JPH07114338A - 住宅性能の表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 住宅選びのポイントである住宅の性能や特徴
を、一目で理解できるようにする住宅性能の表示方法を
提供すること。 【構成】 快適性、安全性、耐久性などの住宅の性能や
特徴をマーク１により表示すること。 【効果】 住宅の性能・特徴を、文章だけの表示より
も、見やすくて理解しやすく表示できる。また、他物件
との比較検討もしやすい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、新聞広告、パンフレッ
ト、モデルルームなどに、住宅の性能や特徴を視覚的に
表示する住宅性能の表示方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、たとえば集合住宅販売の新聞
広告、パンフレットなどに、快適性、安全性、耐久性な
どの住宅の性能や特徴を、文章で表示したものが知られ
ている。また、住宅購入希望者に具体的な住宅の性能を
見学してもらうためのモデルルームが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、新聞広告など
の限られた表示範囲内では、表示できる文章の文字数に
限度があるので、住宅の性能について多くの項目を表示
できなかった。また、文字を小さくして多くの項目を表
示すると、読みにくくなり、せっかく表示しても住宅の
購入希望者は読まなかった。さらに、住宅の性能などを
他物件と比較する場合は、該当する項目の文章をその都
度捜して読むので、不必要な文章まで読まねばならず、
必要な項目の文章を捜すのに時間をとられたり、見落と
しがちであり、他物件との比較がしづらかった。

【０００４】また、住宅の購入希望者は、モデルルーム
を見学して、住宅性能を具体的に確かめる。このため、
住宅の広さや高さなどは視覚的・具体的に理解できる
が、床や壁の厚さなどの内部構造などから生じる住宅性
能については、見えにくいので、見落されがちであっ
た。そこで、この様な情報を知らせるために新聞広告な
どに掲載するのだが、購入希望者は、モデルルームを見
学する際に、広告などの情報とモデルルームの該当個所
とを逐一照らし合わせるのが煩わしく、せっかくの広告
情報も利用されないことが多かった。一方、モデルルー
ムの係員は、購入希望者に住宅性能を丁寧に説明したく
ても、購入希望者が多い場合や、見学時間が短い場合
は、全員に適切な説明をすることができなかった。

【０００５】そこで本発明の目的は、住宅選びのポイン
トである住宅の性能や特徴を、一目で理解できる表示方
法を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明における住宅性能の表示方法は、快適性、
安全性、耐久性などの住宅の性能や特徴を、図形により
表示することを特徴とする。

【０００７】また、本発明における住宅性能の表示方法
は、住宅の外部構造や内部構造から生じる快適性、安全
性、耐久性などの住宅の性能や特徴を表現した図形シー
ルを予め作成し、上記住宅のモデルルームの各対応構造
の近傍に貼着することを特徴とする。

【０００８】

【実施例】図１，２に本発明の一実施例を示してある。
住宅の性能や特徴を表示する図形１は、性能や特徴ごと
のマーク１０１，１０２，…からなり、それぞれ四隅を
弧状に面取りした正方形の図形で枠組みを統一してあ
る。そして、この正方形の枠内には、図形，数字，文字
により所望の性能・特徴を示してある。必要に応じて図
１，２のように、枠外に説明文を記してもよい。マーク
の大きさは、新聞やパンフレットなどの表示する媒体に
よって異なる。図１，２では、快適性、安全性、耐久
性、信頼性及び駐車場に大きく区分けしてある。このマ
ークは、この区分けごとに色彩を統一することが可能で
ある。たとえば、快適性グループは水色、安全性グルー
プは緑色、耐久性グループは黒色、信頼性グループは赤
色、駐車場グループは黄色とする。これにより、より一
層、住宅の性能などを理解しやすくなり、他の物件との
比較も容易になる。

