誘電率に対する遮
断周波数の範囲を例示したグラフ。
【図7】実際の試験またはツール100によって生み出
されたデータを翻訳するためのコンピュータのモデリン
グによって描かれた、本発明の典型的な“スパイダウェ
ブチャート”。
【図8】測定された位相シフト及び減衰率から水ホール
ドアップ及び水の抵抗率を求めるために用いられる、本
発明に基づく典型的な“ミキシングローチャート”。
【符号の説明】
100 プロダクション検層ツール 102 マンドレル 103 長手方向の軸 104 管状の導管 105A〜105D ケーブル 106 円筒形ハウジング 108 複数の環状の溝 110 絶縁性フィラー 112 第1の送信コイル 113 第1の受信コイル 114 第2の受信コイル 115 第2の送信コイル 200 ミニ導波管 202〜205 ハウジング106の複数の環状領域 208 ミニ導波管の幅 210 ミニ導波管の長さ 212 ミニ導波管の厚さ 214 空間 300 電気回路 302 マイクロプロセッサ 304 ケーブル遠隔測定回路 306 電力増幅器 308 電力増幅器 310 低雑音増幅器 312 低雑音増幅器 314 高周波シンセサイザ 315 周波数制御ライン 316 直接デジタルシンセサイザ 318 ミキサ/フィルタ 320 ミキサ/フィルタ 322 ミキサ/フィルタ 324 ミキサ/フィルタ 326 位相測定回路 328 減衰率測定回路 400 油井ケーシング 402 磁力線 404 磁力線 406 磁力線 408 流体
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スタンリー・シー・ジアンゼロ アメリカ合衆国テキサス州78746・オース チン・サンダウンパークウェイ 34

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングされた油井内に含まれる物
    質の特性を測定する装置であって、 (a)長手方向の軸を備えた長寸のマンドレルと、 (b)前記マンドレルに取着され、かつ前記長手方向の
    軸と同軸に配置された第1の送信コイルと、 (c)前記マンドレルに取着され、かつ前記長手方向の
    軸と同軸に配置された第1の受信コイルと、 (d)前記マンドレルに取着され、かつ前記長手方向の
    軸と同軸に配置された第2の受信コイルと、 (e)前記マンドレル、前記第1の送信コイル、前記第
    1の受信コイル及び前記第2の受信コイルを収容し、か
    つ前記第1の送信コイル、前記第1の受信コイル及び前
    記第2の受信コイルに各々整合した3個の環状領域を備
    えた所定の厚さの導電性ハウジングとを有し、 前記各々の環状領域が、前記長手方向の軸と略平行した
    所定の長さと、厚さとを備えた複数のミニ導波管を有
    し、 前記導波管の前記厚さ、前記長さ、及び幅が、所定の周
    波数範囲の電圧によって誘導された電界を所定の最大レ
    ベルで減衰させ、かつ磁界及び前記所定の周波数範囲の
    方位角電界を所定の最小レベルの減衰率で通過させるべ
    く選択されることを特徴とするケーシングされた油井内
    の物質の特性を測定する装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の受信コイルが、前記第1の
    送信コイルと前記第2の受信コイルとの間に配置されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記マンドレルが銅合金からなること
    を特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記マンドレルが鋼からなることを特
    徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングが銅合金からなること
    を特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングが鋼からなることを特
    徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングを収容する耐圧性の絶
    縁性外装を更に有することを特徴とする請求項1に記載
    の装置。
  8. 【請求項8】 前記各コイルが銅からなることを特徴
    とする請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記各コイルが1回巻きの導電性ワイ
    ヤからなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記長手方向の軸と同軸に配置さ
    れ、かつ前記マンドレルに取着された第2の送信コイル
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の受信コイルが、
    前記第1の送信コイルと第2の送信コイルとの間に配置
    されていることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記ハウジングが、前記第2の送信
    コイルと整合した第4の環状領域を更に有し、 前記第4の環状領域が、所定の周波数範囲の電圧によっ
    て誘導された電界を所定の最大レベルで減衰させ、かつ
    前記所定の周波数範囲の磁界及び方位角電界を所定の最
    小レベルの減衰率で伝播させるような寸法を有する複数
    のミニ導波管を含むことを特徴とする請求項10に記載
    の装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の送信コイルと前記第1の
    受信コイルとの間の前記距離が、前記第2の送信コイル
    と前記第2の受信コイルとの間の前記距離に概ね等しい
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記ハウジングを囲繞する油井ケー
    シングを更に有することを特徴とする請求項1に記載の
    装置。
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2の受信コイルの電
    圧を測定するための電気的手段を更に有することを特徴
    とする請求項1に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記第1及び第2の送信コイルに選
    択された電気信号を発生させるための電気的手段を更に
    有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記ハウジング近傍の流体の均一性
    を増加するための流体ミキサを更に有することを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記ミキサが動的なミキサからなる
    ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記ミキサが静的なミキサからなる
    ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
  20. 【請求項20】 ケーシングされた油井内の物質の誘
    電特性を測定する方法であって、 (a)第1の送信コイルと、第1の受信コイルと、第2
    の受信コイルとを備えた測定装置を油井ケーシング内に
