JPH07103979B2 - 熱遮断装置 - Google Patents
熱遮断装置Info
- Publication number
- JPH07103979B2 JPH07103979B2 JP62261128A JP26112887A JPH07103979B2 JP H07103979 B2 JPH07103979 B2 JP H07103979B2 JP 62261128 A JP62261128 A JP 62261128A JP 26112887 A JP26112887 A JP 26112887A JP H07103979 B2 JPH07103979 B2 JP H07103979B2
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- Japan
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- cooling water
- heat
- fluid
- porous member
- water pipe
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、高温流体での熱遮断或は輻射熱の遮断を行う
為の熱遮断装置である。
為の熱遮断装置である。
［従来の技術］ 高温流体（例えば燃焼ガス）を発生する装置では高温流
体を排出する際には該流体が周囲の環境を損わない程度
にその温度を低下させなければならない。
体を排出する際には該流体が周囲の環境を損わない程度
にその温度を低下させなければならない。
高温流体を発生する装置が火力発電用のボイラ、ゴミ焼
却炉等大規模なものでは燃焼ガスのもつ熱エネルギを熱
交換器により有効に回収しているが、小規模な装置、例
えば実験用の炉、金属熱処理用の炉では排出される高温
流体の量、装置の稼動率からみて、高温流体の温度を前
記した大規模な装置で用いられている様な熱交換器を用
いて排出流体の温度を調節するということは設備上無理
である。この為、小規模な装置では特に排出流体の温度
を調整する装置は設けてなく、そのまま外部へ放出する
か、或は外気を混合し希釈して放出するか等していた。
却炉等大規模なものでは燃焼ガスのもつ熱エネルギを熱
交換器により有効に回収しているが、小規模な装置、例
えば実験用の炉、金属熱処理用の炉では排出される高温
流体の量、装置の稼動率からみて、高温流体の温度を前
記した大規模な装置で用いられている様な熱交換器を用
いて排出流体の温度を調節するということは設備上無理
である。この為、小規模な装置では特に排出流体の温度
を調整する装置は設けてなく、そのまま外部へ放出する
か、或は外気を混合し希釈して放出するか等していた。
［発明が解決しようとする問題点］ 従って、高温流体を発生する装置で排出流体の温度調整
装置を持たないものでは排出する熱により、周囲の環境
を損う場合もあった。
装置を持たないものでは排出する熱により、周囲の環境
を損う場合もあった。
本発明は斯かる実情を鑑み、簡便な機構で効率的に高温
流体の温度調整が可能な熱遮断装置を提供しようとする
ものである。
流体の温度調整が可能な熱遮断装置を提供しようとする
ものである。
［問題点を解決するための手段］ 本発明は、流体流路を遮ぎり通気性多孔質部材を配設
し、該多孔質部材内に孔を穿設した冷却水管を埋設し、
該冷却水管より前記孔を介して多孔質部材内へ液体冷却
材を浸出せしめる様構成したことを特徴とするものであ
る。
し、該多孔質部材内に孔を穿設した冷却水管を埋設し、
該冷却水管より前記孔を介して多孔質部材内へ液体冷却
材を浸出せしめる様構成したことを特徴とするものであ
る。
［作用］ 冷却水管内の液体冷却剤は孔より多孔質部材内へ浸出
し、毛細管現象により多孔質部材内全体に広がるため、
高温流体が多孔質部材を貫通する際に液体冷却剤と均一
に且つ確実に接触して流体冷却剤を蒸発させる。この時
の冷却剤の蒸発潜熱によって高温流体の温度を急激に低
下させて冷却効率を向上させることができる。又、多孔
質部材が流体流路を遮ぎっていることから輻射熱も完全
に遮断される。
し、毛細管現象により多孔質部材内全体に広がるため、
高温流体が多孔質部材を貫通する際に液体冷却剤と均一
に且つ確実に接触して流体冷却剤を蒸発させる。この時
の冷却剤の蒸発潜熱によって高温流体の温度を急激に低
