JPH07114867A - 爆薬スイッチ - Google Patents

爆薬スイッチ

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Publication number
JPH07114867A
JPH07114867A JP5259502A JP25950293A JPH07114867A JP H07114867 A JPH07114867 A JP H07114867A JP 5259502 A JP5259502 A JP 5259502A JP 25950293 A JP25950293 A JP 25950293A JP H07114867 A JPH07114867 A JP H07114867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
explosive
plasma
current
arc
interrupting
Prior art date
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Pending
Application number
JP5259502A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyuki Shikura
達之 四蔵
Masahiro Miyamoto
昌広 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP5259502A priority Critical patent/JPH07114867A/ja
Publication of JPH07114867A publication Critical patent/JPH07114867A/ja
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  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電流遮断時間が従来のものより短いスイッチを
提供する。 【構成】台座3の可溶体1と接する側の表面を歯形に形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、メガアンペアオーダ
の大電流パルスを短時間に遮断するスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】メガアンペアオーダの大電流は、単なる
可溶体だけではマイクロ秒オーダという短時間では遮断
することができないので、爆薬の爆発力によってプラズ
マ化した可溶体を圧縮し、そのプラズマを消弧させる方
式の爆薬スイッチが用いられている。
【0003】図8は従来の爆薬スイッチの構成を示す断
面図である。図示されていない主回路に接続される電流
端子11の間に可溶体1が介装されている。可溶体1の
下面には絶縁物である台座16が接して配されている。
一方、可溶体の上面には絶縁シート2を介して爆薬9が
配されるとともに、爆薬9を収納する容器10と、爆薬
9を点火させる起爆装置8とが備えられている。
【0004】図8において、電流端子11間に大電流が
流れると可溶体1は瞬時に溶融しアークプラズマとな
る。それと同時に起爆装置8を点火させると爆薬9が爆
発し、その爆轟波がプラズマ化した可溶体1を台座16
に押し付けるので、アークプラズマが急激に圧縮され
る。プラズマ極度は圧縮されると、細まり瞬時に消弧す
る。この装置は爆発してしまうので、電流を1度しか遮
断することができないかが、単発の大電流パルスをマイ
クロ秒オーダで確実に遮断できるという性能を有してい
る。なお、図8における絶縁シート2は電流端子11間
の通電電流が、爆薬9側を流れるのを防ぐためのもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、電流遮断時間が一定値以上は短
くならないという問題があった。すなわち、アークプラ
ズマを押し潰して消弧させるので、電流の遮断時間が爆
轟波の伝播速度だけに依存する。爆轟波は、気中では約
10mm/μsで進むため、アークプラズマを押圧して
潰す速度はこの速度以上は不可能である。そのために、
電流遮断時間を従来のもの以上に短くすることができな
かった。
【0006】この発明の目的は、より短い時間で電流遮
断ができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、爆薬の爆発力によって大電流を
遮断するものであって、両端が電流端子に接続された可
溶体と、この可溶体の側面に接して配された台座と、可
溶体の反台座側の側面に配された爆薬と、この爆薬を収
納する容器と、爆薬を点火させる起爆装置とにより構成
されたものにおいて、台座の可溶体と接する側の表面を
歯形に形成したものとする。
【0008】また、かかる構成において、台座の歯形を
のこぎり歯状に形成したものがよい。また、さらに、台
座の反歯形面側にもう一つの爆薬を配し、この爆薬を収
納する容器および爆薬を点火させる起爆装置を備えたも
のがよい。
【0009】
【作用】この発明の構成によれば、台座の可溶体と接す
る側の表面を歯形に形成した。これにより、プラズマ化
した可溶体が歯形の凹み部に押し出されるので、アーク
プラズマが長く引き伸ばされ、冷却効果により消弧しや
すくなる。そのために、電流遮断時間が従来のものより
も短時間になる。
【0010】また、かかる構成において、歯形をのこぎ
り歯状に形成しておいても、アークプラズマは三角形状
の凹み部において長く引き伸ばされるので短時間で消弧
する。またさらに、かかる構成において、台座の反歯形
面側にもう一つの爆薬を配する。電流遮断時に、2つの
爆薬を同時に点火すると、台座ののこぎり歯の谷間から
ジェットと呼ばれる高温でかつ高速の噴出体が湧きだ
す。このジェットの先端は写真撮影によると先端が刃形
のように鋭い形状を保ってプラズマ化した可溶体の方向
へ進む。このジェットが可溶体のアークプラズマを切断
するので短時間で消弧される。