    降下させる過程と、 (b)前記測定装置近傍の前記ケーシング内の物質の下
    側遮断周波数に概ね等しく、かつ前記ケーシングの上側
    遮断周波数以下の周波数を有する第1の電磁界を生み出
    すべく、前記第1の送信コイルに励磁電流を流す過程
    と、 (c)前記第1の電磁界によって発生された前記第1及
    び第2の受信コイルの第1及び第2の電圧信号を測定す
    ることにより、前記物質の誘電特性を測定する過程とを
    有することを特徴とするケーシングされた油井内の物質
    の誘電特性を測定する方法。
  21. 【請求項21】 前記過程(c)が、前記第1の電圧
    信号と前記第2の電圧信号との間の位相シフトを決定す
    る過程を有することを特徴とする請求項20に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 前記過程(c)が、前記第1の電圧
    信号と前記第2の電圧信号との間の減衰率を決定する過
    程を有することを特徴とする請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記誘電特性が水ホールドアップを
    含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記誘電特性が前記ケーシング内の
    水の抵抗率を含むことを特徴とする請求項20に記載の
    方法。
  25. 【請求項25】 前記誘電特性が水カットを含むこと
    を特徴とする請求項20に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記誘電特性が水の塩分濃度を含む
    ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記第1の電圧信号と前記第2の電
    圧信号との位相差及び減衰率を測定し、かつ前記測定さ
    れた位相シフト及び減衰率を用いて水ホールドアップを
    計算する過程を更に有することを特徴とする請求項20
    に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記測定装置が更に第2の送信コイ
    ルを含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  29. 【請求項29】 (d)前記物質の下側遮断周波数以
    上であってかつ前記ケーシングの上側遮断周波数以下の
    周波数を有する第2の電磁界を発生させるべく前記第2
    の送信コイル内に励磁電流を流す過程と、 (e)前記第2の電磁界が発生させた、前記第1の受信
    コイルの第3の電圧信号と前記第2の受信コイルの第4
    の電圧信号とを測定することにより、前記ケーシング内
    の流体の誘電特性を測定する過程とを更に有することを
    特徴とする請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 (a)前記第1の電圧信号と前記第
    2の電圧信号とを比較し第1の比較値を得る過程と、 (b)前記第3の電圧信号と前記第4の電圧信号とを比
    較し第2の比較値を得る過程と、 (c)前記第1の比較値と前記第2の比較値とを平均す
    る過程とを更に有することを特徴とする請求項29に記
    載の方法。
  31. 【請求項31】 前記誘電特性が水ホールドアップか
    らなることを特徴とする請求項29に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記第1の電磁界と前記第2の電磁
    界が異なる時間に発生することを特徴とする請求項29
    に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記第1の送信コイルの前記励磁電
    流が正弦波形を有することを特徴とする請求項20に記
    載の方法。
  34. 【請求項34】 前記第1の受信コイルが、前記第1
    の送信コイルと前記第2の受信コイルとの間に配置され
    ていることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記第1の受信コイル及び前記第2
    の受信コイルが、前記第1の送信コイルと前記第2の送
    信コイルとの間に配置されていることを特徴とする請求
    項28に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記第1の電磁界が一定の波長を有
    し、かつ前記第1の受信コイル及び前記第2の受信コイ
    ルが、前記一定の波長より短い間隔を置いて配置されて
    いることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記第1の送信コイルからの電圧に
    よって誘導された電界の前記第1の受信コイル及び前記
    第2の受信コイルに対する影響を最小にするべく選択さ
    れた厚みを有する導電性ハウジング内に画定された複数
    のミニ導波管を用いる過程を更に有することを特徴とす
    る請求項20に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ミニ導波管が、前記第1の送信
    コイルと、前記第1の受信コイルと、前記第2の受信コ
    イルとに整合した環状領域内に配置され、 前記各ミニ導波管が、所定の周波数範囲の電圧によって
    誘導された電界を最大レベルに減衰させ、前記所定の周
    波数範囲の磁界及び方位角電界を所定の最小レベルの減
    衰率で伝播させるべく選択された前記厚さ、長さ、及び
    幅を有することを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記第2の送信コイルからの電圧に
    よって誘導された電界が、前記第1の受信コイル及び前
    記第2の受信コイルに対する効果を最小にするべく選択
    された厚みを備えた導電性ハウジング内に画定された複
    数のミニ導波管を用いる過程を更に有することを特徴と
    する請求項28に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記第1の送信コイルと前記第1の
    受信コイルとの間の距離が、前記第2の送信コイルと前
    記第2の受信コイルとの間の距離に略等しいことを特徴
    とする請求項28に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記流体の前記均一性を増加するべ
    く前記ハウジング近傍の流体を混合する過程を更に有す
    ることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記混合過程が1個または複数の動
    的なミキサによって実行されることを特徴とする請求項
    41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記混合過程が1個または複数の静
    的なミキサによって実行されることを特徴とする請求項
    41に記載の方法。
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