下させて冷却効率を向上させることができる。又、多孔
質部材が流体流路を遮ぎっていることから輻射熱も完全
に遮断される。
［実 施 例］ 以下図面を参照しつつ本発明の１実施例を説明する。
第１図中、１は流体流路を示しており、流体流路１の途
中に熱遮断装置２を設ける。
中に熱遮断装置２を設ける。
熱遮断装置２は、連通気泡の多孔質部材３に所要の分布
状態で孔４を穿設した冷却水管５を所要の間隔で埋設し
た構成となっており、前記冷却水管５の一方の端には熱
遮断装置２より下流側に設けた熱交換器６を接続し、又
該熱交換器６は給水ポンプ７を介して冷却水源に連通し
てある。
状態で孔４を穿設した冷却水管５を所要の間隔で埋設し
た構成となっており、前記冷却水管５の一方の端には熱
遮断装置２より下流側に設けた熱交換器６を接続し、又
該熱交換器６は給水ポンプ７を介して冷却水源に連通し
てある。
又、図中８は断熱材である。
以下作動を説明する。
高温流体９が図中左より右方へ流れる状態で給水ポンプ
７を駆動し、冷却水管５へ冷却水を供給する。冷却水５
は冷却水管５の孔４より多孔質部材３内へ浸出する。浸
出した冷却水は毛細管現象により多孔質部材３の内部全
域に浸透してゆく。高温流体９は連通気泡を通って、多
孔質部材３を貫通する。この多孔質部材３の通過時に高
温流体９が冷却水に接触する。冷却水は高温流体９より
熱を奪って蒸発し、蒸気は高温流体と共に下流へ流れ
る。冷却水の蒸発により多孔質部材３が乾燥するが、こ
の乾燥により毛細管現象が促進され、蒸発量に見合った
量の冷却水が、前記冷却水管５より多孔質部材３内部に
浸出してくる。
７を駆動し、冷却水管５へ冷却水を供給する。冷却水５
は冷却水管５の孔４より多孔質部材３内へ浸出する。浸
出した冷却水は毛細管現象により多孔質部材３の内部全
域に浸透してゆく。高温流体９は連通気泡を通って、多
孔質部材３を貫通する。この多孔質部材３の通過時に高
温流体９が冷却水に接触する。冷却水は高温流体９より
熱を奪って蒸発し、蒸気は高温流体と共に下流へ流れ
る。冷却水の蒸発により多孔質部材３が乾燥するが、こ
の乾燥により毛細管現象が促進され、蒸発量に見合った
量の冷却水が、前記冷却水管５より多孔質部材３内部に
浸出してくる。
而して、冷却水の蒸発の際にその蒸発潜熱で高温流体９
より多量の熱を奪い、高温流体９の温度を急激に低下さ
せる。
より多量の熱を奪い、高温流体９の温度を急激に低下さ
せる。
この時の高温流体の温度変化を示せば第３図の如くであ
り、熱遮断装置２の厚みは薄くても充分な温度降下が得
られる。
り、熱遮断装置２の厚みは薄くても充分な温度降下が得
られる。
又、熱遮断装置２は流体流路１を完全に遮断した状態で
設けられており、輻射熱は完全に遮断される。
設けられており、輻射熱は完全に遮断される。
尚、冷却水の供給を不足なく行う為、若干の冷却水が冷
却水管５より流出する様に供給する。
却水管５より流出する様に供給する。
更に、冷却水の供給を積極的に行うには冷却水管５の出
力側に流量調整弁を設けて冷却水管５内を流れる冷却水
に圧力をかけてもよい。
力側に流量調整弁を設けて冷却水管５内を流れる冷却水
に圧力をかけてもよい。
熱遮断装置２を貫通することで冷却された高温流体は熱
交換器６により更に冷却することができる。
交換器６により更に冷却することができる。
前記した多孔質部材３の材質としては種々挙げられる
が、例えばセラミックス、金属繊維の焼結材等がある。
が、例えばセラミックス、金属繊維の焼結材等がある。
又、冷却には流体の蒸発潜熱を利用するもので、冷却剤
としては水に限られるものでないことは勿論である。更
に、下流側に配設した熱交換器６は必ずしも必要ない。
としては水に限られるものでないことは勿論である。更
に、下流側に配設した熱交換器６は必ずしも必要ない。
更に冷却剤の供給についても必ずしもポンプは必要なく
冷却剤のタンクを上方に設けて、重力により供給する様
にしてもよい。
冷却剤のタンクを上方に設けて、重力により供給する様
にしてもよい。
更に又、本発明の実施可能な分野は炉等に限定されるも
のではなく熱遮断が必要なあらゆる分野に及ぶことは勿
論である。
のではなく熱遮断が必要なあらゆる分野に及ぶことは勿
論である。
［発明の効果］ 以上述べた如く本発明によれば、簡単な構成でしかも小
スペースで設備可能で、効果的に熱遮断が可能となり、