【0011】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1は、この発明の実施例にかかる爆薬スイッチの
構成を示す断面図である。台座3が可溶体1側に矩形の
歯形面を備えている。その他は、図8の従来の構成と同
じである。同じ部分には同一参照符号を用いることによ
り詳細な説明は省略する。
【0012】図2は、図1の装置が電流遮断する途中の
状況を示す断面図である。爆発による爆轟波4が可溶体
によるアークプラズマ5を台座3の歯形の矩形凹み部へ
押しやるので、アークプラズマ5が長く引き伸ばされ冷
却される。そのために、短時間のうちにアークプラズマ
5が消弧する。図3は、この発明の異なる実施例にかか
る爆薬スイッチの構成を示す断面図である。台座6の歯
形がのこぎり歯状に形成されている。その他は図1の構
成と同じである。
【0013】図4は、図3の装置が電流遮断する途中の
状況を示す断面図である。爆発による爆轟波4が可溶体
によるアークプラズマ5を台座6の歯形の三角形凹み部
へ押しやるので、アークプラズマ5が長く引き伸ばされ
冷却される。そのために、短時間のうちにアークプラズ
マ5が消弧する。図5は、この発明のさらに異なる実施
例にかかる爆薬スイッチの構成を示す断面図である。台
座6の下面に接して容器12に収納した爆薬13を配
し、起爆装置7が設置されている。その他は、図4の構
成と同じである。
【0014】図6、図7は、図5の装置が電流遮断する
途中の状況を示す図5のA部拡大断面図である。図5に
おいて、可溶体1がプラズマ化した状態で爆薬9,13
を同時に爆発させる。まず、図6において、アークプラ
ズマ5は図4と同様に爆轟波4によって下方に押しやら
れるが、下部の爆薬13(図5)による爆轟波15が台
座6内を上方に伝播する。この爆轟波15がのこぎり歯
の谷間に来ると、ジェット6Aという噴出物が発生す
る。この現象は公知であり,たとえば、台座6が磁器材
料の場合、ジェット6Aは数千度の高温でかつ数10m
m/μsという高速度で噴出し、しかも図6に見られる
ように進行方向の先端が鋭角な刃形を程している。
【0015】図7は、図6の状態よりさらに時間が進ん
だ状況を示しており、ジェット6Aが進展しアークプラ
ズマ5を切断するようになる。ジェット6Aがアークプ
ラズマ5を強制的に切断するので、電流遮断時間は図5
の装置の場合より短くなる。
【0016】
【発明の効果】この発明は前述のように、台座の可溶体
と接する側の表面を歯形に形成した。これにより、電流
遮断時間が従来のものよりも短くすることができるよう
になりスイッチとしての応用範囲が広くなった。また、
かかる構成において、台座の反のこぎり歯面側にもう一
つの爆薬を配した。これにより、電流遮断時間をさらに
短くすることができ、スイッチの性能が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる爆薬スイッチの構成
を示す断面図
【図2】図1の装置が電流遮断する途中の状況を示す断
面図
【図3】この発明の異なる実施例にかかる爆薬スイッチ
の構成を示す断面図
【図4】図3の装置が電流遮断する途中の状況を示す断
面図
【図5】この発明のさらに異なる実施例にかかる爆薬ス
イッチの構成を示す断面図
【図6】図5の装置が電流遮断する途中の状況を示す図
5のA部拡大断面図
【図7】図6のよりさらに時間の進んだ状況を示す図5
のA部拡大断面図
【図8】従来の爆薬スイッチの構成を示す断面図
【符号の説明】
1:可溶体、2:絶縁シート、3,6:台座、4,1
5:爆轟波、5:アークプラズマ、6A:ジェット、
7,8:起爆装置、9,13:爆薬、10,12:容
器、11:電流端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】爆薬の爆発力によって大電流を遮断するも
    のであって、両端が電流端子に接続された可溶体と、こ
    の可溶体の側面に接して配された台座と、可溶体の反台
    座側の側面に配された爆薬と、この爆薬を収納する容器
    と、爆薬を点火させる起爆装置とにより構成されたもの
    において、台座の可溶体と接する側の表面を歯形に形成
    したことを特徴とする爆薬スイッチ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、台座の歯形
    をのこぎり歯状に形成したことを特徴とする爆薬スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のものにおいて、台座の反歯
    形面側にもう一つの爆薬を配し、この爆薬を収納する容
    器および爆薬を点火させる起爆装置を備えたことを特徴
    とする爆薬スイッチ。
JP5259502A 1993-10-18 1993-10-18 爆薬スイッチ Pending JPH07114867A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016189275A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 豊田合成株式会社 導通遮断装置
CN111989852A (zh) * 2018-03-14 2020-11-24 Nela 电气工业和电子开发中心有限公司 可替代地可变电路和用于改变电路内电流路径的电的方法
JP2023509248A (ja) * 2020-12-11 2023-03-08 西安中熔電気股▲ふん▼有限公司 機械切断及び溶断の組み合わせを利用した複数破断口誘起ヒューズ

Cited By (4)

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CN111989852B (zh) * 2018-03-14 2024-05-10 Eti电子有限公司 可替代地可变电路和用于改变电路内电流路径的电的方法
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