【０００９】そこで、図１の快適性グループのマーク１
０１〜１２４を説明する。マーク１０１は、住居の専有
面積を広めに計画してあることを、図形，数字，文字で
表示したものである。マーク１０２は、上下に隣り合う
集合住宅の戸境コンクリート厚を、床と足の図形，数
字，記号で表示したものである。マーク１０３は、集合
住宅の敷地に占めるオープンスペースの割合を、樹木の
図形，数字，記号，文字で示したものである。マーク１
０４は、バルコニーの奥行を、バルコニーの図形，数
字，記号で示したものである。マーク１０５は、結露の
防止が施してあることを、水滴の図形で示したものであ
る。マーク１０６は、窓枠の性能を、窓枠の図形，数
字，文字で示したものである。マーク１０７は、水回り
の防音対策を、読書する人と浴槽に入る人とを隣り合う
部屋に配置した図形で示したものである。マーク１０８
は、壁と天井が二重構造であることを、図形で示したも
のである。マーク１０９は、音の静かなサイフォントイ
レであることを、便器の図形と文字で示したものであ
る。マーク１１０は、ＢＳパラボラアンテナが備え付け
てあることを、アンテナの図形，文字で示したものであ
る。マーク１１１は、集合住宅の玄関が入居者専用のオ
ートロックであることを、プッシュ式インターフォンの
図形で示したものである。マーク１１２は、エアコンが
備え付けであることを、エアコンの図形，数字，文字で
示したものである。マーク１１３は、色々な用途に使用
できるマルチスペースが付加されていることを、人が腰
掛けている図形，文字で表示したものである。マーク１
１４は、オリジナルの家具・建具が備え付けてあること
を、家具の図形で示したものである。マーク１１５は、
トランクルームが備え付けてあることを、トランクの図
形で示したものである。マーク１１６は、床下に収納室
が備え付けてあることを、人と床下の図形で示したもの
である。マーク１１７は、天井の高さを、人と天井の図
形，数字，記号で示したものである。マーク１１８は、
玄関・洋室の出入口の高さを、ドアの図形，数字，記号
で示したものである。マーク１１９は、左右に隣り合う
集合住宅の戸境コンクリート厚を、壁と手の図形，数
字，記号で表示したものである。マーク１２０は、有線
放送にオプションで対応できる設備が備え付けてあるこ
とを、人とスピーカの図形，音符記号で表示したもので
ある。マーク１２１は、アンボンド工法により小梁のな
い天井であることを、人と天井の図形で示したものであ
る。マーク１２２は、集合住宅の共用廊下の横幅を、廊
下に並ぶ２名の人の図形，数字，記号で表示したもので
ある。マーク１２３は、衣類などの収納スペースが備え
付けてあることを、吊り棒に吊るした洋服の図形で示し
たものである。マーク１２４は、追い焚きと乾燥の機能
がついた風呂であることを、風呂を沸かしている図形で
表示したものである。

【００１０】次に、図２（ａ）の安全性グループのマー
ク１２５〜１３１を説明する。マーク１２５は、柱・梁
に耐震性を高めたスパイラル筋が施してあることを、２
本の棒を螺旋状に結ぶ線の図形で示したものである。マ
ーク１２６は、エレベーターが防犯窓付であることを、
エレベーターのドアに窓を表示した図形で示したもので
ある。マーク１２７は、換気装置が備え付けてあること
を、換気口の図形で示したものである。マーク１２８
は、居住者が留守の場合に対応できる宅配ロッカーが備
え付けてあることを、人とロッカーの図形で示したもの
である。マーク１２９は、集合住宅の共用廊下にノンス
リップ処理が施してあることを、人と廊下の図形で示し
たものである。マーク１３０は、夜も安全な玄関照明セ
ンサーが備え付けてあることを、人とセンサーの図形で
示したものである。マーク１３１は、24時間セキュリテ
ィ監視システムが作動していることを、懐中電灯の図形
と文字，数字で示したものである。

【００１１】次に、図２（ｂ）の耐久性グループのマー
ク１３２，１３３を説明する。マーク１３２は、雨風に
強い強固な外壁であることを、壁と雨の図形，文字で示
したものである。マーク１３３は、保守点検がスムーズ
に行える外部点検口が備え付けてあることを、懐中電灯
の図形，文字で示したものである。

【００１２】次に、図２（ｃ）の信頼性グループのマー
ク１３４〜１３８を説明する。マーク１３４は、住戸が
24時間管理であることを、ふくろうの図形，文字，数字
で示したものである。マーク１３５は、フロントで種々
の生活サービスを提供することを、フロントと人の図
形，文字で示したものである。マーク１３６は、住宅の
資産価値を維持するための点検をサービスすることを、
人の図形，文字で示したものである。マーク１３７は、
第二電電の市外電話サービスを受けるための設備が備え
付けてあることを，電話の図形と文字で示したものであ
る。マーク１３８は、住宅の性能を最長１０年間保証す
ることを、住宅の図形，文字，数字で示したものであ
る。

【００１３】次に、図２（ｄ）の駐車場グループのマー
ク１３９，１４０を説明する。マーク１３９は、敷地内
に駐車場が完備していることを、車の図形，文字，数字
で示したものである。マーク１４０は、敷地内に駐輪場
が完備していることを、自転車の図形，文字，数字で示
したものである。

【００１４】次に、本発明の使用例を図３〜図７により
説明する。図３は、新聞広告の住居の間取り図に本発明
のマーク１を表示したものである。各マークの右側に
は、さらに詳しい説明文を記載している。このため、住
宅の性能や特徴についての必要な情報が、文章のみで表
示される場合より、一層明確になるので、住宅の購入希
望者は他物件と同じ項目を比較検討しやすくなる。さら
に詳しい情報が知りたいときは、各マークの右側の説明
文を読めばよい。