周囲の環境を損わないことは勿論、下流側流路には断熱
材を省略することができ、流体排出の為のブロア等は常
温仕様のものでよく、又冷却水管内の液体冷却剤は孔よ
り多孔質部材内へ浸出し、毛細管現象により多孔質部材
内全体に広がるため、高温流体を液体冷却材に全体に亘
り均一に且つ確実に接触させて蒸発させることができ、
従って液体冷却剤の蒸発潜熱によって高温流体の温度を
急激に低下させて冷却効率を向上させることができる等
種々の利点を生じる。
スペースで設備可能で、効果的に熱遮断が可能となり、
周囲の環境を損わないことは勿論、下流側流路には断熱
材を省略することができ、流体排出の為のブロア等は常
温仕様のものでよく、又冷却水管内の液体冷却剤は孔よ
り多孔質部材内へ浸出し、毛細管現象により多孔質部材
内全体に広がるため、高温流体を液体冷却材に全体に亘
り均一に且つ確実に接触させて蒸発させることができ、
従って液体冷却剤の蒸発潜熱によって高温流体の温度を
急激に低下させて冷却効率を向上させることができる等
種々の利点を生じる。
第１図は本発明の１実施例を示す説明図、第２図は該実
施例中の冷却水管の部分斜視図、第３図は高温流体の温
度変化を示すグラフである。 １は流体流路、２は熱遮断装置、３は多孔質部材、４は
孔、５は冷却水管、６は熱交換器、７は給水ポンプ、８
は断熱材、９は高温流体を示す。
施例中の冷却水管の部分斜視図、第３図は高温流体の温
度変化を示すグラフである。 １は流体流路、２は熱遮断装置、３は多孔質部材、４は
孔、５は冷却水管、６は熱交換器、７は給水ポンプ、８
は断熱材、９は高温流体を示す。
Claims (1)
- 【請求項１】流体流路を遮ぎり通気性多孔質部材を配設
し、該多孔質部材内に孔を穿設した冷却水管を埋設し、
該冷却水管より前記孔を介して多孔質部材内へ液体冷却
材を浸出せしめる様構成したことを特徴とする熱遮断装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62261128A JPH07103979B2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 熱遮断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62261128A JPH07103979B2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 熱遮断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01102207A JPH01102207A (ja) | 1989-04-19 |
| JPH07103979B2 true JPH07103979B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=17357485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62261128A Expired - Lifetime JPH07103979B2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 熱遮断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07103979B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4529204B2 (ja) * | 1999-09-03 | 2010-08-25 | ダイキン工業株式会社 | ヒートポンプ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5693635U (ja) * | 1979-12-21 | 1981-07-25 |
-
1987
- 1987-10-16 JP JP62261128A patent/JPH07103979B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01102207A (ja) | 1989-04-19 |
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