【００１５】図４は、上下の（ａ），（ｂ）とも、本発
明のマーク１を表示した図形シール２を、モデルルーム
に貼着して撮影した写真である。上の写真（ａ）は、前
述したマーク１０７，１２１を表示した図形シール２の
貼付例であり、下の写真（ｂ）は前述したマーク１１７
を表示した図形シール２の貼付例である。図１のマーク
１０１〜１０４などのように、マーク内に数字が入るも
のを第４図のようにモデルルームに使用する場合は、該
当部分を空欄にしておいて、次に述べる図形シール２を
貼着後に数字を記入できるようにしてもよい。これらの
マークは予めビニールシートに印刷し、裏面に接着剤を
塗布したシール２を、モデルルームの各性能・特徴に対
応する構造の近傍に直接貼着したものである。これによ
り、購入希望者は、モデルルームを見学する際に、貼着
されたシール２のマーク１を見れば、その近傍の構造が
いかなる構造で、いかなる性能・特徴を有するのかを即
座に理解できる。また、購入希望者とモデルルームの係
員との双方が、マーク１に表示された情報について重複
した質問や説明をしないですむので、モデルルームの見
学がスムーズに行われる。さらに、モデルルームの係員
は、見学者に図１，２のような、マーク１の枠外にマー
クの意味を短文で記したものを、住宅性能のチェックリ
ストとして配布する。これにより、購入希望者は、チェ
ックリストとモデルルームとのマーク同士をチェックす
ればよいので、多面的で漏れのないチェックが、素早く
かつ簡単にできる。

【００１６】図５の（ａ），（ｂ）は、その他の使用例
で、（ａ），（ｂ）の両者を用いて使用する。図５
（ａ）は、物件紹介シート、すなわち、住宅の物件情報
を１物件につき１シートを用いて作成したもので、これ
を、特定地域の物件ごとに集めたカタログ集として使用
する。例えばＡ４サイズの用紙に正方形の枠を設け、こ
の枠の上方に「何某マンション」の如く物件名を記載
し、枠の中央に間取り図を記し、前記図３のように各部
の性能・特徴をマーク１で表示してある。また、枠の右
下隅に各物件ごとの物件シート番号を記してある。
（ｂ）は、（ａ）に記した物件シート番号とマーク１と
を用いた目次である。これは、用紙に正方形の枠を設
け、この枠の左側に縦１列に各マークを配列し、各マー
クの右側に横１列に、（ａ）の物件シート番号を記載す
る。このように、マーク１と物件シート番号とを関連づ
けして用いると、所望の住宅性能を有する物件を検索し
やすくなる。

【００１７】このほかに、図６や図７に示すように、長
方形の枠内に、構造面から住宅性能を区分けしたマーク
１を集めて表示してもよい。図６及び図７の各マーク
は、図２に記載した１０６，１０７，１０８，１１９，
１２１，１２５，１３２，１３３と同じものである。こ
れにより、住宅の購入希望者は図１，２とは別の視点か
ら住宅の性能を包括的に理解できる。

【００１８】また、図示しないが、パンフレット，住宅
情報誌，ダイレクトメールなどの媒体に図３のように記
載して使用することができる。

【００１９】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明に係るマークの形態は、上述したものに限定するも
のでなく、住宅の性能や特徴を視覚的に認識できるもの
であればよい。たとえば、形状的には円形，星形，三角
形，台形などがあり、また色彩的には単色や様々な色を
付したものがある。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、住宅の
性能や特徴を、パンフレットや新聞広告などにマークで
表示することにより、文章だけの表示よりも、住宅の性
能や特徴を見やすくかつ理解しやすくし、他物件との比
較検討も容易である。

【００２１】また、本発明は、視覚的に理解しにくい住
宅の構造から生じる性能・特徴を表現した図形シールを
予め作成し、住宅のモデルルームの各対応構造の近傍
に、貼着してある。このため、住宅購入希望者は、モデ
ルルームを見学して、従来は見落しがちであった住宅の
外部構造や内部構造から生じる住宅性能について、一目
で容易に理解できる。

【００２２】また、知りたい個所の構造から生じる住宅
性能は、該当個所の近傍に貼着してあるシールの図形を
見れば容易に理解できるので、広告などの文章による情
報とモデルルームの該当個所とを逐一照らし合わせる煩
わしさが解消できる。

【００２３】さらに、住宅購入希望者と、モデルルーム
の係員の双方にとっても、マークに表示された情報につ
いて重複した質問と説明をしないですむので、モデルル
ームの見学がスムーズに行われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示した説明図である。

【図２】本発明の一実施例の使用例を示した説明図であ
る。

【図３】本発明の一実施例の使用例を示した説明図であ
る。

【図４】本発明の一実施例の使用例を示した説明図であ
る。

【図５】本発明の一実施例の使用例を示した説明図であ
る。

【図６】本発明の一実施例の使用例を示した説明図であ
る。

【図７】本発明の一実施例の使用例を示した説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 図形（マーク） ２ 図形シール

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 快適性、安全性、耐久性などの住宅の性
   能や特徴を図形により表示することを特徴とする住宅性
   能の表示方法。
2. 【請求項２】 住宅の外部構造や内部構造から生じる快
   適性、安全性、耐久性などの住宅の性能や特徴を表現し
   た図形シールを予め作成し、上記住宅のモデルルームの
   各対応構造の近傍に貼着することを特徴とする住宅性能
   の表示方法。